1 :
吾輩は名無しである:
清く正しく美しい日本語を使えるようになりたいのですが、
とりあえずお手本となるような作家を教えてくだされ。
2 :
吾輩は名無しである:03/03/14 21:54
内田百聞
3 :
吾輩は名無しである:03/03/14 21:55
野島伸司でしょう。
4 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/14 21:56
春だからか一日に5つは新スレが建っている。このままでいいのか。
5 :
吾輩は名無しである:03/03/14 21:56
谷崎潤一郎
6 :
吾輩は名無しである:03/03/14 21:57
遠藤ミチロウ
7 :
吾輩は名無しである:03/03/14 22:00
森田童子
8 :
吾輩は名無しである:03/03/14 22:05
雅子様
9 :
吾輩は名無しである:03/03/14 22:07
10 :
吾輩は名無しである:03/03/14 22:09
本多勝一
11 :
弧高の鬼才 ◆W7fyJoqOQ. :03/03/14 22:09
>>9 なんだかしらんけどありがとよ。わらってくれて、アハハハ。
奥崎謙三かな正直。
12 :
吾輩は名無しである:03/03/14 22:09
saneatsu mushanokoji
13 :
弧高の鬼才 ◆W7fyJoqOQ. :03/03/14 22:10
山田美妙に上田敏、中島みゆき
14 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/14 22:12
井上光晴「うそつきミッちゃん」も忘れないで、アハハハ。
15 :
弧高の鬼才 ◆W7fyJoqOQ. :03/03/14 22:14
>>14 それも一利ある。 清く正しいが美しくないんだなあ、あの人は、
全身小説家だもの。
相田みつを
16 :
吾輩は名無しである:03/03/14 22:25
永井荷風なんかはどうでしょう。
17 :
吾輩は名無しである:03/03/14 22:26
美輪明宏にきけ。
18 :
弧高の鬼才 ◆W7fyJoqOQ. :03/03/14 22:27
市川孝
19 :
吾輩は名無しである:03/03/14 22:40
日本人は何でも「お稽古ごと」にしてしまうから困るよな。
20 :
出会い系ビジネス他所とは違います:03/03/14 22:40
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美しい日本語といえば川端康成でしょう。
清く正しいかは疑問ですがw
22 :
吾輩は名無しである:03/04/14 23:37
古典が出てこない寂しい現状
23 :
我輩は名無しである:03/04/16 16:37
基本的なとこで志賀直哉
自分が好きじゃないのがちと困るが
24 :
吾輩は名無しである:03/04/16 21:04
>>23 梶井基次郎も彼で練習したらしいね。
でも、漏れも好きでないな。
25 :
我輩は名無しである:03/04/19 00:18
美しさだの正しさだのは、正確さの後についてくる副産物
内なる感覚を正確に感じ、正確に書けば
結果はおのずと美しくなるのでは?
26 :
吾輩は名無しである :03/04/19 17:54
ガイシュツだけど梶井基次郎。
「檸檬」を子供の教科書に載せてくれと思う。
27 :
吾輩は名無しである:03/04/19 18:17
関係ありませんが、
「既出」をガイシュツって書くのをよく見ますが、
これって、2ちゃん語?
そうです。
29 :
吾輩は名無しである:03/04/19 18:38
30 :
吾輩は名無しである:03/04/19 19:00
古井由吉
31 :
吾輩は名無しである:03/04/19 19:14
先生!
ヨシキチ語を学びたいと思うのですが
参考書はなにがいいんでしょうかー?
33 :
吾輩は名無しである:03/04/19 19:16
34 :
吾輩は名無しである:03/04/19 19:23
35 :
吾輩は名無しである:03/04/19 19:24
36 :
吾輩は名無しである:03/04/19 19:52
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
38 :
吾輩は名無しである:03/04/21 01:41
ほれ、あげるぞ
39 :
吾輩は名無しである:03/04/26 23:56
南條範夫
40 :
吾輩は名無しである:03/04/27 01:01
翻訳家でもいい?
翻訳は外国語と日本語の格闘の中から文章を紡ぐから、
優秀な翻訳家の訳文は、明晰で分かりやすくて、格調もあって、
>>1 が求めているような手本ともなるものがいくつもあるよ。
(多くのの翻訳文がひどいのも事実だけど……)
俺の一押しは: 岩波文庫、ラーゲルクヴィスト作「バラバ」。
尾崎義氏(故人)の訳文はほんとうに素晴らしい日本語なんだから。
「バラバ」自体も、もしお前らがドストエフスキーとかに感動できる香具師なら、
きっと愛読書になると思うよ。
金田一親子
42 :
吾輩は名無しである:03/04/30 21:26
太宰治とか、現代文学なら北杜夫とかはどう?
話の構成力もだし、文章もかなり役に立つ。
一時期小説家志望だったが、「自分が一生かけても
ここまでにはならないだろうなあ」と思った罠。
まあ当然だが。
描写の美しさという点ではそうでもないだろうが、
内容のまとまりと文体の簡潔さでは群を抜いている
よ。
橋田壽賀子
44 :
吾輩は名無しである:03/05/09 15:43
石原慎太郎 『太陽の季節』
田中康夫 『なんとなく、クリスタル』
田口ランディ 『コンセント』
村上龍 『希望の国のエクソダス』
辻仁成 『ピアニシモ』
柳美里 『命』
平野啓一郎 『日蝕』
花村萬月 『ゲルマニウムの夜』
五木寛之 『大河の一滴』
乙武広匡 『五体不満足』
作家というより翻訳家・詩人なんだけど小笠原豊樹。
チェーホフの翻訳を読んでそう思った。
下手な作家より文才がある人だ。
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
47 :
吾輩は名無しである:03/05/29 14:04
幸田文
49 :
吾輩は名無しである:03/05/29 14:50
>45
作家でもあるだろ。小説、詩、評論、そして翻訳。
なんでもできる。小笠原豊樹=岩田宏。
50 :
吾輩は名無しである:03/05/29 14:52
ちなみに岩田宏は川端康成の文章を下手だと言ってるね。
練習して『雪国』くらいでようやく読める文章になった、と。
現代作家は文章が下手だという通説に対して
昔だって文章の下手な作家は大勢居た、というのが岩田宏の考え。
51 :
吾輩は名無しである:03/05/29 19:55
太宰が無難なように思ふ。
52 :
吾輩は名無しである:03/06/08 01:19
太宰の文章は確かに宝石みたいに綺麗だけど、真似ができないと思うよ。思想に影響されることはあるけどあの文体は技巧とかそういうものじゃない気がする。下手に真似るのはやばいかも。
W村上さえ読まなければ上達すると思うが・・
54 :
吾輩は名無しである:03/06/08 01:24
翻訳家でいえば塚崎幹夫かなあ
>1
>清く正しく美しい日本語を使えるようになりたいのですが、
>とりあえずお手本となるような作家を教えてくだされ。
【添削】私はなんとかして、正しく美しい日本語を使うことができるように
なりたいと存じますので、
そのためにはどのような文学作品をお手本にすればよろしいのか、
文学板の皆々様、お忙しい中まことに恐縮ではございますが、
なにとぞ御教示たまわりますよう、宜しくお願い申し上げます。
*なお「清い」日本語は、清い心の持主でなければ使えないから、
まずは心を磨くことだ。
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
丸谷才一さんは、うまいですね。やっぱめちゃくちゃ言葉が美しい。
山口瞳さんも好きだなあ。どちらもユーモアを縦横に駆使しているところがいい。
(^^)
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
60 :
吾輩は名無しである:03/08/17 01:53
沼正三『家畜人ヤプー』(幻冬舎アウトロー文庫)全5巻
↑
まじで絶対面白いから読んどけって。
三島由紀夫、渋沢龍彦も絶賛したらしい。
内容はSFなんだけど、緻密に計算されてるし、もう文体とか最高。
戦後最大のファンタジー小説って言われてるけど、納得。
もう天才としか言い様がないね。
気取った文学じゃない。ホントに面白い。
61 :
箕 ◆isvyn64mYk :03/09/16 01:55
62 :
純文学団長 ◆4ZyQ37vgo6 :03/09/16 21:46
三島由紀夫の本、一冊書写すれば、随分上達するだろうよ。
63 :
吾輩は名無しである:03/09/16 21:53
古典落語をしゃぶりつくしな!
