>>931 まいぺーすさん、丁寧なレスありがとうございました。
お礼が遅くなってすみません。
これからも情報よろしくお願いします。
しかしそうなると
鎌田とは違う切り口のインタビュアーで読んでみたいなあ。
もっと美学的な面を重視した感じの。
たしかに鎌田はもう飽きた。
937 :
まいぺーす:2005/09/30(金) 09:11:49
『クォータリー〔あっと〕at』1号、2005年9月30日から、「春秋の花」の連載が
始まりました。第一回に取り上げられたのは、フォークナーの『征服せられざる人々』
の「血なまぐさい月は、まっぴらだ。」というせりふ。日本国憲法9条と通底する
非暴力の思想が現れていると指摘されています。今度は、海外編となるかもしれませんね。
『漫画 神聖喜劇』刊行告知キタ━━(゚∀゚)━━!!!
2月か。待ち遠しい。
941 :
吾輩は名無しである:2005/10/08(土) 22:10:54
『三位一体の神話』について
ちょっと聞きたいのですが、
えみりあが発見した”『三位一体の神話』執筆の心覚え”は、
えみりあの伝聞の形で言及されるのみで、「心覚え」そのものは
本文中に直接に引用はされてないですよね?
それから、谷崎『金と銀』『鮫人』、芥川『枯野抄』などは
本文中に粗筋などがありますが、プーシキン『モーツァルトとサリエリ』は
あらすじなどに付いての言及はなかったですよね?
942 :
まいぺーす:2005/10/09(日) 22:44:35
『季刊 前夜』5号、2005年10月1日は「戦争と芸術」を特集、高和政氏が
「東堂太郎における〈正しさ〉とは何か――『神聖喜劇』を読みなおす」を寄せて
います。おそらく、以前のHOWS連続講座「『神聖喜劇』を読む」で話されたことに
基づくもの。「文字通りの意味でたぐいまれな文学作品である」『神聖喜劇』の
主人公東堂太郎の行動の基底に「「人間の魂」あるいは「人間の自由」を侵害する
不条理なものをそれおして認識し、その〈正しくない〉ことに対して憤ることが
できる健全な衝動・感情」があることを、ていねいに論じています。
>>941 うろ覚えですが、「執筆の心覚え」が直接引用されてはいなかったと思います。
943 :
941:2005/10/09(日) 23:00:49
>>まいぺーすさん
レスありがとうございます。
鎌田哲哉の解説にある、物在都に関する言及を見て
941のような個所が気になったのですが、
変な質問をしてしまいました。
ところで、感想ですが、『三位一体の神話』は
『神聖喜劇』よりは大きく後退した作品に思いました。
つぎは、『インコ道理教』を読んでみます。
945 :
まいぺーす:2005/10/11(火) 01:30:54
少し前になりますが、『東京新聞』2005年9月4日にすが秀実氏の『縮図・インコ
道理教』評が掲載されています。すが氏は、原題であった『「皇国」の縮図・インコ
道理教』という図式から「逃れていくところに本書の小説としての面白さがある」と
指摘し、「読解可能(リーダブル)でシンプルな作品のようでありながら(実際、
そう読める)、読者を何度も考えさせずにはおかない、奇妙に迷宮的な、ボルヘス的
とさえ言える小説」と結論しています。『底付き』の延長に位置づけようとする
読解姿勢がすが氏ならではと言えるでしょう。
946 :
まいぺーす:2005/10/12(水) 05:04:06
湯地朝雄「非暴力と現代の革命――大西巨人『縮図・インコ道理教』に学ぶ」
(『社会評論』143号、2005年10月10日)は、90枚の長編評論。非暴力革命の思想
に焦点を絞り、『神聖喜劇』からの思想の発展を指摘し、さらにそれがマルクス、
エンゲルス、レーニンの系譜に連なるマルクス主義の正統の思想であることを
具体的かつ詳細に論究しています。
947 :
まいぺーす:2005/10/20(木) 00:35:00
948 :
まいぺーす:2005/10/26(水) 01:41:10
三宅一郎「〈書評〉大西巨人著『縮図・インコ道理教』」(『技術と人間』第34巻第7号、
2005年10月10日)は、「フェアで粘り強い論証性」を持つ大西文芸が「世界文学として評価
されるべき特質」があることをまず述べた上で、本作を「長くはないが大きな作品」であり、
