竹信悦夫の「ワンコイン悦楽堂」 December 25, 2002(朝日新聞)
http://www.asahi.com/column/aic/Wed/d_coin/20021225.html >この検証本に目を通してしまうと
>「スカートの中の秘密の生活」というタイトルが、上野千鶴子「スカートの
>下の劇場」(河出文庫)に似ているなんてことは、ほんのご愛敬にすぎない
>とわかる。
>他人の作品と同じ、または似た題名だとの指摘は、この例を含め7件ある。
>
>ちょっと驚いたのは、著者が「私はけっこう人の比喩をパクル人です」なん
>て自分で認めていたりすることです。
>
http://oliinkai.hypermart.net/randay-c.shtml >
>「(前略)
>比喩、ううう比喩は苦手です。ほめられたので心苦しいからバラしてしまう
>と、この比喩は野坂昭之氏のパクリです。もう十年も前に野坂さんが『処女
>という言葉を聞くと、黄身についた血を見たような気分になる』ということ
>を何かで書いていて、おおっすげえなあ、と感心したのでありました。
>『うますぎる』というおほめのお言葉はそっくり野坂大先生にお返しします。
>お恥ずかしい。えんえん。
>私はけっこう人の比喩をパクル人です。宮本輝の『手招きするような夕暮れ』
> なんて比喩は、もうしびれてしまいました。比喩というのに著作権って発
>生するのかなあ? 太宰治が波の音を『どたんどたん』と表現していて、こ
>れもすごい!とか思って『強い風、短い帰省』の中で使ってしまった。(後略)」
>
>こんな風だから、タイトルや比喩だけでなく、テキストの内容についても、
>ていねいに調べていけば、無断利用の疑いのある箇所が、次々に出てくるのも
>不思議はありません。