1 :
吾輩は名無しである:
むずかしいだけじゃん。どこがすごいの?
全集ならあるぞ。
さあ、教えれ
なんで全集があるのか、まず教えてくれ。
3 :
吾輩は名無しである:04/03/16 22:01
>>2 全集買って読んだらどこがスゴイか分からなかったのだよ。
全集があるからイコール凄いではないだろ
志賀直哉の全集を買うべきだったな。
5 :
吾輩は名無しである:04/03/16 22:10
>3
埴谷の全集も凄いぞ
6 :
吾輩は名無しである:04/03/16 22:12
小説家としての功績なのか、
翻訳家としての功績なのか、
それ以外なのか。
どれなんだ?
7 :
吾輩は名無しである:04/03/16 23:01
もしかして・・・人気ないのか森鴎外。
3万人殺した。すごい!
9 :
吾輩は名無しである:04/03/16 23:38
誰にも読めないようなくそむづかしい言葉なんか使って得意になってるから嫌われるんだよ
全集を読んで鴎外の凄さが解らないのが凄いぜ!
11 :
吾輩は名無しである:04/03/17 00:16
森林太郎
12 :
吾輩は名無しである:04/03/17 00:29
13 :
吾輩は名無しである:04/03/17 20:45
1は全集をどの程度読んだ?
15 :
吾輩は名無しである:04/03/20 03:54
抽齋なんて3ページで挫折ですよ。まったく。
読めたもんじゃない
16 :
吾輩は名無しである:04/03/20 04:15
この速さなら言える!
「舞姫はクソ!」
17 :
吾輩は名無しである:04/03/25 19:47
「舞姫」というと、
昔のUCカードのコマーシャルを思い出す。
「先生、ユーシローは、ユーシローは」
とか、
唐突に「ラインハルト先生」とか言い出すやつ。
「舞姫」は、なんか西洋の権威ゆえに構えちゃってるような
印象があって好きじゃない。
「妄想」は面白かったけど。
18 :
吾輩は名無しである:04/03/25 19:51
森林太郎という名前がすごい。
21 :
吾輩は名無しである :04/03/25 20:48
『二人の友』といふ短篇をまづ読んでみて下さい。
22 :
35歳主婦 ◆baeGuFHffI :04/03/25 20:54
森鴎外なんて糞。
馬鹿ほど難しい言葉使いたがるもんなんだよね。
23 :
吾輩は名無しである:04/03/25 20:56
>20
森林太までが苗字。もちろん。
24 :
吾輩は名無しである:04/03/25 21:16
25 :
吾輩は名無しである:04/03/25 22:12
しかしボブサップにはかなわなかった・・・
大晦日、叩きのめされた鴎外の姿は哀れだった
26 :
吾輩は名無しである:04/03/25 22:23
そういや鴎外、国民年金入ってなかったらしいな
CMやってるのに・・・けしからんやつだ!!!
難しい言葉って言うが、当時の知識人としては極普通の言葉だったと思うが・・・
鴎外の娘の離婚を記事にした週刊文春!!!
発売差し止めにするなんてさすがは鴎外だ・・・
30 :
吾輩は名無しである:04/03/25 22:34
鴎外がスペインの選挙に勝ってイラクからの撤兵を表明した!!!
ブッシュやブレアを敵にまわすとはさすが鴎外だ・・・
>>30 人はだれも評価する側に立ちたがるものだ
「私が鴎外をわからないのは、鴎外が馬鹿だからだ!!!」
>>28 というか、当時としてはすごく分かり易く、明晰に書いた人だったと思うよ
送籍みたいな曖昧な、漠然とした書き方はしなかった・・・
当時としては、じゃなくて、今読んでも、
鴎外の文章はすごくクリアで、歯切れがいい・・・
35 :
吾輩は名無しである:04/03/25 22:54
たいしたことない文学青年の
描写がいいね。
鴎外の言葉は明晰すぎる。わざとらしさ、気取りが少ない。
読者の根拠のない自己満足に、迎合することがない。
>>35 それは自然主義小説のパロディとしてやってるっぽい
後期の小説には、かなりそういう意識が感じられる
38 :
吾輩は名無しである:04/03/25 23:07
鴎外必死
送籍があれだけもてはやされたのは、バブル期の知的スノビズムに合っていたからだ。
なんとなくそれっぽい雰囲気でごまかすには、鴎外は誠実すぎ、また明晰すぎた。
>>38 少しワラタ
35歳主婦は何にも分かってねえな
なんせ35歳主婦だからね
鴎外はやっぱ『雁』がいいと思う。
あれは読者との戦いだ。あれをどう読むかで読者が試される。
今でも日本の小中学校では、
「難しいのは作者が悪い、自分の実感を表現したものが、オリジナルな文章だ」
と教えているのだろうか?ここのカキコを見る限り、そうらしい・・・
45 :
吾輩は名無しである:04/03/25 23:36
星新一の大叔父が森鴎外
呉智英もいっていた。「自分の言葉」で語るほど、ワンパターンになると。
あたりまえだ。私が感じるようなことは、過去に何億人もが感じてきたことなのだから。
過去に書かれた言葉をくぐり抜けなければ、何がオリジナルかなどわからない。
鴎外はそうやって、本当の「自分の言葉」を見つけた。それは文学への愛だった。
>>9の「誰にも読めない」は笑える。「おれに読めない」となぜいえないのか?
なぜ「嫌われる」と言うのか? 「おれは嫌いだ」となぜいえないのか?
なぜそうして「みんな」を盾にして、自分を守るのか?
2ちゃんねるガイドの「頭のおかしな人」とは、そういう者のことだ。
そんな者は生きてる資格すらない。今すぐ死ね!!!
お前にはあらゆる意味で、全く価値がない。価値がないということにも、価値がない。
そういう奴に限って、文章を書かせると、
変に気取ったわけのわからん文章を書くものだ。
しかも自分は文章がうまいと思い込んでいる。
そういう馬鹿どもと闘ったのが鴎外の生涯だった。
要はだな、馬鹿でもいいんだよ
馬鹿のくせに無理やり、自分>他人にしようとするのがダメなんだよ
鴎外って馬鹿と闘ってたの、ワラタ
君もおれもふくめて、ほとんどの人間は馬鹿ですから・・・
《馬鹿と闘った男、鴎外!!!》・・・なんかイクね?
>>52 カッコワルイ、
むしろ鴎外にとっては馬鹿なんて眼中になかったと思う
まあ眼中に置かないというのも、「闘い」だからね・・・
てかそろそろ普通の作家スレにしねえか?
55 :
吾輩は名無しである:04/03/26 00:25
>>39 >バブル期の知的スノビズム
で、その媒体となったのが知的スノッブ達が購読していた朝日であると。
鴎外の代表作って何だ?
「舞姫」→短い。擬古文で代表作と言える?
「雁」「青年」→つまんね。
「渋江抽斎」→しんどすぎ。
57 :
吾輩は名無しである:04/03/26 00:34
代表作はおそらく『雁』
>>55 朝日はますます酷くなっている
まだ昔は「馬鹿を馬鹿にするな」で止まってたけど
最近は「馬鹿のくせに無理やり、自分>他人にしようとする」域に達してきた
市場原理主義というやつだ
「雁」て面白いか?
>>43で言ってる読み方ってどんなんなんだ?
60 :
吾輩は名無しである:04/03/26 00:57
>>59 誰が面白いと思おうが面白くないと思おうがそんなことどうでもいい。
>
>>43で言ってる読み方ってどんなんなんだ?
全体の構成やら文章に描かれていない裏やらをどう読み取るかってことだろ。
61 :
吾輩は名無しである:04/03/26 01:08
>>60 多くの人に受け入れられるものが代表作だろ。
62 :
吾輩は名無しである:04/03/26 01:09
63 :
吾輩は名無しである:04/03/26 02:07
寒山拾得はどう?あと魚幻機とか?
そんなに難しいなら、映画化したらどうだ?
されてる?
65 :
吾輩は名無しである:04/03/26 02:15
なんといっても一番凄い功績は饅頭茶漬けを発明したこと。
66 :
吾輩は名無しである:04/03/26 02:17
>>65 禿同。まああれが代表作だろな・・・まだあれを超えるものは出ていない
67 :
吾輩は名無しである:04/03/26 02:28
68 :
吾輩は名無しである:04/03/26 04:44
69 :
吾輩は名無しである:04/03/26 08:44
石川淳著『森鴎外』も是非読み給へかし。
森林太郎(森鴎外).もりりんたろう(おうがい).
最終身分は陸軍軍医総監(文豪)。
1874年第一大学医学校(1877年東京大学医学部と改称)
予科に12歳(入学は14歳以上と定められていたので1860年
生まれと2歳若く記載)で入学、1876年東京医学校本科に進学
、1881年東京大学医学部を19歳で卒業(第三期生)。
1884年に陸軍からトイツに留学し、
ペッテンコーフェールから衛生学を学び1888年に帰国し、
陸軍軍医学校教官となる。1890年「舞姫」を発表し
文学者としての地位を確立す。
1891年帝国大学推薦で北里柴三郎と一緒に医学博士となる。
1907年陸軍軍医総監と陸軍省医務局長となり、陸軍軍医の頂点に立つ。
ドイツ医学の信奉者で脚気が食事によることを生涯認めなかった。
日清・日露戦争で陸軍が25万人もの脚気の患者を出した責任者の一人。
1862年津和野藩(島根県)に生まれ、1922年に61歳で死去。
小中学生の頃は,確かに『雁』とか『青年』は面白くなかった。
でも大学時代に読んでびっくり!「こりゃ厨房には無理だね・・・」って感じだった。
ある程度精神的に成熟してからじゃないと良さがわからないんじゃないかな?
(マジレス)
72 :
吾輩は名無しである:04/03/26 18:06
>>71 そうだね。今『渋江抽斎』は詰まらないと云っている人でも、もう少し
精神的に成長してから読み返してみれば、今と違う感想を抱くだろう。
73 :
吾輩は名無しである:04/03/26 20:04
>>21 読みました。
鴎外先生は実は助平なんじゃあないかと。
2ちゃんねらみたいに
「お前って童貞なんじゃね?」
とか思うあたり。
そう思うと親近感が沸いてくる。
F君の所に来た芸者は抱いてほしかったのか?
わからなかった。そういう感じではあったが。
74 :
吾輩は名無しである:04/03/26 20:07
次はウィタ・セクスアリスを読もうか。
75 :
吾輩は名無しである:04/03/26 23:19
「発見」とかいう短編がくだらなすぎておもしろかった記憶がある。
あんま好きじゃないけど厨房時代に「高瀬舟」を読んだ時はショック受けた。
78 :
吾輩は名無しである:04/04/12 14:34
>>73 福間博(作中ではF君)の部屋に来た芸者は彼に抱いて欲しかったん
だと思う。写真を見ると福間ってそれほど美男ではないんだけどね。
>>76 『大発見』は西洋人も鼻糞をほじるということを発見する話だよね。
鴎外にもユーモア感覚があるということを示す短篇だよ。
とにかく、作品を読め。凄さがわかる。
あの時代に、国家や家族のしがらみの中で、ドイツに渡って医学を修め
家長としても父親としてもじつに立派、
公的な立場の責任もはたし、なおかつ文学に情熱を燃やした。
翻訳作品も優れている。
若き日の恋といい、一人の人間として
文学者として、素晴らしく充実した一生を送った。若き樋口一葉の才を
漱石と共に見抜いて絶賛したのも、いかにも鴎外らしい。
できることなら会ってみたかったと、心から思わせる人物のひとり。
80 :
吾輩は名無しである:04/04/12 18:24
水月ホテル鴎外荘、台東区、天然温泉あり。
温泉のみ利用もできる。国立国際医療センター
の地下にゆかりの記念碑あり。歴代の
内閣総理大臣は必ずここを利用している。
あんぱんポマード、孤出水・・・。
81 :
吾輩は名無しである:04/04/13 18:08
『普請中』は読みましたか?
「不思議な鏡」はおもろいよ。
「伊沢蘭軒」は退屈だよ
84 :
吾輩は名無しである:04/04/14 19:35
『半日』を読め。鴎外夫人の凄さが分かる。
『ル・パルナス・アンビュラン』って救急車(アンビュランス)が出てくる
小説かと思ってたよ…_| ̄|○||| ガックリ
86 :
吾輩は名無しである:04/04/14 21:05
>>85 「Le Parnasse ambulant」は「巡回(移動)する高踏派」という意味
だが、鴎外自身は作品中で「歩いている文壇」と訳しているね。
陸軍軍医総監だからすごいの。
こんなに高雅な文章並べたくってやったぜ、
と自覚して確信犯でやってるからすごいの。
狙ってやって、その通りの効果を上げるからすごいの。
発表当時でさえ、小難しく高雅そうで、読者に敬遠されて、
「なんだかつまんない」
と見抜かれて、
漱石ばかり人気あるから、
「うきーっ、俺の方が上等なのに」
って癇癪起こすからすごいの。
鴎外と漱石って、同時代なの。
同世代なの。
なのに、どうしてああも文章のわかりやすさが違うのか、
考えてみたらよいの。
そのくせ、与謝野鉄幹はくずだと見抜く眼力がむかつくの。
むかつくけどすごいの。
支離滅裂で笑えるの。
慧眼のくせに間違ってるの。
「そこを」地でやってるところが普通じゃないの。
>>43 雁ではなくて、
『渋江抽斎』というまで
上がれないよ。
うふ♪
あれだけ教養豊かでしっかりとした構成力を持った
作家は他にいないだろう。
鴎外がいなかったら前衛や詩人崩れ、心理主義的な
小説しか存在しなかった事になる。
日本で唯一、文豪の名に値する作家だ。
あ、間にひとり入っている。
>>88 抽象論はだめです。
印象批評論外。
「教養」って何?
説明できますか。
構成力では源氏物語の足元にも及ばない。
詩って、近代詩のこと?
心理主義??
あなた、文学部ではないね。
91 :
吾輩は名無しである:04/04/14 22:32
>>86 スレ違いで悪いけど、当時、救急車みたいなのってあったんだろうか?
きになった。
92 :
吾輩は名無しである:04/04/15 02:30
>>87 くずと一緒にやってたのが間違いなんだな。それは正解だな。
だから正直に言うべきなんだな。
君はくずだよ。そう、君の事だよ。
昨日のトリビアの泉に出た。孫の森マックスのことが。
>>46 便所に落書きされてる駄ポエムを見るとつくづくそう思うな。
>>93 あんなのまだマシ。
漏れの知ってる大学教授は、
息子に「アウグストゥス」ってつけた。
96 :
吾輩は名無しである:04/04/15 19:21
97 :
吾輩は名無しである:04/04/16 15:22
森?外の「假名遣意見」は須く讀むべきです。
エレファントカシマシの「扉」というアルバムの1曲目、
「歴史」という曲で、森鴎外のこと歌ってる。
擬古体は文法的にいんちき。言文一致体は一本調子。
文章下手杉。
ご無沙汰してました。
>>1です。明日あさってに
ゆっくり読みます。
みなさんマジレスありがとう
101 :
吾輩は名無しである:04/05/03 18:43
>>90 心理主義というのはジェイムズとかの英米系を指すのだが…。
教養はあちらでは陶冶って意味だけど、
東洋でも教え養うという意味で漢学中の文学がそれに含まれるわけだ。
詩経とか漢籍の素養とでも言えばいいのかな。
しかし、源氏物語ってそんなに構成力があるかな?
中国文学や王朝文学に対する造詣の深さはあるかも知れないが。
森鴎外は、小説を書きながら、出世もしたことがすごいんだよ。
104 :
吾輩は名無しである:04/05/03 20:40
鴎外は衛生学の分野でも優れた業績があるんだよ。
105 :
吾輩は名無しである:04/05/03 20:42
皮肉だろ。
107 :
吾輩は名無しである:04/05/03 23:37
上田敏は翻訳の分野で優れた功績を残した。
鴎外はどうか
鴎外が枕元で延々と朗読をしているといった感じ。
だからー、鴎外は明治のインテリのヒーローなの。
小説も書くし、出世もする。完璧な紳士。厚顔無恥なところまで。
今だって、厚生省の次官候補あたりが、芥川賞だの毎日文学賞だのとってたらすごいだろーが。
で、学生のヒーロー太宰治に墓場にまで押しかけられて、
ついでにその子分が目の前で自殺したりするわけだ。
>>109 高校生が芥川賞とか毎日文学賞取った方が
すごいだろーがw
112 :
吾輩は名無しである:04/05/04 11:45
>>109 出世は置いといて。作品について語ろうぜ。
113 :
吾輩は名無しである:04/05/04 13:31
>>105 お前こそ調べてから物を言へ。医学史の本を読むと森林太郎の名が出て来るぞ。
114 :
吾輩は名無しである:04/05/04 14:02
鴎外の最高傑作は「雁」で、同時に、これは現在までの日本近代文学
のランキング第一位でしょう。頭から尻尾までケタが違う。抜群だ。
それから個人的に好きな作品は「妄想」「花子」「百物語」などの
明治後期の現代物。歴史物はちっときつい。無論、優れているのだが。
115 :
吾輩は名無しである:04/05/04 14:21
鴎外の最高傑作は「雁」ではなく「渋江抽齋」でせう。
116 :
吾輩は名無しである:04/05/04 19:48
117 :
吾輩は名無しである:04/05/07 00:11
雁…つまらない
仇討、殉死もの…漢字が多くて読み難い
渋江抽齋…漢文も多く読み難い上、長すぎ
最高傑作は「安井夫人」です。
119 :
吾輩は名無しである:04/05/08 15:48
舞姫って何が評価されてんの?
120 :
吾輩は名無しである:04/05/08 20:23
「雁」ヲ六十頁マデ読了。先ハ長シ。
121 :
吾輩は名無しである:04/05/09 01:33
鴎外の良さがわからん奴には音読する事を奨める。
現代仮名改竄版じゃ駄目だよ。旧字旧仮名で読むこと。
122 :
吾輩は名無しである:04/05/09 03:16
>>109 やっとわかった、じゃぁ森鴎外って「明治の石原慎太郎」なんだね!!
でも鴎外って芥川賞とか三島由紀夫賞とかとってないじゃん
調べたら候補にすら上がってないし・・・だからやっぱり偉くないんじゃないの?
123 :
吾輩は名無しである:04/05/09 06:57
東大医学部を出て順調に出世して
片手間にそこそこの小説書いたから凄いんだよ
東大出がこの100年誉め続けているというだけの話だ
東大文学あるいは鉄門文学の典型であって他の大学
まして高卒や中卒が読んでもなんのたしにもならんぞ
騙されて有難がるのは勝手だがな。
124 :
吾輩は名無しである:04/05/09 07:03
先日NHKで、動いている鴎外の映像が放送された。ちょっと感動。
>>123 でも、外大出の石川淳が鴎外伝説を作り上げたりするからな。
126 :
吾輩は名無しである:04/05/09 18:52
127 :
吾輩は名無しである:04/05/09 19:02
>>111 高校生が芥川賞取ったくらいで騒ぐなよ。
中学生が金メダル取る方が凄いだろ。
128 :
吾輩は名無しである:04/05/09 19:15
>>122 >でも鴎外って芥川賞とか三島由紀夫賞とかとってないじゃん
>調べたら候補にすら上がってないし・・・だからやっぱり偉くないんじゃないの?
爆笑しますた。
129 :
吾輩は名無しである:04/05/09 19:33
お前等三島の文章読本読んでみろ鴎外の凄さが分かるから。
鴎外の文章は漢文的文章だからその簡潔でいて奥が深い文章だから
味わいがあるのだそうだ。
130 :
吾輩は名無しである:04/05/09 20:17
脚気で兵士を何人も無駄死にさせた功績はノーベル平和賞に値する。
131 :
吾輩は名無しである:04/05/09 20:38
_.. ,,.-'ヽ
ヽ "゙ー-、、 / : :!
i 、 :. ヽヽ_,,.....、,,,....._;/ ,;' ;,.!
i., ..;;;ヽ 」
ヾ;. ムヽ、_ ______ ,ィ;,
;  ̄`ミl==r'´ / ;:
>>130ボーナスまで諦めろ
;; ! ヽ、_____j ヽ、_-' ,; '
`;. C) ,; '
,;' '.、 -‐-ノ ,;'、
;' ;:
;: ';;
132 :
吾輩は名無しである:04/05/09 20:52
林達夫大先生は、鴎外は小説家としては「石女」であった、と批評しておるよ。
馬爪
簡潔な文章って下手糞ってことだよね。
元新聞社の記者か論説委員みたいなくだらない奴が書いた文庫本や新書本の
「文書の書き方」みたいなのを読んでそれを鵜呑みにして真似してしまった中学生みたいな。
135 :
吾輩は名無しである:04/05/09 23:14
まぁ、漢文派の大家だってことだよ。
鴎外って、このペンネームだけでも凄いだろ?
137 :
吾輩は名無しである:04/05/10 00:23
「雁」読了。
>>134 >簡潔な文章って下手糞ってことだよね。
Why ?
138 :
吾輩は名無しである:04/05/10 01:12
村上春樹のどこがスゴイのか漏れに教えれ
英米派のスポークスマンだ。
140 :
吾輩は名無しである:04/05/10 04:03
「世界の中心で愛を叫ぶ」のどこがスゴイのか漏れに教えれ
141 :
吾輩は名無しである:04/05/10 21:46
>>83 「伊沢蘭軒」を全部読んだあなたは凄い。
私は漱石の「明暗」を全部読んだのが自慢です。
>>87をかいたのは
みかなの
さすがでしょ
イヒヒヒヒ
>>43 雁ねえ。読み終えて、
「あれっ? 終わりなの?」という感じだったな。
つまらなくはないけど。
「大発見」はいいね。
こんなくだらない事だが書かずにはいられない、
という鴎外の気持ちが伝わってくる
144 :
吾輩は名無しである:04/05/11 19:25
芥川賞,直木賞って・・・
芥川と鴎外じゃレベルが違うだろうが(勿論後者が上・・・)
・・・直木三十五にいたっては論外
鴎外なんてね、生きてたって芥川賞もらえないよね、直木賞も無理。
せいぜいすばる賞がいいとこ。
146 :
吾輩は名無しである:04/05/11 19:37
何言ってんだい 現実から目をそらすな
綿矢りさ>金原ひとみ>>>>>>>>>>>>>>>>>鴎外
これが真実
鴎外が電撃ゲーム小説大賞受賞しますた。みなさんはくしゅ〜
ぱちぱちぱち。
まあ所詮、鴎外はその程度ってこった。
だって、こいつの子供らの名前見てみなよ。
いまどきDQNだって、あんな名前つけないよ。
149 :
吾輩は名無しである:04/05/11 19:58
みな冗談で言ってるんだろうが・・・それとも
国民の日本語読解能力が落ちてくると,本気でこういう意見が出てくんのか?
考えても無理だよ、君程度の日本語読解能力じゃね(プゲラ
151 :
吾輩は名無しである:04/05/11 20:19
さて次は「普請中」を読まう。
>>149 言わせておけばいいぢゃないか。
>>90 >抽象論はだめです。
>印象批評論外。
>「教養」って何?
