ネット汚物・田口ランディは盗作ゴリラPart20

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190吾輩は名無しである
「樹海」読みました。ランディ小説にしては読後感は悪くないです。
中学を卒業した春休みに、男子三人が樹海を探険するという話なんですが、
主人公=語り手=ランディの分身っぽい奴は、霊体験だけが取り柄という
感じで影が薄く、ランディ濃度の薄いサトシという子がまあ健全な性格
(樹海で出くわした自殺未遂のオヤジを迷わず助けようとする)で、
彼の印象が前面に出ていたからだと思います。
本来は主人公または破滅型の幻覚体質のユウジがもっと目立っていいところを、
ランディ先生の筆力不足が、彼らを印象づけ感情移入の対象とすることを妨げ、
それが結果として良い方に転んだのではないかと。
他のランディ小説ではサトシのポジションにいる奴が、頭の良い人間という
設定のはずなのにランディと同じくらいの知能しかないバカであったり、
ランディの分身のような登場人物(魅力なし)をマンセーしまくったりして、
しっかりイヤんな印象を残すんですが、今回のサトシくんは、ランディ分身を
どーぱみんどばーさせる役ではないし、どうせ中学生だし、というのが
良かったんじゃないかと思います。
それにランディ小説(特に『モザイク』)に顕著な、登場人物が唐突に様々な
ことをくっちゃべりまくっただけで話が終わる、しかも会話が不自然、という
欠点も、樹海の中で三人がそれぞれ打ち明け話をするという設定で、いくぶん
不自然さが薄まっています。

191吾輩は名無しである:03/02/24 22:15
それであっても、最初の方の主人公による説明調の独白のクドさにはまいった
というか、読んでいてかなり苦痛でしたが。
エッセイや日記のネタ使い回し(「富士山」にも出てくる“解剖好き”、
『コンセント』にも登場の「アイネクライネナハトムジーク」)が、
ランディ語(「バカおもしろい」とか)とともに中学生男子の言葉・考え
として随所にちりばめられているせいで、激しく気持ち悪いです。問題の

>「それに、富士山がペニスなら、樹海はヴァギナ、おれらは怪しい探検隊」

というのには脱力しました。「ヴァギナ」なんて叫ぶオヤジ臭い中学生って
スゴくイヤな感じです。それに、この唐突かつ意味不明なセリフのおかげで、
樹海を抜け、富士山と朝の光に「生きろ」と言われたような気がした……と
いう(一応)感動的なラストが台無しです。

> 顔を上げると、眼前に巨大な白い山があった。富士山だった。
> 山の端から一筋の光が漏れ射している。その光こそ僕らを呼んだ光だ。
> 遅れてサトシも降りて来た。
> 夜が明けようとしていた。僕らは黄金の強い光の束が山から解き放たれる
>のをじっと見た。その光の一筋一筋が、あまねく世界を照らし出し、この世
>を闇から救っているのだ。

富士山がペニスということは、光は精液ですか? まあスケールのでかい
道祖神信仰みたいなものでしょうか。(違) 
だいたい主人公は、正当防衛が入っているとは言え、自殺オヤジを殴り殺し
ちゃっているのに、

> 僕らは泣いた。手放しで泣いた。
> 見ている世界はそれぞれに違うかもしれない。でも、僕はこの瞬間だけは
>皆がひとつの言葉を聞いたと信じる。
> 生きろ……と。

なんて、のんびりしたオチでよいのでしょうか。
192吾輩は名無しである:03/02/24 23:21
生きろ……て
もののけ姫かw
193tantei:03/02/24 23:25
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194吾輩は名無しである:03/02/24 23:31
>>191
乙です。
ラストの「生きろ……」にめまいがするほど萎え萎え。
こんな恥ずかしい言葉をよく使えるなー。
こういう恥ずかしい言葉をいかに使わないかが、作家の腕の見せ所
でしょうが。乱Dって宗教家になった方がいいよマジに。
195吾輩は名無しである:03/02/24 23:39
>>194
基本的には胴衣なんだが、
いまの読者は行間どころか、
書いてあることさえ「読めない」厨房が多いんで、
わかりやすい言葉(説経、具体的な指導、言葉)で、
締めないと、なにこれ? ということにもなりかねないんだよな。
いまの作家はみんなそれで苦労してる。
作家の手腕の見せ所を悩んでいる。
純文学でさえも、最近はわかりやすさが優先されるようになったからねえ。
まあ、ランディはそういう作家の葛藤とは無縁で、
馬鹿相手の商売を商売としてやりきってるだけなんだろうけど。
196吾輩は名無しである:03/02/24 23:43
>>195
乱Dが意識して、馬鹿相手にレベル合わせてるってことは絶対ない
と思われ(w
乱Dの実力が、「生きろ……」なんだよ。
197吾輩は名無しである:03/02/25 00:12
ライトノベルに転向か?
少年少女の心を蝕む…
198吾輩は名無しである:03/02/25 00:44
ランディの実力は、「しじま」でよくわかるかと。
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今回の「樹海」での使用方法は以下の通り。わかりやすさを優先という話では
ないんじゃないかと思います。

>「山瀬がきてる」
>「え?」
> ユウジが虚空を指す。
>「あそこに、山瀬恭子がいるんだ。こっちへ来いって読んでる。笑ってる。
>見えないのか?」
> 暗い青のしじまの中に目をこらしたけれど、何も見えなかった。ただ黒々
>とした木々が闇を編み込んでいるだけだ。

しかし、ユウジも主人公(ジュン)も、山瀬恭子山瀬恭子と連発してますが、
この妙なフルネーム連呼も、ランディの癖ですね。そのくせ、男子三人の
名字は謎で、名前も何だかカタカナ表記(サトシ、ユウジ、ジュン)なのも
違和感がありました。
199吾輩は名無しである:03/02/25 00:55
本格的にライトノベルに転向するよりは、設定は若いけど中身はオヤジ
オバン(ただし、知能は中学生かそれ以下)の登場人物だらけの珍作を、
40代中盤以降のイタタ読者向けに書き続ける方が利口だと思います。
気は若いつもりだけど、時代についていけないオヤジオバンを慰撫する
路線のままで。
ランディの作品はもともとあまり若年層に受けていないようだし、若く、
かつ、お金を出して本を買うタイプに受けるようなものを書けるとも
思えないですし。