339 :
吾輩は名無しである:2008/07/28(月) 12:22:00
>>337 種が良い…。
うむ、それは男を奮い立たせるには最高の言葉だね。
>>338 もしかしたら、じゃなくて確実にだと思うよ
偉大な作品が必ず表現することの一つは、人はみな自分が望む
ものを得る、ってことだと俺は思うから
赤と黒のすべての記述はあのラストに結びついてるから、この
スレタイには、あれ以外ないでしょって答えるな
ただ、スタンダールは必要最低限のことしか書かないタイプの作家だから、
今も昔もこういうことが言われるんだろうね
>>339 できればその前後の記述も読んでね
最高にいいことが書いてるから
342 :
吾輩は名無しである:2008/07/29(火) 07:51:36
343 :
吾輩は名無しである:2008/09/21(日) 12:46:46
質問です。なんでジュリアンは絞首刑になったのでしょうか?
だって、レナール夫人は死ななかったじゃないですか。
どなたかわかるかた教えてください。
345 :
吾輩は名無しである:2008/09/21(日) 14:47:50
>>344間違えました。ギロチンですよね
なんで死刑になったのかわからないよー
身分の違いじゃねぇの?平民が貴族を襲うなんて事を許したら、秩序が乱れちまう。ただでさえ貴族は革命が起きて平民に襲われるのを恐れているのに。
347 :
吾輩は名無しである:2008/09/22(月) 10:01:41
自分は中学んときDQNグループに目をつけられてて
「ヤヴァイ!この環境から抜け出すべし!」と必死に勉強こいた
そんな経緯からもジュリアンに感情移入しまくりますた
348 :
吾輩は名無しである:2008/09/23(火) 17:12:10
全体にモームと同じく前半部の方が面白いけど
コラゾフ公爵の助けを借りてマチルドを落とそうとする所はかなり楽しめた。
特に手紙使いまわしで関係ない地名が出てきて
フェルヴァック夫人が混乱しているのを見てジュリアンと一緒に腹抱えてワロタ
昨夜オペラ座からお帰りなってお書きになったはずのお手紙に
ロンドンとかリッチモンドのお話がでてまいりますのはどうしたわけですの?
こんな悪党はラ・ギヨテーヌにかかって当然だろ
349 :
吾輩は名無しである:2008/10/06(月) 15:43:36
今日読了。ダラダラ読んでたら、一年位かかった。
やっぱ名作だけあって読む価値あるね。この本。
最後まで読んで、レナール夫人との最初の出会いを読み直すとジュリアンの初々しさがいいwジュリアンの成長っぷりがよく分かるね。
最初の出会いの場面の美しさがよくわかる。こりゃ最終的にはレナール夫人に落ち着くわって感じ。
350 :
吾輩は名無しである:2008/10/06(月) 15:54:56
>>346 身分の違いか。確かにそうかもね。けど検事があまりそこに言及してなかったのが気になるな。
ひたすら「計画性と殺意」の追求だったよね。
あの時代だから、殺意を持って、人殺したら誰でも死刑なのかなと解釈した。
>>347 ジュリアンに親近感は沸かなかったな。あんな繊細かつ自意識過剰な人間が現代社会でうまくやってけないでしょ。
>>348 ファルバック婦人は俺もワロタw
351 :
吾輩は名無しである:2008/10/21(火) 05:14:42
一番最初にある登場人物紹介でマチルドが妊娠する云々って
ネタバレにしても酷すぎる
あれさえ無ければもっと楽しめたのに・・
352 :
吾輩は名無しである:2008/10/21(火) 15:10:39
最後の方、レナール氏とラ・モール氏の描写が無いのが残念だった。
このスレで、訳についての話題があったけど、河出書房のは読んだ人いない?
世界文学全集3昭和42年発行のを読んだんだけど、最近の訳とは
日本語の表現が違ってそうで気になった。
353 :
吾輩は名無しである:2008/11/07(金) 00:39:50
結局、「赤と黒」は何を表しているの?
