1 :
ウィリアムシドニーポーター:
ということで、安っぽく見られがちなOヘンリー作品の魅力について
語り合いたいのだが・・・。なあジミー、「赤い酋長の身代金」や
「改心」なんかを読み直してみて、おれは夕食のチョップがビーチ
サンダルだった時ぐらい驚いたぜ。うまいよなあ、このプロット。
このオチ。Oヘンリーは天才。犯罪者として逃亡生活を送り、服役も
したというが、誰か詳しい方、御指南を願いたい。
2 :
吾輩は名無しである:03/01/08 02:55
良スレ誕生の予感
Oエセンリー
オー!ヘンリー!
おぉ!便利ィ!
えー? ヘンリー?
7 :
吾輩は名無しである:03/01/08 03:39
オーケンに
オーケン、って誰?
大江健三郎じゃないかしら
11 :
吾輩は名無しである:03/01/09 00:17
文庫でもいくつか出てる。岩波・新潮。河出のは「ミステリー傑作選」となってる。
新潮のは全5冊ぐらいあったかな。本棚の奥の方にあって確認出来ないが、新潮が
量的にはもっとも多い。まだ訳されていないものの方が多い。
俺もOヘンリーは全く短編の達人だと思うね。コントのようでオチが利いてる。
ついつい引き込む力のある短編だな。
以前、訳者による違いを比べたことがあったが、短編のひとつひとつによって
訳の出来不出来があって、どの訳者がよいといえないな。
魯迅なら竹内好、ヘッセなら高橋健二、といったような決定版はない。
ただ「赤い酋長」なら河出、「賢者の贈り物」なら岩波がよかったのを覚えてる。
良スレが落ちる度に私の寿命は短くなっていくの・・・
14 :
我輩は名無しである:03/01/09 15:17
「アラカルトの春」が個人的に好き。
あとやっぱ「最後の一葉」。
映画版の「人生模様」もよくできててオススメです。
「最後の一葉」はガキの頃ドリフのコントで見たなぁ。
>>15 『加トちゃんケンちゃんごきげんTV』だったような記憶が・・・。
17 :
吾輩は名無しである:03/01/09 22:38
最後の一葉はあまりすきじゃないな。「警官と賛美歌」なんて面白いけどね。
「赤い酋長」は笑えるコントだね。とんでもないガキを誘拐して散々ひどい目に
合わされながら、最後は逆にガキの父親からカネを巻き上げられちゃうって
下げがいいね。新作落語のネタになるよ。
18 :
吾輩は名無しである:03/01/10 13:38
やはりジミーバレンタインだな。むかーしさ、改心された心だっけ、
金庫やぶりの話をアニメで見たことあるような気がしたんだけど、だれか
わかる?
「よみがえった改心」新潮文庫の短編集1に入ってます。
20 :
吾輩は名無しである:03/01/10 20:13
>>18-19 『A Retrieved Reformation』ですね。
うちの中学では英語の教科書に載ってました。
21 :
ガディワッツ2:03/01/10 20:29
O ヘンリー 短編賞というのがありますよね。
チュンバ・ラヒリでしたっけ? 「停電の夜に」で受賞した女流作家は。
あの人の文章は素敵だぜぇ。スレたってないみたいだからここにかいとくよん。
22 :
吾輩は名無しである:03/01/11 18:07
Oヘンリーって、200こくらいかいててそのうち半分も翻訳
されてないんじゃなかったっけ。
自分のHPで翻訳してみようかな
>>22 ぜひそうしてくれ!
新潮の短編集一から三まで持ってる。
俺は一巻の「緑の扉」を読んだ時一人密かにほくそえんだよ。
最初の「かりにきみが〜」のくだりで即座に話の中に引き込まれる。
なんかね、日常生活の中に潜む冒険を描いていて希望に満ちてると思った。
あとは「儚い娘萌え〜」だな。
でも何の気なしに「気晴らしになるような悲劇でも見ようか」なんて考える人間ってアカデミックだよな。
なっ、やっぱいいよな、Oヘンリー。
25 :
吾輩は名無しである:03/01/12 00:28
やっぱりO嬢は萌える
26 :
吾輩は名無しである:03/01/12 01:16
タイトルは忘れたが、パンの中にバターを入れたオールド・ミスの女性
の話は悲しくなったよ。
27 :
吾輩は名無しである:03/01/12 01:35
>>26 魔女のパン じゃない?
