芥川賞候補予想→受賞作予想 第六回

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732金原ひとみ 「蛇にピアス」 159枚 (初)
十九歳の少女ルイが、恋人の蛇男に感化され、サディストの男シバに身体改造をさせ話。
ルイはギャル系の娘でピアスを多くけ、アル中気味の日々を送る。同棲している蛇男はスプリットタンを持つ。
舌が二つに分かれているのだ。蛇男に連れられてルイはシバの店に行く。
ルイは自分もスプリットタンにするべく、シバによって舌にピアスを埋め込まれた。
何週間もかけてピアスを大きなものに変えていき、最後舌を二つに裂いてしまうのだ。
ある日、恋人の蛇男と繁華街を歩いていたルイは、ヤクザに目を付けられて
胸を触られてしまう。起こった蛇男はヤクザを殴り痛めつけた。翌日新聞にはそのヤクザが死んだ記事が掲載される。
犯人の外見が蛇男とそっくりだっため、ルイは慌てて蛇男の髪を別の色に染めなおし、刺青が目立たないように長袖の服を着せる。
シバの店に通う度に、ルイはシバと肉体関係を持つようになる。蛇男の淡白なセックスとは違いシバの激しいSにMなルイは快感を味わう。
ルイはシバと蛇男の二股に思い悩んだりする。ルイはスプリットタンの他にも、シバに刺青を背中に彫ってもらう。
ついにシバの店にも警察の手が及んだ。それと同時に同棲していた蛇男は消えてしまう。
ルイはシバと一緒になって蛇男を捜す。数日後、蛇男は死体で発見された。
蛇男は男に犯された痕があり、しかも蛇男の陰部にはシバの持っている麻薬が詰め込まれていた。
ルイはシバが犯人なのかわからないままシバと同棲し始める。ルイは龍と麒麟が描かれた背中に、シバによって目を入れてもらう。
きっとシバが犯人じゃない。大丈夫。(了)