Nは瞬きを繰り返した^^
933 :
吾輩は名無しである:2009/07/08(水) 12:01:35
機関士の日記 水木仙太
機関助士の上野と私が一緒に乗る様になつたのは、さむい頃だった
鐵道文学集(第一輯)
鉄道文学集「鐵」 鉄道日本社刊 定価一圓七拾銭
934 :
吾輩は名無しである:2009/07/09(木) 07:31:49
「洗い場」 小澤 清
今日もじりじりと灼けつくやうな暑さである。本線からは一段と低い盆地
の様の所に設けられてゐる洗い場には些かの風さへない。此所に引き入れら
れた二十数本の列車は暑さに当てられた魔物にゃうに、屋根から、車体から
一種異様な熱気を吐いてぐったりとへばった様に並んでゐる。(冒頭)
鐵道文学集(第一輯)
鉄道文学集「鐵」 鉄道日本社刊 定価一圓七拾銭
935 :
吾輩は名無しである:2009/07/09(木) 21:54:36
鐵 日満華鉄道文学集
鉄道文化の会、学芸社、昭和18、1
全集から抜き出して書いてる奴ってなんなの
937 :
吾輩は名無しである:2009/07/10(金) 07:39:59
切符屑 沢田与四郎
鐵道文学集(第一輯)
鉄道文学集「鐵」 鉄道日本社刊 定価一圓七拾銭
938 :
吾輩は名無しである:2009/07/11(土) 07:34:36
歩廊日記 三ア 重雄
×月×日
私は初電の出発合図に行くごとに、鉄道のホテルの方を見て、どこか灯が
ついた室はないかと見上げる癖がついた。
鐵道文学集(第一輯)
鉄道文学集「鐵」 鉄道日本社刊 定価一圓七拾銭
東京驛 近藤東
夕刻に一回
今ならば新月の出る頃
混雑時のプラットフォオムに
杏の花か
数秒にして消えるもの
940 :
吾輩は名無しである:2009/07/15(水) 07:40:51
陸に汽車あり、海に汽船あり、今や文明の世の便利を主とすればなるべし。
斎藤緑雨
941 :
吾輩は名無しである:2009/07/17(金) 07:15:02
無黄道士の汽車百詠 斎藤緑雨
942 :
吾輩は名無しである:2009/07/22(水) 07:42:38
緩慢な速度がパノラマを現出させた。発生要因。
943 :
吾輩は名無しである:2009/08/03(月) 20:14:25
電車を走らせた女学生たち
944 :
吾輩は名無しである:2009/08/31(月) 07:57:55
三島由起夫 でんしゃ
やっぱ阿呆列車だな
尋常小学校国語読本巻九「東京より青森まで」
酒井順子「女流阿房列車」
驕り昂ぶるにも程がある
飛んでもない大きなソナタを、この急行列車が走りながら演奏している。
雪中新潟阿房列車
鷺澤萠 遮断機
列車の高速化、座席のロングシート化は、文学性を希薄にするものだ。
951 :
吾輩は名無しである:2009/10/07(水) 08:55:21
泉鏡花の汽車はいいぞ
鉄道文学とは?
