思想オタの英雄・福田恆存スレッド

このエントリーをはてなブックマークに追加
93美香 ◆FE5qBZxQnw
「堅塁奪取」
福田さんは精神医学に特別な興味を持っていたのでしょうか。
「龍を撫でる男」もこの作品も、キティなひとたちがうまく描かれています。
キチガイ、好きです。あの香ばしさといったら。もっとも人間らしい人間が
狂人だと思うのです。自らをある劇の主役にしてしまう=「関係妄想」なわけです。

「一族再会」
なぜか読んでいてシェイクスピアの「お気に召すまま」を思い出した。
これは舞台で観なければおもしろさがわからないと思う。そういう作品です。
テンポが非常にいい。先が読めるうそ臭いストーリーなんですけど、
そこらへんはどうなんでしょうかねえ。そんなことを言ってしまえば、
シェイクスピアの喜劇はみんなそうなわけで。

「芸術は現実よりも現実らしくなくてはならない」
「現実は芸術よりも芸術らしくなくてはならない」(「総統いまだ死せず」)