集英社の文庫のダンテ「神曲」よんでるけど、文体が古いのと、註がやたらたくさんありすぎとかで非常に難しい。誰か何かコメントください。
2 ⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
3 :
我輩は名無しである:04/04/06 00:20
そう?読みやすくない?
4 :
吾輩は名無しである:04/04/06 00:26
河出書房から出ている 平川祐弘訳のがすばらしい!!
「この人は、、
私から永久に離れることのないこの人は、、
うちふるえつつ
私の口に接吻いたしました」
5 :
吾輩は名無しである:04/04/06 00:47
ドレの挿絵の高い奴買ったよ!
重いよ!
サイコー
6 :
ファロスマン ◆FTa/HQEoL2 :04/04/06 00:49
やっぱ神曲は平川訳だよな
読める日本語になってる
どう考えても岩波の丙三郎訳が最強。
8 :
吾輩は名無しである:04/04/06 02:52
>>5 図書館で借りて見た。
いいよね、もっと前に見てれば良かったな〜。
9 :
仮面ライダー :04/04/06 23:13
やっぱ、河出書房の平川祐弘訳がいいですか?はじめから、それにしておけば良かった。
岩波の丙三郎訳も上もってるけど、やっぱり難しい。どうも、僕には、平川祐弘訳がよさそうですね。
10 :
仮面ライダー:04/04/06 23:16
話しかわりますが、ファウスト新潮のやつ、あれも僕には今いちでしたが、どれがいいですかね?
ファウストならなんといっても鴎外訳だろう。
去年文庫になった柴田翔訳はどうなんだろうね。親和力はなかなかよかったと思うんだけれども。
寿岳文章最高
なぜゲーテの話題に…
15 :
吾輩は名無しである:04/04/09 20:02
岩波訳は、そもそもダンテの清新体の意義というものを理解してない。
擬古文で描いてる時点で失格。
天国も地獄も手をかした……
「懲役13年」
いつの世も……、同じ事の繰り返しである。止めようのないものはとめられぬし、殺せようのないものは殺せない。
時にはそれが、自分の中に住んでいることもある……
「魔物」である。仮定された「脳内宇宙」の理想郷で、無限に暗くそして深い腐臭漂う
心の独房の中……死霊の如く立ちつくし、虚空を見つめる魔物の目にはいったい、
“何”が見えているのであろうか。俺には、おおよそ予測することすらままならない。
「理解」に苦しまざるをえないのである。魔物は、俺の心の中から、外部からの攻撃を訴え、危機感をあおり、
あたかも熟練された人形師が、音楽に合わせて人形に踊りをさせているかのように俺を操る。
それには、かつて自分だったモノの鬼神のごとき「絶対零度の狂気」を感じさせるのである。
とうてい、反論こそすれ抵抗などできようはずもない。こうして俺は追いつめられてゆく。
「自分の中」に……しかし、敗北するわけではない。行き詰まりの打開は方策ではなく、心の改革が根本である。
大多数の人たちは魔物を、心の中と同じように外見も怪物的だと思いがちであるが、
事実は全くそれに反している。通常、現実の魔物は、本当に普通な“彼”の兄弟や両親たち以上に普通に見えるし、
実際、そのように振る舞う。彼は、徳そのものが持っている内容以上の徳を持っているかの如く
人に思わせてしまう……ちょうど、蝋で作ったバラのつぼみや、プラスチックで出来た桃の方が、
実物は不完全な形であったのに、俺たちの目にはより完璧に見え、バラのつぼみや桃はこういう風でなければならないと
俺たちが思いこんでしまうように。今まで生きてきた中で、“敵”とはほぼ当たり前の存在のように思える。
良き敵、悪い敵、愉快な敵、不愉快な敵、破滅させられそうになった敵。しかし、最近、このような敵はどれもとるに足りぬちっぽけな存在であることに
気づいた。そして一つの「答え」が俺の脳裏を駆けめぐった。「人生において、最大の敵とは、自分自身なのである。」
魔物(自分)と闘う者は、その過程で自分自身も魔物になることがないよう、気をつけねばならない。
深淵をのぞき込むとき、その深淵もこちらを見つめているのである。
「人の世の旅路の半ば、ふと気がつくと、俺は真っ直ぐな道を見失い、
暗い森に迷い込んでいた。」
>>17 北川訳について
その地獄篇は、第1・2章(曲)をすっとばして、しかも
ウェルギリウスを登場させない、という、滅茶苦茶な、
というか斬新なものです。
しかも、ダンテに対する個人的な「判断」から、残酷な
表現を削ったりしています。具体例をあげれば、ダンテ
がある亡霊の髪を引き抜く場面を、神にしか無力な
罪人を裁くことはできないから、思いとどまって手を
離した、なーんて表現に変えちゃいます。理由は:
「ダンテにこんな暴力を振るう資格はないっ!!」
てなことで、ごく個人的な道徳判断からの改変です。
…ありえない^^;
でも、こーいう事情を知っていて、さらに興味がある
から読む、というのなら問題はないと思うよ。
20 :
吾輩は名無しである:04/04/13 20:37
北川訳ワロタ もはやゴミだなw
ちくま世界文学体系の野上素一訳の評価はどなの?
22 :
吾輩は名無しである:04/04/14 01:55
ファウストなら新潮の高橋義孝訳もいいと思う。
>>15 原文をイメージを完全に再現するなんて不可能なんだから、
ああいう極端な行き方も悪くないと思うけどなぁ。
実際、日本語の文章としては素晴らしいと思う。
23 :
吾輩は名無しである:04/04/14 02:06
(⌒⌒)
∧_ ∧( ブッ ) 哲学的に
<`∀´ > ノノ〜′
(⊃⌒*⌒⊂)
/__ノ''''ヽ__)
24 :
吾輩は名無しである:04/05/15 00:01
段手の清新体ってどんなの?鴎外の即興詩人みたいなもの?
25 :
C ◆7sqafLs07s :04/05/15 00:38
神曲を初めて読んだときダンテの壮大すぎる前振りには感動したよ。神曲がデビルマンを生み、そしてスポーンが生まれた。
デビ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ル !!!!!
27 :
吾輩は名無しである:04/05/20 23:29
寿岳訳は日本語変じゃない?
「どうとくずれ落ちるがに」(P71)って、
何で急に蟹が出てくんのよ?
おれも河出の平川訳かったよ。
あたらしく文庫ででたからって、
安易に飛びつかないようにしてるよ。
29 :
吾輩は名無しである:04/05/30 12:36
30 :
吾輩は名無しである:04/05/31 00:55
>29
注釈読むだけでも大変なのに、古語辞典まで引いてられないよ〜
でも上代語だと「私」って使わないのでは?
いったい、いつの時代の言葉を使っているのだろうか?
まあ、なんとか上巻読み終わりそうなり
31 :
吾輩は名無しである:04/05/31 00:56
31
32 :
吾輩は名無しである:04/05/31 09:25
>>30 古語辞典ていうより文脈からわからない?
がに なんて副助詞なんかしらんけど
蟹の一種なんて思わなかったぞw 文脈からなんとなくわかった。
それぐらいの文脈読み取れないならある意味文盲ですな。
というよりシュールレアリスムかな?蟹w
33 :
吾輩は名無しである:04/05/31 12:12
今でてる「神曲」の翻訳者で、一番信用できるのは、やっぱ平川祐弘かな。
イタリアの大学でダンテ研究してるし、研究書もだしてる専門家だから。
寿岳は英文学で、ブレイク繋がりで神曲に手を出した人だから、
どうなんだろ。
丙三郎もダンテ研究家だけど、なんせ明治の人だからねぇ。
34 :
吾輩は名無しである:04/05/31 14:54
いまから本屋いくつもりだったから、参考になるなぁ。
ブレイクの挿絵があるから集英社にしようとおもっていたけどさ、
平川さんのをかってみる
野上素一訳が最強
36 :
吾輩は名無しである:04/05/31 17:42
平川訳は、おまけでついてる詩篇も役に立つよね。
神曲内で言及されてる詩人たち(日本じゃ殆ど紹介されてない)の詩とかも
載せてて、(・∀・)イイ!
それと、平川さんは、英・仏・伊がペラペラ。
元々、英文学から出発して、今は伊文を専門にしてるけど、仏文の翻訳もしてる。
漢文も読めるし、日本の近代文学にも造詣が深い、恐るべき秀才。
38 :
吾輩は名無しである:04/05/31 23:23
>>33 口語訳の中で、平川訳は簡素、寿岳訳は上にあるように上代・中世の語彙を散りばめていて、
豪華絢爛という印象。「時じく」「行かまく欲りする」の意味わかる? こういうのが
ゴロゴロ出て来るんだけど。
今、『神曲』関係の本を図書館から借り出して集中的に読んでいるところだけど、
玄人筋の評価(つまり神曲本を出すような人の間)では最初期の翻訳、山川訳が
一番イタリア語に忠実らしい。
40 :
吾輩は名無しである:04/06/01 23:57
41 :
吾輩は名無しである:04/06/02 07:00
神曲は、地獄篇が一番面白い作品なんだけど・・ これは、平川さんも言ってる。
あれがつまんなかったら、煉獄篇も天国篇も、退屈の極みだよ。
42 :
吾輩は名無しである:04/06/02 14:39
集英社文庫が評価されてないみたいだけど、そういうことなのか。
43 :
吾輩は名無しである:04/06/03 22:10
河出のやつが昔は好きだったが、
集英社文庫のも素晴らしい。
集英社の訳も味わい深いですよ。
流麗だし、表現が美しいと思う。河出は明解だけど潤いに欠ける気がする。
ただ岩波はわからない。読めたことないです。
44 :
吾輩は名無しである:04/06/03 22:16
町田でやってる版画展はだれか行った?
45 :
吾輩は名無しである:04/06/03 22:21
ブレイクの版画?
どう考えても岩波の丙三郎訳が最強。
47 :
吾輩は名無しである:04/06/04 00:08
文庫で出ているものを高い単行本で買うことはしない。なぜか岩波文庫が増えてしまうという私。
「神曲」についてはほとんど迷わず平川訳。
寿岳訳は重訳じゃなかったかな。岩波の人は読めん。
野上訳はなぜか眠くなる。
本文の中で有名な一節を、手元の訳書で比べてみては頂けぬか?
49 :
吾輩は名無しである:04/06/05 13:36
丙三郎訳は、青空文庫にあるよ。
50 :
吾輩は名無しである:04/06/05 22:40
おお、結構あるなあ。やっぱり皆、地獄篇が好きなの?
52 :
吾輩は名無しである:04/06/05 23:35
俺は4回ほど通読している『神曲』ファンだけど、やっぱり地獄篇が一番面白い。
永井豪の漫画版でも、全3巻のうち地獄篇が2巻になっているぐらいで、
他作品への影響といったら地獄篇に限られるんじゃないかな?
53 :
吾輩は名無しである:04/06/05 23:44
>永井豪の漫画版
買うかどうかまよってるんだけど、結構グロいのかな?