疑問に思うことがある。山形新幹線や秋田新幹線方式は理にかなったものだと
思うのに後でできた新幹線はみなフル規格、自然と一体化した在来線活用形
の新幹線は鉄道文学がかろうじて住めるものだったのに…
軽い読み物ですが、「踏切みやげ」
相も変わらず踏切本出してんのかよ
すごい情熱だな
石田千って「踏切趣味」というものが他にあったんだ。知らなかった。
958 :
吾輩は名無しである:2009/10/24(土) 08:25:01
汽車よりも汽船長生き春の沖 三橋敏雄
未来の鉄道は地球を42分で突き抜けるという。
鉄道文学は各停速度で生まれる。リニアなどは文明の暴走器具だよ。
速度が速まれば「鉄道文学派」は駆逐される
>>959 鉄道が発明された当初、イギリスの詩人はそう言って鉄道を批判しましたなあ
ぼちぼち
都電荒川線慕情
カーブを曲がったとたん朝日が崖から転げ落ちてきて、行商のおばさんの
手拭いを赤く彩った。
一瞬さだおばさんの死亡シーン思い出した
陽が当たっただけか
「ことすは、ソバだだめだっぺ」
握り飯の梅が茶色の歯ぐきを染めている。
二両編成の列車はつぎには柿の実を窓にもぎ取って走っていく。
小津安二郎の映画には必ず列車場面が出てくるそうだ。
「東京物語」冒頭、尾道風景は、貨物列車
鉄道文芸映像と言える
「ああ、品川の海だ、もうそろそろ忠太郎を起こすがいいよ。
此の次が新橋なんだから。」都会 生田葵山
968 :
吾輩は名無しである:2009/11/21(土) 09:58:11
ぼちぼちあげとく…
969 :
俳句:2009/11/21(土) 13:29:52
鉄ヲタは
チェックの柄で
童貞だ
970 :
吾輩は名無しである:2009/11/21(土) 22:40:40
鉄ヲタは
チャック開けて
SL撮り
971 :
吾輩は名無しである:2009/11/22(日) 11:13:27
問題 つぎのキーワードを使って短文をつくれ。
キーワード【 電車 列車 汽車 レール 車窓 鉄道 文学 】
972 :
吾輩は名無しである:2009/11/23(月) 08:09:54
電車に乗って駅に着くとSL牽引の対抗列車が来て、レールを軋ませる、車窓
から覗くと往古の鉄道を象徴する茶色の客車が見え、そこに清楚な女性の姿が
認められる、まるで明治文学を目で眺めているようだった。
鉄道小説「汽車の友」江見水陰
ロンドンのもつれ合った迷路鉄道の一番奥…
「リヴァブール・ストリート駅」の一節
濁り川 木下利玄
桐の花雨ふる中を遠く来し常陸の国の停車場に咲く
ぼちぼちぽっぽぽっぽ あと24だ。出発進行
977 :
吾輩は名無しである:2009/12/05(土) 20:30:37
結局のところ、文学は高速性に勝てないように思うな。
速くなれば速くなるほど、鉄道文学は滅びるように思う。
それは「近頃の若い者は」と同じ、くだらない妄言だね
自分の好きなスピードより社会が高速になったという老人の繰言に好ぎんよ
鉄道の高速性が時間の概念を変えたからこそ英国文学は新たなステージに入ったんだ
情緒が失われたのなんのという言い方が正しいと設定しても、その虚無が生む文学性もある
面白い指摘。英国鉄道文学のスタートは世界が見えて居なかったように思う。
が、今は地球の有限性がはっきりと見えてきた。高速性に意味を見出さなく
なったように思う。……曲線にこそ文学があるのでは
宮脇俊三スレより
http://www.hanjotei.jp/night/ 鉄道マニアとして知られる上方落語の桂梅団治と桂しん吉が12日大阪・天満天神繁昌亭で「『鉄』の世界」と題した二人会を開き、鉄道噺の新作を披露する。
ともに子供の頃から鉄道好き。
梅団治は写真を撮る「撮り鉄」で、先日は福島県で紅葉をバックに撮っている姿がテレビの全国ニュースで流れた。
しん吉は乗る「乗り鉄」で、「寝るのがもったいない。車窓の風景を、音をずっと感じていたい」。鉄道の話になると2人はいくら話しても飽きることがない。
会のチラシに、夕陽を浴び黄金色に映えて走るSLの写真があり、梅団治が日にちをかけて撮った自慢の一枚だ。題字などの文字はしん吉が得意の筆をふるった。
共同作品で、この話になると落語のことより盛り上がる。
当日はまず、しん吉が「みかん屋」、梅団治が「禁酒関所」を。後半は創作した鉄道噺をひとつずつ披露。最後に「鉄道写真スライドショー」と、梅団治撮影の写真をデザインした卓上カレンダーがあたる抽選会がある。
落語的見地からの鉄道文学論というのが成り立ちうれば、おもしろい、