ちょっと可哀想思ったよ。
28 :
吾輩は名無しである:03/01/12 01:53
賢者の贈り物が良かったなー
学校放送で聞いただけなんだけど(恥
悲劇なんだけどハッピーっていう
なんともいえない味わいがあったよ、小学生ながらに
29 :
吾輩は名無しである:03/01/12 02:51
>>28 いいよね。
私は絵本でしったかなぁ。はじめは。
小さい頃。
>>26 俺の持っている版では「善女のパン」というタイトルだった。
あ、でも確かに原題は"Witches' Loaves"で「魔女のパン」の意だな。
31 :
吾輩は名無しである:03/01/12 20:55
期待age
32 :
吾輩は名無しである:03/01/13 00:11
33 :
我輩は名無しである:03/01/13 20:05
私も「善女のパン」は切なかった。
「多忙なブローカーのロマンス」が笑えた。
「水車小屋のある教会」もオチが見え見えにも関わらず泣いてしまった。
実はO・ヘンリの作品に最初に触れたのが、幼稚園の時見た
「おそ松くん」の中でのパロデイーだったなんて誰にも言えない^^
誰か知ってる?
>>33 「おそ松くん」の作中でのパロディーは申し訳ない事に知らないけれど、
ヘンリの短編、有名どころ(というか「最後の一葉」限定か・w)はパロディー多いよね。
俺が知っているのは漫画家椎名高志の短編集
「(有)椎名百貨店」一〜三巻のうちどれかに掲載されている四コママンガで、
「このマンガにオチが付いた時私は死んでしまうの…」というもの。
彼は作中のキャラクターにスタインベックを読ませていたりするけど、
もしかして意外とインテリなのかな?
35 :
吾輩は名無しである:03/01/15 22:52
やっぱ定番だが「赤い酋長」「改心」「警官と賛美歌」あたりは傑作だよな。
「魔女パン」好きな人はサキも受け付けるんじゃないかな。
かくいう俺はジョン・コリア派だが。
36 :
吾輩は名無しである:03/01/16 02:34
アメリカ人はOヘンリーどの程度読んでるのかね?日本人が「走れメロス」をみんな知ってる
ようなもんで教科書にも載ってるのお?俺は日本の画近著どもにもヘンリーは読ませたいんだが。
メリケンの画近著どもはどの程度知っていてどう感じておるのか?のお。
37 :
吾輩は名無しである:03/01/16 10:40
O・ヘンリーの短編にはめったに黒人が登場しない。思想的背景に
KKKが存在しているのでは。
>思想的背景に KKKが存在
してるかもね。教育もろくに受けさせてもらえなかったし
テキサスに16年間もいて、あげく刑務所ですからw←笑っちゃいけないけど。
でもこの服役中から物語を書くようになったんですよね・・・
39 :
吾輩は名無しである:03/01/16 20:06
日本では、この作家に関する研究書は皆無。訳本などの類は
あまたにあるのになぁ。どうしてなんだろ。研究者出て来い!
40 :
吾輩は名無しである:03/01/16 22:27
「最後の一葉」の舞台はニューヨークの「グローブ・コート」
というアパートがモデルだ。いまもある瀟洒な佇まい。
41 :
吾輩は名無しである:03/01/16 22:57
>38
テキサスといえば某合衆国大統領の地盤ですな。
「ブラジルに黒人はいるんですか?」
42 :
吾輩は名無しである:03/01/16 23:25
>>41 >「ブラジルに黒人はいるんですか?」
少数ですがいますよ。
へー、南アメリカへO・ヘンリーは行ってるけど
ブラジルに長く滞在してたんだ?それは知らなかった。
そっか・・・O・ヘンリーの特徴として「南部気質」がよく取り上げられる
けど南部文学のカテゴリーには入らないよね。
南部の話を服役中に集めてそれを作品にしたって聞いたんだけど
誰か知ってる人いる?
