文学はなぜ衰退するのか本気で考えて見れ!【5】

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533C ◆7sqafLs07s
>>519

それは当然、この問題について検証する上ではまだ仮説の段階ですよね?

ならば意見を書きます。

(1)の@
に関しては「他者性」が希薄化したというより
処理すべき他者があまりにも多くなりすぎて処理できなくなっている、
と見るべきではないでしょうか。
言い換えのようにも思われるかもしれませんが、原因を見ないと追究できないので。

そして芥川が言った「閉じている文壇」の頃には
今よりもむしろ文学界全体が「読者」を限定していたはずですが、
その頃の文学は決して実り少ないものではありませんでした。

ルソーの書いた言葉が「一般市民」にはそもそも読めなかったという
皮肉を見るまでもなく、文学普及の根幹である識字率と
文章文化を享受できる文化レベルの保持、この二つが「普通」になって
からそれほど時間は経過していないと思います。文学の歴史を全体的に眺めるならば。

「他者への意識」という点で見てしまうとそのあたりを説明しきれないでしょう。