1 :
吾輩は名無しである:03/01/10 08:13
第23回芥川賞候補作
辻亮一「木枯国にて」『新小説』昭25年4月号
堀田善衛「祖国喪失」『群像』昭25年5月号
洲之内徹「棗の木の下」『群像』昭25年1月号
久坂葉子「ドミノのお告げ」『作品』昭25年6月春夏号
田宮虎彦「絵本」『世界』昭25年6月号
森田幸之「北江」「断橋」『文學界』昭25年2月号
第80回芥川賞候補作
増田みず子「桜寮」『新潮』昭53年8月号
松浦理英子「葬儀の日」『文學界』昭53年12月号
中村昌義「淵の声」『文藝』昭53年7月号
重兼芳子「髪」『まくた』昭53年9月号
立松和平「赤く照り輝く山」『文學界』昭53年12月号
青野 聰「母と子の契約」『文藝』昭53年11月号
丸元淑生「秋月へ」『海』昭53年10月号
第85回候補作
吉行理恵「小さな貴婦人」『新潮』昭56年2月号
宮内勝典「金色の象」『文藝』昭56年2月号
小関智弘「祀る町」『文學界』昭56年6月号
長谷川 卓「百舌が啼いてから」『群像』昭56年5月号
木崎さと子「火炎木」『文學界』昭56年4月号
上田真澄「真澄のツー」『文学学校』昭56年増刊号
森 瑤子「傷」『すばる』昭56年2月号
峰原緑子「風のけはい」『文學界』昭56年6月号
第101回候補作
小川洋子「完璧な病室」『海燕』平1年3月号
崎山多美「水上往還」『文學界』平1年4月号
伊井直行「さして重要でない一日」『群像』平1年4月号
多田尋子「裔の子」『海燕』平1年4月号
鷺沢 萠「帰れぬ人びと」『文學界』平1年5月号
大岡 玲「わが美しのポイズンヴィル」『文學界』平1年6月号
魚住陽子「静かな家」『こみゅにてぃ』25号
荻野アンナ「うちのお母んがお茶を飲む」『文學界』平1年6月号
8 :
吾輩は名無しである:03/01/10 09:56
興味深いです。美香さん待ちです。
10 :
吾輩は名無しである:03/01/10 12:30
生きていたら71歳か・・・
11 :
乙葉 ◆.5wljPk1.c :03/01/10 12:45
そっか、19歳の候補って5人目なのね
12 :
吾輩は名無しである:03/01/10 13:07
美香は来ないと思うよ。
もうコテハンやめると。
13 :
吾輩は名無しである:03/01/10 14:14
美人だね。
お嬢で不良という経歴もイイ!
あの時代に2ちゃんがあれば祭りが一週間はつづきそうな顏だ。
>>12 本当なら嬉しいが、まずそんなことはないだろうw
15 :
吾輩は名無しである:03/01/10 17:39
16 :
吾輩は名無しである:03/01/10 18:11
旧男爵家の令嬢か…
17 :
吾輩は名無しである:03/01/11 05:28
「ドミノのお告げ」読んでみたいです。
18 :
吾輩は名無しである:03/01/11 06:48
死後50年経ってるんで青空文庫あたりにあるかなと思ったけどなかった。
パクっても誰も気づかないかもな。
『夭折の美少女』吉行淳之介
(新編・久坂葉子作品集のオビより)
28年前、久坂葉子が鉄道自殺をとげたあと、当時新進気鋭の幾人もの作家が
彼女のことを小説に書いた。それらの作品のすべて、そして彼女自身の19歳の
ときの芥川賞候補作「ドミノのお告げ」を、私はすべて読んだが、いまはその
すべてが朧げである。ただ、久坂葉子という名は、写真でしか見たことのない
彫の深い美しい顔とともに、今にいたるまで時折ふっと頭の中に甦り、同時に
私自身の青春の記憶も掠めていく。その記憶はつねに暗く、そして懐しい。
