6 :
吾輩は名無しである:03/03/05 16:31
この世代の作家の将来での評価は、
間違いなく大江より筒井、筒井より宇能だろうね。
ポスト三島か。
私から僕へ、僕よりおれ、おれよりあたし、だな。
9 :
吾輩は名無しである:03/03/05 17:29
もうええわ
10 :
吾輩は名無しである:03/03/05 17:46
これだけ恒久的な課題を提示しうる作家はいない。
不世出な稀有な作家と呼べる。
天才だよ。
未だにエロ路線を韜晦と見て、作家の死後に何かとんでもないものが
出てくることを期待する編集者もいるとか。偏執者か。
そりゃ川上宗燻あたりとはモノが違うでしょ。
13 :
吾輩は名無しである:03/03/05 17:57
スエーデン王立アカデミーは何をしてる、ボンクラとメクラの
集合体か宇能に賞を出せ。
だって、あたし、日本語読めないんです。
最近の作家はどうも見た目が卑しいようでよろしくないけど、
この人は一番「文学者」っぽい雰囲気の見てくれしてるよね。
16 :
吾輩は名無しである:03/03/06 05:14
あたし、生まれも育ちも東京なんです。
色白の、よく目立つ、女子高校生なんです。
お尻やお乳なんか、発達がよくて、体操の時間なんか、恥ずかしい。
だって、走るときなんか、お乳がユサユサ揺れちゃって。
あたしブラジャーって嫌いだけど、しかたなくて、体操のときだけ、つけてるんです。
でも、脚も太い、ウエストも、頬っペたにも、肉がついてる。
見るからに、野暮ったい女子高校生だけど、でも、だからあたし、かえってお色気があるの かもしれない、と、思うんです。
もちろん男性の心理って、まだよくわからないけど、あたしの少ない体験から考えただけでも。
学校を終えて、あたし、バスで私鉄の駅のターミナルまで来て、電車に乗りかえるつもりで、歩いてた。
お友達とも別れて、すりきれた大きな革のカバンをさげて、プリーツのついたスカートとネクタイを、春の風にヒラヒラさせながら、歩いてたんです。
電車に乗ろうとして、急に、頼まれたお買い物のことを思いだした。
17 :
吾輩は名無しである:03/03/06 05:14
この、ターミナル・デパートの、地下の売り場で、あたし、洗剤を買っていかなくちゃならなかったんです。
で、せっかく電車の改札口を定期を出して通ったのに、また、あたし出て、デパートの方に歩いていったんです。
いいお天気で、あたしのセーラー服の内側は、汗ばむくらいでした。柵でかこまれたヒョロヒョロした桜の木が、それでも花を散らして肩に降りかかってきたのを、覚えてます。
とつぜんあたし、うしろから背中に、硬いものをつきつけられたんです。
刃物みたいな、薄い、硬さなんです。それを、背骨のわきに、クリクリと。
ちょっとあたし、ぼんやりしていた。ほかのことを考えて、すぐには頭が、そちらにまわらなかったんです。
(背中に何か当たってるわ。どうしたのかしら)
と考えたとき、あたし、いきなり、肩を抱きこまれたんです。
ごくあたりまえの、四十すぎの、サラリーマン風の男性でした。メガネとソリ残しのある、おヒゲの根っこが、目に入った。メガネがとてもくもってたけど、あとで考えたら、興奮のあまり、汗をかいてたのかしら。
で、この男、あたしの耳もとに、ささやくんです。
「黙って、ついてこい。声を立てると、殺すぞ」
意味がわかった。はじめあたし、誰か知り合いの男の人が、ふざけてるのか、と思った。
でも、とつぜん、そうじゃないことが、なぜかわかった。と、怖さで汗がひいた。声が喉にはりついてしまったんです。
前から学校で、
(夜道でへンな人におそわれたときには、大声をあげて、持ってるものをほうりだして逃げなさい)
と教えられてたんだけど、でも、まさか、こんな真昼の、人ごみのなかで、こんなことがあるなんて、想像もしなかったんです。
それで、声も、出なかった。怖さとおどろきとで、叫ばなくちゃ、という気も湧かないんです。
くたくた、とすわりこみそうになったけど、この男、うしろから、尖ったもので、クリクリ押すんです。
(刃物かもしれない。いまにも、背中に、グサリ、とつきささるかもしれない)
と思った。
と、しぜんに足が動いて、歩いてました。
19 :
吾輩は名無しである:03/03/09 20:18
グリーンアロー出版社から出していたバイオレンスものを見つけた。珍し
かったのでこないだ買った。
20 :
吾輩は名無しである:03/03/11 01:21
スーパーマリオブラザーズは女性差別ですしセクハラですよ。
なんで、あんな酷いセクハラ作品が子供たちに大っぴらに売られているのでしょう?