54 :
吾輩は名無しである:04/06/06 14:04
>>53 ギュスターヴ・ドレの絵を動かしている、という作風で、ところどころに永井豪の
解釈による地獄の責め苦が描かれる。とはいえ、バイオレンスジャックみたいなグロ描写を
前面に出している作品ではないので、永井作品が読めるなら、ルーツを辿るという
意味で読んだ方がいいかも。
>サンクス
地獄編の途中で挫折したんだけど、何だか登場人物が多すぎて感情移入できなかった感じ。
一人一人の罪人のことをもう少し突っ込んで描いてあればよかったかな。
それとも全編読み通さないと、よさはわからないのか?
町田の版画展行ってきたよ。ドレがメインだった。
ダリのも展示してあったが観る価値ないな。
自分としては数はなかったが、ブレイクが良かった。
あとボッティチェリの素描も線がチャーミングで
一枚一枚丁寧に観てみたいと思った。
58 :
吾輩は名無しである:04/06/13 15:03
gj
集英社文庫の煉獄編で、ブレイクの挿画が急に少なくなった。
60 :
吾輩は名無しである:04/06/14 22:17
>>59 そりゃ地獄篇が一番たくさん描かれているもの。
61 :
吾輩は名無しである:04/06/17 00:41
ダンテは当時、異端だとか言われなかったのか?
結構独自な聖書解釈をしているようですが
異端云々以前に思想状況が海千山千の混沌とした状態だった。
教皇が地獄や煉獄にいるんだが・・・
フィレンツェで失脚し各地を変転とするハメになったダンテの私怨です。
マキャヴェリも「ダンテは多才な文学者だが、ことにフィレンツェに関する記述の痛いのか」
とか書いてたと思った。
>>64 俺にはその痛いところが面白かったけどね。
やっと天国編に突入
寿岳訳は変だと思ったが、今昔物語や狂言の言葉を使っている由。
同じ中世だから、っていうんだがねー。
(岩波の山川訳ではとてもここまで読めなかったであろう、と
いう理由で寿岳訳を評価しておく)
「同じ中世」という理由がよくわからんな。
68 :
吾輩は名無しである:04/06/24 20:36
>>66 >寿岳訳は変だと思ったが、
確かに変だが、その異様さは鴎外の「即興詩人」みたいな異様さだな。
寿岳訳は名訳との評価があるが、100年たった後どうなるかだな。
ただ、寿岳訳は、あの異様な訳をやる理由は分からんではないが、
「即興詩人」は、分からん。でも名訳とされているな。
漏れが最近読んだ本の話題で申し訳ないんだけど、
「七つの夜」というボルヘスの七編の講演をまとめた本があります。
神曲についてはその1/7+2/7くらいのページを使って書いてます。
ボルヘスの解釈はやはり独自のもので、漏れが今までに読むことができた
他の編纂者による「ダンテおよび神曲に纏わる書籍」とは一線を画しています。
ちょっちお勧めです。
今道の『ダンテ「神曲」講義』読んだ人ととかっているの?
馬鹿高いけど
読んでないや……借りてみっかな……
72 :
吾輩は名無しである:04/06/24 22:29
>>69 これ?↓
PAUL CLAUDEL HAS WRITTEN-in a page unworthy of Paul
Claudel-that the spectacles awaiting us after death will no
doubt little resemble those that Dante showed us in the
Inferno, the Purgatorio, and the Paradise).
This curious remark is a proof of the intensity of Dante's
text: the fact that while reading the poem, or remembering
it later, we tend to believe that Dante imagined the other
world exactly as he presented it. We inevitably assume
that Dante believed that after death he would encounter the
inverted mountain of Hell or the terraces of Purgatory or
the concentric heavens of Paradise. Moreover, he would
speak with shades-shades of classical Antiquity-and some
of them would reply in Italian tercets.
>>72 そうです。どうやら、書き出しから……ちょっと進んだところあたりの文章ですね。
私が読んだのはもちろん日本語訳ですが。
それとまったく同じことが書いてあります。
補
改めて読んでみたら、どうやら誤解を生むような書き方をしたかもしらん。誤解して。
それで間違いないですよう。
天国編はスコラ哲学みたいな話が延々と続き、今まで以上に
進まない・・・
寝る前に読むにはもってこいだが
寿岳文章の神曲買ったけど、読むのすごい苦痛・・。
速攻で河出書房の平川祐弘訳を古本で注文したけど、
これの挿絵はどんな感じですか?カラー?
つーかドレの挿絵とか入ったやつそのうち買いてぇ、と思いますた。
>76氏
2巻の途中ぐらいから慣れてくるよ(w
レスどうも。
二巻から慣れるのかw
もう地獄編終わってるよ(TДT)
天国はやたらにまぶしい場所のようだな。
あまり行きたくないところだ
その愛は動かす、太陽と、ほかのかの星々を。
やっと読了しますた
私の愛車の名前が、ベアトリーチェ♥
バカレス、ごめんなさい。許して。
82 :
吾輩は名無しである:04/08/01 18:46
juj
大学の試験期間が終わったからようやく買っておいた平川訳読めるよ。
何日かかるだろうか
3日あれば十分だと思うが
85 :
吾輩は名無しである:04/08/05 03:04
>>84 平川訳の註にある正宗白鳥の言葉を読め。
一語一語、噛み締めながら読むのが神曲だ。
神曲を翻訳して出版された本を、翻訳してやるぜ
河出の世界文学全集みたいなやつは、読みやすかったよ。
でも、天国編だけむずかしくて読めなかった。
神曲は口語訳にするの難しいのかな?
口語訳の文庫本がもっと出れば読む人増えるっぽいのに。
Blake's Dante: The Complete Illustrations to the Divine Comedy
この本持ってる奴いる?
ついでに「新生」(岩波文庫)も読んだよん
ベアトリーチェの父親が死に、彼女もやがて死ぬであろうと
思って泣く
ダンテの妄想が段々全開になっていく様がこわいっす
92 :
吾輩は名無しである:04/08/08 18:59
寿岳って、使った定本書いてないなぁと思ったら、英語からの重訳なのね。
93 :
吾輩は名無しである:04/08/09 01:47
天国編、読んで良かったと思う香具師手ーあげて。
漏れは煉獄編がヨカータよ
七つの大罪とか、カコイー
>93
天国編。漏れは半分以上チンプンカンプンで、特に感動もしなかった(w
でも地獄、煉獄(浄火)と読んだのなら、せっかくだから読んでみたら?
物語としては天国編までだからねー
96 :
吾輩は名無しである:04/08/11 04:36
JICC出版からでてる、ギュスターヴ・ドレ挿絵満載、
谷口江里也訳のを古本屋でゲットしました。
でかくて読みやすいー。
97 :
吾輩は名無しである:04/08/11 11:56
ドレよりブレイク
ブレイクの絵はみんな未完成じゃない?
100 :
吾輩は名無しである:04/08/11 21:57
>>97 うん、だけど一気に概説知れて入門によかった。
>>99 ドレの絵は全部似た感じがしたのと、具象的すぎたことでなじめなかった。
なんかこっちの介入する余地がない、みたいな。
あと小学生のころドレの画集読んで吐いたことが原因かもしれない。
103 :
吾輩は名無しである:04/08/19 21:34
104 :
吾輩は名無しである:04/08/29 23:32
結局無難なのは平川訳ってこと?
俺は平川訳は読書用、寿岳訳はブレイク鑑賞用として使ってる。
106 :
吾輩は名無しである:04/09/01 22:29
山川訳…岩波文庫に入っており、一番手に入りやすいが、一番難解な文語訳。
平川訳…平易。豪華本で出ているのでちょっと高い。(地獄門の碑文は夏目漱石訳、
天国篇の末尾は上田敏訳と過去の名訳をリサイクル)
寿岳訳…百枚のブレイクの挿絵と解説つき。文体は、上代・中世の語彙を散りばめた文語調。
107 :
吾輩は名無しである:04/09/05 09:29
>>106 寿岳訳の文庫も一冊1000円だから、3冊買うと3000円前後になって、意外と高くつく。
108 :
吾輩は名無しである:04/09/05 22:07
俺は寿岳文章の最初に出た豪華版(世界文学全集に納める直前に出したもの)を
神保町の古本屋街で一万出して買ったよ。
旧仮名遣いの大判で、装丁も凝ってる。(地獄篇は薔薇の赤、煉獄篇は向日葵の黄、
天国篇は百合の白)
集英社のやつかな。挿絵はブレイクだっけか。
俺は高いから買わなかったけど、訳はどんな感じだった?
110 :
吾輩は名無しである:04/09/06 21:28
>>109 集英社。ブレイクの挿絵が一葉ずつ挟まってて、裏には解説があるから、文庫版より
こちらの方がずっといい。
翻訳は、寿岳訳には旧版と新版があって少し訳文が違う(豪華版は当然旧版)けど、
読み比べしたことはないからちょっとわからないな。でも全集版は新仮名なのに対して
旧仮名という違いはある。
112 :
吾輩は名無しである:04/09/07 00:21
ブレイク良いよね
113 :
吾輩は名無しである:04/09/07 22:48
>>113 覗き箱の面白さだ。絵がデカいとグロい。
115 :
吾輩は名無しである:04/09/08 22:58
神曲の挿絵はブレイクとドレが双璧のようだけど、どれが好き?
俺はドレ派。谷口訳の画集も持ってるぐらい。ドレは荘重でダンテの雰囲気に合っている気がするな。
俺はブレイクかな。
色つきのブレイク画はすごく好き
でも高いorz
工房の時、図書室にあったやつで読んだだけだが、ボッティチェリの絵が好きだな。
なんかすごく一生懸命かいてるって感じが良い。
118 :
吾輩は名無しである:04/09/10 22:50:35
ブレイクの絵って、唯理神ユリゼンとか自分の神話大系を神曲世界に移入してんのな。
先日神曲を読み終えたけど、思ったより天国篇悪くなかったよ。
問答の部分も結構勉強になったし。
ただやたらマリアが高くされてたのはどうかと思った。
俺的には 天国篇≧地獄篇>煉獄篇 だったかな。
コメディの元の意味はどういう意味ですか
喜劇では?
調べろ
だからその、本来のコメディの意味
125 :
吾輩は名無しである:04/10/16 11:57:33
[@p
126 :
吾輩は名無しである:04/11/09 22:38:35
age
127 :
吾輩は名無しである:04/11/24 11:25:58
hc
128 :
吾輩は名無しである:04/11/24 13:10:02
ビルとテッドの地獄旅行みたいだな
129 :
吾輩は名無しである:04/12/05 19:07:13
いまから集英社の買ってくる
ノシ
130 :
吾輩は名無しである:04/12/07 01:46:06
↑誤爆?罪深き亡者め!!
133 :
吾輩は名無しである:04/12/26 19:18:57
あげー。
136 :
吾輩は名無しである:05/01/13 03:33:55
t08
137 :
名無し物書き@推敲中?::05/01/17 01:08:58
9t
138 :
名無し物書き@推敲中?::05/01/20 14:53:42
jx
139 :
吾輩は名無しである:05/01/24 01:41:01
今進行中の訳はどうなるんだろう
ダンテクラブ読みました?
