中年の実存を描いた小説

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1吾輩は名無しである
やぱ人生の甘辛や機微をじっさいに経験してから小説読むと
若いときとは違った感銘があるもんです。人生の倦怠、夫婦の機微、
迫り来る老いや病、そして死。
なんかそういう中年心理の襞をこまやかに描写した小説を
読みたいんですが、オススメの作品を教えてください。
2吾輩は名無しである:03/09/13 20:57
小島信夫
3吾輩は名無しである:03/09/13 21:01
いましろたかし「釣れんボーイ」
4吾輩は名無しである:03/09/13 21:03
漱石『門』
5吾輩は名無しである:03/09/13 21:07
中年の実存じゃなくて性愛を描いた小説が読みたい。
6吾輩は名無しである:03/09/13 22:30
べタだけど、渡辺淳一の「化身」最初ちょろってよむだけで
濡れ濡れだたよ・・・興奮できまつ。
7吾輩は名無しである:03/09/13 23:08
>>1
「実存」って何?
8吾輩は名無しである:03/09/13 23:16
マネーの虎に出てくる冴えないオヤジは実存だ
9吾輩は名無しである:03/09/14 00:01
「実存」なんてのも中年にしか通じない時代錯誤な恥語だな。

山田太一の小説なんてどう?中年のためのファンタジーですが。
10吾輩は名無しである:03/09/14 00:20
>>5
小説じゃないが弘兼憲史の「黄昏流星群」でも読んどけ。
11吾輩は名無しである:03/09/14 17:01
島尾敏雄「死の棘」恐妻家にオススメ
12林彪 ◆ZJMS.Joo8Q :03/09/15 19:28
色川武大作品はほんとお勧めだよ
まずは百とか。
13吾輩は名無しである:03/09/15 20:41
つげ義春「無能の人」
14吾輩は名無しである:03/09/16 22:04
侘しい中年男の実存といえば田山花袋「蒲団」が最強
15吾輩は名無しである:03/09/16 22:06
嘉村磯多も知らんの?
16吾輩は名無しである:03/09/16 23:03
嘉村磯田って中年じゃないだろ。
比較的早死にしたし。
17吾輩は名無しである:03/09/21 21:52
実在の中年を描いた小説
18吾輩は名無しである:03/09/24 07:26
高齢化社会なので老年の実存を描いた小説の方が売れる
19吾輩は名無しである:03/09/27 18:41
老人になるともう字が読めんから。小説読めるのは中年のうち。
20吾輩は名無しである:03/09/27 18:46
へぇ
21我輩は名無しである:03/09/27 23:23
宮本輝はどう?
22吾輩は名無しである:03/09/28 04:07
>21
輝の中年小説教えれ
23吾輩は名無しである:03/09/28 15:28
『48歳の抵抗』は真の実存を活写している
24吾輩は名無しである:03/09/28 15:38
わたしは49歳ですがなにか?
25林子平 ◆ZJMS.Joo8Q :03/09/28 15:42
中年にはなりたくない
俺はいつまでも紅顔の美少年でありたい(精神的に
だからキャンパスでも周りの人みんながおばさんおじさんに見える
26吾輩は名無しである:03/09/29 19:18
恍惚の季節
27吾輩は名無しである:03/10/01 03:12
中年の実存ってどういう意味ですか?
28吾輩は名無しである:03/10/01 19:46
中年の心理でもいいとは思うが、実存って言ったほうが
中年に達した人間特有の世界観というか人生観というか、
単なる心理の綾だけじゃない哲学的ニュアンスがあるんでは。
まあそういう青臭い気取りはもういい、っていうのも
中年の実存だが。
29吾輩は名無しである:03/10/02 19:23
オタクでひきこもりのまま中年になってしまった人間の実存とは
いかがなものか。
30吾輩は名無しである:03/10/20 22:19
河合隼雄「中年クライシス」は中年をテーマにした小説をとりあげていて
なかなか面白いですよ。漱石の門や道草もあがってます。
31吾輩は名無しである:03/10/20 23:11
実存には少年、青年、中年、壮年、老年とあるのか?
はじめて聞いたなw
32吾輩は名無しである:03/10/21 03:08
>31
まあそう固いこと言うな。文学的に実存って使われる場合もたまにあるよ。
33吾輩は名無しである:03/11/08 17:06
女性の中年小説はないの?主婦の不倫願望を描いたとかじゃなくて、
もうちょっと実存的なやつ。
34吾輩は名無しである:03/11/11 00:13
河合隼雄でもいいんならデイヴィッド・ロッジの『恋愛療法』がお薦め。
なんつったって、中年の主人公がキルケゴールにハマるお話。面白いよ。
35吾輩は名無しである:03/11/11 01:25
>>34
ロッジはずいぶん昔に「どこまで行けるか」しか読んでないけど、面白かった記憶がある。
カトリック青年の実存みたいなことをコミカルに描いてたよね。
「中年の主人公がキルケゴールにハマる」っていうのもなんか「どこまで」の
中年版っぽくて面白そう。こんど読んで見るね。
36吾輩は名無しである:03/12/24 00:04
「ぼくのおおぞら」はどうでしょう?
37吾輩は名無しである:04/01/17 18:07
マスカレード
38TUSEKO:04/01/19 14:00
石川 達三 「48歳の抵抗」
391b™ ◆1bBtQE5sBo :04/01/19 15:08
何故か石川達三の小説を七冊持っている。合計¥220。
最近古本屋で見かけなくなったな。
40吾輩は名無しである:04/01/19 15:14
藤沢周
41 ◆.EDMOUBKE2 :04/01/19 15:31
あ、懐かしい名前だなぁ。頑張ってる?w
42吾輩は名無しである:04/01/19 16:06
うん、がんばってるよ
431b™ ◆1bBtQE5sBo :04/01/19 18:26
>>41
石川達三ってまだ生きてるの?
44TUSEKO:04/01/20 16:51
>>>41
石川達三氏は、1985年にお亡くなりでつ。
4537歳無職童貞自殺志願者:04/01/20 18:46
さてと飯も食ったし、副作用で「自殺企図」のある精神安定剤「ジプレキサ」
でも飲んで寝るか、、はは 「自殺企図」か、、、(´・ω・`)
お や す み(^o^)丿

