1 :
吾輩は名無しである:
最近知りました。
華美で人を脅かすような”女流エッセイ”ばかり読まされてた
脳には新鮮でした。(・∀・)イイ!
2 :
吾輩は名無しである:03/05/03 00:01
2get
この方の文章は私も好きです。
例えば「ユルスナールの靴」の書き出し、
例えば「雨のなかを走る男たち」のラスト。
とても上質で、丁寧で、余韻があって・・・
もう、亡くなられてから3年ですか。
5 :
吾輩は名無しである:03/05/04 10:54
もっと読みたかった。小説読みたかった。
6 :
吾輩は名無しである :03/05/04 12:27
ガッティのファンです。
じゃあ俺はアルドだ。
愛読している。
9 :
吾輩は名無しである:03/05/06 18:13
もともと関西?ずいぶんいい家柄の人なんだろうかage
広尾の学校を出てますから相当でしょうね。
日本文学のイタリア語訳も、
エッセイと同じく美しいとイタリア人も太鼓判。
須賀姓の発祥は鎌倉時代の豪族の姓です。
しかし須賀敦子さんは兵庫生まれの20世紀生まれなので、
直系ではないと思われます。
もっと生きていてほしかった。
もっと本を訳してほしかった。
そして――
いつの日かあなたの書いた小説が読みたかった。
13 :
吾輩は名無しである:03/05/07 00:32
塩のなんとか、早く文庫化しる!(文庫が好きなので・・・
全集みたいな、お菓子作るとき敷く紙(パラフィン紙?)が
ついてるような本は苦手さ
14 :
吾輩は名無しである:03/05/07 12:08
>13
塩1トンの読書?
須賀敦子イイ!って思ってるんだけど、周りの人はほとんど読んでない。
江國香織読むならこっちの方がずっといいと思うんだが。
よくありがちな「海外で生活してたときの思い出エッセイ」
って思われてるのか?
私はよく行ってたレストランの料理人さんに教えてもらいました。
15 :
吾輩は名無しである:03/05/07 12:18
まあ、「海外で生活してたときの思い出エッセイ」なんだけどね。
濃密なイタリアの薫りがして好きだね。
>>14 私はまさに「海外生活自慢エッセイ」の類と思い込んでて、
ずっと読んでなかったくちで、実際に読んでもっと早く読めば
よかった…と後悔しますた。
17 :
吾輩は名無しである:03/05/07 21:55
須賀さんは大好きだけど、
きれいな日本語という点には少々疑問もあります。
受験英語や輸入文化によって翻訳文体が浸透した結果
須賀さんの文体がきれい・正確と評価されているのだと思う。
母語の日本文で関係代名詞を多用したような文章を目にすると
特にそう感じます。皆さんはいかがですか?
18 :
吾輩は名無しである:03/05/08 22:49
独特の雰囲気というか描写風景は非常に「独創的」と感じたけど、
もしかしたらそれも須賀敦子オリジナルでなくて
仏伊文学の中に「その種の系統」というか「一派」があるのかもしれない
まあいいけど。
あぼーん
そうだとしてもそれを日本語に移植したのはスガばあさんの実力だもん!
21 :
吾輩は名無しである:03/05/10 09:51
「須賀敦子のミラノ」で
「ガッティはアツコのことが好きで、それが顔に出てしまうために、
惚れているということが気の毒なほどわかってしまったという」
って記述があって、激しく萌えた。
でもガッティはルチアに求婚したんじゃなかったっけ。
訳者としての評価はどうなのかな。
23 :
吾輩は名無しである:03/05/10 17:36
>21
ええっ?!そうだったの? ガッティかわいいヤツよ(w
「紫苑」の適訳がわからなくて悩んでたときの話読んで、そういえば
紫苑ってどんな花だ?と思ってググったら、紫苑とハルシオンという
花が引っ掛かった。子供の頃ビンボウ草と呼び習わしていたのが
ハルシオンという花だった。勉強になりますた(w
24 :
吾輩は名無しである:03/05/10 20:50
>>22 タブッキの紹介者として評価されてるはず。
25 :
吾輩は名無しである:03/05/11 02:04
「インド夜想曲」の翻訳ではまった。
全集ほしいー、と思うけど、
すでにかなりの著作を持っているから、躊躇している。
装丁の美しさ以外で、全集にはどんなアドバンテージがあるんでしょう?