141 :
名無し物書き@推敲中?::05/02/04 14:21:02
08
142 :
名無し物書き@推敲中?::05/02/13 11:39:24
yu
143 :
吾輩は名無しである:05/02/13 19:45:09
ディバインコメディってバンドいるよね
144 :
吾輩は名無しである:05/02/28 00:20:09
fgtn
ブレイクのカタログげっつしたお。
戦車上のベアトリーチェがカコイイ
146 :
吾輩は名無しである:05/03/12 11:45:30
ht
147 :
吾輩は名無しである:2005/03/24(木) 14:30:02
1
148 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 12:01:11
4
149 :
吾輩は名無しである:2005/04/04(月) 15:48:09
タイトルがかっこいいってだけでしょ?
天国編、キリスト教の概念が無いから別にって感じてしまう…
151 :
吾輩は名無しである:2005/04/06(水) 10:31:39
「神曲」の山内訳→寿岳訳→平川訳の流れって
ホメロスの土井訳→呉訳→松平訳の流れと似てるね。
格調高い文語訳→文語を交えた凝った口語訳→平易な現代語訳
どちらも二番目の訳は名訳との評価と、
日本語になってないという評価の両極端に分かれる。
152 :
吾輩は名無しである:2005/04/07(木) 13:11:31
ttp://www.yomiuri.co.jp/science/news/20050407i201.htm ダンテは「慣性の法則」知っていた?「神曲」に描写
ガリレオが「慣性の法則」を発見する300年以上前に、ダンテがその基本原理を理解し、叙事詩「神曲」の中に描写していたことが明らかになった。
イタリア・トレント大のレオナルド・リッチ研究員の成果で、7日発行の英科学誌ネイチャーに掲載される。
慣性の法則は「物体は、外部から力を受けない限り、同じ速度で動き続ける」という物理法則。ガリレオが17世紀前半に発表した。
走行電車の中でジャンプしても同じ位置に落ちるのはこの法則で説明される。
リッチ研究員によると、くだんの表現は、14世紀初頭に執筆された神曲「地獄編」の第17歌に登場。
2人の詩人が翼の生えた怪物の背中に乗って地獄を下降する場面を描いた、「ゆっくりと泳ぐように進み 旋回しながら降下する
されど顔に当たる風、下から来る風によってのみ飛んでいるとわかる」という部分。
怪物が等速で飛んでいるため、乗っている主人公は動いているのがわからないほど静かだと感じている。
リッチ研究員は、飛行経験がないはずのダンテが、慣性の法則を「驚くべき直感」で理解したうえで表現したと指摘している。 2005/4/7/03:08
153 :
吾輩は名無しである:2005/04/07(木) 20:24:49
走ってる馬車の上でぴょンぴょン飛んで遊んでたとか
154 :
吾輩は名無しである:2005/04/08(金) 00:32:01
神曲って何?小説?って友人に聞かれたんですがなんて答えたらいいですか?
叙事詩とかいっとけばいいの?そしたら女子って?とか聞かれそうだから、
たんに詩だとだけ言っとけばいいんだろうか?
宗教文学w
あの世を旅する話。
長〜い詩。
158 :
吾輩は名無しである:2005/04/08(金) 21:50:05
神曲は、往年の名作映画「大霊界」の原作です
159 :
吾輩は名無しである:2005/04/09(土) 23:33:15
聖闘士星矢のタネ本
160 :
吾輩は名無しである:2005/04/29(金) 12:08:59
t
161 :
吾輩は名無しである:2005/05/18(水) 12:04:58
すみません、「新生」を読みたい素人なのですが、
あまり高くなくて読みやすい訳のはありますでしょうか?
これ読むのに予備知識どんぐらいいる?
163 :
吾輩は名無しである:2005/06/05(日) 19:04:05
>>161 岩波文庫に収録されている山川丙三郎訳のは、詩が文語で解題が口語。
ただし旧字旧仮名だし絶版。
ちくまの全集に入ってる野上素一訳のが現代語だからいいと思う。
図書館ならかなり高い確率で置いてある。
>>162 聖書とギリシア・ローマ神話に関する知識がいるかな。
164 :
吾輩は名無しである:2005/06/06(月) 23:06:31
岩波のPR誌「図書」6月号から
河島英昭さんが神曲の新訳、連載開始しました。
「図書」は書店で無料(フリーペーパー扱い)で手に入ることが多いです。
165 :
吾輩は名無しである:2005/06/08(水) 21:01:10
「図書」、旭屋書店で無料配布しているのをもらってきた。
人生の歩みのまさに半ばにあって
われに返ると私は暗い森のなかにいた
正しい道は見失われてしまって。
ああいかに言い表わすことの困難であるか
この森の荒れはてて険しく無惨なるさまは
思い出すだけでも恐怖がまた新たになる!
どうやらイタリア語の原文の語順をそのまま再現している模様。
(といってもイタリア語などわからんが)
一ヶ月につき一歌の連載となると、『神曲』全百歌を終えるのに8年ちょっとか……
気が長いな。
166 :
164=紫苑 ◆asFxDSUhcg :2005/06/12(日) 23:54:26
しかも河島さんって、もう70歳過ぎではなかった?
あるていど訳稿はたまっていて、それを小出しにしているのかも
しれないけど。
私は河出で出ている平川さんの訳のほうがいいと思う。註も面白いし。
ダンテを買うならどの出版社がいいか教えてください!
無駄に多すぎてどこで買えばいいかわかんね・・・orz
とりあえず最初に読むなら
平川祐弘訳・河出書房新社のがよろしいのでは?
無駄に多いといっても、ほかに集英社文庫と岩波文庫しかないし、
どちらも現代語訳とはもはやいえないでしょうし・・・。
169 :
吾輩は名無しである:2005/06/14(火) 21:23:44
>>167 格調を求めるなら、文語訳で岩波文庫の山川丙三郎訳。
一番手に入りやすいのが一番難解というのがアレだけど。
わかりやすさなら、やはり口語訳の平川訳と野上訳(筑摩の世界文学全集)。
集英社文庫の寿岳文章訳は、口語体だけど上代・中世の語彙がいりまじった
文語調なので敷居は高い。
170 :
吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 11:53:42
-
寿岳訳は英訳からの重訳だってば〜!
河島さんは、原文に忠実な訳を目指していたはずだから、かなり期待できると思う。
172 :
紫苑 ◆asFxDSUhcg :2005/07/10(日) 15:27:19
でも、河島さんの訳ってどうでしょう・・・。
たとえばパヴェーゼなら、彼の訳した晶文社の全集より
菅野正昭さんたちが仏訳から重訳したもの(白水社)のほうが
ずっといい訳文だと思います。重訳だからだめとはいいきれない。
(あと、河島さんって、仕事をきちんと完成させないのが×。
パヴェーゼ全集はもう完結する見込みないし、
講談社で出したデカメロンの訳はあまりに無方針な抄訳だし・・・)
ダンテ新訳も、連載の一回目を読みましたが、現文の語順
を尊重したいというのはわかるけど、
ことさら名訳だという気はしません。
ことさら悪いというわけでもないけれど。
173 :
紫苑 ◆asFxDSUhcg :2005/07/10(日) 15:43:42
>>172に自己レス。
そういえば河島訳があるって上に書いたの、わたし自身でした。
なんかマッチポンプですねわたし。
ところで、神曲全3部をすべて通読された方って、
どのぐらいいらっしゃいますか?
わたしは根性がなく、天上篇の退屈さに耐えられず、
のこり1/4くらいのこして挫折orz
地獄篇はダンテが聖人指向なのか結構俗物なのかわからくなってw
文句なく楽しいんですけどね。
高校の時、高校の図書館で借りて全部読んだ。ボッティチェリの挿絵入り。
天上編は完読することにがんばった記憶しか残ってないな……。
もう二昔ばかり前になりますが……
>>174 すばらしい! わたしが1度目の挫折を経験したころ、
ちゃんと通読なさってる。
やっぱり天上篇がいちばん辛いですよね。
>>175 合掌です。でも81歳だから大往生。
壽岳さんは奥様も学者でしたよね。壽岳しづさん。
星ゅ
178 :
無名草子さん:2005/08/30(火) 12:12:39
0
0
180 :
名無し物書き@推敲中?:2005/09/10(土) 12:17:28
全面的に胴衣
★ゅ
182 :
無名草子さん:2005/09/29(木) 12:52:15
最高傑作
183 :
吾輩は名無しである:2005/10/02(日) 05:10:56
地獄編はそこそこ面白かったが、煉獄編で挫折。つまんねえよ。
186 :
無名草子さん:2005/10/23(日) 12:01:38
コンビニ
大学生の時に煉獄篇の途中で挫折し、T.S.エリオットの『灰の水曜日』
『4つの四重奏』を経て、7年近く経った今、再び、平川氏の訳で読んでみました。
7年前より、けた違いに楽しめました。
特に、天国篇とかでは、ダンテが「ベアトリーチェ、モエー」と、心の中で
絶えず叫んでいるような様が、生き生きと思い浮かんできました。感動。
T.S.エリオットの理解の為には、ダンテが必要で、ダンテの理解の為に、
エリオットの理解が助けになると思います。
その共通の理念であるキリスト教についての知識があると、理解の度合いが
格段にあがることに気付きました。
『新生』(訳:野上素一氏)を読みました。
『神曲』を読み終えた後でしたが、ダンテのヒッキー的な性格が面白かったです。
やはり、ベアトリーチェは、典型的な「萌え(癒し)属性」を持っているんですね。
『神曲』の神聖なイメージのベアトリーチェが、この話の中で父親の死に際して
泣き喚く姿を想像すると、かなり衝撃がありました。正直、泣きました。
「まったく彼女はひどく泣いていたので、見ている者でさえ、
憐憫の余り死にそうであった」
祖父の癌を電話で知らされ、取り乱し、泣き喚いていた私の母親を思い出しました。
「おじいちゃん、、、癌、、、なんだって、、、」
それを見て、母の悲しみに侵食されて泣いた小学生の時の記憶が、生々しく
思い出されてしまったのは、悲惨でした、、、関係ありませんが。
「天国篇」が読めないでいる人には「新生」(訳:野上氏)をお勧めします。
でも、やっぱり『神曲』の訳は平川氏が一番だと思います。
邦訳はどれも話にならんよ。
なにしろ「アリストテレスの『物理学』」(「地獄編」XI篇)だもの。
ダンテに限らず、洋書の注釈を適当に訳すだけで事足れりとしてる人が多いんじゃないの。
190 :
吾輩は名無しである:2005/11/15(火) 21:29:02
最近読み始めた
やっと地獄編の七層だが、高校卒業までに読みきれるだろうか…
191 :
吾輩は名無しである:2005/11/15(火) 22:02:35
神田神保町の古書店をほとんどまわってみたんだけど、
平川祐弘訳のが全然見つからない…。
一応1冊あったけど書き込みだらけで買う気おきなかった。
もう売ってないのかな?
193 :
吾輩は名無しである:2005/11/18(金) 00:33:12
平川訳のを買うか寿岳訳のを買うか迷ってます
194 :
吾輩は名無しである:2005/11/20(日) 16:48:23
誰か、今道友信の講義本を読んだやつはおらぬか?
