1 :
吾輩は名無しである:
カフカ、ベンヤミンといった有名どころから、トラー、デーブリーン、ミューザムなどのマイナー作家までマターリと語りましょう。
2 :
吾輩は名無しである:02/11/19 04:03
( ^▽^)<ウンコ5回してきたけど余裕の2
3 :
吾輩は名無しである:02/11/19 04:11
カフカしか知らない…
初めてスレ立てました。レスがあって嬉しいです。
ちなみに僕はエルンスト・トラーが好きです。
知行合一、清廉の劇作家。彼の死はドイツの損失であるように思えてなりません。
ところで、彼の作品は入手困難ですよね。神保町で「独逸男ヒンケマン」を見つけたのですが、2万もしました。
岩波とかで再版してくれなかなぁ。
訂正します。
岩波とかで再版して「くれなかなぁ」→「くれないかなぁ」
とりあえず、今日午後から授業があるのでもう寝ます。
スレが伸びるといいなぁw
6 :
吾輩は名無しである:02/11/19 05:00
ドイツの作家ならば、エルンスト・ユンガーがいいな。
フランスなら、
ドリュ・ラ・ロシェル、ロベール・ブラジャック、リュシアン・ルバテがいいな。
7 :
吾輩は名無しである:02/11/19 05:08
λ...... このスレ変だよ・・ λ...... λ......
λ...... λ...... 失敗だったネ…
λ...... λ......
λ...... λ...... 逃げていく…
λ...... λ......
λ......
λ...... λ...... λ...... みんな逃げていく…
8 :
吾輩は名無しである:02/11/19 09:20
ユダヤ系ドイツ人? それとも ドイツ系ユダヤ人
9 :
吾輩は名無しである:02/11/19 10:26
>>7
ごめんなさい、変なスレ立ててしまって。
>>8 ユダヤ系ドイツ人です。でもなんか、範疇が狭すぎたみたいですね。
というわけで、ユダヤ系作家全般について語ってくださって結構です、ハイ。
良スレだと思うけど
ROMってるんで、ガンガレ!
12 :
吾輩は名無しである:02/11/19 17:02
>>6 ユンガーはユダヤ嫌いでヒトラーに協力したじゃん。
13 :
◆GQgggggggg :02/11/19 18:05
14 :
吾輩は名無しである:02/11/19 20:55
>>11 ありがとうございます。ガンがります。
>>13 レスありがとう。ユダヤ性の問題はなかなか難しい問題ですよね。
ホーフマンスタールは「イェーダーマン」が特に好きです。
リルケは、スイマセン、あまり読んでいません。
何かお勧めがあったら教えてください。リルケは「マルテの手記」が有名ですね。
15 :
吾輩は名無しである:02/11/19 21:03
ツェランはドイツ系ユダヤ人なの?それとも東欧系ユダヤ人なの?
誰かオシエテ!
16 :
◆GQgggggggg :02/11/19 21:17
ツェランはアシュケナージでしょう。
もっとも東欧系ユダヤ人だからといってアシュケナージとは限りません。たとえばカール・エミール・フランツォスはセファルディの子孫でアシュケナージの社会とは交流がなく、フランツォスという苗字も祖先がフランスから来たことに由来しているそうです。
>>14 リルケには確かRabbi Löwというユダヤ的な題材の詩があったと思います。興味がおありでしたら一読をお勧めします。
17 :
吾輩は名無しである:02/11/19 21:47
ヨーゼフ・ロートは読んだ?
>>16 おおっ、早速レスありがとうございます。ラビ レーヴェですか、探してみます。ところでどうやってウムラウトしてるんですか?