まず、男二人が主人公で、捕まるのは女性。これは明らかに女性差別です。
主人公は女好きの象徴とも言えるイタリア人の男。これも子供の教育にはよくありません。
特に二人のあの鼻!!卑猥すぎます。子供が性犯罪オス原因の一つです。
そして敵がクリボーにノコノコ。これらはキノコに亀です。明らかに男性器を象徴しています。
それにクリボーってなんですか!!クリ○リスと棒を合体させた非常に卑猥なネーミングですよ。
パワーアップアイテムもそうです。キノコに花。これも男性器と女性器です。
しかも、大きくなるんですよ。勃起です勃起。子供には早すぎます。
あのスターってなんですか?よく男性の読むいかがわしい漫画で女性の乳首や性器を
隠すのに用いられるのが星マークですが、それが逃げる、マリオが追いかける、
こういった姿は見せたくないものを無理やり剥ぎ取ろうとするレイプを連想させます。
あぁ、もう言い尽くせません。
大きくなったり、土管に入る、ブラックパックンッフラワーなんて、
もう言うまでもない下品なキャラクターばかりのこの作品。
女性の地位向上を阻んでいますよ。皆さんもそう思いますよね?
21 :
吾輩は名無しである:03/03/12 20:01
>>20 よくもまあここまでこじつけをw
どっかでみたけど笑えた。
また落ちないように保守しとく。
23 :
吾輩は名無しである:03/03/27 15:13
「最後の文士」というに相応しいのは、実はウノせんせーしかいないんです。
24 :
吾輩は名無しである:03/03/27 19:27
「視姦―ジェイムズ・ジョイス風に」青樹社 ISBN: 4791306457
妻子と別居生活を送り、毎夜美食に舌鼓を打ち、巨費を投じて神秘的なインドの美少女
を育てる。優雅な男の夢の果ては? 純文学的色彩の超大作。
アマゾンで偶然見つけた。どんなもんか、是非とも読んでみたい。
25 :
吾輩は名無しである:03/04/03 15:51
宇能鴻一郎の宇能は官能から来ているものだと思っていたが、違うようだ。
26 :
吾輩は名無しである:03/04/18 23:35
本が売れて長者番付載りました
ポルノで食えるようになったって意味じゃ澁澤龍彦と同じ。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
29 :
吾輩は名無しである:03/07/01 22:19
>>25 マルクス経済学者・宇野弘蔵の名字から採ったんだよ。
宇野弘蔵(苗字)+鈴木鴻一郎(名前)らしいね。どちらもマル経の学者
31 :
吾輩は名無しである:03/07/02 03:15
二人とも東大教授だったんじゃなかった?
宇能は東大出身だから、つながりがあったのかも、と思ったんだが…。
32 :
吾輩は名無しである:03/07/06 00:19
宇能鴻一郎は、昭和の文豪の一人だっ!
「鯨神」を読め! 「刺青奇譚」を読め! 「血の聖壇」を読め!
宇能こそが、谷崎潤一郎の正統な後継者だっ!
夕刊フジだけ読んで、判ったつもりになってはいけない!
33 :
吾輩は名無しである:03/07/06 00:22
横山まさみちとタッグ組んで連載やりゃいいのにね。
34 :
吾輩は名無しである:03/07/06 00:57
昔の純文学に戻るつもりはないのだろうか…。
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
36 :
吾輩は名無しである:03/07/24 21:47
俺は、あたし○○なんです文体の大ファンだけど、
今はもう、ほとんどの本が絶版になってて惜しい。
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
38 :
吾輩は名無しである:03/09/05 22:25
宇能といえば、淡月斎だろが!といいたいのはガマンガマン。
あと嵯峨島昭名義の「美食倶楽部殺人事件」所収の寿司屋の話はSM作品と
してよくかけてるよ。「踊り子殺人事件」もいいけど。
あたし○○なんです、以前の中間小説作品で傑作集ださないかなあー。
>>38 実は一度出てるんだよ。確か昭和50年代に、新書版で。
(俺は持ってるが、手元にないので署名忘れた)
もう一度、どっかの出版社で出して欲しいものだな。
40 :
我輩は名無しである:03/09/30 23:32
で、この人の作品でお奨めは何なのよ?
