1 :
吾輩は名無しである:
20世紀イタリア文学の第一人者、イタロ・カルヴィーノ。
パヴェーゼ、モラヴィア、パゾリーニ、エーコなども横目で見つつ、
この異端の作家を読み解いていきましょう。
異端、なの?
3 :
吾輩は名無しである:02/11/07 04:23
はい。一例を挙げると
戦後間もない頃のネオリアリズム全盛のイタリアにおいて、
すでに寓話的な手法で作品を書いていたという点で。
好きな順。
『冬の夜ひとりの旅人が』
『マルコ・ポーロの見えない都市』
『レ・コスミコミケ』
『柔らかい月』
『木のぼり男爵』
『宿命の交わる城』
『遠ざかる家』
『アルゼンチン蟻』
『蜘蛛の巣の小径』
『まっぷたつの子爵』
『マルコヴァルドさんの四季』
『イタリア民話集』
あ! パロマー!
岩波の『むずかしい愛』も、一応好き。
6 :
吾輩は名無しである:02/11/07 04:36
良かった、好きな人がいて。
出来たら、感想も簡単にお願いしたい。
パロマー最高。各掌編に1〜3の3桁の番号がついてる。
つまり3の階乗=27本の短編が収められている。
そしてその1/2/3にはそれぞれ
1は、一般的に<視覚による経験>を表わし、ほとんどいつも自然の形態を主題とする。テクストは記述の方式をとる。
2は、人類学的もしくは広義の文化的要素が現われてくる。ここで語られる経験は、視覚的条件以外に言語・意味・象徴をも含む。テクストは物語ふうである。
3は、より思索的な経験を扱っている。宇宙・時間・無限・自我と世界との関係といった世界にかかわっている。読者は記述や物語から瞑想の世界へと導かれる。
という分類がされている。
つまり1.1.1.の「波のレクチュール」は、そのタイトル通り、
波を見る=読むことだけで作品が成り立っている。
確認しながら読んでいこう。
『冬の夜〜』はメタフィクション。作中作の連続。読むことについての小説。
じゃ、寝る。
勘弁マスターの書き込みが最も多いとは、文学板もどうなってんだwww
10 :
吾輩は名無しである:02/11/08 02:25
>かんべ
不在の騎士はどこに入るんじゃい?
11 :
吾輩は名無しである:02/11/08 07:16
車の渋滞の話があったでしょう。
パロマーだったけな。あれはなかなか話が進まずに
渋滞感そのものでよかった。
「冬の夜」もいいが、私は「コスミコミケ」が好きだね。
>>10 何だよかんべって(w
そういう略し方は牛焼肉定食だけで勘been
持ってないから入れるの忘れた。
寓話三部作の最初のやつだ。米川訳で読んだ。けど、
寓話で最初に読んだのが『木のぼり男爵』だったから、
やっぱそっちの印象が強い。
ん? 良い順ではなく好きな順なのじゃよ。
だから『木のぼり男爵』の次か。
パロマーは『冬の夜』と同じくらいかどうかってとこだな。
ところでマヌケな質問かもしれぬが、『冬の夜』の日本人作家、
タカクミ・イコカって誰がモデルなんだ?
『罪と罰』の引用くらいなら分かったんだが。
14 :
吾輩は名無しである:02/11/08 18:45
パヴェーゼの後継者と言われているけど、
作風全然違うよね。みなさん、パヴェーゼは読んだことありますか?
ダボハゼなら喰ったことあります。
16 :
吾輩は名無しである:02/11/08 20:27
17 :
吾輩は名無しである:02/11/08 20:46
---- 常識では考えられないことをする会社、その名はS○NY ----
先日、S○NYの製品を購入した
入っているはずの部品が一部欠品していた
電話を掛けてクレームを付けた所、宅配便で送ってくれると言う
すると、その部品を料金着払いで送って来やがった
うーむ、入ってなかったから、クレーム付けて送らせたのに
それを着払いで送ってくるとは・・・
全くもって何を考えているのやら
>>14にまともなレスも付けられないなんて、文学板もレベルが低いね。
19 :
吾輩は名無しである:02/11/09 00:09
>14
あるよ。しかし全集、確か完結してないのに最早品切れ重版ナシばっかでしょ。
どうなっとるんじゃ晶文社&河島! 、、、とも責められんか。
21 :
吾輩は名無しである:02/11/09 01:43
「カルヴィーノの文学講義」読んだよ。
この人の講義なら、飽きないだろうなー。
わたしは「まっぷたつの子爵」と「柔らかい月」が好き。
>>14 講談社『酔っぱらい読本(伍)』に詩が収録されてる。
吉行淳之介監修。各巻ラストに吉行淳之介の作品が(w
これは河島訳。
あとは白水社の『現代イタリア短編選集』の「都会」
これは米川訳。
似てるのかな。あまりそうは思わなかった。
全集安いからそのうち買おうと思っていたのだが、品切れなのか。
勘弁マスターは絶対今夜Barスレか雑談スレにいたにごはん10000杯
かんべって何者?
25 :
吾輩は名無しである:02/11/09 18:18
>>24 バーベキューのときにベントレーを運転してくれた
『アルゼンチン蟻』 ってどんな作品よ。
27 :
吾輩は名無しである:02/11/11 02:15
木登りあげ
28 :
吾輩は名無しである:02/11/11 09:04
>>26 家の中に大量の蟻が発生して、
いくら駆除してもキリがないって話。
29 :
吾輩は名無しである:02/11/12 00:59
>>14 「月とかがり火」は読んだ。
作風は違うと思ったけど
この人に認められてカルヴィーノはデビューしたんだっけ?
>>26 『アルゼンチン蟻』は国書の幻想文学集に収められている中編。
カルヴィーノとしては珍しく、というか1965年までの彼としては珍しくないが、
乱暴に分けるとリアリスム。戦後イタリアの体制への批判が根底にあって、
典型的な彼の作風ではないが、イタリアならではの作品だと思う。
とりあえず読んでいるヤシはほとんどいねえってことで。
もう「水に流して」しまえ。<このスレ
32 :
吾輩は名無しである:02/11/13 18:32
そんな意見はまっぷたつにしてしまえ!
引きこもります。木の上に。
理由:姉の執拗なイジメに耐えかねて
34 :
吾輩は名無しである:02/11/14 10:34
文学板の底の浅さを思い知った・・・。
本当に本読んでるやつは、2ちゃんなんかしないという罠。
>>3 『木のぼり〜』『パロマー』『まっぷたつ〜』『魔法の庭』なんかもネオ・
リアリズム的と言われているので、その潮流全盛期にあって寓話的手法を
とったので特異だった――と表現した方が誤解がないかもしれないですね。
作家の経歴を云々すると、また誰かさんに「作品自体に対峙せよ」と
叱られてしまいそうですがw(だってイタリア語読めないから文体語れ
ないもーん)、彼は少年パルチザンだったわけで…。
『くもの巣の小道』(K文芸文庫か白水uで復刊希望)なぞも出版当時、
イタリア人は当然、パルチザンの森のことに思い及ばせたでしょう。
その意味で、彼の死後奥さんがまとめた作品集『サン・ジョバンニの道』
のなかの「ある戦闘の記憶」は興味深い。短いのですが、当時の述懐です。
ファシズムが作家に、そしてイタリアに落とした翳を思い知らされる。
戦争や革命が民族にもたらしたトラウマにより出来たものに、何となく
吸い寄せられるので、ほぉと思って読みました。
アメリカの優等生として穏やかな戦後復興をなし得た日本と違い、あの
戦争は、ヨーロッパ各民族をさまざまな形で傷つけたと分かる。それは、
日本文学や芸能の「陰翳」と質をまったく異にして、精神の底に深く根強く
はりついた耐えがたい記憶なのでしょう。そこから派生したネオ・レアリ
ズモであり、実存主義に構造主義であり、ヌーヴォー・ロマンであり…。
>>31 読んでいても「書かない」読書家の方が多いみたい。流れに何かひっか
からないと、書き込めないものでは?
私なんぞは、ちゃちゃ入れて良い情報を仕入れられれば…と来ていますが、
優良コテハンさんたち他の書き込みを観察してみるとw、自分の気分を
尊重してカルヴィーノのように洒脱に遊んでいて面白いです。
36 :
吾輩は名無しである:02/11/14 23:55
ちょいと話を変えるようでごめんよ。イタリア文学関連の
スレが見当たらないので・・・。
パヴェーゼをモラヴィアは否定していたそうだけど、なぜ?
そういや、パゾリーニ対カルヴィーノのという構図もあったなあ。
>>35 >作家の経歴を云々すると、また誰かさんに「作品自体に対峙せよ」と
>叱られてしまいそうですがw
誰かさんって、誰か知らないけど、そういう突っ込みも古いよね。
38 :
吾輩は名無しである:02/11/17 16:07
まともなレスは>>35だけという、文学板の実力。
25歳。
去年まで金無し君だったけど、オンラインカジノとパチンコで
二年で350万貯めた。一度やってみなよ。
初回のみだけど、1ドル以上のチップを買えば30ドル(4000円くらい)貰える。
もらうだけもらってプレイせずに換金することもできるし、ルーレットで赤か黒に
思い切って賭けてしまえば50パーセントで二倍になる。
金なきゃオフラインでゲームすればいいだけ。暇つぶしになる。
ビデオポーカーとかスロとか色々あるのでマジでお勧め。
http://www.imperialcasino.com/~1kl5/japanese/
ここは2ちゃんですよ?
大学研究室のサイトではないんですよ?
38は何を期待しているんですか?
分かり切ったことを書き込んでバカにしたつもりですか?
その発言は自分にもはね返ってくることを分かっていますか?
41 :
吾輩は名無しである:02/11/17 16:23
煽るなよ、38。
まあ、イタリア文学関係のスレもないことだし、
マターリいこうや。
42 :
吾輩は名無しである:02/11/17 16:25
「訳者あとがき」を書き込めば38は満足なのかなあ。
そっちの方が実力ないと思うけど(プ
43 :
吾輩は名無しである:02/11/17 16:27
和田忠彦のこと?
それはそうと、ユリイカの「イタリア特集」ってひどい出来だったな。
>>42 俺はあんまり読んでないから、あとがきでも興味を持って読めるよ。
これは推測だが、マダムBは底上げならぬ底下げを狙ってるんだと
思うな。
どっちにしてもまー、気軽さを求めているもんもいるっつーことで一つ頼むよ。
>>41 同感。
36さんみたいな疑問は、情けないが正直ぜんぜん答えられないで残念。
評論や雑誌の記事などが苦手で、系統立てて本を読んでいないもので。
底上げも底下げも狙わずw、ただせっかくのスレなんだし、他の人が
どんな切り口で楽しんでいるのかとか、訳者あとがきでは十分に
得られない作家情報などもらえればと思うだけですよ。
イタリア文学って、もっといろいろありそうな気がしないでも
ないですが、やはり須賀敦子さんが死んだこととかが痛いのでしょうか。
岡本太郎さんとかいう、わりと若い研究者がいませんでしたっけ?
>>43 ユリイカの特集では、カルヴィーノはどんな紹介されていたんでしょう?
本邦訳が出ていない作家で、注目の若手なんぞは出ていましたか。
>>1 「軽さ」はわかるのですが、「速さ」についてできれば見解を
ちょっと説明してくだされば…。
イタ文って、こうしてみるとみんな異端っぽく見えます。
>>45 1じゃないけど、たぶん
「軽さ」「速さ」ってのは『文学講義』からとったんじゃないのかな。
>>46 速攻レス、どうもありがと!
(その手の本も読んでいない…。)
21のレスもあったね。今度確かめます。
というわけで、きょうもまたひとつ収穫が
あってハッピー。どうぞまた、よろしく。
48 :
吾輩は名無しである:02/11/21 02:11
終わってんの? このスレ
「不在の騎士」ベネッセハードカバー版(だったかなあ)を
再び入手したいよ・・・
ダメだろ、松籟社のアレは。
いやダメじゃないけどカッチョコワリィ!
>>48 もう少し続けよう。
不在の騎士ハードカバーは国書じゃなかったっけ?
文学の冒険シリーズだったと思う。
あのカバーは確かに良かった。
まだどこかの本屋の片隅に残っていないかな?
あの国書の装丁、オレも大好き。濃緑の枠の中に、アジルールフォが描かれている
やつだよね。あれは絵本作家&イラストレーターでもある北見隆の装画。
てか、国書の「文学の冒険」シリーズは、選ばれている作品はもとより、コスタビ
使ったレム、ルソーのアジェンデなどなど、装丁もなかなかそそる。
51 :
吾輩は名無しである:02/11/23 07:40
あ、それだよ。<濃緑のヤツ
国書だったか。じゃあまだ在庫あるかもしれんね。
問い合わせてみよ。
52 :
吾輩は名無しである:02/11/23 08:49
>51
もうないよ。古本屋あたるべし。
国書は装丁いいよね。文学の冒険に限らず。
ちなみに、ちくま文庫版『冬の夜ひとりの旅人が』も品切れ。おーい。
国書は色遣いがいいやね。ふと見ると「不在」の定価1300円。う〜む、安いな。
にしてもちくまの「冬の旅」ですら品切れとは、寒い時代だと思わんか。。。
マダムの挙げてる岡本太郎、須賀の大ファンである自分は、こないだ「須賀敦子
のトリエステと記憶の街」を書店でみかけて、おっ、サバの街、しかも太郎?、
と衝動買い。、、、当たり前といえば当たり前ながらも、あの太郎じゃない
事に気付いたのは家に帰った後。
さほどイタ文詳しくないので、神が降臨してくれると有り難いのだが。他力本願。
今日、「冬の夜ひとりの旅人が」(文庫じゃなくて松籟社版だけど)を買ったよ。
前買ったのは人にあげてしまったから。
私も神光臨希望。
55 :
吾輩は名無しである:02/11/25 01:35
ウンベルト・エーコ降臨きぼん。
だめなら、「よもたん」こと四方田犬彦でもいいや。
56 :
吾輩は名無しである:02/11/30 10:16
神もエーコもよもたんも降臨しないのか!
ところでおまいらカルヴィーノの何に心惹かれるのですか?
ヌーヴォー・ロマンと違って、観念性ばかりが肥大していないとこ。
文学が遊戯だと教えてくれるとこ。あと、物語の面白さ。
んでもって、
・・・蓮実と違って、おれの悪口書いてないとこ。
58 :
吾輩は名無しである:02/12/04 17:48
age
堕天使の降臨ばかりで恐縮だけれど――
>>14 パヴェーゼの後継者>
『魔法の庭』の解説見ていたら、この作品集の執筆当時、カルヴィーノは、
共産党の機関紙『ウニタ』ピエモンテ版(日刊)の文芸欄編集のかたわら、
チェーザレ・パヴェーゼの紹介で入社した出版社エイナウディの新進編集者
として解放後の新しい文化形成に政治的(「政治的」に傍点打ってある)に
積極的にかかわっていたのである――とあったよ。
作風のことでなく、そういう意味での後継者なのかな?
観念性が肥大化していないで遊戯的――というのには同感なんだけれど、
言葉も、素材も、構成も…。どうも私は入り方が悪かったのか、
「反ファシズム」「共産主義」のイメージがはりついてはがれない。
…何か不幸だね。
60 :
吾輩は名無しである:02/12/04 21:21
452 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/12/04 19:40
ixionって容姿に自信がないらしいね。
文学好きの奴って、やっぱコンプレックスを抱えた
のが多いのかな。俺も162センチしかなくてルサンチマン野郎。
453 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/12/04 19:42
秀才ixionだが、容姿が悪い。
馬鹿ころにゃんだが、容姿が良い。
さぁ、どっちに抱かれたい?>>女
454 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/12/04 19:43
ころにゃんってエスパー伊藤似らしいぞ。
455 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/12/04 19:44
ixionかわいい。
コンプレックス抱えた秀才は萌えるね。
456 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/12/04 19:44
ixionに決まってる。
===この話題終了====
457 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/12/04 19:46
ころにゃんってエスパー伊藤似らしいぞ。
458 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/12/04 19:46
江頭のまちがいだろ
459 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/12/04 19:47
ixionの顔がエスパー伊藤だったら、
どんなにインテリでも引きますよ私は。
460 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/12/04 19:47
ころにゃんってホーキング青山みたいな感じらしいぞ。
461 名前:吾輩は名無しである 投稿日:02/12/04 19:47
ころにゃんは堂本光一に似てるらしいよ。
本人が言っていたから、本当かどうか分からないけど。
過去ログ参照。
61 :
吾輩は名無しである:02/12/04 21:22
良住人が皆いなくなると思う。
二度と2ちゃんねるに来ない。
おまえの責任だ。
マジでおまえのせいだよ。
2ちゃんねるから文学の火を消した。
62 :
吾輩は名無しである:02/12/05 01:38
>>61 誰に言ってるの?
>>59 >「反ファシズム」「共産主義」のイメージがはりついてはがれない。
そうかななあ、おれはむしろそういう政治性をあまり感じないんだよね。
63 :
吾輩は名無しである:02/12/08 10:08
>2ちゃんねるから文学の火を消した。
つーか、カルヴィーノを語れる奴が皆無という点で
もうとっくに消えてる。
64 :
吾輩は名無しである:02/12/08 10:59
ころにゃんの方がいいよ。
65 :
吾輩は名無しである:02/12/08 22:38
>63
えらそーに。そんならてめえで語れよ
66 :
吾輩は名無しである:02/12/09 02:07
おまえが語ったらな。
67 :
吾輩は名無しである:02/12/09 02:15
68 :
吾輩は名無しである:02/12/09 23:30
>>59 後継者という呼ばれ方はあまり重要でない気がする。
せいぜい「パヴェーゼに見いだされた」程度の意味しか持たないのでは?
私はあまり彼の政治的バックボーンは意識していないな。
(読解力に問題があるというのもあるけれど)
「反ファシズム」や「共産主義」を意識させるのは
初期作品のみならず後期の作品でも同様ですか?
69 :
吾輩は名無しである:02/12/10 02:13
>「反ファシズム」や「共産主義」を意識させるのは
>初期作品のみならず後期の作品でも同様ですか?
いや、初期作品だけだね。
後期になるほど、政治性からは自由になっていく。
マダムB、、、
別に煽るわけじゃないが、
ちゃんと読んでないでしょう。
70 :
吾輩は名無しである:02/12/10 23:34
>>69 > いや、初期作品だけだね。
> 後期になるほど、政治性からは自由になっていく。
うん、私もそう思うけれど
あえて後期のものに政治性を見出す読み方もできるのかな
と思って聞いてみたんだ。
逆に初期作品で彼の政治的主張・見解が色濃いものって何だろう?
「蜘蛛の巣の小道」はパルチザンを扱っているとは言え
政治性はそれほど感じられなかった。
(ずいぶん前に読んだきりだから今読むとまた違うかもしれないけどね)
71 :
吾輩は名無しである:02/12/11 00:18
>>70 アレゴリカルなものの見方をしたがる人にとっては
『祖先三部作』も充分政治的な作品群なのかもね
72 :
吾輩は名無しである:02/12/14 23:27
>>71 そうですね。自分にもそういう傾向はあるかもしれない<アレゴリカルなものの見方
少なくとも読んだ当初は三部作から政治的なものを多少なりとも感じたように思います。
それでも三部作は好きですが。(特に「木のぼり男爵」が)
73 :
吾輩は名無しである:02/12/15 18:02
軽さ、あげ。
>>69 遅レスですみません。まずい、煽られているじゃないかw。
35の通り慎重に、読んだものしか挙げていないw。
『レ・コスミコミケ』『冬の夜〜』も読んでいないんじゃあ、
論外ですよね。どちらも図書館で借りてきたことがあるのだ
けれど、むらっ気が多い気分屋なので気が乗らないままに
返却してしまった。
正直なところ私は読書量が少ない人間で、10年ばかし本を
まともに読めない時期があったので、つまみ喰いした断片
しか頭にない状態。
だから、これからこの板の情報を元に、つなげる作業を
していきたい(フォースターの言葉を借りてOnly connect…)と
思っています。昔は経済思想みたいなのを勉強していたので、
頭の底にその枠組みがこびりつき、社会を寓話的に眺める姿勢に
強引にひきつけ小説を読む癖がある。だから、不幸というわけで。
もっとそこから解放されながら、「軽さ」「速さ」の
カルヴィーノを味読したいと思う。
ってなことで、ごかんべんを!
『見えない都市』を何度も何度も読み返してしまう。
76 :
吾輩は名無しである:02/12/19 22:07
「マルコ・ポーロの見えない都市」、「宿命の交わる城」、
「レ・コスミコミケ」、「柔らかい月」、
そして「蜘蛛の巣の小道」復刊キボーン!!!
>>76 『見えない都市』はおととし再刊されたばかりなんだけど…。
もう品切れなのかな?
78 :
吾輩は名無しである:02/12/20 23:04
『むずかしい愛』の文庫版ももう在庫僅少だってさ。
79 :
吾輩は名無しである:02/12/20 23:06
80 :
吾輩は名無しである:02/12/28 08:47
81 :
吾輩は名無しである:03/01/07 13:19
今、『木のぼり男爵』を読んでるけど、
ラテンアメリカ文学のようなめくるめく面白さは今のところないな。
でも、50年代に書かれているという点で評価できるかな。
そのころ、イタリアは「ネオリアリズモ」全盛のはずだから。
『まっぷたつの子爵』、『木のぼり男爵』、『不在の騎士』は
「僕らの祖先3部作」と言われているらしいけど、
みんなはどれが一番好き?できたら、その理由もおしえてちょ。
それと、『木のぼり男爵』を読んだ人の感想も聞きたい。
82 :
吾輩は名無しである:03/01/08 00:24
>でも、50年代に書かれているという点で評価できるかな。
>そのころ、イタリアは「ネオリアリズモ」全盛のはずだから。
日本における『ドグラ・マグラ』みたいなもんかね。
私小説全盛期に書かれてたはず。
いま読むと冗長なところも似てる気がする……。
「見えない都市」再刊していたのですか?
さ、探さなくちゃ!
>>83 河出書房新社のブラッドベリ新刊『塵よりよみがえり』の後付に、
文庫「20世紀SF 全6巻」やラファティ『地球礁』と並んで宣伝が
出ていたのが、何かいい感じであった。
>>82 そうそう、『木のぼり男爵』、ちょっと冗長だよね。
米川さんの訳もあまりこなれてないなあ、と思ったら、
初めての翻訳の仕事がこれだったらしい。
どうりで・・・。
「手紙で読書から怒られた」ってあとがきに書いてあるくせに、
初版の時から大幅な改訳はしていないらしい。
してよ!
訂正:読書から怒られた→読者から怒られた
>>71 >アレゴリカルなものの見方をしたがる人にとっては
>『祖先三部作』も充分政治的な作品群なのかもね
つーか、思いっきりそういう風に読まれることを
カルヴィーノ自体が意図してるし・・・。
亀レス、スマソ。
↑81うるさいよ。
ここらで、心に残ったカルヴィーノ作品を
みんなで挙げていくってのはどう?
>>88 そういうときは自分から挙げるがよろし。
おいらは「見えない都市」「コスミコミケ」「柔かい月」かな。
「くもの巣の小道」も実は好きだ。
反則技で『なぜ古典を読むのか』に一票。
あれを読んだら絶対にスタンダールの『パルムの僧院』とか、
ヴォルテールの『カンディード』とかを読みたくなる。
幻想文学体系の新装版で『現代イタリア幻想短篇集』って、まだ新刊で手に
入るみたいですね。さっき体系の方の『アルゼンチン蟻』を読んだら確かに
面白かった。安部公房作品を彷彿させる。
しかし、特筆すべきは、ついでに読んだランペドゥーサの『リゲーア』で、
久しぶりに文学の美的至福に酔う絶品であった。ヴィスコンティ映画『山猫』
の原作者だ。この作品集、買って損はないと思う。
今夜、この作品をあと二度ほど読んでから、『レ・コスミコミケ』を読んで
みようと思う。
『蟻』に附された作家紹介で、ようやくカルヴィーノという人の流れが
わかった気がしたよw。鵜呑みにするわけじゃないけれど、次のような内容。
――レジスタンスの経験をもとにネオ・リアリズムの作家として出発。
50年代にネオ・リアリズムが停滞状態に陥ると、三部作『我らが祖先』を
著し、幻想的な作風に転じた。そして、『コスミコミケ』からはSF的手法を
用いるなど、更に幻想的作風を強めるが、作品の根底には鋭敏な社会意識と
強固なモラルが核のように存在する。
やはりどこから入ったかで、イメージの食い違いが多少あるのかなと思った。
>>89 「おいら」発見!
>>91 おい、マダム、レスが止まっただろ。
馴れ合ってんじゃねえよ。責任取れ、こら。
レスがつきそうなネタ振れ。
93 :
吾輩は名無しである:03/01/19 03:05
『木のぼり男爵』を読んだ。
この作家の本は初めて読んだけど良かったっす。
読んでいるとイタリアの強い太陽の光や鮮やかな緑の森などが
目に浮かんでくるようで、物語の世界に入り込めた。
エピソードとしては荒ら草ジャンの話がちょっと耳に痛かったな。
荒ら草ジャンはコジモから読書の楽しみを教えられて
本ばっかり読んで実際的な仕事(盗賊だけどw)は腑抜けになってしまう。
結局そのことがもとで命を落としてしまう。
このエピソードは本ばかり読んで引きこもりがちな人にとっては
どきりとさせられるのではないかな。というか、俺がそうだったんだけど。
あとよく分からなかったのは木から地面に降りないという信念を支えていた
ものは何だったんだろうということ。
ヴィオーラの為というわけでもなさそうだし、単に依怙地になってるわけでもない。
人間の社会から離れて違った角度から観察するのはわかるけど
そこで得たものを社会に還元するにはやはり社会にもう一度戻らなければ
いけないのではないか。
と、そんなことを考えた。
今は『蜘蛛の巣の小道』を読んでます。読んだらまた遊びにきます。
94 :
吾輩は名無しである:03/01/19 03:44
>>88 『冬の夜、ひとりの旅人が』
いわゆるポストモダンの技術を駆使しながらも、
その隙間から優雅で感傷的なものがこぼれ落ちる様が素晴らしい。
まあ、ありきたりの感想だけど。
95 :
吾輩は名無しである:03/01/19 04:23
工房のとき、「まっぷたつの子爵」と「柔らかい月」を読んだことが
あるきりだ。当時は「ただのSFのほうがもっと奔放なイメージを
享受できる。」という感想しかうかばなかったんだよなぁ・・
カルヴィーノが好きな人って、他にどんな作家を読んでんの?
やっぱ、ナボコフとかになんの?
>>92 最近、自分のレスで止まったスレがずるずる地すべりしていく墜落感に
酔うような性格の悪さを戒めつつ、長い書き込みへの意欲を禁じ得ないが、
91は誰となれ合っているというのさ?
>やはりどこから入ったかで、イメージの食い違いが多少あるの
>かなと思った。
と書いて、「みなさまは何から入りましたか?」と言外にお伺い
立てている「質問の不在」をくんでくりぃ!
『コスミコミケ』は、鋭敏な社会意識や強固なモラルは、確かに「核」と
表現される程度に薄いという印象だった。でも、それはある意味、観察の
対象となるべき社会自体が、寓話的世界を帯びてきたというか、幻想と
リアリティの境界が薄まってきたというか、つまり生死の安全についての
意識が先進国の人びとの意識から薄まっていく過程で、寓話化するに足る
社会の堅固な特徴(ファシズムや虚無、あるいは左翼運動など)が希薄に
なってきたというか…、そんなことも関係しているのかなという疑問を
持った(作品を楽しむ上では邪な問題意識だが)。それを抱えて、続編とか
後期の作品を読んでみようと思っている。
(^^)
99 :
吾輩は名無しである:03/01/20 02:32
>96
そのとおり。やっぱりナボコフです。
どちらかといえばカルヴィーノでも後期の作品が好みだから。
初期三部作が好きなひとは、また違った傾向なのかな?
100 :
吾輩は名無しである:03/01/20 02:42
>>97 >生死の安全についての
>意識が先進国の人びとの意識から薄まっていく過程で
生死の安全についての意識って何?
また、それが薄まると現実が寓話化するに足りなくなるっていうのも
よく分からん。その相関関係がさ。
あと、
>>91では、「おいら」って奴と馴れ合ってる(?)とおれは
解釈したけど。まあ、そんなこと、どうでもいいけどさ。
上の質問には答えてよ。
101 :
吾輩は名無しである:03/01/20 06:05
>>97 >>左翼運動などが希薄に なってきたというか…
左翼運動は60年代が花盛りなんじゃないか・・・・と言ってみるテスト。
>>99 「言語的遊戯」とか、その武器でもって「頭のなかの錯綜するイメージに
肉迫しようとする試み」が後期カルヴィーノと後期ナボコフに通じ合う
もの…程度の理解だけれど、そういうことで当たっていますか?
できれば表現してもらえると嬉しいのですが…。
ナボコフのスレに山形氏の書評で思ったことを書いといたけれど、
両者とも「知的遊戯」や「表現技法(主に文体なのかな?)」だけが取り
上げられる傾向って、何か初心者には親切じゃない気がするんですよね。
「実験的で、文学通の玄人好みの小説か」という偏見につながる気がして
(カルヴィーノはそんなことはないか)。
テキスト論はじめ文学理論とか文藝批評の実りを学ばない者が、論じるべき
じゃないけれど、語りたいテクスト(私はそれの主たるものが「価値」だと
思うのだけれど)があるからこそ、それにふさわしい技法が取られるわけで、
「取られる」ことにも価値判断が伴うわけで…。技法ひとりを論じるのは、
十分でない気がする。
ナボコフもカルヴィーノも数を読んでいませんが、妙に信頼して読めるのは、
身近な人や物に対するあふれんばかりの愛情の「持ち方」や「発露」が
根底に感じられるからで、決して小ざかしい言語的な技の鑑賞だけに
文学的(美的)幸福があるからではないと推し量っている。つまり初心者にも
扉は開かれていると…。むろん彼らの遊戯をより詳しく分かった人の方が、
より幸福な読者たり得るだろうけれど、私にとっての読書の悦びを他の人と
比べても仕方ない。
「遊戯」というもの自体が、物や人に対する愛情のあり方だと思うし…。
ちょっとした馴れ合い(じゃれること)もねw。私は自分の書き込みに
対しても結構その点は意識的で、ご迷惑おかけします。遊んだ者勝ちさ!
作られた登場人物に感情移入することもあるけれど、ある材料を彼にしか
言い表せないような言い方で残そうとする…その作家の「文に書こうと
いう欲」に打たれることが多いのですが。
でも、この板にくるときには、もっと理論も勉強した方がいいのかな?
>>100 祝・100ゲット!
アバウトな考えなので、確かに雑な書き方になっています。
上の書き込みでちょっと集中力が切れたので、あとでもっと
丁寧に書くようにしてみます。そのときに、自分で矛盾に
気づくかもしれないけれど…。
しかし、
>>上の質問に答えてよ。
こわ〜。
きょうはお天気いいのに、やることためているから外に出られ〜ん。
「寓話」の意味を一応『広辞苑』で当たろうとしてめくっていたら、ガルブ
レイス、カルペンティエール、ガルボ、カルポーという人名の連なりが
面白かった。しかし、飛んでカルボナリの項。炭焼きを装った秘密結社の
説明はいいけれど、「炭焼き風」のカルボナーラの項がないのが変だなー。
しかし、粗挽き胡椒が「炭」には見えない。
× × ×
「寓話」というのは、「教訓または風刺を含めたたとえ話。動物などを擬人化
したものが多い」とされ、『広辞苑』に挙げらた例は、やはりイソップ。
子どもが読むための「童話」や「たとえ話」とごっちゃにされる「寓話」
だが、私はこれは極めて科学的な能力のいる技法なのだと理解している。
つまり、「ある種の人物の性格」「社会や体制、イデオロギーの特徴」など、
対象とするものを限定した上で、客観的に分析し「理念型」として抽出
する作業をするから(対象限定と客観的分析が「科学」だという解釈)…。
つまり、作家(物語の語り手)が寓話を紡ごうとする前提として、特徴的、
あるいは個性的な人物像や社会というものの存在がいるのだと思う。
というか、そういった対象を目の前にして、人というものは寓話への
衝動を抱くのだろう。
文学同様、歴史にも明るくないが、イタリアやヨーロッパの第二次大戦前夜〜
戦後復興期には、「ファシズム」「反ファシズムの意味での共産主義活動
(パルチザンやレジスタンスもこの流れにとりあえず入れて)」「虚無主義」
そして「実存主義」というものが、はっきりした特徴をもって存在していた
と受け止めている。
もちろん、それらは寓話ばかりでなくネオ・レアリスムほかあらゆる創作
意欲を喚起するものだったと思う。でも、「理念化」のために、寓話的技法
がより多くの「特徴的なるもの」を必要としていた。
「しかし」「つまり」の重複と脱字、だっさ〜。ご勘弁ください。
しかしながら時代を経るにつれ、法の成立もあって「命」や「社会的
地位」を賭けてまでの思想運動は、本邦も同様、世界の先進国で減っていく。
これは浅い理解で、戦中・戦後の共産主義活動に比べて、60年代の共産
主義隆盛は、命を失う人が少ないでしょ…ぐらいの意味。<運動=死の覚悟>
という意識が薄らいだというのが、「生死の安全に対する意識の薄らぎ」と
いう意味。
マーケティングでよく使われるマズローの欲求5段階説というの、大学の
教養課程・心理学なんかで習うと思うけど、生理的欲求、安全の欲求と
いった下位のものが満たされると、親和の欲求(集団に帰属したい)、
自我の欲求(集団から自己の価値を認められたい)、自己実現の欲求
(私の書き込み、見て、見て!w)といった高位のものへと意識が
移っていく。そこを意識して「安全」という言葉を使ってみた。
ネオ・レアリスモの行き詰まりも、その意識や欲求の変容にシンクロして
いくのだろうなというのは推測の域だが、「寓話」の対象の変容が、
カルヴィーノの作風にも影響したのではないでしょうか。
つまり「寓話」から「幻想」へ――。
現実の分析、抽象化、そして物語世界の組み立てという流れの「寓話の技法」
から、対象の限定や分析を曖昧にして自分のイメージを自由に展開していく
「ファンタジーの切り拓き」へ――。
といった感じですが、何分にも語義を自分に都合よく定めているので、
不備あったらご指摘おたの申します。
106 :
吾輩は名無しである:03/01/21 07:48
ナボコフのドストエフスキー嫌いは有名だし、
カルヴィーノもトルストイに比べてみれば、
ドストエフスキーに言及することは少ないと思う。
『なぜ古典を読むのか』でも、ドストエフスキー作品は一つもない。
ディケンズやバルザックはあるというのにね。
なんでだろ?
>>106 マダムの必死のレスを無視しているかのような平然さにワラタ。
>>106 カルヴィーノが持つ潔癖性的な性格が
時に悪を魅力的に描くドスト作品と相容れないんじゃないでしょうか。
カルヴィーノ2作しか読んでない俺が答えるのもなんですが。
というわけで『くもの巣の小道』を読んだぞ!読んだぞだぞ!読んだぞ!
読んでから気付いたんだけどこれがカルヴィーノの長篇処女作なんですね。
この作品は子供の視点からパルチザンの落ちこぼれ部隊を通して戦争を
描いているんですけど、『木のぼり男爵』でも感じた一歩引いた視点から物事
を観察するというカルヴィーノの姿勢は処女作でも顕われていると思いました。
潔癖性な性格と上で書きましたが、若さ故かこの作品では性に対する嫌悪感が
強く表現されていますね。娼婦はあくまで娼婦としてしか描かれていないし
sexは動物的な汚らわしい行為として捕らえられている。これは『木のぼり男爵』
とは異なる点ですね。
政治委員のキムによって語られる政治的主張からは共産主義に対する期待、信頼
が伺えて興味深かったです。この時点ではおそらくカルヴィーノ自身も共産主義の
未来を信じていたんでしょうね。
あと、重要な場面を意図的にカットしているが気になりました。
例えば捕虜の二人に墓穴を掘らしてその後の場面、隊長と料理長の奥さんの情事の
場面、隊長が司令部へ連れられて行ったその後の場面など。
この辺の手法はスタンダールの『赤と黒』とかの影響なんでしょうか。
次は『不在の騎士』を読むぞ!読むぞ!読むぞ!
もっと読まないとマダムBさんの話題についていけない!
>>107 でしょ?
私もこういうかわされ方が大好きなのよ。
やり甲斐を感ずる。
111 :
吾輩は名無しである:03/01/22 18:45
111
112 :
吾輩は名無しである:03/01/23 03:20
なんだかんだいって、微妙に盛り上がってきたね。
スレがもっと伸びたらオフ会やろう。
おれは、木の上からの参加になるけど、いいでしょ?
113 :
吾輩は名無しである:03/01/23 03:23
と、書きつつおれもカルヴィーノネタをひとつ。
『木登り男爵』は、ビュルガーの『ほらふき男爵の冒険』を
読んでから挑戦すべし。
元ネタだからね。
面白さも倍増だよ。
114 :
吾輩は名無しである:03/01/23 04:08
>>109 >カルヴィーノが持つ潔癖性的な性格が
>時に悪を魅力的に描くドスト作品と相容れないんじゃないでしょうか。
いっちゃ悪いけど、その理解はちと浅いんじゃない。
カルヴィーノの評価しているディケンズやバルザックの作品は
とても悪を魅力的に書いているよ。
むしろ、ナボコフが述べているのと同じで、芸術的な完成度という点で
ドストエフスキーを受け入れていないのは?
正直、書きなぐったような作品ばかりだからね、ドストエフスキー。
訂正:受け入れていないのは?→受け入れていないのでは?
トルストイが当時のヨーロッパ文学を意識しながらヨーロッパ的に
書いていたのに対し、ドスは極めてロシア的に書いた…という記述
をどこかで読んだことがある(日本の評論家だったかもしれん)。
ふ〜んと内容を理解しないまま通り過ぎたけれど、それ的なことに
対して、カルヴィーノやナボコフが何か触れていたら教えてください。
(エーコでもリョサでもいいんだけれど。グローバルな視野をもつ
作家がいいな)
オフ会? 私は、不在の姫だなw。
117 :
吾輩は名無しである:03/01/23 11:37
リチャード・ギアが『木のぼり男爵』を好きで好きで
昔から何度もインタビューで映画にしたいしたいと発言しているのだが……
資金が集まらんらしい(笑
118 :
吾輩は名無しである:03/01/23 14:33
>>116 >トルストイが当時のヨーロッパ文学を意識しながらヨーロッパ的に
>書いていたのに対し、ドスは極めてロシア的に書いた…という記述
>をどこかで読んだことがある(日本の評論家だったかもしれん)。
ヨーロッパ的対ロシア的(というか、スラブ的といった方が正確だと思う)
という対立図式なんて凡庸だなあ。
そういうアホなこというのは、日本の評論家だろ、どうせ。
グローバルな視野を持つ作家といえば、
クンデラもドストエフスキー嫌いだね。
>>117 >リチャード・ギアが『木のぼり男爵』を好きで好きで
>昔から何度もインタビューで映画にしたいしたいと発言しているのだが……
リチャード・ギアの木のぼり男爵・・・、
想像したら藁タ。監督はリンチなんかどうよ。
119 :
吾輩は名無しである:03/01/23 19:54
ナボコフは、「トルストイは小説を個性的な世界としてつくるのに成功している、
それに比べて、ドストエフスキーの作品は他から寄せ集めた「一般概念」の寄せ集めに
過ぎず、一回読む分にはストーリー展開で読ませるけど、ネタが割れると再読に耐えない。
作中人物は作者の木偶に過ぎず、トルストイの人物ように自ら生きて動く存在になってない」
といった調子でしたね。
西欧派対土着派といった感じじゃなくて、芸術としての力の差という捉え方でした。
ただ、そういうドストエフスキーの弱点と思われる点を逆に積極的に評価する評論もあるようです。
僕は読んでないけど、バフチンというロシアの文芸理論家がそうだとか。
120 :
吾輩は名無しである:03/01/24 04:32
>>119 >西欧派対土着派といった感じじゃなくて、芸術としての力の差という捉え方でした。
そうだね。 「ドストエフスキーはへたな作家だ」と、
ナボコフ、クンデラともに公言してはばからない。
バフチンは読んでるよ。『ドストエフスキーの詩学』でしょ。
この書では逆にトルストイがけなされている。
しかし後に、トルストイの小説もまた素晴らしいと
自らの過ちをバフチンは認めるようになるが・・・。
しかし、2ちゃんねらにはドストエフスキー好きが多いから
こういうアンチの立場って肩身が狭いねえ(w。
122 :
吾輩は名無しである:03/01/24 11:43
あくまで私見だけれど、絵画にたとえて言うと――
ドス:デカいキャンヴァスに油絵の具をこってり盛ったリアリズム絵画。
とりあえずは迫力で「おおっ!」と観衆の目を引くが、どの作品も似た
ようなスタイルで描かれている、しかもやけにデカい作品ばかり。
よく見ると細部(たとえば筆のタッチとかマチエールとか)にはあまり
関心を引くところがない。で、すぐに飽きが来る。
って感じでしょ。
まあ、迫力勝負で「さあ、どないや!」というのは解りやすくはある。
(ドスって、とりあえず読むぶんには、まるで難解ではないですよね)
でも、それは表現の上手下手とは別の話。むしろ迫力に慣れた後
にはアラが目につきやすくなる。
アラを迫力で誤魔化しているようにすら見える。
こんな稚拙なアナロジーで説明がつくとは思っちゃいないけれど、
クレーとかスタインバーグの絵を好んだカルヴィーノがこの手の
ものを評価するはずはないやね。
そういう意味では、カルヴィーノの読者は、クノーの読者と重なる
と思うのだが、そのへんはどうよ。クノー読んでる?>ALL
123 :
吾輩は名無しである:03/01/24 13:11
読む快楽の方向が似ているのかなあ。いやあ。違う気もする。<クノー
見えない都市とか、わかりやすくボルヘス的という風に受け止めてしまう。
パロマ−のサンダルのハナシとか、感激して彼女に読んで聞かせたけど、
音読してみて、よりホルヘ調という印象。
リアリズムの時でも、何処か空虚なカルヴィーノ臭さは、クノーのとは
一線を画す気がするのだけれど、どうよ。
まあ、俺はどっぷり重なってる読者なんだけど。
クノーは、ルールさえ決めたら、無意識も含めてその中で遊び倒す。
カルヴィーノは、ルールの中で遊ぶけど、意識的というか、どこか生マジメさが残る感じ。
漏れはどっちも好きなんだけどさ。
「軽さ」は両者に共通してるよね。
125 :
吾輩は名無しである:03/01/24 23:39
>>122 まずは、ドスの喩えに「激しく同意りんこ!」と言っておこう。
・・・レイモン・クノーは読んだことない。
カルヴィーノとは仲良かったみたいね、この人。
『地下鉄のザジ』の映画なら観たことがあるが、
正直、あまり好きではない。でも、それはおれがルイ・マルが
嫌いだからであって、クノーのせいではないけど・・・。
ということで、クノーの作品ってまず最初に読むとすればどれ?