>42
いえ、その、ブッシュJrの迷言です。ブラジルの大統領に向かって言い放ったという。
側近も大慌て。
O・ヘンリとブラジルは多分関係ないです。ごめんなさい。
>>44 そういえばそんな話がありましたね(笑)
こちらこそあさはかでした。
ちょっと南アメリカのどこを旅してたのかが知りたかった
ので勝手に納得してしまいました。スマソ。
46 :
吾輩は名無しである:03/01/16 23:57
「緑の扉」でビラまいてたのって黒人じゃなかったっけ。
47 :
吾輩は名無しである:03/01/17 00:42
「ハーグレイヴズの一人二役」にも出てくるぞー、
と思ったがあれは演技だったか。
48 :
吾輩は名無しである:03/01/17 06:05
O・ヘンリーは南米に関してはブラジルではなくホンジュラスと
関係ある。そこが逃亡先だから。ところでテキサスは彼にとって
第二の故郷だ。あえて第三の故郷と言えばニューヨークか。
49 :
ニューヨーク:03/01/17 15:13
ニューヨークのピーツ・タバーンというイタ飯屋で
「賢者の贈り物」は書かれた。いまも営業中のこの酒場
では、ほどなくあの時代の空気に遭遇できるよ。
O・ヘンリーの翻訳はロシア語が世界で一番。
51 :
吾輩は名無しである:03/01/18 16:57
王変李の伝記が読みたい。ないのかな?
文庫の解説だけでは我慢できん。
>51
O・ヘンリーの詳しい伝記は去年はじめ頃発行の「英語教育」という
月刊誌で連載されていたよ。文庫の開設とは一味ちがってた。
結構、詳しいよ。
53 :
我輩は名無しである:03/01/19 19:51
「運命の道」ってヘンリにしちゃ悲惨すぎ。あの話、何が言いたいの?
面白いんだけど好きになれない・・・
54 :
吾輩は名無しである:03/01/22 23:00
「献立表の春」に一票。
やはり「最後の一葉」でしょ。
56 :
吾輩は名無しである:03/01/23 14:50
>>33 おそ松くんのパロディーみたことありますよ!
題名は忘れてしまったけど、たしか
出所した金庫破りが子どもを救うために金庫破りをする話でしたよね?
確か主人公がチビタで刑事がイヤミでした。
>56
それってO・ヘンリーのどの作品なの?
教えてください。
くだらない疑問なんですが
このまえ周りの文学部生20人近く、文学的教養が皆無の人までが
当たり前のように0・ヘンリを知ってて
一応文学好きなはずの僕がその名前すら全く知らなくてショックだったのですが
みなさんどんなきっかけで知ったのですか?
>>58 O・ヘンリって下手したら中学生の英語の副読本にも出てるよ。それに
読書感想文のために読む本としては定番ですよ。文学好きの大学生なら
気取った奴はO・ヘンリなんて厨房が読むものといってバカにするのが
普通です。そこまででなくとも文学好きでO・ヘンリを知らないのは
相当に不味いと思いますよ。
名前は知らなくてもお話は絶対知ってると思う
61 :
吾輩は名無しである:03/01/23 21:40
>57
はじめのほうにも出てるが「改心」。
62 :
吾輩は名無しである:03/01/23 21:51
「最後の一葉」とか「賢者の贈り物」は読んでなくてもあらすじは知ってるよね。
文部省推薦のいいお話という印象があって手を出しづらいがいざ読んでみれば
ガキじゃなくても十分面白い。ほろ苦くってカンパリの味わいはむしろ大人向き。
>>59 そうですか。レスありがとうございます。
一応ジョイスもピンチョンも読んだのに、
なぜこれは知らなかったのだろう・・・今度読みます。
64 :
吾輩は名無しである:03/01/23 23:19
王編李いいよねえ。
65 :
吾輩は名無しである:03/01/23 23:33
ショートショートの分野といおうかコントといおうか・・・
絶妙だよな。心が温まるよ。
最近「ラッパの響き」を読み直してみたが、こいつは再犯を犯した奴を
刑事が追いつめるんだが、だが刑事は昔犯人から1000ドル用立てて
もらって窮地を救われている。犯人はそれを笠に着て刑事が自分を逮捕
できっこないと確信し、刑事はそんな自分を情けなく思って退職を考える。
ここで起こるんだなどんでん返しが。先が予測できるんだが面白いんだよね。
66 :
吾輩は名無しである:03/01/24 00:36
実は
『荒野の王子さま』が好きなんです
ブランデーの匂いがする王子さま萌え
67 :
吾輩は名無しである:03/01/24 00:59
>66
おっ、それってどれで読めるのですか?新潮文庫?