お持ちの方、意見がききたいっす。
あぼーん
27 :
吾輩は名無しである:03/05/12 09:18
>25
単行本未収録の随筆とか日記も載ってます。
ブクオフで8巻だけあったので即買い。
>17
確かに翻訳をやってた人ならではの文章だけど
語学に天才的才能があって、海外生活をする前に文学的素養を
積み重ねていただけのことはあると思う。
戦前のよき家庭で育った品の良さと、翻訳で培った重層的な文体は、
海外生活だけでも、文学好きだけでも成り立たなかったのではないかと。
須賀敦子の暮らしは晩年に至るまでとても厳しく、
非常にビンボウだったらしい・・・ (嘘)
29 :
吾輩は名無しである:03/05/16 20:16
日本にわずらいの気持ちがあったような印象を受ける
ことがあるんだがどうだろう
それは常に持っていたんじゃないかな
自分に対しても凄く「律しよう」とする気持ちが強いひとだったと思うし
31 :
吾輩は名無しである:03/05/22 22:56
実際ご存知の人いないですか
物静かとかけっこう怖いとか意外ときゃぴきゃぴしてるとかなかなか
単位くれないとか・・・w
いないか。
実際→ご本人
全集の付録(小冊子)のどの巻だったかに、教え子だった青柳祐美子(脚本家)のインタビューが
載ってたね。
あと、青柳のエッセイにも須賀さんについて書かれたものが(ほんの少しだけど)あったと思う。
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
35 :
吾輩は名無しである:03/06/09 14:00
age
36 :
吾輩は名無しである:03/06/13 17:29
あげとこう。友達で江國香織読んでる人多いけど須賀敦子
読んでる人少ないし、勧めても無反応。
この前出た本の解説江國だったね。須賀敦子は好きだけど江國は嫌い。
江国香織の解説はまったくいらないと思った。
「自分にとっての須賀さん」という話をされても、そんなん
読者ごとに大切にしているイメージがあるわけだし、「解説」
の意味がない。ああいうのは後味が悪くなるから入れないで
ほしい。つーか、読んでしまったのが大失敗。
『私は一般人と違って、エッセイからは入らなかったの……』というさりげな自慢にモニョリ>えぐに
音楽について積極的に語った文章ってのはないのかな、この方には。
タブッキのインド夜想曲、
インドというイメージからなんかこうムラムラした濃い世界を想像してたら
わりあいあっさりとしててものたりないような。面白かったけど、
もっとエピソードが続いてればなあと思ったり。
41 :
吾輩は名無しである:03/07/10 21:49
Italy旅行予定age
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
43 :
吾輩は名無しである:03/07/18 11:22
須賀敦子を読んだのはイタリア旅行から帰ってきてからだった・・・
もっと早く読んでいれば。ゆかりの地はミラノをちょっと観光した位だけど。
(^^)
45 :
吾輩は名無しである:03/08/09 15:46
須賀さんは、カトリック学生連盟のリーダーだった。大学でカトリック研究会だったのでうれしい。
そして、ユルスナールの靴に出てくるN教授のお嬢さんに、僕は片思いしていた。
47 :
吾輩は名無しである:03/08/10 01:00
ヴェネツィアの夜でしたか、ハスキルとフランソワをほめている。
クララ・ハスキルをじかにきいてるんだなあ。小澤(ボクの音楽武者修行)とほぼ同時代だよね。
趣味のよさを感じます。
須賀さんのLP評なんてあったら読みたいが・・・
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
>39
私が読んだ中では「ヴェネツィアの宿」(表題作)ぐらいのような。
これはフェニーチェ座の200周年ガラに誘われて、パリの留学時代の思い出に触れていた。
このガラコンサート行きたかったのでよく覚えてる(笑)
あと「本に読まれて」に「スカラ座 永遠の女神」という写真集に寄せた文があった。
・・・あまりオペラそのものに触れた文章ではなく、
これを読むとあまりオペラに積極的な興味はなかったように見えます。
オペラ好きならミラノ暮らしは憧れなんですけどね。
ペッピーノさんもオペラとか観る人じゃなかったのかな。
「コルシア書店の仲間達」でルチアのお嬢っぷりを語る小話として、
スカラ座のプレミエで彼女を見かけたというのを、非常に特別なことのように書いていたのが印象的。
(でも初日に彼女を見た「誰か」だって観に行ったんじゃん・・・と思ったけど)
50 :
吾輩は名無しである:03/09/01 09:28
50
「ヴェネツィアの宿」読んだら鬱になっちゃった・・・。
好きなんだけどね(笑
敦子さんてどんな女の子だったと思います?