機種依存じゃでませんよね(w
>>17 もちろん!ロートは白水社から出ているのを中心に読みました。
「蜘蛛の巣」とか「聖なる酔っ払いの伝説」とありますよね。
それにしても20年代のユダヤ系ドイツ作家の知名度は日本では(も?)限りなく低いですねぇ。
マン一族やヘッセ、カフカ、ベンヤミンばかり有名で・・・(泣
明日、早いのでもう寝ます。おやすみなさい。
19 :
吾輩は名無しである:02/11/20 23:14
>18
そのまま永遠に寝てろクソがっ
21 :
◆GQgggggggg :02/11/21 02:19
戦後のドイツにユダヤ系文学者は多くありませんが、「レヴィンの水車」のボブロフスキはユダヤ人の血を引いているそうです。
ヴォルフガング・ヒルデスハイマーの名前も逸することができませんね。
>>18 御存じのこととは思いますが、マン一族やヘッセはユダヤ系ではありませんよ。
トーマス・マンの妻はプリングスハイムという富裕なユダヤ人の家系の出だし、ヘッセの母の前夫は確かアイゼンベルクというキリスト教に改宗したユダヤ人だったと思いますが、マン自身やヘッセ自身はユダヤ系ではありません。
>>21 語弊を生じるような書き方をしてすみません。
なるほど、確かにこれではマン一族、ヘッセをユダヤ系と誤解しているような文章になってしまっていますね
戦後ドイツのユダヤ系の人口は戦前の10分の1以下ですから、戦前の勢いは難しいですね。
ボブロフスキは知行合一型の作家ですね。確か、彼は「47年グループ」にも属してましたね。
ヒルデスハイマー・・すっかり忘れてました(恥
現在のユダヤ系文学者としてはラファエル・ぜーリヒマンが面白いそうですよ。戦後旧西ドイツでのユダヤ人の生活が描かれているそうです。
23 :
◆GQgggggggg :02/11/22 00:18
ラファエル・ゼーリヒマンはイスラエル生まれですが、ドイツ語で書いている以上やはりドイツ文学に含めるべきなのでしょうね。そういえばエリアス・カネッティもブルガリア生まれです。
ドイツ初のノーベル賞作家パウル・ハイゼもユダヤ系ですね。
24 :
吾輩は名無しである:02/11/22 00:57
ハイネもね
ちょと板違いかもしらんけど、ドイツって今世紀すごくね?
ユダヤパワーも加わって。
哲学者ではカントとかアインシュタインとかの一連の物理学者とか。
カントってドイツ人だよな。確か。
26 :
吾輩は名無しである:02/11/22 21:44
今世紀ってまだ2年しか経っていないけど
>>23 ちょうど10年ぐらい前の「群像」にゼーリヒマンのインタビューが載っていたのですが、その中で彼は「私はドイツ人である」と言っていますし、1990年にはイスラエル国籍を返上しているそうです。
それにしてもユダヤ系ドイツ人のドイツに対する高い親和性は驚くべきものがありますね。
かつて、ユダヤ人会議議長ゴールドマンが我らが文化と呼んだものはやはりドイツ文化でした。
なぜ、その他の周辺各国ではなく「ドイツ」であったのか、なかなか興味深いテーマだと思います。
ところでパウル・ハイゼがノーベル賞を受賞していたとは知りませんでした。勉強になります。
>>24 ハイネの場合は、20世紀の諸作家よりもアイデンティティ分裂が激しく、その意味において彼らよりもずっと不幸だったかも知れません。
ドイツ社会からは排除され、その上改宗したことでゲマインデからも八分者扱いされたのですから、寄る辺もないとはまさにこのこと。
しかし、皮肉なことに彼を阻んだ旧体制で彼の弟妹は体制側の人間として成功していくんですよ。
それはまた一つの救いではあるんですけど、同時に私はそのことにやりきれない思いを感じるんですよねー。
28 :
◆GQgggggggg :02/11/23 12:19
哲学者ヘルマン・コーエンも、ユダヤ人がドイツ文化に同化融合すべきであると熱心に説き、第一次大戦に際してはドイツの愛国主義に与していましたね。
当時はドイツへの同化融合について楽天的な意見を持ったユダヤ人が多かったようです。それを粉々に打ち砕いたのがナチスというわけですが。
19世紀人ハイネの場合、一度はキリスト教社会への同化のためにユダヤ教を棄てておきながら、改宗してもなおキリスト教社会から受け容れられない自分を発見し、
死の床でユダヤ教に回帰したところが痛ましく感じられます。
20世紀の作曲家アーノルト・シェーンベルクもキリスト教からユダヤ教への回帰というハイネ的な運命をたどったのですが、シェーンベルクの場合は
ユダヤ教に回帰してユダヤ人としての宿命を自覚することが「ワルシャワの生き残り」など重要な作品を生み出す契機となったわけですね。
一方で、ハイネにとってのユダヤ教回帰は単なる挫折であり、ほぼ敗北に等しかった。
このあたりにも、両世紀におけるユダヤ人の地位の差が端的にあらわれていると言えるかもしれません。
29 :
吾輩は名無しである:02/11/23 13:43
30 :
独文学部1年:02/11/23 21:19
あのさ、1が言ってたトラーとかデーブりーンって誰?
どんなことしてどんな作品書いてたの?
漏れ、ドイツ文学部にいるんだけど、正直あまり聞かない名前だよね。
推測でスマソけど、当時もやはり無名だったんじゃないのかな。
カフカ以外、読むべき作品があるとは思えないんだけど。
31 :
吾輩は名無しである:02/11/23 21:43
トラーはどちらかと言えば無名だけど、デープリンはそうでもない。
無名よりも、自分の無知を考えたまえ
>>28 いつもレスありがとうございます。第一次大戦といえば10万以上(うろ覚えです、間違えていたらすいません)のユダヤ系ドイツ人が志願兵として参戦していますね。
トラーも志願兵として参戦していますしね。ナチスは肉体的な虐殺のみならず、精神文化上での虐殺を行ったとも言えるでしょう。
ナチを賛美する人たちには是非彼らの作品を読んで貰いたいものですね。
>>30 エルンスト・トラーは20年代ドイツ表現主義を代表する劇作家です。作品は主に反戦をテーマにしたものが多く、一読に値すると思います。高潔な人間性の持ち主で、反ナチ活動に心血を注いだ作家でもあります。
後のインド首相ネルーとも親交があり、その作品は高く評価されているようです。
アルフレート・デーブリーンは第二次大戦を生き抜いた作家で長編に傑作が多くありますね。
彼の作品「ベルリン・アレクサンダー通り」は高い評価を受けています。「王倫の三跳躍」という作品が比較的手に入れやすいと思いますので一読してはいかがでしょうか。
1年生なら、まだまだ学ぶチャンスと時間はあると思うのでガンガって下さい。
33 :
吾輩は名無しである:02/11/23 23:21
そうだね。まさに、ナチスの最悪の犯罪は、20世紀前半まで、世界最高の文化、学問、芸術を
誇ったドイツ文化を荒廃させたことに、ある。
45年を境に、世界の知の中心が、アメリカに移ってしまったわけだ。
アメリカ文化が、嫌いな私は、ドイツの復活を願っているが、もはや無理かな。
34 :
吾輩は名無しである:02/11/24 19:22
>>32 33さんが言ってるような意味での復活はないんじゃないかな〜
ただ、漏れはそれを残念とは思わない なぜなら、今のドイツは脱近代というか、未来のための可能性を提示しているから
ドイツが誇った20世紀初頭のドイツ文化は既に現代に於いて限界にきてるよね
同じようにアメリカ文化、大量消費・大量生産にも限界を感じるんだ
だけどドイツは積極的な脱原発、自然保護、共生社会の実現を積極的に進めようとし、事実、実現させつつある
漏れはそれが本当のドイツ文化だと思うし、実際ゲーテがワイマール共和国の大臣をしていたときの治水事業はその精神に基づいていたんだよね
先のことはハッキリ分からないけど・・・違う意味でのドイツの復活はありえると思うよ
スレ違いでスマソ
35 :
吾輩は名無しである:02/11/24 23:07
いや、20世紀前半までの、ドイツの学問的学芸的芸術的水準は圧倒的に
世界一だった
のが、戦後全く振るわなくなったことに対して嘆いているんだな。
自然科学、医学、社会科学に置けるドイツの実績を知るものには、
残念でならない。ドイツ語ほど、学問芸術に貢献した言語は他にないし、
ドイツ語を学ぶことは、英語を学ぶこと以上の成果を期待できるんだが、
このままではドイツ語を学ぶ意欲は、世界的未来的に減少していくことに
なるはずで其のことを深く危惧しているね。
ちょっと書き込んだだけなのにレスポンスが・・・
えと、みなさん、忠告ありがとうございます。
己の痴れたるを知るべきでした。
スミマセソ、とりあえずモット本を読んで見ます
37 :
◆OQfss3QfvM :02/11/26 22:02
文字がすでにいれられてる
38 :
↓ヤシはネットデビュー:02/11/26 22:03
貼るな!
39 :
吾輩は名無しである:02/11/26 23:11
>>30
ベルリンアレクサンダー通り?
40 :
吾輩は名無しである:02/11/27 01:34
どうでもいいが、
>>30の「独文学部1年」「ドイツ文学部にいるんだけど」が気になる。
大学にドイツ文学部なんてないだろ。
41 :
吾輩は名無しである:02/11/27 02:59
アレクサンダー広場だね。
ナチの功罪は人材の流出ではなく、ナチの言説がドイツの「精神」や
「魂」といった19世紀の文芸思想を取り入れたプロパガンダを打った
ために、戦後、19世紀的ドイツ文化との連続性やその復興自体を、
ドイツの文学者自身に「うさんくさく」みせてしまったことにあるだ
ろうな。
42 :
吾輩は名無しである:02/11/27 03:02
43 :
吾輩は名無しである:02/11/27 03:35
いやドイツは一握りの大知識人が声高に世論をリードする
といった文化形態を止めたんだろう。
地味にかつ着実に社会改良を進めるという文化を
戦後選択したために、戦後ドイツの
学問や学芸はジャーーナリスティックには報道されないが
丹念に見ていけば、現在でもアメリカにも劣らないものがあると思う。
44 :
吾輩は名無しである:02/11/27 04:03
ていうかそのへんのおばはんの公民意識の高さでははるかに合衆国の上
>>43 ドイツは虚よりも実を取る、良心と思いやりのある人種です。
虚ONLYな米と違ってね。
46 :
吾輩は名無しである:02/11/27 18:37
>>43 ばかやろう!!
戦後のドイツのどこにアメリカに劣らないものがある!
一つの指標としてノーベル賞受賞者の数があるが、ドイツは
三流国になりはてた。アメリカが圧倒的。続いてソ連、イギリス、フランス
ドイツは、落ちぶれ果てたんだよ。
47 :
吾輩は名無しである:02/11/27 18:39
アメリカ>>>>>>イギリス>>ドイツ>>>>>イタリア=日本
>>41 すいません、間違えました。なんで間違えたのかな?
それよりも卒論書かないと・・・ヤバ(汗
レスして下さった皆様どうもありがとうございます。
時間ができたら見に来ますので今後ともよろしゅうに。
49 :
吾輩は名無しである:02/11/28 19:52
50 :
吾輩は名無しである:02/11/28 19:58
卒論か・・
大変だな、まかがんばれ
51 :
我輩は名無しである:02/11/28 20:07
アンナ・ゼーガース。『縛められた男』、まぁカフカの亜流。戦後東独の文芸委員会
でいい地位を占めていたらしいがその後は不明。
52 :
吾輩は名無しである:02/11/28 21:49
安らかな老後を過ごしたと思われ
53 :
吾輩は名無しである:02/11/28 22:47
ネリー・ザックスはスウェーデンへ、カール・ヴォルフスケールはニュージーランドへ、シュテファン・ツヴァイクはブラジルへ亡命。
戦後のドイツで面白いものは、音楽だね。
映画は完全に凋落。
ドイツ表現主義映画とか、戦前にはあったのにね。
ナバコフってどう?
ちょっと興味あんだけど。
56 :
吾輩は名無しである:02/11/28 23:17
戦後のドイツ音楽ねぇ。恥ずかしながらシュトックハウゼンぐらいしか知らないです。
カーゲルはアルゼンチン出身だから厳密にはドイツ人じゃないしね。戦後ドイツ音楽ってそんなに華々しいかな?
あ、オレが言ってるのはポップなムジークね。
クラフトウェァクとか、アシュラテンペルとか、アインシュトゥルツェンデノイバウテンとか。
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレとか言われてた連中とか、ね。
マクッスウェル・インプロッションなんかはどーよ
スレチガイでもマターリとイキマショウ
>>58 名前を聞いたことすらもないですぅ。
最近の人?
90年代以降だと、ハードフロアー(アシッドハウスフォロアー兼アブストラクトヒップホッパァ)
とかケルン系テクノとか好きよ。
>>58 マクッスウェル・インプロッション×→マックスウェル・インプロージョン○(w
確かに漏れもこんな名前は聞いたことないな(wもう飲酒書き込みはやめよう
勿論最近の人ですよん。もともと旧東ドイツの出身で九十年代後半から知られ始めているようダナー。
最近のアルバムでは「small circle of friends」がEMIから出てるので、それがお勧め。
マターリとできるイイアルバム。
61 :
吾輩は名無しである:02/12/02 00:33
>>53 ツヴァイクは亡命先で42年に自殺、ベンヤミンも40年亡命中に自殺、ロートはパリにて客死、
トラー、39年自殺、ツェラン、戦後トラウマを癒せず自殺、ミューザム34年虐待死。
惨々たる結果だな〜、それにしても自殺が多いのは彼らのユーデントゥムと関係があるのかな?
ほら、ユダヤ人ってキリスト教徒と違って自殺が認められているじゃないッスか
62 :
◆GQgggggggg :02/12/02 01:12
イタリアの作家プリーモ・レーヴィやオーストリア出身の精神分析学者ブルーノ・ベッテルハイムのように、強制収容所では死を免れたのに戦後何十年も経ってから自殺してしまった例もあるね。
あれはどういう心理なんだろうか。
63 :
吾輩は名無しである:02/12/02 02:02
>>54 >>56 >>57 ドイツの音楽もいいが、あいつらサブカルまんせー軍団の
外への好奇心はすごいぞ。アメリカの語学学校で
知り合ったドイツ人は日本のワケワカンねえノイズ系の
バンドとかクラストコアとかのバンドを大量に知ってて
ちょっとびびった。
64 :
吾輩は名無しである:02/12/02 04:01
それは特殊な香具師だろ、普通は知らない。
っていうか、お前個人の経験を一般化しようとするんじゃぁないよ(w
>>62 おめおめと生き残ってしまった自分への贖罪か
あるいは、重度の鬱病に罹っていたか
いずれにせよ、あの経験は常人には重すぎる。
それゆえに、ユダヤ人ドイツ作家の活躍が戦後芳しくないのかもしれないなぁ
66 :
吾輩は名無しである:02/12/02 06:05
>>57 KRAFTWERKがなければロックとブラック以外の現代音楽はなかったかも知れないね。
>>65 これはプリーモ・レーヴィについての勝手な推測だが、
彼は自分のことを被害者であるだけでなく許されざる加害者として見ていたのではないか。
彼は収容所体験について、加害者と被害者の明確な境目はなかった、
「回教徒」から収容所所長までの間に無限数の権力の階梯があった、などと話していた。
つまり、彼自身ユダヤ人でありながら多数のユダヤ人を使役する立場にあり、
他者を最終的に「回教徒」という存在に蹴落とすことによって自らの命を保ってきた、
その彼が生存者として被害者の立場に立って収容所体験を語らざるを得なかった。
その欺瞞というか、加害者が被害者として語ることのずるさに耐えきれなくなり、
レーヴィは罪の意識を背負って自殺したのだと推測する。
どうかな?
67 :
◆GQgggggggg :02/12/02 22:54
鋭い意見ですね。多分おっしゃる通りでしょう。
ドイツ文学がらみで言えば、オーストリア出身のジャン・アメリイなんていう人もツェランやプリーモ・レーヴィと同じパターンですね。
アウシュヴィッツから奇跡の生還を遂げた数十年後に睡眠薬自殺を遂げています。
>>64 まあそいういうサブカル大好きな奴らがいたんですよ。
もちろん全員じゃあないよ。でもアメリカ人にはそういう
の好きな奴みたことねえなあと。せいぜい日本の
アニメ好きくらい。ドイツ人のサブカル好きは
鉄男とかまで突っ込んでくる感じ。
>>58 The Maxell Implosion聞いてみた。普段はエレクトリックなのは聞かない
んだけど、結構よかったよ。
69 :
吾輩は名無しである:02/12/03 05:01
何気に良スレ
なんか、多文化的なとこがいいね、音楽にせよ、文学にせよ。
漏れもドイツ大好きッス。
test
73 :
吾輩は名無しである:02/12/04 21:42
カフカの審判について
不条理と言われる作品だが、この作品にはユダヤ民族の悲劇が暗示されているように思える。
大体ユダヤ人迫害の歴史そのものが不条理だし、よく言われるように反ユダヤ主義者はユダヤ人について殆ど無知である。
彼のこの作品を無知に起因する不条理に対する批判の暗喩と考えるならば、それはユダヤ民族の悲劇の暗示と言えるだろう。
ともかく、彼がこの作品を書いたのは、その様な不条理に対する抗議の意味からではないだろうか?
Kが処刑される理由を誰も知らない様に、ユダヤ人が迫害される本当の理由など誰も知らないのだから
とか、愚考してみるテスト
>>66 KRAFTWERKはテクノ・エレクトロニカだけでなく、ヒップホップの祖でもありますからね。
ところでスレタイとは違う話題なんですが。
宣伝なのですけれども。
ユダヤ系ルーマニア人フランス語文学者であるトリスタン・ツァラ『種子と表皮』などを
マターリと語るbbsをつくったので、宜しければご参加ください。
http://jbbs.shitaraba.com/study/2403/ 多和田葉子スレ等もご用意しております。
でわ。
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クラフトワークは白人が唯一生んだソウルミュージックだ
80 :
吾輩は名無しである: