>>919 俺はそこがいいと思ってしまったわけで。
人っていつの時代も変わらんもんなのね、なんてな事を
しみじみ感じた思い出深い作品なのである「坊ちゃん」は。
928 :
鼎:2005/11/05(土) 23:40:39
そして、そういういわゆる心理主義的ではないこころを描こうと懸命だったんじゃないかな、そうせき
929 :
鼎:2005/11/05(土) 23:49:22
少年や若者を主人公にした物語は大きく二つにわけらる、主人公が成長するかしないかによって。成長するなら教養小説。成長するってことはある人間がその所属する社会の規律を内面化するということ
930 :
鼎:2005/11/05(土) 23:54:28
でもこの塵界が普遍的善を備えているとは言い難く。ゆえに物語内で成長しない主人公の方が魅力的だったりする、坊っちゃんもそうだし、ハックも、漫画だけどルフィもそうだし
931 :
鼎:2005/11/06(日) 00:03:41
めるす君をはじめ、坊っちゃんがいいという人はモトモト建前と本音の使い分けというか、偉い人の言う欺瞞的な言説に対して違和感を持っていて、それを代行する坊っちゃんに共感するのではないか、なんて言ってみる
「言ってみる」って、それ別に普通の読み方だと。
933 :
鼎:2005/11/06(日) 00:22:42
普通の評を受けたところで先を続けます。こういう成長しない主人公をうまく形にしてしまった小説家って以降書けなくなったりすることが多いじゃん、サリンジャーもマーク・トウェインも欝になっちまうし、なぜそうなるかは省略するけど。
934 :
鼎:2005/11/06(日) 00:26:31
にもかかわらずその後ちょっと実生活では欝っぼくなるもののその苦しみを作品に昇華しようと書きつづけたソウセキは偉いってはなしですよ、なんて言ってみる
>>931 でも「坊ちゃん」つまらん、て人も結構いる事に俺はびっくりしたわけで。
高校生とかが読むと共感する人が多い作品だと思うんだけども。
サリンジャーといえば、彼がモデルの人物が出てくる映画があったような。
シューレス・ジョーがなんたらっていう。
いや多分坊ちゃんて高校生には分からないよ。
あれ一応就職してからの葛藤だし。
社会人としての挫折の話だから、社会人として挫折しなけりゃ
当然分からない。
あと逆に、社会人になる前にそういう挫折があり過ぎた人も
分からないかもしれない。
>>936 大人というか周りの建前とかが嫌になるのって高校位ではなかろうか。
社会人だと、もうそういう感覚に慣れてるもんなのでは?
939 :
鼎:2005/11/06(日) 00:35:17
坊っちゃんは文句なしにおもしろいっすよ。誰か評論家がソウセキが坊っちゃんと猫しか書かなかったら日本文学の現状はもっと違うものになっていただろうっていってたのもウベナルカナ。映画の方は初耳、今度見てみよう
>>939 シューレス・ジョー.ってのは本の名前で
映画は「フィールド・オブ・ドリームス」
だったのである。間違えてしまったのである。
941 :
鼎:2005/11/06(日) 01:14:35
フィールドオブドリームスにそんなのでてきたっけ?まあこれ以上追求してもスレ違い二なりそうなので俺の中の良識をフル稼働してそれについて雑談したい気持ちをぐっと押さえてみますよ、なんて月並みの俺が言ってみますよ
>941
うろ覚えであるが、「今はビデオを作ってる」といってた
何だか暗そうな黒人が小説でのサリンジャーに該当する
のではないかと…
>>めるす
スレに沿った話をしろよ。
あちこちで思いついたことを並べてるだけじゃないか、くだらん。
そんなものは雑談スレだけにしてくれ。
946 :
吾輩は名無しである:2005/11/06(日) 02:36:31
学生の時に読んで衝撃を受けたけど、
最近になって、実は先生とKと奥さんとの三角関係(Kは先生のことが好きで
奥さんにとられて自殺した)という新見解があるのをきいて、
別の意味でまた衝撃をうけた。
948 :
吾輩は名無しである:2005/11/06(日) 11:20:30
夏目漱石のこころで疑問に思うところはどこですか?いっぱいおしえてください。資料の参考にさせていただきます。お願いします。
>>947 多分946をバカにしてるんだと思うが、
そんなにいうほどバカなレスではないと思うよ。
950 :
吾輩は名無しである:2005/11/06(日) 12:30:02
最近、評論家や読者に対して色々と疑問が生じる・・・。
作家が作品に込めた主張を越えて後世の人間が新たに色々と意味や解釈を
与えたがるのはどうしてなんだろうか。
「こころ」はそんな陰約的でもないし、読者はそれに対して多岐亡羊で
あるべきではないんじゃないか。
重箱の隅を楊枝で穿ることは新たな発見に導くものでもあるけど、
小説を古文書なんかを見るように読んではいけない・・・。
951 :
吾輩は名無しである:2005/11/06(日) 12:42:34
古典や正典を批判していく作業が学術ですよ。
952 :
吾輩は名無しである:2005/11/06(日) 12:48:14
>>951 哲学や科学においては脱構築は大きな意義がある。
だが多くの小説においてはそうではない。
>>950 「作者が作品に込めた主張を越えて」と
言い切れる人間は、ものを知らないか、漱石並みの知性と思想の持ち主であるか
どちらかだよ。
>>950 まわりの人間だって古文書同然だよ。それを
感じなくてすんでいる君の幸せに文句つける気はないけどさ。
955 :
吾輩は名無しである:2005/11/07(月) 00:17:20
こころの作品は私にはまだまだ謎が多い。みんな疑問に思うヶ所はどこですか?教えてください。ほんとに頼みます
>>955 随分シカトされてるな〜。
研究本に出ていない情報なんかをこんな所で聞いても中々見込みは少ないよ。
第一人に聞いて日々を過ごすより自分が感じたその謎を掘り下げた方がいいよ。
それにしても、こういう質問には
>>952のような人間は答えないだろうが
>>953-954の類の人間は助け船を出してあげないのかい。
いや、別に疑問ないんだよね。
名作ってのは疑問がないもんだよ。説得力に満ちているから。
958 :
ヤマ:2005/11/07(月) 01:15:43
[メモ]から とりあえず最初の部分
日本近代文学大系27巻43ページ//扉絵の意味。
私はその人を常に先生と呼んでいた。//先生は確か思想家だったが・・
私が先生と知り合いになったのは鎌倉である。//私のこの時の年齢。
「暑中休暇を利用して海水浴に行った友達からぜひ来いという端書を受け取ったので、」//この友達は以後登場しないがどういう関係なのだろうか?何か怪しいといえば怪しい。
「私がすぐ先生を見付け出したのは、先生が一人の西洋人を伴れていたからである。」//この西洋人も怪しい。
その西洋人の優れて白い皮膚の色が、掛茶屋へ入るや否や、すぐ私の注意を惹いた。//たしかに目立つと思うが・・
猿股一つで済まして皆なの前に立っているこの西洋人がいかにも珍しく見えた。//やけに日本に馴染んだ西洋人。
「一言二言何かいった。その日本人は砂の上に落ちた手拭を拾い上げているところであったが、」//誰かが言っていたが、先生の動作は何か身体的に中途半端な、意識の劣等性を感じさせる所が多い。
扉絵の意味ってw「こころ」がどんだけ出版されてると思ってるんだ
そんなの出版社に聞けよ。
要するに958は、これらの疑問点から
だから「こころ」ホモ小説だ、といいたいのだろうか?
なんかよく分からないレスだな。
961 :
吾輩は名無しである:2005/11/07(月) 01:37:40
955です。私なりにも疑問点はいくつかございますがもっと疑問をさがしたい。そして自分なりに解読したい。疑問を下さい。。
962 :
ヤマ:2005/11/07(月) 02:12:00
わかちゃいないなぁ。書き方も悪かったが、「先生が?縁側に座って外を見ている?」初版本にもある有名な版画?のことだよ。
ちょっと本文を読めば「これは?」というところがいくらでも出てくるだろう。すこし本文に対する疑問の例を挙げただけだよ。
「疑問疑問」と言っても、とにかく自分で考えなくては…
>955 殿
人名がほとんど明らかにされていないのに対して
地名に関してはきっちり書いてあるのはなぜか。
これが私のとっての謎の一つです。
964 :
吾輩は名無しである:2005/11/07(月) 09:06:27
じゃあ962サンはどーいったところが疑問におもわれているのか聞きたい!
自分が疑問に思ったことを聞くのが普通で、
人に「あなたの疑問はなに?」と聞いて回るのは変質者。
966 :
吾輩は名無しである:2005/11/07(月) 12:39:45
変質でもぇぇから君以外の人でおしえて下さい。
>955
さんは、こころ を取り上げて論文を書こうとしているのだよ。
そのテーマ探し・・
968 :
吾輩は名無しである:2005/11/07(月) 14:43:55
そうです!だからめんどくさい人はいいんで協力してくれる人お願いします!
うるせーなー。お前みたいなやつは漱石読むな。
中多に秋宏でも読んどけ。
970 :
吾輩は名無しである:2005/11/07(月) 17:27:47
Kの怨念
971 :
鼎:2005/11/07(月) 17:56:51
いや、論文のネタ探しなら最初にそう明記しておいた方がよかったんじゃないですか?
973 :
吾輩は名無しである:2005/11/08(火) 00:09:56
本当は漱石が主題にした何やらかにやらよりも、
現出がたのしいわけでもないのに、
何が楽しくて、私は楽しんでいて、
なにがあるからよむのだろうか?
「現出」?
理由は分かんないけど私は「こころ」分かっている、
といいたいのだろうなあ
ということは分かった。そんな内容はもっと普通に書いてくれ。
975 :
吾輩は名無しである:2005/11/08(火) 09:35:55
私は先生とできてたの?
976 :
鼎:
無理してそう読む必要はないと思うんだけどなあ。あれは理想と恋愛の板挟みになるからこそ悩みも深くなりついには解決不可能な場所に転位するんであって、もし三角関係の話と読み替えたらへたすりゃ単なるゴシップに堕しかねないと思うんだけど。