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美香 ◆FE5qBZxQnw :
「堅塁奪取」
福田さんは精神医学に特別な興味を持っていたのでしょうか。
「龍を撫でる男」もこの作品も、キティなひとたちがうまく描かれています。
キチガイ、好きです。あの香ばしさといったら。もっとも人間らしい人間が
狂人だと思うのです。自らをある劇の主役にしてしまう=「関係妄想」なわけです。
「一族再会」
なぜか読んでいてシェイクスピアの「お気に召すまま」を思い出した。
これは舞台で観なければおもしろさがわからないと思う。そういう作品です。
テンポが非常にいい。先が読めるうそ臭いストーリーなんですけど、
そこらへんはどうなんでしょうかねえ。そんなことを言ってしまえば、
シェイクスピアの喜劇はみんなそうなわけで。
「芸術は現実よりも現実らしくなくてはならない」
「現実は芸術よりも芸術らしくなくてはならない」(「総統いまだ死せず」)