『久坂葉子詩集』(六興出版)オビにある鶴見俊輔氏評
久坂葉子のことは、作品を通してしか知らない。それらの作品は、
誰の仕事にも似ていない。かけがえのない作家であったと思う。作品の
一つの系列は、詩「月ともものみ」「予言」などにおけるように、
古典的な完成に達している。
それらは、15、6歳の少女のみがきずきあげることのできる、狭い小さな
感能的な世界へ、われわれをさそう。……
久坂葉子の航跡は、現代における人間全体の航跡を代表するものと言えず、
日本人としての典型的な航跡とも言えない。だがそれは一つの航跡であり、
一人の誠実な個人の生涯のもつだけの意味をもっている。それは、歴史に
よって変質を要求され、しかも変質に成功することができずに悩み、自分を
たちきってしまった一人の生涯であり、このような人は久坂のほかにかなり
多くいるはずなのだが、久坂ほどにはっきりと自分の病状を見て、勇気を
以って報告した例は少ない。久坂の作品は非常に多くの空しい名誉心と甘えと
頽廃を見せながら、底をつらぬく勇気を感じさせる。この人は自分にせい
いっぱいのことをしたに違いない。
『久坂葉子作品集女』(六興出版)オビにある井上靖氏評
久坂葉子が彼女の人生の出発点において、自ら生命を断ったということを
思う度に、私はいつも憤りを感じないわけには行かない。固い果実が風に
一揺れニ揺れしただけで、己が生涯に見切りをつけて、さっさと自分から
枝を離れた感じである。
しかし、彼女の自殺に対して、私が憤りを感じるのは彼女が若かったという
一事のためかもしれない。自殺の意味というものは、彼女があと30年生きて
死んだとしても、そこにどれほどの違いがあるのであろうか。彼女の死の
意味は、若かったが故に浅かったとも小さかったとも言えない。ただ30年後に
感ずべきことを、久坂葉子は20歳そこそこの固い果実の表皮に感じ取って
しまっただけのことである。天才であった作家久坂葉子の悲劇である。……
作家久坂葉子は背後に光芒をひいて飛び去った一個の流星に似ている。
光芒は彼女を知っている人々の眼から長い間消えないことであろう。
*ポートレートは、『久坂葉子の手紙』に所収されたものが絶品です。
さがしてでも見る価値あり。
「どこもかも十二月」
冷い風、冴えた月
一坪もない私のライブラリー
火の気無く、しんしんと冷える。
引出しをごそごそとかきまわせば
小さい注射液の空箱見つかる。
この箱、銀色にひかる注射液
細い針、アルコールの臭
真夏の夜の夢は遠い過去なんだ。
捨てようとして苦しんだ私
併しもう苦しむ事も何もない
過去なんだ 三カ月の夢なんだ。
ヴィタミンBの文字が大きくなったり小さくなったり
熱い熱い涙がほろり。
何の涙か私は知らないが
注射器の空箱の上に。
十二月は寒い。
外は風。
>>22 は別スレでマダムが紹介していた久坂葉子の詩
こんなきっかけでスレが立つとは思わなかった。。。
24 :
吾輩は名無しである:03/01/11 19:43
>>11 乙葉さん、
2は、久坂葉子「ドミノのお告げ」『作品』昭25年6月春夏号
3は、松浦理英子「葬儀の日」『文學界』昭53年12月号
5は、鷺沢 萠「帰れぬ人びと」『文學界』平1年5月号
ですよね。4の19才は誰なのですか?
25 :
吾輩は名無しである:03/01/13 02:41
>>18 さすがに久坂葉子レベルだと気づかれると思うよ
26 :
吾輩は名無しである:03/01/13 08:37
>>25 著作権は切れてるからパクっても問題はない。
これからそーいうの流行るかもな。
あと十代の候補者ってもっといなかった?
