1 :
吾輩は名無しである:
どうも久生十蘭のスレがないようなので試しに立ててみました。
小生は「魔都」がお気に入り。戯作調がなかなかイイのではないかと。
2 :
吾輩は名無しである:04/02/25 11:05
2ゲット
3 :
吾輩は名無しである:04/02/25 11:14
おお! 出た! 文章の魔術師・久生十蘭!
「顎十郎捕物帳」も傑作だし
「昆虫図」「姦」「黄金遁走曲」「地底獣国」「キャラコさん」も素晴らしい。
こういう名文を書ける作家はもういないな。
4 :
吾輩は名無しである:04/02/25 11:26
名前、なんと読むの?
5 :
吾輩は名無しである:04/02/25 13:16
ひさおじゅうらん
「ハムレット」は鬱になる
「刺客」はそんなことないんだけどね
ミス板にあったっけ?…確か夢野と黒死館スレはあったと思うが。
漏れは黄金遁走曲のお嬢さんが好きだ。
8 :
吾輩は名無しである:04/02/25 13:55
とにかく文章が上手い。
9 :
吾輩は名無しである:04/02/25 14:04
十蘭の場合
口述筆記の後、何度も何度も文章に手を加える、というやり方だったらしい。
10 :
吾輩は名無しである:04/02/25 14:09
そうだったのか。
独特のリズムがあるよね、十蘭の文章には。
あれは口述筆記の影響だったか。
11 :
吾輩は名無しである:04/02/25 17:41
魔都のどたばた喜劇は好きだよ。
12 :
吾輩は名無しである:04/02/25 20:31
俺は女は「い・や・だ」
13 :
吾輩は名無しである:04/02/25 23:08
「鈴木主水」で直木賞受賞!
「母子像」で国際短編小説コンクール1等受賞!
14 :
吾輩は名無しである:04/02/26 01:27
この人、ペンネームだよね?勿論
15 :
吾輩は名無しである:04/02/26 02:32
スレ違い。
ここは文学板です。
16 :
吾輩は名無しである:04/02/26 20:09
>>15 久生十蘭って結構研究されてるみたいだけど
それだけだと文学にはならないんですか?
文学ってなんですか?
18 :
吾輩は名無しである:04/02/26 22:29
>>15は十蘭が通俗作家、大衆小説家って意味で板違いと指摘しているのだろう。
でもさ、単なるミステリー作家では括れないスケールの大きい作家だよ、十蘭は。
十蘭の研究はそんなに多いのか?
国立国会図書館のNDL-OPACで検索したら
50件近くあった。(論文以外も含むが)
20 :
吾輩は名無しである:04/02/26 23:30
ユリイカで十年以上前に特集組んでたよね?
表紙が個人的に嫌いな金子国義だったんでスルーした
タヌ・コン・コマ
23 :
吾輩は名無しである:04/02/27 19:39
ちくまの怪奇探偵小説傑作選シリーズで、久生十蘭集があるから、
未読の人は是非。
24 :
吾輩は名無しである:04/02/28 17:54
久生十蘭というペンネームの由来は。
このスレタイ通り、「久しく生きとらん」のもじり、「シャルル・デュラン」のもじりとも言われている。
久生十蘭を雑誌『新青年』に呼び出した友人水谷準の話によれば
当初水谷は、「久生十蘭」なんて名前は、まるで活花の師匠のような名前だから辞めておけ
と言っていたらしいが、本人は意に介さず、このペンネームを使用した。
ちなみに、久生の実母は活花の師匠であった。
25 :
吾輩は名無しである:04/02/28 20:32
煽るなよ
27 :
吾輩は名無しである:04/02/28 23:18
川崎賢子が「キャラコさん」についてどっかで書いてたよね?
28 :
吾輩は名無しである:04/02/29 13:11
>>27 「早稲田文学」だとは思うが。もしくは「ユリイカ」。
ちなみに、川崎賢子は十蘭の研究書一冊出してるはずだから
それに収録されているかも。
29 :
吾輩は名無しである:04/02/29 14:06
三一書房から一回全集出てたけど、あまりにも脱落が多い。
もう一度新編集の全集を出してほしい。
30 :
吾輩は名無しである:04/02/29 20:48
31 :
吾輩は名無しである:04/03/02 12:27
>>29 激しく同意。誤植も多いから、新編集の全集は是非とも必要かと思われ
現代教養文庫はもうないんだっけ?<久生傑作選
じゃあ、生き残ってるのは朝日文芸文庫だけか…。
「ノンシャラン道中記」とかも好きだ。
33 :
吾輩は名無しである:04/03/02 13:18
>>32 絶版になってるね、現代教養文庫のほうも。
古書店に出回ってる傑作選は、一冊1000円くらいからのよう。
高いなぁ<一冊千円
久生十蘭って、ふと出遭って衝撃を受ける、といった作家
でいてほしいんだけどなぁ…絶版・高価では無理だな。
『魔都』との出会いは衝撃だった。
35 :
吾輩は名無しである:04/03/06 17:02
『魔都』の登場人物の名前は、作品内での役割や特徴を表すような名前だと思うんだが、どうだろ?
例えば古市加十は、「古い地下」。つまり古市は江戸期に作られ、明治期には埋められてしまった大伏樋
(=地下迷路)を探索するという役割がある。「十」は、古市が殺されて時計台にぶら下げられた時、十字架に
かけられたキリストのようと言われている箇所があるから、「十」はその意味と取れるのではないか。
また、真名古明は、その名の如く、「眼」。その推理力と明晰さ加減を端的に示す名前じゃなかろうかと。
とりあえず、この二人の人物については、以上のように考えて見ても良いと思うんだが、他の登場人物が
いまいちワカラン。誰か「こうじゃないか?」と気付いたらカキコしてくれ。
36 :
吾輩は名無しである:04/03/09 17:36
短編『黄泉から』の最後の一言に泣けたぜ
>>34 ふと出逢って衝撃を受ける……というご意見に同感です。
でも自分の周りで、久生十蘭にふと出逢うどころか
この作家を知っている人がまったくいない。寂しいついでage。
38 :
吾輩は名無しである:04/03/09 17:57
あれ本当だ。海豹島age。
40 :
吾輩は名無しである:04/03/09 18:55
ついこのあいだ、早●田界隈を歩きがてら、古本屋街で久生全集の未入手を探してたの。
そのなかでもとびきりぼろぼろの一件に入って、店内を見回った後、
これもぼろぼろの老店主に「あの〜、久生十蘭は…」と聞いたら、
「いや〜、最近書いてないねえ」だって。ペンネームを意識したギャグだったのかな?
教養文庫のオンデマンド出版には入っとらんの?
いいな、早稲田の古本屋の古店主。
43 :
吾輩は名無しである:04/03/10 00:34
顎十郎捕物帖
44 :
吾輩は名無しである:04/03/16 13:54
無月物語、イイじゃないか
45 :
吾輩は名無しである:04/03/16 16:09
「無月物語」、結局どうして公子と花世は死罪ということになったのか、そのことについては
作者は語らないんだよね。語らないまま作品を泰文の死で終わらせたのは、作品に奥行きを
与える結果となったと思う
三一書房の全集買ってしまいました。
澁澤龍彦が解説書いてます。
47 :
吾輩は名無しである:04/03/17 11:25
>>46 あぁ、久生の作品の真髄は、αからΩまでそのスタイルにある…と主張してた解説だぁね。
ちなみに、確かその全集では、安部公房も編集委員として加わっていたはずだが、
安部にとって久生という作家は、どういった作家としてあったんだろう?
誰か詳しい香具師、いないものかしら?
48 :
吾輩は名無しである:04/03/24 10:43
キャラコさん
教養文庫では「地底獣国」がお気に入りだったな。
50 :
吾輩は名無しである:04/03/24 11:58
>>49 『地底獣国』、なかなかイイよね。
漏れは『魔都』がお気に入り。
51 :
吾輩は名無しである:04/03/26 22:10
『魔都』とかいってる香具師が多いけどあれは合作。
久生は五分の一も書いと蘭
>>47 安部公房の作品って映像化しやすいのかもしれない。(映画「砂の女」を観ての感想)
久生十蘭の作品も何本か映画になっているようだけど、ご覧になった方いますか。
自分は未見につき、映画の完成度について云々できるものではありませんが
映像化できそうで実は難しい…というのが彼の作品なのでは、と思っている。
文学だからこその世界をもっていた久生に安部は嫉妬してたりってことはないかな。
54 :
吾輩は名無しである:04/03/27 14:28
>>53 漏れも未見ですが、確か一本は「母子像」だと思います。
映画のほうでは、母親からの視点もあるようでふ。
久生自身はこの映画を観て「映画のほうの『母子像』はこれで良かったんだ」と述べたのだとか。
55 :
吾輩は名無しである:04/03/27 14:29
今「母子像」読み返しました。
母親からの視点を絡めた映画かぁ…むぅぅ。
荒正人の解説(普段解説は読まないので、今回初めて読んだ)には
――この短篇が『ニューヨーク・ヘラルド・トリュビューン』紙主催の
第二回国際短編小説コンクールで一等をえた理由は幾つかあると思う。
映画的手法ともいうべき、現在と過去を重ねながら、少年の行為と心理を
正確に追っている構成、(以下略……
などとあって、まさに映画的手法なんて言葉使ってますが。
むぅぅ……やっぱり観ないでいるほうがいいかもなぁ。
俺もソース希望>51
58 :
吾輩は名無しである:04/03/30 18:08
>>51 ソース挙げないところを見ると、やはり偽情報か。
59 :
吾輩は名無しである:04/04/06 13:42
あげとく
60 :
吾輩は名無しである:04/04/08 06:46
>51ではないが、おれもその話何かで読んだことがあるぞ。
老編集者のインタビューだったかなあ。
だいたい、翻案を除けば短編しか書かない久生が、あんな長いの一人で書くとも思えん。
確か五、六人の作家が協力してストーリーを作っていったらしい。
オレも聞いた事ある。
勿論、合作自体が魔都の面白さを否定する根拠にはならん。
中井英夫が優れた文体を持った作家として
鴎外、芥川、太宰とともに
久生十蘭をあげていた。
中井の『虚無への供物』には久生っていう
非常にチャーミングな女性が出てくるけど関係あるのかな。
63 :
吾輩は名無しである:04/04/08 18:44
>>60 マジで?
それは「新青年」で行われてたリレー小説とは違うんだよね?
64 :
吾輩は名無しである:04/04/08 23:44
65 :
吾輩は名無しである:04/04/09 01:43
何人かでアイデア出し合いながらストーリー作って行ったって話は
漏れも聞いたことある。でも、それを整理して
物語として纏めたのも、文章を書いたのも全部十蘭なんじゃなかったっけ?
66 :
吾輩は名無しである:04/04/13 10:21
『無月物語』の完成度って高いね
く う と ら ん
新ハムレットは?
同じ話を2回小説にしちゃうからね。
カラスキーかっこいいね。
孤独なテロリストの垣間見せる優しさを凝った趣向で見事に捕らえている。
道化役の石亭先生とのコントラストも秀逸。
「刺客」の最後はちょっと技巧に凝りすぎてるようなところがある
お前最後にあれがやりたかっただけちゃうんか、と
きれいなエナメル質に覆われた白くて形のいい歯の人を見ると
この人の骨を混ぜて磁器をつくったら……と、つい思ってしまいます。
74 :
吾輩は名無しである:04/04/17 15:39
久生は、いつ函館中学を退学したのかが分かっていないらしい
さらに久生の父親の名前すら、分からないらしい。
久生十蘭の幼少期て、謎に包まれてるんだよな
>>74 徹底的に自分について喋らない人だったらしいからねぇ。
奥さんがいたのは確かだが、子供がいたかどうかもはっきりしない。
作品以上に作家そのものがミステリアスってのも、素敵。
久々に全集読み返した。
「無惨やな」「姦」などを読むと、やはりこの人は天才だと思う。
76 :
吾輩は名無しである:04/04/24 12:16
久生の卒業した中学って、駒込にあるあの聖学院なんだろうか?
姦はたしかに絶品だよねえ。
78 :
吾輩は名無しである:04/04/24 13:27
久生といえば中井が出てくる。私も中井経由で久生を知った。
そんな私が大好きなのは”墓地展望亭”だ。
現在でも、こんな激しく甘ったるいラブロマンスは少ねえんじゃないの?
墓地展望亭というタイトルだけでご飯3杯はいける
80 :
吾輩は名無しである:04/04/24 14:17
81 :
吾輩は名無しである:04/04/24 18:57
あらこんなスレが。先日、ブックオフで久生の「十字街」だったかな、
そんなタイトルの朝日文庫を買いました。
最初は面白かったけど途中からつまんなくなったので読み終えるとすぐ捨てました。
何も捨てることはなかったな。
82 :
吾輩は名無しである:04/04/24 19:01
「昆虫図」は素晴らしいと思う。ぞくっとします。
地底獣国も好き
俺も地底好き
恐竜いるかな
久生十蘭すべて好き。生き返ってほしい。
86 :
吾輩は名無しである:04/04/24 21:47
稀代の名文家ですな、この方は。
87 :
吾輩は名無しである:04/04/30 00:01
今「新西遊記」読んだが、面白かった。
久生って、ほんと教養ある人…いや、雑学王といった感じの人だね
ミス板で「『魔都』は微妙」という評を見かけたのだが、
未読なのでどう微妙なのか分からん。
俺は断然『黒い手帳』。
きょう、鶴の噴水見てきたけど
歌わないじゃないか、水噴いてるだけで
90 :
吾輩は名無しである:04/05/05 12:16
>>89 そりゃ、噴水下に人がいないからね。
噴水下で国歌を歌っていた人は国へ帰ったよ。
噴水下で歌っていた人を発見した人は
時計台に磔されて死んでしまったけどね…
91 :
吾輩は名無しである:04/05/11 14:55
下がりすぎた、age
92 :
吾輩は名無しである:04/05/16 17:39
「新西遊記」、前半部が十蘭の特徴とも言える、博覧強記的な側面が強く出てしまっていて、
最初は「失敗作かなぁ?」なんて思っていたが、後半部は素晴らしかった。
あの後半部を活かすには、それこそ前半部のような側面を必要としたんだね。
93 :
吾輩は名無しである:04/05/18 11:29
>>92 チベットラマ僧の拷問の話だっけ?
罪人とその身内を丸坊主にして対座させて、ヤットコで互いに歯を抜かせ合う。
全部抜き終わったら木槌を渡して、先ほど抜いた歯を坊主頭に打たせ合うっていうやつ。
あれって実話なのかな?拷問史とか調べたことあったけど、見つからんかった。。。
漂流ものに出てくる、な〜んにもしない、っていう槽法も実際にあるのかな?
95 :
吾輩は名無しである:04/05/20 17:20
ハムレットの冒頭と結末で「男爵」→「伯爵」になってる。
フツーの作家なら誤植だろうと思うんだけど、この人のは仕掛けがありそうで無視できない。
96 :
吾輩は名無しである:04/05/22 12:34
>>95 三一書房版の全集でそうなら、誤植と考えるのが妥当かと。
三一版は誤植がひどいからねぇ。十蘭に限らず。
ああ、そうなんだ。
いろいろ深読みしてしまったよ。
ちくま文庫
J子爵→J伯爵
100 :
吾輩は名無しである:04/05/25 14:25
age
同じ公園内にあっても人気がない亀の噴水のあわれさ
102 :
吾輩は名無しである:04/06/05 13:29
フランスのかほり
103 :
吾輩は名無しである:04/06/11 00:52
久生の墓は材木座にある。
104 :
吾輩は名無しである:04/06/15 15:02
こないだ『白雪姫』を全集で読んだが、これはあんまりパッとしない印象だったなぁ。
悪くはないけど。
105 :
吾輩は名無しである:04/06/15 17:31
「白雪姫」ってどんなのだっけ?
ラストで一緒に亡命(?)しようとした女が
川を泳ぎ渡る途中に自分から手を放してニッコリ
ってやつかな?
106 :
吾輩は名無しである:04/06/25 20:22
>105
似ているがちと違う。
拍子抜けするほどあっさりと泳ぐのをあきらめるんじゃなかったけ?
107 :
吾輩は名無しである:04/06/29 00:16
画家である日本人男性が、嫉妬深いフランス人のカミさん連れて出かけて、カミさん死なせてしまった話だよ。
カミさんは、男性の手をあっさり離して、氷河の割れ目の中に吸い込まれてったって話だったと思うぞ…
108 :
吾輩は名無しである:04/07/06 01:28
久生十蘭とは直接関係ない話だけど、
以前私が古本屋の店番やってる時のこと。
80歳くらいの紳士が店に入ってきて私に会釈した。
「ちょっと見せてくださいね」
と言い店内をじっくり見て、十蘭を一冊買って帰った。
それから私は十蘭の愛読者になった。
・・・・・・駄文すみません。
109 :
吾輩は名無しである:04/07/06 01:35
>108
その人、久生の何て本を買ったの?
>>109 『久生十蘭全集』のどれかです。
あの紳士が店にいた間、何か違う世界に
すべりこんでたような不思議な感じがしたのでした。
思い出話につきあってくれてありがとう。では。
111 :
吾輩は名無しである:04/07/10 10:03
112 :
吾輩は名無しである:04/07/15 20:08
もう一回、全集を組みなおさなくちゃね。
113 :
吾輩は名無しである:04/07/16 02:41
湖畔ってすんばらすい。
うすゆき抄もなかなかどす。
でもやっぱ玉取物語っすかねぇ。
ちょと、爆笑の小さい方思い出してワロタ。
国書からでてる「海難記」の編纂が橋本治というのが気にかかるんだけど、
解説とかの詳細をしってる人いない?
存命の久生十蘭リスペクト作家はこの人しか知らない
あと、中井英夫「虚無への供物」の中盤あたりに真名子刑事ってのがでてくるんだけど、
これって「魔都」の真名古警視が元ネタかしらん。
橋本治は、朝日文芸文庫版の十字街で紹介文を書いてたね
(橋本自身の著書からの再録だけど)。
あと、塚本邦雄も"久生十蘭リスペクト作家"だね。
存命か否かは定かではありませんが、、、
116 :
吾輩は名無しである:04/07/28 12:54
イキトラン!!
きょう、図書館で新残酷物語をよんだ。
読んでる途中で、気持ち悪くなった。
やっぱ、十蘭には、とてつもなく、冷めた狂気がある。
そんなことを、ふと再確認した。
119 :
吾輩は名無しである:04/08/18 11:49
age
120 :
吾輩は名無しである:04/08/24 19:24
∧_∧
( ´∀`)< ぬるぽ
底知れぬ作家なのにもう語る事が何も無いってのは悲しいねw
122 :
吾輩は名無しである:04/08/25 12:41
>>121 例えば夢野久作と較べたら、色んな作家や批評家、学者によって多く言及されているとは言い難い作家だから、
叩き台になるような観点なり意見なりのないまま、手探りで何か言うしかない。それだから、語るべきことは
多くあるはずなのに、どうも語りづらいってのがある。
123 :
吾輩は名無しである:04/08/27 10:10
奥様快活でとても感じのいい方だったがご存命か
124 :
吾輩は名無しである:04/08/27 10:28
「虚無への供物」の久生奈々は
久生十蘭が描いた理想の女性像をモデルにしてるんだ!と
友人が言ってたんですがホント?
中井英夫本人がそう言ってたのかな?
125 :
吾輩は名無しである:04/08/27 11:13
>>124 俺も今虚無読み返してるから実にタイムリー
中井が久生の愛読者だったことは事実だが
126 :
吾輩は名無しである:04/08/31 14:19
吉行淳之介のエッセーに、久生について述べられたものがある。
127 :
吾輩は名無しである:04/09/01 09:39
>>126 へえ、なんか意外な人が。。。なんて書いてるんですか?
128 :
吾輩は名無しである:04/09/11 17:43:38
久しくage
久しくageとらん
130 :
吾輩は名無しである:04/09/15 10:26:43
とりあえずベタな話題を。
みなさん、一番好きな作品はなに?
とりあえずわたしは「湖畔」。愛々亭ってのが可愛い。
131 :
吾輩は名無しである:04/09/15 12:18:14
玉取物語!!