age
中島敦
66 :
吾輩は名無しである:03/11/25 02:20
吉行淳之介
簡潔で、言葉が洗練されている。
67 :
吾輩は名無しである:03/11/25 07:31
日本語に関する評論を書いてる、井上ひさしがいいのでは?
68 :
吾輩は名無しである:03/11/25 07:39
現代日本は文体が失われていると主張する、丸谷才一。
69 :
吾輩は名無しである:03/11/25 11:35
野坂昭如
タコ、大黒など、日本古来の精神を体現している町田康
マヂレスで小川未明
72 :
吾輩は名無しである:03/11/27 20:17
中勘助
73 :
吾輩は名無しである:03/11/29 00:17
唐十郎
74 :
吾輩は名無しである:03/11/29 03:47
中勘助は確かにいいね。
昔の作家(夏目にしても、鴎外にしても、谷崎にしても)が、
今の作家に比べてボキャブラリも多く、
文章に対する技術、意識共に高かったのは
漢文の素養があったからだと思います。
文芸で身を立てようという人は、
まず漢文の勉強をするのが良いかと思うのですが如何。
そこまで暇でないなら、やはり明治〜昭和初期の文豪の作品をあたることでしょう。
お勧めは泉鏡花『龍譚談』
外来語を漢字の意味を考えて、カタカナを漢字に置き換えて、
カタカナで、ルビをつけるなんて道だろう。
後、辞書
美しい日本語を使っているといわれる作家もそうでない作家も団子状態
78 :
吾輩は名無しである:04/01/21 21:25
「曖昧な日本の私」ってなに?これって日本語?
79 :
吾輩は名無しである:04/02/15 15:38
永井荷風と谷崎潤一郎とを読み給へかし。
川端
形容詞と副詞の使い方が絶妙だが、手本にするには同等の感性が必要
中島
漢語ベースの硬めの作文であれば、真似るもよし。カコイイ
丸谷、安吾
どちらかというと、内容、考え方に鋭さを感じるが、手本というとなあ
お手本というのと美しいというのは...
なんの文を書きたいのか
広告、薬の効能書き、論文、文芸作品...
81 :
カテハン ◆2tajBL3Q4s :04/03/27 19:45
卒業生の多さを考えて堀口大學を挙げてもいいかい。
83 :
吾輩は名無しである:04/04/07 03:24
定番ですが阿川弘之。
ただ「庭に花が咲いている」ってだけの内容なのに、
何でこんなに美しい文章になっちゃうんだろう。
それに比べて俺の文章は・・・(ハア
ってなことを書いていたエッセイストだったかコラムニストがいたな。
正岡子規!
85 :
吾輩は名無しである:04/05/30 01:56
芥川龍之介はどうなのでつか?
ばくざん先生
>2 内田百聞(→内田百)
にもう一票。
88 :
吾輩は名無しである:04/09/19 01:02:42
マジレスで原民喜
89 :
弧高の鬼才 ◆auSqARo302 :04/09/19 02:50:18
川端康成「掌の小説」
90 :
吾輩は名無しである:04/09/21 01:54:47
中上健次(「熊野集」「千年の愉楽」「奇蹟」「浄徳寺ツアー」「黄金比の朝」)は、だめなの?
91 :
吾輩は名無しである:04/09/21 12:00:27
エッセイストできれいな日本語書くひとっていらっしゃいますか???
92 :
吾輩は名無しである:04/09/21 12:34:55
よしもとばなな
「二度」を「2度」と書くなど
93 :
吾輩は名無しである:04/09/29 13:31:33
タブッキを翻訳してる女の人(名前失念)の日本語は美しいですね。
94 :
吾輩は名無しである:04/11/08 09:50:26
95 :
吾輩は名無しである:04/11/29 06:55:37
三島由紀夫。ハッとさせられるような表現力に脱帽。
96 :
吾輩は名無しである:04/11/29 13:14:54
整った文章なら三島由紀夫に
語感なら谷崎潤一郎
あと各出版元「聖書」の訳者(沢山おられますが)
お手本にはできなくても、一応目を通しとくべきでは
日本語で日本人の心に訴えんとした苦心の跡が伺えます
97 :
吾輩は名無しである:05/03/07 23:26:21
吾輩は名無しである
98 :
吾輩は名無しである:05/03/08 00:23:58
久世光彦
>>90 中上は筆圧が強い感じがして「美しい」という尺度では・・・。
須賀敦子は美しいと思う。小説を書いてほしかった。
梶井基次郎は鋭く透明感あふれるが、使っている単語はふつうなんだよな。
ものすごく不思議。きらきらとした美しさ。
泉鏡花は、たゆとう美しさ。
三島は端正で「美文」の代名詞だが、整いすぎていて味気ないというか・・・。
いや貶しているわけではないのだが、
絵画にしても何にしても、そこに美が宿るかどうかは、
整えば整うほどなくなっていくというか、うまく言えん。
源氏物語
101 :
吾輩は名無しである:2005/07/01(金) 11:29:08
石田純一
102 :
吾輩は名無しである:2005/07/22(金) 12:01:08
0
103 :
吾輩は名無しである:2005/07/22(金) 12:29:14
堀辰夫
104 :
吾輩は名無しである:2005/07/22(金) 12:32:24
なぜ、井伏鱒二が出ない?
井伏鱒二の弟子の、三浦哲郎も綺麗だよね。
106 :
吾輩は名無しである:2005/08/08(月) 23:27:06
連城三紀彦
この人の文章はマジで美しい。
マジで、なんて言ってるのが恥ずかしくなる。。。
108 :
吾輩は名無しである:2005/10/16(日) 02:16:12
中里恒子を推す。
美しい、と心底感じられるものというのは、何年経ってもやはり美しいまま存在します。
109 :
吾輩は名無しである:2005/10/16(日) 17:23:09
言語とは差異の体系に他ならず、しかも歴史的変容を免れぬものである以上、不変ではありえない。
美的機能はイデオロギーによって変わりうるだろう。
…とポスト構造主義はいうだろうが、俺は徳田秋風の文章に酔わずにはおれず、
またその美を不変のものと信じたいのだ。
110 :
吾輩は名無しである:2005/10/16(日) 18:25:52
津原泰水
流麗かつ繊細。あれで内容がおもしろければなぁ…。
111 :
吾輩は名無しである:2005/11/07(月) 05:50:51
age
112 :
吾輩は名無しである:2005/11/16(水) 23:20:34
rfr
113 :
吾輩は名無しである:2005/11/16(水) 23:46:47
trf
114 :
平下流:2005/11/18(金) 18:38:11
115 :
平下流:2005/11/22(火) 02:36:21
中島敦にもう一票。
伝統的日本語の文章。
文体がある。読ませる。
文に藝がある。正に文藝!
116 :
吾輩は名無しである:2005/11/24(木) 11:39:50
星野富弘
117 :
吾輩は名無しである:2005/11/24(木) 12:42:06
山本周五郎、中野好夫はどう?
凛として、それでいて読みやすい日本語だよ。
118 :
吾輩は名無しである:2005/11/24(木) 12:47:56
夷斎
119 :
吾輩は名無しである:2005/12/04(日) 21:33:55
虎嘯 雄々しくて好き
120 :
吾輩は名無しである :2005/12/04(日) 23:12:21
なんかちがうかもしれないが大野晋
121 :
吾輩は名無しである:2005/12/05(月) 01:57:24
樋口一葉
>>120 今ちょうど「日本語の教室」を読んでるところ。
日本語の起源がタミル語だって話は初耳だった。
123 :
平下流:2005/12/06(火) 02:27:13
124 :
通りすがりの966:2005/12/06(火) 02:39:45
エッセイにおける倉橋由美子。
格調高く、論理的な文章のお手本。
126 :
125:2005/12/06(火) 02:44:05
やっぱ取り消し。あれ程「参考に」出来ない文章もない。
127 :
吾輩は名無しである:2005/12/06(火) 21:10:50
>>122 なるほど、まだ読んでないので次はそれにしよう。
私は今「日本語と私」を呼んでいるのだが、今の時代と比べると
なんて、生き生きしてるんだと思う。
阿川佐和子、大野晋、志賀直哉。
私が好きな文章を書く作家のひと。
大野先生、学生時代授業を抜け出して怒鳴られました
ほんとごめんなさいごめんなさいごめんなさい
あれだけは私の汚点です。今思い出しても恥ずかしい。
129 :
名無し物書き@推敲中?:2005/12/17(土) 11:24:40
f
130 :
吾輩は名無しである:2005/12/17(土) 11:47:48
三島由紀夫
谷崎潤一郎
宮尾登美子
131 :
吾輩は名無しである:2005/12/17(土) 11:58:13
平野啓一郎
132 :
吾輩は名無しである:2005/12/17(土) 15:40:53
理知的な文章は倉橋由美子でしょうか?
中里恒子は綺麗な文章。同じ女流作家でも現代の奴等とは格が違う。
「時雨の記」はふと読みたくなる隠れた名作。
134 :
無名草子さん:2005/12/31(土) 12:18:38
雄々しくて好き
136 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/10(火) 13:46:45
本を読んだほうがいい
137 :
名無し物書き@推敲中?:2006/01/24(火) 13:06:05
野ブタをプ。ロデュース
宮沢賢治
戦後の作家はほとんど全滅だろう
≫93
同意。
須賀敦子さんの書く文章は、透明感にあふれてると思う。
140 :
名無し物書き@推敲中?:2006/02/08(水) 13:09:58
恥ずかしくなる
141 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 10:36:06
泉鏡花
142 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 17:46:08
泉鏡花も文体が綺麗ですが、個人的に室生犀星の文章も好きです。
児童文学寄りだと梨木香歩。
久世光彦も割と好きな文章でした。「雛の家」が特に。
143 :
吾輩は名無しである:2006/02/13(月) 20:11:03
丸谷才一で決まり
144 :
吾輩は名無しである:2006/02/13(月) 20:21:16
倉橋由美子の小説は、固有名詞の羅列多くて文章下手。
145 :
吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 17:23:17
谷崎潤一郎、三島由紀夫、丸谷才一の三人の代表作を、じっくり何度も読めばだいぶコツがつかめるだろうよ。
146 :
吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 17:38:03
本当にカチっと日本語使いこなしてるなってのは吉田健一と内田百間に感じる。
ジミヘンとかマイルスのプレイを聞くときと似てる。
三島はイングヴェイだな。如何にも綺麗って言って欲しいような。
147 :
吾輩は名無しである:2006/02/17(金) 20:23:11
何々よろしくっていうの使った文章見ると非常にむかつくのは何故でしょうか?
小説とか読んでてもこれ出てくるとパタンって本閉じちゃうよ・・
で、また少し読み進めるんだけどその後もポコポコ多用してるとうんざりしてくる。
というかボクだけ?
148 :
吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 22:19:36
やっぱ谷崎だろう。
後期のはマニアックすぎるので初期の痴人の愛あたりがいいかと
149 :
吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 10:52:23
美しい日本語はやはり普段から使っていないと
身につきませんね。
芝木好子の雪舞いなどは如何でしょう。
日本語だけでなく古い時代の日本の美しさが
本の中に満ちている気がします。
もはや、古本屋さんでしか出会えない本かも知れませんが。
現代作家に手紙の代筆はたのめないなあ
中勘助
泉鏡花
152 :
名無し物書き@推敲中?:2006/03/11(土) 11:58:54
正気を失いました
153 :
吾輩は名無しである:2006/03/11(土) 17:23:57
どうした
154 :
l:2006/03/11(土) 18:57:44
いま、安房直子がアツい!
女房に安房さんの絵本を枕辺で読み聞かせる会会長会員その他雑用
あるいは細君教育実験会会長会員その他雑用もろもろ募集中であります!
活動は各自宅でOK。野外もOK。なんでもOK。ただし報酬ナシ
155 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/02(日) 16:21:28
気にすんな
156 :
名無し物書き@推敲中?:2006/04/15(土) 12:20:58
ホントに狂った
157 :
名無し物書き@推敲中?:2006/05/02(火) 12:59:44
多いよな。
158 :
吾輩は名無しである:2006/05/02(火) 22:43:45
ここまで三浦哲郎の名前が出ていない事が不思議。
159 :
吾輩は名無しである:2006/05/02(火) 22:45:50
三浦友和がいちばん美しい
161 :
無名草子さん :2006/06/18(日) 12:41:14
美しい
162 :
吾輩は名無しである:2006/06/19(月) 22:53:36
幸田文
向田邦子
奥本大三郎
163 :
吾輩は名無しである:2006/06/20(火) 22:44:43
俺も内田百閧ノ一票
164 :
吾輩は名無しである:2006/06/21(水) 05:56:12
そもそも日本語は美しい言語なわけで
ちゃんと書けてれば、無問題。
その「無問題」というのが美しくないなあ。よく見かけるけど。
むやみやたらと
「無〜」とか「〜的」とか「〜性」とか付けたがる文学青年いるよね。
167 :
吾輩は名無しである :2006/06/30(金) 13:35:32
いるよ
168 :
吾輩は名無しである:2006/06/30(金) 21:48:27
突然だけど「嵐のような凄まじい渇き」ってどういう意味?理解できん。
169 :
吾輩は名無しである:2006/06/30(金) 21:55:12
ブリザード、氷の世界なんじゃね?揚水みたいだけど♪
170 :
吾輩は名無しである:2006/06/30(金) 21:57:00
辻邦生
福永武彦
柔らかで流麗な日本語とは彼らのためにある。
>>168 たしかにど下手な表現だと思うが…、反射的に
『たった一人の生還―「たか号」漂流二十七日間の闘い』
佐野 三治 (著)
を想起した。ヨットレースの途上で遭難し漂流、周りが次々に死んでいく中で
27日間凄まじい渇きと戦いながらついに生還した人の
実体験、実話。これ読んだら、そんじょの作り物の小説なんかぶっとぶ。
172 :
にゃ:2006/07/01(土) 07:10:29
繊細華麗な文といえば
「春の雪」の三島由紀夫
1枚の着物で15枚は描写できるというのは凄いです。しかし、描写が長すぎて話が前に進みません。文章自体を噛み締めたい人にならお勧めです。
太宰治は少数の佳作を除いては、愚痴の文章 だらだらぐちぐちと書き連ね読んでいるとイライラしてくることも。
173 :
にゃ:2006/07/01(土) 07:31:50
一番のお勧めはやはり 向田邦子さん!
シナリオを書いていらしてただけあって簡潔、明瞭、 きちんとした端正な文章を書いておられます。
非常に読みやすいです。
内容は人情味のあるものが多いです。文章との内容のギャップを楽しまれるのもよろしいかと。
この方は小説よりエッセイの方がいいですよ。
芥川龍之介も同じく無駄のない端正な文章なのでお勧めします。
簡潔 明瞭 端正 な文章は私の好みもありますが、これらの要素を備えた文章は普段の手紙、ビジネス、論文等応用範囲が広く、
私は、これらをお手本にしていたおかげで随分役に立っています。
174 :
吾輩は名無しである :2006/07/20(木) 12:49:52
芥川
175 :
吾輩は名無しである:2006/07/20(木) 13:38:46
浅倉久志
176 :
名無し物書き@推敲中?:::2006/08/05(土) 11:38:37
inai
177 :
吾輩は名無しである:2006/10/01(日) 21:39:36
(´ω`)
「明晰な文章」なら海老沢泰久か。
『監督』でも『美味礼讃』でも、かなりこみいった状況を描写してるのに
それがスラスラと読者の頭の中に入ってくる。それでいて乾いたところとか全く無い。
「芸術的な文章と実用的な文章は別物ではない」は谷崎は主張したが、
海老沢ほどそれを実感させる作家はいない。
ちなみに、散々既出の丸谷才一は海老沢の「師匠」。
(美味礼讃は丸谷の勧めで書かれた)
179 :
平下流:2006/10/15(日) 00:09:20
>>145 いづれも『文章読本』を書いていますね。
谷崎潤一郎(昭和九年)、三島由紀夫(昭和三十四年)、丸谷才一(昭和五十二年)。
さらに、いずれも「中公文庫」にもなっていますね。
美しい日本語なんて気持ち悪い言葉を平気で使う人間が追求する美しさってなに?