今道は好かん、偽善者。尊大ぶりやがって中身がスカ
>>195 まあそういうなって。美学者なんてあんなも(ry
197 :
吾輩は名無しである:2005/12/05(月) 16:16:45
hosyu
さっき寿岳版読み終わったよ…
↓俺のテンション
ドレじゃ イタ
開 無い… ギ神 リア マホ
地 始 orz 要素 批判 メット サタン
獄 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
編 / ̄
__ __/ ̄\ __/
\/ \__/
イタ 膨大 マチルダ
開 リア な 緑の 地上 ベアトリーチェ
煉 始 批判 注釈 天使 楽園 グリフォン
獄 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
編 _/
_/
__ /
\ __/
\___/
ダンテ イタ 諸聖 至 神
開 の宇 リア 人 高 の
天 始 宙観 批判 登場 天 姿
国 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
編 /\
/ \
__/\ _/
\___/
イスラム圏では売りに出せないナンバーワン
201 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 23:42:43
読みはじめたいとおもいつつ置きっぱなしだ
そんなおまえには永井豪の神曲で済ませちゃえ。
203 :
吾輩は名無しである:2006/02/13(月) 15:12:41
地獄編の偽善者の罪はもっと重くてもいいと思った。
保守
205 :
吾輩は名無しである:2006/03/26(日) 01:30:58
寿岳訳、先週読了。『天国編』に入ると
活字を目で追うだけになった。それでも
読めたのは日本語のリズム。名訳だと思うけど。
>>205 禿胴衣。
寿岳訳は凄い日本語だ。ブレイクの詩なども超のつく名訳
丙三郎のは?
岩波文庫? 買ってない。その気にならなかた
209 :
吾輩は名無しである:2006/04/04(火) 17:51:05
>>209 出だしから「15世紀のイタリア・フィレンツェに生まれ」とたわけたことを言ってる。
211 :
吾輩は名無しである:2006/05/10(水) 11:18:28
神曲でオナニーをしました
212 :
吾輩は名無しである:2006/05/20(土) 00:40:04
>>202 いや魔王ダンテで。
マガジンZ版は……まあ興味があれば、ね。
\ ァ ∧_∧ ァ,、 / ─ ̄ -−--
.. ...: : :: :: ::: :::::: :: :::::\ ,、'` ( ´∀`) ,、'` / -  ̄─_─ ̄
Λ_Λ . . .:::: \'` ( ⊃ ⊂) '`/ ─ ̄ -−--
/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . .:::\ ∧∧∧∧/ ∧∧
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: < ま > /⌒ヽ) ザブザブ
/ :::/;;: ヽ ヽ ::l < 繰 た > 三三三
 ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ < り い > 三三
─────────< 返 つ >──────────
∩___∩ < し も > ., ∧_∧ ダメッ!!
| ノ ヽ/⌒) < !!! の > []() ( ;`Д´) ∧_∧
/⌒) (゚) (゚) | .| /∨∨∨∨\ □と つ(;ω;` )
/ / ( _●_) ミ/ / \ 人 Y と と )
.( ヽ |∪| / / シクシクシクシク \ し(__) ⊂(_(_つ
\ ヽノ / / <⌒/ヽ-、__ \ ⊂_ _
/ // /<_/____/ \ ⊂__⊃
214 :
吾輩は名無しである:2006/06/26(月) 09:55:44
ダンテの邦訳なら、ドロシー・L・セイヤーズの英訳(ペンギンブックス刊)を底本とし、ウィリアム・ブレイクの102枚の挿絵(内、3枚は配置位置不明で地獄篇のものと考えられる)を附して脚註と解説を加えるのが最も良い。
ブレイクはダンテやミルトンを自然に従う物質主義者と見做すが、ミルトンに関しては悪魔や鬼神の本質を理解し、敢えて堕天使に与する者と評価した。
セイヤーズは読み易いながらも独自の解釈を以て悪魔等に英名を与えた。
215 :
吾輩は名無しである:2006/06/27(火) 02:35:41
神曲はフランス語版で持っている。
しかし、がっかりだ。まったく韻を踏んでいない。
イタリア語のオリジナルを見ると、驚異的な三行詩になっている。
一行目と三行目が韻を踏み、二行目は次の節の一行目と韻を踏む。
似ているはずのイタリア語とフランス語でさえこうなのだから、
日本語訳はもうあらすじだね。
こんなの理解できるはずねえ。難解すぎ。
217 :
吾輩は名無しである:2006/06/27(火) 20:31:59
平易な平川氏訳を読むと良い。
俺は、個人的に、ウィリアム・ブレイクがダンテを批判しているのは当を得ていると思っている。
ダンテは一介の政治屋に過ぎないのであって、同時代人を地獄や煉獄や天国に置いて皮肉るという発想自体に、政治的意図を感じるのは否めない。
神学的観点からも誤りが多い。
例えば、アケロン河(アロイエン河、悲嘆の河の意)は本来は煉獄を流れる河であって、プレゲトン河(炎の河)とステュクス河(憎悪の河)が流れ込む。
218 :
吾輩は名無しである:2006/06/27(火) 22:28:04
神学的観点についてだが、当時の社会はカトリックの教義を精神的に
理解するということとは無縁であったという。
ダンテは極めて物質的に地獄を描いた。先の割れた蹄を持つ悪魔や
竜やケンタウロスを登場させたと、今翻訳中の本に書いてある。
219 :
吾輩は名無しである:2006/06/27(火) 22:39:30
ついでに言うと、悪魔の名のカルカブリーナ(牙をむく者)、カニャッツオ(不明)、スカルミリオーネ(汚い乱れ髪)、アリキーノ(誘惑者)、グラッフィアッカーネ(犬のように薄汚い)、ルビカンテ(怒りで顔が紅い)等は、元は、ダンテと対立した、当時の名家の名のもじり。
220 :
吾輩は名無しである:2006/06/27(火) 22:52:14
カニャッツォはcagnaccioで野良犬、汚らしい犬のことでは?
221 :
吾輩は名無しである:2006/06/27(火) 23:13:47
綴りは多少異なるが、当時、カニャッツオ家なる名家があリ、政治的にダンテと対立していたらしい。
ただし、ドラギグニャッツオ(堕落したドラゴン)も名家の名のもじりとされるくらいなので、ダンテの真意は分からない。
222 :
吾輩は名無しである:2006/06/27(火) 23:36:51
カワカブリーナの俺はダンテは面白いと思う。
223 :
吾輩は名無しである:2006/07/02(日) 19:04:46
現代イタリア語にbarbareggier(綴りは間違ってるかも)という語があって、ラテン語のma(サンスクリット語の魔に由来する)からきているが、イタリア人の高利貸しは当時バルバロイ、もしくはバルバリッチャ(『神曲』に登場する悪魔)と呼ばれていたらしい。
ダンテはこれらを巧みに『神曲』に取り入れているようだ。
224 :
吾輩は名無しである:2006/07/02(日) 19:51:16
単なる地獄巡りだからな
説教臭いだけで
それほど深い内容もってないだろコレ
225 :
吾輩は名無しである:2006/07/02(日) 20:47:24
しかし、どのような内容に映ったとしても、原文は精密に韻を踏んで
厳格な形式を守っているから不思議だ。
地獄巡りの時に実際の犯罪人や政敵が出てきたとしても、
当時は確かに物質的にしか絵も詩も描くことが出来なかったから。
すべての章が実質的には神秘的な33章から成っていることを考えても
やはり神曲には恐ろしく深い何かが隠れているような気がする。
226 :
吾輩は名無しである:2006/07/06(木) 16:10:43
神曲のファルッファッレッロ(醜聞を広める者)が、トスカーナ民間信仰やフランスの小妖精じみた小さな魔物に由来するとか、ドイツの狩猟の悪魔とアリキーノ(誘惑者)を結び付けている学者がいるが、実に滑稽だ。
227 :
226:2006/07/06(木) 22:35:14
自分は河出書房新社版と集英社文庫版を所有していて、岩波文庫版の購入を予定しています。
その他の邦訳でオススメはありますか?
228 :
吾輩は名無しである:2006/07/07(金) 15:42:14
ダンテの『神曲』に
今日という日の再びきたらざることを思え
って名言があると思うのですが、何篇のどの辺りにでできますか?
緊急で知りたいのでなるべく早く返事をくれたら嬉しいです。
230 :
吾輩は名無しである:2006/07/07(金) 21:55:34
新曲読むのかなりきつい・・・・。
が、我慢して読むべきなのか・・・。
いや、やめていいだろ。きついってことは何も得るものが無く退屈ってことだろう?最後まで読んだところで・・・。
得るものというか、なんだろうな・・・。
もうやめるか・・・だめだ、どうしても読めない。
読解力はそこそこあると自負していたんだが・・。
読める人すげー・・。
233 :
吾輩は名無しである:2006/07/10(月) 12:12:24
『神曲』を見て得るもの。
ダンテの、政治的陰謀による虚偽。
神学ヘの背反。
原始キリスト教やギリシャやヘブライにおいて、「地獄」の観念は本来存在しない。
語源は暗い、隠された、洞窟を居とする女神や女預(予)言者、女神の名(ヘル)=hel(an)
ナルホドナルホド。
そこではデーモンは芸術の守護霊として描かれていて鬼ではないと。
語源的な意味合いを恣意的にベールで包んでるということ?
235 :
吾輩は名無しである:2006/07/10(月) 12:24:15
神曲ってカトリックの国々では誰でも知ってる教養になってるけど
それは日本でいうと「日本昔話」的な教養なんだよね。
そこに何か哲学的な深いもの見いだそうなんてもんじゃない
236 :
吾輩は名無しである:2006/07/10(月) 12:41:29
ナルホドナルホド。
日本昔話的なら何だか拍子抜けだね。
名匠な香りを取り払うと
灘の銘醸にも如かないか。
237 :
フルトベングラー0802638:2006/07/11(火) 01:29:15
238 :
吾輩は名無しである:2006/07/11(火) 09:00:30
ダンテは神学的知識を持ち併せてはいたが、誤解や誤読が多く、旧約聖書の複数の作者同様「地獄は永遠の責苦の場」(永遠と誤訳した上、責苦を与える場であると思い違い)と考えていた。
深みは全くない、当に『喜劇』(最初期の英題は『コメディ』)ですな。
じゃあ大したことないの?
240 :
吾輩は名無しである:2006/07/11(火) 19:17:43
天文学的には多少の価値はあっても、歴史的な過ちを犯している為、神学の観点からは無価値(Beli-yaaaaaal)。
ただし、文学的価値は貴重ではある。
イタリア語は読めないんだけど冒頭は
見失う→正しい道
見出す→暗い森の中で迷っている私
という反語では?
平川訳をメインに野上訳、文章訳、山川訳をチラホラのぞきながら読みました。
平川訳は、ダンテがカスタネダとキャラかぶっておもしろかった。
煉獄篇は読んでいくうちに自分が浄化されていく感じがしました◎
242 :
吾輩は名無しである:2006/07/12(水) 08:20:05
>>247さん、野上氏訳、山口氏訳の出版元を教えてください。
243 :
242:2006/07/12(水) 08:21:35
↑
山口氏→×
山川氏です。
>>242 >247さん、野上氏訳、山川氏訳の出版元を教えてください。
241のことかな?
いちおうお答えしておきますと
野上訳→筑摩書房 世界文學大系20 ダンテ
山川訳→岩波書店 岩波文庫
245 :
242:2006/07/12(水) 22:34:55
>>244 亀レスすみません。
教えて下さってありがとうございました!