46吾輩は名無しである:04/01/20 19:09
佐藤洋二郎とかぁ?
47吾輩は名無しである:04/01/21 00:19
>>33

ヨリタンは存在自体が中年女の実存小説といえる。
48吾輩は名無しである:04/01/22 17:19
まさに私が今書いている作品のテーマがこれでちゅ。
多分このスレを立てた人は、中年真っ只中かも。(違ったら失礼)
私もそんな小説が読みたくて捜したけれど、ほとんどない。強いてあげれば小池真理子の
「月狂い」くらいかな。確かにこのテーマは興味ありました。若い時には思ってもいな
かったことが人生にも体にも起きるけれど、それが決してマイナス要因ではなく、
却ってプラスになったり・・・。性愛も勿論そうです。(さぁどうしてかしら。笑)
若いときには想像もできなかった中年の人生の様々な機微を書いていきます。
  
 
 
49吾輩は名無しである:04/01/24 02:47
誰も輝の中年小説を書かないので・・・
★おっさん説教小説の第一人者 宮本輝★
『草原の椅子』(オッサン度 ★★★★★)
『約束の冬』 (オッサン度 ★)
『森の中の海』(オバサン度 ★★★)
『星宿海・・』(オバサン度 ★★)

説教嫌いなら10ページで捨てたくなるから読まないように!
俺は『草原の椅子』推薦 怒られるぞ!
50吾輩は名無しである:04/01/24 03:12

注釈本として『人間革命』は必携
51吾輩は名無しである:04/01/24 05:27
『森の中の海』(オバサン度 ★★★)
なんかエロい・・
52吾輩は名無しである:04/01/25 23:29
まるっきりエロくない。自分の夫の不貞をあの大震災の中で知り、
子供たち(自分の子供だけでなく、いろんな連中も引き取って)
の生きる道を模索していく。オバサン度全開!ガッツオバサンの
話。大丈夫シャクフクはされん!読んで見れ。中年女性もこれだけ
気概をもって子育てできたら未来は明るい。
53吾輩は名無しである:04/01/26 17:33
中年期の心理といえば武田泰淳も良い。
おすすめは目まいのする散歩。あれは老人か。
54吾輩は名無しである:04/01/26 17:36
>>53
ねぇ君、ほんと好きなんだね、武田が。
わかったよ。読んでみるよ、今度。
55吾輩は名無しである:04/03/07 22:13
age
56吾輩は名無しである:04/03/07 22:56
絶版を復刊いたします! あなたの夢もここから…
ttp://academy2.2ch.net/test/read.cgi/philo/1068010065/
ttp://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1066667080/
57吾輩は名無しである:04/05/16 00:02
最近いざってときに勃ちが悪くなって愕然とした。
やっぱ中年になるとそういうことがあるんだなぁ
濡れ濡れマンチョを前にして勃ちの悪くなった中年の悲哀を描いた小説があったら教えれ
58吾輩は名無しである:04/05/16 00:06
>1
最初にそういう話題になったのが田山花袋「蒲団」だ。
今読んでも面白いゾ。
この小説、最初から読んでくと、ラストの数行が結構心に染みて切ないんだよな。
59吾輩は名無しである:04/05/16 11:37
チェーホフの退屈な話もけっこう・・・
60吾輩は名無しである:04/05/16 11:49
丹羽文雄なんかもこの路線
61吾輩は名無しである:04/05/16 11:51
藤村
なかなかいいスレだ。いくつかの作品を語っていきたい。
今回はロシア文学のトルストイの名作「イワン・イリーチ
の死」。これはかなりの名作。たしかチェーホフがマネ
したのが「退屈な話」。
トルストイの死への恐怖感がありありと溢れている。
トルストイの「クロイツェルソナタ」。
これは素晴らしいというか凄い作品。最近の家庭崩壊という
内容にも直面した、家族とはどういうものなのか、性とは
どういうものなのか、など内容の深さは計り知れない。
実際トルストイが列車の中で聞いた話を母体にした作品。
64吾輩は名無しである:04/05/17 00:49
イワン・イリイチ、退屈な話、に並ぶ、
ロシア中年小説は、ドストの永遠の夫。