Wikiには二つの解釈載っていたけれど…
話の展開が超早いし
肝心な部分が「ストーリーありき」で不条理なまでに省略されてるし
こういうのどっかで感じたことあるなー、と思ったら携帯小説だった。
中身はぜんぜん違うけども。
野崎訳を読んだのか
356 :
吾輩は名無しである:2008/11/07(金) 21:37:43
野崎の訳がびしっと決まってる
野崎歓訳『赤と黒』光文社古典文庫
この文庫はこれに限らずいいぞ
357 :
吾輩は名無しである:2008/12/23(火) 17:12:54
保守
358 :
吾輩は名無しである:2008/12/31(水) 19:16:23
47歳で書いた小説だったんですな
前歴は、経理の軍人、ジャーナリスト
359 :
吾輩は名無しである:2008/12/31(水) 19:20:19
ロッシーニ伝STEDHAL:VIE DE ROSSINI
著者 スタンダール 訳者 山辺雅彦
「ナポレオンは死んだが、また別の男が出現して、モスクワでもナポリでも、ロンドンでもウィーンでも、
パリでもカルカッタでも、連日話題になっている。この男の栄光は、文明の及ぶ境界に制限されるだけである。
しかもまだ32歳にもならないのだ」。
「私はたった一つの〈貴族〉しか認めない。才能の貴族である。
高徳の士はそれに次ぐ。偉大な事業をなし遂げた人、巨万の富を積んだ人はようやくその次にくる」
「イタリアと音楽世界に神のように君臨するロッシーニ」と当時の音楽状況を本書で語り尽くす。
アルプスの南と北、すなわちイタリアとフランスを中心にオペラの楽しまれ方の違いを、
作曲家・出演者・演出・観客・劇場・街・国、そしてそれぞれの国における教育のあり方までも論じる。
http://www.msz.co.jp/book/detail/04386.html
360 :
吾輩は名無しである:2008/12/31(水) 20:49:10
スタンダールって、ナポレオン失脚後は、イタリアへ行って、物書きして食いつないでいたんだよね?
原稿料で食えたのか?
361 :
吾輩は名無しである:2009/01/01(木) 11:29:38
>「私はたった一つの〈貴族〉しか認めない。才能の貴族である
本人は国立理工科学校の入試、受験したの?しなかったの?
沢尻エリカがマチルドとかぶって見えるw
多分ダンナを食いつぶすなw
>>362 旦那の生首持ってるのイメージして怖くなったじゃないか
さっき読み終わった。
ジュリヤンの性格とか、何から何までがすごく好きだった。
だからあんな最後になるとは考えもしなかった。
でも悪い終わり方じゃないと思った。
ただ、レーナル夫人もあんな手紙を書かされて、送るなんていくらなんでも。。
やさしくてすばらしい人で、あの時代であの性根で育ったならしょうがないとも思うけど
なんだか自分は好きになれないな・・・
>>364 モームの『世界の十大小説』でその辺にツッコミ入れてるから読んでみるといい
>>365 おー、すごく気になる!
ありがとう
読んでみるよ!
367 :
吾輩は名無しである:2009/02/13(金) 08:55:53
七月王政には、批判的なところもあったんかな
368 :
吾輩は名無しである:2009/02/13(金) 10:10:32
フランスの風土に、社会主義が合うとは思えん。
ルイ=ブランの政策に対する批判は一部からあったと思う
実際2月革命後には国立作業場の廃止とか行ってるしね
369 :
吾輩は名無しである:2009/02/14(土) 22:13:44
近松の心中物となんか通じるものがあるような気がしたな。
370 :
吾輩は名無しである:2009/02/16(月) 15:47:28
最近「サンセット大通り」(映画)を見た。この映画で落ちぶれ女優の
ノーマ・デズモンドが書き上げた映画脚本を朗読する場面があるんだが
その内容が生首にキスをするみたいなことを言っていた。
もしかしたら『赤と黒』からパクッタ脚本だったのかな。
ちなみにその脚本を読んだ主人公(脚本家)のジョー・ギリスは「古臭い」と一蹴。
赤と黒をパクッタのでは無く映画の中でそれとなく引用したのかな?