248 :
吾輩は名無しである:2006/07/14(金) 19:45:17
>>247さんの山川氏訳のテキストファイルを読んだら欲しくなってきた。
早速、岩波文庫版注文します。
249 :
吾輩は名無しである:2006/07/15(土) 22:56:14
故寿岳氏は「鉛の衣」に註しているが、ダンテの時代には拷問の一種として、鉛衣を着せ、その上で火刑にするという、残忍な刑法があった事実を見逃しているようだ(鉛衣を着せて火炙りにすることで、鉛が熔融することと相まって、罪人が苦しむ)。
250 :
吾輩は名無しである:2006/07/16(日) 01:45:21
誰の訳とかいう話は盛り下がるからやめろよ
なんで文学板にセパルトゥラのスレが?
252 :
吾輩は名無しである:2006/07/18(火) 22:52:02
ダンテの『神曲』を読む場合、翻訳者のことも考慮しなければならぬ。
寿岳氏の場合、ウィリアム・ブレイクに傾倒するあまり、整合性や統一性に欠く(歴史的事実(家名や歴史)によらず、神話を基礎と為して翻訳している)
平川氏はその正逆で、歴史的事実を重視するあまり、ダンテの象徴主義を考慮していない。
従って、訳者によって読者の印象が変わることを始めに認識しなければならない。
253 :
吾輩は名無しである:2006/07/18(火) 23:09:53
訳者マニアは訳者スレでも立てろ ここはダンテと新曲を語る場所だろ
254 :
吾輩は名無しである:2006/07/19(水) 10:44:47
同じダンテの作品でも訳者によって解釈が異なる。
だから、訳者のことも考慮しないとダンテの作品は読めない。
例えば、セイヤーズによる英訳と現在主流の英訳(叢書等)を比較するがいい。
全くの別作品にすら見えるはずだ。
それすらも理解できないのですか?
イタリアでも現代語訳が出ているという噂を聞いたんだけど、本当ですか?
(日本でも「たけくらべ」や「舞姫」の現代語訳が出ているように)
256 :
吾輩は名無しである:2006/07/19(水) 18:45:01
ダンテはイタリア人(フィレンツェ人)ですので、祖国イタリアでは現代イタリア語になるのは当たり前、従って、現代語「訳」というのは有り得ない話です。
ただし、ダンテの時代の雰囲気を出す為に中イタリア語で出版したりすることはあると思います。
257 :
吾輩は名無しである:2006/07/20(木) 01:07:03
訳者が違えばニュアンスが違ってくるのは当たり前だ
だからそういうののマニアはそういうスレを立てろと言ってるんだ
ここは山川野上専用のスレではないんだよ それくらい分かれ
258 :
健一郎 ◆RelMnLZ5Ac :2006/07/20(木) 01:19:15
259 :
吾輩は名無しである:2006/07/20(木) 08:51:52
>>257 言いたいことは分かった。
こっちにも独りよがりな部分はあったからあなたに従うが、断じて俺は訳者マニアなどではない。
俺はあくまで、色々な側面から考証や議論をして『神曲』の本質を知ろうとしたが、その上で訳者の解釈を重視した。
それだけ。
260 :
吾輩は名無しである:2006/07/24(月) 23:48:16
堕地獄者は歪曲された愛によって神の愛から遠ざかった者。
煉獄にいる罪人は神の愛を正しく理解しなかったが、愛を歪曲することのなかった悔悟者。
天国の誉れに与った者は、神の愛を理解し、愛の本質を歪曲せず、正しく愛の恩恵に授かった者。
ダンテはそう言いたいらしい。
261 :
吾輩は名無しである:2006/08/03(木) 21:21:04
2chの住民とならダンテの神曲について真剣に語らえると思ったが、結局は現代では“古典”の範疇程度の認識の人が多いらしい。
そりゃ2chの住民に幻想を抱きすぎw
煉獄は通常、浄火と解釈されているが、本来は魂の悲嘆を意味するらしい。
つまり、ギリシャ人やヘブライ人の冥府(富に溢れる豊穣な世界ではあるが、喜びは存在しない)のキリスト教的場所なのだが、ダンテは逆に解し、恰も、煉獄の亡者共が天国への期待を胸に浄罪に励む場所とした(それ故、地獄篇とは異なり、憐憫の情を抱き亡者に接している)
永井豪の漫画でしか読んだことないや。
265 :
吾輩は名無しである:2006/09/06(水) 22:19:27
266 :
吾輩は名無しである:2006/09/07(木) 02:02:54
天国篇は永井豪のマンガですら退屈になるんだが
267 :
吾輩は名無しである:2006/09/10(日) 19:13:24
このスレみて、平川訳を買ってみた。
268 :
吾輩は名無しである:2006/09/17(日) 13:21:16
集英社のを買ってみた。註釈鬱陶しい。でも読まないとワケワカラン。
269 :
吾輩は名無しである:2006/09/18(月) 18:58:10
集英社版は訳者独自の、ウィリアム・ブレイク寄りの訳注で、あまりあてにはならない。
旧仮名遣いだが、岩波版のほうが親切な訳注。
反対に、平川訳は読み安くしようと訳注の煩雑を避けているのが仇となって、ダンテの時代背景と中期イタリア語をよく理解しておかないと混乱しがち。
270 :
吾輩は名無しである:2006/09/18(月) 20:24:28
ある種の平川訳支持者って先行訳や他の翻訳に対して
過度に攻撃的な気がする。
神戸のサカキバラ某が作文の中で神曲の冒頭を引用した件について
誰かさん(本人だったっけ)が事件直後にコメントしてるんだけど、
事件そっちのけにして寿岳訳へのあてこすりに終始してるのには少し呆れた。
ちなみにサカキバラが引用したのは寿岳訳なんだけど、
原文3行→訳1行の(山川訳以来の)スタイルを3行ずつにばらしたことをもって
「この少年の言語感覚は抜群、元の訳よりいい」とか絶賛してるw
@口語じゃなきゃいかん
A原文と同じ行数じゃなきゃいかん
とか、なんか言ってることが図式的なんだよな。
だいたいAみたいなこと言ってたら、
松平千秋のホメロスだって否定しなけりゃならないだろう。
271 :
吾輩は名無しである:2006/09/22(金) 00:08:16
ダンテ まんせー
272 :
吾輩は名無しである:2006/09/23(土) 21:21:12
ルシフェルの役目は「“芸術”に生命を与え、光を吹き込む」こと。
ダンテの『神曲』を読む限り、初期のキリスト教の教父が抱いていた秘教観念をまったく理解していなかったと見える。
トマス・アクイナスの神学論も理解していなかったと思しい。
273 :
吾輩は名無しである:2006/09/30(土) 11:51:22
地獄篇と煉獄篇は読んだけど天国篇はまだ読んでない。
ベアトリーチェと一緒じゃなきゃ無理
スノッブな気持ちで読もうかと思ったが、すぐ挫折した。
俺はデビルマンでいいや。
275 :
吾輩は名無しである:2006/10/01(日) 01:15:07
外国文学を邦訳するのに、古語にしなけりゃならん理由がワカラン。
なんで古語なの?
276 :
吾輩は名無しである:2006/10/01(日) 11:16:47
古語でもさまになってりゃいいじゃん
分かち書き=詩
という図式を立てて、
「口語です、詩でございます」と言ってる平川シンパがわけわからん
口語の清心な訳は大歓迎だが
ちゃんとした「詩」にしてほしい
277 :
276:2006/10/01(日) 11:24:04
(誤)清心→(正)清新
あと
ラテン語=文語/トスカナ語=現代口語
という図式も一面的すぎると思う
日本の文脈でいえば、たとえば平家物語なんて
庶民でも吟ずるような国民文学だよね
あのレベルで難しいと言ってる人の
国語レベルに合わせる必要はないと思う
278 :
吾輩は名無しである:2006/10/01(日) 21:01:42
279 :
276:2006/10/01(日) 22:23:27
口語がダメって言ってるんじゃないよ
レスちゃんと読みなよw
分かち書きしなきゃダメとか言ってるほうがゴリゴリじゃん
詩形に関係なくブロックごとに訳したっていいと思う
(ホメロスの松平訳みたいに)
そのほうがよっぽど読みやすいだろ?
ふむ。そうだね。ブロック単位の口語訳が最強。
何より読まれなきゃ話にならん。
高尚版があってもいいが。
そんな俺は神曲読んだことないw
281 :
吾輩は名無しである:2006/10/12(木) 14:53:26
今道友信氏の『ダンテ神曲講義』読んだ人はいますかね。
282 :
吾輩は名無しである:2006/10/12(木) 15:43:14
ダンテとベアトリーチェの実際の関係を見ると、おまいは俺かと言う心境になるな。
実際の存在者には触れることができず、観念にしか触れることができない多感で内気な魂がそこにある。
ベアトリーチェはダンテの芸術の犠牲者だったとしか言いようがないな。
283 :
吾輩は名無しである:2006/10/16(月) 16:56:48
高校生でも読めるような訳でだしてる出版社ってありますか?
284 :
吾輩は名無しである:2006/10/16(月) 17:18:53
>>281 読む必要なし。今道友信は偽善者。
寿岳文章の名訳が文庫であるじゃないか。
『神曲』集英社文庫。講義なんかされてたまるか。自分の感性で読み解け。
>>284 今道氏は元東大哲学科教授で、愛と真善美を説くキリスト者です。
どうして偽善者なんですか。
>>282 ベアトリーチェの上から見る姿勢も問題があると思うが。
>>283 野上素一「ダンテ 神曲物語」教養文庫
いけてる
288 :
吾輩は名無しである:2006/12/07(木) 23:54:29
>>284 貴方は先生に嫌われたのでしょう。お気の毒な方です。
先生は日本を代表する哲学者であり、敬虔なカトリック信者です。
『ダンテ神曲講義』は買い求めて、何度も読み返しています。大変参考になります。
289 :
吾輩は名無しである:2006/12/11(月) 17:00:11
ダンテの神曲に、「刻印は国の象徴」と書いてある箇所を捜したいのですがなかなか発見できません。。。どなたか、知ってる方いたら教えてください!!!!!
.
岩波が戦前出していた大思想文庫の神曲の解説が結構読み応えがある。
黒田正利というひとの本。読んだ人いる?
ちょっと聞きたいんだが、今岩波が連載してる河島英照の新訳ダンテ神曲ってどうなんだ?
気になってるんだけど、どうなんだろうあれ。
神曲初めて読むんだがお勧めってある?
そのひとマキャベリの君主論も訳してたなたしか
そうなのか?今読んでるんだけど、なんか全体的に倒置法っぽい。
文法よく分からないから倒置法かもあやふやだが。
そして作者名が間違っていた・・・英照でなく英昭なのな
296 :
吾輩は名無しである:2007/02/20(火) 23:10:42
新生の平川祐弘訳ってないのかな。あの先生の訳で新生を読んでみたいんだけど。
297 :
吾輩は名無しである:2007/02/20(火) 23:31:36
今道友信の文章は、『愛について』でも『美について』でも、著者自身が読者と共に考えるという姿勢が一貫していて、
読んでいて心地良い。
今道友信は一高国文学会の一員だったし、僕は一高国文学会に関心を持っているので、
今道友信の本は揃えるようにしている。
もちろん『ダンテ神曲講義』も入手した。
298 :
吾輩は名無しである:2007/02/20(火) 23:41:48
今道友信は偽善者。
299 :
吾輩は名無しである:2007/02/21(水) 00:04:11
反証なら聞くよ。
反例をあげてみてよ。
いつ、どこで、何があったのか?