>説明できますか。
なんてほざきながら、
>「構成力では〜」
お前バカだろ。
153 :
吾輩は名無しである:04/05/11 21:21
「羽鳥千尋」も読み給へかし。
鴎外の文章がうまいとかゆってるひとたちは、
いっぺんでもいい、
鴎外の文章を声に出して朗読してみなさい。
155 :
吾輩は名無しである:04/05/12 00:18
山路を登りながら、かう考へた。
漱石はこう書きましたが、鴎外なら
わたくしは山経を登りながら、このやうに考へた。
156 :
吾輩は名無しである:04/05/12 19:30
鴎外は文章家としては一流だが、小説家としては二流。
上手い文章かけても、作品が面白いとは限らない。
157 :
吾輩は名無しである:04/05/12 21:04
「最後の一句」、普通にすらすら読めたけど
面白くは無かった。フーンって感じね。
文は悪くないんじゃない?でも案外さっぱりしてると思った。
声に出して朗読
チンコをオナニー
マンコを手マン
口でフェラチオ
159 :
吾輩は名無しである:04/05/13 22:25
童話と批評だけならね。
161 :
純文学団長 ◆xyX.vGXBSY :04/05/13 23:06
ちょっと! 鴎外は最高の小説家だよ
162 :
純文学団長 ◆xyX.vGXBSY :04/05/13 23:10
>>125 石川淳の「森鴎外」読むべし、ですな。鴎外と石川淳の電車の中での偶然の出会いの描写は本当に面白かったな。
>>136 鴎外っていうPNは唐詩選からとっているんだよ。
?外の文に慣れると、?外以外の文が読めなくなる。
妄想「砂の山からつんできた小さい草の花などを見る。(中略)
海の雫の中にいる小さい動物などを見る。(中略)
晴れた夜の空の星を見る。(後略)」
途中を省略したので何を言っているのか良く解らないかもしれないけど、
動作と情景をひとつ文に凝縮して、さらに、心情を込めている力量はすごいもんだ。
さらに、ここの部分だけを考えると、最小から最大のものへと飛躍する心理の動き
をも表現している。なかなか、難しい。
とは言っても文が足りないので詳しくは妄想を読んでみてね。
164 :
吾輩は名無しである:04/05/14 22:34
子供の作文だねこれ。
165 :
吾輩は名無しである:04/05/14 22:35
>>153 「羽鳥千尋」は素晴らしい出来栄えだ。
一気に読んだ。
そりゃ元になった羽鳥千尋の手紙が素晴らしかっただけなんじゃないかと
小一時間。まぁ、ちゃんとリライトしてはいるけど。
167 :
吾輩は名無しである:04/05/22 01:45
中学校の時、先生が「夏目漱石とか森鴎外読むといいぞ」と言ったんで、
夏休みの読書感想文に「キタセクスアリス」書いて出したら、こんなの読むでない
と国語の先生に言われた。
傷ついた15の夜。
168 :
吾輩は名無しである:04/05/24 01:19
「ヰタ・セクスアリス」如きで怒られるのか。
女の教師だな
169 :
吾輩は名無しである:04/05/24 16:31
日本の文学は、近代文学ばかりに偏りすぎ。
欧米にも、現代日本作家にも良い作家は沢山いるのに、
世界が狭すぎると思うのは俺だけ?
だいたい、夏目漱石の三部作なんて、受験のために暗記させて
なんになるの?
夏目漱石自身も、こんなこと受験にだされて不本意だろ?
170 :
吾輩は名無しである:04/05/24 21:04
この時代の作品を読むのに困ること。
女性の服装や髪型などを細かく書かれても、想像がつかない事。
島田とか銀杏とか。それはまあ調べればいいんだろうが、
その時分に流行だったとか、暗黙の了解で書かれていると
困っちゃう
鴎外よりも石川淳の褒め方のが凄い
旧字体の本で読まないと気分が出ないな。鴎外は。
173 :
吾輩は名無しである:04/05/26 16:02
最高傑作はやっぱ伊澤蘭軒だろう
鴎外と荷風との間で揺れ動く石川淳。
結局は鴎外を取った、
知識人の性。
175 :
吾輩は名無しである:04/05/26 23:35
>>173 俺は北条霞亭が一番好きだが。
>>174 石川淳の批評でわからん所があるのだが。
石川淳は「大塩平八郎」を批判しているが
大塩平八郎はやっぱり普通にいいことない?
19歳で医科大学卒業ってのは凄いな。
しかも19って、多分数えだろうし。
177 :
吾輩は名無しである:04/05/27 05:32
鴎外と荷風では質量ともに鴎外が上。
荷風がそのことを一番知っていた。
北条は力が足りんから連載を変えなければならなかった。
むろん石川は荷風以下。
>>74 ウィタ・セクスアリス、読みました。
>>81 普請中、読みました。
>>96 仮名遣意見、読みました。
あと「雁」「懇親会」「大発見」「魔睡」「舞姫」を読みました。
現在「灰燼」をちまちま読んでます
179 :
吾輩は名無しである:04/05/28 06:11
じゃー次は渋江抽斎だな。
ウィタ・セクスアリスと ウィダinゼリーはどこか似ている
伊澤蘭軒とフランケンシュタインはどこか似ている
「灰燼」読了しました。未完なのが惜しい。
只今、「青年」を読んでおります。
「牛鍋」「電車の窓」既に読了。
>>179 史伝は「栗山大膳」あたりから入ろうかと。
さて、
>>1で「むずかしいだけ」と書きましたが
そうでもないですね。
一度も見たことがない言い回しや漢字を見ては拒否反応を
感じていたんですが、慣れればそれもまた良し。
文脈で大体の意味は分かりますからね。
184 :
吾輩は名無しである:04/05/29 19:24
栗山は少し違う意味があって書かれた作品だから、やめたほうがいい。
むしろ、大塩平八郎のほうがわかりやすい。
それがすんだら堺事件かな。
間違っても大岡昇平にひかれてはいけない。
185 :
吾輩は名無しである:04/05/30 11:33
季節感や天候の描写は本当に巧みだ。
リアリティを感じる。
186 :
吾輩は名無しである:04/06/04 20:22
>>56 「雁」はツマンナイけど「青年」は面白いよ。
187 :
吾輩は名無しである:04/06/04 20:38
「半日」を読むと、鴎外の奥さんが如何に凄い人だったかが分かるね。
188 :
吾輩は名無しである:04/06/07 17:47
「半日」が全集に収録されてない。むむう。
「金貨」は面白かった。
泥棒さんの話。
>>114 「雁」ってそんなに凄いかな。
189 :
吾輩は名無しである:04/06/07 20:26
「半日」が全集に収録されていない?そんな馬鹿な!
190 :
吾輩は名無しである:04/06/07 21:22
>184
>間違っても大岡昇平にひかれてはいけない。
なんでだよ、そのココロは?
おーがいは、おーがいなりに資料集めしたんだから、ええんでないの、
とか言いたいわけ?
「森鴎外の作品を読んで比較文学的に論ぜよ」っていうレポート(2000字以内)が出たんだけど
どうやって書けばいいかな?
192 :
吾輩は名無しである:04/06/07 22:48
留学中の悩み
漱石 「ブンガクって何だ? 分からん。ブンガクって・・・(endless) 」
鴎外 「俺ってガキの頃から優等生でここまで来たけれど、このままでいいのかなあ」
193 :
吾輩は名無しである:04/06/08 20:25
死に臨んで
漱石 ゲホゲホ血を吐きながら「牛肉喰いてえぇ 」
鴎外 ああエリスともう一発ヤリたかった「・・・・つまらぬ。」
194 :
吾輩は名無しである:04/06/08 22:07
>190
大岡昇平はきたない手を使って、自分の本を売ろうとしたから。
いちゃもんつけて、鴎外を批判するなんて、100年早いいんだよ。
おまえの頭とよく相談しろよ。
195 :
吾輩は名無しである:04/06/09 00:07
大岡昇平は自分を高く売ろうとはしたようだが、
どんなきたない手を使ったのか教えろ。
もう百年たってるだろ。遅いくらいだよ。
196 :
吾輩は名無しである:04/06/09 22:15
>>189 半日が何で収録されてないのでせう。分かりません。
プチ全集なので、端折ってるのか?
栗山大膳を、しずしずと読んでいます。
一頁読むのに時間かかる。
197 :
吾輩は名無しである:04/06/10 12:40
>195
大岡が死んでからまだ100年はたっていないよ。
ヒントは、大岡の遺作を読めばわかる。
>196
後妻の森シゲが半日が嫌いで、とめたのは有名な話だよ。
198 :
吾輩は名無しである:04/06/10 13:05
192−193のカキコを見て、漱石ファンになった。
199 :
吾輩は名無しである:04/06/10 13:23
彡ミミミミ))彡彡)))彡)
彡彡゙゙゙゙゙"゙゙""""""ヾ彡彡)
ミ彡゙ .._ _ ミミミ彡
((ミ彡 '´ ̄ヽ '´/ ̄ ` ,|ミミ))
ミ彡 ' ̄ ̄' 〈 ̄ ̄ .|ミミ彡
ミ彡| ) ) | | `( ( |ミ彡
((ミ彡| ( ( -し`) ) )|ミミミ < 「青年」には感動した。
ゞ| ) ) 、,! 」( ( |ソ
ヽ( ( ̄ ̄ ̄' ) )/
,.|\、) ' ( /|、
 ̄ ̄| `\.`──'´/ | ̄ ̄`
\ ~\,,/~ /
201 :
吾輩は名無しである:04/06/10 21:56
>197
もったいぶるんじゃねえよ!
遺作って何だい、成城日記のことか?
筑摩全集の何巻の何ページに書いてるか言ってみろ。ボケカス!
百年はおーがいからに決まってんだろ、ドアホ。
202 :
吾輩は名無しである:04/06/11 06:42
>201
大岡オタがいるんだ。
>遺作って何だい、成城日記のことか?
オタだったら知ってるだろう。
「堺港攘夷始末」だよ。書く次ぐはずだったといわれているが、未完だよ。
もう死んでいる鴎外に、喧嘩をしかけて、完成させられなかった。
さらにいちゃもんをつけて世間の耳目を引き寄せてから、書きはじめた。
これがきれいな手かよ?
馬鹿なおれはまんまとそのわなにはまって、読んだよ。
だけど、この本は読んで損したよ。
スバル3号に掲載された「半日」を妻しげ子が読んで鴎外と口論になり、
今後一切の単行本に収録しないと約束させられた。
当時の鴎外は軍医の最高位に当たる医務局長であり、文壇における
重鎮であったにもかかわらず、家庭不和や性の遍歴を小説にしてしまった。
現在で言えば政務次官あたりが公然とAVに出演するくらいスゴイ。
>203
ほんと? やるじゃん鴎外
そういやマリイが昇平のことをぼろくそにいってたな
わたしのパッパを大岡ごときが!って
206 :
吾輩は名無しである:04/06/11 12:22
鴎外のスケベは有名です。
207 :
吾輩は名無しである:04/06/11 20:26
鴎外は
当て字を良く使う。
漢字を豊富に使う。
女性に対して「彼」という指示語を用いる。
「我が子」のような、所有の意味の「が」を多用。
なので、慣れないと読み難い鴨。
208 :
吾輩は名無しである:04/06/11 21:00
ふん、そのままかよ、くだらねえ。
比島から生きて帰ったんだからな、大岡は。生きるためにはなんでもやるさ。
読んで損したってかい。そのうちおーがいと比べることができてよかったと
思うわさ。はなれても大きくかぶさる遠くの山ってか。
「文づかい」
「うたかたの記」
「魚玄機」
「堺事件」
「金比羅」
「大塩平八郎」
読了
嵌ってきた。
210 :
吾輩は名無しである:04/06/13 00:19
先駆者だから「凄い」ことになってるんだ。
>>203 成る程。私が持ってる全集は昭和11年−13年発行の本です。
だから半日が収録されていないのでしょう。
212 :
吾輩は名無しである:04/06/13 07:58
それで、おーがいは幸せだったろうか。そんな半日のようなものを書かないと
平衡がたもてなかったわけだ。美術品のような若妻と再婚しても心安らかだった
ろうか。漱石は、木曜会があって、つましくもけっこう幸せに暮らしたように
思える。後輩にめぐまれて教えあうことは喜ばしいからね。
213 :
吾輩は名無しである:04/06/13 13:00
鴎外はエリスと結婚すればよかったのに…
214 :
吾輩は名無しである:04/06/13 16:04
>>212 お前は漱石の「道草」を読め。そないな事は言えなくなるから。
215 :
吾輩は名無しである:04/06/13 17:04
で、おまいさんは、「道草」をもって漱石が不幸だと言いたいわけだ。
ああいう生い立ちがあって、世の中を見て深く考えたからこそ「明暗」
の小林につながるテーマが生まれたと思うがね。金は余裕のあるところ
から低きに流れるもの、とかね。日本人にしてドストエフスキに迫る域
まで達したのはすごいじゃないか。漱石は幸せ者だよ。
216 :
吾輩は名無しである:04/06/13 18:43
漱石も鴎外も、細君に関して不満を持っている点では同じであろうと
言いたいだけだが。
後、
>日本人にしてドストエフスキに迫る域まで達した
などと、突然ドストエフスキィを引用してくるのが馬鹿らしい。。
ドストエフスキィが世界最高の小説家だと信じて疑わないが如き
姿勢は実に滑稽極まりない。
217 :
吾輩は名無しである:04/06/13 19:33
そうか、嫁への不満のことだったのか。それなら同じだなんて
思えないけどな。ストイックな漱石と、だらしないおーがいと、
どうしようもない素性の違いは無視するわけだ。
べつにドストを最高と信じて疑わないこともないけど、これで
もかこれでもかと深く心のひだをえぐりだす文章は、彼のほか
にはちょっと思いつかないものでね。
おまいさんに滑稽がってもらって、つまり腹をかかえて笑って
もらえておいらもうれしくて大笑いだよ。
鴎外がだらしないというよりも漱石が堅物だったりょさ。
この時代の有力者は妾を囲うのが普通りゃのさ。
219 :
吾輩は名無しである:04/06/13 20:00
おーがいに後妻のほかにメカケがいたなんて初耳だぞ。
妾を囲っていたのは再婚前りゃのさ。
221 :
吾輩は名無しである:04/06/13 20:57
へぇ〜知らなんだ、じゃなにかい小倉にもいたのかい。
何人いて何歳くらいのどんなタイプだったか教えれ。
222 :
吾輩は名無しである:04/06/13 21:27
鴎外の最高傑作
『日本兵食論大意』
『朝寝』は実に面白かった。
傑作短編。
『栗山大膳』
普通。
さて次は『阿部一族』『山椒大夫』
224 :
吾輩は名無しである:04/06/14 16:33
>>217 漱石は凄い。
個人的には、日本最高の文豪という位置づけがふさわしいと思う。
>これでもかこれでもかと深く心のひだをえぐりだす文章は、
>彼のほかにはちょっと思いつかない
芥川龍之介も、上記の点では佳作が多いとは思う。
「袈裟と盛遠」の心理描写には彼の非凡な才能を感じる。
鴎外は歴史小説や史伝が特に優れていると思う。
淡々とした描写だが、これは凡人には中々書けるものではない。
所で、お主はかなり鴎外の作品に精通していると思うのだが
気に入っている作品があったら教えてもらいたい。
225 :
吾輩は名無しである:04/06/14 20:57
ふん、精通なんかしてねえよ。
小説はかなり読んだが、史伝は投げ出したままだよ。おまいさんに
そう言われて、久しぶりに「杯」を軽くめくって、つぎに「妄想」
を見て、それから適当に史伝を開いてみようかと思ったよ。
正直に書いたからな。
おい!>220 早く教えろ、メカケのこと!
妾は寡の鴎外を気の毒に思った母堂が用意したりょさ。
小倉には連れて行ってないりょさ。
峰子は小倉でも用意しようとしてたりょさ。
後は自分で調べりゃいいりょさ。
無礼な人のために本棚を漁りたくないりょさ。
227 :
吾輩は名無しである:04/06/14 22:06
そうか、それだけ書いてくれる気になったんならついでというものだ。
それで、おーがいは母親の指図を有り難く受けたのか。よろこんで
ヤリまくったのか。調べる見当がたたぬから、ついでに教えろ。
ファウストを1か月くらいで訳したんだっけ?
すげえ
229 :
吾輩は名無しである:04/06/17 12:01
>>225 気に入る作品はと聞かれて
「杯」が出てくるとは思わなんだ。
感動した。
230 :
吾輩は名無しである:04/06/17 12:28
文章はきれいだと思う、内容は薄い
231 :
吾輩は名無しである:04/06/17 18:25
鴎外の妾
「・・・森鴎外事、当時本郷駒込千駄木町廿一番地に住する陸軍々医監
森林太郎は児玉せき(三十二)なる女を十八九の頃より妾として非常に寵
愛し、嘗て児迄挙げたる細君を離別してせきを本妻に直さんとせしも母
の故障に依りて果す能はず。」(明治31年7月9日「万朝報」)
>>1 鴎外は人生そのものがすごいと思う。いいなぁ……
文章は……俺の修行が足りないかな、どこが良いのかよく解らない。
この逆が、漱石かな。
234 :
吾輩は名無しである:04/06/17 20:38
>>232 それが最大公約数の意見だと思う。少なくとも今は。
小説に限って言えば、漱石みたいに深刻なテーマを
ちりばめているわけではないから。
自分の場合、鴎外を知らずにいるのがイヤだったから
はじめのうちはつまらないと思っていながら
意地で読み続けていたら、少しずつ味が分かってきた
と言った所です。
235 :
吾輩は名無しである:04/06/17 21:31
鴎外
汚点は日露戦争の脚気だけど、
作品で悔恨などを述べた部分でもあるのかな?
責任は感じていたんだろう?
237 :
吾輩は名無しである:04/06/17 23:14
おっすオラシャウムベルヒ
折角エリスをモノに出来ると思ったのに何処の馬の骨とも分からない黄色人種に取られちまったよ
しかも子供作ってるし
オラ、ワクワクしてきてエリスを解雇しちまったよ
238 :
吾輩は名無しである:04/06/17 23:21
>231 ありがとさん。
明治31年は、おーがい37才だから、せきは5つ下ということになる。
すると「十八九の頃より」はせきの歳だろう。おーがいは23,4のころからか。
23才の1884.8.23にはドイツへ旅立ってしまう。それではヤリまくるのも忙しい。
もう2年遡って、陸軍に奉職した時点、おーがい21才せき16才の出会いはどう
だろう。29才で登志子と離婚し41才で再婚するまでのあいだよりを戻したのか。
どうも期間が長すぎる。母親の差配では複数のメカケがいそうだな。
239 :
吾輩は名無しである:04/06/17 23:26
周りからは期待されてる人間ダケド
本当はいかにだめ人間かってのを一生懸命かいてるとこ
「森という男は蓄財の好きなやつさ。心は冷たい男だ。
何もかも承知していて表に出さぬ。ずいぶん変なことがあったよ。」
露伴の鴎外評
冷血漢だろうと変節漢だろうと、
作品が良ければいいのさ、むしろ伯がつくと言うものさ。
「青年」のなかに附石って登場人物がいるけれど、
これって漱石がモデルかな。
だとすると、漱石を高く評価しているのが分かる。
>>242 そうです。
「青年」は「三四郎」を下敷きにし、漱石周辺に集う人々を登場させています。
鴎外は漱石の技量を認めライバル視しており、この「青年」によって
漱石の思想(平石)と鴎外の思想(大村)を対立させ、立場の違いを
明白にしたわけです。
244 :
吾輩は名無しである:04/06/18 08:43
鴎外の作品は、ワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」を聴くのと同じで、
何度も繰り返し味わう事によってしかその良さは分かりません。
245 :
吾輩は名無しである:04/06/18 13:15
彡ミミミミ))彡彡)))彡)
彡彡゙゙゙゙゙"゙゙""""""ヾ彡彡)
ミ彡゙ .._ _ ミミミ彡
((ミ彡 '´ ̄ヽ '´/ ̄ ` ,|ミミ))
ミ彡 ' ̄ ̄' 〈 ̄ ̄ .|ミミ彡
ミ彡| ) ) | | `( ( |ミ彡
((ミ彡| ( ( -し`) ) )|ミミミ < 「青年」には感動した。
ゞ| ) ) 、,! 」( ( |ソ
ヽ( ( ̄ ̄ ̄' ) )/
,.|\、) ' ( /|、
 ̄ ̄| `\.`──'´/ | ̄ ̄`
\ ~\,,/~ /
246 :
吾輩は名無しである:04/06/18 20:26
>231
「十八九の頃より」はすなおにおーがいの歳か。するとせきは13,4のころ。
19才の時寄宿舎を出て下宿したらしい。そのころから遊び相手をあてがわれ
て、余念なく勉強できる環境作りをされた訳だ。
うらまやしい
そこまでしてくれたら、漏れも灯台医学部はいれたかも…w
19で美少女なんぞあてがわれたら、SEX三昧で勉強など手に付かないな。
俺の個人的意見だが
モーパッサンと森 鴎外・・・対比してみるとどうよ?
250 :
吾輩は名無しである:04/06/20 01:45
251 :
吾輩は名無しである:04/06/20 02:47
自分のしてゐる事は、役者が舞台へ出て或る役を勤めてゐるに過ぎないやうに感ぜられる。
その勤めてゐる役の背後(うしろ)に、別に何物かが存在してゐなくてはならないやうに感ぜられる。
策(むち)うたれ駆られてばかりゐる為めに、その何物かが醒覚(せいかく)する暇(ひま)がないやうに感ぜられる。
勉強する子供から、勉強する学校生徒、勉強する官吏、勉強する留学生といふのが、皆その役である。
赤く黒く塗られてゐる顔をいつか洗つて、一寸舞台から降りて、静かに自分といふものを考へて見たい、
背後(うしろ)の何物かの面目を覗(のぞ)いて見たいと思ひ思ひしながら、舞台監督の鞭(むち)を背中に受けて、
役から役を勤め続けてゐる。此役が即ち生だとは考へられない。背後(うしろ)にある或る物が真の生ではあるまいかと思はれる。
併しその或る物は目を醒(さ)まさう醒(さ)まさうと思ひながら、又してはうとうとして眠つてしまふ。
此頃折々切実に感ずる故郷の恋しさなんぞも、浮草が波に揺られて遠い処へ行つて浮いてゐるのに、
どうかするとその揺れるのが根に響くやうな感じであるが、これは舞台でしてゐる役の感じではない。
併しそんな感じは、一寸頭を挙げるかと思ふと、直ぐに引つ込んでしまふ。
舞台監督の鞭=武
真の生=文
鴎外はトンデモ医学者
日本では海軍が栄養欠陥原因説に沿って脚気をなくしたのに対し、
陸軍ではドイツ留学から帰って、のちに軍医総監となる森鴎外
(本名林太郎)が先頭に立って黴菌説を譲らず海軍を罵倒した。
それが明治44年2月に東大教授にして盛岡高等農林学校(現岩手大学農学部)
教授の鈴木梅太郎が米の糠から「オリザニン」の存在を学界に報告し、
同年12月、ポーランドの化学者フンクが同じ物質を「ビタミン」として
発表して脚気はビタミンの欠乏によって起きるのだと宣言するまでは、
日本陸軍では脚気は黴菌説を唱えるるだけでなにもせず驚くほど多量の
死者を座視した。麦飯の海軍では殆ど無かったのに。
明治27年の日清戦争によるわが国の戦死・戦傷死者は1,270名に対し
脚気死者は3倍以上の 3,944名に上った。10年後の日露戦争では戦死・
戦勝病死者84,200名に対し脚気死者は27,800余名だった。
戦場に着く前の船中で脚気死するものが多かった、と記録にある。
ハラ一杯食わせれば食わせるほど死ぬ、それも上陸前に死なれるのが
多いのでは話にならなかった筈だが、高木の説には依然、耳を貸さず、
森は激越な講演をして非難するばかりだった。
北里柴三郎がノーベル賞を受賞しそこなったり、伝染病研究所の計画を
邪魔されたり、乗っ取られたりして不遇だった原因の1つに森鴎外の
暗躍があったというのは、多くの天才の困難な生涯を描いた漫画
「栄光なき天才たち」(4巻らしい)にでてきた記憶があります。
脚気について反対しただけでなく、北里がペスト菌を発見したとき
にも偽者呼ばわりしていたのですね。
ビタミンB1を発見したのにノーベル賞をもらい損ねた鈴木梅太郎も
同じ本に理化学研究所のルーツの一人として出てきたと思います。
その中では森鴎外の悪行は載っていなかったと思うのですが、
検索すると、例によって、森鴎外は「百姓学者のマユツバ研究」と
評したそうです。
>鈴木梅太郎盛岡高等農林学校(現岩手大学農学部)教授ビタミンB1を発見
百姓学者のマユツバ研究
百姓学者のマユツバ研究
百姓学者のマユツバ研究
百姓学者のマユツバ研究
北里は細菌学者としての活躍以外に、福沢諭吉の遺志を継いで
慶応義塾の医学部を創設し、医師法に基づく日本医師会の初代
会長でもある。
北里はコッホのもとへ留学し数々の成果をあげたが、彼自身は
東大出身ながら東大閥とそりが合わず、帰国後は冷遇された。
そこで福沢諭吉が援助して伝染病研究所を設立。反東大となっ
たのは学問上の論争と、北里の伝染病予防に対する姿勢の違い
からである。前者の例は、東大緒方教授の脚気細菌説を痛烈に
批判したことにもよる。 脚気の予防法を確立したのは高木兼寛
であるが、この高木に対抗したのが森林太郎すなわち森鴎外である。
緒方東大教授を痛烈に批判したことから、東大に与する森と北里は
仲たがいをすることになる。 ところで高木は海軍軍医であり、
森は東大閥でかつ陸軍軍医高官である。高木も森、東大閥と対峙し、
海軍では栄養改善から脚気を撲滅したが、一方、東大閥陸軍では
同時期に膨大な脚気の犠牲者を出した。高木は「ビタミンの父」と
もう言うべき世界的に有名な功績を残し、慈恵医科大の創設者で、
また我が国で初の看護学校の創設者でもある。
北里の伝染病研究所からは、志賀潔、野口英世が輩出し、やがて
この伝染病研究所は国立となったが、後年、所長であった北里は
東大傘下となることを拒否して事実上追い出される。そこで北里は
また私立の伝染病研究所(北里研究所)を作る。このように北里
柴三郎は波乱万丈の人生を送ったのである。
257 :
吾輩は名無しである:04/06/20 03:39
柴三郎・梅太郎、っぱれなり。
翻って、林太郎は史伝執筆など余技にかまけて
本業の医学をおろそかにしたるの観あり。
医師として、鴎外は論外か?