132 :
吾輩は名無しである:04/09/15 13:18:48
133 :
吾輩は名無しである:04/09/15 13:25:08
久生は主張が無い分純粋なエンターテイメントとして成立している。
ということで、前も書いたけど「墓地展望亭」が好き。
読んでて、うらやましと思った。こんな恋がしたい。
134 :
sage:04/09/22 23:19:22
「魔都」読んでます。当時の地図が欲しいな…
失礼。sage入れるとこ間違えました…
136 :
吾輩は名無しである:04/09/29 15:34:58
鈴木主水age
137 :
吾輩は名無しである:04/10/01 13:28:05
顎age
138 :
吾輩は名無しである:04/10/26 17:50:02
キャラコage
139 :
吾輩は名無しである:04/10/26 18:16:58
タヌ子age
140 :
吾輩は名無しである:04/11/05 20:48:03
そろそろネタ切れか?
141 :
吾輩は名無しである:04/11/12 01:31:34
胴切り主水age!!
おまいらのケコーン式に福助さんが出てきたらどうする?
143 :
吾輩は名無しである:04/11/16 16:02:49
『人を殺したが…』age
144 :
吾輩は名無しである:04/11/16 16:19:21
「十字路」ひんやりした文章
145 :
吾輩は名無しである:04/11/16 17:03:32
「姦」、かしましと読むとは
146 :
吾輩は名無しである:04/11/17 00:23:34
↑
知ってたよ
147 :
吾輩は名無しである:04/11/17 09:42:15
女が3人集まるとウルサイ(=かしましい)
148 :
吾輩は名無しである:04/11/17 15:55:08
あ〜酔った酔った
149 :
吾輩は名無しである:04/11/17 20:07:28
おれの骨をあげるよ
150 :
吾輩は名無しである:04/11/24 12:31:45
正直なところ、久生の『母子像』てツマランなんて思っていたが、
再読してみると、意外に面白かった
151 :
吾輩は名無しである:04/12/09 20:14:10
だいぶさがってたんだなー
152 :
吾輩は名無しである:04/12/09 21:43:26
とりあえず、存命中の、久生に言及してる人をいくらか挙げとく。
川村湊…『紙の中の殺人』にて。現在絶版。
川ア賢子…『早稲田文学』『ユリイカ』に。確か研究書も一冊あったはずだが、覚えてない。
田中優子…『顎十郎』の解説。
橋本治…『日本幻想作家集成』(たしかこんな名前のシリーズ)の解説、『ユリイカ』。
笠井潔…どの著書で論じてたか忘れた。
ほかに知ってる香具師、どんどん挙げてみれ
153 :
吾輩は名無しである:04/12/09 23:11:08
>>152 笠井潔は『物語のウロボロス』で久生十蘭の「黒い手帳」を論じている。
154 :
吾輩は名無しである:04/12/10 14:04:47
顎十で、新橋横浜の蒸気機関車をネタにしたのってありませんでしたっけ。
急ぎで調べたいんだが、急ぐ暇がなさすぎて。もしお分かりなら。
155 :
吾輩は名無しである:04/12/10 15:03:55
>>154 顎十の時代設定で蒸気機関車はないんじゃないかと。
平賀源内ならありそうだけど。
>>155 そっちだ! 確かにそうですね。ちょっと検索してみます。ありがーとう。
>>152 何で存命中なのか? 今年亡くなった都筑道夫を抜かしてよいものか。
158 :
吾輩は名無しである:04/12/10 19:12:31
>>157 亡くなった人まで含めると、結構な量になるからだよ。
ちと時間もなかったんでそうした。
都築さん外すのはいかがなものかとは確かに思ったが、
とりあえず、「存命中」としたからには、外すのが適切かと思った。
159 :
吾輩は名無しである:04/12/10 19:42:43
腸と遊ぶ話ってこの人の作品にあったっけ?
あれがおもしろかった。
海野十三と一緒にされては久生十蘭も浮ばれないやね。
161 :
吾輩は名無しである:04/12/16 04:37:56
>>152 川崎賢子の研究書って「叢書新青年 久生十蘭」のことでは。
江口雄輔と共著のやつ。
ちなみに、この江口雄輔も十蘭の評伝書いてる。
162 :
吾輩は名無しである:04/12/16 09:40:12
現在入手(古書でなく)できる久生十蘭全集ってあるの?
163 :
吾輩は名無しである:04/12/16 09:53:38
ないよ
164 :
吾輩は名無しである:04/12/21 14:34:05
>>162 や、まだ池袋ジュンク堂には全集があったはずだが
165 :
吾輩は名無しである:04/12/22 02:54:17
上原ゆかりage
明日は鶴が鳴いて70周年の記念日
新年明けましておめでとうございます、スレ立て主です。
地味ながらもこのスレが生き残ってることに、少々喜び感じております。
今後とも何か久生についての情報等ありましたら、書き込んでくださいませ…。
死なない程度には保守してきますんで…
168 :
吾輩は名無しである:05/01/08 14:16:34
age
169 :
吾輩は名無しである:05/01/08 15:20:59
兄弟スレ
【くたばって】二葉亭四迷【おしまい】
170 :
吾輩は名無しである:05/01/25 03:26:52
hosyu
171 :
吾輩は名無しである:05/01/26 08:36:30
>161
遅レスですが、川崎賢子には『蘭の季節』という著書があります。
雑誌に発表した久生についての論文が載ってます。
172 :
吾輩は名無しである:05/01/29 08:08:44
>>171 そう、それだ。
後、『少女病』だっけ、あれにも久生論が入っていたかと思うが。
『少女日和』……
174 :
吾輩は名無しである:05/01/29 09:28:19
>>173 そうだった…。何だか花袋あたりとごっちゃになってしまっていたようだ…。
訂正3X。
175 :
吾輩は名無しである:05/02/05 23:58:23
あげとく
176 :
吾輩は名無しである:05/02/19 16:12:08
保守
178 :
吾輩は名無しである:05/02/26 15:30:02
ネタ切れかなぁ…
久生十蘭って今はどの世代にもっとも読まれてるんだろう?
日本文学ヲタしか読まないから
どの世代に読まれているか考えるだけ無駄。
181 :
吾輩は名無しである:05/03/01 10:07:49
っていうか十蘭を知っている人にすら会ったことない。
みんないくつくらいなの?俺は28才だけど。
182 :
吾輩は名無しである:05/03/01 10:25:54
俺は11歳だけど読んでるよ
183 :
吾輩は名無しである:05/03/01 18:39:17
11才って5年生!どこで十蘭を知ったの?
184 :
吾輩は名無しである:05/03/01 22:47:44
奥泉光が久生好きだというので読んだ
私は40代前半ですが、十蘭友だち、一人しかいません。
寂しいな。
186 :
吾輩は名無しである:05/03/02 10:09:11
僕は橋本治の評論見て知った。
私は24歳
数年前に中公文庫の「肌色の月」を古本で買ったのがはじまり
朝日文庫も揃えました
188 :
吾輩は名無しである:05/03/04 19:34:04
512 名前: 吾輩は名無しである 投稿日: 02/06/09 01:03
美香は眼鏡ブス。でうんこは大盛り。いつも便器からはみ出そうになって
必死で流す。たまにつまる。音も凄い。ブリブリという音が四方に響き渡り
ガス爆発と間違われ通報されることもしばしば。こんな美香だけど誰か
お嫁に貰ってあげてね。処女だよ。
514 名前: おなら 投稿日: 02/06/09 01:06
よっしゃ。
久しぶりにいじめがいのあるやつが出てきたな>美香
おまえブスだろ。メガネかけて、髪ぼさぼさだろ。
男にもてたい一心で心理学とか勉強したんじゃないのか?
でもいい男はみんな他の女に。おまえまだ処女だろ。わかるよ。
533 名前: 美香 ◆5qBZxQnw 投稿日: 02/06/09 01:32
いや、すごい勢いで叩かれたから、ちょっと呆然としていた。
ひとりぐらい味方がいると思ってたけど甘かったよ。
駆動さんの気持ちがわかったよ。
わたしも叩いたけど、あんたらと一人で渡り合ってた彼すごいよ。
たしかに処女だけど、それってバカにされるようなことか。
マスコミに洗脳されてないか、あんたら。
わたしの友達にもたくさんいるけどな。
それにもてないなんて字面見ただけでわかるのかよ。
男とつきあったことはあるけど、そう簡単にはやらないよ、ふつう。
てゆうかなんでこんな処女、処女ってレスばかりくるんだ。
あんたら童貞なのー?
私は30代。高校のとき社会人の彼氏に勧められて以来好きになって
大学も国文(近現代)専攻だったから何とか話が通じていたけど
確かに今、まわりには誰もいないなぁ。
母が私の本棚から「肌色の月」見つけて読んだ程度。
何年か前に兄弟が結婚したんだけど、親族顔合わせの際に
お舅さんが、私が十蘭好きと知って異様に盛り上がっていた。
自分の娘も婿もそっちのけで婿の姉とヲタ話をしたがるお舅さん…w
なんと披露宴の時まで私に十蘭話をしてきた。
やっぱり、まわりに誰もいないんだろうなー。
190 :
吾輩は名無しである:2005/04/08(金) 22:52:12
十蘭の短編はどれも面白いが、好きなものを二つ、三つ上げるとするとどの作品?
「予言」と「湖畔」は外せないのでとりあえず入れとくとして。
「黄泉から」 「虹の橋」 「野萩」
この三作、好きだな。
俺も『黄泉から』は外せないな・・・・・
あとは『復活祭』、『骨仏』
192 :
吾輩は名無しである:2005/04/18(月) 16:46:53
↑とは書いたが、『無月物語』もE。
『巴里の雨』もA。
って決められねえよ。
あと、ちょっと下がっているので上げますね。
194 :
往年のジュウラニアン:2005/04/23(土) 11:05:04
お邪魔します。
検索してたら引っかかってしまいました。
学生時代に嵌ってしまい、
当時刊行されていた三一書房の全集や
コレクション・ジュラネスクを買い揃えて
読みふけっていたことが懐かしく思い出されてきます。
ジャンルは違いますが高橋和巳作品と並ぶ、
私にとってのバイブルのようなものでしたね。
久し振りに読み返してみたくなりました。
195 :
吾輩は名無しである:2005/04/24(日) 00:19:01
私は31歳ですが、学制時代に現代教養文庫の十蘭傑作選ではまりました。
一番好きな短編は「月光と硫酸」
「ノンシャラン道中記」も大好きです。
196 :
吾輩は名無しである:2005/05/05(木) 09:14:59
「雲の小径」 柚子、怖い
それに全体に乾反った顔って・・・
つい、山○邦子を想像してしまうw
197 :
吾輩は名無しである:2005/05/06(金) 12:37:14
既出だろうけれど、講談社文芸文庫に十蘭の「母子像」入ってるね
198 :
吾輩は名無しである:2005/05/19(木) 02:24:00
age
199 :
吾輩は名無しである:2005/06/02(木) 15:47:54
age
200 :
吾輩は名無しである:2005/06/05(日) 21:12:23
age
201 :
吾輩は名無しである:2005/06/06(月) 21:11:45
「骨仏」はいいね。三一書房の全集には、挿んである栞みたいなものに掲載
されていたけれど、名掌編だと思う。
202 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 10:59:57
月報に載ってたね。
三一書房の全集では「水草」と「昆虫図」も月報に掲載されてたけど
「昆虫図」も凄い短編。
その辺、みんな創元推理文庫『久生十蘭集』に入れられてある。
204 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 15:08:15
ちくま文庫あたりで、新たに全集が出ないもんでしょうか。
205 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 15:26:03
ウン、きっちり校正した完全版で出してほしいね。
206 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 15:36:13
そうですね。それに全集やジュラネスク等に未収録の長編もまだあるみたい
だし、もう少し手軽に入手出来るようにならないものかと。
美国なんか凄い高価ですし・・・
奢霸都館の「美国横断鉄路」か。
あれは高いね。状態や帯の有無にもよるけど。
208 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 17:49:47
やっぱり状態のいい方がいいですからね。まあ読む方が大事ですけど・・
それより十蘭のオフィシャルサイト準備委員会とかいうサイトを先ほど
見たんですが、江口氏が全集を企画しているようなことが書いてありま
した。朗報です。確か後数年で著作権が切れると思うんですが、没後50年
とかに関係してのことでしょうかね。
209 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 18:09:10
2007年で没後50年だよね。
著作権フリーになる前に全集を出すってことかね?
そうだとすると完全版になる可能性は高いかな。
210 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 18:36:57
だと嬉しいですね。
もし全集が出るなら、もう少し流通して欲しいですね。
かなり幅広い年代の方でも読める作家ですし、十蘭の力量からいってマイナー
すぎると思うんですが・・まあそこも魅力といえば魅力なんだけど・・・
211 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 18:58:12
久生十蘭オフィシャルサイト準備委員会、見てきたよ。
久生夫人が亡くなられて、甥御さんが著作権継承者になったんだね。
ブログがなかなか面白い。
それと、江口雄輔他が今の時期に全集を企画してるんだったら、本格的なものになりそうだな。
新たに従軍日記や書簡類も発見されたわけだし。かなり期待できると思うよ。
212 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 19:27:06
評論本や遁走するファントマ(共に未読)の著者ですから、心強いですね。
とすると来年あたりに期待というところでしょうかね。
213 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 20:06:47
中学のとき、乱歩の短編から始まって「瓶詰めの地獄」、「恋愛曲線」などの戦前の作品群には
驚かされた。「虚無への供物」にいたるまでの作品は、単なるミステリーの範疇におさまるもの
ではない。世界に誇れるものだと思う。
214 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 20:09:56
没後50年を睨んでの事だとすると、来年あたりからの刊行開始になるかもしれないね。
ほんとに十蘭の作品は少年からお年寄りまで楽しめるんだよね。
全集刊行が十蘭再認識のきっかけになれば、それもまた好い事だ。
>ほんとに十蘭の作品は少年からお年寄りまで楽しめるんだよね。
無理。子供にはわからない「十蘭の男振り」(都筑道夫)。
橋本治に、十蘭のわからなさを見事に説いた評論があったね。『文学たちよ!』初收。
216 :
吾輩は名無しである:2005/06/08(水) 20:30:33
「骨仏」などは、英語に翻訳してアメリカ人に理解されるだろうか。
「母子像」は賞を獲ったりできたけれども。
217 :
吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 00:01:41
難しい疑問ですね・・
掌編とかどうなんでしょうかね。
でも「骨仏」は絶品ですね。
>>215 そうでもないだろう。
うちの坊主は中学2年なんだが、書棚から十蘭引っ張り出して読んでるぞ。
子供は背伸びするものさ。読んだって録にわかりゃしないよ。
誤字訂正
録に → 碌に
221 :
吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 11:25:38
おまい決め付けるなよ。
たといおまいがガキの時に読めなかったからと言って、他のすべての人が同じじゃないだろう。
ひとつの事象ですべてを判断するなって。
ちなみにオレは高校のときすでに小栗虫太郎も十蘭も読んでた。
222 :
吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 11:44:26
それは頼もしい…
223 :
吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 11:55:03
>>220 碌に、も正しくないよ
「陸に」が正しいのです
>>221 高校生が読んでたって自慢にもならん。読むだけなら中学生でも読む。
しかし十蘭は蟲太郎や久作と違って、わかって読めるまでに成熟する必要がある。
わからん人には一生わからんところがある。
225 :
221:2005/06/09(木) 15:02:52
>>224 >ちなみにオレは高校のときすでに小栗虫太郎も十蘭も読んでた
別に自慢で書いたわけじゃない。単に別のひとつの事例として書いただけ。
レスの流れから、わかっていただけると思うのだが。
>わかって読めるまでに成熟する必要がある
あんた自身についていってるなら、納得する。
>わからん人には一生わからんところがある
あんたについてなら、とりあえず納得する。
しかしこの結論を持ってくると、ガキに十蘭はわからない→成熟すればわかる、
という図式自体が成立しなくなっちゃうよ。
>>225 「レスの流れから」すると、
>>222が「それは頼もしい…」と言ってるから、
高校生で読んだとは頼もしい→自慢できることだ、って理解が自然に成立するね。
228 :
225:2005/06/09(木) 16:16:24
>>226 オレは222じゃないしな。自演はしてないよ。
それにもしそう考えるなら、224の
>高校生が読んでたって自慢にもならん
は直接的に222の書き込みに対する反応だからな。
>>227 読んでるよ。
ところで、もしかして
>>215-219-224-226-227は同一人物?
ならもう相手しないよ。これでお終い。
誰も自演だなんて言ってないが、被害妄想?
「レスの流れ」とやらを愚直に辿っただけのことだろ。
>>228 すると、橋本治の久生十蘭論を読んだ上で、
あそこで指摘された十蘭のわかりにくさについては同意しないってわけね?
そいつぁ面白い、橋本の論への反論を聞きたいな。
231 :
吾輩は名無しである:2005/06/09(木) 17:01:52
もうやめてくれ
スレがのびてるとおもったらこんなくだらない…
或る久生十蘭論について(この場合橋本治の論)、その当否を問題にするのは、
至極真っ当な文学論のはずだが。
233 :
吾輩は名無しである:2005/06/10(金) 00:05:39
現在多少の無理をすれば入手可能な作品として、
三一全集全7巻、ジュラネスク3冊、美国横断、遁走するファントマ、
朝日文庫源内、ユリイカ十蘭特集、幻想文学30、幻影城2冊に教養の
無月物語収録の「犬」、で全て読めると思うんですが、どなたか他
に知っている方はいませんか?
沖積舎の「紀ノ上一族」
「紀ノ上一族」 はジュラネスクに入ってるよ。
スレの流れからすれば、十蘭子供の時から読んでた人のほうが勝ちの気がするが・・・・・
十蘭の衒い、というかペダントリーをにやにや楽しめるのは
やっぱりある程度歳をとってからじゃないかな。
この辺は虫太郎とはちょっと違う。
ただ、『湖畔』や『ハムレット』は12歳が読んでも40歳が読んでも感銘は受けるでしょう。
その歳なりに・・・・・
>233
幻影城の創刊号に『ジゴマ』の翻案が載っていたような・・・・・
>>236 勝ちも負けも、そんな判定しようにも、肝心のどう読んだのかが全然語られてないやんけ。
それに、十蘭で理解しにくいのは虫太郎みたいなペダントリー(衒学)ではなく、
多くを語らない、語っても全ては語らず何か秘めたところのある、あの登場人物たちの心意だよ。
いやいや、年少者が理解しにくいのは
登場人物の心意ではなく、
あの凝りに凝った小説のスタイルでしょう。
多分小説読み込んでない人は何を目論んでいるかもわからないはず。
登場人物の『心意』というものは、
短編小説にしても、長編にしてもすごくわかりやすく描いてあるような気がしますが・・・
わかりやすくはないだろ。凝りに凝ったものだってんだから。
241 :
吾輩は名無しである:2005/06/10(金) 18:48:11
そらぁ、「ああ、酔った酔った」と寝っ転がられたってサ、
一体こいつ内心ナニ思ってるんだか、つかみかねるわな。年少者にはわからん。
242 :
吾輩は名無しである:2005/06/10(金) 21:32:28
>234、235、237
どうもありがとうございます。
そうですね、翻訳がありましたね。
243 :
吾輩は名無しである:2005/06/11(土) 15:54:56
age
244 :
吾輩は名無しである:2005/06/12(日) 11:07:06
age十郎
245 :
吾輩は名無しである:2005/06/13(月) 15:49:39
薔薇十字社版の「巴里の雨」って本当に存在するのだろうか?
それを言えば『夜の鶯』はどうなるんだ!
247 :
吾輩は名無しである:2005/06/13(月) 18:52:52
「夜の鶯」か。
サンプル版かなにかでも存在してたら、20万ぐらいするだろうな。
巴里の雨持ってるよ。
夜の鶯も早稲田大学演劇博物館の図書館で読んだ。
コピーしようと思ってたけど卒業しちゃった……
249 :
吾輩は名無しである:2005/06/18(土) 22:35:36
マジ?
こんなことで嘘なんて言わないよ。
ストーリーはあんま大したことなかったけどね……
252 :
吾輩は名無しである:2005/06/19(日) 11:35:47
大変失礼しました。
しかし、あるとこにはあるんですねえ。
254 :
吾輩は名無しである:2005/06/19(日) 21:40:24
>253
どうも色々と情報ありがとうございます。
ただ「巴里の雨」は薔薇十字社版のものが存在するか否かということで・・
「夜の鶯」もコレクシオン・ジュラネスクの第4巻としての話であって、
それなら1975〜7年頃の出版だと思われます。
とは言うものの「夜の鶯」情報、参考になりました。
薔薇十字社が潰れて再建されたのが出帆社だってのは承知だよな?
>>254
256 :
吾輩は名無しである:2005/06/20(月) 02:05:25
再建されて出帆社になったとは知りませんでした。
まあ確かに、『大坪砂男全集』みたいに薔薇十字社版と出帆社版と二回出たものもあるが。
前者の方が月報がついてお得。
258 :
吾輩は名無しである:2005/06/25(土) 12:33:29
函館出身なんだよねこの人。そのことはあんまり知られてないけど。
地元の誇り…かな。
259 :
吾輩は名無しである:2005/06/25(土) 22:14:16
他にも長谷川兄弟や水谷準なんかもそうですね。
ある意味、探偵小説ムーブメントの供給地ですね。
啄木なんかもいるし、少し目立たないかもしれませんね。
260 :
吾輩は名無しである:2005/06/28(火) 03:26:31
十蘭は充分目立っている作家だと思うけれど・・・
違うかな?
まぁ、亀井勝一郎なんかがいるからなぁ・・・
261 :
吾輩は名無しである:2005/07/11(月) 21:12:58
age
262 :
吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 11:24:27
8月に講談社文芸文庫で作品集が出るみたいだよ。
263 :
吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 13:46:36
情報ありがとうございます。
8月10日ですね。
「湖畔・ハムレット」ということは、短編集ですね。
未発表作品が収録されてれば嬉しいんだけどね。
ここ1・2年で十蘭の出版物、増えるんだろうか・・
うれしいけど、ちくまと被ってるのばかりだったらイヤン
265 :
吾輩は名無しである:2005/07/14(木) 23:51:45
そんな予感がしますね。
湖畔・ハムレットとくれば、黒い手帳、母子像と・・・
収録作予想
湖畔、ハムレット、予言、無月物語、母子像、野萩、西林図、鈴木主水
解説 川崎賢子
267 :
吾輩は名無しである:2005/07/21(木) 21:07:16
age
国書刊行会にて全十巻の久生十蘭全集刊行予定!
でも2008年・・・・・・
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
早いとこ、三一版全集を読んでおこう。
(もう10年も積読状態だ)
271 :
吾輩は名無しである:2005/07/29(金) 07:50:18
国書より
『旧全集の約2倍を収載。2008年刊行予定』
272 :
吾輩は名無しである:2005/07/29(金) 09:44:06
うひゃー愉しみ! 教えてくれてありがとう。
273 :
吾輩は名無しである:2005/07/29(金) 15:32:47
2008年→2023年
国書のことだからきっとこうなる
274 :
吾輩は名無しである:2005/07/29(金) 18:16:53
久生十蘭の没年は1957年11月。
著作権の保護期間は著作者が亡くなった年の翌年1月1日から起算し、50年間。
よって起算日は1958年1月。
全集の刊行予定は2008年。
2008−1958=50年!
国書刊行会、セコー!
_ ∩
( ゚∀゚)彡 国書!国書!
( ⊂彡
| |
し ⌒J
276 :
吾輩は名無しである:2005/07/30(土) 04:37:48
国書刊行会、笑わせてくれるじゃんw
277 :
吾輩は名無しである:2005/08/03(水) 19:36:01
三一の全集を教養文庫、朝日文庫と被る1,3巻以外の
5冊まとめ買いしちまった。
近所の本屋にまだ新刊本置いてるのに気付いたんで、
売れないうちにと急いで買ったけど・・・
国書から全集出るなんて知らなかったよ・・・
278 :
吾輩は名無しである:2005/08/04(木) 07:57:02
でも多分1冊一万以上はすると思うよ。
日影丈吉全集の値段から予想して・・・・
279 :
吾輩は名無しである:2005/08/04(木) 23:10:34
日影全集は高いな・・・
俺は、ハイカラ右京は文庫版を持ってるから、
長編は諦めて短編の巻だけ集めたよ。
長編の巻は古本屋で安く出てたら買おうかって感じ。
よくて同額、へたすりゃより高くなるか?
著作権が切れるから、日影丈吉よりは安くなるんじゃない?
282 :
吾輩は名無しである:2005/08/07(日) 06:07:53
ブログの方も盛り上がってきたな
地味ながらこのスレッドがどうやら生きていることに日々安堵と喜びを覚えるスレ立て主なのでした…。
三一書房の全集をまだ置いてる新刊書店(in東京)、知ってる人いませんか?
お金のない学生時代に3冊だけ買って以来、なんとなく買い忘れてました。
Amazonのマーケットプレイスに出品されてるんだけど、月報とかちゃんと
入ってるのか不安で……。
神保町の東京堂書店ならあるかもしれない。
286 :
吾輩は名無しである:2005/08/11(木) 16:18:34
今月10日に刊行予定の講談社文芸文庫って
東京ではもう書店に並んでいますか?
こちら広島なんですが、どこの書店にいっても
見当たらないです。
配本(の予定自体)がないといわれました。
>>286 自己レス
某大型書店の支店でみつけました。
スレ汚し失礼しました。
288 :
吾輩は名無しである:2005/08/11(木) 18:35:24
289 :
吾輩は名無しである:2005/08/11(木) 20:26:54
十蘭って『探偵小説作家』だったのか。そうだったのか・・・・・・
290 :
吾輩は名無しである:2005/08/11(木) 21:00:26
w
文化・文芸欄以外で十蘭の名前が出てきたからビビった読売夕刊
292 :
吾輩は名無しである:2005/08/12(金) 02:56:20
>289
えっ違うの
>>292 いや、間違いってほどではないんだが、かなり幅のある作家だからねぇ…
「推理作家」と書かれなかっただけ良しとするか
295 :
吾輩は名無しである:2005/08/22(月) 02:54:02
あげ
296 :
吾輩は名無しである:2005/08/22(月) 08:28:27
文芸文庫に収録されてる7編を教えていただきたいのですが
297 :
吾輩は名無しである:2005/08/22(月) 17:57:00
>296
湖畔 ハムレット 玉取物語 鈴木主水 母子像 奥の海 呂宋の壷
プログ見れ!
298 :
吾輩は名無しである:2005/08/31(水) 13:23:24
sotto age
299 :
吾輩は名無しである:2005/09/02(金) 01:27:26
花賊魚とか犬とか遣米日記とか好きだったな。
戦後だと風流旅情記。
300♪
久生十蘭みたいな小説が書いてみたいのだが、どうすればいいと思う?
302 :
吾輩は名無しである:2005/09/08(木) 09:43:04
とりあえず百科事典を寝食忘れて通読。
最近出た文芸文庫でこの人の作品をはじめて読みました
ハムレットのラストのあたりが変な感じで面白かったです
304 :
吾輩は名無しである:2005/09/08(木) 22:20:03
教養文庫の5巻集、3000円で買った!
今後も出るであろう文芸文庫の値段を考えると
高くはなかったと思うようにしている。
306 :
吾輩は名無しである:2005/09/22(木) 13:31:14
age
307 :
吾輩は名無しである:2005/09/28(水) 10:55:26
age
308 :
吾輩は名無しである:2005/09/28(水) 22:44:26
>>305 教養文庫って現代教養文庫のことだよね。
元値より安いのでは?良かったね。
全然話は変わるが、古本屋で講談社の古い文庫、国枝史郎『神州纐纈城』および『蔦葛木曽棧』
を見つけた僕はもっとラッキー!!と自慢して反感を買ってみる。
309 :
吾輩は名無しである:2005/09/29(木) 00:01:02
国枝史郎伝奇文庫か。あれだな。
文庫ながら横尾忠則をカバーに使ってるかっこいいやつだな。
うらやましいが。
久生十蘭を初めて読んだのはやっぱり俺も現代教養文庫だった。
10年前ぐらいは普通の本屋にも置いてたが、最近は全然見んな。
異端作家とかいっていろいろ出してたな。
俺もかなり凝った。日影丈吉の「内部の真実」も教養文庫で持ってたけど、
人に貸してなくしてしまったな。なんとも言えん本だったので非常に悔しい思いだ。
久生十蘭で一番好きなのはタヌとコン吉の出てくるシリーズだな。顎十朗や平賀源内も最高。
シリアスな「紀ノ上一族」とかは正直、十蘭ファンでも「う〜ん」とうならざるを得ないほど
退屈に思える。途中でやめてしまった。
どっちかいうと十蘭では笑えるやつの方が好きだ。
310 :
吾輩は名無しである:2005/09/29(木) 03:00:05
いいなぁ。
教養文庫の「黄金遁走曲」を
ずっと探してるけど見つからない。
他の4冊は持ってるんだけど・・・
講談社といえば、大衆文学館の
白井喬二の「新撰組」をブックオフで見つけて
購入したのに、下巻だけ間違えて
捨ててしまったという苦い思い出があるなぁ。
改めて探してるけどまだ手に入れてないorz...
白井喬二の「新撰組」は笑ったわ。
>>311は上巻だけ読んで
新撰組が話にどう絡むのか
ものすごく期待しておくといいんじゃないか。
という気がする。
313 :
吾輩は名無しである:2005/10/03(月) 12:22:11
誰も「金狼」について語る奴はいねぇのかい。
十蘭ニヒリスムにノックアウトされたよ。
三一書房の全集の第7巻に収録。
314 :
吾輩は名無しである:2005/10/08(土) 23:56:37
age
315 :
吾輩は名無しである:2005/10/09(日) 04:35:59
ブックオフの100円コーナーで久生十蘭集発見→即買い。びびった。
316 :
吾輩は名無しである:2005/10/10(月) 09:22:13
そいつはすごいな。
昔から古本屋行ったら、必ず十蘭をチェックしてるが、
100円はまだ見たことないな・・
317 :
吾輩は名無しである:2005/10/11(火) 02:03:21
教養文庫の「昆虫図」と全集の5巻なら俺も
ブックオフの100円コーナーで見たことあるよ。
どっちも持ってたから買わなかったけど。
>>310 まあ、気長に探せ
おれは、三一の全集すべてと
教養文庫4冊すべて古本屋でget
バラでこつこつ
319 :
吾輩は名無しである:2005/10/20(木) 16:19:34
十蘭は
聖学院中学卒業ではなく、中退だということを最近になって知った。
というわけでage
320 :
吾輩は名無しである:2005/10/27(木) 17:50:26
age
321 :
吾輩は名無しである:2005/10/30(日) 14:59:29
予言について何か思うことがあればお聞かせくださいvv
これは本当に石黒の策略なのでしょうか。
そもそも石黒という男の存在が謎です。
なぜ安部は自殺にいたるまでになったのか。
動物磁気学ってなんですか?
322 :
吾輩は名無しである:2005/11/07(月) 19:04:23
age
323 :
吾輩は名無しである:2005/11/07(月) 20:47:52
今日ゼミで「予言」やりました
おもしろいですね〜
324 :
吾輩は名無しである:2005/11/07(月) 20:57:16
>>323 え?
どこのゼミ?
差し支えなかったら教えてw
そんなゼミあるんだ・・・・・
325 :
吾輩は名無しである:2005/11/08(火) 02:07:30
>324
東京のS大学の日本文学ゼミです。
今は主に久生十蘭と谷崎潤一郎の作品をやってます。
一回の授業で一作ずつ討論するという形で…
今までに「湖畔」「黒い手帖」「虹の橋」「予言」をやりました。
十蘭の作品は解釈によってがらりと姿をかえるので討論が盛り上がります。
難しいけどおもしろいです。
谷崎はあまり盛り上がりませんw
>動物磁気学ってなんですか?
大学生なら、無知丸出しな質問は止せよな。せめて検索しろ。
327 :
吾輩は名無しである:2005/11/19(土) 01:45:46
>>319 たしか聖学院には4カ月くらいしかいなかったんですよね。
聖学院といえば、奇しくも金子国義がここの出身なんですよ。
ご存じでしたか?
328 :
吾輩は名無しである:2005/11/22(火) 16:44:46
>>327 それは初耳でした。
金子とは私的な付き合いのようなものはあったんでしょうか
329 :
吾輩は名無しである:2005/11/30(水) 11:02:46
age
>>325さん
「黒い手帳」読みましたが、今ひとつわかりませんでした。
どのような読み方がありうるのか、教えて頂けるとありがたい
のですが。よろしくお願いします。
現代教養文庫、版元の社会思想社はとっくに倒産していますので
市場からは減る一方。故に古本で見かけたらお買い得だと思います。
ちなみに私も18の時上記文庫の「傑作選」のひとつ「地底獣国」と
古本屋で出会って「海豹島」で脳天を打ちのめされたクチ♀です。
表題作「魔都」以外のII〜Vは持ってます。
↑一読後、あまり好きじゃなかったので売り払いましたw
332 :
吾輩は名無しである:2005/12/05(月) 20:02:04
ageeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee
とらん
333 :
吾輩は名無しである:2005/12/12(月) 18:21:45
年末に備えアゲ
2008年に全集が国書刊行会から出るらしい。
全10巻予定で、作品収録数は旧全集の二倍だとか。
値段もおそらく二倍ぐらいの予感。
一冊一万円だな。
336 :
吾輩は名無しである:2005/12/19(月) 18:21:11
ジュウラニアンゲ
337 :
吾輩は名無しである:2005/12/20(火) 00:01:03
十蘭って翼賛会ではどういう位置にいたの?
岸田國士がトップをつとめた文化部にいたと聞いたけれど
文学報国会には入っていなかったのかな
>>334 校訂ちゃんとしれくれるのかな?三一書房の全集レベルだと悲しいです。
と三一書房の全集と薔薇十字社のコレクシオンと教養文庫の傑作選全て
もっていると自慢したいオレ様が言ってみました。
十蘭全集は知らんが三一の山中峯太郎『敵中横断三百里』は「支那人」が「中国人」に置き換えられたりしていて、なんかアレだった。
340 :
吾輩は名無しである:2005/12/21(水) 06:41:00
>339
それは三一書房だからです。
341 :
吾輩は名無しである:2005/12/24(土) 18:03:33
クリスマスage
342 :
吾輩は名無しである:2005/12/24(土) 18:07:25
>1へ
大将!メリークリスマス!
343 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 20:18:54
スレ立て主による2005年最後のageです。
来年もどうかよろしくお願いします。来年くらいには、600くらいまで行くと良いなぁなどと思っています。
国書からの十蘭全集刊行とあわせて、このスレが1000到達すれば素晴らしいかもなどと
妄想しております。
ちなみに342の方、すさまじく遅くなりましたがメリークリスマス!!
344 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 23:27:29
久生の文庫売ります
ありがとうございました
そういえば『魔都』は大晦日から元旦にかけての話だった
全集は2008年ですか・・・
347 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/06(金) 23:22:54
きょう、ブックオフでちくまの『久生十蘭集』
かいました。
すぐに喫茶店で『ハムレット』『湖畔』『母子像』の
三つを読みましたが、おもしろいですね。
とくに、『ハムレット』がよかったな。
348 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 21:29:55
349 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/17(火) 14:14:15
久生十蘭のオフィシャルブログ、なかなか興味深いことになってるね
久生の実父が明らかになるかも。
350 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 08:09:34
>323 多分同じゼミに所属していると思われます。
ただいま、ゼミ課題に奔走中・・・25枚は、きついネ↓
352 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 11:02:55
age
354 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/09(木) 17:53:33
age
頭のおかしな女とインテリな青年の組み合わせが多いね
356 :
吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 15:06:03
あげ
357 :
吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 19:06:22
無惨やな
冑の下のきりぎりす
359 :
吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 01:32:26
十蘭と親交のあった人を挙げて行く↓
岩田豊雄(獅子文六)=ライバル
東郷青児=侮蔑の対象
45万部のベストセラー『嫌韓流』の第2弾
『嫌韓流2』発売中
駄作か傑作かは、買って自分で確かめよう
長谷川海太郎について語ろう!
いや、林不忘だ
谷譲次
366 :
吾輩は名無しである:2006/03/05(日) 22:39:00
亀井勝一郎
367 :
吾輩は名無しである:2006/03/08(水) 09:34:33
新作まだあ?かお2
368 :
吾輩は名無しである:2006/03/10(金) 10:02:52
この間記事になってた従軍日記とやらも全集に入るのかな
369 :
吾輩は名無しである:2006/03/16(木) 15:04:41
>>368 入れるでしょう。
新資料を無視なんてしたら
新編の意味ないわけだし。
370 :
吾輩は名無しである:2006/03/23(木) 18:52:19
埴谷雄高あたりが好きそうな気がするのは俺だけだろうか
371 :
吾輩は名無しである:2006/04/05(水) 19:30:56
忘れられる前に
age
372 :
吾輩は名無しである:2006/04/13(木) 15:08:34
age
373 :
吾輩は名無しである:2006/04/16(日) 16:27:46
全集が出るまでageだけで進むのかなw
374 :
吾輩は名無しである:2006/04/17(月) 12:12:38
>>373 正直それ以外にはないと思ってるw
落ちだけは避けたいからねぇ…
折角たてたんだし。
375 :
吾輩は名無しである:2006/04/17(月) 16:12:48
全集出るの何時だと思ってるんだw
376 :
吾輩は名無しである:2006/04/17(月) 17:36:05
8時くらい
377 :
吾輩は名無しである:2006/04/24(月) 01:49:48
久しくあがっとらん
ああ、クゼ君なw なつかしいのぅ・・・。
379 :
吾輩は名無しである:2006/04/28(金) 21:30:06
ブログ、まめに更新してるね。
380 :
吾輩は名無しである:2006/05/02(火) 08:39:32
久間十義ってペンネームの作家がいますよね。
あきらかにインスパイアされての命名だと思うんだけど、
十蘭作品と何らかの共通項ありますか? > 読んだことある人
久間十義はよくブックオフで十蘭と間違えてしまって紛らわしいw
読んだことはないなぁ
382 :
吾輩は名無しである:2006/05/04(木) 19:49:35
古本屋で時々オッと思ってしまう。
私も読んだことはないです。
383 :
吾輩は名無しである:2006/05/08(月) 01:01:15
あるあるw
384 :
吾輩は名無しである:2006/05/08(月) 01:53:36
385 :
吾輩は名無しである:2006/05/17(水) 01:47:58
久しくあがっとらん
386 :
吾輩は名無しである:2006/05/17(水) 22:50:05
長谷川海太郎とはどれだけ親しい仲だったのですか?
そのご兄弟たちとは?
長谷川海太郎は急進派青年将校らとも仲がよかったそうじゃないか
388 :
吾輩は名無しである:2006/05/25(木) 19:21:59
十蘭作品の一番好きなヒロインは?
389 :
吾輩は名無しである:2006/05/27(土) 19:47:12
全集の内容が少し分かったね。
著作権大丈夫かね?
前々から読もうと思っていた創元推理文庫「日本怪奇小説傑作集1」を
ようやく購入しポツポツ読んでいたら、芥川龍之介の「妙な話」という
掌編の扉解説に「久生十蘭『予言』の先駆をなすような技巧の切れ味…」
とあったのですごく期待したが、――正直、やや拍子抜け。
「十蘭はこんなに小賢しくちまちましてないゾ!」と思ってしまった。
酒に例えるなら十蘭『予言』はその道の名人が冷やしたドライジンと
極少量のベルモットだけで拵えたマティーニ。切れ味が違い過ぎます。
392 :
吾輩は名無しである:2006/06/08(木) 14:02:14
久しくageとらんかった。
393 :
吾輩は名無しである:2006/06/08(木) 16:13:20
>>391 橋本治が十蘭と芥川についてなんか書いていたな。
395 :
吾輩は名無しである:2006/06/12(月) 19:55:37
十蘭の著作権が切れるのと、このスレが事切れるのはどっちが早いか
396 :
吾輩は名無しである:2006/06/16(金) 16:55:42
>>395 そんなこというお前は主水に胴切りされてしまいなさいw
というわけでとりあえずage
ネタないけどww
397 :
吾輩は名無しである:2006/06/16(金) 19:18:56
食うとらん という意味だって昔聞いた覚えがあるけど、生きとらんなの?
398 :
吾輩は名無しである:2006/06/17(土) 11:15:38
十蘭の姓名判断やってみたことある奴いる?
399 :
吾輩は名無しである:2006/06/17(土) 15:42:20
>>397 「食うとらん」「生きとらん」というのは、読者らがそのように捉えた。
本人はそういうつもりでつけたわけではないけれど、「食うとらん」「生きとらん」
と捉えられたことを、本人が楽しんだ、面白がったというのは事実のよう。
400 :
吾輩は名無しである:2006/06/17(土) 15:46:55
401 :
吾輩は名無しである:2006/06/17(土) 16:17:55
>>400 忘れてしまった。確か大村彦次郎氏の本に(ちくま文庫かと思う)何か書いてあったと記憶するが。
402 :
吾輩は名無しである:2006/06/17(土) 16:19:15
本名は阿部正雄。洗礼名はコルネリオ。
「谷川早」「六戸部力」「石田九万吉」の筆名も使った。
「久生十蘭」は
パリ市立技芸学校で演劇を学んだ時の師シャルル・デュランのもじりとも
「久しく生きとらん」の意とも言われるが真偽は定かならず。(ウィキ他参照)
食道癌で死んだな。享年55歳。
墓は自宅のあった鎌倉材木座近くの霊園にある。
>>399 >と捉えられたことを、本人が楽しんだ、面白がったというのは事実のよう。
「半村良」の元ネタは「イーデス・ハンソン」ってのに似てるな
404 :
吾輩は名無しである:2006/06/20(火) 14:12:28
405 :
401:2006/06/20(火) 16:23:27
十蘭の筆名気になってたんだが、思い出した。
大村彦次郎氏の『文士のいる風景』(ちくま文庫)に、
シャルル・デュランのもじりだの何だの言われていたが、
実際は十蘭が大冊の姓名判断書を巨細に研究した
挙句に決まったのが「久生十蘭」というペンネームだった
と書いてあった。
著作権保護期間が死後70年になっても、出すんだろうな
408 :
吾輩は名無しである:2006/06/29(木) 00:04:56
409 :
吾輩は名無しである:2006/06/29(木) 18:17:16
410 :
吾輩は名無しである:2006/07/11(火) 02:55:47
おっと落ちる
仕事に空きが出来てちょっと早めの夏休み。
ものすごくひさびさに教養文庫IV「無月物語」を手にした。
戦時下に書かれた「遣米日記」「犬」「亜墨利加討」を読んで
若い時分には思い至らなかったこの時代の十蘭自身の「つらさ」を思って涙ぐんでしまった…。
いずれ出る全集で、ぜひこの時代の他の作品も読もう!
412 :
吾輩は名無しである:2006/07/20(木) 13:45:49
413 :
吾輩は名無しである:2006/07/20(木) 13:59:47
うんこぷりぷり
414 :
吾輩は名無しである:2006/07/28(金) 18:50:54
>>411 「遣米日記」はやはり「嫌米」ということとかけてるのかな?
というわけでage
415 :
吾輩は名無しである:2006/07/28(金) 20:58:17
田村書店の評判
ttp://yondance.blog25.fc2.com/ より
神保町。田村書店ワゴン。
しみったれた人間がここに集まる。本にカネをつかいたがらぬ賎民の群れ。
いわば、精神的乞食である。知識の対価をなんとこの連中は甘く見ているのか。
まず田村書店ワゴンを。ここにはどれだけお世話になったか。
この古書店は良書をそうと知りながら安価で投売りする(ワゴン限定だが)。
もちろんいいことずくめなことがあるはずはない。店主が異常者。
ワゴンに群がる客をどぶねずみとバカにしている。
プライドかリーズナブルか。後者を選択したわたしである。
田村書店。嫌いなひとはほんとうに憎悪していると思う。
この古書店には独自のルールがある。
店のまえのワゴンの本をもって店内に入ってはならない。
店主はワゴンに群がる客をドブネズミとバカにしている。
経験したことはないが、ワゴン本をもって店内のレジへ行くと怒鳴られるらしい。
(ちなみにワゴン本はそこらにいる小僧さん(バイト)に声をかけて買う)
そうそう。女子大生と店主が大喧嘩をしているのを見たこともある。
わたしが店内に入るのは年に数度である。今年に入ってからはまだ入店していない。
田村書店に入るのはおすすめできない。いやな思いをきっとすることだろう。
価格がとんでもなく高い。店主が常に威圧してくる。
本をハコからだしただけで不快な表情をされる。
常連とおぼしき人物が店内でやたら店主をほめあげているのも耳障りである。
こんな古本屋では買うな!
416 :
吾輩は名無しである:2006/07/28(金) 21:07:01
どうでもいいよ。
そんな読書家でもない無名が書いた評判なんて。
417 :
吾輩は名無しである:2006/08/05(土) 11:24:02
age
418 :
吾輩は名無しである:2006/08/16(水) 15:21:42
久生すばらしい
419 :
吾輩は名無しである:2006/08/21(月) 06:01:49
420 :
吾輩は名無しである:2006/09/03(日) 12:39:03
全集は一冊いくらくらいになるんだろうか
421 :
吾輩は名無しである:2006/09/05(火) 11:14:40
筒井康隆の実験小説選に載ってた「デパート」?だっけ、あの文才にムチャクチャ惚れちゃった記憶がある。二十年近く前のことかな。
筒井康隆のアレに入ってたのは、
伊藤整のヤツじゃなかったっけ?
俺も記憶が曖昧だ。
伊藤整の「M百貨店」かな。
ちなみに久生十蘭の作品は収録されていない。
眉村卓編の「幻覚のメロディ」には「予言」が収録されてるけど。
424 :
吾輩は名無しである:2006/09/14(木) 18:04:46
今年も後3ヶ月ばかりだが、スレ立て主よ
果たして全集刊行までに1000いくかのう?
・・・・・スレ立て主さんは
どこへ行ったのかしらん?
心配だなぁ・・・
服部の大時計に吊り下がったり
ベーコンを指に巻いたりしてなきゃいいけど。
野分も去り、秋の空はひときわ高く。
花紫に薄墨を流したような夜空に、煌々と照る月も清かなこの季節。
みなさん「月光と硫酸」を読みませう。
ああ、「月光と硫酸」は良いですねぇ!
冒頭の、あの時間の止まったような感覚。
そういえば、十蘭自身も、
フランスで神経衰弱を患ったらしい。
どうしちゃったんだろう、漱石じゃあるまいし。
フランス女にでも振られたのかな。
「日本にだけあって、フランスにない花を見たくなると、
息苦しくて、どうしていいかわからなくなるの…」(「野萩」より )
なるほど・・・
ああ、そういえば
活花のお師匠さんだった
十蘭の母も、巴里を訪れていたのでした。
あの時代、「巴里の日本人」というと
他にどんな人たちがいるのでしょう。
・・・バロン薩摩?
大杉栄&甘粕正彦
スレ立て主です。
425氏、何とか無事、生きておりますw
現在はスレが落ちないように基本ageのみしております。
私以外にも落ちないようageてくださる方もいるようです。感謝。
424氏、1000レス行くよう、どうぞ御協力を。
今回はsageます。
432 :
吾輩は名無しである:2006/09/26(火) 19:48:20
じゃあageてやる。
ありがたく思え、1よ
433 :
吾輩は名無しである:2006/10/01(日) 13:20:36
久生十蘭
なんか、良い筆名だな。
>429
山本夏彦
>>434 久生十蘭は、巴里で、山本夏彦と会ったのかな。
そうだとしたら、武林無想庵とも・・・
十蘭と無想庵が議論をしたら、さぞかし・・・
十蘭が主人公で、パリを舞台にしたミステリー小説があればいいのに。
風太郎ばりにそのときパリにいた有名人が話に絡んでくるの。
>>436 いいアイディア。風太郎くらいの人(がそもそもいないけど・・・)に
書いて欲しいねぇ。
でも、十蘭は主人公ではなくって裏主人公で探偵役とかがいいな。
(風太郎の『黄色い下宿人』みたいな)
そうすると十蘭を知らない人は全く面白くないってことになるがw
タイトルはJ.D.カーの向こうを張って『日本から来た紳士』。
アザラシの毛皮を着た美女が殺される話。
死体は濃硫酸で溶かされ、何も残らないはずが――?!
>>438 それ「海豹島」と「月光と硫酸」だしw
でも少し面白いかも。
タイトルはマキノ正博の『昨日居た男』『待っていた男』みたいな感じで
『眺めていた男』とかでどうでしょう?
>>439 『眺めていた男』とは、十蘭を指すのか、あるいは・・・?
積極的に絡まない探偵役というのも、十蘭らしいけど
サイド・ストーリーとして、『墓地展望亭』のような
甘いロマンスを、久生十蘭青年に期待したいところだ。
441 :
吾輩は名無しである:2006/10/10(火) 20:34:50
三一書房の選集の短編集と「魔都」しか読んでいないけど安部公房と並んで一番好きな作家です。
安部と違って根本的なところで爽やかな気分になれるし。
>>441を読んで、なぜか古本「魔都」をさっき注文したオレガイル。
文体がさわやか
濃硫酸ですべてを溶かしたはずが、澱の中に金歯が残ってしまう。
(金は王水にしか溶けない)
しかたがないので凧の中に仕掛けて外の仲間のところに運ぶ。
今度は顎十郎ですかw
>>444 それを見ていたのがベンジャミン・フランクリンとかだと
少し面白かったりするかもしれないが時代が違いすぎるw
風太郎のように、有名人がさりげなくだけど必然性を持って
登場するような話だと面白そう。
「湖畔」を読んだとき映像化するなら主人公は佐藤慶がいいと思いました。
「魔都」の時は主人公の刑事は嶋田久作でと思いました。
448 :
吾輩は名無しである:2006/10/20(金) 21:17:19
あげ
449 :
吾輩は名無しである:2006/10/31(火) 00:15:57
なかなかあげなくてもスレが死なない板
450 :
吾輩は名無しである:2006/10/31(火) 19:44:53
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 告 ら れ レ ス ★ ★ 超 L U C K Y ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
今 月 の 間 に 超 L O V E A に な れ る よ о ( ^ - ^ ) о
自 分 が 『 好 き だ 』 っ て 思 っ て い る 人 か ら 告 ら れ た り 、 大 切 な 人 と ず っ と 一 緒 に い ら れ る よ ♪
∞ で も 、 ま ず 最 初 に こ の 『 告 ら れ レ ス 』 を 7 つ の ス レ に 貼 っ て ね 。
そ う す れ ば L U C K Y を ケ ゙ ッ ト で き る よ ♪ ♪ ♪
( た だ し 7 つ の ス レ に 貼 っ た ら だ よ ) 信 じ る か 信 じ な い か は あ な た 次 第 ! !
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こ の レ ス は 絶 対 効 き ま す 。
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451 :
吾輩は名無しである:2006/11/11(土) 18:46:01
久し振りに『遣米日記』読んだ。
452 :
吾輩は名無しである:2006/11/11(土) 19:21:37
なんで絶版な訳?
453 :
吾輩は名無しである:2006/11/12(日) 07:06:09
はじめまして。
「野萩」と「予言」が特に好きな者です。
マルセル・カルネと十蘭があれば幸福です。
やや。ペダンチックなお方ご入来。
マルセル・カルネっておすすめありますか?
小説新潮11月号の
「創刊750号記念・北村薫と宮部みゆきが愉しく選んだ歴代12編」
という企画で歴代短編ベスト12が発表され、中に十蘭の名前があった
んだけど何が選ばれたんでショ? 誰か読みましたか??
本屋で立ち読みしよ〜と思ってたら読みのがしてしまいました…
456 :
吾輩は名無しである:2006/11/28(火) 20:44:25
457 :
吾輩は名無しである:2006/12/04(月) 21:03:10
十蘭のオフィシャルブログで、十蘭の父親判明。
また十蘭と岡本一平との関係も見えてきてる。
フランス時代のことも明瞭になりつつある。
オフィシャルブログまだ未読の人は、是非。
458 :
吾輩は名無しである:2006/12/15(金) 19:45:38
今年中に500はいかないと見た。
459 :
吾輩は名無しである:2006/12/16(土) 10:32:09
顎十おもしろすぎ。
雷土々呂進(とど助)もカッコイイ。
藤波友衛も憎めない奴だし…。
女は美女で悪女って……笑える。
おかげがねえ。
461 :
sage:2006/12/21(木) 11:26:23
「こいつァいけない。あの二人に近づこうとすると、かならずやられる。
いわんや、おれの手にたつような相手じゃない。へたにガチ張ったら、
たったひとつの命を棒にふる。こういうときは、尻尾を巻いて逃げるにかぎる」
sageかた間違えた
463 :
吾輩は名無しである:2007/01/01(月) 18:32:16
明けましておめでとうございます。
スレ立て主でございます。
今年こそはせめて、500レス到達…。
464 :
名無し:2007/01/03(水) 02:58:45
泣けるものも多い。
復活祭とか、湖畔とか・・・
465 :
吾輩は名無しである:2007/01/15(月) 10:14:16
『顎十』だったら「丹頂の鶴」カッコよすぎて泣ける。
「…両人ともどもに褒美をとらせよ。いや、めでたいの」
戦後の短篇だったら「虹の橋」
「…慰めを求める望みも絶えたとき、思いがけなく活気づけられる、
あの幸福だった。」
いまさらだけど新年おめでとうさんでございます > ALL
455で小説新潮11月号の話をしたものですが、過日ようやく図書館で
借りて読むことができました。
掲載作は「雲の小径(くものこみち)」というタイトル。昭和31年の作品である由。
宮部みゆき・北村薫御両所いずれも文句なしでの入選とされております。
対談中の北村氏の寸評コメント「現実と夢のあわいを描いた…」には大きく首肯させられました。
みなさんも図書館などで是非一読を…。
467 :
吾輩は名無しである:2007/03/02(金) 19:13:23
あぶねぇ、あぶねぇ
今月河野多恵子が山田詠美に今まで会ったうちで姿のいい
(ルックスのこと)作家はと聞かれて十蘭をあげていた。
469 :
吾輩は名無しである:2007/03/14(水) 20:14:03
hosyu
東京で出版関係の仕事をしていた大学の先輩と飲んだ時三一書房の話が出た。
戦後五味川純平の「人間の条件(条は旧字)」を出版してひとやま当てて
大きくなったんだって。小林正樹監督で映画にもなった「人間の条件」は
作者本人の体験を交えた戦争文学の秀作で当時の大・大・大ベストセラー
になり、印刷所からまわって来た製本したての本を中卸が奪い合うといった
珍現象が起きたほど売れたんだそうな(また聞き情報だけど)。
471 :
吾輩は名無しである:2007/04/01(日) 11:11:47
>>470 昔は単行本だけじゃなく、文芸誌もバカ売れしてた時代だからねぇ。
「群像」なんて、埴谷の『死霊』が掲載されると即完売、増刷されるという、
今じゃありえない現象が起こってた。
472 :
吾輩は名無しである:2007/04/01(日) 11:50:14
『奥の海』の、「金十郎は笑って答えなかった。」というあの最後の一文、
ものすごく利いてる。
473 :
吾輩は名無しである:2007/04/04(水) 16:46:15
文芸誌ってなんで売れなくなったんだろうね〜 といいつつ
文芸誌などめったに手にもとらず買ったこともない。
ふだんは小説と言えば海外ミステリーくらいしか読まない。
十蘭ファンのみんなはどう?
474 :
吾輩は名無しである:2007/04/17(火) 22:41:41
十蘭の「ハムレット」って、あれ、黒岩涙香への十蘭なりのオマージュなんだな。
475 :
吾輩は名無しである:2007/04/20(金) 23:39:38
実際、白髪鬼〜っていってるもんね。
476 :
吾輩は名無しである:2007/04/22(日) 17:18:09
>>473 一応大学院で日本の近現代文学やってるけど、基本的に文芸誌は買わないなぁ。
恥ずかしいことなんだろうけど、金もなし、図書館行くと必ずある(=誰も文芸誌に目を向けていない)もんだから、
気になる特集や作品、批評はみんな図書館でコピーして読んでる。連載ものなら、単行本になるまで待ってしまう。
でも、なんつーか、文芸誌で「これは!」と思える作品や批評って、なんだか少ない気もする。
ネタもないのに、無理矢理問題こしらえて生きながらえているというのがありありとしているというかね。
ピランデルロくらいは読んでくれよ
478 :
吾輩は名無しである:2007/04/28(土) 13:46:33
>>477 おもしろい? おもしろいなら読みたい。
入手が容易なところでおすすめ作品を。
479 :
吾輩は名無しである:2007/04/30(月) 02:00:11
477の人が言っているのは
「エンリコ四世」のことでしょう。
新水社の戯曲集に入ってますよ。
大昔にドイツで映画になっていて
主演はコンラート・ファイト(!)
480 :
吾輩は名無しである:2007/05/11(金) 18:34:31
久し振りに「うすゆき抄」読んだ。
481 :
吾輩は名無しである:2007/05/21(月) 20:21:05
あげてやる
六月になった。春は既に過去のものとして過去へと遠ざかり姿を消した。
今年の春、山あいの温泉地に住む従姉妹を訪ねてバスで三時間の旅を
した。丁度花の盛りの頃で川岸に柳や桜、白や黄色の菜の花が爛漫と
咲き乱れていてまるきり現実離れをした美しい夢のようで「骨仏」の
なかにある
「ファルはヌも山も ユーリのファナサカリ…」という歌を思い出した。
十蘭には「春」「秋」を背景にした名編が多い。
前者では夢が現実を凌駕し、後者では現実が夢を打ち砕く。
483 :
吾輩は名無しである:2007/06/19(火) 14:30:37
hisao! hisao!
484 :
吾輩は名無しである:2007/06/25(月) 01:57:36
久生十蘭ブログって研究者には宝の山じゃないかマジで
485 :
吾輩は名無しである:2007/06/27(水) 19:45:45
>>484 同意。著作権継承者であり、十蘭を愛せばこそできたことだね。
あれは十蘭研究にとって大きな収穫だろうと思う。何しろ父親が誰であるかすら
分かってなかったんだから。
今まで研究者どもは何をしてたんだって話にもなる。
学部生の卒論程度なら
あのブログの内容をまとめただけで
教授に絶賛されそうだなw
487 :
吾輩は名無しである:2007/07/11(水) 22:09:13
488 :
吾輩は名無しである:2007/07/24(火) 22:28:17
>>487 最近は更新のペースが落ちてるみたいですね。
489 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 21:07:50
田舎過ぎてなかなか売ってない・・・
490 :
吾輩は名無しである:2007/08/03(金) 21:56:04
>>489 ネットで探すしかないだろうね。
スーパー源氏だっけ? あれが良いものなのかどうか分からないけれど、
検索してみれ。
でも、なるだけ地元で根気良く探すのも良いよね。
田舎の古本屋だと、時々バカとしか言いようのない値段で、
売ってることがあるから。
491 :
吾輩は名無しである:2007/08/04(土) 02:35:56
没後五十年だよね
とりあえず読むだけ読みたいなら地元の図書館で取り寄せてもらおう。
たいていのものはどっかにあるから借りてなら苦労せず読めると思うよ。
ブックデザインも含め好き嫌いがあるから持つのはそれからでも遅くない。
久生十蘭『久生十蘭「従軍日記」』小林真二翻刻、講談社、2007年9月26日刊行予定。 ISBN: 9784062142694
494 :
吾輩は名無しである:2007/09/01(土) 17:30:29
age
■[トークショーのお知らせ]
久生十蘭を語る──没後50年・全集刊行に向けて──
2007年10月6日(土)
17時30分〜19時30分(17時開場)
専修大学神田校舎 1号館14教室(地下1階)
〒101-8425 東京都千代田区神田神保町3-8
話題提供
江口雄輔(昭和女子大学)
川崎賢子(文芸評論家)
沢田安史(SRの会)
礒崎純一(国書刊行会)
司会 浜田雄介(「新青年」研究会)
主催 「新青年」研究会
後援 国書刊行会
雑誌『新青年』に出発し、推理小説、冒険小説、ユーモア小説、少女小説、恋愛小説などに
数々の名作を残した直木賞作家、久生十蘭は、没後50年になる今も、熱烈なファンが絶えません。
今回は、2008年より刊行が予定されている久生十蘭全集(国書刊行会)編纂の方々に、
十蘭作品への思いや編集の様子などについて、語っていただきます。
http://d.hatena.ne.jp/sinseinen/20071006
あー東京はいいよなー。
うらやましす。
最近過疎なので……
ここのスレに来てる人は他にどんな作家が好きなのかにわかに
勃然と鬱勃として興味を持った〜(ことにする)。
みんなどんな作家が好きですか?