>>63 ジョイスとピンチョンをその手のエクスキューズに使うのはやめておくれ・・・
O・ヘンリーのフルハウスという映画はいいが、
やはり原書からかなり離れている作品が多い。
マリリン・モンローも出ていたっけ。
O・ヘンリーとは読後感が対極の短編作家、サキもおすすめ
なんともいえない、嫌ぁな気分が味わえるYO
71 :
我輩は名無しである:03/01/24 19:51
>>56 おおっ!ご存知の方がいらして嬉しいです^^
ただ「おそ松くん」では子供じゃなくて、恋人のトト子が助けられてるんです。
確か他にも「賢者」がパロられてました。赤塚は何気にインテリ?
>>70 サキは導入はヘンリよか上手いかもしれませんが、オチは別に意外性が
ない・・・拍子ぬけな印象でした。新潮から出てるやつしか知らないので
あまり知りませんが。唯一楽しかったのは「13人目」かなあ。
よく「サキとO・ヘンリを置かないおかみは駄目」なんて言われますが、
この二人ってテーマも世界観も違う気がします。なんで比べられるんだろ?
72 :
吾輩は名無しである:03/01/24 19:59
「よみがえった改心」なら、吉本新喜劇でもネタにしていた。
元金庫破りが池乃めだかで、金庫破りをするときに
ステップを踏むのが特徴(藁
73 :
吾輩は名無しである:03/01/24 21:20
>71
「開いた窓」は傑作です。
サキの短編集は新潮が一番ダメで岩波はまあまあ、筑摩の上下巻が一番かな。
ハルキ文庫版もあるけど未読。ほとんどかぶってんだもん。
74 :
吾輩は名無しである:03/01/24 22:31
75 :
吾輩は名無しである:03/01/25 03:21
「最後の一葉」とかいい話が有名なせいで「いい話専門」というイメージが
しないでもないが、わりと世知辛い話が多いような気がする。
「献立表の春」なんかも主人公が愛にめぐり合ったというより毎日の
食事にありつけるようになった点においてハッピーエンドという感じだったし、
その他にも永久就職を求めて策略を練る女の話が多かったような?
40~50年代のニューヨークのオシャレな短編という点ではアーウィン・ショー
の方が好み。まあ別物だけど。
76 :
吾輩は名無しである:03/01/25 12:10
>31、71
スタインベックやO・ヘンリでインテリっていうのは……。
>>71 サキとO.ヘンリは、人のちょっとした性癖とか平凡な人が
陥りやすい失敗とか、そういうものを見抜くのが得意だったのでは。
うまくいえないけど、「振子」(O.ヘンリ)での、奥さんへの気持ち
(普段はないがしろにしているが、たまたま留守のときに大事さに
気づき…)とか、「開いた窓」(サキ)での、病気療養中の男の
心の動き(相手は興味がないのに、延々と自分の病状を話す)とか。
それを微笑をもって見守るか、晒し上げにして哄笑するか、
その違いでしょう。
で、「サキとO.ヘンリを置かない」云々は、あまり深くないところが
寝る前の読書に良い、くらいの意味でないでしょうか。
確かにサキは落ちを期待して読む作家ではないかも。
過程さえ楽しければそれで良い、みたいな感じで、ラストは
取って付けたようなのがかなりある。
でも、それに慣れるとクローヴィス物なんて、かなり面白いのだけれど。
>>75 同意です。「警官と賛美歌」、「二十年後」あたりはかなり辛い話かも。
人情話的なオブラートに包まれてはいるけれども。
O.ヘンリの描いたニューヨークは20世紀初頭だからショーの時代より
猥雑だったのかもしれません。
78 :
斉藤守 ◆X8wmiTeioc :03/01/25 13:02
「運命の道」なんかは悲惨きわまりますよね・・・。
79 :
我輩は名無しである:03/01/25 19:50
「心と手」はぐっときます。
80 :
我輩は名無しである:03/01/25 20:47
「ブラック・ジャックの仲買人」だろやっぱ。ちょっとデイケンズ入ってるけど。
81 :
吾輩は名無しである:03/01/26 20:13
>>53 違った道を選んでも、最期は同じ結末をたどる。
O・ヘンリとしては珍しく技巧的な話だね。
スマソ、日本語が変だった。
結末を‘迎える’だね。
誰かオースチンのO・ヘンリーの家に行った人いる?
