【お手本】美しい日本語【作家】

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256吾輩は名無しである:2008/12/11(木) 07:27:28
有島武郎
257吾輩は名無しである:2008/12/11(木) 18:51:07
三浦哲郎イイ!
258吾輩は名無しである:2008/12/21(日) 22:46:36
三島由紀夫
259吾輩は名無しである:2008/12/25(木) 12:48:08
その、洗練がでも判らないやつも居る。
教養じゃねえだろっていう。
260吾輩は名無しである:2009/03/08(日) 19:57:56
【スイカ】古谷利裕の偽日記13【すげー】
http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/gallery/1235896007/
261吾輩は名無しである:2009/03/08(日) 20:03:30
蓮実重彦の文章は気味が悪い
262吾輩は名無しである:2009/03/09(月) 19:23:38
澁澤龍彦
263吾輩は名無しである:2009/03/16(月) 20:48:31
こころ
264吾輩は名無しである:2009/03/16(月) 21:01:51
漱石谷崎三島筒井椎名誠
265吾輩は名無しである:2009/03/16(月) 21:34:25
谷崎

鴎外

終了
266吾輩は名無しである:2009/04/09(木) 23:52:20
大岡昌平の文章の緻密さと美しさは異常。
あれほどガチガチに論理的な文体でよくここまで抒情や甘美さをだせるもんだといつも感心する。
気のきいたフレーズをひりだすことばかりに執心する流行作家は大岡昌平を百回読み返せばいい。
現代作家では帚木蓬生の文章が素晴らしいと思ってたら、彼は『俘虜記』を愛読してたと知ってなんか納得。
267吾輩は名無しである:2009/04/10(金) 23:24:51
でも、どうだろね? 文章が精神を。

…で、思いっきりの余談だがわたしは所謂のきょうびの、
ハイパー(ワラ)なスタミュータイプのドラマーが大嫌いです(半分位マジで
もうね、生理的に駄目。何処で切って繋いでもちゃーんとグルーヴ
してみせるあの、誤謬のなさに耐えられない。あれを進化だとは、
少なくとも芸術上のそれだとは、どうにもじぶんには思えない。なんか違う。

あでも大岡はむろんそこまでは思わないが(がしかし一行目に戻る)。
268吾輩は名無しである:2009/04/10(金) 23:27:59
てかしょせんはね、ちっちゃなちっちゃな器(のひとつ)でしか
ないんだよ、美なるもの。
269吾輩は名無しである:2009/04/11(土) 09:47:55
>>146三島がイングヴェイ吹いたw「太宰?ハッハーお笑いだぜ!」

三島はフレディマーキュリーでしょう
270名無し募集中。。。:2009/04/11(土) 10:34:56
>>266
わかった
読んでみる
境港〜とレイテ戦記はもう持ってるから
271吾輩は名無しである:2009/04/11(土) 21:22:33
新見南吉
やさしくてほんわかしているところ
272吾輩は名無しである:2009/04/11(土) 22:22:19
北村透谷
 
じっくり読むと陶然とする。音読向き。
273東アジアニュース速報+:2009/05/03(日) 17:50:27
東アジアニュース速報+ 板
ttp://takeshima.2ch.net/news4plus/

【言語】日本語の起源は古代韓国語だった! … 駐日大使館に勤務した韓国の元外交官が解明 ★5
ttp://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1241338027/
274吾輩は名無しである:2009/05/05(火) 15:01:01
村上春樹
275吾輩は名無しである:2009/05/07(木) 08:19:27
北村薫

元国語教師らしいが文章は本当に上手い。
直木賞に落ちても論評ではいつも筆致の素晴らしさは評価されてるし。
276吾輩は名無しである:2009/05/10(日) 05:09:55
精緻で正確、論理的で道筋が通ってて尚且つ美的描写に優れた小説を求む
277吾輩は名無しである:2009/05/10(日) 10:34:55
大江健三郎は美的描写はどうかわからないけど
論理的じゃない?
278吾輩は名無しである:2009/05/10(日) 13:21:51
>>276
北村がそう
279吾輩は名無しである:2009/05/10(日) 22:05:37
>>276
論理的っていうのが難しいなあ〜
280吾輩は名無しである:2009/05/13(水) 14:20:21
>>1
ブロントさん
281吾輩は名無しである:2009/05/30(土) 10:06:03
文章がどうこう言ってるやつらは、文章が作家よりもうまいんだろうな?
2823ねん2くみ りゅうのすけ:2009/05/30(土) 10:28:24
>>276
>精緻で正確、論理的で道筋が通ってて尚且つ美的描写に優れた小説

フッ、バカが。あばずれめ。
よい小説とは読み手の裡なるある感覚を探り当てることで喚起せしめ
かつそれを作者と共有することによる顫動運動に他ならない。
斯様な理由でケータイ小説のメガヒットが生まれる。
構造? 
そんなのカンケーねぇ!
2833ねん2くみ りゅうのすけ:2009/05/30(土) 10:32:57
>>275
>直木賞に落ちても論評ではいつも筆致の素晴らしさは評価されてるし。

俺はマッピラピラスケだ。
専門家の評価など要らない。
俺はいつでも読者と直結していたいのサ。
284悪い太郎 ◆LziSwFxVAU :2009/05/30(土) 10:35:13
なに?
北村先生を批判しているのか?
あんまり調子こいてるとマジしばくぞゴラァ!
この糞餓鬼ガァ!!
2853ねん2くみ りゅうのすけ:2009/05/30(土) 10:37:16
金魚にえさをあげました。
赤い尾ひれがそよそよかわいいです。
いつもよりたくさん上げたので、
からだを底砂に沈めて休んでるのもいます。
286吾輩は名無しである:2009/05/30(土) 10:38:42
>>282-285

……バカが。
287吾輩は名無しである:2009/05/30(土) 12:32:41
サルヴァドル・ダリの「最後の晩餐」を見た人は、卓上に置かれたパンと、グラスを
夕日に射抜かれた赤葡萄酒の紅玉のやうな煌めきとを、永く忘れぬにちがひない。
それは官能的なほどたしかな実在で、その葡萄酒は、
カンヴァスを舐めれば酔ひさうなほどに実在的に描かれてゐる。
…吉田健一氏の或る小品を読むたびに、私はこのダリの葡萄酒を思ひ出す。
単に主題や思想のためだけなら、葡萄酒はこれほど官能的これほど実在的である必要がないのに、
「文学は言葉である」がゆゑに、又、文学は言葉であることを証明するために、
氏の文章は一盞の葡萄酒たりえてゐるのである。

三島由紀夫
「ダリの葡萄酒」より
288吾輩は名無しである:2009/06/11(木) 02:26:05
まだ名前の出てない作家なら、
前衛短歌歌人で小説・随筆・評論なども手掛けている塚本邦雄。
代表歌は、

馬を洗はば馬のたましひ冴ゆるまで人戀はば人あやむるこころ

(原文は「冴」でなく「牙」の部分が「互」) 
「感幻楽」所収(原文は旧漢字の「楽」)

すべて旧漢字旧かなで日本語愛が凄い。
短編というか瞬篇小説のオチのキレも凄い。特に久生十蘭好きにオススメ。
カミソリのやうな美文です。




289吾輩は名無しである:2009/06/20(土) 17:07:11
現代作家なら
安部公房と川上弘美が美しいと思う

少しだけ古語を混ぜて
比喩が的確で
漢字の手放し方が上手い
いい意味で軽さがある
290吾輩は名無しである:2009/08/26(水) 15:32:25
宮本 輝