「ディスカッション・ノベル」と位置づけています。「近親憎悪」をめぐる謎解きを4人の
登場人物が試みるものの、それに到達する者はなく、役目は読者にバトン・タッチされると
いう理解は、妥当であり、「本書によって、読者は民主主義が正しいことの追求であることを
実感するであろう。」という締めくくりは、思想性を正面から捉えたこの書評に相応しいもの
と言えるでしょう。ちなみに、『技術と人間』は、今号を以て休刊になるそうです。
949 :
吾輩は名無しである:2005/10/27(木) 22:58:27
>>950 リンク踏んで愕然としました。
この小説、いろいろ面白かったけど、
やっぱなが〜い引用がちょっとツラかったっす。
翻訳モノの引用はいいけど、古典は苦手なんだよね…。
951 :
我輩は能無しでもある:2005/10/28(金) 22:43:39
『深淵』は、読みこなすのに困難な部分があった。
少なくとも小生は、高橋鉄の『あるす・あまとりあ 性交態位六十二型の分析』が手元になければ、読めないくだりがあった。
952 :
精神の沸点:2005/10/28(金) 22:46:15
『深淵』は、読みこなすのに困難な部分があった。
少なくとも小生は、高橋鉄の『あるす・あまとりあ 性交態位六十二型の分析』が手元になければ、読めないくだりがあった。
953 :
吾輩は名無しである:2005/10/29(土) 19:33:18
すみません、おわかりの方いれば教えてください。
大西さんの記事もよく載っていた「社会評論」という雑誌の
バックナンバー含めた記事内容(目次)を知りたいと思い、
きょうネットで探したのですが、以前あった(確か思想運動の)ホームページ
がなくなっているみたいで、どこにも見当たりません。
今年の春号以降のが知りたいのですが、どこかに載っているといった
情報などあれば教えてください。
954 :
953:2005/10/29(土) 21:30:37
見つかりました。まだありました。すみません。
955 :
精神の沸点:2005/10/30(日) 07:48:42
『縮図・インコ道理教』は、大西さんが、果敢に取り組まれた実験的な小説で、それに失敗した作品に思える。
それいっちゃダメ
957 :
吾輩は名無しである:2005/11/04(金) 22:22:20
言っちゃった。
「自由とは、つねに別個な考え方をするものの自由である」(ローザ・ルクセンブルク)
でも言うならちゃんと理由もつけるべきだろうね
959 :
吾輩は名無しである:2005/11/07(月) 17:37:48
阪神の方は今何やってるの?
優勝したじゃん
961 :
吾輩は名無しである:2005/11/21(月) 22:39:12
今日、有隣堂で早稲田文学もらってきた。
大西巨人の短編の一部が載ってたよ。
962 :
まいぺーす:2005/11/27(日) 11:00:22
高橋源一郎氏のブログに大西巨人にインタビューした記事が載っています(11月14日の項)。
新作『世紀送迎篇』の雄大な構想に驚かされたそうですが、その題名が戦中にすでに
考えられていたという事実にも、唸らされます。どこに掲載される(あるいは掲載された?)
のでしょうか。楽しみです。
ttp://www.plays.jp/diary/gen1rou/
963 :
吾輩は名無しである:2005/11/27(日) 14:07:55
高橋源一郎は大西を尊敬している。
だから作家として凡庸でも、許してやろうと思う。
競馬ファンでもあるし。
このスレでは、大西巨人の生活保護長期受給疑惑について触れたら、
信者の恫喝や罵倒で黙らされて、結局ウヤムヤにされるのかな?
ノンフィックス・ナックルズにでも晒してあげるよ
966 :
吾輩は名無しである:2005/11/28(月) 19:52:20
大西巨人の生活保護長期受給疑惑ww
そんなことで、巨人先生の偉大さは、微塵も傷つかないよw
おまえらには無価値に見えるんかしらんがなw
>>967 精神の卑しさw 巨人先生も卑しいからいいんだよ。
君は読まないから分からんだろうけど
出口はあちら
我々は国家の奴隷ではない! 生活保護を受給しながらの国家批判は可能だ!
