【虚栄の市】W・M・サッカレー【バリー・リンドン】
バリー・リンドン図書館で読んで面白かったけど、ネット古本だと5000円('A`)
6 :
35歳主婦 ◆baeGuFHffI :04/03/25 21:01
忘れ去られた作家の一人だね。
7 :
吾輩は名無しである:04/03/25 22:36
読んで楽しかったのは事実だが、それでどうしたって感も否めない。
『虚栄の市』は大長編だから読んだ事は一応自慢になるけどね。
8 :
吾輩は名無しである:04/03/25 23:52
『虚栄の市』も今年映画が公開されるよ
ああ、すれたてたの
誰だかわかる。。。(笑)
イギリスじゃ、ディケンズにならぶくらいの文豪なんだっけ?
日本で言ったら漱石鴎外に対する尾崎紅葉とか泉鏡花かな。
11 :
吾輩は名無しである:04/03/26 10:11
>>8 監督は確かクローネンバーグ(!)なんだよね。
12 :
吾輩は名無しである:04/03/26 11:06
雑誌の「バニティフェア」ってこの作品とどう関係してるのかな?
13 :
吾輩は名無しである:04/03/29 01:21
>>12 どっちも『天路歴程』の「虚栄の市("vanity Fair")」から採ってるんじゃないの?
14 :
吾輩は名無しである:04/03/29 21:19
バリー・リンドンってキューブリックの中で
一番の駄作じゃね?
あんまり映画詳しくないからこんな事言うけど
>>14 私はキューブリックの映画の中でいちばん好きだけどなあ。
16 :
吾輩は名無しである:04/04/03 18:54
キューブリックは最初、「虚栄の市」の映画化を考えたんだけど、
映画化するには長すぎるんで、やむなく「バリーリンドン」を選んだ。
僕もキューブリック作品では一番好きだな。
「虚栄の市」は岩波文庫のを全巻大人買いした。
でも、1巻の途中まで読んでBOOKOFF行きw
あれはディケンズよりかなり落ちるんじゃないかなあ?
17 :
吾輩は名無しである:04/04/04 03:00
>>16 一巻の途中まで読んで売っ払われたのは新訳?
それとも古い訳?
読書家で18世紀マニアのキューブリックの家には
サッカレー全集があって、普段から愛読していたそうだ。
で、制作費問題から頓挫してしまった『ナポレオン』の
18世紀もの代替企画として、にわかに検討されたのが
『バリー・リンドン』だった。
『虚栄の市』については、
「すばらしい小説なのだが、劇場公開用の映画にする為に
2〜3時間に凝縮してしまうと、その良さが失われてしまうので、
『バリー』とちがって映画化には向いてない小説」だと言ってた。
誕生から死までの全生涯を描こうとしてた『ナポレオン』についても、
テレビの長時間ミニシリーズにするほうがいいかも、と語っていた。
『バリー』は、
脚本化での凝縮や短縮を経ても、その本質が破壊されない小説、
という判断から映画化を決意したんだそうだ。
いろんな場所を主人公が転々としてゆく前半から密室劇に集約してゆく、
という小説『バリー・リンドン』の構成と、
前半で起こったことが、後半で逆転反復して繰り返される、
という『バリー』の因果応報的構造が、
皮肉屋キューブリックのいつものパターンとピッタリ一致してるから、
そのへんも、映画化への食指を動かした要因なのかも。
20 :
吾輩は名無しである:04/04/04 14:49
>>17 角川とかの復刊ブームに乗って復刊されたのかな?
10年近く前の話。出てすぐ買った。
紙の箱に入って売ってたよ。
今、アマゾンで検索してみた。
最近、新訳が出たんだね。
買ってみよっかなー。
21 :
吾輩は名無しである:04/04/04 22:56
キューブリックの「バリー・リンドン」て、いつだかのBBCのエイプリルフールネタに
使われてたね。
アポロの月面映像は実はニセモノで、それを撮ったのがキューブリック。
彼は「バリー・リンドン」を作るときに特殊な高感度カメラが必要になり、
当時唯一そのカメラを持っていたNASAから借りた。それが縁でニセ映像の
監督として抜擢されたのであった…ってやつ。
22 :
吾輩は名無しである:04/04/05 11:54
それ、たけしの年末番組でやってた。
キューブリック夫人やラムズフェルドまで出てきたんで
騙されかけたよ。
それにしても、ろうそくの灯りだけで撮れる、
あの特殊レンズの効果は大きかったなあ。
23 :
吾輩は名無しである:04/04/15 22:59
で、誰も虚栄の市は読んでないわけね?
「虚栄の市」しか読んでない人は多いんじゃないか?
25 :
吾輩は名無しである:04/04/22 23:03
「ヘンリー・エズモンド(恋の未亡人)」を読んでる人はめずらしいんじゃないか?
26 :
吾輩は名無しである:04/04/24 01:40
あー、床屋のなんとかも買ったけどまだ読んでねーな
27 :
吾輩は名無しである:04/04/27 20:43
漱石はサッカレーのこと、何か云ってる?
28 :
みか5さい ◆NGaQPY3pmc :04/05/05 22:41
>>27 しらない(w
おとこのひとは
あみーりあすき?
29 :
吾輩は名無しである:04/05/08 22:28
英文でバラと指輪を読んではまって岩波の虚栄の市を読んだ。
挿絵が最高かも知れん。
30 :
吾輩は名無しである:04/05/08 22:30
>>28 アミーリアを嫁にしてベッキーと浮気したい。男の理想。
31 :
吾輩は名無しである:04/05/22 18:18
保守
32 :
吾輩は名無しである:04/06/15 23:59
33 :
吾輩は名無しである:04/06/20 14:41
サッカレー君は大男だったってね
ちびのシャーロッテ・ブロンテと手をつなぐとシャーロッテがぶら下がっているように見えたそうだ。
のっぽのドビン少佐のようだ。
ジェイン・エアはサッカレーに捧げられているけど、仲良かったんだねえ。
スレ伸びないね。ディケンズすら単独スレなしか。
イギリス文学は人気ないのかねえ
35 :
吾輩は名無しである:04/07/09 00:59
『バリー・リンドン』の原書読んでるけど、すげぇ難しい…。
36 :
吾輩は名無しである:04/09/13 08:54:34
保守
37 :
吾輩は名無しである:04/09/18 11:58:22
虚栄の市おもしろい?
38 :
吾輩は名無しである:04/09/18 18:11:17
キューブリックのりんドンはよかった
本は今買えないの?
保守
サッカレーにもinsaneな奥さんがいたはずだが、「ジェイン・エア」を読んでどう思ったのかな?
子煩悩だったらしい
42 :
吾輩は名無しである:04/12/05 14:42:00
43 :
吾輩は名無しである:05/01/13 20:48:12
メロドラマなんだよな実は
44 :
吾輩は名無しである:05/01/14 02:05:47
岩波新訳版の挿絵いいなあと思ってたら、これ本人筆なんだね。
45 :
吾輩は名無しである:05/01/19 20:07:47
元絵描き志望ですから
46 :
吾輩は名無しである:05/01/22 20:50:05
映画マダー?
おーっと、意外なものを見てしまったw
48 :
吾輩は名無しである:05/02/02 19:41:16
『俗物物語』は結構面白いよ。
49 :
吾輩は名無しである:05/02/06 14:47:52
ディケンズより落ちると言うよりは、大衆に受けたかどうかという問題でしょうね。
人気がないのはおそらく全能の話者が前面に押し出されすぎているから。
19世紀、多くの作家は全能の話者である語り手を消そうと努力しましたが、だんだん小説自体が映画に押されるようになってきた。
そして20世紀になって映画に出来ないことを考えた結果、再び語り手(映像化できない存在)を復活させたそうです。
挿絵もサッカレイの描いたもので、よく見るといくつかの挿絵には眼鏡が描かれています。
これは人の心の中まで全てを知っている語り手を表しているといわれています。
国際便の機内でバニティ・フェアの映画を見たけど
ため息が出るぐらいB級で、そんなたいそうな原作があるとは思わなかった。
51 :
名無し募集中。。。:2005/04/03(日) 23:49:53
新訳ではじめて読んだものだけど、めちゃめちゃおもしろかったよ。
出しゃばりな話者も、乱歩とか、江戸時代の小説とかぽくて楽しそうで良い。
ドビン君とアミーリアの顛末にどきどき、ベッキーのあんまりにもあんまりな
生き様に惚れ惚れ。
ドビン君がアミーリアに別れを告げるところにはぐっときた。
「そうです。あなたはぼくが捧げてきた愛に値しない人なんです」
恋愛のすごくグロテスクな部分を滑稽ながら的確に描写しているな、と感心。
すごく単純に、大河ドラマとして楽しく読めた。挿絵もほんといいね。
たるいとこも多いけど、読みがいもあるし、おすすめ。
52 :
吾輩は名無しである:2005/04/09(土) 18:49:33
ペンギンでHistory of Pendennisというのが出てたが面白いのか。
53 :
吾輩は名無しである:2005/06/01(水) 12:55:18
レディージェーンくらいがいいな
アミーリアは思いつめすぎで怖い
54 :
ご隠居:
虚栄の市を読む前に英国俗物誌を読んだら、面白さがや悲惨さがよくわかると思います。当時のイギリス市民階級の貴族指向と言うか、貴族指向の渦に巻き込まれ、自分を見失う人々が有る意味、社会問題になっていたようです。
そうした、俗物根性の実態を暴き出した小説として、私は読みました。
民主主義のお手本のイギリスではなく、身分社会のイギリスと言う一面が生き生きと描かれていると思いました。