昔、通学電車のなかで読んで文の色気に酔った
291無名草子さん:2009/09/14(月) 17:14:21
ほんわかしている
292吾輩は名無しである:2009/09/14(月) 18:36:47
「殺人は、人間の必然だ。人間が人間である限りに於いて、殺人は必ず起きてきた。
有史以来、この世界が殺人を経験しなかった日は一日としてない。生きて、死ぬという
人間の条件が不変である限り、在るものを無いものにするという行為の神秘が、人間自身に
適用される魅惑から、人間が逃れられるはずはないのだ!――いいかね?存在者から
存在を奪う!これは月の引力が海をも引っ張り寄せるように、人間を秘やかに、しかし、
逃れ難く強力に拘束している考えだ。この世界は、表面上、確かに殺人を駆逐するフリを
してきた。尤も、その唯一の現実的な方法は、常に殺人だったがね。」
「死刑か、あるいは戦争か。――問題は、ただ一つ。殺人が、自分の身に起こるかどうか、
だ。これが、平和というものの欺瞞的な正体だ!平和が平和として感じられるためには、
平和でない現実こそが不可欠となる。染みをどこにつけるか?――どこか遠くの、自分
たちとは何の関係もない場所で殺人が起こるならば、それは素晴らしく理想的だ!WTC
(ワールド・トレード・センター)が倒壊した日の翌日、それをテレビでイヤというほど目撃した
はずの世界中の平和は、焼いて食べればさぞかし美味かろうというくらい、ぷりんぷりんに
肥満していたよ。艶やかで、ヨダレが出そうなほどに脂が乗っていて、少々卑猥なピンク色
をしてね。殺戮はむしろ歓迎されている。そこにいて身に危険が及ばない限り。人間は
相変わらず愚かだ。しかし、だからこそ、今ここにある平和は、人間的な意味で尊い。
――これが、本音だ。」
「難しく考えないことだ。――バスに乗っている。すると、一人の男が突然、ナイフを取り
出して暴れ出した。乗客たちは何を考える?――ん?とにかくその男が、バスから出て
いってくれることを願うだろう。外で誰を殺そうと関係ない。いや、むしろ、外で誰かを殺して
くれた方が、彼らを喜ばせるだろうがね。良かった。バスの中にいたお陰で助かった、と。
――何も起こらない日の白昼には、殺人は秘やかに待望されているのだよ!分かるかい?
殺人は、決して根絶されない。ならば、ここじゃないどこかで起こってもらうしかない。
293吾輩は名無しである:2009/09/14(月) 18:37:29
日常の何でもないような一瞬に、殺意が紛れ込んでいては困るのだよ。永遠にどこでも
殺人が起こらなければ、バスの乗客たちはみんな不安に苛まれるだろう。ならば、ここ
じゃないのかと。殺意は次の瞬間、自分の隣で、いや、ひょっとすると、自分自身に於いて
暴発するのではないかと。――殺人は、飽くまで例外として処理されるべきだ。
どこか遠い場所で、自分とは何の関係もない人間によって担われる行為として。
――酷いことだ。こういうことは、悲しいかな、起こるのだ。しかも、もう起こった。そして、
また、起こるだろう。ただし、ここじゃないどこかで、哀れむべき人間によって!」
「しかし、それは卑劣な隠蔽だ!単なる期待ではないのだよ!――殺意というのは、
いいかね、自存できないものだ。どこかに、モノのようにそれ自体として転がっているわけ
ではない。それはこの世界が、飽くことなく、人間の必然として生産し続け、不活性の
状態のまま、すべての人間に植えつけているものだ。そして、ある時、まったく任意に活性化
させられる!神秘的な赤紙によって、不意に、不可避にね。」
「殺意は、生産され、活性化される!あなたは今、まさしくその状態にある。人間の奈落への
向かう赤紙を手にしてね。――よろしい。微塵もそれに後ろめたさを抱くべきではない。
あなたは世界に、殺意の担い手として選ばれたのだよ。人間どもは、あなたの殺意の勃発を
、今か今かと、テレビに齧りついて待ち望んでいる!是非とも遠くから見物したいとね。
あなたは孤独な殺人へと赴こうとしている。だが、なぜそうなのか?――例えばなぜ、
逆の立場ではなかったのか?殺人という行為があり、その当事者がいる。だったら、
あなたがその相手に殺される、ということでも良かったのではないか?――ん?
なぜそうはならなかったのか?」
「あなたは、殺す人間として、この世界に選ばれている。遺伝と環境とを組み合わせた
データを未然の殺人からプロファイリングした結果、最適の人物としてリストアップされた。
――それがあなただ。どんな固有名詞を与えられた人間であったとしても、あなたとまった
く同一の条件下に置かれれば、必ず殺人を犯すようになっている。必ず、ね。

決壊ー上巻より
294吾輩は名無しである:2009/10/24(土) 20:40:38
三島由紀夫
295吾輩は名無しである:2009/11/09(月) 16:37:10
小説家ではないけど、大手拓次の日本語は妖しくて素敵。
平仮名のエロさがたまらん。
296吾輩は名無しである:2009/11/17(火) 20:38:04
谷崎潤一郎
297悪い太郎2.0:2009/11/17(火) 20:53:47
>>293
>日常の何でもないような一瞬に、殺意が紛れ込んでいては困るのだよ。永遠にどこでも
殺人が起こらなければ、バスの乗客たちはみんな不安に苛まれるだろう。ならば、ここ
じゃないのかと。殺意は次の瞬間、自分の隣で、いや、ひょっとすると、自分自身に於いて
暴発するのではないかと。――殺人は、飽くまで例外として処理されるべきだ。

