まだ自分のお客様に告知してない白石昇です。このままランキングから消えて
しまうのでしょうか?
さて、こないだとあるシンポジウムに行ったんです。タイトルは、
「活字文化としての日本ポップカルチャー――教育現場での活かし方、動機付
けツールとして――」
なんですけど、パネリストの四人は最近のタイ国における日泰翻訳ブームの仕掛
け人ひとりとあと三人は、代表的な日泰翻訳者だったわけです。
と、いうか日本語から直接タイ語に文芸翻訳できる翻訳者の数自体が十人くら
いらしいので、日泰文芸翻訳者のほぼ三分の一が出席されていたわけなのですが。
ちなみにタイ語から直接日本語に文芸翻訳できる人も十人くらいしかいないみ
たいです聞いた話によると。
で、まあ皆様の話を聞いていて、要するに現代日本の小説や随筆なども所詮、
ポップカルチャーだと言う事なのです。それを確信したのです。
だからはっきり言ってしまうと、ドラえもんとかジャニーズJrの延長線上な
わけです。現代日本の小説や随筆は。まあ、シンポジウムのテーマからしてそう
なんですが。
ちなみに具体的にその三人の方が訳された著者を適当に並べてみますと、鈴木
光司江国香織黒柳徹子松谷みよ子井上美由紀敬称略だったりして見事にこだわり
がなかったりするんです。
でもそのこだわりというのはそもそも日本の出版社が押しつけた商業属性のよ
うな気もするし、なんかそれに踊らされて読者様をある傾向に押しつけてしまう
ような本を出すのも楽しくないと思ったのです。
だからわたくしは今まで以上に好き勝手にこだわりなく皆様に喜んでいただけ
るようないい本を作りたいなと思ったのです。その結果個人的出版不況が続いて
もいたしかたないかな、と。