あぼーん
35 :
吾輩は名無しである:03/08/26 10:38
西洋古典叢書はすごいね。
あんなの売れてるのかね。慈善事業の域に入っていると言っても過言じゃなさそう。
ガイドブックに載ってる刊行予定みたら、完結までにあと50年はかかりそうだ。
プルタルコス『モラリア』は面白いので買ってます。完結まだぁ?
それと、リウィウス『ローマ建国史』も早く出して〜。
36 :
吾輩は名無しである:03/09/03 04:37
ホメロスの翻訳は松平千秋、呉茂一、高津春繁、土井晩翠の中じゃどれがいい?
個人的には土井訳が好きなんだが。
37 :
吾輩は名無しである:03/09/03 06:25
>>36 古臭いと言われるかも知れないけど、呉さん訳が一番好きです。
初めて読むという方には、松平さんの訳が良いのではないでしょうか。
38 :
吾輩は名無しである:03/09/03 12:20
高津訳は読んだことねーなぁ。
土井訳もイリアスだけ。
39 :
吾輩は名無しである:03/09/10 01:12
オウィディウスの「恋の技法」読んだら、こいつが島流しになったのは当然かなと思ってしまった。
40 :
吾輩は名無しである:03/09/13 13:04
土井晩翠訳のホメロスって、音数が原文とほぼ一致するんだよな?
文語調が苦にならなければ意味も割と取り易いし、文章の格調の高さは抜群。
これってかなり凄いと思う。
でも、訳の正確さや原作の雰囲気を伝えるという意味では、
呉茂一や松平千秋のような専門家には一歩譲るのかなやっぱり?
その辺はギリシャ語が出来ない俺には判断付かん。
>>35 私もガイドブック見た。確かにすごいね。
>>23 弁論関係は西洋古典叢書からけっこう出ている(今後も出るみたい)。
キケローなら選集がある。
>>18 多分ないような気がする。
西洋古典叢書の刊行リストには上がっていた(いつになるか分からんけど)。
43 :
吾輩は名無しである:03/09/14 23:47
ガイドブック見てー。第三期は形而上学新訳きますか?
>>7 『内乱記』ってアントニウスとの戦いでしたっけ?
44 :
吾輩は名無しである:03/09/15 00:03
46 :
吾輩は名無しである:03/09/15 03:42
日本の大学の古典学部の現状ってどんなもんですか。
47 :
吾輩は名無しである:03/10/12 16:25
>>18 確かあるはず。名前は忘れたが、その本には、「黄金の驢馬」も
収録されていた。なんとか全集系かもしれない。
今現在日本語訳されているギリシア・ローマの古典文学ってどれだけ
あるのやら。
サフォー関係探しているけど、ない。それこそまったくこの上なく。
八詩人そのものがないのか? おーのー。
誰か教えてください、数多くのギリシア・ローマ訳本はどこにあるのか。
西洋古典叢書というものにあるのでしょうか。
>>47 チェックしてみては? サッフォーも多少訳が出てるらしいし。
『ギリシア文学を学ぶ人のために』
(松本仁助、岡道男、中務哲郎編、世界思想社)
49 :
吾輩は名無しである:03/10/13 19:10
>>46 ギリシア・ローマの古典文学はそのほとんどのパピルスが消失している
ために、あまり一般的ではないと思う。ホメーロスのトロイア戦争のもの
も確かイーリアスとオデュセウスの二つしか残っていないはず。
古典からの引用などが数多く使われる、韻を踏んだギリシア・ローマの
文学は、そういったパピルスの消失がひどく致命的なんじゃないかな。
>>49 >46の質問内容と微妙(?)にズレてるのは置いとくとして、
『オデュッセイア』な。
51 :
吾輩は名無しである:03/10/14 22:06
>>18 あったあった。ただいま発見。亀レスすまん。
オウィディウス「名婦の書簡」の日本語訳。
世界文學大系67 「ローマ文学集」 筑摩書房
昭和41年2月15日発行。
この本に松本克巳訳なるものがある。
内容は
1.ペーネロペーからウリクセースへ
2.ピュリスからデーモポーンへ
3.ブリセーイスからアキレウスへ
4.パイドラからヒッポリュトスへ
5.オイノーネからパリスへ
6.ヒュプシピュレーからイアーソーンへ
7.ディードーからアエネーアスへ
8.ヘルミオネーからオレステースへ
9.デイアネイラからヘーラクレースへ
10.アリアドネーからテーセウスへ
11.カナケーからマカレウスへ
12.メーデイアからイアーソーンへ
13.ラーオダメイアからプロテシラーオスへ
14.ヒュペルメーストラからリュンケウスへ
15.サッポーからパオーンへ
以上15編を抜粋したもの。
この世界文學大系シリーズで、私は他にギリシア・ローマ関係を持っていないが、
67ってくらいだしいくつか他のものがあってもおかしくないと思う。
呉茂一訳ってこのシリーズだよね?