ワタシ@福岡♀は最近ヘッセが好きです。意外に通じるものがあると思う。
ヘッセかあ。
「紙屋悦子の青春」には泣いたな。
最近ナボコフの『ロリータ』読んでたら
顎十が出てきてびっくり。
顎十ってシラノの?
ブログまとめて卒論なんて、それを見逃す教官は無能、ありえなさす。
十蘭好きのすることではない。
嘘つき系が好きなので、十蘭、太宰とか好きだ。
福岡と大分って近いか?
スレ立て主です。500超えに感涙。
サゲ進行のようなので、sageます。
十蘭が好きになると、野ばらや帽子はいうに及ばず澁澤あたりまでがチープに見えてしまうのが怖いよ。
てなオイラが十蘭以外に好きな作家はボードレールとかヴァレリーとか。
中井英夫
眼高手低かもしれんが
>>503 なんかあるらしいと聞いてググりましたがまったく五里霧中…ヒントよろ。
一昨日散策中ラブホの屋号に「モンテカルロ」の文字を見て教養文庫所収の
「モンテカルロの下着」が急に読みたくなり一目散に帰宅した@福岡でしたw。
新青年の方から
510 :
吾輩は名無しである:2007/09/28(金) 20:25:28
セブンアンドワイに「従軍日記」発売日が10月12日に変更との情報あり
>>506 澁澤は十蘭をリスペクトしてるんだから許してやれ
薔薇と帽子はぶっかけてやれ
昨日の朝日新聞の夕刊、軍服姿の十蘭の写真が出ていたね。
行く
行ってきた。
三一の「顎十」、底本の欠落を、
都筑氏が自分で補ったそうなw
愉しかった。
中味も濃かった。
もてなされた。
十蘭の因縁めいた(というか何というか)のシャンパンなw
入場無料のトークショーのふるまい酒がシャンパン!
さすが十蘭。
519 :
吾輩は名無しである:2007/10/07(日) 18:56:12
三鞭酒ですね!
行きたかったな。
葡萄の美酒に夜光の杯という訳ですか。 …流石は男伊達文学愛好家の集い。
ところで九州で一体何があるのかどなたか御教示宜しく。
521 :
龍絶蘭:2007/10/08(月) 21:57:39
ああ、オレは行かなかったけど
魅力的な集いだったろうという気はする。
みんな当然「新青年」研究会のサイト、ブログは読んでるよな?
524 :
吾輩は名無しである:2007/10/12(金) 19:45:32
従軍日記3分の1ほど読んだ。
女買いすごいな。
サヨ、フェミが読んだら発狂しそうだ。
従軍日記って全集にも入るんでしょ
どうするかなぁ
講談社版は抄録、全集版は定本完全収録でしょ。
翻刻には解釈の相違もつきまとうよ、解読不明文字とかね。
ここでもヴァリアントが生成するはず。
527 :
吾輩は名無しである:2007/10/24(水) 21:40:43
従軍日記読んだ人、感想聞かせてよ。
528 :
吾輩は名無しである:2007/10/24(水) 23:12:24
>>524 久生十蘭は学生運動全盛の時代に新左翼によく読まれてたみたいよ
その時代は、純文は保守的だと批判されて
アンチとして小栗とか夢野とかと一緒に読まれてた
全集だしてる三一書房も新左翼系の本たくさん出してる
529 :
武陽陰士 ◆ATDF4vFZys :2007/10/25(木) 00:15:02
私も十蘭好きなんで、『従軍日記』ざっと目を通した。
まあ日記なんてこんなもんだよ。私も日記つけてるから分かるけど、
十代ならともかく、年少しいくと、一種の備忘録なんで、身もフタもないあられもないこと書いちゃうもんだ。
解説者の橋本は日記書いたりしたことないんだろうな。
ところで巻末に義理の姪だかが、柴田錬三郎からの十蘭宛の賞賛の葉書のこと書いてたけど、
これについては付言しておきたいことがある。
柴田錬三郎はエッセイ(単行本に収録)でも十蘭を賞賛している。
姪は知らないようだが、奥さんは柴錬が十蘭支持者だということは、おそらく知っていたたろう。
それにしても義理とはいえ不肖の姪っ子だ。
ちなみに私は十蘭柴錬のファン(嫌な言葉だな)。
作風はともかく十蘭愛読者、柴錬(熱心なね)愛読者、両者とも狷介な奴が多い。
とりあえず、フランスフランスと舞い上がる亜子のようなおっちょこちょいが、十蘭は嫌いであったろう。
>>524,528
ひと世代前はそうなのか。左翼運動などにはまるきり無縁な'80s新人類世代wの
ひとりとしては『純文学=メインカルチャーに対峙するサブカルチャー』
に類する興味のありかただったな、個人的なとっかかりは。
夢野の「ドグラ・マグラ」は教養小説として必須、みたいなスノッブ&キッチュが
あくまでファッションとしてもてはやされておりました(汗顔)。
いずれにしろ頭でっかちの青二才だった訳で、新左翼の坊やたちにしても実の所
当時どこまで理解して読んでいたのかは疑問。我々世代と同レベルが関の山では。
日記読んだ。
橋本治を冒頭に持って来たのは、商魂たくましす。
注はやっつけ仕事だな。
解説によれば全集編集者をはじめ「多忙」を理由に断ったらしいが、
もちっと文学的センスや文体を持った人材に任せたかった。
>>柴田錬三郎はエッセイ(単行本に収録)でも十蘭を賞賛している。
タイトル教えてもらえますか? 探して読んでみたい。
市川雷蔵の眠狂四郎は大好き、なのに原作小説は肌が合わず挫折した口としては
非常に興味あり。 他にも柴錬でおすすめの作品があればぜひ御教示を。
自分をものさしにする姿勢に知性を感じない
年長者に失礼お許しを
別府に行った人いる?
536 :
吾輩は名無しである:2007/11/22(木) 19:09:02
2008年が近づいてきましたね…
来るね来るね。
全集刊行は何月からなの?
538 :
吾輩は名無しである:2007/11/26(月) 21:43:56
>>537 それがどうも、調べている限りでは刊行日が分からない…。
オフィシャルサイトにも見当らない…。見落としてるだけかもしれないけど。
539 :
吾輩は名無しである:2007/11/26(月) 22:19:58
>>497 ベタではあるが漱石。笑わば笑え。
でもね、漱石が好きだからこそ、十蘭の良さもまた分かるってところもあるわけでして…。
ある意味、『我輩は猫である』のような作品に流れる笑いを、十蘭は引き受けてるような
ところがあるんじゃないかと思う今日この頃。それは即ち、笑いの底にある、どうしようも
ない悲哀と言いますか。そう考えると、十蘭が若い頃、芥川に私淑したというのも分からなくは
ないなあと思うのですよ。
乱筆多謝。
540 :
吾輩は名無しである:2007/12/07(金) 00:44:16
年末につきage
割と長いこともってるな、このスレ…。
函館行ったひと
542 :
吾輩は名無しである:2007/12/16(日) 23:50:30
>539さん、「十蘭が若い頃、芥川に私淑した」って情報ソースはどこから?
初めて聞く話なので教えてください。
私も漱石の悲哀というか、透徹した諦念みたいなものが好きなので、十蘭と漱石は
わかるけど、芥川と十蘭は分かんない。
ちなみに私は文体へのこだわりという共通点から、中島敦が好きです。
543 :
吾輩は名無しである:2007/12/21(金) 19:10:43
>>542さん
『ユリイカ』の十蘭特集号にある年譜には、函館中学中退して東京出てきた時、
芥川に私淑したということが書かれてありますよ。
ほかにも、橋本治だったかな、芥川との共通性を指摘してる文献があったかと。
中島敦ですか。良いですねえ。
中島の原稿見れば一目瞭然だけど、中島は一つの理想的な形として、
鴎外に憧れ、そして乗り越えたようなところがありますね。
>>543 「私淑」の意味はわかってるよね? 上京しなくても私淑はできるわけだが。
545 :
吾輩は名無しである:2007/12/22(土) 14:53:37
>>544 ん? ああ、「東京出てきた時」があるから誤解されてるのかw
十蘭が文学を本格的に読み始めたのって、東京出てきてかららしいのね。
そして私淑したのが芥川の作品だったらしい。
これなら誤解されんかな?
>>543 鴎外を乗り越えてるかどうかは知らんけど、敦は敦でいい仕事してますね〜と言ってやりたい。
547 :
吾輩は名無しである:2007/12/25(火) 22:32:20
>>546 『李稜』は何度読んでも絶品だと思うよ。
まあこのスレは十蘭スレだけども…
さて、あと50時間余りで十蘭の著作権も切れるのか・・・
549 :
吾輩は名無しである:2007/12/31(月) 20:22:00
スレ立て主でございます。
今年も後数時間で終わりますね。
そしていよいよ新全集刊行の年となります。
私は全集予約するつもりなんですが、さて、刊行日はいつになるのか…知ってる方いらっしゃったら、どうか書き込みを…
来年もこのスレよろしくお願いします。
李陵
といってね。
551 :
吾輩は名無しである:2008/01/11(金) 20:05:44
青空文庫で顎十郎捕物帳が読めるぞ。
552 :
吾輩は名無しである:2008/01/29(火) 18:20:49
age十郎
十蘭好きな人中島敦好きな人って多いんですね。私も大好きです。
あと好きな作家は五味康祐。
このまえ「亜墨利加討」再読してマジ泣きしてしまった…なんなんだこの感動は。
戊辰戦争を
「長州が会津に苛められた恨みを返してるだけ、会津も私の意地を張って天下を乱してるだけ」
とバッサリ、どうよこの透徹ぶり。
函館人である十蘭が箱館戦争を書いたら、どんな土方歳三が生まれただろうか…
などと妄想してしまう。
554 :
吾輩は名無しである:2008/02/16(土) 18:16:56
久生十蘭オフィシャルサイト準備委員会より抜粋。
さて、いよいよ今年は国書刊行会から「久生十蘭全集」が出版されます。
目処は6月とのことですが、江口さんからは「どうなることでしょう」と自信なさそうなご返事。
十蘭は作品を発表した後も何度も手を入れているため、「これが定本」と断定することができず、
編集担当の先生方には本当にご苦労をおかけしています。
早ければ夏、遅ければ年末刊行ってとこだろうな…。
一冊一万円くらいか
557 :
吾輩は名無しである:2008/02/28(木) 23:34:27
9月か…。待ち遠しい。
まあ国書刊行会の予定はアレですから
559 :
吾輩は名無しである:2008/03/16(日) 20:16:09
国書十蘭
560 :
吾輩は名無しである:2008/04/01(火) 21:16:05
久し振りに魔都読んだ。
561 :
吾輩は名無しである:2008/04/09(水) 21:39:06
玉が見に行ったやつか
ちくまの怪奇探偵傑作選の短編集しか読んでませんが、良かったです。
湖畔と虹の橋が素晴らしかった!
そんな俺は海野十三からの流れファン。
「魔都」も良いよ。 帝都の地下の迷路が出てくる。
「深夜の市長」「魔都」、いいですねえ。
566 :
吾輩は名無しである:2008/04/26(土) 22:00:54
海野弘の「十字街・魔都」っていう評論、誰か読んだ?
567 :
吾輩は名無しである:2008/04/27(日) 19:43:03
読んだ。
超亀だけど、草森紳一氏逝去だってね。
568 :
吾輩は名無しである:2008/05/02(金) 17:16:26
>>567 どうだった? 俺は書店で立ち読みするうち、これは久生十蘭から遠く離れていっちゃうような
評論だなと思って買わずにしまったんだが。
569 :
吾輩は名無しである:2008/05/03(土) 22:28:30
十蘭解読ガイドブックみたいな感じ?
草森氏の十蘭論て単行本未収録?
570 :
吾輩は名無しである:2008/05/05(月) 20:36:30
誤植が多いのが気になった
571 :
吾輩は名無しである:2008/05/18(日) 21:39:47
ようやく傑作選V入手。800円。お買い得のほう、だよな。
572 :
吾輩は名無しである:2008/05/30(金) 00:07:14
墓地展望亭は良いなあ。
抜け抜けと冒険浪漫を書いておいて、題名が「墓地展望亭」というのが憎い。
宮崎駿が映画にしてくれないものか
墓地展望亭は湖畔と構造的には同じ作品だね。
ほかにも同様な構造で趣向の違う作品ってあるのかな?
>>575 えっ、そうか?構造同じには思えないけど。
>>576 あれ、そうじゃない?
基本的には死んだことになっている人間の物語というか
生き直しを希求する物語という意味においてさ。
>>577 生き直しを希求する、って点は同じだけど、構造は違うように思えるな〜。
湖畔:生に飽き飽きした男が自分を消却することで新たな生を求める
墓地湖畔亭:生に絶望した男が自分を取り戻すことで新たな生を求める
小説内主人公の生に対処するベクトルが別方向に向かってると思った。
ま、こう書いたら確かに似てるんだけど。
十蘭って短編の方が切れ味鋭いような気がします。
連作のときは登場人物に流れを委ねてて、それはそれで楽しいのですが、
短編では、次がないからって思い切った仕掛けを容赦なく登場人物に浴びせてくれるので、
ふりまわされてイイ。
単に俺の好みの問題かもしれんですが。
短篇は端正。
長編は思いきりはっちゃけ。
虚実こもごも、作家の顔はひとつではない。
581 :
吾輩は名無しである:2008/06/13(金) 21:42:05
582 :
吾輩は名無しである:2008/06/28(土) 17:23:22
>>578 つまり575と同じ事言ってるんじゃないかと…。
575 名前: 吾輩は名無しである [sage] 投稿日: 2008/06/04(水) 19:57:25
墓地展望亭は湖畔と構造的には同じ作品だね。
ほかにも同様な構造で【趣向の違う】作品ってあるのかな?
↑
ココねココ。
九月刊行開始だね。
コレクターズアイテム入手した自分は永遠の勝者。
国書HPにうぷ開始された
「湖畔」テキスト冒頭が、内容見本に掲載されている。
それ見ただけでもう目がくらくら。
執筆陣の豪華さ、ぜいたくさにうっとり。
一冊1万円前後かな?
ちょっとおつりが来る感じ?
毎日新聞読んだ?
590 :
吾輩は名無しである:2008/07/19(土) 18:21:35
パンフ昨日頼んだ。
函館文学館で特集やってるみたいですね
592 :
吾輩は名無しである:2008/07/20(日) 03:44:48
古いところからあたらしいところまで。なんせ、ン10頁の大作。
堀江さんのとかよかった。山田風太郎のも。
本社に請求したらすぐ来たよ。
編者が存命中に完結しますように。
595 :
吾輩は名無しである:2008/07/24(木) 02:23:17
昔NHKでやった「霧の湖」は、
「肌色の月」が原作
って言える内容だったの?
596 :
吾輩は名無しである:2008/08/04(月) 21:42:39
図書刊行会に全集のパンフ頼んだら2日で届きました。
全巻内容紹介を眺めてるだけででも嬉しくてニヤニヤしてしまう・・・
早く10月にならないかな。
パンフ、タダってほんと?
598 :
吾輩は名無しである:2008/08/07(木) 20:59:24
>>597 本当ですよ。
図書刊行会にメールで申し込みすればすぐに送ってくれます。
詳しくはHPをご覧になってみて下さい。
599 :
吾輩は名無しである:2008/08/29(金) 16:03:58
なかなか良いパンフだ。
パンフ見てると充足感でいっぱいになる。
これ以上「知」ることは必要ないような、だが、もっともっと「欲しい」ような、ジレンマに苦しむ。
刊行が延びたりしたらこのジレンマは極限まで引き延ばされ、ほとんどマゾヒズム的快楽におちいることになるのだろう。
601 :
吾輩は名無しである:2008/08/30(土) 18:54:08
パンフ送付してもらいました。うん、いい。
でも・・・全集ってこんなに長い期間かけて発刊されるの?
第8巻・第9巻とか今スグ読みたいのに、発行は2010年くらい?
どれだけ待たせるのぉお!!
十蘭の翻訳ものも楽しみだけど、11巻に特別に
「母子像」の吉田健一英訳版も収録してもらえたら最高なんだけど。
十蘭の原文と比較して読むっていう贅沢してみたい。
>>601 私はメリメ全集の完結をかれこれ40年ほど待っていますが
>>601 >吉田健一英訳版も収録してもらえたら最高
あ、それは良いな。
大昔、吉田氏の Japan is a Circle を読んで、
英文の技巧の粋に、圧倒された記憶があるよ。
彼に依頼したのは、十蘭の希望だったのかな。
604 :
吾輩は名無しである:2008/08/31(日) 10:42:26
>>595 脚色は当然あったが、そうです。
「肌色の月」は著書逝去のため未完に終わったのを夫人が完成させた作品だから結末は文章も含めて尻すぼみなのが惜しい。
TVドラマは、細部まではおぼえていないが、まあまあの出来だった。
名優・木村功が淡々と演じていたのを記憶している。
605 :
吾輩は名無しである:2008/08/31(日) 15:08:54
>>603 彼に依頼したのは、十蘭の希望だったのかな。
↑
いえ、違います。翻訳者は吉田健一と確か出版社で決まっていました。
吉田健一は十蘭のほか、永井龍男のものも翻訳し、ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン社へ
送ったようです。
吉田は、永井のものが受賞するだろうと思っていたようなのですが、
予想に反して十蘭だったので、「外国人には、永井龍男のような小説の良さが分からないのかもね」
とコメントしたとのこと。
以上は須田千里の「『母子像』の内と外―久生十蘭論2」に記述あり。
光華女子大学の「光華日本文学」第1号(1993年7月)に収録。
興味があれば一読あれ
606 :
吾輩は名無しである:2008/08/31(日) 22:48:00
参考になったよ ありがとう
去年のイベントで、一番大量に、しかも三一版からごっそり抜けてる年代のテキストを担当するのが、もっとも多忙な川崎さんなのんで、ひとりこけたらみなこけるとか、
自虐的ギャクが飛んでた記憶が。
占領期テキストの調査は直接アメリカでやってるそうだし。
これ以上のスピードアップは期待しない方がいいんだろうな。
608 :
吾輩は名無しである:2008/09/14(日) 16:52:18
56
まずは第一巻が無事に出てから、完結時について語ろうよ。
「全集はまぁ、パスだな」と思っていたところ、資料請求したわけでもないのに
カタログが送られてきた。国書恐るべし!
着々とその日が近づいてくる。
キターーーーカタログ
三一全集に収録されていないものがイパーイある。
買おうか、買うまいか・・・・
615 :
吾輩は名無しである:2008/10/06(月) 22:11:44
命日age
616 :
吾輩は名無しである:2008/10/07(火) 21:59:26
全集age
亜子は愚か
おやはや(笑)本音でしたねぇ(笑)さて果て(笑)
619 :
吾輩は名無しである :2008/10/08(水) 19:37:27
玉取物語に泣いた
620 :
吾輩は名無しである:2008/10/08(水) 21:08:05
うれぴー
全集だっ
621 :
吾輩は名無しである:2008/10/10(金) 23:19:41
定本全集刊行は喜ぶべきだけどちょっと高すぎない?
ほぼ一万円じゃん
このご時勢につらいものがある
売れないから仕方がない
623 :
吾輩は名無しである:2008/10/11(土) 03:33:42
発売延びたんでしょうか?
Amazonだと発売日が22日になってるんですが・・・
624 :
吾輩は名無しである:2008/10/11(土) 11:19:43
全巻予約者にはもっと早く届くんじゃ?