やっぱ『ザジ』でつか?
126 :
吾輩は名無しである:03/01/25 02:29
127 :
吾輩は名無しである:03/01/25 11:08
エーコの新作、いつごろ邦訳で出そう?
エーコの文体練習は屑。
浮かれすぎの文章。衒学志向の醜い塊。
129 :
吾輩は名無しである:03/01/25 15:59
エーコの話になったから言うわけじゃないけど、
カルヴィーノ亡き後のイタリア文学ってどうもぱっとしないね。
あ、これって世界的に言えることか?
130 :
吾輩は名無しである:03/01/25 18:58
まとめてみましょう。
<カルヴィーノが好きな作家>
トルストイ
ナボコフ
ボルヘス
レイモン・クノー
これらの作家に共通していることを挙げよ。
131 :
吾輩は名無しである:03/01/25 19:28
冬の旅人の作中作にはドス作品もあったわけなのだが。
133 :
吾輩は名無しである:03/01/25 20:52
↑カルヴィーノは別に嫌いなわけじゃないでしょ、ドスのこと。
ただ、トルストイに比べて、触れられない作家であると。
134 :
吾輩は名無しである:03/01/25 21:24
135 :
吾輩は名無しである:03/01/26 02:53
↑宣伝ウザイ
つーか、そろそろ、カルヴィーノ自身に話もどさない?
>>109は、『不在の騎士』読んでんのか?
>>43 >それはそうと、ユリイカの「イタリア特集」ってひどい出来だったな。
禿堂。
アントニオーニすらまともに評価できない
イタリア文学研究者どもの不毛。
ユリイカはすべてが執筆者次第というひどい雑誌だからな。
>>136 こら、カルヴィーノに話を戻そうと
>>135が言っているのに(w。
アントニオーニについて触れているのは、
和田忠彦と鈴木了二の対談でしょ?
ただ、鈴木は『欲望』以後の作品がだめで初期は好きだと言っているし、
和田もハリウッドに行ってからダメになったという言い方をしている。
しかし、理由は述べていない。
対談という制約もあるけど、印象批評で作品を貶すなと小一時間・・・・・。
『不在の騎士』を読んだぞ!読んだぞ!読んだぞ!
これは文句なく面白い!中に人がいなくて鎧だけの騎士というのだけで
あれこれ考えさせますね。それと不在の騎士と対照的な存在ともいえる
グルドゥルーも面白い。こちらは自分の意志が不在で鴨を見れば鴨にな
っちゃうし、スープを飲むのか、自分がスープに飲まれるのか分かんな
くなっちゃうなんて最高ですね。
『木のぼり男爵』では木の上、『くもの巣の小道』では子供からという
ように、僕は視点というものに注目したのですが今回では物語作者から
の視点ということになりますね。これまたひとひねりある視点です。
合戦の場面の後で作者の修道尼が皿がかちゃかちゃなる音やはた織りの
音から合戦の場面を想像して書いたという話は上手いなと想いました。
ただ、これは作者の正体が暴かれるとつじつまが合ってこないんですがw
それと三作品読んできてカルヴィーノの作品は図式的というか、絵画的
というか「図」というものを非常に喚起させるのですが、その秘密の一端
といえるものが修道尼によって披露されています。つまり、この修道尼は
イギリスやらフランスやらモロッコやらの地図を描いてその中で登場人物
達を矢印を引いてあっちに行かせたりここで船とクジラが衝突するなんて
ことを構想するわけです。もちろんあくまで作中人物である修道尼とカル
ヴィーノ自身を同一視することはできませんが、案外似たような手法で物
語を作ってるのではないかと思ったりしました。
ところで不在の騎士って何だったのでしょうかね?意志、数学的論理、法、
知性あるいは神そのもの、と色々考えられますが木のぼり男爵と同じでど
こかに逝ってしまうのが少し悲しいですね。これはカルヴィーノが理想主
義者ゆえに理想通りに行かない現実に対する悲観的な態度なんでしょうか。
とりあえず今まで読んだ中では
『不在の騎士』>『木のぼり男爵』>『くもの巣の小道』ですね。
次は『宿命の交わる城』を読むぞ!読むぞ!読むぞ!
『宿命の交わる城』持ってんのか?
売ってくれ(w。
>>141 貧乏人なんで全部図書館から借りてます。
上の方にもありましたけど文庫で全集とか出してほしいですね。
え?あら、ホンマや!宿命の交わる城、品切れやんけ!
うはー。ついつい先延ばしにしていた私が阿呆。
>93
つまり、ありとらゆる形骸では?
悲観的かねえ。
144 :
吾輩は名無しである:03/01/30 15:13
ナボコフスレでカルヴィーノの書いたものを「遊戯」と同格
だというマダムB。(←この人のものは相変わらず、
舌ったらずで、自分本位の無責任なレスなのだが・・・。)
あえてこっちで言わせて貰うが、マダムBよ。
カルヴィーノが書いたものは単なる「遊戯」なのか?
むしろ、彼ほど愛にとりつかれた男もいないと思うのだが。
再度、言わせて貰うが、「あんた読んでないだろ?」
それと、あんたは、「気分」で物を言いすぎだと思うが。
言葉にこだわっている(?)らしいスタンスと矛盾してないか?
で、こういうこと書くと、この人いつのものように開き直るんだよなあ。
もういいや。
145 :
吾輩は名無しである:03/01/30 15:26
北原白秋と竹下夢二の共通点と相違点知ってますか?
>>104さん
すでに書いたけれど、カルヴィーノは読んだものが少ないので未読作品に
当たりつつあるところ。最初に出合ったのは『くもの巣〜』で、持っている
初版本を見ると、もう12年以上前か…といろいろ思い出す。そのすぐ後から、
諸般の事情で本があんまり読めなくなってしまったし、文学を読んでみようと
意識的になったのはここ2〜3年だから、ちゃんと追えていないのだね。
ここに書き込みを始めてから『むずかしい愛』『レ・コスミコミケ』を読み、
次の機会には何を読もうかというところ(他にもテーマがあるもので)。
それで、あなたは、どうであればいいのかな?
せっかく盛り上がっているスレのいくつかを、過去に荒れた良スレのように
したくない。だから、もう当分の間、書き込みはしない。お前はひっこん
でろという話なら、それでOKですよね。
102で、カルヴィーノとナボコフに通ずるものについては、お伺いを立てて
いるんですよ。そういうときに、上に書いてくれたような「愛にとりつかれた
男」というあなたなりの解釈を展開してくれれば、流れはまた変わっている
でしょうに…。そのようにして、カルヴィーノ読みとして自信のある人が
いろいろ話題を提供してくれれば、初心者も楽しいし、ためになるじゃない
ですか(どれがあなたの書き込みか判断できないので失礼。きっとそういう
努力を重ねているんだよね)。
でも、「愛にとりつかれた男」の本を読み込んでいるなら個人攻撃なんて
やめて、もっとスレを愛してくれなくっちゃ! まあ、目障りなゴミひとつ
追い払うことが、あなたなりの愛の表現かもしれないですけれど。
ともあれ、スレに寄った人同士での叩き合いはやめてほしいんだ。
私に言いたいことがあるなら、期間限定でセカンド・メルアドでも取得
して曝すので、文学板をこれ以上、そういうことで汚すのはやめてほしい。
辛抱強くさがせば、砂山のなかに、まだまだキラキラ光るものがある。
…宝石もね。なのに、そういうものを埋もれさせるような真似をする人が
いたら、それは「愛」という言葉の意味は言えても「愛」を知らない人
なのだと思う。
文学について語る技量はなくとも、凡庸でつまらんことしか書けなくとも、
先人たちの偉大なる遺産から授かるものに感謝して、身の回りの人や物に
愛を注ぎながら日々暮らしているつもりだよ、私は。次の読者を育てたい
ので、柄じゃないのに「お話会」なんぞ照れくさいこともやり始めたし…。
自分を大切にしなければ(自分ぐらい自分を愛してやらねば)、人を愛する
ことなどできない。確かに、そこからくる自意識過剰が鼻についただろうと
いう実感はあるので、その点は皆さんに本当に申し訳なく思っています。
じゃ、さよなら。
148 :
吾輩は名無しである:03/01/30 21:22
おい、逃げるなよ、叩き叩かれるのが2ちゃんだろ。
だれが、出て行けと言った?
はい、さようなら。名無しで書き込んでも、君の気色悪い
文体以前の文体ですぐわかるだろうけどね。
おお、これまで浮かんでは消えていったカルヴィーノがらみのスレにしちゃあ、
上出来の盛り上がりだな。どうせ血は出ないんだから、こうなったら
白黒つける覚悟でいこうぜ(笑)。
そもそも、小説のありかたについて考え、実践する動機は、愛かね、遊戯かね。
カルヴィーノの場合、そんな前提条件は、書かねば食えん人間として置いておいて、
軽く速くあろうと、心砕いていたんではないのかと、合点していたんだが、どうよ。
あり?
さよならでつか?
速くもなく、軽くも無いが、なかなかの良スレだと思う。
今後、カルヴィーノスレが立てられることがあっても、
このスレを越えることは難しいだろう。
・・・ということで、マダムBからナルシシズムとドン臭さと凡庸さを
取ったおれが今夜から始動する。この華麗なおれの名前は
「マダムC」だ!!!
カルヴィーノ限らず文学のことならなんでもおれに聞けよ、おまえら。
うーん、マダム。
154 :
吾輩は名無しである:03/01/30 22:48
>>150 >カルヴィーノの場合、そんな前提条件は、書かねば食えん人間として
>置いておいて、 軽く速くあろうと、心砕いていたんではないのかと、
>合点していたんだが、どうよ。
同意。
今までのレスではカルヴィーノの本質ともいえる、
この部分について全くといっていいほど述べられていないと思う。
155 :
吾輩は名無しである:03/01/30 23:15
>>152 文学のことなら何でも?
文学って、何ですか?
昨日ナボコフスレでどうのこうのカラんでたのは俺なんだが、マダムB引退したの?
>それは「愛」という言葉の意味は言えても「愛」を知らない人なのだと思う。
こんなセンテンスが腹立たしいんだよ。お前さんが「愛」を知っているのだとすれば、
誰かとの関わり合いの中で築かれたものだろう。その関わり合いの中でお前さんが愛
だと思っているだけだろう。お前さんは「愛」だと思っててもお前さんと関わってる
誰かは「愛」だと思ってないかもしれんぞ。それを承知の上で「愛」を前提に付き合
いをしているのかもしれんが、その態度が報われる場合もあるし報われない場合もあ
るだろ。お前さんが語るところの「愛」に付き合いきれん奴もいるとお前さんが自覚
しなければ本質的な優しさなんて生まれないと思うんだがどうかね?
お前さん如きにこの世の全ての「愛」を語られる筋合いはねーわな。
煽り煽られるのが2chの華なんだからマジになるなっちゅーの。>マダムB
ありとあらゆる悪口の博物館である2chで「愛」なんて言葉使うなっちゅーの。
もっとも実生活でもここでも悪意に満ちているのは同じで、ここはあからさまな
だけなんだけどね。でも悪口合戦もそろそろ飽きてきたな俺。
>>156 >昨日ナボコフスレでどうのこうのカラんでたのは俺なんだが、
>マダムB引退したの?
そう、おまえに「愛」がないせいでな(w。
>>155 >文学って、何ですか?
答えは
>>157の素晴らしいレスの中にある。
ところで、軽さ、速さっていうくくりで考えると、ボルへス、クノーはともかく
ドスやナボコフとカルビーノは少し違う気がする。
特に、ナボコフとかぶっている読者であると自覚のある賢兄は、
カルビーノに共通するするものをどの辺りに見出してるのか、漏れに教授しれ。
あと、上のかぶり読者にボリス・ヴィアン居なかったけど、どない?
心臓抜きとか、まさに、速い、軽いな気がする。
ヴィアンとカルちゃんは、創作に向かう姿勢が正反対な気がするけど、
地球の裏側で同じ場所にいたのかもね。
うーん、ヴィアンとカルヴィーノ(あるいはナボコフ)とでは、
作品が対象とする幅と深さが違うと思う。
別に、ヴィアンを通俗小説(=この言い方も古いがね)だと
言いたいわけではないが。
軽さ、速さだけの小説なら、そのへんにいくらでも転がってるでしょ?
赤川次郎とかさ(w。
むしろ、その手の小説とカルヴィーノを隔てるものを考えて
いったほうが、生産的でないかい?
おっと、ちゃんと読んでみれば
>>160はこう書いているな。
>ドスやナボコフとカルビーノは少し違う気がする。
ドスは、重くて遅いから、ここでは度外視するとして。
ナボコフとカルヴィーノは小説を読者の「読み」との共同作業であると
意識的にとらえている点で共通していると思うが、どうよ?
マダムを遥かにしのぐ抽象的なレスの応酬だな。
ここまであからさまな自演って久しぶりに見たよ。
>>164 どれとどれが自演だというのか?
少なくともおれは、このコテハン(w 以外ではレスしてないよ。
こんなこという香具師が絶えないから、
文学板もID導入してほしいわ、実際。
>>164 いやいや、なんか、久しぶりに寄ったらカルヴィーノスレあったんで、
うれしくて適当に斜め読んで書き込んでもうた。変だわ。すまぬ。逝く。
ところで、おめえ、カルヴィーノスレで、軽い速いは抽象的かこの野郎!
と、一応逆切れてみたり(藁。
うう。
>マダム
この嫌われもん!通俗とか抜かして混ぜる前におのしが建設しれ。
>小説を読者の「読み」との共同作業であると意識的にとらえている
と、これはなあ、一応理解はするけど、なんつうかなあ。アウトプットには、
便利な言葉の後付けはいくらでも可能なのよね。
こう、読み手として、もうちょっとクールで懐疑的な、あ、いかん。抽象だ。
逝って整理してくる。コンチクショー。
>>164 自作自演じゃないでしょ?
少なくとも、マダムがいた時よりは盛り上がってるからいいんでないの?
