【文学と】尾崎豊【Rock】

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ホワイトアルバムの二枚目に収録されているへルタースケルターは、ビートルズらしくない激しい楽曲だ。
へルタースケルターには公園にある螺旋すべり台という意味のほかに、白人と黒人の最終戦争も意味する。
アメリカでは、この曲にインスパイアされた青年が大量殺人を犯してしまった。
僕は大学に退学届けを出した。これまでアルバイトでやっていた中学生向けの学習塾を毎日フルに入れることにした。
僕が個人教授している中学生で、登校拒否を丸一年続けている少年がいた。
塾に通って僕が教えているので勉強はできるのだが、どうしても中学校には行くことができない。
僕は彼の名前ヨシモクを名乗って、携帯サイトでバンドの募集をした。ビートルズのへルターシェルターを演奏してくれる人募集中。
まずベース希望が現れた。彼はフレットレスの魅力について語った。
続いてドラムとギターを希望する二人組みが現れた。僕がボーカルをすると仮定して彼らとは会ったのだが、実は別にボーカルを用意していた。
その男は大学を退学したばかりで、自分の数学に対する才能のなさを僕に語った。
塾に通う中学生で仲良しの少女二人が喧嘩をした。教室が二つの勢力に分かれる。塾長は一芝居打って彼女達を仲直りさせた。
僕はでっち上げたバンドが初めて音合わせをする当日、僕はスタジオには行かずに
塾の屋上に少年を呼び出して、散髪してあげた。
二人で夕日を見ながら、明日から中学校に通うことを約束した。(了)