>622
なぜ、そこまで人のことを悪く酷く言えるのか?
言ってて自分が嫌にならないのかなあ?
それとも常日頃そんなことばっかやってるから
その異常さにも気がつかない?
久生先生は総じて作品のレベルは高いよ。
じゃなきゃ、ヒット飛ばせないし。
確実に久生先生レベルの小説も書けないであろう人間が
そこまで人のことボロクソに言ってるのはみっともないよ。
626 :
吾輩は名無しである:2008/10/11(土) 14:05:52
十蘭は売れるとか売れないとかで判断されるレベルの作家じゃないよ。
1万円だろうが2万円だろうが、買いたい読者は買う。
そういう読者を持っている作家。
安い読み捨て作家といっしょにしないで欲しい。
久生も言葉の使い方、という事であれば時々引っ掛かる表現をしている事は多いですけれどもねぇ(笑)どうも大衆小説じみているといいますか(笑)
実際大衆小説だったわけですが(笑)これは皮肉ですよ(笑)
「大衆小説作家」の文体のほうが、典雅で長持ちするというのは皮肉だね、たしかに。
で、「大衆小説」の対概念て何?
>>628 純文学じゃねえかなあ。っていってもそんな区分は面白いか面白くないかに比べれば取るに足らない区別なんだが。
全集の一巻買った人いる?もう書店に並んでるのかな?
>>629 「大衆文学」って時代ものジャンルのことだった。
「純文学」概念は歴史的に変容したから、「大衆文学」を対概念にしてゐた時期はごくわずかな期間に過ぎなかった。
とりあえず狸には概念の歴史性についての考察力がない。
おやはや(笑)「大衆文学」というカテゴリーそのものが空疎なものである事は私も知っておりますよ(笑)概念などにこだわっておる積りは毛頭有りませんよ(笑)
十蘭がどういう積りで小説を書いていたのかは分かりませんけれどもねぇ(笑)大衆小説=時代ものという訳でも無いのでは(笑)
例えば佐々木邦などのユーモア小説・佐藤紅緑・南洋一郎などの少年小説も大衆小説にはいるでしょうしねぇ(笑)
まぁ私は資料解析能力はありますから、費用を下さればもう少しちゃんとした事がいえますが(笑)
きも
概念が空疎なんじゃなく、狸のなかの人が空疎なんだろ
カテゴリーが空疎と言っておるだけでその範疇に入れられておる文学が空疎という訳ではありませんからねぇ(嗤)
それぞれ個性ある作品群を大衆小説などといった空疎な檻の中に入れるのは間違いだ、といっておりましてねぇ(嗤)
635 :
吾輩は名無しである:2008/10/13(月) 01:53:34
小説でも映画でも音楽でも、膨大なものの中にごく少数の優れたものがあり、
そこに属するものは、もはやジャンルや区分を超えてただ素晴らしい。
ジャンルや区分は便宜上のガイドラインにすぎないでしょう。
久生十蘭の小説がどのジャンルに入るかということは、
十蘭の魅力を知る者にとっては無意味。(既に629で言われたことの重複になって申し訳ない。)
ただ、大衆小説というジャンル分けをされると、軽く読みこなせるという印象を
与えるような気がして残念ですよね。もちろん、十蘭の文章に漂う「軽さ」も魅力の一つだけれど、
その反面、一行にこれほど重みを持たせることのできる人はいない。
十蘭の作品は確かに書き流したという印象のものもあるけれど、
多くは省略を重ねて無駄を削いだ文章の一行一行に含蓄があり、
主筋と関係ない部分でも気が抜けない。
時に一行が数ペ−ジ分の内容を持って迫ってくるのに驚きます。
ああ、本当に稀有な作家だ。
>>625 622だが何かえらく誤解されたなw落ち着けw
久生十蘭が嫌いならこのスレにいるはずないじゃん
おれが言ってるのは久生十蘭は今全集を出して
何万部も売れるわけではないから、その分定価が1万前後になるのは仕方ないってこと
>>626がいうように熱烈なファンが
一定数ついてるから定価が高くてもあまり関係ないが
出版社としては売れる売れないによって定価を決定せざるをえないだろう
図書館とゾッキがメインなんでしょ。国書は。
狸って、文学部の学部の文学史の試験でも落とされるレベルだね。
十蘭は好きなんだが、十蘭スレの人は友達になりにくそうな人が多いな
あんまり難しく考えなくても「好きだから読む」でいいんじゃないの。
おやはや(嗤)さて果て(嗤)如何でしょうかねぇ(嗤)
はてさて、でんぐり返る狸かな。
643 :
吾輩は名無しである:2008/10/16(木) 20:35:23
全集の感想が無いね。このスレの人達は買ってないの?それとも発売延期?
644 :
吾輩は名無しである:2008/10/16(木) 23:10:46
>>643 今月は色々物入りで金使いまくってしまったので、24日の給料日まで我慢中。
買ったら報告するわ。
もう少し待てば七掛け程度で古h‥ゴホゴホ
堂々と購入したオレは勝ち組。
いまどき瀟洒な装幀で持ち重りのする書物である。
読むほどに味わいのある解題。
月報の橋本治の告白、そういうこととは知らなかったよ。
求職中でニート同然の僕には到底手が出せません。
欲しくならないように本屋を避けて歩いてます。
青空文庫さん、お願い!顎十郎以外も増やして!
近所の図書館に嘆願書を書いて買ってもらえば?
全集出たのか?
知らなかったことにしよう。
ゾッキだ
ゾッキ
古本屋で安くなるだろう三一を買うという手もあるぞ
三一の収録作品の、軽く倍越え。
本文もかなり違うのがわかった。
買った
654 :
吾輩は名無しである:2008/10/23(木) 14:34:10
全集なら1万円弱で校訂されたテクストがあと何年か後に読めるはずだが。。。
657 :
吾輩は名無しである:2008/10/24(金) 06:50:37
帯がついてるから5000円以上になると思うよ。
玉取物語 最強!
だいこん いちおし
キャラコさん
661 :
吾輩は名無しである:2008/10/29(水) 00:53:31
黄金遁走曲の謎上げ
662 :
吾輩は名無しである:2008/11/10(月) 23:47:25
「湖畔」を映像化するなら主人公は佐藤慶だなと思って読んだことがあるけど
今なら誰がいいんだろう
高橋紘治とかいう人いなかった?
そういえば山崎努『エンリコ』見たことある。
迷宮的な全集、って、いいよね。
666 :
吾輩は名無しである:2008/11/17(月) 12:47:20
むかしなら平幹二郎
山崎努
嶋田久作はドグラマグラ、乱歩もあわせて制覇。
「キャラコさん」いま映画化するなら誰だ。
670 :
吾輩は名無しである:2008/11/28(金) 09:10:15
>669
キャラコさんは19歳だから、年齢とキャラから考えて上野樹理ではどう?
『だいこん』は北堀真希でおながいします。
見たことないけど本当に大根脚そうだから・・・
『湖畔』の嶋田久作はいいですね。
演技なしなら、顎十郎でもいいかもしんない。
15分くらいの短いドラマで、『野萩』も観てみたい。
主演は白石加代子と高畑淳子。あとは多部未華子だけの出演。
30分くらいのドラマで『復活祭』も観たい。
主演はいまの役者さんでいい人はいないけど、
キャスティングするとすれば、昭和38年ごろの若尾文子、中村 伸郎、森雅之。
上野樹理のボケキャラは・・・
キャラコさんは芯が強くてかしこいのだぞ。
>>670却下
「だいこん」は、大根脚であるだけではなく、外交官エリート集団のお嬢様です。
673 :
670:2008/11/28(金) 18:33:31
orz
おまいら、なかなか手厳しいでござる。
>>672 なら、貫地谷しほりはどうだ?
大根脚だぞ。
懲りずにキャスティング
『黄泉から』 は 椎名桔平、木村佳乃、緒川たまき、
ちょっと変化球で数学者のピーター・フランクル(フランス人ではないけれど)
で我慢してください。
逆立ちができてワルツが踊れる「だいこん」嬢。
清水邦夫と蜷川幸雄が組んだ「ハムレット」→「雨の夏三十人のジュリエットが・・」の水準がのぞめないなら、
下手に映画かなんかされない方がいい。
実相寺さんが生きていたら、「魔都」はありえたかもしれないけど。
『魔都』は、40年ほど前に、鈴木清順で動きかけた。
製作が、小栗の『黒死館』を推して、潰れたと聞いた。
清順、カコヨス、残念
日経読んだ?
679 :
吾輩は名無しである:2008/12/21(日) 22:05:21
ん?日経に十蘭関係の記事が載ったの?15日付け?見てないので、詳細教えて。
あんなにじりじりと全集の発売を待ったけど、いざ買ってみると、
なかなか読めないものですね。
気がつけば今年も終わりになってる。
本が重いから寝転がって読めないし、
高価だから風呂に持ち込むこともできず。
年末年始の休みに読もうと思っているけど、どうなるかな。
680 :
吾輩は名無しである:2008/12/21(日) 22:07:21
日経に十蘭関係の記事が載ったの?15日付け?見てないので、詳細教えて。
あんなにじりじりと全集の発売を待ったけど、いざ買ってみると、
なかなか読めないものですね。
気がつけば今年も終わりになってる。
本が重いから寝転がって読めないし、
高価だから風呂に持ち込むこともできず。
年末年始の休みに読もうと思っているけど、どうなるかな。
681 :
吾輩は名無しである:2008/12/22(月) 00:19:19
金欠のおいらは地元図書館に走った。
リクエストが埋まってた。
いつになったら読めるのかわからんくなったので、500円玉貯金をはじめた方が早いかもと心を入れなおす。
新年の計は、定本全集を読むぞ! 読んでやるぞ!!
682 :
吾輩は名無しである:2008/12/22(月) 00:20:03
日経記事は14日付説?
683 :
吾輩は名無しである:2008/12/26(金) 10:58:17
マニアの絆
684 :
吾輩は名無しである:2008/12/29(月) 14:45:20
スレ立て主でございます。
ついに今年、全集刊行開始となりました。私も買いましたが、まだ読めずにいます。
正月は蜜柑でも食いながら、十蘭の世界を楽しみたいと思ってますです。
このスレも来年2月でまる5年となります。
正直、ここまで息長いスレになるとは、たてた当初は予想してませんでした。
ご愛顧ありがとうございます。
来年こそは1000レス到達! となると良いなあ(もう毎年言ってる気がします…w)
寒い日が続きます。皆様ご自愛くださいますよう。
そして、良い新年を迎えられますよう。
おやはや(笑)立てたら放置、のスレ主が多い中で殊勝ですねぇ(笑)おやはや(笑)
数ヶ月前にはじめて文芸文庫のを読んだけど
ムチャクチャに面白かった。
スレ立てさんおつかれー。
687 :
吾輩は名無しである:2008/12/29(月) 20:05:03
2011年の全集完結までには、到達するかね、1000。
それより、来年は何冊全集が刊行されるか、賭けたい。
全集買っちまった。
古本屋で6,700円だったから、思わず手が出てしまった。
これからどうしよう。
689は読めばよい
大波小波、読んだ?
693 :
吾輩は名無しである:2009/01/19(月) 23:14:59
2巻あげ
全集欲しい。。
ニートの俺はどうすればいいんだ。
695 :
吾輩は名無しである:2009/01/23(金) 23:01:19
二巻まだみてない。
どこにある?
696 :
吾輩は名無しである:2009/01/24(土) 10:42:38
図書館で読めば?
697 :
吾輩は名無しである:2009/01/24(土) 11:31:59
図書館はリクエストがいっぱいで
所持していたい本だ
699 :
吾輩は名無しである:2009/01/25(日) 18:59:10
>>694 1巻10000円程度だけど、3ヶ月に1回の刊行だから、毎月3500円貯金するようにすりゃ買える。
月に1度だけ、日雇いいけば買えるじゃないか…。
>>699 ヒッキーの私はどうしたらいいですか><
ルーレットの必勝法を研究
第二回配本の月報の書き手は十蘭に対する思い入れが全く無いのがわかる。
特に久間十義。
アマチュアでも良いので、もうすこし面白い読物を載せてくれよ。
703 :
吾輩は名無しである:2009/01/31(土) 15:40:03
月報は写真萌えで充分もとが取れる
704 :
吾輩は名無しである:2009/02/06(金) 22:04:45
このスレのおかげで全集の存在を知った
無いかね振り絞って買うぜ
ジュラニアンになりますた
1ルームに住む俺にとっちゃ全集は
金額も悩みどころだが、置き場所にも困りそうだ
>>706 確かに俺の本棚にはこれ以上いれるスペースがない
ついに岩波か。
710 :
吾輩は名無しである:2009/02/19(木) 19:51:40
岩波に十蘭…。なんか、岩波にしちゃ思い切ったことするね。
既に乱歩が出ておりますからねぇ(笑)久作も出そうですが(笑)おやはや(笑)
712 :
吾輩は名無しである:2009/02/20(金) 20:02:01
713 :
吾輩は名無しである:2009/02/20(金) 20:49:53
>>712 大衆小説界のビッグ・ネームとして、今もその名を轟かす存在だからね。
言わば「メジャーな世界のカルト」って感じかな。
それに対して久生十蘭は……「カルトな世界のメジャー」と言えるかどうか、
そこまでの知名度を獲得しているか俺には分からんのだが……
(いや、十蘭ファンの諸兄姉は気を悪くしないでくれよ)
30年以上全集が現役なんだから、カルトでもなんでも無いだろ
十蘭は思われている程カルトな作家、マイナーな作家ではないのでは(笑)実際読まれない作家は星の数ほどおりますからねぇ(笑)おやはや(笑)
少なくともここ数年は、全集は絶版だったのでは?
今世紀に入ってから版を重ねていたかどうか……
717 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/02/20(金) 22:56:53
>>715 正論だ。
私がレスしようとしたことだったが、先を越されたな。
どもどもですねぇ(笑)1960〜70年代にかけて幻想小説ブーム、というものがあったらしいのですよ(笑)その頃は皆寄って集って幻想小説ばかり読んでおりまして、別に幻想小説を読むことマイナーでもなんでもなかったのですよ(笑)
ですから海外の幻想小説も翻訳されたという訳です(笑)この辺りの過程は澁澤を読めば分かります(笑)海外小説に関しても翻訳されているものはある程度はメジャーです(笑)メジャーでなければ翻訳はされません(笑)
それが八十年代になって急速に風化し(飽きられ)、最近復活してきた、というだけの話でしょう(笑)おやはや(笑)
それからこれは関係ありませんが、シニカルなことも言わせてもらいましょう(笑)
日本では何か作家が有名になると親族一同が悪い言い方をすればでしゃばって来る傾向がありまして、そのでしゃばり具合でその作家がどれほど有名か、というのが分かるからくりとなっております(笑)
それがあるからこそ二世作家、というものが存続できるのでしてねぇ(笑)おやはや(笑)
私の知る限り海外でこういう事は少ないですねぇ(笑)エイミス親子程度ですかねぇ(笑)J・ホーソンの没落ぶりを見れば分かるとおり、二世作家というのは厳しいものがあるのです(笑)おやはや(笑)
脱線しましたが、十蘭の場合随分と親族がでしゃばっておられた、と記憶しております(笑)これを証拠としますと随分とメジャーな作家ではないのでしょうかねぇ(笑)おやはや(笑)
勿論十蘭の作品と全く関係はありませんが(笑)おやはや(笑)
親族主義に偏ると何もいいことは無い、と思うのですよ(笑)日本文学は親族主義に偏りすぎたから衰退した、のではないかと睨んでおります(笑)
例えば井上靖や山口瞳について暴露本・回想記が書かれる、それが喜んで読まれる、というような有様です(笑)確かに海外でも回想記ぐらいは書かれるでしょうけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)
親が作家であるということは、寧ろ嫌らしい・恥ずかしいことなのでは(笑)
喜んで親が作家だ、ということを公表し、二世作家などを名乗るのは日本だけでしょう(笑)
願わくば十蘭の親戚が作家、などといって再登場しないことを願っております(笑)おやはや(笑)
マジレスするとイギリスは2世、3世作家・詩人が多いよ。
イーヴリン・ウォーは親も作家だし子供も孫も作家。
孫はフィクションは書いてないと思うけど、最近一族の伝記を出してわりと話題になった。
ヴァージニア・ウルフも一応作家親子といっていいんでは。
大衆文学で最高の親族作家はたぶんデュ・モーリアね。
祖父のジョージの『トリルビー』は19世紀末の記録的大ヒット作。孫はあの『レベッカ』のダフネ。
訳されてないようなマイナーな作家だったらもっといくらでもいる。
どもどもですねぇ(笑)確かにそれらの作家の名前は言われれば思い出しますねぇ(笑)おやはや(笑)
最近の日本の猫も杓子も作家になる風潮を批判しようとしてついつい強弁しすぎましたねぇ(笑)おやはや(笑)
最近、でもありませんが(笑)おやはや(笑)
久生十蘭の七光りで作家デビュー(?) しようとした人って、誰?
725 :
吾輩は名無しである:2009/02/21(土) 22:39:02
久生十蘭に子どもはいない
久間十義が久生十蘭の子どもと間違えられたというのは月報にガイシュツ
七光りではない(w
二世作家
よしもとばなな
井上荒野
短歌、俳句にはもっといるね。
「作家」と言えないような物書きで、親の七光で食べてる人ならもっと・・・
作家飲みならず政界も才能なぞは関係無いのが実情で焼死、鴎外露伴漱石の子なぞも七光と逝ったところで焼死ねぇ〜(笑) 麻生総理こと阿呆愛無ソーリも解散まで持つのやら〜(笑)
死人の七光の与謝野総理が股れるところですよ〜(笑)
729 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/02/22(日) 01:12:49
730 :
吾輩は名無しである:2009/02/22(日) 02:39:55
この新全集が出た影響かどうかはわからないけど、
三一書房版の旧全集が全巻揃って6000円ぐらいで売ってたな。
732 :
吾輩は名無しである:2009/02/23(月) 00:36:23
旧全集は全集本体じゃなくて、
月報が読みたいんだよな。
>>711 十蘭の岩波入り、ということに関して言うならば、
谷譲次が先んじたあたりに、妙味を感じるがね。
734 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/02/23(月) 23:20:12
>>733 それは私が言おうと思ってた。
先越されたぜw
735 :
吾輩は名無しである:2009/02/24(火) 02:43:41
しかし、まさか岩波入りが筑摩入りより先になるとは思わなかった。
夢野は90年代前半にちくま文庫から全集が出ているし、
小栗虫太郎もちくま入りしているから、
てっきり久生もちくまに入ると思っていたのに。
(単発で朝日文芸と中公に入ってはいたが)
入っているでしょう(笑)おやはや(笑)
全集出始めたんだね
場所とるし値段もそれなりだから、買っても
>>679みたいなことになりそうで心配w
全集なんて家でじっくり読むのがベストなんだろうけど
ソフトカバーでどこに持ち出しても片手で読めるような
ちくまの夢野久作全集みたいな感じが理想なんだけどなー
今三一の全集を読んでるんだけど、未収録の作品が
たくさんあるのかと思うとやっぱり惹かれてしまう>全集
この人の本は読んでる途中で読み終わるのがもったいなくなる
3巻も順調に発売されるようだね
ありがたい。
740 :
吾輩は名無しである:2009/03/28(土) 22:01:16
保守
駄本は処分して、全集の棚を空けるよ。
香山滋全集と日影丈吉全集と世界探偵小説全集がキツい
三択なら世界探偵小説全集を棚の奥に入れて、二段構えにするかな。
744 :
吾輩は名無しである:2009/03/29(日) 01:14:23
age
745 :
吾輩は名無しである:2009/03/29(日) 10:26:53
マジで岩波文庫から短篇集が出るんですね
どんなセレクションなのか楽しみ
講談社文芸文庫の短篇集は物足りなかったから
746 :
吾輩は名無しである:2009/04/19(日) 02:30:18
その前に全集は第三巻が
皆川博子さんの嘆きは受け止めましたか(笑)さて果て(笑)
嘆きで思い出した。
今度の全集は、十蘭が目を通した最終の版を底本にする、という方針だが、
そうなると、「白雪姫」のヒロインの名前が、ハナではなくウメになってしまう、
と、川崎女史が大いに嘆かれていたが、あれは結局、どうなったのだろうか。
新青年研究会の講演でいってたっけな
個人の私情を差し込むと光文社文庫の乱歩全集みたいになってしまうからウメでよろし
とりあえず「白雪姫」じゃなく「海豹島」じゃね?
