綿谷りさ二作品を真剣に評論するスレ

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226吾輩は名無しである
表現の仕方とかの方を細かく見ていくと
まず、ちょっと気になったところとして、視覚的な情報がわかりにくいことが多かったというのがあったかも。読み取り不足なのかもしれないけど。
オリチャンが、どんな顔なのかいまだに想像がつかないし、まあ、顔を言葉だけで表現するのは難しいっていうのなら、一体、どれくらい美人なのかもよくわからなかったってとこもあった。佐々木オリビアのもっさりした髪ってなんだ?とか。
あまり、顔で勝負するタイプのモデルじゃないということはわかったのだけど。
あるいは、少なくとも顔に関してだけはそれも、思い通りなのかな。ハツには本の表紙がある。
やせてて、いかにもコレステロール値が低く、セロトニン不足。冷たく、協調性がなく、幸福感が薄く、衝動的というハツの性格と合致。そんなとこも勉強しているのか、あるいは社会的なステレオタイプからなのかはわからないけど、両方とも顔が見えない。
227吾輩は名無しである:04/02/24 13:46
>>224
>普通のOLに成り下がる意味わかんね。
なるとしたらあくまでも社会勉強。自分の肥やしにする覚悟でなるだろうね。
綿矢にそこまでの根性があるかどうかはわからないけれど。
228226の続き:04/02/24 13:47
髪質から判断するに、悪くはないと思うのだけど、とにかく見えない。何か象徴的な気がする。作者は目が悪いうえに性格から人の顔をあまり見ないのだろうか。実はオレもそうなのだけど。
それから、比喩の仕方は巧拙はともかく、バラエティーにとんでて面白いっていうのはあった。状況とか雰囲気の描写についてはよく伝わってきた。ようなきがする。
例えば、ファン、さらりとした言葉。新しく発売された清涼飲料水の名前のよう。とか、新鮮な表現で、でもああなんかわかる、ちょっと面白いっていうののオンパレード。ちょっとオンパレードすぎてくどいきらいもあるのかもしれないけど。ここらへんは若い感覚なのかな。
女の子たちは笑顔でキャーなどといいながら信じられない強さで押してくる。とかおもわず「フフッ」(オリチャン風)っていってしまうような、何気ない描写もあるし。
あとは、にな川とクラスメートのことを話して、なんか落ち着いたというハツの気持ちがその直後の桃を食べたときの「生ぬるい、したを包み込むような甘さが口に広がった」っていうので、食感を交えてうまく伝わってくるというか。
ここらへんは基本的な表現技法なのかもしれないけど。五感に訴えるっていうのかな。そういうのも多彩。まあ、全然オレはそういうの全く知らないんだけども。
ハツの心の言葉もちょっと毒っぽくて面白いのが結構あるかな。「「一人は、いる。君」集中力低すぎる。私以下だ。」とか。
はまる人っていうのは少ないのかもしれないけど、面白さの多重性っていうことでは、これはなんか評論で読んだ言葉だけど、誰にでも楽しめてわかりやすいっていうのはあると思う。これも阿刀田氏の言葉だったか。ちょっと繰り返しだけど上のほかにも昨日最初に書いたので
例えばハツの気持ち。あんたのことなんかオリチャンはちっとも見てないよと囁きたくなる。とか。
229吾輩は名無しである:04/02/24 13:47
確かに金原のほうが感性は新しいかもしれないが所詮は親が金持ちのお嬢様であって
最終的に戻るべき場所のある甘ったれじゃん。伸びないね。
230226の続き:04/02/24 13:48
>>196
実はエヴァにもはまってたたちです。昨日ちょうどエヴァとの対比について考えてた。自分で能動的に作品を楽しめる喜びっていうのは確かに共通してるのかも。
エヴァでは、設定でも人物の思考でも何が謎か、何が疑問なのかわかっているというのはある一方で、この作品ではハツの考えに隠されて見えてこないっていうのはあるけど。
エヴァも、二重性というか、あや波がどうとか、ロボットがどうとかといったわかりやすい要素の一方で、心理がどうとか、謎がどうとかいろいろ他の楽しさもあったと思う。
20冊謎本を読んでも満たされることがなかったのは、蹴りたい背中と違って、エヴァには時間がなかったからだと思う。あらかじめあるけど、出してないというよりかは、まだあまりないというような(と舞台裏や気持ち悪かった映画とか見て今では少し距離をおいて分析)。
物語をつくるにしても、こういう時間とかもろもろとの妥協が必要っていう分野も多いよね。
それから、作者を「インターネット時代の寵児」と書いてるのをどっかこの板で読んだし、そういう感覚がこの作者にたいする「若い〜」といった評論の山とリンクしてると思うんだけど。
それを細かく見ていくと、なんていうか面白さが現代っぽいっていうのかな。ウィットにとんでるとか爆笑問題のネタが面白いとかそういうのじゃなくて、2chのコピペの面白さみたいな。上品とか下品とかじゃなくて、ちょっとサイコな。
あの、育ちよさそうな、優等生っぽい文学少女でも、2chで「モルァ!!!」とかいっているかもしれないというようなたぶん日常の人間関係ではあまり見えない。しかし、内面にはぐくまれている現代のサイコっぽさみたいなのを作品から感じる。ような気がする。
231226の続き:04/02/24 13:49
>>190
子供ではないんですが、キーボードで叩くと何故か日本語がダメになるタイプです。こっちがどうとかというより作品によって出てきてる面が強いと思うかな。どんな人でも奥深いものではまったことには、一晩中それについて語り明かせるように。
内容は、別に高尚なこと書いているんじゃなくて、一体、オリチャンという人間はどういう人間なのかとか、
「生のオリチャン」って何だとか何故ハツの中で、ああいう印象を形成してしまうかとかハツにとってで、オリチャンって何だか考察したり自分の経験と照らし合わせたり、っていうようなあまりありがたくない内容なので、勘弁してください。ムダに長いし・・・。