今道が何を言ったのか、どういう行動をとったのか?
300 :
吾輩は名無しである:2007/02/21(水) 01:16:37
>>298 オマエおかしいだろ。偽善者、偽善者って。
何か個人的に恨みでもあるわけ?
今道先生の美学概論はさぞ格調高い講義だったんだろうな
佐々木先生みたいに美学の概説書だしてくれたらよかったのにな
ダンテとか古代中世の思想家とかを消化しつつ近代の哲学者にも目配りをきかした
よい本になったのではないかな、
と勝手に非東大文卒のわたしは妄想する
302 :
吾輩は名無しである:2007/02/21(水) 16:02:48
当時の科学観が面白く思えた
303 :
吾輩は名無しである:2007/02/21(水) 16:10:04
ベアトリーチェと再会する場面がなんていうかすごい高揚感。
304 :
吾輩は名無しである:2007/02/21(水) 20:27:24
新生って詩を読んでみたいのだが単品で売ってる?
ルシファーの体を下る辺りの重力っぽい描写にSFを感じた。
306 :
吾輩は名無しである:2007/02/22(木) 02:06:45
今道は偽善者なのかもしれない。
いや、おそらく偽善者なのだろう。
しかし、それはどうでもいいことである。
私は、今道の知的営為の成果のみを採って、今道の人間的人格的部分を無視する。
307 :
吾輩は名無しである:2007/02/22(木) 03:14:12
全ての文学の中で、おそらく神曲は最高峰
308 :
吾輩は名無しである:2007/02/22(木) 06:24:19
知識人なんて偽善者ばかりだよ。
309 :
吾輩は名無しである:2007/02/22(木) 17:45:55
放浪者ダンテ
310 :
吾輩は名無しである:2007/02/22(木) 17:55:39
ダンテとストリンドベリの肖像は似てる
311 :
吾輩は名無しである:2007/03/02(金) 14:54:28
推理小説のダンテクラブってどんな感じ?よいダンテ入門になる?
薔薇の名前なんかと比べてどんな特徴がある?
312 :
吾輩は名無しである:2007/03/23(金) 07:23:32
簡単に手に入る訳でおすすめ教えて
313 :
吾輩は名無しである:2007/03/23(金) 20:35:57
文庫本なら集英社の寿岳訳と岩波の山川訳しかない
単行本でもよければ河出の平川訳もある
山川訳は擬古文なので文語が苦手な人には読めない
あとのふたつのうちどっちを採るかは好みの問題
私は平川訳のほうが読みやすいと感じました
神曲は古くから多くの訳者の手で翻訳されてきた。
生田長江 黒田正利 山川丙三郎 寿岳文章 中山昌樹 原光 竹友藻風
野上索一 平川裕弘 三浦逸雄 北川冬彦 谷口江里也……
中でも人口に膾炙したのは寿岳文章訳だろうな。
寿岳はウィリアム・ブレイクなども訳しているが、典雅。
315 :
吾輩は名無しである:2007/03/27(火) 10:34:50
寿岳文章は口語訳なんだけど 何故か違和感があるのは私だけ?
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ベアトリーチェ?
ダンテは天体についての知識などの当時の自然学に造詣が深いようですが、
実際にどんな自然学関係の本を読んでいたのでしょうか?ダンテの自然観
を形成した知的背景について知りたいのですが。
ウェルギリウスは好きだったがベアトリーチェがどうも好かん
320 :
吾輩は名無しである:2007/04/16(月) 17:25:44
じゃあデミアンを読もう
ダンテの神曲はいろんな偉人が出てくけど、
安部公房のバベルの塔の狸に似てる。
ベアトリーチェは実はツンデレなんだよ
表面的な印象にだまされてはだめ
323 :
吾輩は名無しである:2007/04/30(月) 10:02:08
平川裕弘訳の単行本は一見高そうにみえてもいちばん良い。
文庫三冊買うのと比べたら、そう割高ではないと思うよ。
324 :
吾輩は名無しである:2007/05/01(火) 00:07:49
>>314 そんなに沢山の方が翻訳なさっているとは
>>281 読みましたよ。原題にこめられた意味、古典・文学という言葉がどのように生まれ
現在の意味に用いられるようになったのか、ダンテ時代のフィレンツェに関して。
又、日本での訳文 生田長江・山川丙三郎・平川裕弘の冒頭部分を並べ、それぞれの
味わいの違いを比較し、原文を引き合いにだし、本来の意味を確認する等。
良い読み物だと思いますよ。
326 :
吾輩は名無しである:2007/05/01(火) 13:01:17
新生で
ベアトリーちぇの名前をセルヴェンテーゼで綴ると9番目に
なるという記述がある。
セルヴェンテーゼとは
十一熟音の三行に同韻を押韻した後へ次の三行と同じ押韻を踏む
短い行を加えていく詩形ということだが、
なぜベアトリーチェだと9番目になるのか、
これがよくわからない。
もしわかる方がいらっしゃいましたら、ご教授願います。
327 :
吾輩は名無しである:2007/05/01(火) 13:08:47
礼讃
328 :
326:2007/05/01(火) 13:08:55
>>326 ベアトリーちぇ
↓
ベアトリーチェ
あとセルヴェンテーゼのスペルはserventeseです。
つうか、セルヴェンテーゼをググって結果がゼロって
どういうことじゃ。
ドレの挿絵が入った神曲ってどれ?
ダンテはいつまでも大詩人として尊敬されるだろう。
・・・・誰も読む人がないから。
ヴォルテール
332 :
吾輩は名無しである:2007/07/14(土) 04:18:24
>>314 分かるぶんだけでいいから冒頭抜き出して比較してみてほしい
333 :
吾輩は名無しである:2007/07/14(土) 15:54:47
文語体は凄いと思うときがある
聖書にしても
そーいったものが消えゆくのは寂しい
334 :
吾輩は名無しである:2007/07/14(土) 16:01:57
くそう333取られた
335 :
吾輩は名無しである:2007/08/25(土) 02:01:35
神曲で読書感想文書こうと思うのですが
如何でしょうか
336 :
吾輩は名無しである:2007/08/25(土) 11:33:40
やめておけ
神聖喜劇ではもう通じんのかな
>>335 注釈の方が本文より多いぐらいの本だ。それに内容でちょっと踏み込もうと思ったら
キリスト教神学やギリシャ・ローマ神話に関する知識も必要。
やめとけ。
>>337 神聖喜劇はディヴィーナ・コメディアの直訳だけど、神曲の方が定着してて
神聖喜劇といえば大西巨人になってるね。
ダンテはこれだけ知名度高いのに、なぜか日本では『神曲』と『新生』ぐらいしか
一般に出回ってない。『新生』はすでに絶版の岩波文庫か、文学全集収録だから、
普通に本屋で手に取れるのは事実上『神曲』だけ。
いちおう戦前にダンテ全集が翻訳されてて、ほとんどの作品は日本語化されてるんだけど、
なぜ『神曲』だけなんだ……
340 :
吾輩は名無しである:2007/10/23(火) 19:34:55
基本的に神曲は中世思想を勉強してから読まないと天国篇は楽しくないね。
>>340 平川氏の 『ダンテの地獄を読む』で、本人も天国篇は
ほか二つに比べて面白くは無いって書いてあったぐらいだから…
342 :
吾輩は名無しである:2007/11/07(水) 09:42:33
丸谷才一が寿岳訳を激賞してたのを向井敏が批判してたな。
向井の『文章読本』を読んだ限りではどうも向井の方が正しく思えるが...
344 :
吾輩は名無しである:2007/12/20(木) 21:56:58
345 :
吾輩は名無しである:2007/12/23(日) 23:09:59
「ダンテが待望の新曲をリリースしました!」
「ほぅ!待望ですね」
「ではお聞きください『神曲』です」
「はい。タイトルは?」
「『神曲』です」
「いやだからタイトルは?」
「ですから『神曲』です」
「いやそうじゃなくてタイトルです」
「だから『神曲』なんですよ」
「それはわかってますからタイトルを言ってください」
「ですから『神曲』なんですよ」
「だからわかってますってタイトルはなんなんですか」
「だから『神曲』なんですよ」
「だか
一度聞き直して「あっ神曲というタイトルなんですか?」と確認するのが普通の人。そんなしつこく聞いてたらビョーキでしょ
マジレスカコウィイ
348 :
吾輩は名無しである:2008/01/08(火) 20:54:50
ここでは訳がどうとかという話ばっかで内容のことにあんまり触れてないな。
そういや、なんでダンテはネロを地獄に落としてないんだろう?
349 :
ななし:2008/01/11(金) 12:43:44
「煉獄編」今読んでます。地獄篇では聖書の登場人物が出てきて
ほっとしてます。質のいい音楽を聴いてるみたいで気持ちよかった・・
しか感想が言えない自分がはがゆい。
ネロは暴君すぎてダンテはペンで書くのも
忌み嫌って避けたという妄想が膨らみますねぇ・・・
350 :
ななし:2008/01/30(水) 17:00:38
やっと読み終わりました。
昧読するほど、読解力がないのが悔しい。
天国編ではダンテ自身の信仰告白が
あったような??
信仰告白って、「奇跡など嘘かもしれないんだが」と試されて「奇跡なくして世界がキリスト教に帰すればそれがなによりの奇跡」って答えるところ?
353 :
ななし:2008/02/01(金) 05:43:01
「味読」を「昧読」と覚えてました。
恥ずかしいです。教えてくださりありがとうございます。
ダンテに関して明るくないので、読んでるとき
「信仰告白」だよなぁと、曖昧な感覚で読んで
そう思っただけです。私の書き込みで不快に
思われたらごめんなさい。
しかしこの本を読むなんて日本人には絶対に無理だよな。
キリスト教のことを何にもわからんし、信仰もないのだから
どうしようもないんだけれどさ。
読解力というか前提として知識を必要とする感はあるな
訳注とかで解説してくれてるのが無いと気付かない内容も多い
完全な理解ということに関しては、おれは放棄しているよ。
一種の百科事典的な読み方というか使い方かな。
ギリシア神話や聖書に関する知識をビジュアル的に記憶にとどめることもできるし、
人間の行いうる善悪を階層的に把握できる点でも面白いよな。
それから、詩を聴くという本来の楽しみ方もできる。
古典の場合、ネットで無料で音声ファイルが手に入るからな。
俺は、イタリア語自体はわからんのだけれども。
>>354 確かに。
天国編なんて特にな。
でも、地獄編ならキリスト教の知識がそんなになくても読めた。
358 :
吾輩は名無しである:2008/03/07(金) 20:55:15
平川訳で読了。
どうもダンテの政敵を地獄に落とし、最愛の女性やら、自分の信条に合ってる人たちを天国に引き上げたみたいだね。
神曲はそれ自体が壮大なパロディとなっている。
360 :
吾輩は名無しである:2008/06/05(木) 23:00:42
ダンテの著書でアメリカだと貸し出し禁止になってるやつ知ってる?