ウメだろうがヨネだろうが俺はどこまでもついてゆく
そういや川崎さんが「海豹島」を「かいひょうとう」と言ったり「あざらしとう」と言ったりしてたのが気になったな
実際は「かいひょうとう」が正しいんだよね
その場にいたけど、「海豹」「あざらし」と書いて「カイヒョウ」と、説明してただけだったと
それ以外の違和感はなかった
俺もいたけど『「あざらし」と書いて「カイヒョウ」』なんて説明はしてなかったぞ
俺は下戸で一滴も酒が飲めないのにワインだかを進められたのは困った
俺はそもそも「アザラシとう」なんて聞こえなかった。
メモとってたけど。
ワインじゃなく、多分スプマンテかシャンパンで乾杯だった。
強制するほど野暮じゃなくなかった?
まああのノリだったからね。
伝言ゲームみたいにみんな記憶に差異があるのが、いかにもだね。
まさか女史にお酌してもらったとかいうんじゃあるまい。
もはやありえない。
ここって新青年研究会の関係者ばかりいそうだな
3巻届いた
「海豹島」は結局初出も収録するという形にまとまったようだ
岩波文庫には何が収録されるのかなー
759 :
吾輩は名無しである:2009/04/24(金) 23:45:31
三巻ーーーーーー来ターーーーーーーーー
ウメ
値段は変わらずページ数は少なくなっていく不思議
761 :
吾輩は名無しである:2009/05/05(火) 10:39:25
最終巻や補遺が一番分厚いというのが全集なのだよ、素人君
1巻、2巻、3巻の中で話しをしてるだけじゃないか
763 :
吾輩は名無しである:2009/05/06(水) 01:42:30
若いなあ、君たち
764 :
吾輩は名無しである:2009/05/06(水) 01:58:13
「骨仏」とか縁の下に死体埋める奴とか、
超短編っぽい小品だけを集めた、
持ち運び可能な文庫版が一冊欲しいな。
全集とはまた別に。
一冊の本になるほど分量があるかどうかは知らないけど。
765 :
吾輩は名無しである:2009/05/06(水) 02:55:20
岩波のラインアップ出た?
詳しい人教えてください。
「魔都」で、ぶらさがるのはブンヤじゃなくて貴人という読みでOK?
ブンヤでは?
第3巻ってもうゾッキになってる?
貴人の可能性として読むと、すごく面白いのですが。
ブンヤでも素敵でしょう
買ってきた。
岩波のホームページなどでたぶん収録作品はわかる。15編。
母子像なども入ってるが、本文はすべて初出による(巻末に一覧あり)。
解説が長い。
短篇リスト:
「黄泉から」「予言」「鶴鍋」「無月物語」「黒い手帳」「泡沫の記」「白雪姫」「蝶の絵」「雪間」「春の山」「猪鹿蝶」「ユモレスク」「母子像」「復活祭」「春雪」。
なお、すべて初出時のものを定本としているため、「猪鹿蝶」(「姦」)や「ユモレスク」(「野萩」)みたいに、その後に改題されたものがある。
以下、個人的な感想:
川崎さんの解説はちょっと気合が入りすぎなんじゃないか?w
十蘭の読者(ジュウラニアン)であることに対する選民思想(川崎さんの言葉を借りれば、「読者としての高踏派」)のようなものが鼻につくが、まあ最初は肩肘張らずに面白がって読めばいいんだよ、と俺は言いたい。
今回の文庫化が、また新たな読者を獲得するきっかけになってほしいからね。
全集とヴァージョンが違うというのがすごい貴重
コレクター垂涎てこったね
気合い入って寄らば斬るって感じのいかにも彼女らしい解説でした
男前であるw
777 :
773:2009/05/15(金) 22:50:25
>>774 サンクス!
まだ初心者なので、これから買って読んでみることにします。
岩波に入ることで社の内外でいろいろ意見があったらしいから編者もがんがったのだろうね
鶴鍋は「西林図」の初出。
社の内外てか、ここでも、岩波文庫に入ることの是非論はあったわけで。
いやそんなんどうでもいいが。
これだけしっかり作ってあれば雑音も収まるんじゃ?
ジュウラニアンなの?ジュラニアンなの?
十蘭ファンなら買って損はないんじゃないかなあ。
今回の短篇選が売れて、『魔都』あたりが岩波文庫に収録されたりしたら嬉しいんだが……
あと、戦後のものがほとんどだったのは、「旧かな旧字体」にこだわるハードコアな読者への牽制かと思えなくもない(実際には、戦後しばらく旧かなも使われていたはずだけど)。
>>777 まあテキストの分析なんてのは後回しでいいんだよ。
面白え小説なんだから、まずは楽しんで読めばいいんじゃないかな。
>>781 個人的には「ジュウラニアン」が好きだな。
川崎さん自身は「ジュウラニアンもしくはジュラニアン」と書いてはいるけれど。
ファンとしては岩波文庫に収録されたことだけでもうれしいよ。
編集者がリキ入れてくれたこともうれしい。
素朴すぎる反応かなあ。
「魔都」初出底本でお願いレター出してみたい
十蘭は口述筆記が多かったから、あえて旧字旧仮名にこだわる必要はないというのが自分の見解
785 :
吾輩は名無しである:2009/05/16(土) 01:03:00
中井英夫さんはジュラニアンだっけ
787 :
吾輩は名無しである:2009/05/16(土) 10:10:37
>>774 教えてくれてありがd!
これは買いだな
講談社文芸文庫版よりもはるかに価値があるコンテンツ
さすが岩波 GJ!!
と今回は持ち上げておきたい
さて、川崎賢子さんの解説は見事ですけれども、引っ掛かることもありましたよ(笑)おやはや(笑)
「…同時に、その芸術探求が主人公に破滅をもたらす物語装置として働く。語り手の批評精神は、西洋近代を通過するだけでは足りず、
さらにそこから折り返され、内に重層化し、物語をつむぎだすのだ」
「予言」解説ですが、果たしてそうなのでしょうかねぇ(笑)果たしてそのような芸術探求の話、西洋近代を通過して云々、などということを十蘭は書こうとしていたのでしょうか(笑)おやはや(笑)
私はそうではなく、これはあくまでただの引っ掛けにしか過ぎないと思っております(笑)そういう風な「物語装置」は日本近代批評的な読みを脱却できていないのではないでしょうかねぇ(笑)おやはや(笑)
確かに十蘭は日本近代の作家ではありますが、その存在は明らかに近代的な読みでは図れないのですよ(笑)おやはや(笑)
789 :
( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2009/05/22(金) 20:31:57
上げておきましょうかねぇ(笑)おやはや(笑)
先ずそれは「予言」を読んでいっても良く分かることですよ(笑)この小説は最初の一行から情報が詰め込まれております(笑)
「安部忠良の家は十五銀行の破産でやられ、母堂と二人で、四谷谷町の陽あたりの悪い二間きりのボロ借家に逼塞していた。」
「十五銀行」の名が出てきている事をご確認の程を(笑)これの倒産が起こったのは1927年、ということでして、詰まりこの作品の舞台は1927年以降、
それから主人公は華族、それも武家系ではなく公家系の家族だ、ということが分かる筈です(笑)おやはや(笑)そして酒田という家が出てきますが、これは武家系でしょう(笑)
「大礼服」に「桐の紋章」ですから、これは没落前は相当な名家であった、ということが推し量れます(笑)おやはや(笑)
790 :
( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2009/05/22(金) 20:49:11
ですが、この小説の年代は実は特定できないのですよ(笑)おやはや(笑)例えばもう少し行きますと実在人物の名前が出てきて当惑されると思われます(笑)
バーナード・リーチとブルーノ・タウトの二人でして、有名な建築家なのです(笑)ところが少し戦前史を紐解きますれば、この二人は来日時期が相当にかけ離れておるのですよ(笑)
リーチは明治年間に日本に着ておりまして1920年には既に帰国しております、タウトが来日したのはがなんと1933年になってからのことで、なるほど二人が同じ家に時間を置いて滞在した、ということは考えられますけれども、これは相当に厄介な事になってくるのですよ(笑)
なぜと言えばアンドレ・ルボンが出てまいりまして「ポール・クローデル大使が同じ船でフランスに帰るので」という発揮した歴史的事実が浮かび上がってくるからなのですよ(笑)
数値に直しますれば1927年2月17日の事です(笑)つまりこれは十五銀行が倒産する前の話なのですよ(笑)さらに言えば日付である十一月二十五日に全くパラレルな代物です(笑)歴史的設定があるようで、これが全くない物でしてねぇ(笑)おやはや(笑)
冒頭で提示された歴史設定がくるりと裏返されているのですねぇ(笑)これは恐らく間違いではなく意図的なものでしょう(笑)
詰まりこれは実際ありえなかったパラレルな日本であり、その狭間に落としこまれた小説、ということになるのですよ(笑)おやはや(笑)
さらに注目すべきなのが石黒の師であるイポリート・ベルンヘイムが1919年に死去しておる事です、石黒の年齢から考えますと、教えを受けた、ということは考えられなくもありませんけれども、
「五年越し」というのと食い違いが生まれるでしょう(笑)おやはや(笑)
791 :
吾輩は名無しである:2009/05/22(金) 21:07:23
なんとけったいなエラスムスだ
狸は「ポストモダン」って言いたいのか?
定本全集の解説読めばもっとすごいのがごろごろ出てくるよ
794 :
( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2009/05/22(金) 21:21:45
少なくともこれは単なる怪奇小説ではありませんねぇ(笑)これほどに歴史設定が奇体な小説なのですから、
そこに書かれた一見精神論らしきものを頭から信じることは私には出来かねますよ(笑)テキストは常に疑って掛からねばなりません(笑)
ポストモダンと言いますより十蘭に関しては「不信の停止」は出来かねる、という事でしょう(笑)おやはや(笑)
>>793 どのような感じでしょうかねぇ(笑)おやはや(笑)
魔都の時計のつじつまの合わなさとか。
顎十郎がいつの時代の人だったとか。
796 :
吾輩は名無しである:2009/05/22(金) 21:28:53
狸の理解力には限界があるな。
「精神論」じゃなく「方法論」について分析されていたんだよ。
つまらん。
語り手の不思議さ、ということはよく言われておりますけれども、それでも分かる事はありますよ(笑)例えば登場人物で男性の名前が音読みされている事にご注目をば(笑)
それから、「母堂」という表現です(笑)これは普通の三人称小説では使われず、語り手があり、それから先ず「聞き手」があるという場合を想定して生まれてくる物です(笑)
ですけれども続いて飛び出てくる「逼塞」という交互では使われない表現であり、「命婦」何ぞとなれば恐らく当時の読者でも相当にアナクロと感じたはずではないでしょうかねぇ(笑)
続いて出てくるのが「あっぷあっぷ」で、これも普通の小説では先ずお目にかかれないような砕けた表現です(笑)とりあえず仮定してみますと、これの語り手は教育を受けたものである、ということでしょう(笑)
「われわれ」は冒頭と終盤の二箇所でしか出てきませんが、少なくとも安部と面識のある、それもある程度は親しい人間だ、ということが分かる筈ですねぇ(笑)おやはや(笑)
「安部が死ぬ」ということは最初から言及されていまして、その死の過程をがいたのがこの話だとも言えるのですけれども、どうもいちばん妖しいのは「われわれ」である事は確かでしょうねぇ(笑)
>>796 どうも私は「精神」「芸術探求」といったような言葉が苦手でしてねぇ(笑)考慮に入れていないわけではないのですけれども(笑)おやはや(笑)
799 :
吾輩は名無しである:2009/05/22(金) 22:04:50
狸が苦手なのは「精神」「芸術探求」ではなくて、アカデミックなナラティブ分析の手法でそ。
とりあえず、ハムレットの年齢疑惑w
800 :
吾輩は名無しである:2009/05/22(金) 22:14:23
797の「人称」「呼称」の歴史性についての見解は、素人とはいえ、あまりにひどすぎる
どもどもですねぇ(笑)ではもう少しまともナラティブ分析をされる方はおられませんか(笑)
口火を切った甲斐だけはあるものですからねぇ(笑)おやはや(笑)
802 :
吾輩は名無しである:2009/05/22(金) 22:27:42
論文はいくつか書かれているよ。
調べてみ。
私の書いたことをはっきり「ひどすぎる」と書かれたのですから矢張り批判は欲しいところなのですよ(笑)参考にいたしますからねぇ(笑)おやはや(笑)
804 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/05/22(金) 22:46:20
>>794 “奇体”ってw
そんなの歌舞伎とか江戸文学のみならず大正昭和の大衆文学には
たくさんあるよw
私も久生十蘭は好きだけど、はっきり言って十蘭は高級読み物作家。
オーソドックスな文学観からすれば近代文学じゃない(書いた時期は近現代だけど近代文学ではない)。
十蘭の代わりに柴田練三郎入れてくれやw
そんんでも適当なえらそうな“批評”が言えちまう(秋山駿とかね)w
川崎賢子は十蘭の作品を過大に評価するから、ああいう深読みな論になるだけさ。まあ別に間違いじゃない。
806 :
吾輩は名無しである:2009/05/22(金) 22:49:41
オーソドックスな文学観Wて、30年くらい前の受験用文学史かなんかか?
807 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/05/22(金) 22:53:47
>>806 あほくさw
受験が完全オーソドックスなんてことあるかよw
井上靖とかあるじゃんw
オーソドックキシーが教科書と=と思い込んでいやがるw笑わせるぜw
809 :
吾輩は名無しである:2009/05/22(金) 22:55:37
バカは相手にしない方がいいよ
狸とブヨウにはえさを与えないでください
810 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/05/22(金) 22:59:36
>>809 うん、それがいいよ。無視したほうが懸命だ。
狸=唯物論者顔コテ=マグナなんて私と罵倒合戦して、すっかりトラウマ抱いて名無しで恨み節レスばっかするようになったしw
さて、何方かご意見は(笑)おやはや(笑)
813 :
吾輩は名無しである:2009/05/23(土) 00:03:59
くだらない問いには答えないのが一番だ
814 :
吾輩は名無しである:2009/05/23(土) 00:13:41
井上靖って何の例なの?
通俗?
十蘭におけるアナクロニズムというのは確実に存在しておると思いますけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)
それも世界の不確定性を表すときに使われる事が多いように思うのですよ(笑)それを使用することによりテキスト自体を崩れさせる、といった感じでしょうか(笑)おやはや(笑)
816 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/05/23(土) 00:34:43
>>81 昔の(今のも)教科書を作っている連中だって、
教科書に載せる文学をオーソドキシーだと思って編集してる訳じゃないってこと。
井上靖が教科書に入るのはまさにそうで、通俗文学とされちゃう評価が多いのに、
何故か教科書に収録されてる典型的として私は挙げたまで(教科書に通俗文学を収めちゃいけないわけじゃないんだよね。だから実は通俗文学は教科書にかなり収録されてる)。
国語の教科書=文学的オーソドキシーなんてこと信じてるのは
バカな受容者(みなさんですw)のほうで
編集制作サイドじゃ別に教科書をカッチリとした文学だけ収めたなんて思っちゃいないのさ。
教科書の弊害は、教科書に載ることで編集制作サイドも思いもよらない新たな文学の“権威”を生み出したことにあるんだよね。
まあでも私の言ってることよく分からないよね?
ここは2ちゃんだし仕方ないかな…
817 :
吾輩は名無しである:2009/05/23(土) 01:18:03
世界の不確定性とか、アナクロな柄谷信者と間違えられるぞ。
カノンの形成について議論したいなら、も少し気のきいたことを言え。
818 :
吾輩は名無しである:2009/05/23(土) 01:21:39
そんなくだらない議論してる間に、アマゾンの岩波文庫「久生十蘭短篇選」売り切れちまったではないか!!!!
近所のジュンク堂の店頭も品切れだった!
そんなに読者がいたとは意外だなあ
820 :
吾輩は名無しである:2009/05/23(土) 12:53:56
TSUTAYAオンラインショップにもない。
>十蘭の読者(ジュウラニアン)であることに対する選民思想
>(川崎さんの言葉を借りれば、「読者としての高踏派」)
>のようなものが鼻につくが
このスレの住人の雰囲気と被るねw
822 :
吾輩は名無しである:2009/05/25(月) 17:53:22
「読者としての高踏派」くらいのレトリック、洒落で流せなきゃ野暮というもんだろ。
吉原にあがった田舎侍じゃないんだから。
823 :
吾輩は名無しである:2009/05/25(月) 21:39:04
なにやら強烈な加齢臭の漂うレトリックだなw
824 :
吾輩は名無しである:2009/05/25(月) 21:45:44
823はラノベだけ読んでなw
あ、紙の本が読めねーかw
825 :
吾輩は名無しである:2009/05/25(月) 21:49:43
826 :
吾輩は名無しである:2009/05/25(月) 22:06:22
強化野郎だったの?orz
さて、十蘭についての知見は如何(笑)おやはや(笑)
十蘭はよく設定を間違える事が多いようでけれども、これが天然なのか、それても意図的なのかはよく分かりませんねぇ(笑)前者も多いのでしょうけれども(笑)おやはや(笑)
洒落で流せなきゃ野暮(笑)
吉原にあがった田舎侍(笑)
こういうとこだよね
830 :
吾輩は名無しである:2009/05/25(月) 23:32:34
文学板で「加齢臭」(笑)最強
831 :
吾輩は名無しである:2009/05/25(月) 23:37:26
物故作家は読めないという低廻派読者もいるからね。
IQ84で十分じゃないか
833 :
吾輩は名無しである:2009/05/25(月) 23:53:41
お子チャマに何を言っても無駄
戯作調がわかんないんじゃ話にならない
835 :
吾輩は名無しである:2009/05/26(火) 09:34:13
なにこの加齢臭?w
たぶん50代なかばのおじさんの耳の後あたりから、モワ〜っとかな
837 :
吾輩は名無しである:2009/05/27(水) 22:18:31
>>822 は川崎賢子の解説を読んでるのかなあ。
洒落で流せないくらいディレッタンティズムに淫しすぎている部分が多々見られるのだけど。
838 :
吾輩は名無しである:2009/05/27(水) 22:30:51
>ディレッタンティズムに淫しすぎている部分が多々見られる
変な日本語
839 :
吾輩は名無しである:2009/05/27(水) 23:17:23
まあ、要するにお前らは救いようのないスノッブだってことだよ
840 :
吾輩は名無しである:2009/05/28(木) 01:15:30
十蘭がスノビズムやペダントリー(ディレッタンティズムとはちと違うな)を要求する作家だというだけの事。
841 :
吾輩は名無しである:2009/05/28(木) 01:24:58
ディレッタンティズム、スノッブ、ペダントリーと来て
返し技はなんだw
843 :
吾輩は名無しである:2009/05/30(土) 00:14:44
ブックファーストにないじゃん!
