ネット汚物・田口ランディは盗作ゴリラPart18

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40吾輩は名無しである
サルベージ12

836 :吾輩は名無しである :02/12/09 12:18
ニフで兄について触れた一番古い(私が見つけた中で)記述。
このとき、お兄さんはまだ死んでないはず。
同じことを繰り返してる悪文なので、適当にはしょります。
625/999   RANDY   本当に人殺しだったらどうしよう(笑)
( 7) 92/03/24 01:20
【A Glass Of Water. vol.2】
BY RANDY TAGUCHI
   「失われた記憶」
(略)
 奇妙なことだけれど、私には兄貴の記憶が欠落している。
 私には8つ年上の兄がいるのだが、どういうわけか私が六歳から十歳にかけて
の間、兄の記憶がほとんどないのである。
 確かに私はその間もずっと兄を暮らしていた。
 暮らしていたのは、茨城の田舎の狭い家である。
 私はそこに母と兄と3人で暮らしていた。
 父は船乗りだったので、めったに帰っては来ない。家族に男は兄だけだ。それ
なのに、私はなぜか、兄の存在を思い出すことができないでいる。
 最近になって、このことに気がついた私は、ちょっと気味が悪くなった。
 確かにいっしょに住んでいたはずの肉親の記憶が欠落するなんて、そんなこと
あるだろうか?
41吾輩は名無しである:02/12/13 01:06
サルベージ13

837 :836続き :02/12/09 12:19
 私は兄と暮らしていた。それはまちがいない。
 だが、兄がどんなふうに目覚め、何をし、どんなしぐさで歯を磨き、どういう
位置に座り、どんなことに興味を持ち、私とどう関わっていたのか、まったく思
い出せないのである。
 六歳から十歳。小学校に入学した頃から五年生までの時期だ。
 それ以前の記憶はすべてあいまいだ。
 それ以後の記憶に、兄は兄として存在する。兄は高校を卒業すると就職して行
った。今の兄の姿のはるか始点が、十八の兄である。
(略)
 兄のことを考える。
 小学校1年のとき、夕食のとき、兄はどこに座っていたか......。
 情景もイメージもちっともわいてこないのだが、記憶の深いひだを探っていく
と、なにか雰囲気のようなものが伝わってくる。
 私は確かに、おにいちゃんといっしょにいた。その感覚が蘇ってくるのだ。
 でも、その感覚は記憶に結びついてこない。
 あくまでも「実感」でしかないのだった。
 おにいちゃんが、その場に存在することによって、生じてくる場の雰囲気みた
いなもの、それを思い出すことがせいいっぱいなのだ。
42吾輩は名無しである:02/12/13 01:07
俺の1000をよこどりした山口って奴ゆるさねーぞ!
43吾輩は名無しである:02/12/13 01:07
サルベージ14

838 :837続き :02/12/09 12:20
(略)
 実態のない雰囲気、感覚。
 これらは過去のガスみたいなもんだ。だから私はこの感じを「思い出ガス」と
読んでいる。
(略)
 私は何年か前に「思い出ガス中毒」になりかけたことがある。
 「誰かを殺して埋めた」
 この実感が突然わきあがってきたのだ。
 それがいつのことで、誰のことを殺したのかもさぱりわからない。
(略)
 思い出せない兄や、私が殺して埋めた誰か......。
 記憶にないそれらをたぐりよせる手懸かりとして、私は物語を書こうとしてい
るのかもしれない。
 思い出ガス...を表現する手段として、私は「物語」しか持っていなかったのだ。
 語りえないものを、語ろうとすることは夢を見るような作業だ。
 私はおととしに初めて「小説」というものを書いてみた。小説と呼ぶにはあま
りに稚拙で恥ずかしいのだけれど、書いているうちに、不思議な気分になった。
 書き始めはいつも、結末が自分でもわからない。
 それなのに、私は結末を確かに知っているのだ。
 いつか、兄の物語も書けるかもしれない。
 いつか、私が殺して埋めた誰かについても、書けるかもしれない。
 書いてみたいと思う。いや、もうすでに書き初めているのかもしれない。
 この世界のどこかに、私が殺して埋めた死体が、掘り出されるのを待っている。
(終)