200文字で完結させる小説

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「好きです。卒業式の日に、美術室の前で待ってます」
その手紙を僕が見つけたのは、三年生に進級したその日の朝だった。
僕宛じゃない。いくらおくての僕だってわかる。
けれど、この手紙がここにあると言うことは、待ち人は彼女の前に現れることはなかったということだろう。
春。
桜が咲き、散る。その間、ここで眠っていた手紙。
捨てるに捨てられなくて、それを毎日眺めているぼくは、いつのまにか、誰とも知れない人に恋をしている。



ぴったり200字です。
>>52,>>53,>>55,>>58
>>51をほめてくれてありがとう(^^。
なんかうれしかったです。2作目は、ちょっとだめ?(w。