トーマス・マン「魔の山」

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853ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2
ニート833の正体は、映像ヲタ=他板住人のようだな。
文学板で映画の知識を垂れ流し、なんとか自分の土俵に引き込みたいのが見え見えである。

さて「魔の山」岩波文庫版に苦戦している受講生がいるようだが、
思い切って新潮文庫版に変えることを薦めておく。
海外作品の場合、特に文学の場合は、翻訳によって読破出来るか否かが左右される傾向が強い。
読み易さ、入り易さ等、高橋訳を推す。
自分の経験でも、「白鯨」は新潮、岩波の文庫で敗退、集英社の全集で遂にモービーディック
を仕留めたことがある。
また、過去ログにもあるとおり、セデムブリーニ氏の長広舌等は本作の売りのひとつでもあり、この点を読解せずして、「魔の山」を読み得たとは言い難い。
このためには、発刊当時の欧州情勢等の歴史、思想等につき十分な予習が不可欠である。
ただし、古典文学はミステリの如く読み捨て本(読み捨てのものを「本」とは言い難いもの
があるが(w )にあらず、再読以上が当然のことゆえ、「魔の山」初読時には、
教養小説として通読してしまい。十分な予習の上、以後の再読に臨むのもよろしかろうかと
思う。