知ってるやつ教えて栗。
361 :
吾輩は名無しである:2008/08/22(金) 10:43:53
あげ
hoshu
363 :
吾輩は名無しである:2008/10/09(木) 01:02:04
ほしゅ
364 :
吾輩は名無しである:2008/10/09(木) 19:04:57
>>364 きたー
けど、やっぱり3冊で3000円か
「詩というものは詠む者を感化せしむるが、ロマン詩は詩の本質を損ない、霊的本質を世俗的なものに引き下げてしまう」ものなので、「ダンテの詩は価値がない」
まあ、俺は全集本の端本で持ってるからいらないな。まだ読んでないけど……
(山川丙三郎訳と寿岳文章訳で読んだ)
河出文庫版買った
訳文・訳注を見直した、とある
文中のルビは単行本にもあった?
369 :
吾輩は名無しである:2008/11/06(木) 19:21:00
>>368 単行本よりルビが増えてた。
訳注も増えてるみたい。
ドレの挿絵もあるし、口絵もあるし、この文庫いいね。
煉獄編はいつ出るんだろ?
370 :
イタ研 ◆99D.I.T.C. :2008/11/12(水) 23:26:18
>>364 これは画期的だけど、いまさら・・・って感じですね。
寿岳訳で読んでしまったし、平川訳を買うのなら今売られてるハードカバーのを保存用に買う方がいいですわ。
371 :
吾輩は名無しである:2008/11/20(木) 01:10:15 BE:1037088948-2BP(1)
372 :
吾輩は名無しである:2008/11/20(木) 21:00:09
有難う御座います
373 :
吾輩は名無しである:2008/12/01(月) 21:33:19
ダンテの神曲はやおいに脳内変換すると笑えた。
ダンテのロールプレイオナニーストーリー
まあ…内輪ネタというか
13世紀辺りのイタリア事情なんざ知るかってところがあるな
376 :
イタ研 ◆99D.I.T.C. :2008/12/11(木) 22:16:29
愛 BE:786843656-BRZ(11421)
>>375 そこらへんをどう捉えるかですね。
ホメロス作品は誰が読んでも面白い普遍性がある内容。(素材自体に普遍性がある)
それに対してダンテの「神曲」は、フィレンツェの一時代における内輪の論争を多分に含んでおり、
地獄〜煉獄〜天国の遍歴という普遍的な題材とともに、どこまでも内向きな側面を併せ持っています。
正直なところ、注釈を読む苦労も大変なものですね。
鴎外の史伝ものに似たところがあります。
天国篇の25歌ぐらいからは、注釈も減ってくるので、開放感を味わうことが出来ます。
ある意味恨み節
でもまあ、文学なんてそんなもんだ
378 :
吾輩は名無しである:2009/01/09(金) 01:38:07
エンゼル財団なかなかやるな
神曲講義もう3日はかかるなw ゆうに
379 :
吾輩は名無しである:2009/01/09(金) 01:51:56
ボルヘスの講義は随想だから
そっちの方が面白いかもな
380 :
吾輩は名無しである:2009/01/09(金) 02:11:39
あたりまえw
381 :
吾輩は名無しである:2009/01/09(金) 03:01:23
>ボルヘスの講義は随想だから
つまらん
382 :
吾輩は名無しである:2009/01/09(金) 03:06:22
あたりまえw
383 :
吾輩は名無しである:2009/01/12(月) 15:45:57
今道先生 好きだよw
koguma-blog
M・アシン・パラシオス『イスラムと《神曲》』/Islam and the Divine Comedy by Miguel Palacios
http://koguma.wordpress.com/2007/07/21/asin_palasios/ スペインのアラブ学者M・アシン・パラシオスは、おそらく20世紀に書かれたダンテ研究のなかで、最も物議をかも
した論文を残しました。ローマ・カトリック神父であり、またマドリード大学教授でもあったアシン・パラシオスの主
張は、ダンテの『神曲』はこの詩人の才能によって無から生み出されたのではなく、イスラームの神学的文献からイン
スピレーションを得、そこから多くの形
式と内容を借りて書かれたものである、というものでした。
アシン・パラシオスは、なかでもDoctor
maximus(最大の師)と呼ばれる偉大なイスラムの思想家、イブン・アラビーの『夜の旅の書』、The Book of
the Nocturnal Journeyと、『神曲』の間に多くの関連を見出します。
アシン・パラシオスは『神曲』の主人公と、『夜の旅の書』の主人公たちの類似を指摘します。ダンテは最初ウェル
ギリウスに導かれる哲学者として出発し、その後ベアトリスの教えを受けて神学者として天上へと導かれるのです。
386 :
追記:2009/01/22(木) 22:40:08
スペインのムルシアに誕生し、セビィリャで活躍したスーフィー教の神秘学者、イブン・アラビー(Ibn・'Arabi)
は"メッカの天啓"一六七章、"幸福の魔術"の中で、哲学と理性に導かれた魂が人間、解脱、再生の遍歴をする様を描
いている。彼は
イスラム教神学者の伝統に則り、黄泉の構造を図式化し、それを前述の書に挿入した。
(略)
彼のこの宗教思想を図式化したものは同心円を七区分し、中心にくればくる程重い罪の刑罰を配したものである。
ダンテのそれと比較した場合、区分数に差異が認められるが、構造面から見れば、両者が基本的に同質であることに
疑いをはさむ余地はないと言えよう。
楠村
>>385 pdf版p8/11
第2回イタリア語学科国際シンポジウム
理想の言語を求めて(ダンテの言語論)
〜岩倉教授「最終講義」を記念して〜
『神曲』の作者として知られるダンテは、『神曲』以外にも多くの著作をのこしています。なかでも『俗語詩論』は「理想の言語」を
終生追い求めたダンテが、「詩の作法」を探求するにあたって深く言語そのものを考察した重要な著作です。そこにはダンテの
言語思想がもっとも集約的に述べられているばかりではなく、ダンテの新しい言語創造の仕組みを解明する「鍵」が秘められて
いるといえるでしょう。この度『俗語詩論』を研究テーマとしてこの道を歩んできた岩倉教授の「最終講義」を記念して、イタリア、
フランスを代表するダンテの言語思想研究家を招き、日欧の研究成果を結集し、意見を交し合うシンポジウムを開催いたします。
日 時:2009年1月24日(土)10:00〜16:00
場 所:京都外国語大学 1号館5階(151教室)
参加費:無料
http://www.kufs.ac.jp/kufs_new/images/topics/1232006479/dante_sinpo.pdf
『新生』のほうが好きだ
389 :
吾輩は名無しである:2009/01/23(金) 03:40:35
エンゼル財団には研究者の文学講義をこれからもとりあげて頂きたい
万民に開かれたものとして
全集復刊希望
391 :
無名草子さん:2009/02/27(金) 16:56:55
自分の恩師を地獄へ堕としてゲイだとアウティングしてるよナッ!!!
このフィレンツェからの追放者!
だな
393 :
吾輩は名無しである:2009/03/09(月) 22:34:08
ハ,,ハ
('(゚∀゚∩_ おいらをどこかのスレに送って!
/ヽ 〈/\ お別れの時にはお土産を持たせてね!
/| ̄ ̄ ̄|.\/
| .モツ煮..|/
 ̄ ̄ ̄
現在の所持品:たばこ・ライター・コーヒー・ブラックブラック・枕・ケータイ電話・睡眠薬・聖教新聞・ダッチワイフ
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(途中10行略)
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DT18-70 F3.5-5.6・悟リ・USJ ・資本論・
神曲のゲーム出るな。ダンテズインフェルノだって。
395 :
吾輩は名無しである:2009/03/23(月) 04:08:05
「私はウェルギリウスに認められた人間です」みたいな驕りがウザいな。驕った奴も地獄に落ちてもらいたい。
悪人が痛い目に合うのを見物してる姿を思い描くと、背後から蹴り飛ばして、糞尿の濠の中に突き落としてやりたくなるな。ウェルギリウスと一緒にな。
俺主人公マンセー作品
397 :
イタ研 ◆99D.I.T.C. :2009/03/25(水) 23:36:04
ホメロスの方が人間を生き生きと描写するが、読後感はダンテの方が重いですね。
ジワジワきますよ。
たまに頭上の星を見上げると、天国篇を構想していたダンテのことが頭に浮かびます。
(「ホメロス問題」の結論は誰にも分からないということで、少なくともホメロスによるだろうと
考えられる「イリアス」の作者としてのホメロスです。)
398 :
吾輩は名無しである:2009/03/26(木) 11:39:37
ホメーロスに較べてダンテなどはキリスト教の迷信に盲従した暗黒の中世の
俗語で書いた地方詩人でしかないゼッ!!!
399 :
吾輩は名無しである:2009/03/26(木) 12:46:26
暗黒の中世(苦笑)
未だにダンテの時代を暗黒時代と見ている人がいるとは驚き。
「十二世紀ルネサンス」でも読んで出直してらっしゃい。
アッラー、アクバ〜ル!
402 :
イタ研 ◆99D.I.T.C. :2009/03/28(土) 13:48:59
ホメロスもギリシャの神々のヒエラルキーみたいな世界観に捉われてますけどね。
(ホメロスの神々の序列、親族関係が「神統記」とは色々とずれてるのは、ギリシャ神話が
口語伝承で伝わっていた前8世紀頃にはまだ、地域ごとの独自性があったからでしょうね。)
ホメロスはあの時代にああも生き生きとした人間群像を、巧みな比喩を用いて描き切ったという
点が最も驚異的。
そういった時代性を無視すれば、ダンテの神曲の方がより偉大な達成かと思います。
403 :
吾輩は名無しである:2009/04/09(木) 15:05:44
一週間かかりようやく読み終えた。
感想は地獄編・煉獄編が多彩な登場人物ですらすら読めたが
天国編になると、ベアトリーチェ&聖人萌えに走り少々辟易。
個人的にはイタリアを焦土にしたユスティニアヌスが天国にいるのは
納得がいかん。
404 :
吾輩は名無しである:2009/05/05(火) 01:53:19
地獄篇でのウェルギリウスの保護者っぷりは異常
「甘えの構造」のいい見本だな
挿画が最高である。
>>403 天国篇は聖人の序列とか、なかなか興味深いと思いました。
無知だったから学ことが多かったです。(ダンテの基準が絶対ではないでしょうけど)
ぺテロ、パウロ、トマスとかは知ってたけど、聖ベルナルドとか知りませんでした。
ダンテの基準だと最上位の聖人の1人だし有名なんでしょうけどね。
408 :
吾輩は名無しである:2009/05/11(月) 20:17:34
寿岳訳で、今「煉獄編」読んでるが頭の中が大変な事になってるwww
409 :
吾輩は名無しである:2009/05/20(水) 20:23:04
ところで皆さんはどういう経緯で神曲を読んだのでしょうか?
差し支えなければ教えてください
・読んだきっかけ
・読んだときの年齢
ちなみに私は友人から
「キリスト教をモチーフにした映画を理解するには必要」
と言われて読むことにしました。聖書(旧約、新約)は既読です。
32歳の男です。
世界文学史上の最高傑作の候補の1つであること。
これが読む理由でした。
非常にシンプル。
ダンテ像がキュートだったからかな
412 :
吾輩は名無しである:2009/05/26(火) 20:32:27
ウィリアム・ブレイク訳の「神曲」って今でも売っているんだろうか?
