古本屋でたまたま買った富士、よかった
590 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 09:48:34
お前がな、って決まり文句にしても意味がわからねーよ
591 :
吾輩は名無しである:2006/04/10(月) 13:21:35
で、おまえに泰淳わかるの?
592 :
吾輩は名無しである:2006/04/20(木) 19:32:01
いま新品で買える泰淳の本教えて。ぜんぶ。
「富士」読み終わった!おもしろかった。
クライマックスでは登場人物(庭京子、大木戸婦人、中里里江とか)の
収拾がつかなくなっているところがあるけど、
なんか凄みがあるね、この作品。
秩序から秩序崩壊へ。カオスとカタストロフィ。そんな感じw
594 :
吾輩は名無しである:2006/05/13(土) 00:55:59
乙
595 :
吾輩は名無しである:2006/05/16(火) 15:58:27
もっとT・Tの小説を読めよ。
596 :
吾輩は名無しである:2006/05/27(土) 00:49:54
「蝮のすえ」って、なんで「蝮のすえ」ってタイトルなんでしょうか?
「蝮のすえ」っていう響きがもたらす印象は、なんとなく作品に上手く
とけ込んでいるきがするんだけど、肝心の意味がわからん。
ていうか、何もわかってないんだろうな。頭悪い。
だれか教えてプリーズ。
蝮の裔(すえ)
598 :
吾輩は名無しである:2006/06/21(水) 13:39:59
泰淳全集をただでもらいました。全21巻中別巻三冊除く一巻〜十八巻18冊。
快楽の巻の解説は柄谷行人だった。
599 :
吾輩は名無しである:2006/06/21(水) 13:46:29
おまえには無用。
漏れによこせ。
600 :
吾輩は名無しである:2006/06/30(金) 15:04:46
おまえには無用。
漏れによこせ。
601 :
吾輩は名無しである:2006/07/12(水) 13:21:44
泰淳全集をただでもらいました。全21巻中別巻三冊除く一巻〜十八巻18冊。
快楽の巻の解説は柄谷行人だった。
602 :
吾輩は名無しである:2006/07/12(水) 13:26:07
おまえには無用。
漏れによこせ。
鎌田の「知里真志保の闘争」読んでから泰淳読んでみたくなったから
ブコフで新潮社の日本文学全集の奴を買ってきたぉ
まず「森と湖の祭り」を読むょ
みんな、闘争しなくなって、こんな情況に・・・
たまたま古本屋で『地下室の女神』を買って
「独裁者と共に」「おとなしい目撃者」読んで何か泣けてきた。この作家イイナー
606 :
吾輩は名無しである:2006/09/06(水) 20:56:51
昭和43年9月6日(金)曇り後晴れ
東京を五時に出る。九日朝に帰るので、食料はあり合わせだけつむ。東名道路
三百円。売店でシューマイ弁当二箱四百円。売店のベンチで食べ、弁当につい
ている無料茶券でお茶を買って飲む。野鳥園前にとめ、二十分仮睡。私は今日
もイビキをかいていた由。山北の民家の垣に立葵が咲いている。九時前着。隣
のTさんの家は雨戸がぴったり閉じられている。昼、ごはん、ハンバーグステ
ーキ(主人)塩鮭茶漬(私)。昼過ぎから五時まで、主人も私も眠る。管理所
へ新聞代支払う。千百七十円。ネズミは風呂場の石鹸と台所の石鹸を食べるよ
うになった。庭のうるしが紅葉している。松虫草と萩の盛り。台風のあと、テ
ラスの前の水ならの木の枝が沢山折れている。羊歯は黄ばんできた。夜、ふか
しパン、玉ねぎスープ。 「富士日記」より
38年前の武田夫妻の日記、その当時の私は、おばかな少年だった・・・・
607 :
吾輩は名無しである:2006/09/07(木) 00:36:30
泰淳全集をただでもらいました。全21巻中別巻三冊除く一巻〜十八巻18冊。
快楽の巻の解説は柄谷行人だった。まだ全然読んでいません。
608 :
吾輩は名無しである:2006/09/07(木) 14:05:08
俺が『続 快楽』書いてやろうか?