27 :
吾輩は名無しである:03/01/14 09:24
三島由紀夫
(^^)
芥川賞でなく「詩人・久坂葉子」から入ったもので――
「月ともものみ」
その人は
桃のかわをスーッスーッとむきました。
なかから
感傷的(センチメンタル)なおじょうさんの
ポーッとほほをあからめたような
果肉(み)が出て来ました。
それは甘くって、やわらかでした。
その人は
しずかに、ちっとも音をさせないで、
桃の実をたべました。
萩むらに月がゆれてる頃でした。
(1948年6月18日)
「死んだ人」
しろきうつわに むらさきのたば
すみれのはなを なげいれて
われはおもう とおきくにに
ひとりすみにし きみのことなど
われはすぐにも きみのみそばへ
はしりゆかんとおもえども
なおこのくににひとりいきてゆく
さだめをもちぬ
すみれのはな
むらさきなるすみれのはなは
しろきうつわに きょうもうるわし
(1949年5月17日)
「わがこひびとよ」
わがこひびとよ われしなば
しろききぬにて まきたまへ
わがむなもとの きぬの上(へ)に
あかきはなをば のせたまへ
こひのしるしの あかきはな
つみなるこひの しるしにと
わがこひびとよ われしなば
あかきはなのみ あいせかし
(不明)
32 :
吾輩は名無しである:03/01/25 00:20
ぱくぱくぱくり
ばくるのもけっこう免銅草草だな
33 :
吾輩は名無しである:03/01/25 00:22
メンヘル系かな。
34 :
吾輩は名無しである:03/01/25 00:54
坂口安吾が久坂葉子に読ませたかったと言った小説はなんだっけ
ちょっと忘れちまった
35 :
吾輩は名無しである:03/01/25 01:26
>免銅草草
この表記、気に逝った。めんどくさそう!
おめーら、ちゃんと詩評をやれよ!
<血液型A型の一般的な特徴>(見せかけの優しさ・もっともらしさ(偽善)に騙され
るな!)
●とにかく気が小さい(神経質、臆病、二言目には「世間」、了見が狭い)
●他人に異常に干渉する(しかも好戦的・ファイト満々でキモイ、自己中心)
●自尊心が異常に強く、自分が馬鹿にされると怒るくせに平気で他人を馬鹿にしようとす
る(ただし、相手を表面的・形式的にしか判断できず(早合点・誤解の名人)、実際には
たいてい、内面的・実質的に負けている)
●本音は、ものすごく幼稚で倫理意識が異常に低い(人にばれさえしなければOK)
●「常識、常識」と口うるさいが、実はA型の常識はピントがズレまくっている(日本
の常識は世界の非常識)
●権力、強者(警察、暴走族…etc)に弱く、弱者には威張り散らす(強い者に弱く
、弱い者には強い)
●あら探しだけは名人級(例え10の長所があってもほめることをせず、たった1つの短所を見つけてはけなす)
●基本的に悲観主義でマイナス思考に支配されているため性格がうっとうしい(根暗)
●一人では何もできない(群れでしか行動できないヘタレ)
●少数派の異質、異文化を排斥する(差別主義者、狭量)
●集団によるいじめのパイオニア&天才(陰湿&陰険)
●悪口、陰口が大好き(A型が3人寄れば他人の悪口、裏表が激しい)
●他人からどう見られているか、人の目を異常に気にする(「世間体命」、「〜みたい
」とよく言う)
●自分の感情をうまく表現できず、コミュニケーション能力に乏しい(同じことを何度
も言ってキモイ)
●表面上意気投合しているようでも、腹は各自バラバラで融通が利かず、頑固(本当は
個性・アク強い)
●人を信じられず、疑い深い(自分自身裏表が激しいため、他人に対してもそう思う)
●自ら好んでストイックな生活をし、ストレスを溜めておきながら、他人に猛烈に嫉妬
する(不合理な馬鹿)
●執念深く、粘着でしつこい(「一生恨みます」タイプ)
●自分に甘く他人に厳しい(自分のことは棚に上げてまず他人を責める。しかも冷酷)
●男は、女々しいあるいは女の腐ったみたいな考えのやつが多い(例:「俺のほうが男
前やのに、なんでや!(あいつの足を引っ張ってやる!!)」)
38 :
吾輩は名無しである:03/01/25 20:26
プレイボーイに騙される女に利口な女はいない
恋人も見つけられないくせに詩なんか書いてんじゃねーよ馬鹿
墓前に2輪の赤い薔薇を週3度永遠に、捧げられるような女は詩なんか書かない
“ドミノのお告げ”は『久坂葉子作品集 女』に
“落ちてゆく世界”として入ってますよん。
こっちがオリジナルだったと思われる。
たしか編集者に勧められて、改稿したのが“ドミノのお告げ”の方。
40 :
吾輩は名無しである:03/01/26 06:00
久坂葉子の墓ってどこにあるの?
41 :
吾輩は名無しである: