イプセンかストリンドベリかバーナード・ショーか

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16吾輩は名無しである
だれストリンドベリって? お答えします。
完全に現代では埋もれてしまったスウェーデンの作家、ストリンドベリ(1849-1912)。
その名をはじめてわたしが目にしたのは山本周五郎の「青べか物語」。
主人公がストリンドベリの「青巻」を愛読していた。
山本周五郎や葛西善蔵が愛読していたらしい。
というのもストリンドベリブームというのが、はるかむかし大正時代にあったそうで。
どんな作家と聞かれたら、うーん、現代では柳美里を思い浮かべてくれたら、
だいたいあんなイメージ。
「鶏が先か卵か先か」になるけれども、意識的にか無意識的にか男女関係の修羅場
を自分で作ってしまう、その血みどろの体験から創作をするというタイプ。
書くものはおもしろいけど、間違っても一緒に暮らしたくない、そばによるなシッシッという(w
だから非常に2ちゃんねる向きな作家だと思うんだけど。
17吾輩は名無しである:04/01/31 11:11
>>12
>ピランデッロ
「作者を探す六人の登場人物」の作者ですね。
ショーのつぎに読もうかと思っています。
それにしても博識だな。なんで近代劇なんていうマイナーなジャンルに関心を?
わたしなんて古本屋で「ストリンドベリ名作集」を見てはじめてその存在を知ったのに。
そういえば木下順二がどこかで言及していたなとそこで思い出して。

イプセンとストリンドベリというのは並べられて論じられることが多い。
だけど、いま見るとイプセンは残って、ストリンドベリは見事なまで消えた。
つまりイプセン作品は現在多種入手可能なのにストリンドベリはほとんど入手不可。
なぜか。イプセンのほうが教育的なせいだと思う。常識的というのか、学校演劇になるというのか。
ストリンドベリはやばすぎる。取り扱い不可、精神病患者措置入院といったおもむきがある。
ストリンドベリは創作をしなかったら間違いなく犯罪者になるタイプだから。