41 :
吾輩は名無しである:03/09/30 23:47
>>40 コギャルものはバカバカしくてよかった。
ここしばらく詭弁にハマッているみたいなんだけど(女を犯す言い訳
というかこじつけ)、そろそろバカバカしい方面+叙情に戻ってほし
い。
>>40 入手しやすさも考慮にいれると、短編「公衆便所の聖者」じゃないかな。
宇能世界の中心に位置する作品ではないんだけど。
公衆便所個室の壁の穴にチンコを入れて、
向こう側の部屋に入った男がしゃぶってくれるのを待ち続ける男の悲惨な末路の物語。
集英社文庫/日本ペンクラブ・編/栗本薫・選のアンソロジー「いま、危険な愛におぼれて」
に収録されてる。
宇能が実はホモだということが、この作品を読むとうかがえてくる。
あと、
>>24が挙げている「視姦」も、確か絶版だが、古書店では良く見かける。
ちなみに、この作品や「耽溺」などを読むと、女性との関係においてはマゾだということも判る。
>>39の「署名忘れた」は、「書名忘れた」の変換間違い。見れば判るか。
>>32 新書の中間小説ベスト、マジ? 書名思い出したら書き込みタノム
45 :
日本の古本屋で検索した昭和50年代:03/10/03 03:39
交換旅行 告白小説 宇能鴻一郎、双葉社、1 、昭53
あれは遊びよ 宇能鴻一郎、サンケイ出版、1 、S51
花じまん 宇能鴻一郎、実業之日本社、1 、昭和50
肌じめり 宇能鴻一郎、サンケイノベルス、昭53 第31刷
誘われ魔 宇能鴻一郎、サンケイノベルズ、昭和50年初版
すわっぷ団地 宇能鴻一郎、徳間書店、昭50
斬殺集団 宇能鴻一郎、新潮社、昭和50
この中にはなさそうだけど
46 :
吾輩は名無しさんなんです:03/10/03 23:30
47 :
吾輩は名無しである:03/10/04 08:20
何度も繰り返し読んだ作家ナンバー1
俺今国文科院生だけど、
消防の頃最初に読み通した小説(児童文学を除く)が、
「花じまん」だったことを思い出したよ
>>44 見付けたよ。新書という言い方では誤解を招いたかな。いわばノベルス。
「花魁小桜の足」双葉社・昭和59年刊行
収録作品(すべて短編)
「花魁小桜の足」「鏡の妖魔」「畜殺部屋」「公衆便所の聖者」
「プラスチックの妻」「恍惚の玩具」「魔楽」「甘美な狂気」「縄目の快楽」
ざっと読み返してみたら、「花魁小桜の足」にこそ宇能のマゾ性が最も出てるな。
「鏡の妖魔」は、題名からも想像できるだろうが、江戸川乱歩からの影響が如実にうかがえる作品。
谷崎から乱歩と続く魔のエロティック・ワールドの系譜は、確実に宇能へと引き継がれている。
自慢ついでに言うと、俺は昭和4-50年代に出た宇能の純文学、中間小説のタグイが載ってる本は、
ほとんど持ってるぞ。
「花魁小桜の足」収録作は、ほとんど、俺が持ってる他の本にも載ってるものだ。
エッセイ「味な旅 舌の旅」、歴史研究書「絢爛たる暗黒」もあるし、
あと、やはりノベルス版で出たエロ・エッセイ集も持ってる(これも、書庫の奥の奥に行ってしまったので、
題名が判らない)。
「サロメ」について論じたエッセイが載ってる「芸術新潮」のバックナムバーもある。
「ちくま」01年1月号によると、書評家の七北数人(って誰の変名?)は、
彼は単行本未収録の短編まで全部読んでるそうで、それには完敗だが。
>>40 ゴメン。入手しやすさでは、その七北なる人が編集したちくま文庫の「猟奇文学館」シリーズ全3刊、
それに「阿部定伝説」に、それぞれ宇能の短編がひとつづつ収録されているのだった。
書き込んだつもりで消えちゃってた。ダブたらスマソ
>>49 38で44です。
小桜の足、双葉文庫で読んだのが最初に入ったきっかけだった。
あまりにも原点だったので、完全に忘れてた。そっからの後追いで
後でノベルズ版も入手したよ。
文庫は今でも買えるのかも。(amazonででるけど実際はどうだか)>40にも
60年代後半〜70年代はじめの講談社でだしたちょっと幻想入った作品なんかは
今受けそうだと思うんだけども。箱に入って奥にあるからなー・・・
sageマチガイカコワルイ 煎ってきます
32さんへ。
そのとおり。あれらはすべて、傑作中の傑作でした。
あと、小説ではないけれど、「味な旅、舌の旅」(中公文庫)も絶品でした。
かれは、食と性の探求者であり、そこに意想外な発狂状態がまぎれこむ。
ほんものの文学者といえよう。
52につけたし。
絶品であり、絶版かも。
54 :
吾輩は名無しである:03/11/18 07:31
別に何の話題もないけど、
本庫の奥を整理してたら、宇能先生の「帰省同棲」を二冊発見したので記念age。
気付かずに同じ本を二冊買ってた…。
でもまあ、宇能の最高傑作短編「刺青奇譚」が載ってるからいいや。
昭和40年代に青樹社から発行されたこのシリーズは、
現在まで続く“…しちゃったんです。”文体の艶笑ポルノと、
初期のエロティック純文学路線の作品が、ごっちゃに収録されてる異色本。
あとは「交換旅行」「男あさり」を手に入れればシリーズ全冊揃うことになるのだが、
あと何年、古本屋のエロ本コーナーを探しまくることになるのだろうか。
帰省同棲、マネキンカバーシリーズよかったよね。