そんなの北野映画でさんざんやってるじゃん。笑いと暴力の表裏関係が北野映画のキモじゃん。
いいかい、日常における「笑い」と「暴力」だよ。ここが肝心。
日本国内の観衆はまるっきり理解できなかったんだ、ベネチア金獅子賞で作品が凱旋するまでは。
298吾輩は名無しである:2009/11/17(火) 21:08:37
>>292-293
なんか、戦争を経験した世代の書き手にとっては(例えば大岡昇平とか)鼻クソ問題みたいなもんだろ?
空襲で酷い目に遭った人たちに鼻で笑われそうだけど。
戦前/戦後/バブル後……か。
299吾輩は名無しである:2009/11/17(火) 21:41:58
徳富蘆花の「自然と人生」は、昭和初期くらいまでは名文とされていたらしい。

今読んでみると、ちとナンだけれども、難しい漢字がいっぱい使ってるのが新鮮。
300吾輩は名無しである:2009/11/18(水) 01:26:44
>>296
たとえば、キョ〜サン主義でバカフェミニストには『痴人の愛』なんか書けないよな。
301吾輩は名無しである:2010/01/28(木) 07:48:06
子どもたちに美しい日本語を

子どもたちに美しい日本語を身につけてもらおうと小学生や幼稚園児が俳句や物語などを声に出して読み上げる行事が多賀町で行われました。

多賀町の大滝小学校で開かれたこの行事には小学校の全校児童と地元の幼稚園の園児、あわせておよそ120人が参加しました。
このうち小学6年生は原爆投下後の広島の様子を描いた物語、「広島のピカ」を取り上げ、主人公の女の子が町をさまよう様子などを声の大きさに強弱をつけたり、読む早さを変えたりしながら読み上げました。
このほか、幼稚園児や小学生が、この日のために練習してきた小林一茶の俳句や百人一首などを読み上げるたびに、見守っていた保護者から拍手が起きていました。
参加した6年生の女の子は「静かな場面を小さな声で読むときでもみんなに聞こえるように、おなかには力をいれて音読するところが難しかったです」と話していました。

ソース:NHK滋賀のニュース 2010年1月27日 19時9分更新
ttp://ime.nu/www.nhk.or.jp/otsu/lnews/04.html
302吾輩は名無しである:2010/01/31(日) 01:16:11
>>224
>ストーリーテリングの上手い作家は「空気」を描けない傾向があるし、
>(谷崎、尾崎紅葉が代表的)逆もまたしかり(荷風が代表的)

これもっと噛み砕いて説明してよ。
303吉本隆明:2010/01/31(日) 21:18:01
漱石で何がいちばん好きかと訊かれたら、ためらわず、『門』と答えます。
何より、冒頭がいい。宗助が縁側でごろんとなって、空を見上げる。妻の御米
が障子のむこうで、縫物をしている。宗助が、「近江」のオウはどういう字だっ
たかなと訊くと、御米が障子をあけて、物指しで「近」という字を書いてみせ
る。だれにでも思いあたるところのある、ひっそりとした日常性のひと齣がい
いです。
 あのひっそりとした感じは、大江健三郎の翻訳文体では描けないし、川端康
成のあのいかにも日本語日本語した文体でも描けない。漱石の、ほどよくメリ
ハリの利いた、きりっとした文章でないと書けない。あれは、近代日本語の一
つの達成、とさえいえると思います。
304吉本隆明:2010/01/31(日) 23:59:27
なぜ、志賀直哉は大家と言われるのか? その理由は、日本文学には伝統的
ともいえる家庭小説を書いていながら、文体が私小説的な情念に陥らないため
だと言えよう。
 日本の多くの私小説は、客観的は描写よりも、ベタベタとした情念や過剰な
感情表現の方が前面に出てくる。志賀直哉の文体には、そんなことがない。過
不足のない直截な文章だと思える。とても特異な作家だといえる。
 志賀に傾倒している人は、そこのところに最もひかれるのだと思う。そして、
この作家は西欧的な教養や知識がじぶんの欲望の自然さとひとりでに合致して
いるかのように血肉化している文体で、作品が書けるのだと考える。
 優れた作家だが、志賀直哉の文体を形作っているのは、判断力の屈折を生活
上必要としなかった出自の無意識だと思える。
305吾輩は名無しである
志賀直哉を大家扱いにするくらいなら、
近代日本文学は余程成果がなかったっていうことになるな。