地下室の手記も、あれは中年にいたったひきこもり男の独白&回想録だし、
何かと青春の文学と称されるドスト文学も、中年文学の要素は強い。
65吾輩は名無しである:04/05/17 02:07
トーマス・マンの、
「ヴェニスに死す」は中年男の、
「欺かれた女」は中年女の、
それぞれ実存の悲哀を描いた小説だね。
66吾輩は名無しである:04/05/19 21:59
中年の性愛は若いときのセクースとどこが違うのかな。激しく突いたりしないで
ゆっくりとグラインドして時間をかけてするとか、そういうことでつか?
67吾輩は名無しである:04/05/19 22:56
遅漏に悩んでいる人って結構いるみたいだよね。
ここでは4作だしてしまおう。
ゴーゴリ「外套」「狂人日記」
ドストエフスキー「貧しき人々」「二重人格」
これこそロシア文学発展の試金石。
69吾輩は名無しである:04/05/22 11:06
40台は人生の後半戦と理解した時点から、
30台までのように夢中になることがすくなく、
2ちゃんねるで時間をつぶして何かやり損なっていることはないか、
とさがしたりしている。
でもやり損なっていることで、今からやってみたいと思うことって、
セックス以外にないので、そこを彷徨するのだが、
中途半端なことしかできないので、時々植草みたいにつかまって
あっという間に一生を台無しにしてしまう。
こういうのを中年の実存って言うのでしょうか。
70吾輩は名無しである:04/05/22 11:29
「闇の中の祝祭」吉行淳之介。
ベタだけど、妻・愛人との三角関係のドロドロの
中での男の本音がよく描けている。
優柔不断な男の姿を浮き彫りにしながらも、
渡辺淳一などにはない品格があるのもまた一興。
>>64 
「地下室の手記」はドストエフスキーの転換点になった作品
だから名著。あれがなかったらその後の長編は生まれなかった。
もともとゴーゴリの線を踏襲しているのがドストエフスキー
だから、こういう中年像を描くのが好きな作家ともいえる。
永遠の夫はまだない。というか売っていない。
73吾輩は名無しである:04/05/23 14:36
あんたも中年↑
一応中年という領域かも・・・
75吾輩は名無しである:04/06/12 08:44
>>62
「イワン・イリッチの死」を読んだ。ラストの救いの光みたいな
転換は「お約束」って感じだったが、そこに至るまでの七転八倒ぶりは
ただただリアルで身につまされたな。死ぬ間際に自分の人生のくだらなさを
いろいろ回想していく中で、女房の口臭を挙げたりするのもオモロイ。
トルストイ読んだのは初めてだったんだけど「クロイツェル・ソナタ」も
読んでみるYO。
76VON・トーマス・マン:04/06/12 09:21
トルストイは40歳台からは急速に死への恐怖に取り付かれるようになった
人らしい。シュテファン・ツバイクの伝記によれば、ドストエフスキーとは
違って若い頃から体格がしっかりしていたせいか、常に自信過剰な思考様式
にとらわれがちだったことからそうなっていったようだ。
77吾輩は名無しである:04/06/14 00:52
若いときは熱心な読書家だったけど中年になってからは
ほとんど読まないって人がけっこう多いよ。
でも若いときにはピンと来なかったものも
中年になってから読むと身につまされる作品って多いんだよね。
就職と同時に文学も卒業、たまに読むのはトラベルミステリーだけって
いうのは勿体ないよ。
78吾輩は名無しである:04/06/26 09:25
高村薫が何故でない。
79吾輩は名無しである:04/09/10 04:52
福澤徹三「壊れるもの」
壊れていく中年の実存。リーマン残酷小説
80吾輩は名無しである:04/09/21 18:05:15
老いの切なさという点で
フエンテスとクッツェーはいかがでしょうか。
81吾輩は名無しである:04/11/20 19:18:32
新人類と呼ばれたかつての若者も今や中年。
オタクがそのまま中年になってしまった感慨が描かれてるような
小説があったら読んでみたいな
82吾輩は名無しである:05/01/14 11:37:46
山口瞳は?
83吾輩は名無しである:05/01/14 11:38:24
>>81
重松清が結構それに近いと思うが...
84吾輩は名無しである:05/03/07 23:27:59
吾輩は名無しである
85吾輩は名無しである:05/03/08 00:23:17
宮沢章夫『サーチエンジン・システムクラッシュ』(文春文庫)
86吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 17:17:45
島尾敏雄を読め
87吾輩は名無しである:2005/08/22(月) 01:32:43
筒井康隆「夢の木坂分岐点」
88吾輩は名無しである:2005/08/22(月) 13:02:17
じつありってなんだろ
89吾輩は名無しである:2005/08/25(木) 19:18:00
実存ってのももはや死語か
90吾輩は名無しである:2005/08/25(木) 19:30:07
中年だが本読む余裕無い
91吾輩は名無しである:2005/08/25(木) 20:57:39
三石由起子の「ダイアモンドは傷つかない」なんてどうでしょう?
92吾輩は名無しである:2005/08/30(火) 00:07:46
悲の器
93吾輩は名無しである:2005/09/18(日) 14:03:02
美香ってひと、自分は早稲田出たって言い張ってるけど、無理があるよ。
英語まるでダメ、
古本好きとか言うくせに早稲田の古本街のこともしらない、
演劇好き、戯曲好きとかいうくせに演劇科のことも全然しらない、
演劇博物館を利用したこともない。
あのキャンパスで演劇好きだってふらふらしてれば、関係者とのつてもできるはずなのに、
まるでない。
そもそも、根本的に頭が悪いし、全然文学の知識がない。