挿絵は描いてるけど、翻訳はしてないでしょ
翻訳で怖いのはミスリード(READだな
書かれた時代性や地域性を無視して、英訳で読んでしまう
まあ、英語しか翻訳がないし、英語しかできないから…
その結果、ドイツ語の造語の妙、イタリア語やラテン語の音韻の妙、
フランス語の意外なドン臭さ(笑なんかは綺麗さっぱり洗い流され、
神曲やオデッセイをウオールストリートジャーナルと同じ感覚で読んでしまう。
読めないよりは翻訳ででも読めたほうがいいじゃないか、とおっしゃる御仁がいる。
ほんとにそうか?
原書と翻訳の関係ってのは砂糖とサッカリンの関係に似ている。
問題は単に読んだ(舐めた時ではない。
意識的無意識的に、応用(料理された時。
俺は砂糖がないからと言ってサッカリンを使うんではなく、みりんを使うか、
別の料理を作ることを勧めるね。
まあ、砂糖を買ってくる(原語をマスターするってのがベストだと思うけどな(笑
日本語がお上手ですね^^
とりあえず括弧を閉じてくれ
俺はLISPは嫌いなんだ
418 :
sage:2009/06/08(月) 02:30:54
セイヤーズの英訳を読んでいます。
不完全とは言え、terza rimaの雰囲気が味わえるので読み応えがあります。
地獄編読んでるけどダンテが私生活で気に食わない奴を地獄に送って楽しんでるって感じがする場面が多い
Exactly
421 :
吾輩は名無しである:2009/06/30(火) 21:46:46
>>409 16歳
コミック版のを読んで原作が気になった。まだまだ新参です。
422 :
吾輩は名無しである:2009/06/30(火) 22:58:42
ダンテの「神曲」を数日前に読了した。あくまでもキリスト教を中心としていることに、偏向が見られることは
否定できない。ローマ教皇の幾人かや、フン族のアッチラ、イスラムの開祖マホメットが地獄いるところなんぞ
は、キリスト教の変貌期をうかがわせるのだが、基本はキリスト教の優位性だと感じた。
423 :
吾輩は名無しである:2009/07/01(水) 12:03:33
もちろん「男色」を罪とする等、当時のキリスト教特有の醜い偏見に歪んで居る箇所が多いよナッ!
ダンテさんに難癖を付けるとは、根性の歪んだ奴め!
不逞な輩は地獄に堕ちやがれ!
ダンテこそ地獄で釜掘られてりゃいいんだよ
>>425 ダンテさんは煉獄山だよ。高慢者の階層でウェイトトレーニング中。
たしか本人が言ってたんだから間違いない。
427 :
吾輩は名無しである:2009/07/14(火) 22:50:50
Wall of Dis (the Gate into Hell)
とか書かれている中で、「Dis」ってどういう意味を表しているんでしょうか?
自己解決。
冥界って意味なのね。
すごいな。
原文で読んでいるのか。
俺なんか翻訳でヒーヒー言いながら読んでいるのに・・・
英訳を原文とは呼ばない
山川訳と英語訳どっちが読みやすいんだろうか。(英語不得手な日本人として)
英訳にも何種類もあるんだが
寿岳訳は多少なりとも原文に触れたことがあればまあ感嘆ですな
昔はただ無闇と格調高く難解をむねとするかのように思われて数頁で置いたもんですが
ダンテさんの生涯とか突っ込んで調べると、独断と偏見(宗教的な意味で)をもった世渡りが上手じゃない一人のひねくれ気味の人間なんだなーと妙な親近感を抱いてしまうんですが。
436 :
吾輩は名無しである:2009/10/22(木) 19:09:08
サラディンやムハンマドを地獄に入れているあたり
当時の西欧人の限界を感じた。
437 :
吾輩は名無しである:2009/10/23(金) 00:10:34
ダンテってデビルメイクライのダンテか
中二病乙
438 :
ORCA旅団:2009/10/23(金) 00:22:02
なんか難しそうな本だったから買うのやめた
439 :
吾輩は名無しである:2009/10/23(金) 01:07:15
440 :
吾輩は名無しである:2009/11/25(水) 13:19:49
中世イタリア史・ギリシャ・ローマ・新約聖書の予備知識があれば
断然、こちらの方が読み易い。
441 :
吾輩は名無しである:2009/12/04(金) 11:54:04
日本語で「神曲」を読みたいのですが、最も良い翻訳はどれですか?
平川祐弘訳がおすすめ。
注釈もくわしいし、文体も読みやすい上に気品がある。
443 :
吾輩は名無しである:2009/12/13(日) 09:11:36
444 :
吾輩は名無しである:2009/12/13(日) 09:13:25
445 :
吾輩は名無しである:2009/12/13(日) 09:14:33
446 :
ゆ:2010/01/04(月) 09:43:09
よみたいんだけど聖書とか神話の知識無いんだ。
先に読んどくべき本教えて。
447 :
吾輩は名無しである:2010/01/11(月) 12:00:31
平川訳って挿絵は付いてるの? 単行本も文庫本も?
岩波文庫の神曲を買って、少し読んでみたら文語体だったので、そっと本棚にしまって早数年。
このスレを開いてしまった以上は、読まねばならんな。
一応聖書も買ってあるんだが、こっちを先に読むべきかな。
聖書なんか読んでも意味ないよ
あいつは嫌いだから地獄行きとか内輪ネタばっかだし
450 :
吾輩は名無しである:2010/01/12(火) 23:34:48
平井堅が臭マラ・コンテストで第1位になったのもウエンツのせいダッ!!!
平井堅、頑張れ! 一位を死守しろーッ!!!
阿部寛! 歯周病や口臭よりも摩羅臭にリーチ!!
★マラの強烈に臭い芸人のリスト(改訂版)
1.平井堅 (毎年、第1位の栄冠に輝く)
2.坂口憲二 (センズリかいてもチンポを洗わネエうえに恥垢が貯まりやすい)
3.阿部寛 (初老なのに掃除しないから加齢臭に加えてマラ臭がヒデエ)
4.伊藤英明(スボケだし、特にアンデス・インカ紀行の時にはスタッフが気絶せんばかりだった)
5.照英 (若い頃の愛人で同期の「室伏広治」と並んで汗臭いらしいゼッ!)
6.榎並大二郎(「すぼけ(包茎)」のせいで可成り臭いチンポだゼッ!!)
7.山本太郎 (コテカを装着して以来、全然洗ってないから臭くって仕様がネエとか)
8.坂本一生(新・加勢大周。雑誌グラビアのヌード撮影の時に超臭かったという証言あり)
9.ウエンツ(若くて混血だからフニャチンにして仮性包茎でスメグマだらけだそうだナッ)
10. タッキー(北川の趣味でシャワー禁止、よって強烈。昔の郷ひろみと同じ程度に臭えらしいゼッ)
11. 玉山鉄二 (ゲイだからチンポしゃぶりばかりしてて口からも雄汁の匂いがする)
12, 城田優 (白人との雑種だから半包茎でスメグマが貯まりに貯まってるから)
13. 尾原秀三(股間の膨らみが無い位のチビチンポのくせに碌に洗ってネエから)
14. 羽鳥慎一(安住紳一郎と並んで臭いチンポをぶら下げているアナの代表格)
15. 室伏広治(混血児で完全勃起しネエうえ包茎気味だからマラ臭ヒデエ) etc. etc. ・・・
番外 真田広之、西村和彦、竹野内豊、要潤、草刈政雄、渡辺裕之、藤本隆宏、等々。
サッカー選手では川口能活がトップ・クラスだナッ!
政治家では民主党の岡田克也外務大臣だそうだしサッ!!
ボディビルダーでは谷野義弘と山岸秀匡だとか。
この続きは誰かやってくれーイッ!!!
坂口憲二も1位を目指して走れーッ!!!!!!
英明だって、「実績一番!」だゼッ!!!
-----以上、懐かしのリストだぞ-----
寿岳訳を読みすすめるといつのまにか浄土真宗の勉強になってる
>>452 仏典には詳しくないんだけど、なんとなく仏典からの言葉じゃないかなという言葉が目に付いたな
見る人が見れば、阿弥陀経からとかわかるのかも知れんな
読み終わった。2週間くらいかかったな。平川訳。
地獄編は時間がかかったけど、楽しかった。
煉獄編は、やや時間がかかったけど、途中から??なところが多かった。
天国編は、最初のほうは??だったけど、途中からなんか読めるようになった。
455 :
吾輩は名無しである:2010/02/08(月) 23:15:58
>>455 どんなゲームなんだろ・・・どうせ剣を振り回して、魔法で悪魔を倒すだけの
ゲームなんだろうけど。god of war的な。
原作どおりにマントヴァの大詩人と一緒に地獄を散歩するだけの
癒し系ゲームのようなものだったら面白いのだがwww
せいぜいルビカンテに追いかけられるだけくらいの。
彡 ミ
´∧∧ ミ
/ ( ´ω`)
// ノ つ ヾヽ
〜( ノ ∩ ノ
し'J ノノ ( ∧∧ )))
((( /)∧∧ / (´ω` )
⌒)` | l( ´ω`) し''(ノ //
'.⌒))、 ヽ (
' ⌒; `)`ヾ `ヽ_つ ノノ
458 :
吾輩は名無しである:2010/02/22(月) 08:58:25
>>455 そりゃムハンマドとアリーが頭からケツまで真っ二つにされてるからな。
イスラーム圏では神曲はタブー。
だから?
>>452>>453 『神曲』に先立って源信『往生要集』を現在読み進めているところです。
…中々先に進みませんが。
岩波文庫版の書き下し文ではなく、東洋文庫の現代語訳にしたら良かったのかな。
“――僕は昔はアカデミックな物とよく闘った。今はポップ・カルチャーしか興味を示さ
ない人間と闘っているよ。
文化やアートのそうしたジャンル分けは、誰かが作ったものなんだ。
例えばダンテ。今では古典文学と決めつけられているけど、彼が『神曲』を著した時は、
イタリアで最初に口語で綴った文学で、つまり今でいうヒップホップだったんだ。
ジャンル分けなんて、そんなもんだよ。”
ジム・ジャームッシュ(映画監督)
‘Shakespeare gives the greatest width of human passion;
Dante the greatest altitude and greatest depth.’
T.S.Eliot
「シェイクスピアは人間の情熱の最大の幅を、
ダンテは最高の高みと深みとを与えてくれる」
>>461 地獄と極楽について書かれた最初の根本テクストなのですね。
独特な読み方の漢語が悩ましいです。
>>456 プレイ動画をみたところ
主人公が十字軍の兵士というまったくの別人
鎌を振り回して、十字架で魔物を倒してた
地獄のビジュアルは「神曲」の表現を
うまく現わしていていいかんじ
ちゃんとマントヴァの大詩人が導いてくれるし
作品にある問答もしてくれるし
ただアクションゲーム苦手の自分には
プレイ不可と思った…
アニメ版腹よじれた
470 :
吾輩は名無しである:2010/07/09(金) 08:27:17
アニメ版て日本語のは無いよね?
ゲーム(PSP版)買ってからアニメも気になり始めたけど、英語はあまり得意じゃないから…
471 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 21:58:34
サカキバラセイトのは誰の訳なの?
対岸のダンテかっこいい☆