トーマス・マン「魔の山」

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1ひかる:03/01/13 17:58
この作品は教養小説だが、その中身に入っている哲学の深さにはかなりのものがある。
時間論などについてはニーチェとならび、認識論においてはニーチェを抜き現代の哲学の最先端にある。
トルストイにはかなわないがリアリズム的描写も卓越している。間延びしたところなど小説らしさで言えばアンナカレーニナよりもいいかも・。
あと落ち着いた円熟さも伺える。