それはそうと、トルストイスレが止まってるので、
お得意の自演でマダムにどうにかして欲しい。
168 :
吾輩は名無しである:03/02/01 20:02
カルヴィーノを語るうえで重要なポイントとなる(だろう)言葉が『なぜ古典を
読むのか』所収の「ホルヘ・ルイス・ボルヘス」にあるぞ。
曰く、カル先生がボルヘスに「全面的に賛同する」わけは、JLBの作品に
「知性によって構築され、これに支配される世界としての文学の概念」を
認めたからだと。
それから『パロマー』のIII・3・1には、「「私」とは、ひょっとしたら、それを
通じて世界が世界を見つめる窓にほかならない」なんて言葉がある。
つまりカルヴィーノは、世界をどのような視点から観察するか、そして
その観察結果をいかに物語るか(それも鈍重なやり方ではなく)、
ってことを常に意識していた人だったと思う。
だから、パロマー氏にしても、老Qfwfqにしても、カルヴィーノ作品では
観察者であり、かつ語り手である人物が魅力的なんじゃないか?
これ以上の長文はうざいので、
話はまとめずに、とりあえずネタだけ放り出してみる。
169 :
吾輩は名無しである:03/02/01 22:23
>>168 >つまりカルヴィーノは、世界をどのような視点から観察するか、そして
>その観察結果をいかに物語るか(それも鈍重なやり方ではなく)、
>ってことを常に意識していた人だったと思う。
禿堂。『木のぼり男爵』のコジモもそうだよね。
そういえば、これに関連することだけど、
クンデラのドスト批判ってこれと似ている。
曰く、「ドストエフスキーの小説は<感情>のみが支配しており、
それをコントロールする<知性>がない」。
この意見に対する賛否はともあれ、カルヴィーノの目指すもの
(or 彼の好きな作品)が、「計算されつくされた作品」であることは
間違いない。
>>168 ボルヘスの翻訳が一番多いのがイタリアなんだってね。
ナボコフスレみたけど、あっちのスレもここみたいに
ガス抜きが必要だね。
ナボコフスレ、すっかり糞スレになったな(w。
レス数が今夜ひと晩で追い抜かれますた。
イクシオンがこっちに流れて来ませんように。
ところで、93はまだ読み終わらんのかな?
ううん。
SFですまんが、ルーディー・ラッカーの、「……ウェア」シリーズが、ぼくらの子孫ならぬ、
堕落したアメリカ人の子孫とでもいう感じで、非常に楽しめたんだが、読んだ香具師は居らんかね?
マダムが赤川とか抜かしてるけど、優れた娯楽小説というくくりは、結構重要かもしれんなあと思う。
ライトノベルにもバケモンが居るかもしれんという幻想は常に……。
そんな莫迦な(笑)。
>>176 読んでるぞ。あの狂った世界観は大好きだ。が、カルヴィーノからラッカーは連想しないなあ。
むしろ、サーバーとかペレルマンあたりのユーモリストのほうが速さ&軽さの点でも、
>>168の言う「世界をいかに語るか」っつー姿勢の点でも、カルヴィーノに近いような気がする。
まあ、気のせいかもしれんがな。
>>177 おお。居たのね。嬉しいなあ。
カルヴィーノからラッカーを連想というより、ラッカーからカルヴィーノを思い出した。
バッパーやらモールディから、アジルルフォを思い出したというのが正確かな。印象(笑)。
他のサイバーパンクと呼ばれるSFには乗れなかったが、ラッカーのあっけらかんとしたアプローチと
時間でぶった切る小説の構成は、いかに語るかというタスクをクールにこなしている感じが……。
気のせいかもな(笑)。
おれと、マダムBを混同している奴がいるようだが、
あんなスレッドストッパーと一緒にされてはおれのコケンにかかわる。
SFの話になってるな。
たとえ、SFであれ、カルヴィーノの作品の政治性ってやつは
おれは無視できないと思う。(←ね、マダムBと違うでしょ?)
そういう点で、カート・ヴォネガットとか近いと思うんだが、どうよ?
あ、上のレスだけど、
「SF=非政治的なもの」なんていう
捉え方はおれしてないからね。念の為。
おやすみ。
カート・ヴォネガットかあ。
『ローズウォーターさん……』と、あと数冊しか読んでないうえに、かなりウロ。
タイトさに欠けるなあという感じで、悪くはないけれど、ぐっとくるものではなかった。
Cとしては、ボネガット、これ読んでから抜かせヴォゲが!とかあるかね?丁度本の切れ目なんで次読むわ。
『レ・コスミコミケ』がハヤカワということもあってSFに曲げてみたが、不発か?
まったり識者の意見キボンヌ。
気分的には、93を待ちながら(笑)。
>>178 エクリチュールっつーのかナラティヴっつーのか、文学理論に疎いので正確な用語はわからんが、
とにかく「いかに語るか」って点についてラッカーはカルヴィーノのようには意識的じゃないでしょ。
ただ、ブリューゲル父を扱った歴史小説では、あるいは語りに関してヒネリがあるのかも。
なので断定はできない。
マダムCじゃないが、ヴォネガットでは『ジェイルバード』とか『青ひげ』が好きだな。
おっ、このスレ、いまボネガットスレと並んでる!
>>182を訂正(恥
「断定はできない」でなくて、「断言はできない」だ。
連続カキコでスマソ。「ボネガット」って書いてもうた。鬱だ……
>>179 「政治性」って言葉が「風刺」と置き換え可能ならば、賛成。
というか、そういう意味も込みでサーバーやペレルマンの名前を挙げたのだが。
ヴォネガットはペレルマンらユーモリストの系譜に連なる人だし。
しかし、そんなこと言い出したらウディ・アレンあたりにまで話が広がってしまうか。
それにしてもアレだな、
>>93が来ないと話が脱線してばかりのような気がする。
いや、おれが脱線させてるのか……。しばらく謹慎して、おとなしく本読んでます。
93は来られないって。
罵りあいが100、200と続くわけじゃなし、こういう脱線もよいのでは?
とにかくカルヴィーノの模索した小説のあり方について、
もうちょっとなんか無いんかいなと思っての心。教室じゃねえんだしよ。
で、語りの捻りという見方にはちょっと異論があるなあ。カルビーノのコピーを
求めてるわけではないので、もうすこし優しく大雑把に捉えてもいいんでないかしら。
ラッカーはのびのび綴ってるとは思うが、ハナシ全体の構成という点では、む。
数学者がその生理に従って書いてるだけで、文系の人間に新鮮なだけか(笑)。
畜生!どうせ袋小路ならブッツァーティとかによれたほうが良かった?
自爆気味。識者の降臨はないのか!93はまだか!
なんたることだ!マダムBが不在の女王になってしまった!
もちろん誰にも書き込みを強制する権利も禁止する権利もないわけですが
個人的にはまた書き込んでほしいものです。
意見は多ければ多いほど楽しいですし。
で、『宿命の交わる城』なんですが、読んでないぞ!読んでないぞ!読んでないぞ!
訳あって途中までしか読まないところで返却期間が来てしまいあとからまた
借りようと思っていたら他の人に借りられてしまった!
途中までなんですが構成としては言葉を喋られない環境でカードでもって
自らの物語を提示し、それを主人公の騎士が読み取っていくという感じですね。
『不在の騎士』では作者からの視点でしたが、『宿命の交わる城』では
読者からの視点ということになるのでしょうか。提示されたカードそれ自体と
カード同士のつながりをいかに「解釈」するというのが主題の一つだと思いました。
いやなにせ最後まで読んでいないのだから語る資格も無いわけですが。
ということで予定変更で『マルコ・ポーロの見えない都市』を借りて来たぞ
それから清水の舞台からまっ逆さまに飛び下りて岩波文庫の『パロマー』を
買っちゃったぞ!買っちゃったぞ!買っちゃったぞ!525えーん!
よーしまずは『マルコ・ポーロの見えない都市』を読むぞ!読むぞ!読むぞ!
>それから清水の舞台からまっ逆さまに飛び下りて岩波文庫の『パロマー』を
>買っちゃったぞ!買っちゃったぞ!買っちゃったぞ!525えーん!
清水の舞台=525円かよ。
おいおい、どんな生活してるんだ?
貧乏は読書の妨げよのう。
見えない都市、拾い読みばかりしていたせいで、何処読んで何処読んでないか
わからなくなった漏れ。しかし、もう最初から読む気にもなれない(笑)。
カルヴィーノって、連読してるとある日猛烈に胸焼けしねえ?
実は結構オリーブ油強かったの?とか思うんだよな。
ありゃあ、なんだろうな。って漏れだけだったりして(笑)。
ううん。『宿命の交わる城』探しに古本屋行くか。
189 :
吾輩は名無しである:03/02/09 06:27
なんだか知らねえけど、眠れねえぞ、ゴラァ!!
>>188 >マダムBが不在の女王になってしまった!
誰も「レスすんナ」なんて言ってないのに、勝手に逃げただけ。
おれは別に誰がレスしようがかまわないよ。
>>188 >カルヴィーノって、連読してるとある日猛烈に胸焼けしねえ?
するする。おれの場合は、リアリズム小説が猛烈に読みたくなる。
>『宿命の交わる城』探しに古本屋行くか。
猛烈に高いと思うから覚悟しなよ。
ブックオフみたいな本の価値が全然わかっていない所
なんかに置いてあったら、即買いだけど。
しかし、だれもブックオフなんかにゃ売らねえか?
↑コテハン入れ忘れた。これ、おれのレスね。
あと、亀レスだけど、
>>181 >Cとしては、ボネガット、これ読んでから抜かせヴォゲが!
>とかあるかね?丁度本の切れ目なんで次読むわ。
『スローターハウス5』はやっぱ、はずせないだろう。
ヴォネガットの中で、最も政治性が高い作品だと思うし。
余談だが、大江健三郎は『タイタンの妖女』が好きらしい。
何だよ賑わってるじゃないかよ(w
来いって誘われたけど、こりゃ不在期間の書き込み読むだけで大変だよ。
192 :
吾輩は名無しである:03/02/15 19:34
『見えない都市』を読んだぞ!読んだぞ!読んだぞ!
むむむこれはなんとも不思議な作品でした。
なんていうのか現代アートを見せられてるような気分。
はっきりいって良く分からないというのが正直なところなんですが
分からないなりに感想をかいてみますと
マルコポーロが様々な都市を語りあげるのですが、どうも俺は
読んでいてもその都市のイメージが上手く描き出せないのですよ。
カルヴィーノ前期の作品ではあれほど鮮明に色や風景が浮かんで来たものが
この作品ではまるでイメージが喚起されない。まさに「見えない都市」です。
そしてその透明な都市の向こうに透けて見えるのは記号や社会や人間や歴史
といったものに対する批評、考察なのですがそういったものを伝えるのが
この本の目的かといえばどうもそうでもないらしい。
訳者あとがきを読めばどうもカルヴィーノ自身もよく分かっていないのでは
と思ってしまうのですが、(何が隠されているのか問われて「たぶん虚ろがある」
と答える)どうなんでしょうかね。
194 :
吾輩は名無しである:03/02/15 19:42
勘弁さんは『見えない都市を』上位の方に挙げてましたよね。
どういったところが好きなのか教えて下さい!
この作品を何度も読み返してしまうって人がいましたが
分かるような気がする。俺ももう2〜3回は読むかも。
と同時に胸焼けしてしまうってのも分かるような(w
次は『パロマー』を読むぞ!読むぞ!読むぞ!
>93
胸焼けしてないかね?
漏れ、勢い余ってヴォガネット脇に置いてブレストの乱暴者(泣)。スマヌ。
特殊なルールの世界?これが素?時間が無いのも相まって、あらぬ難渋。
しかし、泥棒日記より速い気がする。渋沢の賜物?
>>195 マルコ・ポーロとフビライの会話の部分が好きだな。
深読みさせようとしてるのか、意図の分からないところが。
空港のある都市なんかもあったりして、まあありえない都市多いんだけど、
すべて嘘だと言ってるのか、時空を越えてるのか、そういう都市なのだと納得すればいいのか、
さっぱりわかんないところがいい。
カルヴィーノの作品読むと、読後感云々以前に、なんだか空っぽになる。
その空っぽ具合が俺の場合は見えない都市のときに甚だしかったから、
あの順位にしてみた。
これ好きな人は、
アラン・ライトマン『アインシュタインの夢』
もおすすめ。アインシュタインが見た都市の夢を綴っていくっていう設定。
時間が逆行してたり止まってたりしておもしろい。
数をそんなに読んでいないので俺はまだ胸焼けまではいかないですね〜
というか、『パロマー』も途中だぞ!途中だぞ!途中だぞ!
で、ちょっと思ったのですが
「胸焼け」と勘弁さんがいう「空っぽ」いうものを引き起こす要因の一つ
に物語性の不在が挙げられるのではないでしょうか。
『見えない都市』においては『パロマー』で分別されたレベル
1.視覚 2.物語 3.思索、瞑想
のうち1と3だけで成り立っていると思います。
そして『パロマー』において物語はありますが
小説の枠内を読者に意識させた上でのいわばメタレベルでの物語でしかありません。
物語という錨を海底に下ろすことなく朧げに海上を漂っているかのような浮遊感、
不安定さが心地よい人もいるし、悪酔いしてしまう人もいるのではないでしょうか。
で、質問なんですが、この物語性の不在みたいなものは時代的なムーブメントとして
あったのでしょうか?たとえばポストモダンと呼ばれているものと絡んできたり
するのでしょうか。俺はそのへんのことについても全くの無知なので
誰か詳しい人がいたら教えて下さい。
とりあえず『パロマー』の続きを読むぞ!読むぞ!読むぞ!
>>197 『アインシュタインの夢』これ、タイトルだけは聞いたことあります。
なんかおもしろそうだなーと思ったので
いつになるか分かりませんがぜひ読んでみたいと思います。
200ゲト
『パロマー』を読んだぞ!読んだぞ!読んだぞ!
これは一つ一つの要素として見ればエッセイ、評論としても楽しめるし、全体を
俯瞰して眺めると実験作品、文学的遊戯としても楽しめる一粒で二度おいしい作
りになってますね。
ただ、僕が
>>198で大雑把に分類して三種類の主題のうち2を物語としてしまっ
たのですがよく読んでみるとテクストが物語風なだけであくまで主題は言語、
意味、象徴といったものの考察、探究となっていて物語が主題といったわけでは
ないようです。
2.2.2「チーズの博物館」は言語をチーズとの類推によって解きあかそうとして
いてなかなか興味深かったです。それぞれのチーズは単語に相当し、そのチーズ
の体系が総体的な言語と呼応している。またこの話は要素と全体に対する考察と
いった面からも考えることが出来ると思うのですが、そう考えた場合この『パロマー』
という作品自体にも対応しているのではないでしょうか。つまり、一つひとつの
節がチーズに相当し各々の節の総体として『パロマー』という一つの作品が浮
かび上がってくるというフラクタル的ともいえる構造になっているのではないか
と思いました。
それから『サンジョバンニの道』も読んだぞ!読んだぞ!読んだぞ!