海軍軍医本部長となっていた高木の兵食改善により脚気を予防する研究は、
輝かしい成果を残し、その力量は明治天皇にまで知られるようになった。
しかし、全ての人が高木兼寛の成果を褒め称えたわけではなく、科学に
率直でなく面子のみにこだわる医師集団がいた。
高木兼寛の「麦飯による脚気を予防する」説に異論を唱えたのが、
石黒忠悳や森林太郎を中心とするドイツ医学を支持していた東大一派で
固められた陸軍の軍医達であった。そもそも、海軍と陸軍とは対立関係に
あった。その上、学理を重視するドイツ医学の陸軍と疫学を重んじる
イギリス医学の海軍との抗争の構図になっていった。
海軍での木兼寛の脚気に関する活躍を聞いた石黒忠悳は、
1885年に木の兵食原因説を非難し、脚気の原因は細菌の
感染によるものだとの論文を発表した。また東大の緒方正規は、
「脚気病原の細菌を発見」したという論文を大々的に発表し、
高木の食物原因説を真っ向から否定した。
ドイツ医学を日本の医学の主流とし最新の細菌学に間違いがあるわけが
ないという強い自信のもと、当時の東大一派は脚気に関しては間違った
方向へと進んだ。陸軍の石黒忠悳や森林太郎は、海軍軍医の高木の説に
耳を傾けることもなく、白米中心の兵食を改善することはなかった。
その結果、陸軍の脚気患者の数は何年たっても減少することはなかった。
1894年に日本政府は清国に宣戦布告し日清戦争が始まった。
白米の陸軍と麦飯の海軍における脚気患者の数は、歴然としたもの
となった。記録によると、海軍では脚気患者は一人もでなかった。
ところが、陸軍では四万人を超える患者で、入院患者の四分の一が脚気で、
銃砲で傷ついた傷病兵数の11倍の兵士が脚気であり、死者は四千名を 超えた。
日清戦争から10年後の1904年に日本はロシアに戦線布告し日露戦争が
始まった。日清戦争であれだけの脚気による被害を出した陸軍は、やはり白米で
日露戦争に臨んだ。一方、麦飯で日本海海戦に臨んだ海軍は105名の脚気患者を出した。
しかし、陸軍は25万人もの脚気患者を出し、3万名近い兵士の命を犠牲にした。
日清戦争と日露戦争で、陸軍では脚気による兵力の低下が甚だしかったが、
海軍は兵力の低下もなく、海戦で勝利を収めたのであった。
1905年になって陸軍では、兵食には白米に麦を混ぜたものを支給する
ようになった。麦飯を採用してもすぐに脚気の食物原因説を認めることは
なかった。石黒忠悳、森林太郎と青山胤通らの麦飯反対派は、責任をとる
こともなかった。その結果、海軍や世論から激しい非難を受ける結果となっ
た。ところが、反麦飯派の代表である森林太郎が1907年に陸軍の
医務局長に就任し、脚気は伝染病だという説を主張していた。
陸軍軍医で森林太郎の直属の上司であった石黒忠悳や脚気菌を発見した
という論文を発表した緒方正規は、晩年になって自説の誤りを自ら認めた。
しかし、日清・日露戦争の脚気による死者に対して陸軍の最高責任者であっ
た森林太郎は、61歳で人生を閉じる最後まで脚気菌原因説の非を認めずに
この世を去った。
医師としての森林太郎は、陸軍軍医総監という最高位にまで上り詰めたが、
医学の分野では後世に残る論文もなく、ドイツに留学したときも大した業績
を残していない。また、高木兼寛が東京大学から医学博士の学位を授与され、
更に男爵位を授与れると、「麦飯博士とか麦飯男爵」と揶揄したそうである。
更に、東大農学部教授であった鈴木梅太郎が「米ヌカから抽出したオリザニン
(ビタミンB1)が脚気を予防する」との論文を発表すると、「百姓学者が
なにを言うか、米ヌカが脚気の薬になるなら、馬の小便でも効くだろう」
と言ったという。これらエピソードの真偽の程は判らないが、多くの書籍に
記載されている。
260 :
森鴎外の暗躍:04/06/20 05:03
↓は鴎外が暗躍したせいですかね?
ドイツ人以外で初めてのプロフェッソルの栄誉とともに6年半振りに帰国した年明治25年(1892年)は、
北里柴三郎にとって波乱万丈の生涯のなかでも特に忘れ得ぬ特別な年となった。日本の科学史に
於いても極めて特異な年であると考えられるので、100年前の資料から「北里の明治25年の1年間」の
回顧を試みたい。
http://www.microbes.jp/hiwa/25/J/25.html
ま、三島も鴎外も文武両道を目指したが、武の方がずいぶんおろそかな
女々しい奴らだったってことだね。文高理(武)低の日本の慣習は鴎外
のころに確立したてか?三島は盾の会数人、鴎外は陸軍兵士数万人を
犠牲にしたが、芸術ってえらく生贄を要求するんだねえ。おまいらは
八俣の大蛇か?数万から数人に減ったのはいいことだが。
鴎外の「百姓学者が生意気言うな!」ってのはファナティックな点で三島の切腹と一緒だね。
>> 262
「舞姫(豊太郎)」と「女の一生(ジュリアン)」
こいつら虚栄心という点で似ているよなと無知なりにいってみるテスト。
それだけです。はい。
265 :
吾輩は名無しである:04/06/21 07:33
>>240 芥川も鴎外について何かいってるよね?鴎外をたずねたら伝記小説の
ネタかなんかの古い手紙持ってきて自慢するへんな奴だったみたいな。
>>231 妾ねえ。千夜一夜物語にも母親が息子のために女を買い与える
(奴隷市場で買ってくる)って話があったけど、明治時代って
それが普通だったわけ?
266 :
吾輩は名無しである:04/06/23 12:44
「独身」や「鶏」はもう読みましたか。
267 :
吾輩は名無しである:04/06/23 18:21
「百物語」を熟読しる!
わしゃ「金貨」が好きじゃ。
物陰に隠れている部分がいい!!
名作 山椒大夫、そして・・
渋江抽齋にいたって輝きは極限
そう、極限に達した
凄みのある口語文は最高さ
って、歌ってました。 エレカシの宮本が、最新アルバムで。
いえそれだけです。
270 :
吾輩は名無しである:04/06/25 03:12
それなんかで聞いたな。
どいつもこいつも小説程度しか理解できない
頭の持ち主なんだな。漢詩ぐらい読んで見ろ。
漢詩マニアハケーン!
274 :
吾輩は名無しである:04/06/26 16:12
曝しage
漢詩マニアってw
276 :
吾輩は名無しである:04/06/29 10:03
「独逸日記」や「小倉日記」は読みましたか。
松本清張の「ある『小倉日記』伝」も併せて読みたいですね。
277 :
吾輩は名無しである:04/07/01 18:01
やはり鴎外は凄いな。
278 :
露鳩出似郎:04/07/04 06:22
鴎外が小説「山椒太夫」で言いたかったことって何なのですか??
詳しい方、教えて下さい。
ほうやれほ
「タイムスリップ森鴎外」を読んだ
ラップを歌ったりブレイクダンスを踊ったり、すごかったよ。
夏休みの読書感想文を鴎外で書くことにしたんですが、どの作品が良いんでしょうか?教えてください。
282 :
吾輩は名無しである:04/07/12 13:02
青年。
283 :
吾輩は名無しである:04/07/12 19:39
ドイツ人の女性に日本まで追っかけられた、というだけでスゴイのさ〜。
http://images-jp.amazon.com/images/P/4106005875.09.LZZZZZZZ.jpg ↑の本を読めばそのモテモテぶりがよくわかる。「鴎外の恋人 エリス」
エリスのモデルになったのは、アンナ・ベルタ・ルィーゼ・ヴィーケルトという16才のベルリン
出身のドイツ人女性なのだそうだ。
1888年(つまり、日清、日露戦争の前)に16才のメドヒェン(小娘)に2ヶ月の船旅をさせて、
日本にまで来させるほど魅力的だった、というだけで充分にスゴイ!!
オレはドイツ人の家庭にホームステイしながら、シュツットガルトでドイツ語の勉強をしたことが
あったけど、「日本の男がドイツ女性と結婚したら、あだ名は自動的に”森鴎外”になるんですよね〜」
と言って、そこの家の人に森鴎外について説明したことがあった。
今の日本語って、森鴎外が作ったやつが結構あるんだってね、「情報」とか。
そういうのは、鴎外の分かりやすい功績だね。
>282
ありがとうございます。
なんかあらすじ見ると長そうですが、読んでみます
286 :
吾輩は名無しである:04/07/13 19:36
森鴎外はドイツ人女性と結婚した方が幸せになれたのだろうか?
森鴎外は「多木子」というあだ名だったそうだ。本名が林太郎だったから、「多木子」。
なるほどね〜。
あと、自分は仙台人だけど、今日、職場で森鴎外の話をしていたら、職場の女の子(25才位)が、
「私は医学の専門学校の出身なんだけど、そこの解剖学の先生が森鴎外の孫だったんだ」と
言っていた。その先生は、今は、東北大学の解剖学の学者の仕事をしているらしい。誰だろう?
>>286 長男の森 於菟 しゃんが解剖学者だたが、1967年に亡くなっただよー、
そのまた息子じゃねぇけ? 同じ解剖学者になったならば。
>286
東北大なら森冨先生(解剖学)。トムと読むんだと。
鴎外が付けた名前らしい。
5.6人いる兄弟全部、外国でも通用する名前らしい。
>>287,288
早速のRESありがとうございます。Ich danke Ihnen fuer Ihre schnelle Antworte.
290 :
タバスコ ◆ZBIi5OJ.UY :04/07/13 21:12
森鴎外はその歴史小説がすごいと思うけどな。
例えば『阿部一族』の最後は、結構震える。
手元に本がないから分からないんだけど、確か仲良くしていた隣人(阿部一族)の首を切り、死体を検めて「自分の傷が一番立派だったので、誇らしく思った」とかそんなことが書いてなかったっけ?
歴史小説にも二種類あって、
1.歴史人物を近代的価値から解釈したもの
2.歴史人物を当時の価値から解釈したもの
がある。
前者は大衆小説とかに見られがちで、同じ価値システムの中で解釈できるので安心して読める。
逆に、『阿部一族』は明らかに後者だ。
これを読む場合は、自分の属する価値システムが根底から揺るがされる。
291 :
吾輩は名無しである:04/07/13 21:16
阿部一族
「和重」「公房」「慎之介」
>>291 次男は字がちょっと違うけど、まあ同じようなものだ。
あと、寛もよろしく。
293 :
吾輩は名無しである:04/07/14 00:16
片山恭一のどこがスゴイのか漏れに教えれ
航西日記が読めません。
明治期なのに漢文ってのが許せません。
書き下し文と口語文UPキボンヌ。
漢文の、はなんとなく分かるが、ドイツ語は分からぬ
296 :
吾輩は名無しである:04/07/17 18:11
森鴎外が、もし、90才位まで生きて日独軍事同盟締結を見たら、一体、何と言っただろうか?
陸軍長州閥の長老として、賛成しただろうか、反対しただろうか?
訳者によって、雰囲気が大分違うね。
今時、有名作品を米川訳で読んでる人間は少ないだろうな
誤爆スマン
299 :
吾輩は名無しである:04/08/11 04:54
舞姫の世界観と舞城王太郎の作品は似通っている気がするな。
300 :
高ニの精神症が医者:04/08/16 20:37
何故よめないかっていうと、現代ではありえないような文体だからですよ。
相当物好きじゃないと普通の高校生ではとても手に負えないぐらいに「変な」文体ですよ、あれはなんていう文体ですか。
それが平然と教科書に載ってるわけですからね、ゆとり教育を公布する反面でこんな意味不明な作品をのせるのは矛盾してますよ。
同じ教科書にのっていた「こころ」は読みやすかったし示唆にとむものでした、こういうのを選べよばか
森鴎外というひとは僕はよく知りませんけど、大抵のさっしはつきますよ。権威主義てきだから何故か文体にこだわったりするんです。
どうせこんな人が書く小説ですから、僕は絶対読みません。こんなやつビールののみすぎて通風に苦しめばいいんです。ドイツかぶれ。
301 :
吾輩は名無しである:04/08/16 21:15
無理論外か
教科書に載ってるって舞姫のこと?
初期三部作と史伝はともかく、それ以外はほぼ普通の現代文ですよ。
○漱石の三四郎vs鴎外の青年×
青年も悪くはないが
教科書に載せるなら舞姫より高瀬舟の方がいいと思う
『イギリスの嬢さん達』(だっけ?)なんかいいよな。
口語訳だし。教科書には無理だがw
306 :
吾輩は名無しである:04/09/06 19:29
「雁」は読みおわったときは面白くないと思ったが
なぜか印象深い
307 :
我輩は名無しである:04/09/13 12:56:18
森鴎外を好きな作家
三島由紀夫 石川淳 松本清張 永井荷風 中島敦 吉村昭 他
308 :
吾輩は名無しである:04/09/13 13:34:19
明晰です。
309 :
吾輩は名無しである:04/09/13 15:49:48
エレファントカシマシの「歴史」という曲を聴けば、全てが分かります。
五歳でオナニーしていたって本当?
311 :
我輩は名無しである:04/09/14 03:26:49
イタセクスアリスの中の
「あなた何が一番お好き」「キントンが旨い」
という台詞が間抜けで好きです
,. -──- 、
, ‐''´____, -‐' `ヽ、
冫´ ヽ `、
/ ヽ ',
/ l |
l l _ |
lr ニ 、 ,ィ ニ 、.. l /r‐l
',.,r,ァ、l `イエェ- l / 、i' l|
! ̄ / l l ノソノ
', l 、 ヽ,l __ノ
ヽ ゙,,‐,,''''゙ |. |
ャォ,,,ミミミミミ、 / |)、
`''''''、'ー‐-''ヾソ / /;;;;;;ヽ
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_, -‐''`ー─、' //;;;;;;;;ハ;;;;;;;ヽ
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森林太郎
313 :
吾輩は名無しである:04/09/14 21:05:34
硬派→男色 って凄い
314 :
吾輩は名無しである:04/09/15 01:30:00
いや、分かる。
医者と文学と二足のワラジで、ちゃんとやり通した鴎外は偉い…
ように見えるが、じつは陸軍軍医総監つまり官僚だったわけで、臨床医ではない。
臨床医は、
齋藤茂吉…上田三四ニ…なだいなだ…北杜夫…加賀乙彦…南木佳士…
加賀は50代で受洗したキリスト教に支えられた感があるが、
上田は癌死、北は躁鬱症、南木はパニック障害…。
大変なんだよ、やっぱ。
316 :
我輩は名無しである:04/09/17 22:52:08
317 :
吾輩は名無しである:04/09/19 09:35:23
寺で生きた神様みたいなのがきちがいだったみたいな話の題名なんでした?
何だそれ? 『寒山拾得』のことか?
不足ですいません。ありがとうございます 高校の時授業で一回読んだんだけど説明聞いてなくてどんな話か気になってた
320 :
吾輩は名無しである:04/09/21 23:48:32
「舞姫」は、妊娠小説の元祖って
斉藤美奈子が言ってた
舞姫はエリスが狂っちまう。これはやりきれない。
うたかたの記がいい。女は死ぬが
322 :
吾輩は名無しである:04/09/27 22:02:42
渋井→北条→伊沢 と読むべきか。。
323 :
吾輩は名無しである:04/09/27 22:16:21
渋江だけどな
マラソンを観ていたのだろう… w
325 :
吾輩は名無しである:04/09/27 22:25:31
この三部作は読破してみせるぞー
鴎外の小説は楽しくない。これにつきる。
当時の知識人への強烈なあこがれだけが読ませた特異な小説だったんだろう。
舞姫は文語で書かれているからこそ読めるってのはある
あれが口語だったらエリスとの会話が甘ったるすぎてちょっと気恥ずかしい
特にロシアから帰還してエリスに迎えられるところとか
328 :
吾輩は名無しである:04/09/29 02:10:20
>>327 井上靖が、舞姫の口語訳をしていて
読んだけれど、結構、よっかった
329 :
吾輩は名無しである:04/09/29 03:35:32
いくつか読んでみたけど言われてるほど面白くは無かった
否定はしない
331 :
吾輩は名無しである:04/10/01 16:35:20
鴎外の読み方は、その文体を読めばいいのです。
332 :
吾輩は名無しである:04/10/01 20:29:52
1.漢文の素養
2.西洋の古典(特にギリシャ)への含蓄
3.三面記事的なゴシップを適度に好む俗っぽさ
4.小説作法における既成概念への憎悪
(あくまでも「自然主義」を勘違いしている国内文壇に対しての反動意識)
こういったものがミックスされている文学。
要するに当時の、どーだ俺って凄いだろう?的な小説にすぎません。
いま読めばおもしろくもなんともない。
小説しか読まん奴はこれだから困る
334 :
吾輩は名無しである:04/10/01 23:50:09
>>332 1〜4の要素は納得できるとして、それが
>要するに当時の、どーだ俺って凄いだろう?的な小説にすぎません。
どこをどう「要する」とこういう結論になるかわからん。
確かに「要して」いないな
>>334>>335 明治の文壇事情とか社会構造とかを知れば「要するに」
という言葉が使われた意味がわかると思う。
いい機会なので勉強してみるのも一興かと・・
337 :
吾輩は名無しである:04/10/02 23:00:33
あなたが一体何を指して「明治の文壇事情とか社会構造」と言っているのか知る由もないですが
ご自身が書き付けた1〜4の要素を等閑に付して別のコンテクストを持ち出して来ている時点で
「要するに」という言葉の使い方として適切を欠くのではないでしょうか。
そもそも明治のカルスタ的研究はやっと端緒がついたばかりで、様々に見方があるのは周知の事実でしょう。
それをご自分の見解も明らかにせずに高踏な物言いでほのめかすのみで、終いに「いい機会なので勉強してみるのも一興かと」って....
「どーだ俺って凄いだろう」っていうのは鴎外じゃなくてご自身のことですか?
338 :
吾輩は名無しである:04/10/03 00:15:34
西洋古典の含蓄?
分からんなあ
カルスタ的研究ってなに?
明治のカルト・スター鴎外
>>332 >3.三面記事的なゴシップを適度に好む俗っぽさ
スマンが、作品としてはどれに該当するのか教えてくれ
342 :
歴史:04/10/16 18:14:11
一、歴史・・・青年期あらゆる希望を胸に、
いきりたって人に喧嘩(論争)をふっかけた鴎外。
以後官僚として栄達をのぞみ、ドロドロした権力闘争にも身を置いた鴎外。
歴史・・・それは男の当然の生き様であるが、晩年のわずか五年間、
鴎外、栄達がのぞめなくなると急に肩の荷が降りたのだろうか?
小説家森鴎外が俄然輝きを増す。
彼は負けたのだろうか?
男の生涯、ただの男になって死に様を見つけた。
二、歴史・・・名作『山椒大夫』、そして『渋江抽斎』も至って輝きは極限、
そう極限に達した。凄みのある口語文は最高さ。
歴史SONG 歴史SONG 読む者を酔わせてやまない。
されど凄みのある文章とは裏腹。鴎外の姿はやけに穏やかだった。
晩年の鴎外。
三、歴史・・・男の生涯にとって、死に様こそが生き様だ。
歴史SONG 歴史SONG、大いなる歴史の中で。
歴史の末裔たるぼくら。
残された時間の中でぼくら死に場所を見つけるんだ。
ぼくら死に場所を見つけるんだ。
それがぼくらの、ぼくらの未来だ。
345 :
吾輩は名無しである:04/11/04 16:00:11
>>342 鴎外賛美は結構だが、
彼が、陸軍が日露戦争で脚気により二十五万余名の患者と
二万八千名にのぼる同病死者を出したことに責任がある
極悪人であることを忘れてはならない。
347 :
吾輩は名無しである:04/11/04 18:01:02
確かに作者の人格や所業などの、作品が成立するまでの背景を知ることによって
作品をより深く理解したり楽しんだりすることができると思いますが、この場で
重要なのは森鴎外がどのような作品を残したかだと思います。
医者をしながら小説で出世したから偉いだとか、人をたくさん殺したからダメだとか
文学を研究する者にとって、それは単なる作品の背景に過ぎません。
348 :
吾輩は名無しである:04/11/04 19:24:36
332はバカ極まりないが、337がカルスタを持ち出しているのも同じぐらいバカだと思うけど
なんか息が詰まるんだよね、この人の小説。
350 :
吾輩は名無しである:04/11/05 00:51:40
息が詰まるという意見はわかる。森鴎外の作品がつまらないというのもわかる。
しかしそれは鴎外が文学にエンターテイメント性を求めていないから。
もっと高尚な作品を作ろうと心掛けていたに違いない。
例えば「舞姫」や「妄想」に見られる器械人間的な登場人物の苦悩は、
当時の日本の厭世的風潮・国民への束縛を示唆している。このような例なら列挙に暇がない。
このように深い洞察を以って読解しないと鴎外の作品は味が出てこないようになっている。
それができない人は純文学は諦めて大衆文学でも読んでなさい。
351 :
吾輩は名無しである:04/11/05 00:59:56
>>348 >332はバカ極まりないが、337がカルスタを持ち出しているのも同じぐらいバカだと思うけど
一月前の書き込みに今頃何言ってやがる。おまえ332か?