山口椿だな。
182 :
吾輩は名無しである:2006/10/18(水) 17:17:48
183 :
吾輩は名無しである:2006/10/19(木) 07:19:07
>>145 オレなら三島の代わりに向井敏の文章読本を入れるけどね。
少なくとも「文章家」としては向井の方が三島より遥かに上。
評論家としても向井以上に首尾一貫してる存在はいない。
186 :
吾輩は名無しである:2006/10/29(日) 23:20:00
日本語として「よく書けている」と、日本語として「美しい」は違うハズ。
そもそも美しいとは、視覚の対象に対して表現すべき言葉。
視覚の対象でない言語にそう表現するのは、無意識のうちに言語表現の対象を
ある具体的な視覚イメージに置換しているからに他ならない。
表現を具体的な視覚イメージに置換する事自体が不可ではないが、
その個々の普遍性・妥当性を考慮に入れない限り、
ただの「嗜好」の違いに起因する言い合いにしかならない。
187 :
吾輩は名無しである:2006/10/30(月) 16:52:18
>>55「なんとかして」→「なんとか致しまして」の方が。別にどちらでも構わんが、あなた自身がそこまで言うんなら。
188 :
吾輩は名無しである:2006/10/30(月) 16:55:18
三島は最初、寸分狂いの無い文体にある意味ちょっと引いた。
しかし読むにつれ、あれが逆に彼の個性と成っている事に気が付きました。
189 :
吾輩は名無しである:2006/10/30(月) 16:57:07
マジレスで山田悠介。
ごめんなさい嘘でした
190 :
吾輩は名無しである:2006/10/30(月) 16:58:38
池田大作
池田大作
191 :
吾輩は名無しである:2006/10/30(月) 17:00:36
渡月橋
美しい。
知里幸恵
日本語としては問題があるが、「美しい」文章を書く小説家は岡本かの子か。
(少なくとも自分なら使えない)日本語としてかなり問題のある表現を用いてるのに
文章全体は躍動感に溢れてるから(本当)全く違和感を感じさせない。
新潮文庫の『老妓抄』読んで圧倒された。
194 :
吾輩は名無しである:2006/12/10(日) 03:10:42
あっふぇ
195 :
吾輩は名無しである:2006/12/10(日) 13:27:16
ランキング
@芥川龍之介
A山本有三
B梶井基次郎
C夏目漱石
D柳田國男
E太宰治
F樋口一葉
G折口信夫
H谷川流
I三島由紀夫
横光利一
197 :
吾輩は名無しである:2006/12/14(木) 21:17:52
r ‐、
| ○ | r‐‐、
_,;ト - イ、 ∧l☆│∧ 良い子の諸君!
(⌒` ⌒ヽ /,、,,ト.-イ/,、 l 美しく正しい日本語を話せと大人は言うが
|ヽ ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒) 彼らの日本語など所詮明治以前の人間にとっては
│ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /| 日本語に思えないだろうな!
│ 〉 |│ |`ー^ー― r' |
│ /───| | |/ | l ト、 |
| irー-、 ー ,} | / i
| / `X´ ヽ / 入 |
まあな。百万年前の人類から見れば、今の人類など殆ど奇形だろう。
199 :
吾輩は名無しである:2006/12/16(土) 00:23:12
エレファントカシマシ
新しい日本語
201 :
吾輩は名無しである:2006/12/16(土) 02:27:56
本田透
202 :
吾輩は名無しである:2006/12/16(土) 05:07:28
チョーパリの日本語はウリナラが起源ニダ
_ ________________
.∨
カタカタ____
∧_∧ ....||\ LG\
<丶`∀´> || | ̄ ̄ |
┌( つ/ ̄||/  ̄ ̄/
|└ ヽ |二二二」二二二二二二二二」
 ̄]|__7_7 .| || | ||
/ ̄\ / . || / ||
◎ ◎..[____|| .[__||
百万年前に人類はいない。
204 :
吾輩は名無しである:2006/12/24(日) 23:36:45
AGE
205 :
吾輩は名無しである:2006/12/25(月) 04:29:20
四百万年前から人類はいるよ
良スレ認定印 byセ チガライ
207 :
吾輩は名無しである:2007/02/16(金) 18:59:04
きむ
208 :
吾輩は名無しである:2007/02/17(土) 03:31:23
,
209 :
吾輩は名無しである:2007/02/17(土) 18:53:57
青空文庫で読める作家の中から推薦して欲しいな
堀辰雄はどう? 軟弱?
211 :
吾輩は名無しである:2007/02/18(日) 05:15:26
>>186 >そもそも美しいとは、視覚の対象に対して表現すべき言葉。
そうとは言えない。
言葉に対する美的感受性の問題はある。
>>210 堀辰雄もいい。
但し、堀辰雄の全集を読み通さなければ、効果はないと思う。
一人の特定の「文学者」の文章と徹底的につきあうことが大事なんだよね。
212 :
吾輩は名無しである:2007/02/19(月) 13:22:15
エンタメ作家だと東野圭吾
芥川や三島に匹敵する美文家
213 :
吾輩は名無しである:2007/02/19(月) 16:15:36
>>212芥川が美文だと感じたことはないな。簡潔で無駄の無い美しさって意味なら分かるが。
214 :
吾輩は名無しである:2007/02/19(月) 17:23:30
>>212 東野を上げるのは序段がきつい
あまりにも平板でいかにも学生時代本を読んでいなかったという言葉通りだな
という文章だよ
215 :
吾輩は名無しである:2007/02/19(月) 17:54:28
きむって…w
江國香織に一票。
ひらがな、カタカナ、漢字の使い分けや擬音の忠実さから、日本語に対する誠実さが感じられる。
216 :
吾輩は名無しである:2007/02/19(月) 18:50:52
上田秋成
217 :
吾輩は名無しである:2007/02/19(月) 19:05:15
>>214 でもミス板の東野スレなんかを見ると、
「文学系作家の文章なんて読めたものじゃない、
東野のほうが断然うまい」って書き込み、
しょっちゅう見かけるよ。直木賞受賞後はとくに。
218 :
吾輩は名無しである:2007/02/20(火) 13:50:00
文章だけみるなら東野よりうまいエンタメ作家がわんさかいる事実
219 :
はるか高み:2007/02/20(火) 14:21:04
708 名前:はるか高み :2007/02/20(火) 14:19:08
>>702 約束通り、日本語を本邦初公開する。
日本語の一文字、解き難き「む」を教えよう。
「む」とは、「けいいちろう」なんだよ。
220 :
吾輩は名無しである:2007/04/22(日) 17:51:07
o
221 :
吾輩は名無しである:2007/04/22(日) 18:17:00
なにを持って美しい日本語とするのかは難しいけど
外国の小説を美しく日本語に訳したものをみると感心する
原文が読めるわけじゃなく、日本語で外国の雰囲気を演出しているという面で
222 :
吾輩は名無しである:2007/04/22(日) 20:15:56
理の文 池澤夏樹
剛の文 中上健次
>>221 川本三郎のカポーティなんて関係詞節とかかなりばらしてるのに、
龍口直太郎の逐語訳よりもずっとカポーティらしいから不思議なもんだ。
ストーリーテリングの上手い作家は「空気」を描けない傾向があるし、
(谷崎、尾崎紅葉が代表的)逆もまたしかり(荷風が代表的)。
225 :
吾輩は名無しである:2007/09/09(日) 18:07:07
あげ
古井由吉だろ、常考
227 :
吾輩は名無しである:2007/09/23(日) 20:49:15
あげ
「です・ます」基調の一人称語りなら中河与一『天の夕顔』こそ「美しい日本語」。
谷崎の『痴人の愛』ですら及ばない。
日本語は多少崩れてたほうがいい
部屋が綺麗過ぎると落ち着かない心理
日本語として全く隙のない文章を読むのも一種の「快楽」ですよ。
スポーツの複雑な状況とか、フランス料理の手の込んだ技巧みたいな複雑な題材を、
情報処理の観点からすれば殆ど完璧な文章で描写してる海老沢泰久の『監督』とか『美味礼讃』なんて
読むだけでカタルシスを感じるし。
232 :
231:2007/10/25(木) 20:11:17
「情報処理」だとパソコンみたいだから「情報伝達」にしとくか。
233 :
吾輩は名無しである:2007/12/04(火) 12:11:33
貧乳腰パン葉子詐欺食い逃げ偽善者
234 :
吾輩は名無しである:2007/12/05(水) 03:46:54
きっと美しい
夏目漱石
泉鏡花
作品の中の女の言葉の響きが、今より優しいし、なんとなくかわいらしい
235 :
吾輩は名無しである:2007/12/05(水) 04:32:05
谷崎潤一郎。
錯綜した複雑なことを、すっきりわかりやすく書く。
そういう表現を連ねてゆく。
機能性と優美さを兼ね備えた文章は、上で出てきた海老沢泰久に似てる。
しかし厚みが違うのでせう(丸谷才一談:嘘だけど)。
236 :
吾輩は名無しである:2007/12/05(水) 09:28:04
俺が好きなのは
賢治
谷崎
井伏
安岡
古井
まあこの辺か
237 :
吾輩は名無しである:2007/12/05(水) 09:32:56
花袋の文章が良いと思うのは俺だけ?