これはカルウ゛ィーノの死後奥さんによって纏められた作品なのでどうしても
寄せ集めでひとつの自伝作品といえるものには仕上がっていないですが、
それでもカルウ゛ィーノという作家を知る為の資料としては貴重ですね。
ここでは父親とパルチザンに関する話が興味深かったです。
カルウ゛ィーノの両親は共に植物学者というのは著者紹介などで知っていたのですが
カルウ゛ィーノ自身によって語られる父親というのは学者というより山を統括する
地主、自然を開墾し土とまみれて生活する農業者といった風情です。
そしてその父親とカルウ゛ィーノの間には深い溝が横たわっていたようです。
二人を分けていたものが何だったのかは、サンジョバンニの山へ続く自然へと続く
父親の道と家から下って下の街と海へと続く息子の道といった具合に表されていますが
ここで単純に自然対都市という構造を当てはめるのはどうなんでしょうかね。
カルウ゛ィーノ自身自然というものに対しては複雑な思いがあるようですし。
それにしても、未発表の作品を寄せ集めて出版するのもいいですが
妻からみたイタロ・カルヴィーノといった本も書いてほしいと思うのは僕だけでしょうか。
それとももう書いてあったりするのかな。
つぎは『まっぷたつの子爵』を読むぞ!読むぞ!読むぞ!
204 :
吾輩は名無しである:03/03/06 04:52
題名を忘れたが、蟹と磯と少年たちの短編は
まさに「キャラ立ち」の演習のようなけっこうなまとまり具合でしたな。
205 :
吾輩は名無しである:03/03/07 18:27
『まっぷたつの子爵』は帰ってきた子爵が父親の思いやりをまっぷたつにしてしまうところ
戦争の悲惨さの前では籠の中の夢は無意味だって言われたみたいで泣いた。
最後の半身同士の闘いは圧巻。すごい暗喩だ。
206 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :03/03/08 20:17
この人どこの出版社ででてるの?
↑それくらい自分で検索しろ。
おまえ、コテハン名乗って恥ずかしくないのか?
ばかだな、みんなこのスレに興味を持ったひとが満遍なく知ることができるように
漏れが代表して聞いてやってるんだよカスが
>>208 ぷっ。
それはとうと「おさむ」ってなんだよ、恥ずかしいコテハンだな。
晒しといてやるよ、オマエがバカだってことを普遍なく
みんなが知ることができるように。
210 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :03/03/08 21:30
なんか、ことばづかいがおかしいね。あえてかな?つりなのか?
とりあえず、さらします
211 :
吾輩は名無しである:03/03/08 21:55
おさむは過去ログ読まない厨房、と。
それはそうと松籟社のイタリア叢書、カルヴィーノ率高過ぎw
おさむ ◆2LEFd5iAocがいると、とんでもなくアホスレに見えるな
カルヴィーノが可哀想
213 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :03/03/08 22:00
>211
ごめんな、50くらいだったら読むけど、二百こえちゃうとねぇ・・・
それよりも、ここはもれの一押しエーコが横目で見られてないじゃないか。
新作の「(なんとか)島」みたいなやつ、まだ読んでないし、見つけてもいないけど
どうなんだろうか?きになるきになる
214 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :03/03/08 22:19
>212
それよりも、もまいのような七三眼鏡よりは漏れの方がイタリア気質に
精通しているような予感がするんだよ
なまっちろい香具師になんやかや言われるより漏れになんやかや言われるのを
のぞんでる予感がする
215 :
吾輩は名無しである:03/03/08 22:27
216 :
吾輩は名無しである:03/03/08 23:02
おさむ、頼むからこのスレから消えてくれ。
カフカスレさえも糞スレにしたおまえだからな。
文学板のコテハンってなんでこんなにバカばっかりなんだ。
他の板を少しは見らなって欲しい。
↑見ならって欲しい、に訂正
219 :
吾輩は名無しである:03/03/10 01:00
さてさてキモコテはさらっと無視しまして
>>203 『まっぷたつの子爵』レビューはまだでしかw
>ここで単純に自然対都市という構造を当てはめるのはどうなんでしょうかね。
>カルウ゛ィーノ自身自然というものに対しては複雑な思いがあるようですし。
これはね、『遠ざかる家』とかを読んで思ったんだけど、
ある時期のカルヴィーノの頭にはやっぱり「革新VS伝統」の構図があったんじゃないかと。
「変えるものVS変えられるもの」と言い換えてもいいかも知れない。
220 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :03/03/10 12:44
>219
きもこてさらりと無視して無いじゃん。レスかえしちゃうぞ
それと、どうでもいいレスするなよ。鯖がこまるだろ
言い換える意図もわからないし、おまえが黒ぶちめがねなのがバレバレ
レスついてると思ったらおさむかよ・・
つーかカルヴィーノの話をしない奴は(・∀・)カエレ!
レスついてると思ったらおさむかよ・・
レスついてると思ったらおさむかよ・・
レスついてると思ったらおさむかよ・・
レスついてると思ったらおさむかよ・・
風呂入って寝よう・・。
『まっぷたつの子爵』を読んだぞ!読んだぞ!読んだぞ!
これはまさに寓意に満ちた物語でした。
もちろん最大の焦点は善と悪とに引き裂かれたメダルド子爵の
半身同士の争いといったことになるのでしょうが
それ以外にも、皆に役に立つ平和的な機械よりも残酷な処刑機械の方がより完璧に
情熱を持って作り上げてしまう馬具職人のピエトロキョード親方からは
戦争と科学といったものを考えさせられまし、
ライ病患者が集まる集落の<<きのこ平>>では退廃的な乱痴気騒ぎと音楽が
絶望的な状況下での唯一の救いとなっていて善の名の元にそれらを取り上げてしまう
ことへの疑問、批判が浮かび上がってきます。
結局二人の子爵はお互いに血を流しあい再び完全な姿に戻るのですが
作品のラストは歓喜よりも不安、焦燥が色濃くでていると思いました。
それは子爵の甥で物語の語り手である<ぼく>の大人へなるということに
対する不安なのでしょうが、二つに別れていた世界が一つになった後の
この<ぼく>の不安げな空気はまさに東西冷戦後の世界に生きる私達の気持ちとも
合致しているのではないでしょうか。
物語のはじめのほうで「戦う男にとっては敵をもつことが、自分の予想どおりの敵の
姿を見ることが、いちばんの生きがいなのだ。」という一文がありますが
今の世界情勢を見ると深く考えさせられる文章でした。
>>219 >ある時期のカルヴィーノの頭にはやっぱり「革新VS伝統」の構図があったんじゃないかと。
そうですね。常に新しいことをしようという意識は感じられますね。
物語づくりの名手だったカルヴィーノがしだいに物語から離れていったのは
どうしてだろうとつねづね考えていたのですが
カルヴィーノ自身得意な分野に留まっていたくないという気持ちが強かったの
かもしれませんね。
>>226 「常に新しいことをしようという意識」には同意。
がしかし、「しだいに物語から離れていった」というのは違うだろ。
煽るつもりはないが、カルヴィーノは生涯、物語の可能性を探っていた人だぞ。
物語から離れた作家が、例えば活動の後期〜晩年に執筆した『パロマー』で、
人 生 の 一 瞬 一 瞬 を 記 述 す る こ と を は じ め よ う
なんて書くと思うか?
ところでふと思ったんだが、『パロマー』のいま引用した箇所、
もしかしたらカルヴィーノはプルーストを意識していたんだろうか……
おいおい、国際作家級の人でジョイスやプルーストを
意識してない人はいないだろ?
229 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :03/03/11 18:53
「まっぷたつ」ゲット。今から読みます。やっぱイタリア文学はもれにあっている予感がする。
エーコの「前日島」もゲット。どっちを先に読むかはカプリチョーザ!
>>228 書き方があいまいだったとは思うが、
そんないまさら言うまでもない一般論を持ち出したいんじゃない。
んなこと書いてもつまらんな、と判断がつく程度には頭は働いているつもりだが。
そうでなくて、『パロマー』のIII-3-3「うまい死に方」には、
死についての思索はもちろん、時についての思索、読書についての思索など、
『失われた時を求めて』の第七篇「見出された時」のクライマックスを連想させる
記述が多いように思う、と言いたかったのであって。
一旦人生に巻き込まれると、出来事はひとつの時間順序に配列されず、
内的建築に応える秩序で配置される (『パロマー』p.168 - 169)
なんてのは、なかでもとりわけ「内的建築」という言葉をもってくるあたり、
プルースト的な、あまりにプルースト的な一文だと思うんだがなぁ。
読み込んでる人が増えてきてまた訊きたいんだけど、
『冬の夜ひとりの旅人が』の作中作で、
日本人作家タカコミ・イクカって誰を素材にしてるのか教えてほしい。
ボルヘスとかギュンター・グラスをパロってるのまではわかるんだけど。
あとドスの書き出しをそのまま移植したのとか。
>>229 おさむにマジレスするのもなんだが、カルヴィーノから読みなさい。
そういやイタリア文学総合スレはなかったかなあ。
タブッキスレも見ないし。ってあれは一般書籍板だったかも。
>>231 カルヴィーノにとって日本文学ってほぼ無じゃないか?
だったらノーベル文学賞受賞者の名前を綴り換えしただけとかかも。
じつはもう読んじゃった。「まっぷたつ」読書感想
おさむの評価 ☆☆(最大五つ)
ちょっと子供向けすぎたかも。おふろで読んでしまいました。
「ぼく」の視点の位置が良く分からなかったです。なぜ、イギリス人の医者に
ついて行きたかったのか。
普通だったらハッピーエンドのはずなのにな。
寓話としてはスパイスが足りないとおもいますた。
よって星二つです
>232
「前日島」書き出し読んでみたら、名作の予感。
かなりイイかも。振り子に匹敵しそうかも
つーか、おさむにカルヴィーノはわかんねえだろ?
エーコがお似合い。
カルヴィーノの方が難しいのか?
まあ、飽きたわけではないから、他の本も読んでみるよ。
「マルコヴァルドさんの四季」むちゃくちゃおもろい。
子どもだけに読ましとくのはもったいない。
『宿命の交わる城』を読んだぞ!読んだぞ!読んだぞ!
これはクロスワードパズルならぬクロスカードパズルという感じですね。
各々の人物がタロットカードを組み合わせて自らの物語を語っていくのですが
だんだん物語が増えていくに従って一度使われたカードが別の意味を持って
また登場してきたりして、カードと物語を対応させるのが大変でした。
読んでるだけでもパズルを解いてるような感じでへとへとになりました。
よくこんなの作り上げたなと感心してしまいます。
また各々の物語はシェイクスピア等古典のパロディが結構あるのですが、
古典の知識に乏しい俺は内心忸怩たる思いでした。やはりパロディというのは
元ネタを知っていないと面白さも半減ですから。あ、ただそんな古典の
パロディに混じって『不在の騎士』のパロディなんてのもあってそこは
さすがににやりとしました。
この作品の正しい読み方(遊び方?)としたらやはり実際にタロットカードを
手元において自分で組み合わせながら読んでいくと楽しいでしょうね。
「宿命の交わる城」で使われた1000部限定の豪華版タロットカードがほしい!
それは無理としても「宿命の交わる酒場」で使われたグリモー社製マルセイユ版
古タロットでもいいからほしいぞ!ほしいぞ!ほしいぞ!
ただ、本がなくてタロットだけあってもという気もしますが...(本は図書館へ返却)
>>227 カルヴィーノに関する煽りなら大歓迎です!
で、俺が言う物語というのはほんとに素朴な意味で使ってまして
人物がでてきて事件が起こって…というような所謂お話といった程度で使って
るのですが、たとえば一瞬一瞬を記述しただけでは物語にはなり得ませんよね。
『宿命の交わる城』でいったらカードとカードの間を繋げる出来事を読み取らなければ
ならないわけです。それで思うのですが『見えない都市』とか『パロマー』などは
物語を読む(創造する)という行為を読者に委ねているのではないかと。
『宿命の交わる城』で懲りたわけではないでしょうが、「俺がカードを提供するから
後はお前らで勝手に物語をつくりなさい」という意図があるのではないでしょうか。
ん、そうだとすると確かに物語自体は放棄してないですね。
まあ、物語の語り部としての役割を放棄したとは考えられないでしょうか?
それから新しいことに対する挑戦という話はカルヴィーノ自身が『宿命の交わる城』
の「日本の読者のために」というところで書いていました。以下引用します。
〜私はつねに自分の作品をまったく違ったものにしていきたいと感じている。それゆえ
、過去には何も書いたことがないような心構えで、つねに出発したいのだ。 p197
>>233 >なぜ、イギリス人の医者について行きたかったのか。
俺はそこのところは<ぼく>が大人になりたくない現れとして受け止めました。
子供の象徴とも言えるトレロニー博士(人魂が好きだったり、飽きっぽいし、医者の
くせに女性の裸にどぎまぎしたり)といつまでも一緒にいたい、責任と鬼火の世界
へ足を踏み出すのはいやだ、ということかなと思いました。
ただ、それまでさほど表に出てこなかった<ぼく>がラストで急に主題として全面に
出てくるのは俺もちょっと強引かなと思いました。善半と悪半が一緒になって
めでたしめでたしではやや弱いと感じたのかもしれませんが、どうも小説的な効果を
狙って唐突に付け足したという感が否めなくもないです。
240 :
吾輩は名無しである:03/03/14 23:09
僕にとって、カルヴィーノの第一の魅力は、それこそ「軽さ」、
「速さ」を体現している描写である。それは『くもの巣〜』から
『マルコ・ポーロ』のような作品まで一貫しているのだと思う。
彼の描写を読むと、ことばを新しくし、生きながらえさせるのは
「ポエジー」以外にないのだと、危く信じそうになる。
カルヴィーノの描写を楽しむという意味で、もっとも手軽な(手
軽さをよしとするのもどうかとは思うが)サンプルは『マルコヴァ
ルド』ではないだろうか。英語版は入手できそうだが、岩波少年文
庫版は、現在復刊ドットコムで現在25/100票とのこと。登録後1年
経過してるんだけど……これで、復刊できるのかな?(w
興味のあるかたはどうぞ。
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=8071
>239
むしろ、カルヴィーノ=トレロニー=ぼく みたく漏れは感じた。
トレロニー=子供ってのは賛成。
「前日島」読んだら、他の読んでみます。ってか、前日島に、指輪を取るため切り離された
指や、腹を裂かれ、腸の出た馬が出てきたのはカルヴィーノを意識しての狼藉か?