352 :
吾輩は名無しである:04/11/05 20:53:09
鴎外を読むには、正直根性が必要
そうか?鴎外の文は無駄な修飾をほとんど省いていて簡潔だから、読みやすいと思うんだけど。
ただ、ドイツ語やらの横文字がやたらと多いのには辟易するけどね。
山椒大夫のマンガをみた。
ロリコン変態マンガに翻案されていた。
安寿が奴頭に全裸で吊されて放尿されられていた・・・
355 :
吾輩は名無しである:04/11/10 00:54:24
>>354 見てみたいのですが、何に載ってるのですか?
嫌いなとこ
鴎外の名付けセンスがDQNぽい
娘のエッセイが気色悪い&お仏蘭西崇拝しすぎ
なにげに娘が801小説のはしりみたいなことしてる
訂正
2行目は子供の名前のことです。
アンヌなどの西洋風の名前を無理矢理漢字に当て嵌めてるとことか。
358 :
吾輩は名無しである:04/11/13 15:21:40
後世の評論家は批判してりゃいいんだから楽だよな。
普通は死んだら忘れ去られるもんだ。
>>358 エレカシの「歴史」はガチ。
360 :
吾輩は名無しである:04/11/18 18:03:21
田紳有楽みたいなもの。
最後の一句なんて
親のちょっとした詐欺犯罪のために
その子供たちが首ちょんぱ処刑される。
あるいは高瀬舟の喉切りの描写。
この残酷な味わいは
エンタ小説しか読めない
脳みそふにゃふにゃな方々にも
うったえるものがあると思う。
あと面白くない作品でも
文体が常に最高峰。
内容がつまらなくても文章の味わいだけで間がもつ。
漱石みたいに微妙な違いのわからないアホ読者に媚びてないのがいい。
アホ読者の為に言ってやると
例えば同じくだらない話を
声の悪いブスがするのと声の美しい美人がするのとでは
話の内容が同じでも聞いている側の楽しみは全然ちがってくるだろ?
美人がすると間がもっちゃう。
文体自体にも美しい/汚いがあるわけ。
最近のエンタ小説などは取材が綿密で
ネタには興味があっても
文体が汚いので読めない。
非常に興味のある話でもブスガガラガラ声でつばとばしてしゃべったら
聞く気をなくすのと同じ。
>>356 それはエリートの立場からDQNを描いているからです。
365 :
吾輩は名無しである:04/11/21 11:22:22
>>362 >親のちょっとした詐欺犯罪のために
>その子供たちが首ちょんぱ処刑される。
あなたは脳みそふにゃふにゃな方々の典型だね。
最後の一句の様な短編でさえよく理解していないみたいだから。
366 :
吾輩は名無しである:04/11/21 11:24:19
>>363 >文体が汚いので読めない。
いや、ホント文体が汚いね、あなたの文章w
367 :
吾輩は名無しである:04/11/21 13:43:08
つーか話の面白い面白くないで批評するのは時代遅れ。
いつの時代の批評のしかただよw
現代の小説家が書き出しを
「文化六年の春が暮れて行く頃であつた」
などと始めても、気取っている風な感じがすると思う。
鴎外がこう書くと、ふさわしい感じがする。
吉村昭は、そういう書き方をするよ。鴎外に感銘したと書いていた希ガス
>>365 >>366 たしかに不謹慎なレスかも知れませんが、スレタイを見て誰に向けて(あわせて)書いたレスかということも理解して欲しいものです。
その残酷な感じが読者に権力について考えるきっかけを与える、というのはありえるのではないでしょうか?
なにもわからない幼い弟まで処刑されることで残酷さは増しその分作品の持つインパクトは強まっているわけです。
たとえば高瀬舟を安楽死を主題とした作品などと本気で言っているような人達よりはずっとわかっているつもりです。
文体について言うと例えば中上健一の文章が汚い耐えられないという人がいますが、
まともな感受性でみればなんかどうころんだってやはり純文学の文体なわけです。
一方高村薫や京極夏彦なんかはどう練ったところで文体はどこまでいっても
エンタ文学の文体なのです(それはそれとして優れているとしても)。
>>368 平野啓一郎などはそれでサマになっていない、と言う感じですね。
権力とは暴力装置をともなうものであり、そして時にとてつもなく不条理で残酷な相貌を見せる。
そのことを権力装置の側に身を置く鴎外がつつみかくさず読者につきつける。
となると、ものごころもつかないような子供を加えたところは実に効果的と言えるでしょう。
372 :
365:04/11/22 11:53:40
>>370 >なにもわからない幼い弟まで処刑されることで残酷さは増しその分作品の持つインパクトは強まっているわけです。
あのね、いちら姉弟は死罪免れてるのよ。佐佐が言った「生先の恐ろしいものでござりますな」で
普通解るでしょ。佐佐はね、いちに対してカマかけていたんだよ。桂屋がいちに死罪赦免を懇願
させたのではないかと。ハナからいち等には死罪を言い渡すことは考えていなかったわけ。
ついでに桂屋太郎兵衛も正直者がちょっとした出来心で、てな感じで「江戸へ伺中日延」になり
直後大誉会と重なり恩赦で追放されただけだよ。
森鴎外の凄さを語りたいんだったら、他の文学をバカにする前に読解力を鍛え直しましょう。
373 :
365:04/11/22 12:11:36
権力に主題を置いたわけじゃなく、献身と反抗のほうでしょ。
↓でわかると思うんだけどなぁ。
>固より「マルチリウム」といふ洋語も知らず、又當時の辭書には獻身と云ふ譯語もなかつたので、
>人間の精神に、老若男女の別なく、罪人太郎兵衞の娘に現れたやうな作用があることを、知らなかつたのは無理もない。
>しかし獻身の中に潜む反抗の鋒(ほこさき)は、いちと語を交へた佐佐のみではなく、
>書院にゐた役人一同の胸をも刺した。
>確か乃木大将の殉死に感銘してこの作品や阿部一族なんかをを書いたんでしょ。
鴎外マンセーしてる読者って
>370みたいなドキュソが多いよなw
377 :
吾輩は名無しである:04/11/30 13:03:27
「舞姫」から「ニルアドミラリの明治的な意味と意義とは?」という課題が出ました。
だれか教えてください。
378 :
吾輩は名無しである:04/12/01 13:48:31
332
舞姫 エリス、ユダヤ人論
萩原雄一
を読んだんだが、ぶっちゃけやばいね。
自分の妄想だけで捻じ曲げた推測を書き連ねて、
しかも対立する意見の論文をろくな根拠もなく、感情的に
批判してんの。
こんなの、理系っていうか、科学の世界ではありえないよ。まじで。
どんなにIFが低い論文でも、こんな内容じゃ落とされるよ。科学の世界なら。
なんか、昔、文学部の奴も同じように他人が書いた小説のことを
ねちっこく批判するだけで、映画の評論家みたいな
どうでもいいことを、ねちねちこねていたのを思い出した。
文学って、学問じゃないなあとつくづく思い知らされたよ。
芸術だよねえ。
んで、それを学問にしようとしているやつらってのは、何も作り出さない
どうでもいいやつらなんだなあ。
380 :
吾輩は名無しである:05/01/02 03:51:57
>>379 特殊な一例と自分の個人的経験だけを取り上げて
>文学って、学問じゃないなあとつくづく思い知らされたよ。
なんて言えちゃうのは到底「学問」でも「科学的」でもないw
>>363 漱石は、読者に媚びてはいないでしょう。
朝日には媚びるがな
383 :
吾輩は名無しである:05/01/17 22:53:34
こんばんは。
>>1です。
今年は歴史長編に挑む、、、かも。
384 :
吾輩は名無しである:05/01/22 02:02:50
青年読みました。難しい言葉がでてきたので読むのに
苦労しました。この時代の文学を象徴しているときいて読んだのですが
どこらへんにそれが表れているのでしょうか?
青春文学って具体的にどういうものですか?
385 :
吾輩は名無しである:05/01/22 02:08:14
日本近代文学とはつまり、
東大生が恋に挫折するという一点に集約されるのです
現代文学とはつまり、
セックスに飽きたらどうするのかと一点に集約されるのれす
387 :
吾輩は名無しである:05/01/22 23:50:29
超人的に寝てないのではないか、と思わせるバイタリティ。
そんな調べてるヒマあるんやったら仕事せんかい!と思わせる史伝たち。
388 :
吾輩は名無しである:05/01/23 01:51:41
「大塩平八郎」なんかはすごい。
歴史小説家として、司馬遼太郎に比肩できる。
方向性は全く違うけど
389 :
吾輩は名無しである:05/01/27 21:30:54
どうしてタイトルがいまだに雁だかが絞れなくて困る。
僕のさばの味噌煮と雁の石とをかけているのだろうか
それとももっと深い意味があるのだろうかと。
どうにも最後も尻切れトンボみたいでアレだし。
読解力がないだけって一蹴されればそれまでだが。
390 :
吾輩は名無しである:05/01/28 15:40:01
山椒大夫読んだとき、この作家を見限った
「舞姫」は共感できた。
俺も豊太郎のとった行動に近いことをするような気がするし。
要するに、臆病で皆にイイ顔したいみたいなとこがあるんだよね。
なんつーか不器用みたいな、俺は大して勉強なんてできないけど
豊太郎はできる人だったから余計に苦心しただろうね。
392 :
吾輩は名無しである:05/02/01 14:23:46
鴎外は、あらゆる伝説と、プチ・ブウルジョアの盲目的崇拝を失った今、言葉の芸術家として真に復活すべき人なのだ。
言文一致の創生期にかくまで完璧で典雅な現代日本語を創り上げてしまったその天才を称揚すべきなのだ。
どんな時代になろうと、文学が、気品乃至品格という点から評価されるべきなら、鴎外はおそらく近代一の気品の高い芸術家であり、
その作品には、量的には大作はないが、その集積は、純良な檜のみで築かれた建築のように、一つの建築的精華なのだ。
現在われわれの身のまわりにある、粗雑な、ゴミゴミした、無神経な、冗長な、甘い、フニャフニャした、下卑た、不透明な、
文章の氾濫に、若い世代もいつかは愛想を尽かし、見るのもイヤになる時が来るにちがいない。
人間の趣味は、どんな人でも、必ず洗練へ向って進むものだからだ。
そのとき彼らは鴎外の美を再発見し、「カッコいい」とは正しくこのことだと悟るにちがいない。
by 三島由紀夫
鴎外の良い点・・・優れた作家として日本文学の発展に寄与した事
鴎外の悪い点・・・ヤブ医者として多くの兵士の命を奪った事
ヤブ医者として多くの兵士の命を奪った事
そうなんだ。いや、俺も医者なんか信用してないけどね。
396 :
吾輩は名無しである:05/02/01 20:09:34
読書感想文「舞姫」
外国のそれも先進国の女の人を孕ませるなんて豊太郎は普通の人にできないことをしますね。
先生は「普通の人にできないことをやれる人になれ」といつも言っているので、僕は豊太郎みたいに外国語がペラペラになって現地の女の子と仲良くなるような人になりたいです。
読書感想文
398 :
吾輩は名無しである:05/02/01 21:07:47
>>389 俺もそれがどうしても分からない。
雁って結局お玉と岡田が会うのを邪魔したわけだろ?
いや、邪魔はしてないのか。
仮に雁を捕まえにいかなくても
岡田がお玉の誘いに乗ったかどうかなんか分からないしな。
あと、鴎外が「雁」を通して何を伝えたかったのかが
イマイチ分からない。誰か分かるやついる?
誰か分かるやついる?
400 :
吾輩は名無しである:05/02/01 21:11:26
追加
結局、「雁」ってお玉の物語だったと俺はとらえているわけよ。
上でも述べたとおり雁を捕まえに行かなくても
岡田がお玉の誘いに乗ったかどうかわからないわけだから
「雁」ってそこまで重要なポジションを占めてるわけではないと思うのね。
なんか芯がハッキリしないなぁ・・・。
なんか芯がハッキリしないなぁ・・・。
402 :
吾輩は名無しである:05/02/02 16:12:07
どなたか雁の裏側詳しく説明していただけませんか?今だによく分からなくて…鯖と雁の関係とか…
大学の入試科目なので、親切な方お願いします。。
403 :
吾輩は名無しである:05/02/02 17:08:55
ちと専門的だが、興味があれば以下を読んでみると良い。
「『雁』―「出来事」の〈記憶〉と〈歴史〉」
論文執筆者 木下守
掲載誌名 国語と国文学(東京大学国語国文学会)
発表年 2001/04/01
>>402 法政だな。2chで聞くぐらいだったら、少しは自分で考えろよ。
って、漏れも受けるがw
405 :
>>402です:05/02/02 20:57:46
>>404 法政です…笑
試験の教室一緒だったりして。
雁については、もう少し自分で考えてみます!
お互い頑張りましょう★
>>403 読んでみますね★
ありがとうございました☆
おぉ、後輩(になるかもしれない者)たちよ、がんがれ!
407 :
吾輩は名無しである:05/02/02 22:50:04
408 :
吾輩は名無しである:05/02/02 23:08:17
法政頑張りましょー☆
ちなみにみなさん部屋番号何番ですか?
409 :
吾輩は名無しである:05/02/03 15:48:08
みんな似たようなこと考えるんだなぁww
俺もだよw
ちなみに地方受験だから金沢で受けるぜよー
410 :
吾輩は名無しである:05/02/03 19:05:06
私は62年館(?)です。
第一志望だから緊張…
411 :
吾輩は名無しである:05/02/03 21:12:34
雁で質問があるんですが、《松造と世話をする婆さんの関係》と、
《P,30、L,11の「お玉に信頼する念を起さしめるには、この上もない、適当な機会が、偶然に生じて来たのを喜んだ。」》ってあるんですけどこの上もない機会ってなんですか??
真剣に悩んでます。
親切な方お願いします。。
412 :
吾輩は名無しである:05/02/03 23:09:50
森欧害と縫製について
413 :
吾輩は名無しである:05/02/03 23:10:53
414 :
吾輩は名無しである:05/02/03 23:27:06
>>411 お願いできませんか??
何回読んでも分からないんです…
415 :
吾輩は名無しである:05/02/04 00:00:41
>>414 教えてあげたいのは山々なんだが・・・・。
2月6日以降でいいなら教えますよ。
416 :
吾輩は名無しである:05/02/04 00:04:19
6日以降でもかまわないんで教えてください!
あの文が読み取れたなんて凄いですね!
…私が出来ないだけですかね。笑
417 :
吾輩は名無しである:05/02/04 00:43:05
>>416 あと、松造じゃなくて末造で良いんだよね?ww
418 :
吾輩は名無しである:05/02/04 01:06:23
あっ!
ごめんなさい打ち間違えました!汗
末造でした…
419 :
吾輩は名無しである:05/02/05 19:32:04
>>411は、本当にそんなセンテンスの読み取りに悩んでいたのか?
生真面目というか、神経質すぎて読み取りにミスってると言うか・・
自分も62年館ってらしいが、よろしく。
420 :
吾輩は名無しである:05/02/05 21:56:20
↑
やっぱ神経質すぎましたかね?笑
何か完璧にしとかないと不安で不安で…
でも自分なりに少し理解しました!
明日頑張りましょうね★
明日か・・・、自信ねぇなぁ
422 :
吾輩は名無しである:05/02/06 15:15:04
お玉と岡田の関係が中心だから比較的楽だったな。400字の制限に埋めこむ内容増やす方に苦労した。遠くからの人はお疲れさま。
試験終わった。
確かに予想してたより楽な問題だったね。
424 :
吾輩は名無しである:05/02/07 08:10:07
楽なところが出ると差が出ないとか
逆に裏の裏まで読み取った解釈ができてないと駄目だとか思って不安になるorz
鴎外よ。夢をありがとうw
425 :
吾輩は名無しである:05/02/07 19:43:55
鴎外の作品で、上野が舞台?の恋愛小説ってどれですか?
426 :
吾輩は名無しである:05/02/08 01:46:10
427 :
吾輩は名無しである:05/02/08 04:24:10
>>392 三島が鴎外をこんな風に評価していたのかー。
太宰治も、漱石が売れて鴎外が売れない現状(当時)を嘆いていたな。
>>400 雁のクライマックスは、岡田を含めた3人がお玉とすれ違ってしまった箇所。
そのとき、岡田の懐には雁が隠れていた。
岡田とお玉が永久に別れてしまう、という結末に対しての暗喩として、
「雁」という題名になったのではないか。
この作品のテーマは、
「二人は相思相愛だった。結ばれるチャンスはあった。でも叶うことなく、
結局一緒にはならなかった。偶然によって」
ということだろう。
もっとも、個人的には、鯖だったかな、あの魚が3人を外出させるきっかけを作ったから
そっちの方が雁よりは重要な役割を果たしていると思う。
そこまで、長々といろんな描写を続けてきて、あっと言う間に終了されたんで、
当初は意味不明な作品だと思ったんだが、妙に印象には残った。
それまでの流れからして、ハッピーエンドに落ち着くのかと思いきや、
その予想をこういう風に裏切るとは思いもしなかった。
そこが優れていると感じた。
430 :
名無し物書き@推敲中?::05/02/17 12:47:14
i
漱石とか龍之介みたいに『必携』とか『作品論集成』とか『事典』『辞典』が
無いのはどうして?
432 :
吾輩は名無しである:05/02/26 03:06:46
433 :
吾輩は名無しである:05/02/28 02:13:01
>432
これはじめて知ったけど、ひどいね。全国で「?外を国語教科書から
追放しろ」っていう運動がわきおこっておかしくないレベルだね。
てかもう起こってる?日本人の一番きらうタイプだし。
エリートで、自分が一番なんでも知ってると思い込んでて、
現場の知恵をバカにしてて。しかも殺人者ときては・・・
てか第二次大戦の数々の愚作戦で○万人の兵士を無駄死にさせた
帝国陸軍の悪しき伝統はこいつが作ったんじゃねえかと思わせるね。
434 :
吾輩は名無しである:05/02/28 06:01:47
日本人こういうタイプ好きなんじゃないの。今だって派閥とかあるじゃん。
ドイツ『医閥』の中心人物だった鴎外は『医閥』の存在を攻撃されても
真面目に取り合わず「『医閥』とは何だ」「『医閥』とは何だとは何だとは何だ」だもん。
そんな所も山の手インテリに受けたんじゃないかな。
栄達の為生きる『器械的』インテリの悲しみ。
まぁ鴎外が責任とって切腹してたら日本の歴史も変わってたかもね。
しかし数ヶ月の差で華族になれなかった林太郎は麦飯男爵になられて悔しかっただろうね。
435 :
吾輩は名無しである:05/02/28 07:42:31
今時作家の実人生と作品のクオリティをごっちゃにする香具師が居るとは驚きだ。
先週の朝日新聞だったが、
鴎外のドイツ人の恋人エリスの「その後」について書かれた書簡が公開
されたとあったな。
エリスは鴎外を追って日本に来たものの、鴎外は会わず、とぼとぼ帰国
したんだよな。で、その後のエリスの消息は一切わからなかった。
興味深いのは、鴎外がエリスに自ら会う事を拒んでいた事が書かれている。
そして、どうやら人を介入して手切れ金を渡し、エリスとの関係を清算した
というのだ。
けっこう泥臭いな。今までの「鴎外伝記」などは書き直さねばならんよ。
ずいぶんと格好良く書かれてるものもあるからなア。
事実ってのは生々しいもの。百年経ってやっと公開されるくらいだ。
余談だが、三島が男性に送ったラブレターなんかも、同様に死後百年も経てば
公開されるだろうな。
437 :
吾輩は名無しである:05/02/28 10:35:28
三島はバイセクでそ?(*´ε`*)生粋のゲイに失礼だぽ
>>437 三島は子供を二人作ったから奥さんとセックスはしただろう。
初体験も、三十歳前後に赤線に行って捨てたらしい。三島の友人に
電話を掛けたというんんだ。「俺、体験してきたよ・・と」
で、本題だが、三島はバイセクではなく俺は真性と見てる。
女には全く興味が無かった。行く「バー」も美青年のいるバーじゃなきゃ
嬉しくなかった。若き日の美輪明宏らを求めて。
ま、ここは鴎外スレなんで。
439 :
吾輩は名無しである:05/02/28 15:18:41
>>436 その朝日新聞は未見だが
朝日は以前もエリスの消息が分かった旨の記事を掲載して、
研究者にその誤りを指摘され訂正記事を載っけた前科があるからな〜
440 :
森鴎外か。:05/02/28 20:27:18
森鴎外、頭の回転が速い。エリック・クラプトンのギターが指の動きが余りに速くてゆっくり動いて見えるのと同じだ。日本文学の「スロー・ハンド」だ。
>>431 『必携』は出てるよ。
ただ、事典類はないね。
その辺が、漱石・龍之介に比べて、素人に取っつきにくい要因の1つかも知れないね。
442 :
吾輩は名無しである:05/03/01 14:56:00
>>432-434 ある方面で超1流の人ってその反動で別の方面では
トンデモ度が超1流になったりするんだよねえ。
三島の政治と一緒。
443 :
吾輩は名無しである:05/03/01 22:51:58
ドイツ帰国後書いた三部作って、なんかなあ、
ヨーロッパへのコンプレックス満開だあ。
当時はそれでいっぱいいっぱいだったんだなあ。
444 :
吾輩は名無しである:05/03/01 23:11:43
鴎外は日本の事馬鹿にしたドイツ人と堂々と論戦してるんだよね。
ヨーロッパ人にはあまりコンプレックス感じていないようだ。
西洋型近代化への憧憬と愛国精神との葛藤が無かった知識人の方が少ないでしょう。
前者にどっぷりで葛藤無しっていうのは、永井荷風くらいじゃないかな。
447 :
吾輩は名無しである:05/03/02 08:53:48
>>433 >帝国陸軍の悪しき伝統はこいつが作ったんじゃねえかと思わせるね。
科学的裏付けに乏しいへんな万能感ってやっぱ鴎外以来の伝統ですかね?
太平洋戦争(帝国陸軍)とか、バブル経済(土地神話)とか。
和泉書院の雑誌『森鴎外研究』全10巻の「細目次」は、どこを見ればわかりますか?
和泉書院のホームページを見ても分からないんですが(-ι-)
森鴎外といえば脚気と分かりました。
>>448 和泉書院の定期刊行物『いずみ通信』に、『鴎外研究』の新刊号が出るとのります。
ただ、翰林書房の『漱石研究』のように、毎号「特集」は組んでいません。
森鴎外研究会編だった5号までは完全に論文集、谷沢・山崎編になった6号以降は、
谷沢・山崎にゲストを迎えた「鼎談」が冒頭に載っています。
ちなみに、林望を迎えた6号の鼎談が「鴎外を読む―踏んだり蹴ったり
それでも鴎外は凄い」だったりして、このスレにぴったりかも。
舞姫は身勝手なおぼっちゃまが純情な女を遊んだあげくボロ切れのように
すて、金で解決するという話を、美文で飾った鬼畜な話です。
452 :
吾輩は名無しである:05/03/13 22:10:53
lp
453 :
吾輩は名無しである:05/03/13 22:15:51
>>451 そういう読み方をしてしまうのは、
つまり君が近代的自我の問題を解決しきってしまった人間だという事だね。
良い事だ。
森鴎外といえば最中しか思い浮かばない。
興津が辞書なしで読めれば大したものだが...