なんて、他人の税金でノウノウと暮らすことに何ら羞恥を覚えない大西読者が
言いそうなことだ。本当にこいつらほどタチの悪い連中はいないと思う。自治体の
福祉課は生活保護費削減に向けて、「神聖喜劇」を参考書に勉強会を開け。
国家なんて批判してないけど?
基地外はスルーで
生活保護制度は必要である。不幸にして一家の働き手が病気等で働けなくなり、
収入が途絶える場合や、事件や事故による収監で残された家族が路頭に迷う場合に
生保はその本来の役割を果たすことになる。
しかし、筆一本で食えない作家や批評家が、作品を書く間に生保を受給するのは
いかがなものか。いわんや受給している作家や批評家が「識者」としてマスコミ
からコメントを求められた時、発言する資格はあるのだろうか。そんな連中の
発言に説得力など感じられない。筆を捨てて、ハローワークに行くがいい。
974 :
まいぺーす:2005/12/16(金) 13:20:31
渡部直己『メルトダウンする文学への九通の手紙』(早美出版社、2005年
11月10日)は、書き下ろしの「第六信 井上ひさし・丸谷才一へ/日本文壇に
冠たる両セクシストの「闘う女」たちは果然、大西巨人『深淵』に生ずるアポリアも
知らなげに……」を収めます。HOWS連続講座「大西巨人――戦争・革命・非暴力」
での話に基づくもので、男性中心社会と闘う女性を描く丸谷才一『輝く日の宮』・
井上ひさし『東京セブンローズ』が程度の差はあれ、女性の身体性を再度強調して
しまう欠陥を抱えていることに対して、『深淵』の二人の女性が記憶喪失によって
二通りの生を生きてしまった主人公に妥協した解決を許さず、徹底して理性的に
思考することを迫る役割を果たしていることを指摘し、卓越性を評価しています。
「第五信 斉藤環へ」にも大西への言及があり、要注目。もちろん、全体としても
読み応えがあります。
976 :
まいぺーす:2005/12/22(木) 06:08:53
>>975 ご教示、ありがとうございます。たまたま、昨日入手できたので、早速読みました。
高橋は、『精神の氷点』を大変評価しており、最近作『縮図・インコ道理教』を読んだ
際にも、『精神の氷点』を想起したと言っています。「理解しがたい固い手触りをもった
物質のよう」なものが基底にあることが両作の共通点であるようです。『縮図・インコ道理教』
については、「はじめの「献題」から「前書き」、「序曲」、そして終わりの「題意」までを
含めて、一つの小説だということです。だが、多くの人が、小説全五篇と「献題」「題意」を
分けてしまって読んでいる。」という大西の発言があり、注目されます。「最近の作家で
いうと、誰を評価されていますか。」という問いには、「阿部和重とか、傾向は違いますけど
保坂和志もいいですね。それから町田康、目取真俊も、いいほうでしょうな。笙野頼子も
奮闘していますね。」という答え。12ページの対談は、読み応え充分です。
「春秋の花 2」では、『神聖喜劇』に登場したアラン・シーガーが再び取り上げられています。
何かの文学賞を受賞した時に「生活保護を受けようと思ったこともあった」と
コメントした女の作家、誰だっけ?
>>975 情報サンクス。きょう買って読みました。大西さんの話をもっと聞きたかったですが、楽しめました。
今度阿部和重読んでみようと思いました。
ついでに立ち読みしたダカーポで、各紙書評担当者が選ぶ今年本当に面白かった本ベスト5があり、
北海道新聞が第五位に「インコ道理教」選んでました。
979 :
吾輩は名無しである:2005/12/22(木) 23:29:28
健康でその気になればきちんと働けるのに、「長い小説を書きたいから、働けない。
作品が傑作なら、生活保護の受給も許される」と思いこんで、働きもしないで家に
閉じ籠もっているような屑人間。こういう手合いどもに社会保険庁や警察庁は刑事罰
を含む制裁措置をとるべきだ。
社会の役に立たない欠有病患者は全員市警!!
うっかりしてましたが、そろそろ次スレお願いします。