そこが疑問。
なんだ、レスが付いたと思ったらおさむかよ。
>>241 >「前日島」読んだら、他の読んでみます。ってか、前日島に、指輪を取るため切り離された
>指や、腹を裂かれ、腸の出た馬が出てきたのはカルヴィーノを意識しての狼藉か?
全然関係ない。
>>238 最終的には「解釈の違い」ってところに行き着くような気がするのだけれど、
おれは、小説家カルヴィーノが「物語の語り部としての役割」を放棄したとは
考えない。カルヴィーノは
>後はお前らで勝手に物語をつくりなさい
と素材を放り出したのではなく、物語の可能性を拡げようと読者の能動的な
参加を求めていたんじゃないか?
物語というものは聞き手ないし読者の存在があってなりたつわけで、その
可能性を探っていたカルヴィーノなら当然、「物語にとって読者とは?」という
命題にぶつからざるを得ない。
メタフィクションに手を染めた作家はたぶん例外なく、創作の際にこの命題と
対峙しているのだけれど、カルヴィーノの場合その答えを追究する過程で
生まれたのが or 追究した結果が『冬の夜ひとりの旅人が』ではなかったか。
で、『冬の夜〜』に明らかなように、創作において読者の存在を「強く意識」
している点からも、彼が首尾一貫して語り部=物語作者であり続けたことは
疑いようがないと思う。
あ、そうだ。
物語に読者が不可欠だなんて当たり前だろ(プッ
まともな作家なら誰だって読者の存在を意識してるよ(藁
なんて煽りはいりませんことよ ♥
>>231 『冬の夜〜』の日本人作家タカクミ・イコカ Takakumi Ikoka は大谷崎が
元ネタだという説を、どこかで読んだ記憶がある。
おれ自身は『冬の夜〜』を読んだ当時、谷崎を読んでいなかったし、
その後『冬の夜』を読み返してもいないので、はっきりしたことはいえない
のですがね。
しかし谷崎だとすれば、Ikoka という姓は『細雪』の四姉妹・蒔岡 makioka
からきてるのかも。で、Takakumi Ikoka からmakioka を引くと Takkui が
残る。これをつづり変えて kikuta → 菊田。
カルヴィーノが知っていたかどうかは定かじゃないが、『細雪』が1966年
に舞台化された際、脚色・演出を手がけたのはなんと菊田一夫!
まあ、菊田一夫のほうは我ながらこじつけ過ぎかと思うけれど、
蒔岡にイコカが含まれるのは無視できないポイントじゃないかと。
※むだなツッコミを避けるための註:菊田一夫の名は黒澤の『静かなる
決闘』の作者として、海外でも知られています
『レ・コスミコミケ』を読んだぞ!読んだぞ!読んだぞ!
うーん、いいですねー。科学に対して文学からの侵入といった感じでしょうか。
各エピソードの多くに恋愛がモチーフとして入り込んでいるのが興味深かったです。
やはり文学がもっている最大の力というのは恋愛、ユーモア、美などの幾何学の精神
では測れない繊細の精神からの世界認識のありようということなのかなと思いました。
しかし、確かにこの作品では科学に対して風刺的ともとれるのですが
俺はやはりカルヴィーノと言う人は科学的なものに対する憧れ、
興味の方が強いのではないかなと思います。科学に対するつよい関心があればこそ
文学からの戯れといった形で接近して行ったのではないかなと思われるわけです。
じゃなかったらこんなに詳しくないでしょうし(w
またカルヴィーノの文学に対するアプローチも科学者に近いものがあるのでは
と思いました。『レ・コスミコミケ』の中でも月と地球がはしごを使って渡れるほどに
接近していた時代の話などからはイメージの喚起力が最大まで引き出されましたし、
進化に逆らって水の中に留まり続ける叔父さんの話は寓話的物語の真骨頂と言う感じだし、
書かれた文字に登場人物が闖入してくるメタ・テキストの話などがあったりして、
まさにカルヴィーノの実験室といった感じじゃないでしょうか。
何かの解説の中で「文学の錬金術師」といったような評があったと思うのですが
カルヴィーノという作家を言い表わすにはなかなか上手い表現だと思います。
>>243 実はここで話題になっているエーコという作家は詳しく知らなかったので
講談社現代思想の冒険者達シリーズのエーコの本を読んでみたのですがまさにタイムリー
な話題が満載でした。エーコという人の最大のテーマというのが芸術作品における受け手
の役割といったことらしいのです。
『開かれた作品』という本を皮切りにエーコは作品と読者の関係作品と作者の関係などの
論功を深めていくのですが、雑誌に載ったエーコの論文を読んで本にしてみてはと持ちか
けたのが誰あろうカルヴィーノなんだそうです。
ただ、カルヴィーノが考えていた出版社ではなく、結局他の出版社から本として世に出た
ということなので、どのぐらい二人の間に交流があったのかは伺い知ることができないの
ですが。
ちなみにエーコが学会で発表したのが1958年。『開かれた作品』として出版されたのが
1962年ですからかなり初期の段階からカルヴィーノが読者の存在といったものに関心を
寄せていたのは間違いない事実でしょうね。
それからエーコとカルヴィーノの興味深い共時性をもうひとつ。
エーコはアレーの「とてもパリ的なドラマ」というメタ・テキストを読んだときの当惑か
ら『物語における読者』という本を書いたらしいのですが、同じ年の1979年にカルヴィ
ーノは『冬の夜一人の旅人が』を発表しているのです。このメタ・テキスト(メタ・フィ
クション)をめぐる二人の関心の行方を探ってみるのも面白いかもしれません。
エーコの詳しい話はおさむさんにお願いします!
『永遠のファシズム』
この最初に収められた論文も、タイムリーと
いえば、これほどタイムリーなものはない。
戦争に臨んでの知識人の役割について述べたあと、
「戦争、それは浪費である」と結んでいる。
おお!マダムBさんお帰りなさい!
まっぷたつのマダム
BさんとCさんのカルヴィーノをめぐる熱い戦いが見たいものです。
スレ違いの人格攻撃だけは勘been。
次は『冬の夜ひとりの旅人が』を読むぞ!読むぞ!読むぞ!
『柔かい月』を『柔らかい月』と間違えるのは勘been。
コスミコミケ気に入ったなら、
これも古本屋で1000円以下で見つけて読んでみてね>93
>>246 カルヴィーノとエーコの関係、『冬の夜』と『物語の中の読者』の関係に関心
があるなら、『エーコの文学講義』(岩波書店)を読むのが吉。
この二冊の本はほとんど同時に刊行されたにもかかわらず、わたし
たちはどちらも、相手がなにをしているか知らなかったのです。それ
でもあきらかにふたりとも同じ問題の虜になっていたのです。
とエーコが冒頭で述べている。
『レ・コスミコミケ』といえば、スティーヴン・ホーキングの『ホーキング、宇宙を
語る』が刊行された当時、あれはアントニイ・バージェスだったか、あるいは
サルマン・ラシュディだったかが書評で『レ・コスミコミケ』を引き合いに出し、
文学の持つポエジーを称揚していたように記憶している。
たしかにカルヴィーノは科学(とりわけ宇宙)に関心があったようだけれども、
何をテーマにしようとも、表現上の実験を試みようとも、まずなにより作品の
「きも」にポエジーがある――これがカルヴィーノ作品の魅力だと思う。
>>240は「ことばを新しくし、生きながらえさせるのは「ポエジー」以外にない
のだと、危く信じそうになる」と書いてるけど、信じていいんじゃないかなぁ?
>>250 244ありがと。細雪読んでみる。
谷崎あれだけ読んでない。
なぜって、長いから。
252 :
吾輩は名無しである:03/03/23 21:12
>>247 >『永遠のファシズム』
↑この内容をもうちょい詳しく教えて。
タイムリーだから振ってみる。
エーコ『永遠のファシズム』は全5章に分かれていて、
「戦争を考える」湾岸戦争のさなか雑誌に発表
「永遠のファシズム」1995年コロンビア大のシンポジウムの講演→雑誌発表
「新聞について」1995年イタリア上院のセミナーで発表→上院編集本に収録
「他人が登場するとき」マルティーニ大司教が発した「道徳的行動に出る
とき、確信や命令は何に基づいているのか」いう問いへの返信。
「移住、寛容そして堪えがたいもの」→第三千年紀への展望、外国人排斥
問題の講演、ほかひとつなどのコラージュ。
エーコのここ10年ほどの問題意識への入り口となっている。
そういえば、きのう小学校の校庭でPTAのお務めを果たしながら、
ユーゴスラビアの女性(内戦当時、当地で名の通ったジャーナリスト
だったらしい)とゆっくり話す機会があった(ほとんど日本語w)。
山羊のチーズの食べ方はじめバルカン料理、ストイコヴィッチのサッカー、
クストリッツアの映画、米国の悪口、日本の政治教育のタブーなど
いろいろ話すなか、エーコの名前を振ると、やはり『薔薇の名前』
『フーコーの振り子』なんぞは知っていた。
オピニオンリーダーとしてのエーコの話はしないで、話はラテン語に
流れてしまったけれど、改めてエーコはヨーロッパの知識人の基本知識
だわ…と認識した次第。
ニンフェットのように愛らしい娘は、7歳にしてすでに母国語、英語、
日本語をしゃべる。持参したおにぎり(具は、海苔の佃煮に花かつおを
混ぜたもの。おいしいよ。お試しあれ、おさむシェフ)に嬉しそうに
かぶりつきながら、氷川きよしをこぶし回して歌っていたよ。
来日2年で大したものだ。嫁にほしいが、米国に移るみたいで残念。
>>254 つ〜か、おまえのコテハン、「ハンバート・ハンバート」に変えろ。
>>246 実はエーコの衒学パワーは並ではないので、なかなか歯が立たなかったりします
で、「前日島」やっと読み終えたのですが、まだカルヴィーノを一冊しか読んでいないにもかかわらず
「まっぷたつ」を意識したと思われる箇所がいくつかありました。
エーコの小説の特徴は、いろいろな文学や出来事のコラージュをしているので、
偶然ではないと思いました。
エーコの文学の大きな特徴は「カバラ」的な世界観を重視していることです。
カルヴィーノの「まっぷたつ」でもあったように、『「かたつむり」は
「心臓病」の人間を驚かさないように』みたいな、シンボリックな隠喩を
追求しているみたいだ。イタリヤ文学にはこのような特徴が伝統的にあるのか?
そういや、ホルヘことボルヘスもそうだったなぁ・・
エーコを読む上ではずせないのは「エーコの読みと深読み」
「開かれた作品」と一緒に読むとかなりイイかも。
おさむの読書感想
「前日島」☆☆☆☆(最大五つ)
なかなかにシビれる展開だったけど、ネタばれすると面白さがちょっと減るかも
しれないので、感想は簡素にしますが、
冗長な部分が多いことを除けば、カナーリおもろかった。ヤプー的な
冗長さがあるので、エーコのおしゃべりを何とかしてやりたいが、ストーリー
はイイ!
「薔薇」「フーコー」と大体同じようなモチーフを扱っていて、
エーコはこんな感じの小説しか書けないのかな?とおもた。別に前作よりも
考えが進展しているわけではないし。
イタリアの文学には同じような匂いがあるのだが、(あんま読んでない)
偶然だろうかなんだろう。
ちなみに前日島ってのは、日付変更線の向こう側の島のこと。つまり前日の島
そこを舞台にてんやわんやがあります。
>改めてエーコはヨーロッパの知識人の基本知識だわ…と認識した次第。
というか、エーコってカナーリ怪しい人物な気がする。
絶対イタリアのマヒアとつながってそうだし、薔薇十字、フリーメーソン
の会員っぽいし、ヨーロッパの知識人がひょっとしたら全部そうなのかもしれないけど
デカルトとかライプニッツとかそうだったらしいし。
でもなんか、イタリア文学に興味を持ってきますた。
なんだかいい感じです
258 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :03/03/25 19:48
デカルトは嘘かもな。でも確かにニュートンは・・・。
今日も新たなカルヴィーノゲッツ!
そういや、前日島ではオーストラリア付近にいってて、マップタツでもそうだった。
オウストラリアは幻の土地だったらしいし、ソロモン諸島も伝説の土地。
日本は黄金の国だし、大航海時代のヨーロッパの世界への幻想は凄そう。
そこらへんがベースになって今のヨーロッパ人のあの感じがあるんだなと
一人合点が逝った
259 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :03/03/25 20:24
一応エーコすれ立てたけど、マイナーリーグなので、直ぐ落ちそうです。
そしたら、半島つながりなので、こっちに居候させてください。かしこ
260 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :03/03/27 23:55
「サンジョヴァンニ」よみますた。
修辞法がなんともイタリア的で楽しめました。
>>219 >ある時期のカルヴィーノの頭にはやっぱり「革新VS伝統」の構図があったんじゃないかと。
↑このことが主題っぽかったけど、ある時期
>>226の言うように、この主題から離れていきたがった
ってことは無いようだ。なぜなら、あとがきに、「サンギョガンニ」(短編集、エッセイ風?)は
いまだ完成されていない遺稿を集めたものだと書いてあった体。
それと、カルヴィーノは「わたし」を言う一人称を使った小説をずっと書こうとしていたとも
書いてあったな。
261 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :03/03/28 00:00
おさむの読書感想
サンジョバンニへの満ち☆☆☆☆(細大五つ母子)
まあエッセイなのだが、語り口が読みやすく作者に親しみを持てた。
感想は、あまり無いです。面白かったけど。
次に読みたいのは「くも」かなぁ、まあ、カルヴィーノは面白そうなので
全部読破しようと重いますた。
エーコ、カルヴィーノ、ときたから
こんどはタブッキをおさむに読ませてみようかw
いつのまにか、おさむの成長日記みたいになってるな、このスレ(藁
264 :
おさむ ◆2LEFd5iAoc :03/03/31 23:20
>262
生粋のイテリアーノなんですか?バジルとトマトの口臭がするようなら読みます。
さがりすぎあげ!!
タブッキスレないね。
インド夜想曲とペレイラしか読んだことないからいろいろ知りたかったのに。
かんヴぇんじゃないか。
このすれ、折れにしては結構真面目なのに、閑散としてきた。。。
名前がカルビ・イタリアーノだったら認知度上がったかもしんない。
ってか、イタリアの作家擦れ、閑散としまくってるな。
おさむちゃんかなしいよ。
それより、ピピロッティ・リストってのはイタリア人の名前かな?
勘弁は昨日の彼女とはウハウハでしたか?