丸谷才一と海老沢泰久の師弟は、長編と短編両方が得意という共通点がある。
239 :
吾輩は名無しである:2008/01/23(水) 17:45:13
240 :
吾輩は名無しである:2008/04/29(火) 04:58:47
幸田文
242 :
吾輩は名無しである:2008/06/12(木) 16:54:56
潤一
戦後の久生十蘭
244 :
吾輩は名無しである:2008/09/27(土) 00:55:30
鏡花や谷崎なんて当たり前すぎるから、万太郎に一票。
全部よんでもわずかしかないから(小説に関しては
非常に厳しい考えを持っていてあまり書かなかった)読んどけ。
245 :
武陽隠士 ◆UCfK2Lx59s :2008/09/27(土) 01:16:40
近代文学なんか崩れてるのが多い。古典をお読みなさい。
246 :
吾輩は名無しである:2008/10/08(水) 16:58:08
ゆうこりん
美しいかどうかはともかく瀬戸川猛資はかなり独特。
『夢想の研究』『夜明けの睡魔』二冊読めば
呉智英とか橋本治とか中野翠とか他の「サブカル系」評論家なんて
所詮瀬戸川のモノマネに過ぎないのが良く解る。
248 :
吾輩は名無しである:2008/10/20(月) 17:18:14
仁美
249 :
吾輩は名無しである:2008/10/20(月) 18:48:32
井上ひさしと丸谷才一に一票。
個人的には「美しい日本語」の代名詞的存在の川端や三島が、読みにくくてしかたない。
250 :
吾輩は名無しである:2008/10/20(月) 18:54:15
須賀敦子
>>249 それ、三島スレで言ってみたら面白いことになるな...
252 :
吾輩は名無しである:2008/11/25(火) 23:54:24
山岡優作大先生
253 :
吾輩は名無しである:2008/11/26(水) 01:40:59
三島の文章野暮の極み
254 :
吾輩は名無しである:2008/12/11(木) 06:58:03
浅田彰
蓮實重彦
石川淳
初期のトウカイな文章もいいが、
中期以降の簡素ながらも洗練された文体は躍動感もあって素晴らしい
256 :
吾輩は名無しである:2008/12/11(木) 07:27:28
有島武郎
三浦哲郎イイ!
258 :
吾輩は名無しである:2008/12/21(日) 22:46:36
三島由紀夫
その、洗練がでも判らないやつも居る。
教養じゃねえだろっていう。
260 :
吾輩は名無しである:2009/03/08(日) 19:57:56
261 :
吾輩は名無しである:2009/03/08(日) 20:03:30
蓮実重彦の文章は気味が悪い
262 :
吾輩は名無しである:2009/03/09(月) 19:23:38
澁澤龍彦
263 :
吾輩は名無しである:2009/03/16(月) 20:48:31
こころ
264 :
吾輩は名無しである:2009/03/16(月) 21:01:51
漱石谷崎三島筒井椎名誠
265 :
吾輩は名無しである:2009/03/16(月) 21:34:25
谷崎
泉
鴎外
終了
大岡昌平の文章の緻密さと美しさは異常。
あれほどガチガチに論理的な文体でよくここまで抒情や甘美さをだせるもんだといつも感心する。
気のきいたフレーズをひりだすことばかりに執心する流行作家は大岡昌平を百回読み返せばいい。
現代作家では帚木蓬生の文章が素晴らしいと思ってたら、彼は『俘虜記』を愛読してたと知ってなんか納得。
でも、どうだろね? 文章が精神を。
…で、思いっきりの余談だがわたしは所謂のきょうびの、
ハイパー(ワラ)なスタミュータイプのドラマーが大嫌いです(半分位マジで
もうね、生理的に駄目。何処で切って繋いでもちゃーんとグルーヴ
してみせるあの、誤謬のなさに耐えられない。あれを進化だとは、
少なくとも芸術上のそれだとは、どうにもじぶんには思えない。なんか違う。
あでも大岡はむろんそこまでは思わないが(がしかし一行目に戻る)。
てかしょせんはね、ちっちゃなちっちゃな器(のひとつ)でしか
ないんだよ、美なるもの。
269 :
吾輩は名無しである:2009/04/11(土) 09:47:55
>>146三島がイングヴェイ吹いたw「太宰?ハッハーお笑いだぜ!」
三島はフレディマーキュリーでしょう
270 :
名無し募集中。。。:2009/04/11(土) 10:34:56
>>266 わかった
読んでみる
境港〜とレイテ戦記はもう持ってるから
271 :
吾輩は名無しである:2009/04/11(土) 21:22:33
新見南吉
やさしくてほんわかしているところ
北村透谷
じっくり読むと陶然とする。音読向き。
273 :
東アジアニュース速報+:2009/05/03(日) 17:50:27
274 :
吾輩は名無しである:2009/05/05(火) 15:01:01
村上春樹
北村薫
元国語教師らしいが文章は本当に上手い。
直木賞に落ちても論評ではいつも筆致の素晴らしさは評価されてるし。
276 :
吾輩は名無しである:2009/05/10(日) 05:09:55
精緻で正確、論理的で道筋が通ってて尚且つ美的描写に優れた小説を求む
大江健三郎は美的描写はどうかわからないけど
論理的じゃない?