844 :
吾輩は名無しである:2009/05/30(土) 01:10:13
ダンディズム
パルナッシアン
デカダン
ヒポクリット
846 :
吾輩は名無しである:2009/06/02(火) 08:00:05
ヴィジオネール
847 :
吾輩は名無しである:2009/06/03(水) 01:18:06
あおい書店においてない
アマゾンが心を入れ替えて再入荷した様子だ
アマゾンには新品が残ってないよ
東京新聞の書評?読み損ねたんで、誰が読んだ人教えてください。
重版中だって
全集第二巻になかなか手が出ないよう
おかげでバイトに精が出るけど。。学生には無謀すぎたー
もう三巻が出てるやん
アマゾンは文庫切らすな
ときわ書店に置いてなかった
「紀ノ上一族」って「美国横断鉄路」だよね
意味ちがうだろ。
858 :
吾輩は名無しである:2009/07/05(日) 16:25:01
あげ
859 :
吾輩は名無しである:2009/07/06(月) 20:59:50
「鶴鍋」かあ
860 :
吾輩は名無しである:2009/07/10(金) 13:09:35
猪鹿蝶
4巻、もうちょっと待ってくれ。
眼鏡が割れて、鍵も壊れて、今、金無いんだ。
岩波文庫の「短篇選」で初めてこの作家の作品を読みました。
どれも粒揃いで面白かったので他の作品も読んでみたいけれど、
他にあんまり文庫は出て無いみたいですね。
刊行中の全集は高いしなあ・・・。
図書館で探してみまつ。
ちくま文庫の怪奇探偵小説傑作選というシリーズの
久生十蘭集は岩波と被りが少なくて良いと思うけど。
864 :
吾輩は名無しである:2009/07/20(月) 22:16:15
近所の図書館にリクエスト。
すでに収蔵されてる場合、そのリクエストが満杯だと○カ月待ち。
○カ月で1万円を割ると、1カ月3千円貯金すれば、全集を所有できるのだが。
十蘭は昔よく読んでた。
薔薇十字社の本も教養文庫の傑作選も、
橋本治のやつも三一のヤツも持ってる。
ちくまとか沖積舎とか売ったのも含めれば
相当投資したし、函館にいった時には文学館参りもした。
でも……
正直、もうあきちゃった。
十蘭の文章ももう特に良いと思えなくなった。
ところで、『ハムレット』の原型になった『刺客』って、昭和13年春だよね、発表が。
この前、別の件で少し、文学座のことを調べてたら、十蘭は昭和13年の年末に、
新劇協同公演という看板で、内村直也の書いた『秋水嶺』を演出してるんだけど。
公演が年末なら、昭和13年の初頭には、内村さんと会う機会も多かったんでは。
内村さんは、ピランデルロの戯曲『エンリコ四世』の訳でも有名だった先生だから、
専門的な話でも聞いた十蘭が、触発されたのかもしれん。(知られた話なら失礼)
867 :
吾輩は名無しである:2009/07/21(火) 12:38:48
全集読むと、先入観が一新されるわけだがw
868 :
吾輩は名無しである:2009/07/21(火) 22:51:08
十蘭のピランデルロは、「悲劇喜劇」?発表の戯曲時代からという論文はずいぶん前に読んだ。
ところで図書新聞の書評についての情報は?
870 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2009/07/22(水) 20:25:54
>>865 おんなじだ。
高校大学の頃は大好きな作家だったけど、今じゃ君と同じでピンとこない。
嫌いとかじゃなくて、単に飽きたんだと思う、たぶん。
>>868 「悲劇喜劇」に書いていたのは、たしか渡仏以前ですよね。
となると、いずれにせよ、相当の年季が入っていたわけだ。
872 :
吾輩は名無しである:2009/07/23(木) 22:31:25
ブヨウに君と同じとかいわれたら切腹したくなる。
バカ女は、君に必死wになって憧れているんだよ。気にするな。
武陽は馬鹿ですからねぇ(笑)そもそも十蘭は文章それ自体ならばたいした作家では無いのです(笑)いや、そもそも文章などは小説家にとって単なる道具に過ぎませんからねぇ(笑)おやはやわらい
精々武陽あたりは文章以前の情報を書き込むことしかか出来ないのですから、批評染みた見たことは止めた方が吉ですよ(笑)おやはや(笑)
875 :
吾輩は名無しである:2009/07/24(金) 20:06:01
あの文体の妙味に鈍感な読者ならば、強いて十蘭を読む必要はないだろう。
ですから「文体の妙味」というのは少し時代遅れなのでは、と思うのですよ(笑)前も指摘しましたが十蘭は時々はずらした表現というかおかしな表現を使う事があります(笑)おやはや(笑)
名文家では無い、と思うのですけれどもねぇ(笑)おやはや(笑)もちろんここで言う名文家、というのは否定的なニュアンスで使わせてもらっているのは言うまでもありません(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
文章に乗っかった読みでは何れ
>>865(もう一人は問題外なので除外しますか)のように飽きてしまうと思われます(笑)おやはや(笑)
我々は文章を楽しみたいから小説を読むのではない、小説それ自体を読むために小説を読むのだ、ということでしょうか(笑)おやはや(笑)
878 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 00:24:03
言葉=道具論って、狸は百年前の生きた化石?
879 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 00:37:25
880 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 07:54:38
狸の言葉は道具なんだろ。
881 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 09:12:39
現代の文学は文体そのものが眼目なのだという意見もあるかとおもいますが…
883 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 13:49:39
狸の言葉は古道具。
骨董品だよ。
884 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 15:04:02
おやはや(笑)小説は文章を楽しむものでは無い、というのはある程度本を読んだ物なら理解されるはずですよ(笑)おやはや(笑)
ついでに言えば文体を味わっている時点ではまだレベルが低い、ということです(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
886 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 15:44:04
言葉は道具w
887 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 16:25:08
十蘭から文体をとったら何も残ら蘭w
888 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 17:05:21
ある程度本を読んだ物ならw
889 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 17:07:43
狸は本など読まんでええが
890 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 17:15:46
狸は古井由吉なぞは読めんのだろ(笑)
891 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 18:34:49
狸は文章を読まない
おやはや(笑)全く分かっていない方が多いですねぇ(笑)おやはや(笑)
893 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 21:38:36
>>892 そうか、古井も読んでいないのかw
おやはや(笑)さて果て(笑)
894 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 21:44:53
895 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 21:45:58
文章を読まず、書かない。
狸の本分。
896 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 21:51:36
897 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 21:51:39
もうそろそろ4巻の話題にいってほしい。
898 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 22:35:03
899 :
吾輩は名無しである:2009/07/25(土) 23:12:02
狸は身の丈にあったスレに戻れ
900 :
吾輩は名無しである:2009/07/26(日) 00:32:34
煙たがられ、馬鹿にされ、嫌われて笑う狸か、
まず病院に行け
901 :
吾輩は名無しである:2009/07/26(日) 00:50:06
>>900 狸に対する批判 としては的外れ。あんたは何も分かっちゃいない
>>901 はいはい、分かりました分かりました。狸さんはエライエライ
これでいいか?自演すんじゃねーよ狸公うざってー
おやはや(笑)
904 :
吾輩は名無しである:2009/07/26(日) 11:21:57
>>903 「分かってない」ってこと早く言語化してくれ
905 :
吾輩は名無しである:2009/07/26(日) 11:59:05
狸が喜んでるし、スルーしようよ
906 :
吾輩は名無しである:2009/07/26(日) 12:02:02
おやはや狸に文体を論じてもらいなくないな
4巻ってまだ発売されてないの?
908 :
吾輩は名無しである:2009/07/26(日) 13:28:40
病院に行け、に脊髄反射したところをみると、やっぱり重傷なんだよ狸は。
スルーだスルー。
909 :
吾輩は名無しである:2009/07/26(日) 16:02:44
アマゾンによれば4巻はすでに発売されているが、「一時的に在庫切れ」だって。
まさかの重版?
910 :
吾輩は名無しである:2009/07/26(日) 19:36:45
そうだとめでたいんだけどね
尼は管理が杜撰しぎるから…
5巻は11月発売予定れす
912 :
吾輩は名無しである:2009/08/01(土) 00:15:36
今日買ったら7月15日付けで三刷りでした、岩波文庫。
なんだ十蘭読者って結構いっぱいいたんだ。
隠れキリシタンのようなものか。
913 :
吾輩は名無しである:2009/08/02(日) 11:41:47
アマゾン、全集4巻をまず入れてくれ。
コレクターズで16000円なんてあこぎな真似は辞めろ。
914 :
吾輩は名無しである:2009/08/03(月) 20:23:50
月報写真萌え
915 :
十蘭の一ファン:2009/08/06(木) 19:32:50
皆様の会話、楽しく読ませて頂いております。
話題に上がっている国書刊行会版の定本全集ですが、
刊行会のオンラインブックショップで購入した物がダブりましたので、
希望の方に先着順でお譲りしたいと思います。
(ブックオフで処分するのも勿体無いので)
書籍:国書刊行会版 定本久生十蘭全集2・3.4巻
希望価格:一冊3000円+消費税
取引方法:代金引換郵便
基本的に分売不可、分売の場合は代引手数料込みでの価格でご相談に応じます。
(3冊セットの場合は代引手数料はこちらで負担します)
書籍の状態:美本(1〜2回目を通しただけです。染み、汚れなどはありません)
本体箱入り、空色布張り、金銀箔押し、パラフィン紙保護(2巻のみパラフィン紙無し)
希望の方は以下のメールにそちらのメール先も記入の上ご連絡下さい。
メール:
[email protected] ご連絡お待ちしております。
916 :
十蘭の一ファン:2009/08/06(木) 19:59:22
いきなり書き込みして失礼しました。2ちゃんねるに投稿するのは初めてなもので…。
流れを乱してすみません。
917 :
十蘭の一ファン:2009/08/07(金) 05:52:47
口直しと言っては何ですが、全集4巻を飛び飛びに半分ほど読んでおりますので、
4巻についての感想やお勧め作品について若干記してゆきたいと思います。
三一書房版全集に未収録の作品が殆どを占めているこの巻ですが、
第二次世界大戦中の発表ということもあり、特に紙数の少ないものには時局を反映して
イデオロギー色の強いものが多く、十蘭の本領が十分に発揮されているとは言えません。
(おそらく検閲の関係によるものと思われます)
918 :
十蘭の一ファン:2009/08/07(金) 06:01:35
本巻に収録された2つの長編「女性の力」「紀ノ上一族」。
このうち「女性の力」は未読です。
「紀ノ上一族」については沖積舎から単行本が発売されておりましたが、
この巻には全四部のうち第三部 巴奈馬までしか収録されておりません。
第四部は戦後に付け足されたものですので、おそらく5巻以降に収録されるものと思われます。
919 :
十蘭の一ファン:2009/08/07(金) 06:30:00
短いものは面白くないと申し上げましたが、例外と呼べるものも中にはあります。
特記すべきは十蘭版「黄土の奔流」と呼ぶべき「花賊魚」でしょう。
中国国民党の捕虜となった息子を救出するため全財産を擲って船を仕立て、
揚子江とその最大の難所三峡を遡行してゆく老母の話です。
行く手には中央の命令に従わない地方国民党軍が待ち受け、
さらに三峡は所々爆破され水流を変えられ、船舶の通行はおよそ不可能になっています。
タイトルの花賊魚とは他の魚の登れぬ激流を登る魚の意であり、
彼女が雇った船に付けられた船名でもあります。
紙数も多く短めの中篇といった感じで、スケールの大きさもさることながら
戦時中の発表ならではの描写の過酷さがこの作品においては全てプラスに働いています。
920 :
十蘭の一ファン:2009/08/07(金) 06:57:10
他には薔薇十字社版のコレクシオン・ジュラネスクにも収録された
「フランス感れたり」「生霊」、この時期には珍しいユーモア物の「豊年」などでしょうか。
4巻も後半になりますと、時代物の割合が増えてきます。
戦局が次第に悪化していく中で、現代物はますます制限が厳しくなってきたのでしょう。
横溝正史などが戦時中比較的自由に書ける捕物帳を書いていたのを思い出します。
921 :
十蘭の一ファン:2009/08/07(金) 07:08:41
その中での白眉はやはりこのスレ前半にも上がっておりました「亜米利加討」でしょう。
この作品については何も申しません。
この巻の月報では宇月原清明氏が「花賊魚」と「亜米利加討」について語っておられます。
さらに「鈴木主水」にも独自の解釈をしておられ、これは読むに値すると思います。
以上、簡単ながら感想を記しました。
922 :
吾輩は名無しである:2009/08/12(水) 03:12:13
商売の場にしてほしくはありません
923 :
吾輩は名無しである:2009/08/22(土) 09:59:20
週刊ブックレビューみた?
924 :
吾輩は名無しである:2009/08/22(土) 13:00:34
みたみた。児玉さんも若いときに読んでいたんだね。
925 :
吾輩は名無しである:2009/08/22(土) 15:12:18
児玉さんにぴったり
ダンディ
926 :
吾輩は名無しである:2009/08/24(月) 14:43:44
また品切れ。
アマゾンもジュンクも。
みんなテレビみるんだね。
927 :
吾輩は名無しである:2009/08/24(月) 23:42:33
ジュンクorz
928 :
吾輩は名無しである:2009/08/25(火) 19:01:34
ジュンク役立たずすぐる
929 :
吾輩は名無しである:2009/08/25(火) 20:17:10
品切れ問題は版元の責任
930 :
吾輩は名無しである:2009/08/29(土) 13:58:44
ジュンクになかった
931 :
吾輩は名無しである:2009/09/01(火) 23:56:51
ジュンクは久生十蘭が嫌いなんだろか?
932 :
吾輩は名無しである:2009/09/08(火) 09:17:14
全集派は粛々と貯金するのみ
933 :
吾輩は名無しである:2009/09/08(火) 10:41:25
>>931 担当者が知らないんだとおもうよ
他方で いまどきの若手の女性作家なんかに力入れてるねw
時代とともにいずれ淘汰されていくんだが
若者には身をもって経験しないと理解できないようだ
かつても私もそうだったかもしれないけど…
934 :
吾輩は名無しである:2009/09/08(火) 19:06:05
>>933 その可能性は高いかもね。
ジュンクに限らないけど、担当者次第で小説の棚が薄っぺらな印象になってしまった
書店は、けっこうあると思う。
当然、久生十蘭を扱っていれば、それでいいということではないけれど。
おやはや(笑)十蘭は十分に売れる作家の一人であり、過大とも言われるほどではありませんか(笑)おやはや(笑)
936 :
吾輩は名無しである:2009/09/09(水) 09:34:29
また主述の整わない狸文法が(ry
937 :
吾輩は名無しである:2009/09/09(水) 12:12:13
9500縁は高いですねぇ〜(笑)
938 :
吾輩は名無しである:2009/09/09(水) 19:24:23
>>935 復活しましたねw
名無しブヨーによるデブ・ヒッキー病人・中年攻撃の痛手は
癒えましたかw
939 :
吾輩は名無しである:2009/09/09(水) 19:56:22
937はコテハンわすれたの?
940 :
吾輩は名無しである:2009/09/10(木) 10:20:26
>>934 同意
書店員のおすすめのPOPが立ってる平置きの小説には
本当に碌なものがないんだよな
目ざわりで仕方がない
おまいら今までどんな本読んできたんだ? って疑問を感じてしまう
>>940 まあ、いろいろと学んでほしい書店員は、どこへいってもいますね。
おすすめ(客惹きパンダ)して、商売が成り立つのが前提なんでしょう。
でも久生十蘭はそんなにマイナーなのかな? なんだか理解できないです。
少し話題がズレますが、本をただの商品、モノとしてしか扱わない店員を見ると情けなくなる。
書架の角に本をぶつけるようにして並べ、地を凹ましている場面なんかに遭遇すると、本気で腹がたちます。
ブックファーストなんざ、読書人や図書新聞やらの書評紙すら現場で読んでない。
一流アパレルの現場で、自分の店に並んでる商品の解説できないねーちゃんは叱り飛ばされるだろうに。
小説とは一作品で完結するものなのか他作品の積重ねなのか、といったところで章ねぇ(笑)おやはや(笑)さて果て(笑)
愚かな問いに、賢明な回答が与えられることはない。
945 :
吾輩は名無しである:2009/09/11(金) 17:20:40
東京新聞読んだ?
946 :
吾輩は名無しである:2009/09/11(金) 18:15:29
読んでいません。なにが載っていたのですか?
947 :
吾輩は名無しである:2009/09/11(金) 18:23:27
書評?
948 :
吾輩は名無しである:2009/09/14(月) 16:23:08
朝日新聞は読んだ
949 :
吾輩は名無しである:2009/09/19(土) 23:58:58
店長の言葉にしみじみ
950 :
吾輩は名無しである:2009/09/21(月) 10:18:53
新聞広告で書店員が束になって絶賛してる小説なんて
まったく読む気にもならないのはオレだけか?
俺もだよ
952 :
吾輩は名無しである:2009/09/22(火) 20:53:19
大事に読みたい作家
953 :
吾輩は名無しである:2009/09/23(水) 10:33:09
だな
つーか、書店員がいつから
本読みのプロを気取るようになったのか
955 :
吾輩は名無しである:2009/09/25(金) 09:04:03
昔はいたんだよ。
ガキにいろいろ教えてくれる書店員。
古書店は言うまでもなく。
でも気取るようになったのは、届いた荷を開けもせず返品するようになってからじゃね
956 :
吾輩は名無しである:2009/10/11(日) 22:58:00
ひさしぶり
岩波文庫三刷なんだね
957 :
吾輩は名無しである:2009/10/16(金) 17:59:22
スノッブでんな
958 :
吾輩は名無しである:2009/10/17(土) 21:13:07
ペダントリーといっとくれ
「魔都」を乱歩の作品として記憶していた自分は大ばか者orz
6巻は来年3月
「黄泉から」は京極夏彦の妖怪シリーズと通ずるものがあるような気がする。
962 :
吾輩は名無しである:2009/11/28(土) 23:48:07
年内に1000行くだろか…
このペースだと1000行かないで落ちるな
964 :
吾輩は名無しである:2009/11/29(日) 02:35:55
三省堂神保町店が5巻からビニール巻きやっと始めやがった
高いんだから1冊以外既刊もしとけば傷ついてなかったのにな
965 :
吾輩は名無しである:2009/12/19(土) 17:15:46
だんだん十蘭の残酷が佳境を迎えてる。
でもいいな。
次は春か。
966 :
吾輩は名無しである:2009/12/20(日) 20:51:10
ガガガ読んだ人の報告求む
967 :
吾輩は名無しである:2009/12/23(水) 16:12:44
看護士さん萌えシンドローム
968 :
吾輩は名無しである:2009/12/24(木) 19:30:16
誰か次スレ立てた方がよいのでは?
969 :
吾輩は名無しである:2009/12/24(木) 23:10:02
母子像は言うまでもないが、予言も好きだ
時間的観念が部分的に崩壊しているあたりが
970 :
吾輩は名無しである:2009/12/27(日) 10:48:09
春雪好き
泣ける
十蘭の時間観念の崩壊がすごいことも全集で知った。
あと固有名詞の観念も突発的に崩壊することがある。
それであの加筆改稿だ。
常人の頭脳ではない。
971 :
吾輩は名無しである:2010/01/01(金) 14:13:20
今年中に全集完結はないんだよね。
まあ、がんばって、あけおめ
972 :
吾輩は名無しである:2010/01/06(水) 23:11:34
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。スレ立て主でございます。
>>968の方が書いてるように、そろそろ次スレたてたいと思います。需要あるのかどうか分からないですが…。
従軍日記読んでちょっとがっかりした
青空文庫にノンシャランが入ったんだな
初めてこのスレ知ってざーーっと見たところです。
中井英夫の「虚無への供物」の「久生」という女性キャラクターとの関連性の疑問が出てたけど、ちょうど手元にある本で、
「久生十蘭の作中人物みたいな気立て」ということで作られたと書いてありました。
ソース
中井英夫「幻戯」出版芸術社収録の「空しい音」という短編。
この短編が、久生たち虚無キャラの20年後の後日談となってて、
久生たちの口を借りての中井英夫の十蘭の小説論もあります。
また同収録の「未発表日記」で文体が素晴らしい作家筆頭5人に、鴎外、龍之介、太宰治、久生十蘭、ちょっと落ちて梶井基次郎、と挙げている。
977 :
吾輩は名無しである:2010/01/10(日) 18:13:45
久生十蘭は、表現を人格とか生活に還元できないからおもしろいんだよ。
日記読んでも小説の謎は解けない。
978 :
吾輩は名無しである:2010/01/10(日) 18:24:16
>>977 日記のほう未読なんで分からないけれど、
作品からは「人格とか生活に還元」できる面もあると思うんだが…。
勿論、そんな論があれば、それがその通りかどうか、十蘭は笑って答えないんだろうな
とは思うけれど。
日記を読むとのんきな俗物という印象を受ける。
大岡昇平などとは戦争にたいする意識が違いすぎる。
980 :
吾輩は名無しである:2010/01/11(月) 10:22:48
でも戦時下の小説は凄い。
たとえば?