371 :
370:2009/02/16(月) 15:59:59
間違いだった。オペラの「サロメ」だった。
372 :
吾輩は名無しである:2009/02/17(火) 19:06:42
20世紀には古臭いです
373 :
吾輩は名無しである:2009/02/17(火) 19:19:26
赤と黒は野崎歓の訳でなんとか読める
どうせなら野崎歓に翻案小説にしてほしいもんだよ
374 :
nanasi:2009/07/11(土) 23:43:44
ジュリアンはタイプです♥
375 :
吾輩は名無しである:2009/07/13(月) 21:42:07
「チェンチ一族」がちょっと面白かったです。
ジュリー・デルピー主演の映画「パッション・ベアトリス」の元ネタですよね。
376 :
吾輩は名無しである:2009/09/06(日) 01:00:24
結末が、第5章に出てくる新聞記事で暗示されているというのは有名
アマンダがなぜか好き、すごい脇役だけど。
378 :
OMCfa-01p2-58.ppp11.odn.ad.jp:2009/10/04(日) 23:41:32
7年ぶりに読んだ。
地位と名声にあこがれ、外面的な幸せを求め人を欺き続けて
それでも悪には染まり切れなかった「偽善者」が
最後には内面的な幸福に辿りついて死を選んだ。
上にも書いてる人がいるけどドストエフスキーと被るね。
一部の人間に利権を握られている上層社会へ出世するためには
女をたぶらかすのが手っ取り早いというのは、
先に登場したマチルド兄と早別れした
あたりから読めると思っていいのか。
アマンダは気移りしやすい女の典型例で
ジュリヤンが最後に気を許さなかったのは、それを見抜いたからかな。
いろいろ読み方はあると思うけど、
ジュリヤンの周到な計画や葛藤などが面白かった
379 :
吾輩は名無しである:2009/10/06(火) 23:00:23
ジュリアンコンプレックス。気持ちわかる。
380 :
吾輩は名無しである:2009/10/07(水) 00:21:56
この話のオチって、たしかジュリアン・ソレルが
レナール夫人への射殺未遂事件を起こして裁判にかけられて
その後レナール夫人と和解して死刑を受け入れて死んでいくって話だっけ?
ジュリアンにもレナール夫人というキャラクターにも
全く共感できなかったので主人公が死んでもなんの感慨もなかったなw
というか、この時代のフランス社会に対して何の共感も湧かなかったので
まったく物語にリアリティーを感じなかった。
「ボヴァリー夫人」はまだマシだったのだがw
381 :
吾輩は名無しである:2009/11/13(金) 01:18:09
第一部はめちゃくちゃ引き込まれたが、第二部はちょっと失速した
あと当時の政治情勢や社会階層に疎いので、ちょっとわかりづらかった
382 :
吾輩は名無しである:2010/01/28(木) 22:25:22
7月革命以降は、サロンの女主人の引き立てで出世する
色男のブルジョワ青年が浮上
このころはまだ邪道のようだが
383 :
吾輩は名無しである:2010/03/12(金) 18:32:44
これでいいのだ!
ジュリアンソレルがレナール夫人に銃を向けるところが一番の
クライマックスに思える。確か場所は教会のシーンだったな
385 :
吾輩は名無しである:2010/03/20(土) 14:09:49
同意
386 :
吾輩は名無しである:2010/04/13(火) 01:02:54
今北産業
今北産業をクビ
前半の主人公は面白かった。
この小説が面白いとかんじたということはナルシストかなw
女を追い掛け回してクビ切られるんじゃどうしようもないよな。