278 :
吾輩は名無しである:2009/05/10(日) 13:21:51
280 :
吾輩は名無しである:2009/05/13(水) 14:20:21
281 :
吾輩は名無しである:2009/05/30(土) 10:06:03
文章がどうこう言ってるやつらは、文章が作家よりもうまいんだろうな?
>>276 >精緻で正確、論理的で道筋が通ってて尚且つ美的描写に優れた小説
フッ、バカが。あばずれめ。
よい小説とは読み手の裡なるある感覚を探り当てることで喚起せしめ
かつそれを作者と共有することによる顫動運動に他ならない。
斯様な理由でケータイ小説のメガヒットが生まれる。
構造?
そんなのカンケーねぇ!
>>275 >直木賞に落ちても論評ではいつも筆致の素晴らしさは評価されてるし。
俺はマッピラピラスケだ。
専門家の評価など要らない。
俺はいつでも読者と直結していたいのサ。
284 :
悪い太郎 ◆LziSwFxVAU :2009/05/30(土) 10:35:13
なに?
北村先生を批判しているのか?
あんまり調子こいてるとマジしばくぞゴラァ!
この糞餓鬼ガァ!!
金魚にえさをあげました。
赤い尾ひれがそよそよかわいいです。
いつもよりたくさん上げたので、
からだを底砂に沈めて休んでるのもいます。
287 :
吾輩は名無しである:2009/05/30(土) 12:32:41
サルヴァドル・ダリの「最後の晩餐」を見た人は、卓上に置かれたパンと、グラスを
夕日に射抜かれた赤葡萄酒の紅玉のやうな煌めきとを、永く忘れぬにちがひない。
それは官能的なほどたしかな実在で、その葡萄酒は、
カンヴァスを舐めれば酔ひさうなほどに実在的に描かれてゐる。
…吉田健一氏の或る小品を読むたびに、私はこのダリの葡萄酒を思ひ出す。
単に主題や思想のためだけなら、葡萄酒はこれほど官能的これほど実在的である必要がないのに、
「文学は言葉である」がゆゑに、又、文学は言葉であることを証明するために、
氏の文章は一盞の葡萄酒たりえてゐるのである。
三島由紀夫
「ダリの葡萄酒」より
まだ名前の出てない作家なら、
前衛短歌歌人で小説・随筆・評論なども手掛けている塚本邦雄。
代表歌は、
馬を洗はば馬のたましひ冴ゆるまで人戀はば人あやむるこころ
(原文は「冴」でなく「牙」の部分が「互」)
「感幻楽」所収(原文は旧漢字の「楽」)
すべて旧漢字旧かなで日本語愛が凄い。
短編というか瞬篇小説のオチのキレも凄い。特に久生十蘭好きにオススメ。
カミソリのやうな美文です。
現代作家なら
安部公房と川上弘美が美しいと思う
少しだけ古語を混ぜて
比喩が的確で
漢字の手放し方が上手い
いい意味で軽さがある
宮本 輝
昔、通学電車のなかで読んで文の色気に酔った
291 :
無名草子さん:2009/09/14(月) 17:14:21
ほんわかしている
292 :
吾輩は名無しである:2009/09/14(月) 18:36:47
「殺人は、人間の必然だ。人間が人間である限りに於いて、殺人は必ず起きてきた。
有史以来、この世界が殺人を経験しなかった日は一日としてない。生きて、死ぬという
人間の条件が不変である限り、在るものを無いものにするという行為の神秘が、人間自身に
適用される魅惑から、人間が逃れられるはずはないのだ!――いいかね?存在者から
存在を奪う!これは月の引力が海をも引っ張り寄せるように、人間を秘やかに、しかし、
逃れ難く強力に拘束している考えだ。この世界は、表面上、確かに殺人を駆逐するフリを
してきた。尤も、その唯一の現実的な方法は、常に殺人だったがね。」
「死刑か、あるいは戦争か。――問題は、ただ一つ。殺人が、自分の身に起こるかどうか、
だ。これが、平和というものの欺瞞的な正体だ!平和が平和として感じられるためには、
平和でない現実こそが不可欠となる。染みをどこにつけるか?――どこか遠くの、自分
たちとは何の関係もない場所で殺人が起こるならば、それは素晴らしく理想的だ!WTC
(ワールド・トレード・センター)が倒壊した日の翌日、それをテレビでイヤというほど目撃した
はずの世界中の平和は、焼いて食べればさぞかし美味かろうというくらい、ぷりんぷりんに
肥満していたよ。艶やかで、ヨダレが出そうなほどに脂が乗っていて、少々卑猥なピンク色
をしてね。殺戮はむしろ歓迎されている。そこにいて身に危険が及ばない限り。人間は
相変わらず愚かだ。しかし、だからこそ、今ここにある平和は、人間的な意味で尊い。
――これが、本音だ。」
「難しく考えないことだ。――バスに乗っている。すると、一人の男が突然、ナイフを取り
出して暴れ出した。乗客たちは何を考える?――ん?とにかくその男が、バスから出て
いってくれることを願うだろう。外で誰を殺そうと関係ない。いや、むしろ、外で誰かを殺して
くれた方が、彼らを喜ばせるだろうがね。良かった。バスの中にいたお陰で助かった、と。
――何も起こらない日の白昼には、殺人は秘やかに待望されているのだよ!分かるかい?
殺人は、決して根絶されない。ならば、ここじゃないどこかで起こってもらうしかない。
293 :
吾輩は名無しである:2009/09/14(月) 18:37:29
日常の何でもないような一瞬に、殺意が紛れ込んでいては困るのだよ。永遠にどこでも
殺人が起こらなければ、バスの乗客たちはみんな不安に苛まれるだろう。ならば、ここ
じゃないのかと。殺意は次の瞬間、自分の隣で、いや、ひょっとすると、自分自身に於いて
暴発するのではないかと。――殺人は、飽くまで例外として処理されるべきだ。
どこか遠い場所で、自分とは何の関係もない人間によって担われる行為として。
――酷いことだ。こういうことは、悲しいかな、起こるのだ。しかも、もう起こった。そして、
また、起こるだろう。ただし、ここじゃないどこかで、哀れむべき人間によって!」
「しかし、それは卑劣な隠蔽だ!単なる期待ではないのだよ!――殺意というのは、
いいかね、自存できないものだ。どこかに、モノのようにそれ自体として転がっているわけ
ではない。それはこの世界が、飽くことなく、人間の必然として生産し続け、不活性の
状態のまま、すべての人間に植えつけているものだ。そして、ある時、まったく任意に活性化
させられる!神秘的な赤紙によって、不意に、不可避にね。」
「殺意は、生産され、活性化される!あなたは今、まさしくその状態にある。人間の奈落への
向かう赤紙を手にしてね。――よろしい。微塵もそれに後ろめたさを抱くべきではない。
あなたは世界に、殺意の担い手として選ばれたのだよ。人間どもは、あなたの殺意の勃発を
、今か今かと、テレビに齧りついて待ち望んでいる!是非とも遠くから見物したいとね。
あなたは孤独な殺人へと赴こうとしている。だが、なぜそうなのか?――例えばなぜ、
逆の立場ではなかったのか?殺人という行為があり、その当事者がいる。だったら、
あなたがその相手に殺される、ということでも良かったのではないか?――ん?
なぜそうはならなかったのか?」
「あなたは、殺す人間として、この世界に選ばれている。遺伝と環境とを組み合わせた
データを未然の殺人からプロファイリングした結果、最適の人物としてリストアップされた。
――それがあなただ。どんな固有名詞を与えられた人間であったとしても、あなたとまった
く同一の条件下に置かれれば、必ず殺人を犯すようになっている。必ず、ね。
決壊ー上巻より
294 :
吾輩は名無しである:2009/10/24(土) 20:40:38
三島由紀夫
295 :
吾輩は名無しである:2009/11/09(月) 16:37:10
小説家ではないけど、大手拓次の日本語は妖しくて素敵。
平仮名のエロさがたまらん。
296 :
吾輩は名無しである:2009/11/17(火) 20:38:04
谷崎潤一郎
297 :
悪い太郎2.0:2009/11/17(火) 20:53:47
>>293 >日常の何でもないような一瞬に、殺意が紛れ込んでいては困るのだよ。永遠にどこでも
殺人が起こらなければ、バスの乗客たちはみんな不安に苛まれるだろう。ならば、ここ
じゃないのかと。殺意は次の瞬間、自分の隣で、いや、ひょっとすると、自分自身に於いて
暴発するのではないかと。――殺人は、飽くまで例外として処理されるべきだ。
そんなの北野映画でさんざんやってるじゃん。笑いと暴力の表裏関係が北野映画のキモじゃん。
いいかい、日常における「笑い」と「暴力」だよ。ここが肝心。
日本国内の観衆はまるっきり理解できなかったんだ、ベネチア金獅子賞で作品が凱旋するまでは。
298 :
吾輩は名無しである:2009/11/17(火) 21:08:37
>>292-293 なんか、戦争を経験した世代の書き手にとっては(例えば大岡昇平とか)鼻クソ問題みたいなもんだろ?
空襲で酷い目に遭った人たちに鼻で笑われそうだけど。
戦前/戦後/バブル後……か。
299 :
吾輩は名無しである:2009/11/17(火) 21:41:58
徳富蘆花の「自然と人生」は、昭和初期くらいまでは名文とされていたらしい。
今読んでみると、ちとナンだけれども、難しい漢字がいっぱい使ってるのが新鮮。
300 :
吾輩は名無しである:2009/11/18(水) 01:26:44
>>296 たとえば、キョ〜サン主義でバカフェミニストには『痴人の愛』なんか書けないよな。
301 :
吾輩は名無しである:2010/01/28(木) 07:48:06
子どもたちに美しい日本語を
子どもたちに美しい日本語を身につけてもらおうと小学生や幼稚園児が俳句や物語などを声に出して読み上げる行事が多賀町で行われました。
多賀町の大滝小学校で開かれたこの行事には小学校の全校児童と地元の幼稚園の園児、あわせておよそ120人が参加しました。
このうち小学6年生は原爆投下後の広島の様子を描いた物語、「広島のピカ」を取り上げ、主人公の女の子が町をさまよう様子などを声の大きさに強弱をつけたり、読む早さを変えたりしながら読み上げました。
このほか、幼稚園児や小学生が、この日のために練習してきた小林一茶の俳句や百人一首などを読み上げるたびに、見守っていた保護者から拍手が起きていました。
参加した6年生の女の子は「静かな場面を小さな声で読むときでもみんなに聞こえるように、おなかには力をいれて音読するところが難しかったです」と話していました。
ソース:NHK滋賀のニュース 2010年1月27日 19時9分更新
ttp://ime.nu/www.nhk.or.jp/otsu/lnews/04.html
302 :
吾輩は名無しである:2010/01/31(日) 01:16:11
>>224 >ストーリーテリングの上手い作家は「空気」を描けない傾向があるし、
>(谷崎、尾崎紅葉が代表的)逆もまたしかり(荷風が代表的)
これもっと噛み砕いて説明してよ。
漱石で何がいちばん好きかと訊かれたら、ためらわず、『門』と答えます。
何より、冒頭がいい。宗助が縁側でごろんとなって、空を見上げる。妻の御米
が障子のむこうで、縫物をしている。宗助が、「近江」のオウはどういう字だっ
たかなと訊くと、御米が障子をあけて、物指しで「近」という字を書いてみせ
る。だれにでも思いあたるところのある、ひっそりとした日常性のひと齣がい
いです。
あのひっそりとした感じは、大江健三郎の翻訳文体では描けないし、川端康
成のあのいかにも日本語日本語した文体でも描けない。漱石の、ほどよくメリ
ハリの利いた、きりっとした文章でないと書けない。あれは、近代日本語の一
つの達成、とさえいえると思います。
なぜ、志賀直哉は大家と言われるのか? その理由は、日本文学には伝統的
ともいえる家庭小説を書いていながら、文体が私小説的な情念に陥らないため
だと言えよう。
日本の多くの私小説は、客観的は描写よりも、ベタベタとした情念や過剰な
感情表現の方が前面に出てくる。志賀直哉の文体には、そんなことがない。過
不足のない直截な文章だと思える。とても特異な作家だといえる。
志賀に傾倒している人は、そこのところに最もひかれるのだと思う。そして、
この作家は西欧的な教養や知識がじぶんの欲望の自然さとひとりでに合致して
いるかのように血肉化している文体で、作品が書けるのだと考える。
優れた作家だが、志賀直哉の文体を形作っているのは、判断力の屈折を生活
上必要としなかった出自の無意識だと思える。
305 :
吾輩は名無しである:
志賀直哉を大家扱いにするくらいなら、
近代日本文学は余程成果がなかったっていうことになるな。