456 :
吾輩は名無しである:05/03/14 01:19:08
面白いと思うのは「阿部一族」だけだな。
>>453 なら、解決できないほうがいい人間の気がするな。
458 :
吾輩は名無しである:05/03/14 16:39:10
自分のキャリアの為に純情なドイツ人女性を手切れ金渡して追い返すは・・・
日露戦争で多くの兵士を脚気で死なすは・・・
>>458 >純情なドイツ女
これはちょっと違うと思う。
460 :
吾輩は名無しである:05/03/15 00:54:34
ドイツ女の下心もなー。
461 :
吾輩は名無しである:05/03/16 03:54:35
植木哲の書いた『新説 鴎外の恋人 エリス」という本を買って読んだ。
この本によると、鴎外の後を追って日本に来たフロイラインは16才のAnna Bertha Luise Wiegertという女学生
だったそうだ。
しかし、まだ、スエズ運河も開通していない1888年に2ヶ月もかけて日本にやって来るとは、かなり
バイタリティに溢れた小娘だったんだな。鴎外は日本でその小娘に会うと、「別に結婚の約束などしていないし、
オレには帰国後、伯爵家との縁談がもちあがっているから、結婚する気はない」ときっぱりと言ったそうだ。
小娘は、「別にお世話にならなければいいんでしょう。手先が器用で踊りもするから、何とか一人で日本で暮らして
いきます」と返答した。
結局は1ヶ月ほどの滞在で日本から帰ることになるんだけど、鴎外が、生まれた子供に、於兎(オット)、茉莉(マリ)、
杏奴(アンヌ)、不律(フリツ)、類(ルイ)というドイツ名を付けていることからも、かなり未練タラタラだったようだ。(w
十六歳かよ! ろりじゃん
463 :
吾輩は名無しである:05/03/16 11:29:09
「お茉莉」
464 :
吾輩は名無しである:05/03/17 10:21:39
「寒山拾得」
この話の妙味を説明できる人いますか?
何度読んでもどこがどう面白いのかが分かりません。
文章が簡潔で美しいリズムを持っていることはわかるのですが・・・
465 :
吾輩は名無しである:05/03/18 00:16:55
>>464 あの話のおもしろさがわからない人は、ストーリーというものの基本的な
理解力が欠如していると思われます。
もっと簡単な本を読むことから出直しましょう。
作品の中ほどで作者が講釈している部分が作品の眼目、でいいかな。
467 :
吾輩は名無しである:05/03/18 08:56:20
よーするに、病気をまじないで治しちゃうような偉い坊さんが
実はとんでも電波だった。ギャフン!もしくはダッフンダ!
てことじゃないの?
468 :
吾輩は名無しである:2005/03/30(水) 09:36:47
典型的な出世主義者、兵隊の命より自分のプライドが大事。
人の心より出世が大事。それを小説にすれば良かった。
こんな人格に問題ありの人間の小説は読みたくないね。
官僚としての地位があったから文豪として残ったと言う感じがする。
ファウストがよかった。
かんどーした。
正かなで読みたかった。
ちくま文庫しか買えない貧乏が悲しい。
470 :
吾輩は名無しである:2005/04/10(日) 12:45:04
g
471 :
吾輩は名無しである:2005/04/10(日) 16:53:12
>>469 ちくま文庫購入できるのは金持ちではないか?
藤田省三も大西巨人もたいへん評価してます。
473 :
座談会「鴎外文学と現代」(1962):2005/04/18(月) 00:22:08
野田=野田宇太郎
三島=三島由紀夫
野田:鴎外は色々な形で読まれて、これほど人によつて読まれ方も違うという人も少ないかもしれません。
そういう色々な形の小説もありますが、一番若い世代で、三島さんなんかどういう風に鴎外に入つていつて、
今どういう風に読んでいるかということをお聞きしたいですね。
三島:私は研究一つした訳ではありませんし、一番ミーハー的な鴎外ファンですが、
今でもそういうのはいるかもしれませんね。
私は中学の時には教科書で『山椒大夫』を読んで、その頃は谷崎さんのものに夢中になつた時代で、
何とつまらないスカスカした文章だろうと思つて、本当に嫌になつたんですね。
それから鴎外というものは全然自分の関心の外にあつたのですが、その内に、家の本棚に元からあつた『塵泥』、
古いカーキ色みたいな表紙に花のあつた、それで読んでみたのですが、
当時、荷風や谷崎さんが好きだつたので、『そめちがへ』なんかに面白い所があると思つた程度です。
それから段々谷崎さん等を読みつくし、大学へ入つてからですがね。
大学へ入つて二年目、戦争が終つた頃から、段々鴎外に興味を持ち出した。
それまでスカスカしていたものが急に美しく透明に見えだした。
その時が『花子』だろうと思うのです。
『花子』の様な短篇はよく読むと、今までこんなのは読んだことがない様な気がして、
それから、これは読まなければならんというので、あれを読みこれを読み、『渋江抽斎』も読み、
『渋江抽斎』で奥さんが風呂場から泥棒を腰巻一つで追つかける、あすこに本当に感動した。
『青年』等を読んだのは一番後で、『青年』の様な出来の悪いものが、中途半端なものまでが好きになつた。
野田:歴史小説は、鴎外のものが一番日本の文壇の中で、がつちり育つている様に思うけれど、
どういうものを歴史小説は読みますか。
三島:やはり短篇ばかり読みますけれども、僕が鴎外を好きになつた大学二年位の時は、
心理小説が嫌になつて、心理小説がうるさく煩わしく思つた時に『花子』を読んでぐつといかれ、
『寒山拾得』にもすつかりいかれて、こういう透明で簡潔なものがあつては、心理等つまらんと、
若気の至りかもしれませんが、そういう風にかぶれちゃつたのですね。
474 :
吾輩は名無しである:2005/04/18(月) 00:47:50
この人って
400万人くらいの日本兵殺したんだよね、医療ミスで。
日露戦争の従軍者よりも多くの犠牲者を出すとはさすが鴎外
476 :
吾輩は名無しである:2005/04/22(金) 07:09:20
太平洋戦争における、戦闘員・非戦闘員の死者数は、200万〜300万ほど。
それを超えるとはさすがだなw
…アホか、
>>474
477 :
吾輩は名無しである:2005/04/22(金) 07:17:55
>>433 「陸軍の将校が内閣の意向を無視して独断で行動」
日本帝国を破滅に導いた、この流れ。
これを決定的なものにしたのは、満州事変の立役者である石原莞爾さんだぜ。
226事件以後は、陸軍が内閣を乗っ取ったがな。
478 :
吾輩は名無しである:2005/05/07(土) 22:56:11
森鴎外先生は超エリート
遺書に『森 倫太郎として生きたかった』と書いた人
480 :
吾輩は名無しである:2005/05/08(日) 17:28:44
石川淳の『森鴎外』は鴎外論の白眉。
482 :
吾輩は名無しである:2005/05/10(火) 15:24:39
本名だよ
483 :
吾輩は名無しである:2005/05/10(火) 15:26:15
林太郎じゃなかったっけ?墓に行ったらそう書いてあったような・・・
484 :
吾輩は名無しである:2005/05/10(火) 15:45:02
フランスにかぶれ杉
486 :
吾輩は名無しである:2005/05/12(木) 12:17:54
鴎外がエリスに会っていないとしたら、短編「普請中」で、上野の精養軒
で会った女は誰がモデルなのだ?確か、女はこれからロシアに行く、と言
っていた記憶がある。
487 :
吾輩は名無しである:2005/05/12(木) 14:20:35
森鴎外の墓の近くに太宰治の墓がある筈だ。太宰は生前鴎外を
尊敬していたからだ。意外な組み合わせだろう。わかりやすく
いえば、軟派と硬派の違いがありそうだからな。なぜ太宰が鴎
外を尊敬していたのかはおれにはわからない。
488 :
吾輩は名無しである:2005/05/12(木) 14:31:22
489 :
吾輩は名無しである:2005/05/12(木) 16:52:13
鴎外はリルケの詩を訳してますね。
詩の内容もよかったですが鴎外の文体はすごいなと思いました。
青空文庫にあります。
490 :
吾輩は名無しである:2005/05/13(金) 03:32:30
鴎外の墓は2つある。
故郷の津和野の永明寺と三鷹の禅林寺にある。
禅林寺にある鴎外の墓の真向かいには太宰の墓がある。
太宰は鴎外を尊敬していて
自分の墓を鴎外の墓の傍に建ててほしいと遺言していた。
三島も鴎外を尊敬していた。
評論や随筆では「近代一の気品の高い芸術家」「明治以降唯一の文体」
などと崇拝している。
今でも太宰や三島の愛読者は多い。
特に若い世代の読者に人気がある。
けれども太宰や三島の愛読者が同様に鴎外を愛読しているかといえば
それほどでもないだろう。
>>487のように思う読者も少なくないかもしれない。
一方、太宰も三島も、漱石に対しては、「通俗的」だとして
積極的に評価はしていない。
太宰にも三島にも共通して言えることだが
彼等は、並々ならぬ反俗精神の持ち主で
高尚な芸術を志向するタイプの文学者だった。
だから鴎外の文学が彼等にとっては理想とされたのだろう。
その理想とされた鴎外が
太宰や三島の愛読者に理解されることが少ないのは
文学史の皮肉と思われるかもしれない。
たしかに鴎外は、一般的に、漱石や太宰や三島ほど人気はない。
特に若い世代の読者には「退屈」と思われて敬遠される傾向があると思う。
このことは、ゲーテよりもドストエフスキーの方が人気がある
ということと、似ていると言えるかもしれない。
491 :
吾輩は名無しである:2005/05/13(金) 03:35:13
鴎外の文学は、いわゆる青春文学ではない。
初期のドイツ三部作『舞姫』『うたかたの記』『文づかひ』から
晩年の史伝三部作『渋江抽斎』『伊澤蘭軒』『北条霞亭』まで
一貫して高水準の芸術性を保持している。
傍観者的な諦念を基調としつつも
漢詩文の素養に由来する簡潔と明晰を極めた澄明な文体と
洋の東西にわたる高度な教養をもってして
時代社会における人間の個我の問題をあくまでも冷徹に追究し
なおかつ文明批評にもすぐれている。
陳腐な「感傷」や「興奮」をもって読者に訴えかけることは決してない。
(だから若い読者にはあまり人気がない。)
その特徴は『興津弥五右衛門の遺書』以降の歴史小説において進化を遂げ
最晩年の史伝という文学形式に到達する。
日本近代文学における最も知的に洗練された文学者。
まぁ、高踏派を気取って「つまんねー」と思うものを無理に読む必要はないと思うけどね。
492 :
吾輩は名無しである:2005/05/13(金) 10:17:49
鴎外、太宰、三島は文句無く文学であり、日本が誇ってもよい。ただ、
三島は太宰に会ったときに、自分はあなたが嫌いだ、と面と向かって
言っている。それは、共通して臆病で軟弱な男だからだ。これは本質
的なものだから変えようが無いが、三島は発奮して体を鍛え、多分、
精神も強靭にしようとしたが、結果はどうだかな。克己心のかたまり
のようで、しかも多趣味、多才で人生を楽しんでいる鴎外はふたりに
ない資質があり、またそれが魅力だったのだろう。鴎外は若い美人の
奥さんに愛し愛され、娘たちにも愛され、魅力ある夫、父でもあり、
単なる博覧強記の書斎派ではない。日本の文学者には軟弱で卑怯な
者が多過ぎるから目立つのだ。
三島も太宰も、自分に無いものに惹かれていたんだろうね。
自分は先生の後姿を遙かに望む時、
時代より優れ過ぎた人の淋しさといふ事を
想像せずに居られない。
永井荷風『鴎外先生』
495 :
吾輩は名無しである:2005/05/25(水) 03:43:33
入試の為に「雁」を読んだんですが、最初は場面やメイン人物がコロコロ変わって、読みづらいしツマラナイと思ってました。
でもラストまで読み終えた時、なんか凄い感動したんですよねー。
うまく言えないけど、森鴎外って文才あるなぁーって実感しました。
場面場面で人物の気持ちになってみたり、繰り返し読む事で、違う見方を発見出来たり…
感動のあまり友達にもすすめたんですが、残念ながら不評でした。。
ふと思ったんが、近代文学は現代語訳したほうがいいのかも。
それに日本の歴史教育は、近代をやってないに等しいから(乱暴か?)、
当時の世相や背景なんて、興味の無い人間には知識が無いでしょ。
突然読まされても、わからないと思う。
497 :
吾輩は名無しである:2005/05/27(金) 16:27:53
498 :
吾輩は名無しである:2005/05/30(月) 15:16:20
鴎外も三島も太宰も
みな同じ
臆病で軟弱
人間だもの
馬鹿野郎の意味のない詩じゃあるまいし、なんでも一緒にするな!
499 :
吾輩は名無しである:2005/05/30(月) 19:09:37
そうだよ
それぞれ寸法が違うんだなあ♪
500 :
吾輩は名無しである:2005/06/20(月) 23:46:38
コヌク螟ホー・遑。、ェセ螟ホ、ウ、ネ、ヒエヨー网、、マ、エ、カ、、、゙、サ、セ。ケ、マ。「
イソ、ォ。「ナ�。「、ス、・ヒウコナケ、・メイェ、ハサ・ャ、「、テ、ソ、ク、网ハ、、、ホ、タ、タヲ、ォ。」
イェウー、マ、ス、・シ、、、チ、ヒクタ、・サ、ソ、ォ、テ、ソ、ホ、ヌ、マ、ハ、、、タ、タヲ、ォ。」
501 :
吾輩は名無しである:2005/06/20(月) 23:51:41
最後の一句 「お上の事には間違はございますまいから」は、鴎外が市井の小娘いちに時のお上に向かって
何かを言わせたかったのではないだろうか。
502 :
吾輩は名無しである:2005/06/21(火) 00:05:46
kkk
503 :
吾輩は名無しである:2005/06/21(火) 02:28:58
「舞姫」が好きです。
青年の十二章にmanierisme(最初のeにウムラウト)って言葉が出てくるんだけど、
これって何?全集の注釈には「気取り。技巧主義」ってあって、
技巧主義で検索したら音楽のページが出てきたりするんだけど
浪漫主義の事ではないよね?知ってる人いたら教えて下さい。
505 :
504:2005/07/02(土) 04:59:23
「マニエリスム」で検索したらそれっぽいのが出てきた。
建築???
506 :
吾輩は名無しである:2005/07/02(土) 05:01:37
>>504 >manierisme(最初のeにウムラウト)
これはフランス語だから、ウムラウトというよりも
アクサン・テギュ(accent aigu)だと思います。
大辞林によれば、マニエリスムとは、
美術・文学などの様式の一。
極度に技巧的・作為的な傾向をもち、
時に不自然なまでの誇張や非現実性に至る。
ということらしいです。
『舞姫』『うたかたの記』『文づかひ』
初期のドイツ三部作はどれもすばらしい。
>>506 どうもです。大学の演習でここ担当になったのですが
どう解説したらいいものか。
坂井夫人と高畠(モデル下田歌子)は技巧的
日本にはマニエリスムが流行っている
この「日本のマニエリスム」ってのが具体的に何なのか分からないのです。
509 :
吾輩は名無しである:2005/07/04(月) 23:03:15
舞姫で伝えたかったことってなんだと思う??
エリス=左翼
まあ、ここまでぶった切ってフェミニストでもあるから、
凄いというか、論理的な人だよね。
511 :
吾輩は名無しである:2005/07/05(火) 14:59:40
高瀬舟ってどんな話?読書感想文書かないといけないんだけど
512 :
吾輩は名無しである:2005/07/05(火) 19:37:50
舞姫の「人知れぬ恨み」って何?
相沢の何を恨んでるの?
514 :
吾輩は名無しである:2005/07/06(水) 00:12:22
>>507 同感です。
個人的には舞姫の豊太郎とエリスの出会いの場面のエリスについての記述は
すばらしいと思います。
ドイツ三部作はやっぱり続けて読むのがよいと思います。
>>512 おそらく・・・。
515 :
吾輩は名無しである:2005/07/06(水) 21:35:01
どんな本なのか知りませんか?簡単なあらすじだけでも教えていただきたいのですが…
独逸三部作『舞姫』『うたかたの記』『文づかひ』
木村三部作『あそび』『食堂』『田楽豆腐』
秀麿四部作『かのやうに』『吃逆』『藤棚』『鎚一下』
史伝三部作『渋江抽斎』『伊沢蘭軒』『北条霞亭』
樋口一葉によると、鴎外は「文壇の神」らしいですね。
>>512 その文の「恨み」は現代の「恨み」の意味とは違うぞ
519 :
吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 13:24:21
『雁』の雁って何をたとえてるの?
520 :
吾輩は名無しである:2005/07/15(金) 13:31:57
森鴎外のキーワードの一つとして「自我」がある。
舞姫などは自我の目覚めを描いた作品の中でも代表作だろう。
国家や家などに縛られた時代からそういった縛りから引き剥がしてきて、
自分というものをとらえていく日本の近代史の流れそのものが象徴的に示されている。
で、何がすごいかというと、鴎外よりはやくそんなことしたやつがいない。
522 :
吾輩は名無しである:2005/07/17(日) 04:52:35
>>516 >史伝三部作『渋江抽斎』『伊沢蘭軒』『北条霞亭』
石川淳の評価だと、『渋江抽斎』≧『北条霞亭』>『伊沢蘭軒』だったけど、
一般的には、『渋江抽斎』>『伊沢蘭軒』>『北条霞亭』じゃないかな。
『渋江抽斎』が最高傑作なのは確かだと、俺も思う。
523 :
吾輩は名無しである:2005/07/21(木) 05:31:14
貴方達は彼の遺言をお忘れですか。「アラユル外形的取リ扱イヲ辞ス」と仰られた事をお忘れですか。
524 :
iku:2005/07/23(土) 23:10:46
森鴎外の大発見について論ずるならどこ?
525 :
吾輩は名無しである:2005/07/30(土) 01:06:38
「渋江抽斎」2日で読み終わったどー。
面白かった。自分が今大学で近世文学を専攻していなければ楽しく読めなかっただろうな…。
ついでに「羽鳥千尋」と「カズイスチカ」も読んだ。
嵌りそう。夏休み中に代表作読破したい。
「カズイスチカ」とかマイナーだけど、すんげえイイ。
526 :
吾輩は名無しである:2005/07/30(土) 20:46:52
鴎外の研究してる人いる?
研究書が山のように出てるけど、最も優れてると思われる研究者を教えてほしい。
長谷川泉って人が有名かな?
>>525 つまらない日々に全力を傾ける医者。
良いね。
529 :
吾輩は名無しである:2005/08/18(木) 19:09:49
夏の休暇にベルリンに行って、「森鴎外博物館」に行ってみた。でも、土曜日だったので、休館だった。
なんでも、月〜金曜日の午前10時〜午後2時までしか開いていないらしい。しかも、日本人の中年の
女性研究員が一人で運営しているらしい。オレも数年前にドイツに語学留学していた時に、16才のメドヒェンに
「付き合って欲しい」と言われたことがあるので、森鴎外の悲恋が他人事とは思えない。(w
ヨーロッパの小娘というのは、よっぽど学校生活が退屈なせいか、冒険心が旺盛なせいか、外国人の
独身の留学生、会社員などにやたらと声をかける。奇妙なことに親もそれを全く止めようとはせず、むしろ、
応援することが多い。森林太郎とElise Wiegertのようなケースはよくあるのだろう。(w
530 :
吾輩は名無しである:2005/08/18(木) 19:15:15
>>529 脳内で蜘蛛の飼育をするのは自由という意味かな?
531 :
吾輩は名無しである:2005/08/26(金) 13:19:44
俺は逆に、留学で日本に来ていたイギリス人女子大生から告られたことがある。
日本人と付き合ってた俺は、森鴎外の話をして、そのイギリス人を
あきらめさせた。
面白い外人で、「Oh, my God!!」をもじって「鴎外 God!!」なんてギャグで
別れたくれたよ。
その子が、いまや、イギリスの某大学で、森鴎外を教えていることを知った。
思わず泣いてしまったよ。
イイ話ですやん(ノД` )
533 :
吾輩は名無しである:2005/08/29(月) 22:14:54
鴎外 Cool!!
535 :
a:2005/08/30(火) 12:09:42
森鴎外の、ドイツ留学時の日記を読みたいんですけど、
全集とかに入ってるんでしょうか??
誰か知りません?
例の森鴎外のせいで脚気拡大ってやつだが、ドイツ医学派とイギリス医学派の
派閥対決である以上森鴎外がいようがいまいが改善されそうにないんだが。
「ヰタ・セクスアリス」はおもしろかったし、「雁」はそれなりの作品だと思ったし、
「山椒大夫」もよかったけど
「阿部一族」のつまらなさには驚いた。
出来事の説明が並んでいるだけで「文芸作品」と呼べる表現が皆無だし、
ところどころで話が寸断されて、別の話に変わってしまったかのような箇所がたくさん。
名前だけあんなに羅列されてもねえ。
参ったよ。
「阿部一族」の読み方を教えてくれ。
539 :
吾輩は名無しである:2005/09/06(火) 03:43:33
もうすぐ学校のテストがあって、森鴎外の舞姫がテスト範囲なんですよ。
でも舞姫って難しくてイマイチ内容理解できなくて、勉強しようがないんですよ…
舞姫の詳しいあらすじを説明して下さい!
お願いします!
>>539 要約スレが以前はあったのだが・・・
ログ探してくれ
日本人の男がドイツで引っかけた女が日本まで追ってくる話。
森鴎外の実体験が元。
542 :
吾輩は名無しである:2005/09/08(木) 01:07:20
「舞姫」では追っては来ないよ。
543 :
吾輩は名無しである:2005/09/10(土) 01:25:57
現実では
・ドイツでは「どんな酒を飲むと翌朝尿がよくでるか」を自分で実験して論文を書いた。
・ドイツで出来た女性が日本まで追いかけてくると、自分では一度も会わず一族に追い返してもらった。
・その後結婚した最初の妻とは、長男が生まれるのを待ってすぐに離婚した。結核だったかららしい。
・二番目の妻と結婚するまでは、母親が見つけてきた女性を妾にして近所に住まわせ通っていた。
・二番目の妻は姑(母親)とそりが合わず、千駄木の家では妻(と子供たち)用の台所・玄関と、母親(と長男)用の
台所・玄関を別々に設けて、本人がそのあいだを行き来するようにした。
自身のエロ歴を公表するところ。
545 :
吾輩は名無しである:2005/09/16(金) 00:01:33
>>539 主人公太田豊太郎がドイツ人のエリスという女とセックスしる話だろ?
546 :
吾輩は名無しである:2005/09/16(金) 00:23:51
梗概 舞姫 で検索
マジレス
547 :
吾輩は名無しである:2005/09/16(金) 17:21:07
本当むずかしい
548 :
吾輩は名無しである:2005/09/30(金) 18:04:56
>>538 鴎外の歴史小説はお子様には読めんのだよ。
>>539 同じ学校かもorz
なぜ舞姫なんかテストに出るんだよ…夏目漱石の小説とかならまだしも、舞姫はなぁ…なんか古文っぽいし。まぁ高校で一度は読む読み物だからなんだと思うけど…もうテストは舞HIMEで十分だよ。これならテストで点取れる。
550 :
吾輩は名無しである:2005/10/04(火) 18:53:45
>>549 別にどこでもやってるよ。
うちの学校はもっと面倒く、舞姫を題材にグループに別れ、先生になり授業をしなくてはいけない。
…誰かアドバイスをくれないか?
ちなみに担当のところは真ん中へん。
551 :
吾輩は名無しである:2005/10/04(火) 19:35:49
おい、リア厨の巣窟かここは。
2chにすがってんじゃねえよ。宿題はじぶんのちからでやりなさい。
552 :
吾輩は名無しである:2005/10/04(火) 19:48:08
鴎外先生のことを語ってるスレはここですか?
>>550 スレ違い御免ですが「こゝろ」のKの自殺の意味を発表…よりはましかと〈工房時代にやらされた
ところで『普請中』『沈黙の塔』などの短篇に見られる、ゾッとするような感じが大好きな方いませんかね?
