http://oliinkai.hypermart.net/randay-a.shtml#kishi にも載っている
株に関する描写の貴志氏からのパクリですが、今回の「ジャミラ」でもやって
いますね。
『コンセント』の描写は、貴志氏の『天使の囀り』と違って、頭が悪そうで
下品な雰囲気をかもしだしていますが、「ジャミラ」では、より下品に、
よりバカっぽくなっています。この頭も話し方もランディ分身みたいな
24才男性の主人公が、元優等生の高学歴だったという設定は、激しく何かを
間違えているとしか思えません。
貴志祐介『天使の囀り』 角川ホラー文庫 P.55-56
>「ところが、単なる比喩とばかりも言えないんです。実際に、株式市場での
>値動きを見ていると、きわめて情緒に流されやすく、衝動的に行動する女性
>ばかりが売買しているように見えてくるから不思議です。……いや、女性蔑
>視のつもりはありませんけどね」
『コンセント』P.4
>「面白いっていうか、変だよ、すごく。相場って動かしているのは男の人な
>のに、ヒステリックな女みたいに感情的なの。上がり下がりが激しくて少し
>の刺激でカッとなって、そのくせ勘がよくて未来を予知したり、世界規模の
>シンクロニシティを起こしたりする。経済って結構オカルトかも。
そして今回の「オール讀物」の「ジャミラ」P.137
>自分が何を売っているのか最後までよくわからなかった。もちろん証券会社
>だから証券や株を売っているのだが、株って何なんだよ。相場は傲慢な中年
>女みたいで、ことあるごとに機嫌が変わる。実体はない。数字だけが地球を
>回っている。夢の中の世界みたいだった。人間は数字の奴隷だった。