勝気なイメージがあるのですが。
どんなおばさんだった?という質問もありますが。
こちらは世話好きなおしゃべりなイメージなんですけど、どうかな。
53 :
たーちゃん ◆b5.0SF1OyQ :03/09/25 23:32
プーシキンスレを見つけて驚いていましたが、須賀スレまであったなんて。
ああ、今日はなんて良い日♪ 嬉しい♪
行きつけの古本屋で『本に読まれて』を発見、
掘出し物とばかりに買ってしまいました。
前の持ち主も良く読み込んでいたらしく、
何箇所か開き癖のついた頁がありました。
顔も知らない誰かと共有する読書の愉しみ。
2ちゃんねるの魅力と似ているかも。
当然、良家のお嬢様だったわけだよね。
でも時代のせいか、留学の時のエピソードでは質素な暮らしぶりがうかがえる。
うらやましくもあるが、夫が死んでしまったあとの生活を思うと
同情してしまうような。
留学しても、なんとなく宙ぶらりんであるのがお嬢様っぽくもあるし…
でもそういう焦りはなんとなくわかる。
まぁお嬢様ではあるのだけれど、「お嬢様」と言ってもどういう「女の子」かと
いうことは分からないので、どんな子だったのかなと、
可能ならばタイムマシンに乗ってローマの駅で列車待ちをしているときに、
もしちょっとした知り合いだったらどんな話をしたのかな、とかね。
確かに好き勝手をして宙ぶらりんで焦りもあったとは思うのですが、その芯
にある内面の固さと、付き合いの多さが結びつかないのですよ。
たぶん勝気でおしゃべりではあるけれどしっかりした子だったのでは?
どんな子や、いったい
57 :
吾輩は名無しである:03/11/29 03:49
私はヴィヴィットに彼女のバックグランドを感じ取ることが出来ます。
先ず、同じ年代の母と育った背景が似ていることと、母の同級生たちを
幼少のころから身近で見ているからです。
共通点は今の大衆社会からは考えられない教養と生活文化の高さです。
でも、まだまだ強かった女性故の抑圧と自己抑制、そして強いエリート、
否選民意識、そして戦後の平等、民主社会との葛藤です。
いいとこのお嬢さんでインテリほどこの矛盾に生涯つきまとったと思います。
彼女の底に深く根付く一種のメランコリーは、良き時代の日本の奥ゆかしさを
感じ得ざるをえません。そして醒めた意地悪さもね。
58 :
吾輩は名無しである:03/11/30 21:45
まぁその時代はそうだったのでしょうね。
ただ私が興味があるのは、そのときに彼女はどうだったというよりは、
今の時代ではどのタイプの女の子だったのかなということです。
よくあるタイプの、私の好きなオバサンですが、
若い時はどんな子だったのかなということなのです。
59 :
吾輩は名無しである:03/12/21 19:57
河出の全集持ってます。
60 :
吾輩は名無しである:03/12/21 20:58
全集以外にもお持ちですか。
自分の場合、バラバラのを集めると全集の8割はありそうです。
どんぐりとかは全集が欲しいけど、全集全部は高い気がします。
どうして全集を買われたのですか?
61 :
吾輩は名無しである:03/12/21 22:03
金のつかいみちに困ったからさ。
須賀敦子は好きだけど、須賀敦子ファンは苦手かも。
身分の違いを実感するのが恐いから。
64 :
吾輩は名無しである:03/12/21 22:13
そういえばムックかなんか前に書店で見かけた事あるけど
内容はどうだったの?
65 :
吾輩は名無しである:03/12/22 03:59
河出書房新社のやつかな。1200円の。
いろんな人の追悼文はお飾りとして、新資料やら単行本未収録は
それなりに読み甲斐があって買ってもいいと思います。
67 :
吾輩は名無しである:
河出書房新社は他に
「須賀敦子のローマ」
「須賀敦子のミラノ」
「須賀敦子のウェネツィア」
「須賀敦子のトリエステと記憶の町」
「須賀敦子のフランス」
として、写真と、エッセイでたどる、須賀敦子の軌跡、というのを出している。
それぞれ1800円だけどこういうのどれくらい出てるんだろう。
一応手元にあるけど。
まぁCD買ったと思えば1800円ならいいかな。
それなりに楽しみました。
買った人いますか。