553 :
吾輩は名無しである:2005/10/04(火) 19:52:45
「普請中」はいいね。追ってきた女を冷たくあしらう男がかっこいい。ハードボイルドっぽいよねw
「舞姫」の後日譚としても読めるから、ネタが浮かばない生徒さんは「普請中」を
取り上げてみるのもひとつのアイデアかもね。短いからすぐ読めるぞ。
554 :
吾輩は名無しである:2005/10/04(火) 20:58:01
そうそう、ハードボイルドっぽい(w
『朝寝』『宴会』(?酔っ払い記者に絡まれて揉合いになって怪我した…って話)も、ハードボイルド調でコメディと考えて楽しんでます。
鴎外先生の「Resignation」って嫌な人には堪らなく嫌なんだろうけど、個人的にはそこがウホッなわけで。
鴎外の訳詞を創った「オルフェウス(オルフェとエウリディーチェ)」舞台世界初演(東京芸大)についての話題ある?。
つーかスコアを百数十年ひとりじめしていた某大学・・・・。
556 :
吾輩は名無しである:2005/10/06(木) 16:20:15
まともに鴎外研究してる人はこのスレにほとんどいないみたいだから、
そんな話題で盛り上がるのは無理です!
おれもニュースでちらっと見た程度。すまん。
>>555 去年出版された訳詞付きスコア。
一見するとなーにぃーをあーー・・歌ってるのか分らん!!?。
ですが実際に歌手の方に歌ってもらうと麿かな日本語に聞こえてかつ音楽にフィットしてました。
初演では終幕に超サプライズな仕掛けがあって拍手喝采でした。
558 :
吾輩は名無しである:2005/10/06(木) 16:39:18
文体や構成が不器用な印象がある。
単に相性の問題なのだろうけど、言葉選びがどうしても鼻につく。
559 :
吾輩は名無しである:2005/10/06(木) 16:48:07
頭脳が明晰すぎる人は長編小説を書けないのだ、と三島が鴎外を弁護していたなw
560 :
吾輩は名無しである:2005/10/06(木) 16:51:08
三島自爆かよ三島
561 :
吾輩は名無しである:2005/10/08(土) 20:03:53
鴎外みたいな利己的で保守的な父親から、どうして茉莉のような
突飛な生き方で優れた感性の娘が生まれたんだろう?
562 :
吾輩は名無しである:2005/10/08(土) 20:43:51
文学者としてはしらんけど医学者としては脚気の原因をまちがえたんだっけ?
563 :
吾輩は名無しである:2005/10/14(金) 21:42:27
ドイツ語やフランス語の単語使いすぎじゃね?
インテリぶってる印象を受ける。
ぶってるんじゃなくて真のインテリなんだろうけど。
作品自体は好き。
564 :
吾輩は名無しである:2005/10/14(金) 21:50:10
>>526 脚気はビタミンのAだかEだかが不足して起こるんだけど
当時その物質は発見されていなかったのだから、
脚気でかなりの人数を死なせたのは、鴎外の
直接の責任だったわけじゃない。
>564
海軍はパンや麦飯を取り入れて脚気をなくしている。
陸軍もそれをやろうとしたが白米は素晴らしい食品だとして
頑強に反対したのが鴎外。ビタミンBは発見されていなかったが
麦やパンに脚気を防ぐ効果があることは容易に想像されていたと思う。
プライドが二万人の兵士の命を奪ったことは間違いない。
566 :
吾輩は名無しである:2005/10/14(金) 22:02:45
>>565 鴎外が反対したんじゃないよ。よく調べて。
コッホが来日したとき、
鴎外は麦の脚気予防について直接たずねてもいる。
はじめは海軍も脚気にひどく悩まされていたけど、
陸軍白米に対して麦飯を取り入れたのは、
犯罪的に仲の悪かった陸軍の、白米非原因説に対抗したから。
鴎外一人の意向ではなく、陸軍全体が白米に動いたんだよ。
鴎外のドイツ留学の研究が白米の優秀性についてじゃなかった?
なお、それと鴎外の文学の素晴らしさは関係ないと思っている。
568 :
吾輩は名無しである:2005/10/14(金) 23:23:24
森鴎外はドイツに留学中に、海軍医務局長の高木兼寛の白米原因説に反対した論文を日本に送っており
白米原因説に反対した急先鋒だった。
帰国して陸銀の一等軍医となった森は、脚気の原因は細菌であるという信念のもとに、
徹底的に高木を攻撃している。
平時に地方の陸軍軍医は独自に麦飯を取り入れて脚気を減らしていたのだが、
戦争時には軍隊に後方から食料を送るのは権限を持っていた森鴎外が
頑固に麦飯の効果を否定して麦を供給しなかった結果、
陸軍では、日清戦争、日露戦争では多くの死者を出した
(海軍では脚気による死亡患者はほとんどなかった)。
569 :
吾輩は名無しである:2005/10/16(日) 15:36:57
VITA SEXALIS は題名が古くない感じ が凄い
570 :
吾輩は名無しである:2005/10/16(日) 15:38:13
「青年」 アウト!!!!!!!
571 :
吾輩は名無しである:2005/10/16(日) 16:09:16
小説書いて良かったな
572 :
いっせい:2005/10/18(火) 19:00:45
頼む!!!うたかたの記の「われは珈琲代〜見えたまふはおん身なり。」までの全訳誰かしてください!!!明日までにしなきゃなんだけど・・・。
573 :
いっせい:2005/10/18(火) 19:08:05
自分でも今がんばってる!!もしやっていてくれてる人がいたら、ありがとう。ってたぶんいないよね・・・。
574 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 17:35:38
鴎外って「小説はどんな風に書いてもいい」なんて言っておいて自然主義を批判してるって矛盾してね?
575 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 18:07:02
「百物語」に怪談を期待してたのに何も出てこなくてガッカリしたの俺だけ?
576 :
吾輩は名無しである:2005/10/19(水) 20:50:12
小学校のときに即興詩人よんだ
577 :
吾輩は名無しである:2005/10/20(木) 18:06:08
渋江抽斎いい
578 :
吾輩は名無しである:2005/10/20(木) 18:34:21
山椒大夫
これって「さんしょうだゆう」って読むの?
579 :
吾輩は名無しである:2005/10/21(金) 17:23:19
何このスレw
全然レスつかねーな
580 :
吾輩は名無しである:2005/10/31(月) 21:36:55
杯
581 :
吾輩は名無しである:2005/11/01(火) 04:40:56
墓がいいよ、墓碑銘はただ「森林太郎墓」と親友の中村不折の字で彫られていて。
三鷹禅林寺、太宰治の墓の向かいだが、太宰の墓と違って
花抱えて墓参に行く読者とか、いんのか??
「雁」面白かったけど、漱石ほどには印象に残らないんだよなあ。
終わり方も「じゃ、これで、、」って感じであっさりし過ぎ。
でも、そこがあっさりしてて可愛いじゃねーか。
山椒太夫もあっさりだよね。余韻が残って良い。
ところで渋江抽斎読みたくて本屋まわってるんだけどなかなか見つからない…文庫化してないの?
してるよ。ちくまの全集に入ってる。
御茶ノ水の三省堂にあった記憶が。
岩波のじゃダメなのか
青空で読んでるが、だみ?
587 :
583:2005/11/09(水) 10:07:12
>>584 dクス。
さすがにお茶ノ水までは行けないが遠出したとこの本屋で見つけた。難しそうな文章だなぁ…
588 :
吾輩は名無しである:2005/11/17(木) 21:20:27
主人公の死と生について、対比的に述べよて、よくわかんないよー
589 :
吾輩は名無しである:2005/11/17(木) 21:42:42
>>587 でも読み始めるとおもしろいよ<渋江抽斎
590 :
吾輩は名無しである:2005/11/17(木) 22:32:47
石見人森林太郎として死ぬなんてのが、なんか嫌味だよなぁ、この人、と思ってしまう。
イヤミの人・森林太郎だから仕方無い。
シェーッ!
593 :
吾輩は名無しである:2005/11/19(土) 09:24:33
∧ ∧
( ゚Д゚) 一部の作品はギコ文で書かれている
妄想もいいよな
595 :
吾輩は名無しである:2005/11/19(土) 09:40:32
妄想は「もうぞう」と読むことを教えてくれた
596 :
鼎:2005/11/19(土) 09:57:20
「妄想」は鴎外を語る上でキーになる作品と前から思ってました。
何かを語ることは、簡単にいえばそれが他のものに比べどう違うのか語ることでしょう。
「妄想」は鴎外の他の作家との違いが明らかに見て取れる。
597 :
鼎:2005/11/19(土) 10:05:49
つまり欧州から帰国してから国内の欧化政策推進論に冷や水を浴びせ続けた件。これは鴎外が気難しいからではなく、彼が国粋主義的だったからでもなく、普遍(という信憑に乗った言説)に対する疑いを持っていたからだろうと思う。
598 :
鼎:2005/11/19(土) 10:10:56
鴎外が同時代の自然主義作家に批判的だったのも、彼らに普遍的なもの(への信憑に依拠した言説)への警戒心が欠けていたからではないでしょうか。
599 :
吾輩は名無しである:2005/11/19(土) 20:51:19
マザコン・未成熟な私生活
「ビタ・セクスアリス」の主人公の、グズで惰弱で自主性のない性格そのままで、現実の男女関係についての鴎外は
コンマ以下の未成熟な人間であったといわざるを得ない。
(上田 滋)
「日露戦争」学研
でも、クラウゼヴィッツの「戦争論」を初めて翻訳したのは森鴎外なんだな。すげぇ〜
600 :
吾輩は名無しである:2005/11/19(土) 23:52:53
王様は裸だと誰も言えなかっただけ
奉っておいても人が死ぬわけじゃない
実際人が何十万人も死んだほうですら言えなかったのに
たかが小説の巧拙なんてどうでもいいだろ
鴎外の書く青年像はあんまりにも理想的過ぎるような気がする
602 :
吾輩は名無しである:2005/11/20(日) 10:21:13
なんでみんな鴎外先生のうわべの部分しか見ないの?
鴎外を読むほどの人なら、うわべに隠された内面の真意・真情にまで
考えをめぐらすこともできるだろう。
603 :
吾輩は名無しである:2005/11/20(日) 19:01:30
映画版の舞姫と原作の舞姫の違いを教えて下さい(・∀・)
>>603 映画の方はまた聞きで見てないのだが
小説の豊太郎→文系の留学生
映画の豊太郎→医学生
小説のエリス→お腹に子供を宿したまま発狂
映画のエリス→流産
ありがd。
授業で映画版を見たんですが、なかなか面白かったですよ(*゚ー゚)
606 :
吾輩は名無しである:2005/11/21(月) 08:30:57
誰か山椒大夫の概要おしえてください
608 :
吾輩は名無しである:2005/11/21(月) 17:10:33
オーガイって、昔日本ハムにいた外野手のことだな。
何がすごいって大貝なのに小柄で、大沢親分からシジミちゃんと言われてたっけ。
609 :
吾輩は名無しである:2005/11/23(水) 20:56:05
MN 初期の作品が時々、森鴎外と比較されていたと思いますが?
平野氏 全集を読んで完成度に感心しました。好きです。尊敬してます。明治期の
文語文なんですが、あの当時(日本が近代化されてきた最初の時期ですよね)に書
かれた日本語として相当に完成されている。鴎外は、日本と西洋という2つの全く異
なる価値観の狭間に立ってものを考えた知識人ですよね。あの時代の中で鴎外を考
えたときに凄いと思います。今読んで現代にも通じる部分がある。
610 :
吾輩は名無しである:2005/11/23(水) 21:00:47
赤ん坊は赤い物に目を刺戟せられれば、火をでも捜む。
それと同じやうに、女は我慾を張り通して、自分が破滅するのですね。
611 :
吾輩は名無しである:2005/11/25(金) 05:37:16
>>609 平野君
鴎外は別に日本と西洋の狭間になんか立っていないよ
彼の価値観とアイデンティティーは東京帝国大学医学部こそ最高というところに
あるのであって
一人の人間が二つの価値観の中に生きられないのは自明の事で
あるから、そのほかいろいろ深刻ぶってはいるが
結局、趣味的なものだよ
612 :
吾輩は名無しである:2005/11/25(金) 07:17:45
普請中や秀麿物だっけ。あんまり印象残ってない・・・
>609
平野の発言の空疎さ…。結局中学生の常識程度しか語っていない。
平野の馬鹿さを明示するレスを書いた>609は
かなりのアンチ平野だな。
この人の日常風景な小説は
自伝を元にした創作、って捉え方でいいのかな?
616 :
吾輩は名無しである:2005/11/29(火) 11:08:55
617 :
吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 15:48:06
史伝はなぜか感動してしまう。
誰か解説してくれたもう。これっていう評論が見当たらない。
俺は頭が悪いからなんで感動してしまうのかわからないんだ。
618 :
吾輩は名無しである:2005/12/17(土) 22:38:58
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.|わが心の楽しさを思ひ玉え。産まれん子は君に
.|似て黒き瞳子(ひとみ)をや持ちたらん。この瞳子。
.|嗚呼、夢にのみ見しは君が黒き瞳子なり。産まれ
.|たらん日には君が正しき心にて、よもあだし名を
.|ばなのらせ玉はじ。
\____ _______________
..∨
,-<⌒'';;
(ソ从从 )
.(’く_,’ )
619 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 03:04:42
鴎外、漱石、露伴、一葉、古典や漢文の素養がある人の文章は
安心して読めるから好きだ。
だが、鴎外の作品は内容はつまらない。
620 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 07:56:21
「我豊太郎ぬし、かくまでに我をば欺き玉ひしか」
//////////_---―――――---_\ /////////////////
// // ///:: < _,ノ , 、ヽ、_ ノ ;;;ヽ /////// //// ///
///// /:::: (y○')`ヽ) ( ´(y○') ;;| // ////// // /
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// / ヽ::::: | ! || | ||!!| ;;;;;;//////// ///// ///
「舞姫」読んだけどつまらなかった。
何か週刊誌の人生相談にでもありそうな話じゃない?
主人公もエリスの造型もステレオタイプで薄っぺらいし
作者が読者に期待しているのであろう主人公への同情や共感はサッパリ持てなかった。
異国の貧しい女を孕ませて言い訳三昧して逃げようとした挙句
汚い仕事を親友に押し付けて逆恨みする後味の悪い話だった。
本当に女を愛しているなら気違いになっても最後まで面倒見ろって感じだ。
>>240 この寸評が結構彼の本質を突いてる気がする。
まあ、でも我が身をかえりみず女を愛すような韓流映画の主人公みたいのばかりでも、それはそれであれだし、鴎外みたいのがいてもいいんじゃない?鴎外に比べりゃトルストイの悪業の方が遥かにたち悪いし。
623 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 16:53:11
鴎外の歴史物は総じて面白く読めるが、『寒山拾得』だけは、意図がわからん。
付記がそれなりのユーモアを加えているが、作品自体何をいいたいんかしら。
誰か教えてくれ。
624 :
吾輩は名無しである:2005/12/18(日) 16:59:06
教えない
625 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 18:29:36
教えないで、ずっと放置ですか。
寒山の謎が解けなくて眠れぬ夜を過ごしている私は、何度このスレを開いてみたことか!!
『伊沢蘭軒』つらいよ。
漢詩の引用、難しいよ。
年越しちゃうよ。
蘭軒は確かにつらいなー引用ばかりで。挫折して先にカテイ読んでる。
>>626 漢詩は後半になると、ぐっと減るよ。
がんばれ!
「伊沢蘭軒」は、あれが新聞に連載されていたことに驚く。
大正時代の新聞の購読者は、あの漢詩をスラスラ読めたんだろうか?
いや、読める人が少なかったからこそ、鴎外の史伝は総じて不人気だったんでしょ。
蘭軒よりももっときついのが、『北条霞亭』。手紙の引用ばっかり。
小説はすごくないが、随想は光るものがあると思う。
小説そのものとしてすごいなあと思うのはしがなおやと芥川。
632 :
吾輩は名無しである:2005/12/25(日) 23:52:41
『阿部一族』に宮本武蔵がカメオ出演していたとは・・・
そうだっけ?武蔵が出てたのは、佐橋甚五郎じゃなかった?
635 :
吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 22:39:58
「カズイスチカ」とか「普請中」とか「妄想」とか、あんまり有名じゃない作品の中に傑作が多い気がするのだけど、「舞姫」読んで終わり、って人がけっこういそうだな…。
636 :
吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 11:06:36
文豪写真集にて森林太郎氏の死に様を拝見しました。あの高雅な聖死に恍惚としない者は無い思ふのです。
惜しむらくは薄命60年の月日に如何に知識に貪欲で生に価値を付与する理想主義者であったのであろうか
、森先生の生に対する執着を又以下に利己主義的な愚物である事実に知識的に最も公正な手段で考える必然性
を自分自身に発露する以外に仕方が無かった。
>>635 えーと、それって全部有名な作品では?
世間の鴎外の認知度ってそんなに低いのか?
文吉を もんきち と読んだが満点取れたセンター過去問
完全版が読みたいが本がみつからないorz
639 :
吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 17:47:17
>>637 1冊ものの鴎外選集とかにはたいてい収録されてる短編だけど、
「鴎外は好きじゃない」と言ってる人たちの何割がこれらの作品を読んでいるか…。
なんか読まず嫌いってケースが鴎外に関しては多い気がする。
「普請中」って明治43年なんだ。
大逆事件の年か…。
642 :
吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 19:30:00
>こんなのつまらん。
印象批評にすらなってないよ。
>>639 いまさら言うほどの事でもないが、世間の鴎外嫌いは教科書に『舞姫』が載せられていた事に起因
しているだろうな。あの擬古文が嫌だった人は、そののち鴎外の本なんて、手に取らないだろう。
現在の高校教科書では、『高瀬舟』や『じいさんばあさん』になっている。
こちらの方が、鴎外入門としては良いだろう。
>>643 今の高校教科書も舞姫あるよ。
友達がエリス萌してなんとか乗り切ろうとしていた。
645 :
吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 22:21:13
「花子」が好きです
646 :
吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 01:41:50
『鶏』の石田少佐は風呂に入らないというポリシーを持っているが、鴎外もそう
だったのだろうか?
鴎外のポリシーといえば、饅頭茶漬け。
頭のハチのでかさがスゴい
>>646 そうです。時間をかけてまんべんなく、身体をこするのです。
650 :
吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 15:20:23
13で東大医学部にはいったこと
>>642 事実、読んでも興味が湧かないのだから仕方ない。批評をするつもりもない。
むしろ批評のできる人に、どこが面白いのか、どこが読みどころか、
語ってほしい。単に傑作だと言ってるだけではやはり印象批評にもならん。
三島=三島由紀夫
唐木=唐木順三
伊藤=伊藤整
三島
『寒山拾得』のラストなどは禅味と言えませんか。
唐木
あれが問題だと思うが、結局『寒山拾得』を最後にちよぴつと出してくるだけだな。
豊干とか道翹とか、前座をつとめるのは非常によく書けているが、
寒山拾得はあれきり書けないのではないかな。
最後に出して、あれで十分ではあろうけれども、『寒山拾得』を書きながら豊干とか、
ああいう者を中心にやらざるを得なかったのではないかな。
三島
あそこのラストで、人間生活ぜんぶが嘲笑されている感じがする。
あの笑いで、それは禅味と言つていいかどうか、鴎外の近代的メランコリーと言つていいか、
どつちかわかりませんけれどもね。
唐木
あれは「寒山詩」の編集者閭丘胤の序そつくりですね。
伊藤
私はそんなによく読んでないし、あまり積極的に意見がないので、
だいたい皆さんのおつしやることはその通りだと思つているんですが、
鴎外批評というのは、そう違つたことにならないのですね。
今の三島君のお話のように、『寒山拾得』の最後で人の生全体を批評するというか、
彼はその態度をいたるところでしているのではないかと思うのです。
周辺から離れていて、自然主義者が文壇即人生という生き方にまぎれ込んで
ごつちやになつてやつていることを、彼はそういうものを追及すれば、
それも現実かもしれないが、それをずつと双眼鏡を逆にしたように
遠いものに見ることもできるというようなことも知つているのですね。
654 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 01:24:20
鴎外って何でお札にならんのだろう。
つまらんことだが、それがくやしい。
655 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 02:31:37
森鴎外は軍医としては超ド級にドアホで
陸軍将兵を2万人ころしています。
札にしたら日本全体が呪われてしまいます。
>>655 それは文学の業績とは関係ないではないか。
カエサルだって戦争で何万人も殺してるけど、『ガリア戦記』はラテン語の
第一等の文学に数えられるし、コインにだってなってる。
敵を何万も殺せば英雄だが、ミスに固執して自軍から死者を出したのだから阿呆。
658 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 19:14:11
>>621 本当のエリス嬢はあの当時では珍しい自立した女性だったのにね。
それをあのような陳腐な解釈で小説にされては名誉毀損級の犯罪だよ。
まあ、小説だから・・
あれを鴎外の自己弁護ととる人は多いけど、フィクションとして見てやってくらはい。
660 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 17:39:28
>>621 君にそういう感想を強く抱かせること、
つまり、君に「気違いになっても最後まで女の面倒を見る」ような男になってほしくて、
鴎外はこの小説を書いた…… とは考えられないだろうか。
ヲイ。
662 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 17:43:46
663 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 17:44:30
>>662 ヤローだったらベー、
オネーチャンだったらチュ。
いや逆かな。
渡辺参事官は当時の知的エリットであり、
私的優越から来る鳥瞰的な目で日本を眺めてゐる人の孤独を抱き、
「日本はまだ普請中だ」といふ冷厳な判断の中に生きてゐる。
明治の知識人の絶望がすでに色濃くあらはれてゐるが、
今とちがふ所は、これほど濃い諦観にひたりながらも、
彼がなほその普請に参画してゐることである。
現在の読者が『普請中』から読みとるロマネスクなるものは、
すべてそこにかかつてゐるやうに思はれる。
半ば絶望しながら建設に携はつてゐた知識人の像は、
今日のやうな、絶望しつつ建設とは無縁に生きてゐる知識人の像とはちがつて、
はるかに小説的に堪へるものである。
さう考へてゆくと、鴎外の文学作品に対する郷愁のやうなものは、
おそらく大半そこにかかつてゐるのではないかといふ疑惑も起きる。
鴎外の冷厳たる矜持は私を魅してやまないが、その矜持も、
普請中の知識人の持つてゐた矜持である。
三島由紀夫
666 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/12(木) 02:03:21
『舞姫』のモデルになったドイツ人女性が日本に来た時、鴎外は一度も会わな
かったと思っていたが、女性の説得にあたった義弟の小金井良精の日記を元に
した星新一の『祖父・小金井良精の記』によると、二人は会っていることにな
っている。真相はいかに?
667 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/15(日) 13:53:41
>鴎村の家だなと思いながら歩きだした。
プ
>>445 「箱根はいいですよ」って言ったドイツ人に堂々と反論した
百鬼園先生といい勝負かも(まあ、次元は違うだろうが)。
百鬼園先生の弟子の高橋義孝や、その弟子の山口瞳も
鴎外を尊敬してたな。
669 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/17(火) 01:11:07
>いつの頃であつたか。多分江戸で白河樂翁侯が政柄《せいへい》を執つてゐた寛政の頃ででもあつただらう。智恩院の櫻が入相の鐘に散る春の夕に、これまで類のない、珍らしい罪人が高瀬舟に載せられた。
櫻が入相の鐘に散る春の夕ってカッチョ良かばい
670 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/19(木) 21:14:43
>>513 あらすじで高瀬舟を読んだんだけど
あんか中途半端なところで終わってて
続きが気になるんだよね
まさか喜助が詐欺師ってオチはないよね?
671 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/19(木) 21:23:15
あんな短い小説をあらすじで読むなよ。さっさと本文を読んでこい馬鹿。
672 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/19(木) 23:46:43
高瀬舟で鯨と戦ったり、海賊の宝を探しに行ったり、氷山にぶつかって沈んだり
する大長編です。
673 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 00:21:02
豪華客船高瀬舟の特等室には叶姉妹が乗っており、
3人で、めくるめく日々を過ごす物語です
674 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 00:23:44
>>673 エキスを吸われて、腹上死で天国に行き安楽死?
675 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 21:41:19
くそつまらなす↑
676 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/20(金) 23:43:47
それにしても、鴎外ほどの大文豪の本スレが
森鴎外のどこがスゴイのか漏れに教えれ
だもんな。
ホントにこの人はちっとも現代人に愛されてないのね。
>>676 「文章家としては一流だけど小説家としては二流」て
評価があるからね、この人。
公生活では軍医として最高位にまで上り詰めたし
作品も生前から高い評価を受けていた。
若い頃はエリス事件もあったし一度結婚に失敗してもいるけれど
公式にはそこまで後を引く汚点とはならなかったし
若く美しい後妻に恵まれ子供たちからも慕われた。
(『半日』に書かれたような後妻と実母の確執はあったけれど
これも当時もよくあるレベルの話で
生活の根本的な破綻には至っていない。)
一個の人間の人生として見て面白くないんだよね、この人。
漱石みたいな精神を食い破る様な苦悩も感じさせないし。
作品も然り。
構成は整ってるんだけど乾いた感じでロマンや情緒に乏しい。
知的なんだけど読んでて退屈になる。
正確で端正な文章も現代人にはとっつきにくく難解な印象を与える。
678 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 00:21:12
\ /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧
(´∀` )
___( )_
/ 曰 (俎〆 /|
∧∧〆俎) //|
/_( )__曰_/ /┌────────────
|| ̄/ | ̄ ̄||/ < 饒舌だな
||`(___ノ || └────────────
実生活のことは別段興味もないが、『渋江抽斎』だけはガチ。
送籍よりおもろい。
680 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 00:34:19
森鴎外はSF作家でしょ?
浦島太郎やカチカチ山と同レベル
>>679 石川淳が絶賛してたな。
あと、永井荷風が死んだとき、枕元にあったらしいね。
>>676 煽りとかじゃなく、ホントに凄さがわからなかった
いわゆる文豪と呼ばれる人の作品の中で、鴎外だけは心底わからん
教養や見栄じゃなく、素で愛読してる人の意見が聞いてみたいよ
素で愛読してる者だ。
鴎外の文章は思想のような余計な混合物がまじらずダイレクトに頭の中に飛び込んでくる。
何を読んでもさわやかな読後感がある。
感情を持たないといわれている鴎外ではあるが、時折激しい情熱が垣間見えることがありほほえましい。
凛冽な作風は他の作家のような人間のチープな面を見せられる心配がなく安心できる。
勇気づけられ、いやされ、厳粛な気持ちになり、日本語表現の素晴らしさを知ることができる。
以上、おもいつくままに。
んだな。鴎外読んでるとね、気持ちいいんだよね。
あの日本語がたまらんのだわな。
無味乾燥な法律の条文も、鴎外の文体で書かれてたら、六法全書なんか読みまくってるかもしんねえなあ。
あ〜、でも、鴎外は官僚だったから、なんか法律書いてるかもね。
685 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 21:00:52
史伝系だったら、どれが評判いいですか?
686 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 21:11:38
>>686 まだそのネタあんの?
クリックしちゃ駄目だよ、心臓に悪いからね。
688 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/24(火) 18:46:18
現代によみがえれ鴎外!
なんつうか、鴎外好きな人って本読みのうちでも理知的なのかね
自分が鴎外読めないのは、非理知的であることや、あと時代小説・SF小説が駄目
なのと関係あるのかな。
690 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/24(火) 22:28:00
どうでもいいが、SF小説というのはどのへんからきとるのだ?
>>690 生身の自分から「遠い」感じが。設定とか心情とか・・・
あなた、私小説しか読まないの?
>>670 ちなみに高瀬舟って安楽死の話じゃないよ。
イニシエーション(通過儀礼)の話だよ。
694 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 00:40:28
鴎外はイニシエーション(古臭い)の作家だよ。もう誰も読んでないんだよ。
695 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 02:53:58
森鴎外は読みとうない
696 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 03:15:01
娘の森茉莉の方が好きです
苺ましまろの茉莉ちゃんのかわいさは異常
ぶっちゃけ鴎外の作品読めない
我慢して読んだよ。渋江抽齋その他。
ものすごくつまらん
それしか出てこんわ。感想。なんなのこの人?って感じ。
渋江抽齋を最初だけ読んでつまらんと言う人は多い。
渋江抽齋を最後まで読んでつまらんと言う人は珍しい。
>>699 俺はつまらないとは思わなかったが、退屈だっだ。
『北条霞亭』はもっと退屈だった。
『伊沢蘭軒』はもっともっと退屈だった。
みんな文庫で史伝を読もうとするからいかんのだ。
「鴎外歴史文学全集」で読むとナゼか面白く読めてしまう不思議。
「鴎外歴史文学全集」は高い!
704 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 23:41:01
それだけの価値はある!
でも『渋江抽齋』の巻だけは、もうどこに行っても手に入らない!
705 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 00:56:31
よーしパパ『渋江抽齋』読んじゃうぞー
実は『渋江抽斎』は日本近代文学の最高傑作かも。
「実は」は付けなくて良いよ。
「かも」もいらない。
『渋江抽斎』は日本近代文学の最高傑作
うん、これでFA。
709 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 04:05:13
鴎外のどこがいいのかというと、オチを読者に考えさせる手法をとった日本最初の作家だってとこ。
それはある意味、楽したいだけでは?
711 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 12:07:37
オチ以前に短編小説をカタチのあるものにした最初の作家だと思うが。
鴎外は「雁」しか読んでないな。
「青年」読もうとしたけど主人公の名前がちょっとな。
後に日本の首相にまで上り詰める人物の一代記なんだから、襟を正して読みましょう。
714 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 15:10:08
文章は勿論髭が素晴らしい
715 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 15:20:12
おまえは髭が美しい
>>708 胴衣。
案外まともな人がいるんだ! と思った
706です。
ほんとは708さんのように書きたかったんですけど、ちょっとびびったんです。
2ちゃんって怖いんだもん。
まさか賛同してもらえるとは…。
718 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 11:10:09
2chの馬鹿の低レベルの発言に頭にくる
719 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 11:52:48
>>718 お前はどの位、すごいんだ
発言してくれ
720 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/31(火) 16:41:27
渋江抽斎を読んだが、ストーリーはともかく、少なくとも森鴎外は漢文を作る才能はないな。
なんだこの薄っぺらな表現。ゴミ。
>>720 釣り乙!
本気で言ってるんだとしたら、読めてない、読んでない、漢文を知らない、字を知らない、鴎外を知らない、文学を知らない。
>>717 まともなレスには、まともな反応が・・・たまにはあるかも2ちゃんねる。(笑
鴎外作品の中でも出色だと思うよ『渋江抽斎』は。
翻訳作品もいいんだが、
多彩な顔をもつ鴎外の本質的な人間性が作品全体に反映されているのが『渋江抽斎』。
だが、漏れは大人になってから読んだからハマったが、
もしも高校くらいで読んでいたら良さは見えなかったかもしれない、とも思うよ。
出来れば「傑作」「最高」だけでなく、具体的に良さを語ってもらえると有り難い
「鴎外と抽斎とではどちらが教養があると思う?」
「そりゃ…」
「うん、圧倒的に鴎外だよね。そんな鴎外がどうして凡人ともいえる抽斎なんかを描こうとしたか、わかる?」
「…」
「十回は読みなさい。そうすればわかるかもしれない」
こんなアドバイスをしていただいたC先生、お元気ですか?
まだ十回に到達していませんw
石川淳のほうが凄い。
教養に関しては、夷斎>鴎外>抽斎。
なのに、鴎外は抽斎を小説にし、夷斎は鴎外を論じた。
こんな感じなのか?
まあ生年からいって当たり前なんだが。
728 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 10:22:14
>>721 ん?お前が釣りか?
鴎外と文学を知らないのはなんとも反論できないが
その他のは本気で言ってるんだとしたら、お前が
漢文を知らない、字を知らない、漢文を読めてない、読んでない。
だな。
何この古典の傑作の表現を自分流に薄めた文章(笑)
もしかしてお前夏目漱石の漢詩も絶賛してるんじゃないの?(嘲笑)
729 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 17:41:43
>>728 >何この古典の傑作の表現を自分流に薄めた文章(笑)
一体、古典とは何を指していってるのか?
何をうすめたら『渋江抽齋』になるのか?
ご教授願いたいね。
漢文を語るならせめて、六経・老荘申韓・二十四史の一つでもまともに読める
ようになってからいいたまえ。学部で中国文学を専攻した程度じゃ鴎外には歯がたたんよ。
730 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 17:42:57
鴎外 父として立派です
>>729 >漢文を語るならせめて、六経・老荘申韓・二十四史の一つでもまともに読める
>ようになってからいいたまえ。学部で中国文学を専攻した程度じゃ鴎外には歯がたたんよ。
オマエガナー
732 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 18:41:54
>>731 >一体、古典とは何を指していってるのか?
>何をうすめたら『渋江抽齋』になるのか?
この答えはどうしたのだw
結局、無知な奴の釣りか・・珍しくもないが。
君に『渋江抽齋』は難しすぎるだろうな。
宋代の『文章軌範』(書き下し、現代訳つき)あたりを読んで出直すことをおすすめする。
733 :
732:2006/02/01(水) 19:19:47
720氏は漢文に言及しておけば、読んでる奴がいないから安心だ、とタカをくくって
いたんだろうが、文学板を甘く見すぎだ。
古文・漢文板がまともに機能していない以上、毎日漢籍を読むのが楽しくてたまらん
俺のような変人が、ここに流れてきているんだよ。
古文漢文はいいから、鴎外のどこがいいのかを書けつってるのに。
なんかやっぱね、アツイものが伝わってこないんだよ。
鴎外の文からも、それを好きだと言う人間のレスからも。
735 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 19:42:06
そのアツイものを内に秘めてるのがいいとオレなんかは思うんだが、小津の映画みたいで。
>>734 >>683が俺の意見です。
『渋江抽齋』については、全体として見た時に、判然とするような良さなのだ。
森キ園や優善、塩田良三といった脇役がいい味をだしていたり、鴎外が抽齋・五百に愛情をかけすぎているのが
ほほえましかったり・・するけども、本当の面白さは、筆舌に尽くしがたい。
なんというか、少しずつ読んでいくのが楽しく、読み終えたら、再び読みたくなる。そんな感じ。荷風の日記みたい。
何度も言うが、『鴎外歴史文学全集』で読んでください。
737 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 23:44:06
>>733 漢籍を毎日読むくらいで自分を変人呼ばわりか…
ただの凡人じゃないか。
森林太郎は正直嫌いだ。
コイツは脚気の研究の邪魔をしたからなぁ。仮にも東大医学部なのに。
>>730 >>731 同意。父としてばかりでなく、孝行息子として忍耐強い夫として勤勉な職業人として、
明治黎明期をになう国家的人材として、文学者として、立派だった。
根はものすごくアツい性情なのに、それを抑制しつつ多様な責任を果たしていくオトナの風格。
明治という時代特有の人物といえるかもしれない。
文学者としての、才能は作品にあきらかだが、立派さは、
文学への志の高さにあるように思う。作品の幅の広さ、完成度、
全ての底に並々ならぬパッションが透けて見える。
墓銘が象徴するように、一個の「人間」として立派に生き抜いた。
>>683 同意。
鴎外の真髄を言い尽くしていると思う。
自分の曖昧な感受の内容を整理してもらったようで、嬉しい限り。多謝。
喜助は笛を切って死ぬべきだ。
また、喜助はただ死んで終わるものではない。
唯一神羽田ショウベエが高瀬舟の中に投げこむものである。
彼を減刑にした奉行らも同様だ。
理由は他人を殺すなら自分が死ぬべきが当然だからだ。
詳しい理由は京都町奉行所等で熟知すべし。
世界同心共同体党 羽田庄兵衛
鴎外全集を読むことは文学部に行くことに等しい、って今は亡き朝日ジャーナルで見たことがある。
古い話だしそんな左の雑誌から2チャンで引用するのもなんだかな〜だが、まあいいじゃないすか、ははは。
雁のお玉タソ萌え〜
743 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/05(日) 00:54:23
鴎外の文章は、渋く抑えたそれでいて微々たる味のある、
ミネラル水のような文章と云って間違いありませんか?
玉露でいいんじゃないの。
745 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/05(日) 20:14:17
「週刊 日本の100人」というのに、ちゃんと鴎外が入っていてなんとなくうれしかった。
746 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/07(火) 04:24:19
元日銀の吉野俊彦亡くなったね
>>746 なんか懐かしい名前だな。
長谷川泉さんも亡くなられたしなあ。
今鴎外研究者で精力的なの、誰なんだろう?
748 :
吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 21:23:52
それにしてもレスつかねーなw
荷風も芥川も太宰も三島も中島も石川淳もみんな鴎外から強い影響受けてるのに、
彼らの読者は鴎外に対するリスペクトの気持ちがないんですか!
読まず嫌いが多いんだろうなあ。
孤高のイメージがあるし、「高踏派」なんて呼ばれてるし。
実はあんまりスゴクない。
大体森鴎外の本ってあんま売ってないよね
んなことは無い。文庫でも沢山出てるし、ちくま文庫の全集だってあるし。
小さい本屋では全く見ないな
つーことは、読まず嫌いではなく読めず嫌いということか?
いや知らん
俺は
>>1じゃないし、森鴎外は好きだよ
内容が難しいと思ったこともない
何を読んで難しいと思ったんだろ
756 :
吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 03:40:23
たぶん、昭和30年くらいまでは鴎外マンセーの人ばっかりだったんだよ。
>754 読めず嫌い
手に入らないので読めない。よって、読めず嫌い。
or
なにやら小難しい。よって、読めず嫌い。
どっち?
もしかしてあれか
持ってる全集が古い奴で、旧仮名遣いだから難しいとかかな
759 :
吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 07:42:15
文語体は読めません
760 :
名無し募集中。。。:2006/02/16(木) 15:22:22
>>703 その点ちくま文庫のはお求めやすくなってるね
>>748 ageればレスがつくんじゃね?
鴎外だと荒しも敬遠しそうだし。
762 :
長文すまんね:2006/02/27(月) 21:38:56
谷崎爺さんの文章読本で森鴎外褒めていたんで、高校の頃以来に読んでみた。
俺に理解力が無いのも理由ではあるが、なんかすげぇ地味な文体と内容というのが感想。
でもこの人の場合は「だが、それがいい」なんだよね?
文体については簡潔かつ詳しく、質実剛健なリズムがあって
内容も「高瀬舟」で扱われている安楽死は、当時それをネタにした読み物が無かった……のだよね?
ところで、まだ「高瀬舟」と「じいさんばあさん」しか読んでないんだが、
「じいさんばあさん」はどこを楽しめば良いんだ?
再会してここからが読み処……と思っていたんで、大きな物足りなさを感じた。
>>763 すまんね。じゃあ中文だ。
で、どこを楽しめばいいんだ?
あ、自分でレビューサイト探したらなんとなく分かったや
本当は最後に、オママゴトだし余所余所しいって文章が響いてくるんだね
ごめんごめん
>>762 破綻の無い短編のお手本のような文章。
いい具合に枯れた雰囲気。
じいさんとばあさんの年輪を感じさせるようで、それでいて初々しい所作。
などがいいと思います。鴎外らしい佳作です。
767 :
吾輩は名無しである:2006/03/08(水) 01:04:47
高瀬船の内容を簡単に教えてください!!
768 :
吾輩は名無しである:2006/03/08(水) 01:09:54
↑
×高瀬船
○高瀬舟
770 :
吾輩は名無しである:2006/03/08(水) 01:31:07
>>769明日までにどうしても知りたいんです↓おおざっぱでいいんで教えてください。
>>770 だから自分で読めって。
短編なんだからすぐ読める。
772 :
吾輩は名無しである:2006/03/08(水) 01:40:16
>>771普段全く読まない人なんで‥今日読んだんですけどいまいちわかんなくて;;
774 :
773:2006/03/08(水) 01:52:15
775 :
吾輩は名無しである:2006/03/08(水) 02:01:32
>>773読みました!わかりやすかった。ありがとうございました。
>>774もあとでゆっくり読んでみます☆
776 :
吾輩は名無しである:2006/03/12(日) 15:14:18
鴎外のどこがスゴイのかって、今、俺たちが読んだり書いたりしてる口語文って、
ほとんど鴎外が作ったようなもんなんだぜ。
777 :
777:2006/03/12(日) 20:35:19
陸軍中将だから
778 :
吾輩は名無しである:2006/03/12(日) 20:58:13
森元総理大臣の祖父だよ。
ウソだよ。本当だよ。信じてよ!
779 :
吾輩は名無しである:2006/03/16(木) 01:16:18
星新一の祖母の兄である。
780 :
吾輩は名無しである:2006/03/16(木) 04:15:21
森鴎外が今の作家なら、子供にDQN名を付けた
親として2ちゃんで叩かれてたのかな(´・ω・)
781 :
吾輩は名無しである:2006/03/16(木) 04:17:33
782 :
吾輩は名無しである:2006/03/16(木) 05:38:30
いわゆるライトノベルですよ
783 :
吾輩は名無しである:2006/03/16(木) 15:27:19
森鴎外は知恵袋なんかを読むと、
教養だけじゃなくて、「このよがくもん」にも長けてたんだなぁって分かるね。
784 :
吾輩は名無しである:2006/03/16(木) 16:05:59
へえ
785 :
吾輩は名無しである:2006/03/16(木) 16:36:03
一万冊の蔵書を種類ごとにラベルを貼って管理していた几帳面さがすごい
じっさい教養や知識などは明治時代の鴎外や漱石には敵わないな。
当時の他の分野の学者もそうだが、トータルですごい。
鴎外などは語学も漢英仏独にラテン語まで出来たんだからな。
毎日をダラダラ過ごしてる俺らとは「使命感」が違う罠。
残念だが、毎日をダラダラ過ごしてるのはお前だけだぞ。
いっしょにするな。
789 :
吾輩は名無しである:2006/03/16(木) 23:29:14
きしゅつ(ryかも知らんが、入浴の習慣を持たない人であったこと。
森鴎外ってのは ずいぶん知識に誤りの多いひとだね
薄っぺらな文を書くわけだ 数ヶ月ガマンして読んできて損したよ
792 :
吾輩は名無しである:2006/03/17(金) 14:17:16
793 :
吾輩は名無しである:2006/03/17(金) 14:21:38
森?外 軍医なんて誤診ばっかの低級医師
794 :
吾輩は名無しである:2006/03/17(金) 14:24:02
高木さんの実験が細菌説への反論になってないからしょうがないと思うがね。
文学板で医学的な問題で「文学者」鴎外をたたくのもいかがなものかと。
797 :
吾輩は名無しである:2006/03/17(金) 20:52:06
樋口一葉を世に出した功績もエライ。
鴎外・露伴・緑雨の『三人冗語』であれだけ褒められなかったら、彼女は埋もれてたかも。
鴎外は「批評家」を嫌ったが、あの時代、他ならぬ鴎外自身が最も影響力を持った批評家だった。
>鴎外は「批評家」を嫌ったが
いや、自分だけが批評家だ、あとはダメ、と思ってたんだよ。
嫌な奴さ。
谷沢永一『文豪たちの大喧嘩』でも読んでご覧。
799 :
吾輩は名無しである:2006/03/17(金) 21:07:04
陸軍省軍医中将であるぞ
もういいよ。文学以外の功績も失態も。
この人、公的にも私的にも偉すぎるから2chで嫌われるのかな?
そういうの取っ払って、文業だけ見たら、素晴らしいと思うけどなー
あんまレス読んでないから既出かもだけど、太宰も
「分かりづらくなどない。むしろ、言いたいことがハッキリしている」
みたいなこと言ってたぞ。俺も、そう思う。(←太宰をもちだしたのは、別に
自分の意見に箔をつけたり「オオトリテエ」に委ねようとしているるためではない。
どうせみんな分かってると思うけど、それも察しないで突っ込むバカがたまに
いるので、念のため注釈しとく)
自分の理解のレベルを超えているものをダメ扱いするのはどうかと思うな。
て言うか、
>>1は全集ホントに読んだのかね?読んでてそんなこと
言う人間がいるなんて信じられないんだが。たしかに衒学趣味はウザいかも
しれないが、多方面で多大な業績を残したのはたしかだろ。
802 :
吾輩は名無しである:2006/03/17(金) 23:17:14
age
葬儀の受付をしていた芥川龍之介は、鴎外の風貌をこう記した。
「霜降の外套に中折帽をかぶりし人、わが前へ名詞をさし出したり。その人の
、顔の立派なる事、~彩ありといふべきか、滅多にある顔ならず」
−−「日本文学盛衰史」−−
いわずとしれた夏目漱石の葬儀における芥川と鴎外の出会い。
さすが芥川龍之介ならでは
「~彩あり」とはまさに本質を衝く形容。
804 :
吾輩は名無しである:2006/04/12(水) 15:40:49
actress, actor に対応する 女優、男優、という訳語は
森鴎外が作ったのだそうですが、そもそも俳優という訳語は
誰が作ったんでしょうか。なぜ俳優という訳語に
なったのでしょうか?敬意をご存じの方、教えてください。
805 :
AUM:2006/04/12(水) 16:18:57
あああああ妄想が面白い
806 :
吾輩は名無しである:2006/04/12(水) 19:21:25
>>804 詳しくは判らん
ただ、この時代に西洋言語独自の言葉を日本語に置き換える作業に鴎外ならびに漱石が重要な存在だったのは確実。
807 :
吾輩は名無しである:2006/04/13(木) 21:48:28
安寿と厨子王は泣くよ。盲目になったお母さんが子供達を偲んで歌を歌いながら仕事をしてる場面。
100回読んで100回泣く。
鴎外の文章が簡潔で描写が鮮やかだから、何度繰り返し読んでも、常に緊張感を持たせるんだと思う。
あとは寒山拾得かな。娘と話をする部分はだめだけど。
舞姫は好きではない。主人公の情があふれすぎてて興ざめ。後年に推敲すれば佳作になったと思う。
ばかばっかり
俺は逆だな。
鴎外のウエットな部分はいただけないな>山椒大夫
鴎外はドライな所が魅力だからな。
寒山拾得の縁起で娘と話をする部分は軽いユーモアが効いていていいんじゃねえ?
あれがないと、なにがなにやらw
810 :
吾輩は名無しである:2006/04/15(土) 13:18:37
華山だけあればいい。
811 :
吾輩は名無しである:2006/04/15(土) 14:20:19
812 :
吾輩は名無しである:2006/04/15(土) 18:12:08
生徒を責めず、自分に戒めを与えていたのが…今の日本には無い教育者としての責任感ではないのか?
みんなはどう思う?