>>606それ続けて毎日貼ってくれると楽しいんだけどな
奥さんが茶漬け食ってる前でハンバーグ食べるのはどうなんだろうね
昭和43年9月8日(日)曇り、朝のうちは晴れ
朝、ごはん、大根味噌汁、ハム、さつまいもから揚げ、のり。
朝のうち陽があたる。背中に陽をあてながら、ふとんカバーのかけかえ。明朝
帰るのでクリーニングに出す毛布などまとめておく。夏物と冬物を入れ替える。
昼、皿うどん(とり肉を入れる)。
三時、チーズケーキ(自家製)。
中略
主人のつかいで、大岡さんに雑誌「自由」を持って行く。ついでに私の作った
チーズケーキ、二切れを。昨夜おわけした皿うどん(インスタント皿うどん)
は作ってみたら、おいしかったとのこと。
夜、卵の焼飯、スープ、貝柱ときゅうり酢のもの。
夜、星は出ない。東京は今日、大雨の由。大型台風十三号が小笠原の方にある
らしい。
テレビで。鳴沢村街道にて、今日トラックと軽自動車衝突、一人死亡三人重態。
今年、石和、勝沼のぶどうは、天候がわるく減産と味が落ち、市場での評判は
わるい。戦後最大の損害だとのこと。今年のマスカットは酸っぱくて東京での
評判が落ちたとのこと。以上。
山梨日日新聞。中央公論の甲府講演会に来甲予定の遠藤周作氏は交通事故のため、
芥川氏に変更。
この後9月22日まで日記は中断しています。日記の貼り付けは、これで御仕舞
にします。
611 :
吾輩は名無しである:2006/09/09(土) 13:04:59
なんで快楽復刊されないのかね?しょうも無い現代作家の作品文庫落としてるぐらいならせいと!!!!!!
612 :
609:2006/09/11(月) 13:01:05
>>610 変なこと頼んでしまってごめんなさい。
でも富士日記を読んでみようという気になったのでありがたかった。
613 :
吾輩は名無しである:2006/09/15(金) 00:46:29
>>611 禿同。あれこそ泰淳の最高傑作だよな。
新潮社も、『バカの壁』みたいなクソ本を散々売ったんだから、
いい加減金儲けはやめて、文化の保存に目を向けてほしいよ。
『快楽』なんて、本屋に並んでて当然の作品だろうに。
614 :
天皇:2006/09/15(金) 01:25:06
『快楽』は品切れにしてはならぬ
615 :
吾輩は名無しである:2006/09/15(金) 01:30:38
昭和44年2月3日(月)終日雨
朝、しらす、梅干。
湖が氷結したとのこと。スケートを手入れ。
昼、冬瓜の煮物。もらいものの鮭。
午後から東京。道路凍結してすべるすべる。ガソリンスタンドで灯油買う。
ガソリンスタンドの若い人、オールバックがにあうかとしつこくたずねてくる。
にあうといわないと、返さないといった雰囲気。怖くなってにあうという。
夜、途中でおにぎり。
帰ると主人に叱られる。どうして連絡しないのかと。家の前で仁王立ち。
おみやげのタイヤキ冷める。
深夜、フェラチオ。
616 :
吾輩は名無しである:2006/09/15(金) 01:41:27
昭和44年3月3日(火)雨、のちはれ。
朝、トーストとバナナ。牛乳を温めたもの。
昼、ナスの煮物。鳥のそぼろ。やわらかいご飯。
夜、大岡氏からもらったハムのステーキ。木の芽の天ぷら。
庭師の田中さんに誘われておひなさまを見に行く。小さな家。狭い玄関なのに
大きな犬がのっそりと寝ていて驚く。犬はちらりとこっちを見て、あくびをする。
甘酒をいただく。田中さんは酔って昔の話をたくさんする。
おひなさまは五段飾り。どれも小さく、それでいて、大きく見えて不思議な気持ちになる。
夢を見そう。たくさんのおひなさまに襲われている夢を。
帰宅十一時。フェラチオ。二度。
617 :
吾輩は名無しである:2006/09/15(金) 18:57:33
シンサンメイの表紙に付いて。
618 :
吾輩は名無しである :2006/09/17(日) 16:57:04
今「ひかりごけ」で卒論作成中。
この作品を読んだ時の戦慄は今でも忘れられない。
はじめて「身の毛もよだつ」って感覚が分かった気がする。
存在そのもが罪である。それは、裁きの問題ではない。
と、泰淳は「ひかりごけ」で言いたかったのかな。
620 :
吾輩は名無しである :2006/09/20(水) 14:00:53
成る程。難しいなぁ。
私は「殺人によって人間の歴史は紡がれてきた」
ってことを言いたいのかな、と思った。
621 :
吾輩は名無しである:2006/09/28(木) 22:18:13
>>618 どんな卒論になるの。ちょびっと教えて。
622 :
吾輩は名無しである:2007/01/07(日) 23:52:17
滅亡について
623 :
吾輩は名無しである:2007/01/07(日) 23:59:19
人殺しが人殺しを裁けるかよ。
この前も死刑が執行されたよな?
あれも殺人だよ。人殺しだよ俺もお前も。
624 :
吾輩は名無しである:2007/01/08(月) 00:02:00
「富士」は?
625 :
吾輩は名無しである:2007/01/08(月) 00:06:34
永山則夫を殺したんだよね僕らは。
626 :
吾輩は名無しである:2007/01/09(火) 22:14:08
すべてこの世は、生々流転。
627 :
吾輩は名無しである:2007/01/20(土) 05:54:37
【求人募集中】
「富士」を
ツッツクことの出来る勇気のある方…。
628 :
吾輩は名無しである:2007/01/20(土) 06:19:58
【求人募集中】
「富士」を
ツッツクことが出来る勇気のある方…。
629 :
吾輩は名無しである:2007/01/23(火) 17:02:18
吉本が高く評価している。
630 :
吾輩は名無しである:2007/01/24(水) 13:41:36
ああ、俺も読んだけど、これかな?
「この二人(武田泰淳・太宰治)は、大変な人だと思います。
人によって好き嫌いはあるでしょうけど、好き嫌いだけで
判断することはできません。この人たちは、それで片付け
るわけにいかないものを持っています・・・・」
あとは自慰サンの『真贋』を買って読んでね。
631 :
吾輩は名無しである:2007/01/24(水) 19:14:33
あれッ、ここでも鉄板のように吉本氏を自慰サンって
呼ぶんですか?
632 :
吾輩は名無しである:2007/01/25(木) 08:28:55
哲板じゃぁ、自慰も出来ない爺さんってことらしいが、
自慰サンは吉本隆明だけに付けられたものではない。
633 :
吾輩は名無しである:2007/01/25(木) 22:08:07
僕も吉本さんの『真贋』を読みました。
氏の武田泰淳と太宰治への評価は絶対的ですね。
太宰治が好きだというのは有名ですが、
武田泰淳への超評価には驚きました。
634 :
吾輩は名無しである :2007/01/28(日) 10:30:34
太宰は今でも若年層に人気ですが
武田ももっと読まれるべき作家ですよね。
635 :
吾輩は名無しである:2007/01/29(月) 22:07:24
泰淳和尚は、無敵です。
636 :
吾輩は名無しである:2007/01/30(火) 13:54:47
635
鬼籍に入ってるからか?
637 :
吾輩は名無しである :2007/02/04(日) 12:52:14
『ひかりごけ』を読んでいて違和感を感じた事を。
女性の影が全くない。
これって何か意図的なことなんだろうか。
638 :
吾輩は名無しである:
俺は、あの船長に女性性を感じたな。映画で、三国連太郎がその辺を
巧く演じていた。慈しむように、仲間の肉を舐るあたりは、不可思議
な母性さえ感じた。そもそも女性器を思わせる薄暗いじめじめした
洞窟に生息するひかりごけそのもが女性性を感じさせる。番小屋の
男達が、洞窟内のひかりごけであるかのようだ。