>18>47>51
あったのか・・・すまん。
>>43 ガイドブック。東京の八重洲ブックセンターで見たんだよね。
アリストパネスの「アカルナイの人々」や「女の平和」を読んで、
古代アテナイの言論の自由は底なしだな!と感嘆しました。
今「蛙」を読み始めるところ。
「女の平和」でペロポネソス戦争を終結させるためにアテナイとスパルタの女性たちが
一緒にセックス・ストライキを行うことを誓う場面の誓約の言葉、
「スリッパーを天井に向かって差し上げません。
チーズ削りに付いているライオン式に立ちません。」
とか、一度読んだら忘れられない表現。
54 :
吾輩は名無しである:03/10/16 23:41
>>43 『形而上学』は新訳来ないね。第III期は『動物部分論他』だけみたい。
そういえば、講談社学術文庫の『形而上学』も最近は全く見かけなくなった。
55 :
吾輩は名無しである:03/11/16 02:58
番号555まで深く下がっていたよ。
アリストパネスの「蛙」は文藝批評がテーマの喜劇。
冥界一の悲劇作家の地位を、ソポクレスが見守る前で、
アイスキュロスとエウリピデスが争う。
アイスキュロスの台詞の大仰さをエウリピデスが実例をあげて揶揄すれば、
エウリピデスの台詞の韻律の単調さをアイスキュロスが茶化してみせる。
ギリシア語の原文で読むと、もっと遥かに面白いのだろうなあ
>>57 あれ?そうでしたっけ?控え力士としてアイスキュロスの傍で見守っているものだと
ばかりイメージしていました。ソポクレスの台詞はそういえば一切ありませんでした。
冥界に下ったソポクレスはアイスキュロスにキスして、冥界一の悲劇作家としての
アイスキュロスの地位を認めるのでした。
アイスキュロスとエウリピデスの試合中には、どこにいたのかな?
こんな感じじゃないかな。プルートンは宮殿の中央。
後
↑ ○プルト-ン
○エウリピデス
↓ ○デュオニュソス
前 ○アイスキュロス
プルトーン中央に坐し、前方にエウリピデス、アイスキュロスの両人、
デュオニュソスを挟んで立っている。と、ある。
こんな感じに一票。縦一列に並んだら、観客から見えないっっしょ。
後
↑ ○プルト-ン
↓ ○エ ○デ ○アイ
前
図書館でアリストパネスの「蛙」を確認してきました。
ソポクレスは登場人物の台詞に出てくるだけで、舞台には出てきません。
おっしゃるとおりです。
「無言の存在感」というやつでしょうか。
>>47 > サフォー関係探しているけど、ない。それこそまったくこの上なく。
岩波のギリシア抒情詩選に或る程度あるし、「サッフォー」という題の研究書には
殆どの断片の訳が出ている。
63 :
吾輩は名無しである:03/12/09 12:09
あ
「ラテン文学を学ぶ人のために」にカティリナ戦記が邦訳予定とある。
この予定通りならもうでてるはずだけど、まだ出てないよね?
ギリシア・ローマ神話に出てくる人間を滅ぼした洪水の話が、小説にも詩にも演劇にもなって
いないのは、あの話がキリスト教の影響を受けて後世に作られたものだからなのかな。
ところでプラトンの饗宴に出てきた、アンドロギュヌスとゼウス&アポロンの話とは
誰の文献を参考にしているのでしょう。転身譜?
すまん勘違い。洪水はギリシアよりもっと昔だ。
>>65 オウィディウスはローマ。
プラトンはギリシア。なんでギリシアの人間がローマの文献知っているんだよ。
>>67 プラトンよりオヴィドの方が後代だが
ギリシアより、ローマの方が後代って言い方は何か違うだろ。
69 :
吾輩は名無しである:03/12/21 19:49
ムーサよ、語れ。
70 :
吾輩は名無しである:03/12/21 23:43
アエネーイス読了。面白すぎ…。
次は何読もうかな。
そういえば、この間アラブ文学史に関する本を読んでいたら、
アラブ側からギリシャ文学を論じている項があって興味深かった。
千夜一夜物語のシンドバッド譚はアラブ版オデュッセイアだとか。
他にも共通する要素のある話が色々あるらしい。
地中海文学という視点で見ても面白そうだと思った。
71 :
吾輩は名無しである:03/12/24 12:40
「オイディプス王」の翻訳はどれがベスト?
72 :
吾輩は名無しである:03/12/24 22:50
ラテン語学習者でガリア戦記を読んでる人で岩波文庫参考にするなら
一つ前の訳の方がいいよ。
73 :
吾輩は名無しである:03/12/24 23:14
>>71 高津春繁と藤沢令夫のを読んだけど、高津さんの
方が訳は正確だった。藤沢さんのは意訳。
岡道夫は「真実」を知ろうとするオイディプースに
独特の解釈をしていて、それが反映した
訳になっている。十年くらい前の西洋古典学雑誌に
その事に就いて藤沢さんのツッコミ論文が載っている。
>3 名前:1 投稿日:03/04/27 13:50
>日曜の朝からアイスキュロス「縛られたプロメテウス」「ペルシア人」を読みましたが、
>尋常ではないくらいつまらないですね。「縛られたプロメテウス」はわずか50ページ
>くらいなのに読むのに3時間も要しました(w 四冊一気に買ったのですが、
>もしかしてこれは早まった行動だったのでしょうか? ちなみに「ギリシャ悲劇T」は
>「10刷」で、最後の「ギリシャ悲劇W」は「5刷」だったりします・・・
>読者諸氏の挫折の程がうかがえます。はたしてわたしは無事、読了できるのか。
>伏してみなさまの親切なご教示に期待しております。
>どうなんでしょう。
>「ギリシャ悲劇」はあの「オイディプス王・アンティゴネ」以外はつまらないのですか。
>ほかのギリシャ悲劇にもあのハイテンション、不幸の連打を期待していましたが。
>それとも単にソポクレスのみが偉大だったということなのでしょうか?
>先々が思いやられます。今から「オレステイア三部作」を読みます。
>30 名前:吾輩は名無しである 投稿日:03/05/04 05:26
>
>>29 >うんうん。わかります。1ですが福田恒存訳はいいです。
>わたしはあの「オイディプス王・アンティゴネ」にどれだけ感動したか。
>シェイクスピア劇など比較にならないくらい胸を打つものがありました。
>訳も決してわかりにくくない、むしろ読みやすい、エンタメとも読める。
福田恒存の『オイディプス王・アンティゴネ』は重訳です!
まあ、それでもいいという人はいるんでしょうけど。
>>74 それわたしが書いたレス。無断コピペいくないぞ。
>>75 おもしろければなんでもいいのです。読者は。学者じゃないから。
>無断コピペいくないぞ。
お前は書き込みのときにコピペされることを了承しているのではないのか?
78 :
吾輩は名無しである:03/12/25 12:29
>>76 >おもしろければなんでもいい
心血注いで作られた作品をワイドショー程度にしか
喩えられない時点で、お前の言うことには説得力が
無いんだよ。福田恒存はいい迷惑。
ウザイから消えろ。
ソクラテスの家に火を放ってめでたしめでたし!
ソクラテスの家って木材?
和希辞書でいいのはないでしょうか。
単位表が詳細なものが欲しいです、それから予算は稲造の肖像画一枚。
>81
古典? 現代?
どちらにしても、希和すらほとんどない状態なので、和希は望み薄。
英希にしとけば?
岩波の翻訳は面白くない。