ではニューヨークのピーツ・タバーンに行ったことのある方?
85 :
吾輩は名無しである:03/02/01 22:18
行ってみたいですね。まだ残ってるんだ。あなたは行ったの?
86 :
吾輩は名無しである:03/02/01 22:33
俺があの、壁の枯れ葉の絵を描いた。
87 :
吾輩は名無しである:03/02/01 23:21
うそつき!あれ書いたの私よ。
>85
オースチンもピーツも行った。
ただテキサスは夏だったのでとてつもなく
暑かった。日中は50度ぐらいかな。
「最後の一葉」のモデルの家はニューヨークの
グローブ・コートをモデルにしているよ。
89 :
吾輩は名無しである:03/02/02 12:25
O・ヘンリ賞があるそうだけど、今ではどのぐらいの位置付けになってんの?
O・ヘンリーの評価が暴落したなら、その賞もあんま大した事ないとか思われてんのかな。
確かレイ・ブラッドベリも受賞してたと思うが、あいつもただのSF作家じゃなくて
「高級大衆小説家」みたいに扱われてるって書いてあったから、そんなもん?
90 :
吾輩は名無しである:03/02/02 12:49
カポーティは2回貰ったらしい>Oヘンリ賞
けど、昔の話だね。
>89
ヘミングウェイ賞より歴史がある。たしか1918年に
設立されたのでは。スタインベックも受賞者のひとり。
92 :
吾輩は名無しである:03/02/02 17:33
カポーティは1度めは19歳の時に貰ったんだよね。早熟。
O・ヘンリーの翻訳はロシアが
世界で一番多い。
スタインベックまで貰ってるのか。
日本で言えば直木賞ぐらいの認知度はあんのかな。
短編賞だから。どうだろうか、直木賞までは
いかないのでは。むしろ、それならピューリッツア賞が
該当するかも。
オー・ヘンリー好きな人は、ラニアンはどうかな?
新潮文庫で出ていたけど、今は絶版。
ミュージカル「野郎どもと女たち」の原作者でもある、
ブロードウェー近辺のことしか書かなかった作家。
97 :
吾輩は名無しである:03/02/08 22:49
age
日本のサスペンスドラマは
O・ヘンリーバージョンを使ってる。
O・ヘンリーの研究書あるのかな。
100 :
ミステリ板住人 ◆ExGQrDul2E :03/02/27 20:59
糞スレをリサーチしてたらこのスレに出会った。
文学板には珍しい良スレだなあ。
おそ松くんのエピソードに「最後の一葉」がある。
パロディではなく真面目な漫画化だった。これは「改心」の場合も同様。
デーモン・ラニアンなんて懐かしい名前が出てるが、
絶版になった新潮文庫は短編集「アリバイアイク」だな。
言い訳が多い野の球選手の話し、これはハッピーエンドなんだが、
カーク・ダグラスで映画化もされた彼の代表作「チャンピオン」はスポーツジャーナリズムの
裏面も描いたビターな味わいだ。O・ヘンリはこういうのは書かないと思う。
むしろ、ニール・サイモンの戯曲を読んでいて、何気にO・ヘンリの世界を
想起してしまうのは漏れだけ?
「おかしな2人」とか「裸足で散歩」とか。
デーモン・ラニアン→リング・ラードナー
間違えました。スマソ!
>100
二ール・サイモン以外にありませんかね。
103 :
吾輩は名無しである:03/03/24 19:57
age
O・ヘンリーのOとマイケル・J・フォックスのJは
何の略かわからんまま墓に入ることになりそうじゃ
マイケル・J・ポラードのJをもらった。
O・ヘンリーのOは0(ゼロ)という話を聞いたことが
あるが嘘だろう
最近、O・ヘンリーの話題が少ないので寂しい。
もつとほしい。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
この作家の詳しい伝記が手に入らないかな。
>>89 ブラッドベリは幻想作家だからね。
賞でいうと川端康成賞くらいのものじゃないかな。
保守
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
112 :
吾輩は名無しである:03/06/18 23:33
今日短編集1−3新品で買った。
たぶん古本屋にないだろうと思ったのだが・・・
結構あったぞゴルア!
サキの書いた短編は結構好きなのですが、
O・ヘンリーとよく比較にされることも気になって
このスレッドに来た者です。
サキの書いた長編などは書店を探しても出てない
ようなのですが、一般に販売されているのでしょう
か?
ヘンリーと比較するとわりとマイナーな作家だと
聞いているので…
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
(^^)
日本の新人賞にオーヘンリーみたいな作風のモノをおくるのは好まれるでしょうか?
てか、そうなるとオール読物とかエンタメ系におくることになるかな?
Oヘンリーではいっこだけミニレポ書きました。
大好きな作家です。
「批評家や文壇ではなく、大衆の心に感動を少しでも与えることが
できた物語がその時代の文学になる」
という言葉とともに先生がすすめてくれた作家の一人です。
フィッツジェラルドとともに読んで惚れた。
やっぱり結末がいいなぁ、と思います。いくつかのちょっと悲劇的な作品
はともかくとして、その当時の人間の生きる希望を灯すような結末が
好きだ。
大衆への受けや媚を意識したものだけではなく、やっぱりO.ヘンリー
自身が救われたいと思いつつ書いたからなのかな。
ありきたりな感想で須磨ん・・・・・。
ちなみに自分は「20年後」に一票入れたいです。(悲劇やんか!)
他に膨大にあると言うほかの作品も全部読みたいなぁ
知ってる人もいるだろうけど、一応彼の紹介サイトを・・・。
www.aozora.gr.jp/index_pages/person97.html
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
119 :
吾輩は名無しである:03/09/07 03:49
あげるよ
120 :
吾輩は名無しである:03/09/09 18:48
121 :
吾輩は名無しである:03/09/09 21:46
ところで、 "Red chief" って「赤い酋長」でなくて「赤毛の酋長」じゃないの?
122 :
吾輩は名無しである:03/09/30 03:04
あげるよーーー
123 :
吾輩は名無しである:03/10/02 00:14
ロマンティックあげるよーーー
ロマンティックあげるよーーー
124 :
吾輩は名無しである:03/10/31 00:03
125 :
吾輩は名無しである:03/11/17 11:09
昔なんかのCMで「賢者の贈りもの」やってたよね。
O.ヘンリーのおもしろさは、解説にもあったけれど
決してハッピーエンドじゃないんだよね。
その主人公がどうしても通るしかない道になっていて
けれども、それが暖かい。
どうしても通るしかない道というと、それをいじわるな人間に
使われるのはいやだけれどね。
まぁ、神業ってことだね。普通の人間にはできないこと。
128 :
吾輩は名無しである:03/11/17 12:44
スレタイを「Oヘンリーを見逃しなさいよ」と読んでしまったのでお詫びにage
130 :
吾輩は名無しである:03/11/17 14:02
131 :
吾輩は名無しである:03/11/24 02:41
上の方で作品に黒人がめったに出ないってレスあるけど、そうかな?
名無しの脇役としてなら時々出てるけど。
「都市通信」では結構重要な役になってるし。
132 :
吾輩は名無しである:03/11/24 23:12
警官と賛美歌を読んだのですが
最後に主人公が警察に捕まった理由がわかりません。
何故なんでしょうか?教えてください。
133 :
工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :03/11/25 00:45
オー・ヘンリは単なるストーリーテラーとしてばかりの評価が目立ちますが、
詩情溢れる繊細な文章の書き手としての手腕にもっと目を向けてもいいと思います。
僕も子供の頃に読んだ絵本や中学の英語の副読本などで
この作家の事を知ったわけですが、後でちゃんと読み返してみると、
どうやら子供時代に読んでいた文章とはかなり違うようなのです。
子供向けの本では比喩表現等を省略してわかりやすく書き換えられているのではないでしょうか?
有名な代表作はたいてい好きですが、
個人的に最も好きな作品は、『人生の歯車』とかいう作品です。
特にたいしたオチが用意されているわけでもない異質の作品ですが、
あたりまえの日常生活の裏側にある見えない歯車の存在が面白いのです。
135 :
工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :03/11/25 01:38
>>132 冒頭でショウウインドウを割っていたからだと思います。
>>134 こんばんは。空元気かもしれませんが、それなりに元気です。
英語読めないから文章が繊細とかそういうのわからないのです。
文章って訳者によるところ大きいでしょ。
集英社文庫で読んだ記憶があるけど、あんまり印象なかったな。こっちが
鈍感だったんだろうけど。
137 :
吾輩は名無しである:03/11/25 03:54
>冒頭でショウウインドウを割っていたからだと思います。
いや、教会の敷地内に柵を乗り越えて不法侵入したからでしょ?
警官が"What are you doin' here?"って聞いてるし。
138 :
工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :03/11/30 19:53
>>137 どっちともとれそうですが、不法侵入で禁固6ヶ月は重すぎる気がしたんです。
139 :
吾輩は名無しである:03/11/30 23:44
>>138 違う、禁固3ヶ月だ。
それにショーウィンドーを割ったのが理由だとしたら話の全体の意味がなくなる。
せっかく「改心」したのに、今度は自分は罪だと思ってないことで捕まるってのが重要なんだから。
140 :
吾輩は名無しである:03/12/01 00:36
ところで、オー・ヘンリ?
それともO・ヘンリ?
141 :
工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :03/12/01 01:33
>>139 3ヶ月でしたか。それならそうかもしれません。
あいにく現物が手元にないもので記憶が曖昧で申し訳ありません。
確かに現行犯逮捕できていることを考えると、不法侵入のせいだと考えるのが妥当ですね。
しかしショウウインドウの件で逮捕されるんだとしても、辻褄は合うんじゃないでしょうか?
せっかく「改心」したけれども時すでに遅し、犯した罪は償う羽目になったということで。
142 :
吾輩は名無しである:03/12/01 17:48
> しかしショウウインドウの件で逮捕されるんだとしても、辻褄は合うんじゃないでしょうか?
> せっかく「改心」したけれども時すでに遅し、犯した罪は償う羽目になったということで。
そんなのただの勧善懲悪じゃん。文学的おもしろみがどこにもないよ。。。
143 :
あんけ〜と:03/12/01 19:49
>>142 その通りだとおもいます。
>>141さんは、わざとそう言ってるのかどうか
わからないけど。なぜ「警官と賛美歌」という題名なのか。
ただ、勧善懲悪と宗教的と文学的おもしろさというのとの
間がわからないのだけど。
あれは、神様の計らいで、罪を犯しても捕まらなかったのだとおもいますよ。
どこにも神様という言葉はでてこなくて、あくまで現実のこととして
書かれているけれど。そのへんがまた、にくくておもしろいですね。
現実でも、確かにありそうに書いてある。
実際ありますからね。
はーあ。
実際あるからね。ありそうじゃなくて。
ちょっと、よく書きすぎたかw
文学的なおもしろさっていうことでいえば
飲食店から警察をよばれる前に、放りだされてしまうところなんか
世の中の本当の厳しさがあるとおもうし
女の人に声かけたら、案外にOKされてしまうところは、世の中そんなに
こみいったものじゃないというのが、表現されてるとおもうし。
いや、文学的なおもしろさとは、関係ないかw
151 :
工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :03/12/02 01:04
>>145 オー・ヘンリは実際に公金横領の濡れ衣を着せられて禁固刑にあっている、
と言う話を聞いたことがありますが、その辺の事情と併せて解釈すべきなんでしょうか?
だとすれば、本人は罪だと思っていないのに不法侵入で逮捕された、が正しいのでしょう。
>>140 「C.W.ニコル」の場合、「C.W.」は名前を略したイニシャルですから、
「シー・ダブリュー・ニコル」とは表記しませんよね。
「O」がイニシャルなら、「O・ヘンリ」と表記すべきですが、これは筆名です。
ですから「O」は単なる「オー」以外の何者でもなく、「オー」でいいわけで、
「オー・ヘンリ」でもいいということになります。
。。。資料がないので適当な事書いちゃいましたが、合ってますでしょうか?
152 :
工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :03/12/02 01:08
>>149 そういう人間観察眼の鋭さが面白いんです。
前出の『赤い酋長』の話でも、
情けない悪党と悪がきの掛け合いが素晴らしいのです。
『賢者の贈り物』でも、夫婦が本当にいい人そうだし、
『最後の一葉』でも、主人公が本当に薄幸そうで、
物語の発想力のよさに厚みを与える人間描写の技術に長けているのです。
そういう部分で、もっとこの作家を評価してもいいはずです。
ああ、
>>144から、
>>150まで、僕のレスです。
まぎらわしくてごめんなさい。
>本人は罪だと思っていないのに不法侵入で逮捕された、が正しいのでしょう。
いや、まったくそうおもえないんですけどw
確かに濡れ衣というせつと、本当に横領したという説とあるそうですね。
O.ヘンリーは、いろいろな仕事をして、いろいろ経験があるみたいだから
そのへんの経験からかもしだされたものでは?
横領事件で逃げてた時があるんですよね。その時の心理的なものが
作品にかもしだされてるのではないでしょうか。逃げてる時に、いわゆる
悪い人達とも付き合いがあったみたいだし。
154 :
144−150:03/12/02 03:50
もうひとつ踏んどくか。あげ。
155 :
吾輩は名無しである:03/12/02 23:35
> >本人は罪だと思っていないのに不法侵入で逮捕された、が正しいのでしょう。
>
> いや、まったくそうおもえないんですけどw
理由は?
156 :
141−150:03/12/03 00:26
ごめんなさい、レス読み間違えたようです。酔っ払ってたようです。
おぼえてないけれど、ショーウインドウを破ったのならそれが原因かも
しれませんね。
僕は最初これを読んだ時、当時ホームレスであるだけで罪とする法律があって
それで捕まったのかとおもいました。公序凌辱罪みたいなもの。
それが教会という神聖な場所にいたために、さらに目だって、捕まったのではないのかなとおもいました。
157 :
吾輩は名無しである:03/12/03 01:06
> おぼえてないけれど、ショーウインドウを破ったのならそれが原因かも
> しれませんね。
いや、だから理由は?
158 :
工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :03/12/03 04:02
>>156 単純にこの作品を小説作法に当てはめて考えてみると、
冒頭で主人公が「越冬のため禁固刑を受けること」を目的として
ショウウインドウに石を投げつけていた行為が複線となっていて、
「真っ当に働こう」と改心したにも関わらず逮捕される結末に繋がっている、
と考えたくなるものです。不法侵入説では、オチが唐突過ぎるからです。
159 :
144−150 :03/12/03 05:45
>>157 へ?ま、どうでもいいや、レス読むのめんどくさい。
160 :
吾輩は名無しである:03/12/03 15:20
163 :
144−150:03/12/04 02:12
しにます。ごめんなさい
165 :
吾輩は名無しである:03/12/04 17:10
>>1ですが、みんな・・・なかよくな〜あ。
このスレはOヘンリーのお陰であるんだから、
まあお茶でも飲んで な。
166 :
吾輩は名無しである:03/12/04 17:15
旦~
167 :
吾輩は名無しである:03/12/04 17:23
∧_∧
\ ::::|| ___\(・∀・ ) <ナムナム チ〜ン
\|| \_/⊂ ⊂_ )
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 愛媛みかん |/
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168 :
吾輩は名無しである:03/12/04 17:24
あっ耳が・・・耳がァ・・・!
169 :
吾輩は名無しである:03/12/05 02:26
Oヘンリーは
新聞に連載してたとき
どうしてもネタが出ないと、挿絵画家に
「俺のことはいいから君は君の描きたい絵を描いてくれ」
と頼み、
絵をヒントにしてネタをつくっていたそうだ。
171 :
吾輩は名無しである:03/12/05 03:47
それどこの情報?
>>171 たしか三谷幸喜のエッセイに載ってたような。
「こんな風にスタッフの方々に
『僕の脚本のことなんていいですから先に撮影進めてください』
って言えたらなー」
って意味のことが書かれてました。
へー、ありがと。
前にどこかで読んだのは、「賢者の贈りもの」は締め切りギリギリまで内容が決まらなくて、
仕方なく締め切りが先だった挿絵の指示(「質素な若い夫婦」とか)だけして、
文章は後から書いたって話だったけど、それのことを言ってるのかな?
いくらなんでも指図なしに勝手に絵を描かせるとは考えにくいけど。。。