森鴎外のどこがスゴイのか漏れに教えれ 

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342歴史
一、歴史・・・青年期あらゆる希望を胸に、
いきりたって人に喧嘩(論争)をふっかけた鴎外。
以後官僚として栄達をのぞみ、ドロドロした権力闘争にも身を置いた鴎外。
歴史・・・それは男の当然の生き様であるが、晩年のわずか五年間、
鴎外、栄達がのぞめなくなると急に肩の荷が降りたのだろうか?
小説家森鴎外が俄然輝きを増す。
彼は負けたのだろうか?
男の生涯、ただの男になって死に様を見つけた。

二、歴史・・・名作『山椒大夫』、そして『渋江抽斎』も至って輝きは極限、
そう極限に達した。凄みのある口語文は最高さ。
歴史SONG 歴史SONG 読む者を酔わせてやまない。
されど凄みのある文章とは裏腹。鴎外の姿はやけに穏やかだった。
晩年の鴎外。

三、歴史・・・男の生涯にとって、死に様こそが生き様だ。
歴史SONG 歴史SONG、大いなる歴史の中で。
歴史の末裔たるぼくら。
残された時間の中でぼくら死に場所を見つけるんだ。
ぼくら死に場所を見つけるんだ。
それがぼくらの、ぼくらの未来だ。