仮に間違って早稲田にいたとしても、
他の学生とのレベルの違いにおののいて、コンプレックスの塊で、
暗ーい4年間を送ったんだと思う。

だいたい卒論何やったの? 文学的に何の専門知識があんの? あんたは
94吾輩は名無しである:2005/10/10(月) 14:10:07
hosyu
95吾輩は名無しである:2005/11/23(水) 18:53:00

>>458 カワイソス
   ,-ー──‐‐-、
   ,! ||      |
   !‐---------‐
  .|:::i ./´ ̄ ̄.ヽ.i
  |::::i | |\∧/.|..||
  |::::i | |__〔@〕__|.||
  |::::i |.(´・ω・`) ||
  |::::i |  キング  ||
  |::::i | カワイソース.||
  |::::i L___________」|
  |::::i : : : : : : : : : |
  `'''‐ー------ー゙
96吾輩は名無しである:2005/11/26(土) 06:34:06
なあに、かえって免疫力がつく
97,  ↑:2005/11/26(土) 07:17:44
死スレ・シャッフル厨
98名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/09(月) 01:30:02
1960年代生まれももう中年だが、この世代の中年実存小説ってないかな?
99名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/09(木) 01:01:27
吉村昭氏の短編
100名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/09(木) 01:11:53
古井由吉だろ
101吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 18:55:47
hosyu
102吾輩は名無しである:2006/04/05(水) 09:04:56
何歳から中年と考えればいいのか分かりませんが、村上龍「ストレンジ・デイズ」、
島田雅彦「子どもを救え!」、花村萬月「♂♀ オスメス」あたりはどうですかね。
103吾輩は名無しである:2006/06/10(土) 23:33:12
カルロス・オネッティ「はかない人生」
ソール・ベロー「ハーツォーグ」
104吾輩は名無しである:2006/06/18(日) 10:13:10
バーナード・マラマッド「デュービンの人生」
105 ◆xn7haiwaro :2006/06/22(木) 08:41:47
ソールベロー「この日をつかめ」
106吾輩は名無しである:2006/08/04(金) 12:42:39
やっぱパイプカットじゃないでしょうか
107吾輩は名無しである:2006/10/21(土) 17:23:28
ソール・ベロー「雨の王ヘンダーソン」
中年の実存がテーマだ。
108吾輩は名無しである
松浦、保坂、堀江あたり。