作家としても…人としても…最高の人間だったと思う。
嫁・姑戦争などのプラベな出来事でも平和主義だったしw
813 :
吾輩は名無しである:2006/04/15(土) 18:12:57
814 :
吾輩は名無しである:2006/04/19(水) 17:07:46
鴎外漁史。
漁史という言葉が一番良く似合う文学者。
816 :
吾輩は名無しである:2006/05/06(土) 00:08:47
鷗外 機種依存文字
鷗外 鷗
鷗外 鷗
817 :
吾輩は名無しである:2006/05/06(土) 00:39:36
區鳥タト 外字(JIS外漢字)
819 :
吾輩は名無しである:2006/05/06(土) 01:22:30
>>816 すげ〜 鷗 區鳥 おう、なんとすげ〜えこった
821 :
吾輩は名無しである:2006/05/06(土) 01:41:12
鷗 外 をここに書かんで何処に書く
>>817 小説と現実をごっちゃにすな。エリスのモデルはその後来日してますから。
まあ、物語進行上作者も始末に困って発狂したことにして締めくくった――
って意味でなら「発狂させた」でも正しいが。
後の版ではわざわざ改稿して、より治癒の見込みの無い病名にしてるし。
823 :
吾輩は名無しである:2006/05/07(日) 18:50:32
舞姫の訳がのってるサイト知らないか??
漏れ全訳できないと単位落としちまう〜〜〜
マジレスキボン
824 :
吾輩は名無しである:2006/05/08(月) 21:41:06
別に訳さなくとも読めますが
>>823 [訂正]
舞姫の露訳がのってるサイト知らないか??
漏れ全訳できないと露語の単位落としちまう〜〜〜
マジレスキボン
「露」の字が入るだけで、全然違った内容のレスになるなw
マジレスすると、んなもん無いと思う。
自分でコツコツ辞書引いて調べなさ稲。
827 :
さみ:2006/05/11(木) 18:52:15
安部一族の評論とか載ってるHPって誰かごぞんじないですか??
森茉莉のほうが凄い
829 :
吾輩は名無しである:2006/05/12(金) 01:44:54
舞姫の桃尻語訳が載ってるサイト知らないか??
830 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 03:12:46
いつもここにくるカルタ仲間がねーみんなホテルに泊まってあたしだけになっちゃったのねーみたいな訳ならイラネ
831 :
吾輩は名無しである:2006/05/12(金) 03:30:17
>>827 ×安倍一族
×安部一族
×阿保一族
○阿部一族
『夏目漱石論』ほんの短い文章だがなかなか面白い。、
その当時、東大教授から朝日新聞専属の小説家になった漱石に対し
俗世間の馬鹿共が何をいったかがしのばれる。
それに対し森鴎外が
「ウザい奴らめが…ったくしょうもない」と感じ
「どーれ」と出てきて書いた一文だとわかる。たぶん鴎外の一文は
絶大な効果をもたらしたのではないか。
833 :
吾輩は名無しである:2006/05/15(月) 04:29:08
>>832 漱石も鴎外も両方好きな俺もあの文章には萌える。
「坊ちゃんの時代」で二人が雪の中を散歩する場面があるけど、あれも大好き。
>>762 「高瀬舟」と「じいさんばあさん」…
それだけで判断するのは勘弁してくれ!w
マイナーな短編でもいいのがあるよ。短くてすぐ読める「普請中」とか「妄想」とかおすすめ。
歴史・史伝モノは最初はとっつきにくい可能性があるので後まわしでもいいかも…
歴史に興味がある人なら別ですが。
>>746 吉野俊彦って谷沢栄一にボロクソに貶されてたような…(「紙つぶて」など)。
そもそも学者じゃないよねこの人?
835 :
吾輩は名無しである:2006/05/21(日) 17:50:58
ちょっと聞きたいことがあるんだけど
森鴎外の高瀬舟のことなんだけど
庄兵衛が、「ふいとお役が御免〜大病にでもなったらどうしようという疑ク」
とありますが、なぜこのような疑クが生じるのでしょう。ってあるんだけど
庄兵衛の妻が里方から金借りてるのはわかるんだがそれをどういう風に説明すればいいのかわからない。
いい説明のしかたを教えてほしい。
あと
いったいこの懸念とありますがこの懸念とは何のことかわかる?。
836 :
名無し募集中。。。:2006/05/29(月) 00:21:35
>>833 羽鳥千尋っていう群馬の夭折した秀才青年の話も良いね
元になった手紙読んでみたいな
やっぱり「大発見」でしょう。
釣りでもなんでもなく、
舞姫を翻訳でないと読めないというのが多いことが不思議でならないんだが。
別にそれほど難しい文章じゃないだろ。
840 :
吾輩は名無しである:2006/06/04(日) 18:27:31
841 :
吾輩は名無しである:2006/06/15(木) 11:05:18
842 :
吾輩は名無しである:2006/06/23(金) 22:30:27
age
>>839 高校生には難しいよあれ。
なんで教科書には「舞姫」なんだろう…。
最初にあれ読んだら絶対鴎外が嫌いになるよw
漱石も「こころ」の一部だけ載せるとかわけわかんねえし。
>>843 そうだな。教科書に載せる選択には生徒の意見とか
入れればよさそうなもん
うーん、生徒の意見って。
自主的に鴎外を読む生徒が日本に何人いるんでしょうか。
漏れは教科書で「妄想」読んで、鷗外にノックアウトされた。
「舞姫」も教科書で載ってて、読まされて退屈したあとだったので、
かえって「妄想」の文体のかっこよさにくらくらした記憶がある。
教科書に載せるんなら、「妄想」「百物語」あたりだと、
高校生でも鷗外の凄さがわかると思う。
それか「佐橋甚五郎」「興津彌五右衞門の遺書」あたりの
ロマネスクな初期の歴史小説にすればいいのに。
俺今高三ですけど、岩波の鴎外選集五巻まで読みましたよ。
面白かったのは、半日、大発見、雁、灰燼、とかです。
駄目だったのは、花子、あそび、などでした。
848 :
吾輩は名無しである:2006/06/26(月) 02:27:38
「朝寝」の掲載雑誌と年代わかる人いますか?
849 :
吾輩は名無しである:2006/06/27(火) 22:40:01
今、教授のオススメで鴎外の『阿部一族』読んでる。
ちょっと泣きそうになった…かっこよすぎる。
>>847 灰燼が面白いという人は珍しい。
意欲的な作品だったんだけど、鴎外自らも失敗作と認めちゃってるから。
でも興味深い作品ではあるよね。
>>846 好きな作品が結構似ている…
>>847 >駄目だったのは、花子、あそび、などでした。
どこが駄目でした?
あそびも花子も好きなのでちょっと興味あります
852 :
吾輩は名無しである:2006/06/29(木) 00:58:55
どなたか高瀬舟の書評がのってるサイトしりませんか?
854 :
吾輩は名無しである:2006/06/29(木) 11:26:50
849
阿部一族はいいよな。
これ読んで鴎外に惚れたよ。
舞姫と高瀬舟の感想書かなくちゃなんですが……
どうかけば良いでしょう?
太田豊太郎はいまドイツからの帰途にある。東南アジアに寄航中なのだが、いろいろ書いている。なぜか。それはいろいろ罪悪感やら何やら、むこうに残してきたからである。話は五年前まで遡る。豊太郎はエリートである。国費でドイツ留学となった。
法学を修めるべく渡欧したが、現地での文明の高さに愕然とした。よく勉強したが、そのうち自由の気風に触れ、官長に自説を論じたて、
講義をサボっては歴史文学を読み漁るなど、官長は元より、日本より来た同僚などとも仲がよろしくなくなりつつあった。泣いている16歳ほどの娘を見つけた。エリスという踊り子である。聞けば貧乏だというのに父は死ぬわ
母にぶたれるわで苦労しているらしい。美人である。ノコノコ家までついていき、高級な時計までくれてしまった。それを機に豊太郎とエリスはプラトニックな関係ながらも急速に接近してゆく。
ある日同僚がその旨を長官にチクった。豊太郎は免官となる。相沢謙吉という旧友がドイツに来て、どうにか民間の口を手配してくれた。しばらく二人は楽しい日々を送る。学問はそっちのけだったが、
新たな職をこなすことで官学にはない優れた資質を豊太郎は備えることができた。冬が来た。エリスはつわりを訴える。複雑な気分でいると、相沢が尋ねて来る。どうやら大臣がお呼びのようである。復官のチャンスを逃す手はない。
豊太郎は二つ返事でロシアへ行くことを同意する。エリスはどこか淋しそうに、「私を見捨てたりなんかしないでね」などと言うが、きっと大丈夫と約束して発つ。
だが、相沢は彼を思い、これを機に別れろと諌める。流されやすい豊太郎はそれに同意してしまう。ドイツより手紙がくる。痛いほど愛を訴えてくるものであった。だがしかし才ある豊太郎、既に大臣の信用は厚い。
ドイツに帰ると、エリスは大喜びで迎え、自作のおむつを披露する。またも複雑な気分になる。相沢に呼ばれ、いい加減帰国しようぜと諭される。またも豊太郎はそれに同意してしまう。罪悪感に押しつぶされ
そうになりながらもフラフラしていると、雪のせいで肺炎になってしまう。豊太郎は帰宅と同時に昏倒する。目が覚めるとすべては済んでいた。もうすぐにでも船は出る。相沢はエリスにその旨を伝え、エリスの母に金を渡していた。
エリスは驚愕し、発狂。だがそのまま帰国する。相沢ほどの友は得がたいけれども、豊太郎の彼への恨みは消えることはなかった。
漏れは短編の「イタ・セクスアリス」とか好き。
鴎外の小説は読んでると、心が豊かになった気がするね。
PHP新書の自己啓発本みたいな感覚で読んでるw
859 :
吾輩は名無しである:2006/07/17(月) 14:54:13
「鴎外」の名前の由来と、意味をを教えて下さませんか。
860 :
857:2006/07/17(月) 15:09:11
>>856のために舞姫のあらすじ書いたんだけど。
かなり適当に本編を読み返しもせずにやったんだが、
大体あってるよな?>>all
>>859 「かもめ」が好きだったから。
「外」はあんまり意味なかったような・・・
862 :
861:2006/07/17(月) 16:00:39
ぐぐってみたら・・・
本郷にある鴎外の家の中に建てられた「観潮楼」は昔はそこから海が見えたことからつけられたらしい。
>>861>>862 早速答えて戴き、ありがとうございます。
「観潮楼」って名前、聞いたことあります。
観潮楼は空襲で焼けてしまった。
渋江抽斎の印が押してある蔵書や鴎外の草稿等も恐らく一緒に…。
この人、白飯に饅頭乗っけて食べてたんでしょ?
スゴい!
866 :
吾輩は名無しである:2006/07/18(火) 14:18:09
あれだけ、読みにくいのに、いまだに本が売れてるのは凄いことです、漱石の
十倍くらいは読みにくい
でも漱石の十分の一も売れてないんだよな・・・orz
>>867 だが読者はほとんど熱意ある読者だから(と思いたい)いいとせねば。
その意味では
島尾敏雄と似ているかも。万人向けではないが、熱烈な愛読者に支持されている
そんなにスゴくはないんだよ。
>>868 俺、最近ではほとんど鴎外の著作しか読まない。
晩年の荷風が鴎外先生の本しか読まないと日記に書いていた気持がなんとなく分かる気がする。
鴎外の作品は優れているけど何故か「情」とか「人間味」という物を
感じないんだよな。
まあ、それが好きな人にはたまらんのだろうけど。
漱石みたいに先生!とは慕えない。
鴎外もたまには人間臭いけどな。
身分の高い人に侮蔑された話とか、文壇での位置を気にしてる所とか。
なんというか、割とポーズを気にする人なんだよな。
しかし「鴎外 脚気」でぐぐったら脚気批判がいっぱいでてくるなぁ。
ぜーんぶ鴎外のせいになってるし。
876 :
吾輩は名無しである:2006/07/24(月) 11:53:36
ヰタ・セクスアリスやっと読み終えた
当時の風俗が眼に見えるようで面白ス
舞姫の後だったから恐ろしく読み易かった
877 :
吾輩は名無しである:2006/07/24(月) 22:51:32
「『恐ろしく読み易かった』小説をやっと読み終えた」というような表現を、
鴎外先生はきっとお許しにはなりますまい。
878 :
吾輩は名無しである:2006/07/25(火) 10:31:14
>>877 舞姫に比べたら恐ろしく読み易かったが
然し読書する時間もなかなか取れない程忙しく、読破するのに時間が掛ったと謂う意味ですスマソ
因に短篇なのに三日も掛った
880 :
吾輩は名無しである:2006/07/26(水) 01:33:34
>しかも史記記述の権限を持っていた森鴎外らドイツ派医学者は、高木兼寛の功績を捏造して自分のものにしてしまいました。
これマジ?
そんな文章みたことないけど。
881 :
吾輩は名無しである:2006/07/28(金) 18:58:29
「森鴎外 陸軍 脚気」で検索すると172件もヒットしたのでこれも有名なことだったのでしょう。
これはまあ仕方ないというか、鴎外自身の責任なんだけど、
>「森鴎外 狂牛病」で150件、「森鴎外 薬害エイズ」で検索しても43件ヒットしますから、
> かなりの大悪人ですね。安部英は第二の森鴎外、農水省は第三の森鴎外といったところでしょうか。
これがワロタ。鴎外も死んでからも大変だな。
脚気のことは前から知られていたけど、その情報が一般に広まるのは2001年に坂内正氏の本が出てからでしょう。
有名だったかどうかちょっとわかりませんね。
知ってはいても、みんなそれほど意識していなかったというのが妥当だと思います。
正直文学に関係ないことはどうでもいいさね。
884 :
吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 15:10:28
何度も取り替えた、奥さんが、全て超美形ってのは凄い
麦飯採用か白米続行かは
イギリス経験主義VSドイツ観念論
886 :
吾輩は名無しである:2006/07/30(日) 06:31:45
憲法、陸軍、観念論、ロマン主義、白米続行
ドイツから何も学ばなかった方が、近代日本は幸せになったような気がする…
887 :
吾輩は名無しである:2006/07/30(日) 08:32:01
英国式の海軍が陸軍と並立した後の方が失敗続きだが?
888 :
吾輩は名無しである:2006/07/30(日) 15:55:47
陸軍もイギリス式でやればよかったな
2流陸軍を参考にしてどうする。
890 :
吾輩は名無しである:2006/07/31(月) 00:04:12
森鴎外のスゴイとこは、あの森茉莉のパパって謂うとこだお
娘の森茉莉は、日本のやおい小説の元祖様で尊敬だお
しかし何で子供にあんな名前を…
実はエリスに未練たらたらだった?
892 :
吾輩は名無しである:2006/07/31(月) 11:45:34
>>889 ヒント:島国イギリス(海洋国家)と大陸国家ドイツ
893 :
吾輩は名無しである:2006/07/31(月) 12:35:07
日本は海洋国ではない。
明治の建軍から常に陸主海従であり、
海軍の権力が強くなっても陸海並立までしかいかなかった。
厳密には、朝鮮半島を手に入れた時点で日本は純然たる海洋国ではなくなっている。
>889
イギリス陸軍は2流でもなんでもないんだが…。
ところで、森鷗外のスレだったよな、ここ。
半端な軍事知識を書くだけなら、軍板いけば?
俺は「二人の友」というのがなんとなく好きだ。
ひたすらストイックに学問を研鑽していく仲間、というのが浮世離れしていて良い。
そのうち一人の友達(金貸したけど、返さなかった若い方)には、
鷗外は、微妙な感情があるような気がしたなw
女を知らないから、尊敬できる
みたいな変な所を褒めてたな>鴎外
9000
鴎外スレも900まできたのね。
気がはやいけど、次スレはこんなアンチスレみたいなタイトルにしないでね。
902 :
吾輩は名無しである:2006/08/10(木) 07:31:31
>>897 F君(福間博)は鴎外にラムネを御馳走したことがあるから、
借金はちゃらになったと思って返さなかったんだろう。
903 :
吾輩は名無しである:2006/08/12(土) 14:01:48
芥川龍之介は第一高等学校でF君こと福間博に独逸語を習った。
904 :
吾輩は名無しである:2006/08/12(土) 14:54:42
ナツカシイ。まだやっとんたんか・・・
最近、鴎外以外の作家がつまらなくなってきた。
「舞姫」について
好きか嫌いかといへば嫌いだけど
面白いか面白くないかといへばそれは面白い
青い瞳のエリス
それがあんなふうなしゃっちょこばった文語で喋っている様は
なんとしても愉快
906 :
吾輩は名無しである:2006/08/13(日) 09:02:03
エリス「我豊太郎ぬし、かくまでに我をば欺き玉ひしか」
907 :
吾輩は名無しである:2006/08/13(日) 17:57:23
鴎外は文語文を書くのはあまり上手ではなかつたな。荷風の方が遥かに
上手だつたと思ふよ。
908 :
吾輩は名無しである:2006/08/22(火) 10:45:14
高瀬舟について感想を下さい。
909 :
吾輩は名無しである:2006/08/22(火) 20:58:14
全集って何巻もあるじゃん。どれ読んだんだ?
910 :
吾輩は名無しである:2006/08/23(水) 00:09:21
舞姫の段落ごとのまとめどっかにない?
>>910 大した分量じゃない。自分で書きなさい。
912 :
吾輩は名無しである:2006/08/23(水) 02:21:03
913 :
吾輩は名無しである:2006/08/23(水) 03:21:25
>>910 段落のまとめか・・・。
各段落の終りを全部、「あらず、これには別に故あり」にしてみたら?
たとえば全体の最後は
「ああ、相沢謙吉が如き良友は世にまた得がたかるべし。そは、彼が
余より危ないねーちゃんを遠ざけたるによりてか?あらず、これには
別に故あり」
914 :
吾輩は名無しである:2006/08/29(火) 19:06:45
雁の説明などが載ってるサイト教えて
916 :
吾輩は名無しである:2006/08/29(火) 23:09:27
えー
917 :
吾輩は名無しである:2006/08/30(水) 12:55:02
918 :
名無し募集中。。。:2006/08/31(木) 19:01:20
不思議な鏡って主役が幽体離脱する必要性がない希ガス(´・ω・`)ショボーン
新潮100選だったので、文庫本買ってみたのですが
最初の1ページ目で挫折しそうです
日本語が古いから読みにくいんだと思うのですが
みなさんは、この日本語を目で追いながら
瞬時に現代語に訳して頭で理解してるのでしょうか
それとも、年配の方なんでしょうか・・・
いずれにせよ、理解できてうらやましいです
>>919 読みにくいのは舞姫だけだ。
つまんなかったら他の嫁。
…でも他のも多少背景の知識がないとしんどいかな。
阿部一族なんかすげえ面白いけど、舞姫が読めないと無理かも。
>>876 アンサーソングとしての小松左京「ヨタ・セクスアリス」もおすすめ
922 :
吾輩は名無しである:2006/09/04(月) 22:06:57
ちなみに「きめぇ」とはどういう意味なのですか? 新語?
>>920 てか、舞姫よか霞亭や蘭軒のがずっと読みにくいじゃん。
925 :
吾輩は名無しである:2006/09/04(月) 23:45:52
>>924 まったく。渋江抽斉は読めたけど、その二つは手付かずのまま。
今読まないと、このまま一生を終わるな。
鴎外の史傳三部作の続編たる富士川英郎「菅茶山」はどうよ
鴎外よりも読みやすく、相補的に楽しめると思うんだが
高価なのが障碍かな
蘭軒をパソコンのモニターで読むってのは何か妙な感じではあるな。
932 :
吾輩は名無しである:2006/09/22(金) 19:33:48
933 :
吾輩は名無しである:2006/09/26(火) 20:57:37
934 :
吾輩は名無しである:2006/10/14(土) 15:52:33
935 :
吾輩は名無しである:2006/10/23(月) 08:37:06
夏目漱石は欧米と日本を比較して劣等感を抱いているような文章を書いているのだが、
森鴎外にはそういうのある?
936 :
吾輩は名無しである:2006/10/23(月) 12:03:31
舞姫で、もし豊田朗が病に倒れなかったら彼はどうなっていたと思いますか?
937 :
936:2006/10/23(月) 12:04:30
失礼・・・豊太郎です
938 :
吾輩は名無しである:2006/10/23(月) 13:04:01
自殺するだろうな
939 :
吾輩は名無しである:2006/10/23(月) 15:03:30
エリスと心中ってのがありそうだな
940 :
吾輩は名無しである:2006/10/23(月) 17:23:47
>>936 他板でも聞いてたな。レポでもあるのか?
941 :
吾輩は名無しである:2006/10/23(月) 18:57:03
ウンテル・デン・リンデン
942 :
吾輩は名無しである:2006/10/23(月) 20:51:35
舞姫の最初の段落からわかる作者の状況って?
『サイゴンの港でドイツ留学のことを思い出している』でおk?
943 :
936:2006/10/23(月) 23:16:50
940>>
レポートっていう強制なものわけではなくて、別に軽く考えといてって言われただけなんですよ。でも、みなさんの意見も聞いてみたくて。
森鴎外に興味ある人・詳しい人の意見を参考にしたいです。
944 :
吾輩は名無しである:2006/10/23(月) 23:30:06
教えるのは無理だろ。
全集通読して「森鴎外なんて大したことない」って言えばいいじゃない。
スノッブだよな
946 :
言海:2006/11/06(月) 04:36:02
>>870 永井荷風が
「小説家になりたかったら大学に行く必要はない。
言海(国語辞典:大槻文彦著)と鷗外を毎日一頁だけ読めばいい。」
といったそうですが、どの著書に書かれているのか判りません。
誰かお判りの方は教えて下さい。
>345
木下杢太郎だよ。つーか2年前…
鴎外全集が欲しいんだが、岩波のでいいのかな。
旧かな旧字版を求む。
>「旧かな旧字版を求む」
・・その姿勢、なんだかとても格好良いなあ!
(私もそうありたいです)
照れるじゃないか。
此のスレの
>>1は何の全集をもっていたんだろうか。
正かな正字版といえばもっとよかったのに惜しい
あんまりその呼び方は好きじゃないんだよね。
一般向けじゃないし、原理主義者に多いからさ。
ところでそんなことより、全集の詳細を教えてくれよ。
このスレも もう二年以上になるのか・・
連鎖反応でレス
>>919 僕も若い頃はあの古臭い文体がすさまじく苦痛だったけど
歳をとってからは奇妙に居心地がよくなったのには自分でも驚いた
あの世界になじむと現代の文章が空々しく感じたりなんかして
956 :
吾輩は名無しである:2006/11/10(金) 19:11:41
>>948 オレが持ってるのは1980年頃の新書サイズ21冊の岩波版で、旧字旧かな。
これだけの分量の仮名遣いと文字を変えるのって大変な作業だし、あまり意味の
あることとは思えない。数冊読むうちには旧字旧かなに慣れるだろうし。
つか図書館向けなのかな、中高の。
960 :
957:2006/11/11(土) 01:01:00
>>958 ゴメン間違えた。俺の持ってるのも新字だった。
新字か旧字かなんていうことはほとんど気にしないで読んでるもんで。
八十年の岩波にして既に新字になってしまっているのか。
なんてこったい。
三十八のは違うのだろうか。
誰かもっていないかなあ。
>>951 ちくま文庫なんて注釈が密だから便利だよね
便利だが、鴎外の文章ではなくなってるものなあ。
964 :
957:2006/11/11(土) 11:52:36
もう一つ訂正。1980年頃の岩波の新書サイズ21巻は全集ではなく選集。
絶対に読みそうもないものの割合が減ってるのでこのほうが助かる。
伊沢蘭軒と北条霞亭のために買ったようなものだ。
昔は二種類もあったのか。
俺が欲しいのは全三十八巻だから、もう少し情報を待つとしよう。
>>964氏には多謝。
967 :
吾輩は名無しである:2006/11/14(火) 18:48:14
どこが凄いって
東大医学部だからだろ
東大なんて言ったって文系なんて大した頭じゃないって
馬鹿にされてんだから
その東大文学部が牛耳ってるのが所謂文壇で
そこに理系の秀才がそれらしきものデッチあげてきたら
一応誉めないとしゃあないだろ
加賀乙彦なんかも暑苦しいだけだけどその伝だろ
968 :
吾輩は名無しである:
面白いなー。確かにそれはあると思われる。