閑散としてきた理由をご自分達で良く考えてください。
貴様らのチャットを読まされる身にもなってみろヽ(`Д´)ノ。
軌道修正できねえくせに文句だけは一人前に垂れる奴が多すぎる。
ふーん、「名無し」も使い分けられるんだね。
273 :
吾輩は名無しである:03/04/01 17:29
コテ叩きやめれ。
勘弁だっておさむだってカルヴィーノ読んでるだろ。
閑散としてるのはこいつらの所為ではない。
274 :
吾輩は名無しである:03/04/01 18:37
それじゃ。
どうやら漏れは「冬の夜、ひとりの旅人が」にはまっているらしい。
図書館で何度も借りて読んでいるのだが、とっとと買ったほうがいいな。
これはカルヴィーノの著作の中でも遊戯性(悪戯性?)が激しい本だと思う。
この納得の行かなさはいとし・こいし師匠の漫才に似ているな。
まともにつっかかってゆくとその勢いでくるっと別方向に回されてしまう。
>>265 やっぱり無いか。漏れが見たのは一般書籍板だったのかなあ。
275 :
吾輩は名無しである:03/04/01 18:43
>>264 タブッキは生粋のイタリアーノですが、
サウダージと一人暮らしの香りがします。あと磯臭いです。
>>275 磯臭いにウケちゃいました。
やや猿の干物臭もしそうです。
277 :
おさむ ◆UvGJoaFDw6 :03/04/01 19:58
タブッキ、今度読んでみます。
文章の重さはどう?
ボルヘス>エーコ>カルビーノ
この中でどの辺に挟まる?
>>277 軽いほうだとは思うが・・
それ以前にエーコとカルヴィーノの重さの間には越えられない壁があるような
279 :
吾輩は名無しである:03/04/01 23:30
むずかしい愛 読了age
おもしろかったー。
280 :
おさむ ◆UvGJoaFDw6 :03/04/01 23:48
乾燥キボン
『冬の夜ひとりの旅人が』を読んだぞ!読んだぞ!読んだぞ!
これは読者が主人公のインタラクティブ小説ですね。
読者と作者の対話によって一つの作品となるのです。
ロールプレイングゲーム等のビデオゲームの先駆けともいえる
試みではないでしょうか。
この作品がうまれた背景には80年代という時代性が
大いに影響していると思います。
消費者が主人公の座に躍り出たあの浮かれた時代。
と、カルヴィーノが一番嫌がりそうな過剰解釈をしてみました。
まあ、上の感想は半ば冗談だとして
一番考えさせられたのはやはり「読書」についてですよね。
僕自身についていえば、ルドミッラのような理想的な読者では
ないようです。
僕が本を読むときに一番興味をひかれるのは作者についてなんです。
このテキストを書いた人間はどのようなことを考え、何を表現しよう
としているのだろうか、といったことを考え、テキストの向こう側に
いるはずの作者像を自分の中で構築していくことに喜びを見い出して
しまうのです。
ただこの本に教えられるまでもなく、そういった読み方っていまいちかな
というのは薄々感じていたんですよね。
これからはテキストを越え、作者を越え、本それ自体の虚空の中心から
自分なりの真実を掴みとるような読書をしていこうかなと
素直な気持ちになったりしちゃいました。
と、カルヴィーノが一番望みそうな以下略
282 :
吾輩は名無しである:03/04/03 15:59
カルヴィーノが2chを知っていたらガイドライン板に常駐していただろう、
と友人に話したら、ガイドライン?なにそれ、と返されました
>>282 カルヴィーノ、エーコ、あとそれからクノーなんかは
ガイドライン板と言語学板常駐でしょう。
で、それらの板&外国語板あたりで
他人には意味不明の長文レスを書きまくるコテハンがジョイス。
>>283 んでもって、ヘンリーミラーは半角板で
サドは過激な恋愛板あたりに常駐か。
レオナルド・ダビンチは半角板でグロ画像収集してそう。あと、しょた。
286 :
吾輩は名無しである:03/04/08 00:20
>>281 ルドミッラはいろんなこと言ってるよね。
コテハン来ると寂れるのは、なんでだろ〜♪
288 :
吾輩は名無しである:03/04/13 00:55
折角だからあげとかくか。
名無しだけでも寂しいんですが
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
291 :
吾輩は名無しである:03/04/25 05:58
>>287 そうだとも。そうにきまっとるだろ。わしが若いときなど、いろいろあったぞ。
あぼーん
293 :
おさむ ◆UvGJoaFDw6 :03/04/25 09:16
タブッキよんだよ。久々にグッときた。
ヤバイ 良すぎ。
教えてくれた人には感謝します
あぼーん
何読んだんだ?
>>274 以前この板にあったけど落ちた。
一般書籍板のことは知らない。
296 :
おさむ ◆UvGJoaFDw6 :03/04/25 09:57
逆さまゲームだよ
なんでイタリア陣作家は皆匂いが似ているのかね。
というかひさしぶし
連続登校規制ウザー!!!!
ああ,おさむっ氏はペソアの詩を読むべきかも….
数年前に出た全詩集はすでに休版のようだけれど.
タブッキがペソアを研究していて『フェルナンド・ペソア
最後の3日間』という本を書いている.
「4つの名」を持ち,人格で文体を使い分けた人だということが
おススめの第1点.
そして,もうひとつ「ポルトガル」の詩人だからね,ペソア.
ジョゼ・サラマーゴというノーベル文学賞をとったポルトガルの作家
による『リカルド・レイスの死の年』という小説もあるが,レイスという
のがペソアの別名のひとつ.
ペソアはかなり行っちゃっていた人だという点も,いいんじゃないかな.
マダムはマダムだとわからないような文体で書き込んでくれ。
>298くん
キミのために4つのレスをご用意した.他スレには貼らんよ.
A.ふふっ.文学板において「文体」だけで認識してもらえるなんて幸せ.
B.文体は――,文体と意識だけは奪われたく,ない.
C.うっせー、バーカ!
D.キミの文体も認識できる気がする.ナボコフスレで深夜「孤独」を
告白していた人か,そしてテキストサイトスレで猪木の話を持ち
出していた人か.…私は,体にぽっかり大きく孤独の穴が開いた
人間に興味を惹かれて仕方ないのだ.
文体を変えても,人格を偽ることは凡百の徒にはできないよ.
実はサラマーゴは最近のヨウチェキでありまして、読んでみようと思っていたところであります。
じつはわたくし、詩というものが大変苦手でして、良いかも?と思ったのは
ランボーの有名なやつと、あと、安部工房が好きだといっていたリルケだけなのです。
でも、ペソアですね、それは今度図書館で探して見ます。
ちなみにタブッキ逆さまゲーム、途中までは飽きなかったのですが、
最後に結論を放り投げるという癖があるらしく、最後のほうは、もうそのパターンはイイよ・・・
って感じでした。でも次はカルビーノを読み、タブッキ、パゾリーニといってみる
つもりであります。
また、数年前に放り投げたヘンリミラー北回帰線、なんか今度のわたくしは
ちょっと違うので、ひょっとしたらいけるかもしれない。
>299
句読点の使い方に癖がありすぎる気がします
>>299 というか、文体じゃなくて面白くないからすぐばれるんだよ。
それ以上でも以下でもない。
やはりバージョンC.で正解だ.
カルヴィーノ様のイニシャルに
あらかじめ対応させておいた.
またマダムか。
本当に更年期障害なのではと疑ってしまう。
304 :
吾輩は名無しである:03/05/02 13:22
?
>>303 余計なこというな。
みんな知ってて放置してんだぞ。
306 :
吾輩は名無しである:03/05/02 13:24
おばはんがまたですか・・・
ところでペソアはグノーシス主義の薔薇十字団なんだな。
かっこいい!
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
誰か、上のあらしの削除依頼してくれませんか?
あぼーん
あぼーん
>314
削除依頼は人に頼らず自発的に行なうものです…。
もしそのやり方を知らなければ、これを機会に自分で
調べてみてください。荒らし対処法もありますよ…。
スレの治安はスレ住人が保持することこそ相応しい…。
つーか、タイミング的におさむが嫌われているとしか思えない。
319 :
吾輩は名無しである:03/05/10 07:37
何故?おさむが??
あぼーん
あぼーん
322 :
吾輩は名無しである:03/05/10 09:36
おさむ負けるなバトルしろっ!!!
あぼーん
おさむは鋭いしシャレのわかるコテ。バカのふりをしているだけ。
325 :
吾輩は名無しである:03/05/10 21:01
イタリア文学総合スレと化してきたな・・
>>324 こういうバレバレの自作自演している時点で、
真性バカだろ、おさむは。
おさむの自演じゃないよ。私、おさむのファンだもん。
>>328 初めて、おさむのレスを見て笑ってしまった。
おさむ、オマエが来るスレは必ず糞スレになるね。
どうも、ありがとう。
ペソアの最後の三日間とカルビーノ木登り男爵ゲットしました。
パゾリーニ、いとおしい人は読んでみるとヤオイっぽかったのでパス。
刻ノ朱 ★様
迅速かつご丁寧な処置を有難うございました。
333 :
吾輩は名無しである:03/05/14 20:08
『宿命の交わる城』ほか河出文庫発刊予定age
そういえば、タブッキのインド夜想曲とペソア最後の三日間読みました。
タブッキは非常に読みやすいです。インド夜想曲、最後の三日ともに詩情溢れていて
ナイスですた
335 :
吾輩は名無しである:03/05/17 00:03
木登り上げ。
おさむ、罰としてネタを振れ。
336 :
おさむ ◆UvGJoaFDw6 :03/05/17 11:21
カルビーノとタブッキ両者共に重要なテーマとして、幼児性への愛があると思います
きっと子供のころの原体験が強烈だったのでしょう。結構そういう作家はいると思うのですが
そこを中心として文章が書かれていると思うのは、妄想でしょうか。
大切なのは 幼児性=高橋源一郎、中原昌也 みたいな方向にいかないことだと思うのです
日本で感じが近いのは春樹だと思うのですが、春樹は女々しすぎていけません
なによりも男の子らしさが大切なのです。
337 :
吾輩は名無しである:03/05/17 11:34
友達(イタリア人)に勧められて「マルコヴァルド」読んだよ。
最初のキノコの話、何か聞き覚えがあると思ったら、子供のころ(30年以上前)、何かの児童向けの本か雑誌にこの話が載ってたのを読んだのだった。
なつかしいね。
338 :
おさむ ◆UvGJoaFDw6 :03/05/17 11:48
だいの男が児童文学をやるのが良いね
絶妙のセンスが必要だし、かのピノッキオはおれの偶像
イタリアの男の子というのは、とにかくママにすごい溺愛される
らしいね。ママがたっぷり甘えさせるんだって。
甘え上手というのは、甘えさせ上手にもなる。イタリア伊達男
たちがそのようにして形成されていくのもわかる気がする。
ピノッキオは父代わりのゼペットじいさんしか保護者はいない
けれど、少女から大人に成長していく妖精が、最後の方では
母親的な後見人として世話を焼く。彼女に見守られているから
ピノッキオはどこか安心して、たっぷり悪戯するようにも取れる。
悪戯っていさめてくれる人がいなきゃ面白くないよね。
カルヴィーノは、父親については散文で語っていたようだけれど、
母親についての記述って何かあったかな?
>マルコヴァルド
岩波少年文庫のものは休版中?
児童文学のマストアイテムなんだけどな。
ピノッキオもそうだが、岩波少年文庫に所収されて
いる作品って、大人になって再読しても読みごたえ
あるし、発見が多い。
何人いるんだ。点呼とってみるか。
>341
らじゃ
>342
いち
344 :
吾輩は名無しである:03/05/21 04:48
2
よんだ?
ところで、スレタイからして、1は「カルヴィーノの文学講義(Lezioni americane)」は読んでるね。
あれ、わかりました?
347 :
おさむ ◆UvGJoaFDw6 :03/05/26 09:14
>>339 木登り男爵では母親は軍事マニアに描かれている。
でも父親よりは包容力があって、適応力もあり、やっぱりカルビーノもマザコンだったのかもしれないと思った
まあ母親のほうが包容力と適応力が勝ってるのは普通だがな
おさむは地道に読書していて感心だ
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
351 :
吾輩は名無しである:03/06/01 01:50
サービスage
352 :
おさむ ◆UvGJoaFDw6 :03/06/01 01:55
あげられたので木登り男爵についてかきこします。
木登りする兄ちゃんって、すごくユーモアがあって、さすがイタリアって感じです。
僕にもあった、あのような時代を思い出させてくれます。
僕はあの手の小説に弱いので、すでにメロメロです。
もれの読んだカルビーノは少ないのですが、いまんところナンバーワンです。
七月からが楽しみです。
木登り男爵はいいですね。
ここしばらくカルヴィーノ読んでないので久々に何か読みたいです。
河出文庫が待ち遠しい。
354 :
吾輩は名無しである:03/06/03 22:56
読んだ事ないけどなにが最初にいいですか?
355 :
吾輩は名無しである:03/06/08 07:10
わたしは、まっぷたつの子爵 から読みました。
小説の方法に対する意識はスマートかつ多彩であるかとおもえば、
イタリア民話集の編纂(岩波文庫で足りない向きは英語訳の完全版をどうぞ)
で見られるように物語への泥臭いまでの耽溺のしかた。
文芸批評文もすばらしい。変身物語なんて彼の文を読んで即行買いに行った。
パゾリー二なんかに比べると距離をとっているようにみえるが政治意識も高い。
多角的なアプローチができ、本当に集め甲斐があり、翻訳も多く、かといって読破するのにそう時間も掛からない。
現代文学の入門としてすべてが凝縮されているとおもう。
357 :
吾輩は名無しである:03/06/14 18:03
358 :
吾輩は名無しである:03/06/19 22:59
岩波文庫からパヴェーゼの「故郷」出たね。
カルヴィーノ好きによるパヴェーゼの評価は?
>>354 短編集「むずかしい愛」
ささやかな冒険譚。
359 :
吾輩は名無しである:03/06/25 07:15
木登り男爵読もうとしたのだけれど
1ページ目の登場人物の名前の長さに閉口してしまい
読まずに投げ出しました
ああいうの、だめなんですw
360 :
吾輩は名無しである:03/06/25 16:17
ならば「まっぷたつの子爵」をどうぞ。
361 :
吾輩は名無しである:03/06/25 19:35
クフイ・・・なんとかという短い主人公の話もあった気がするが。
>>362 Qfwfq。『レ・コスミコミケ』と『柔らかい月』に出てきた
語り部ですな。読みはおそらく"クフゥフク"
はっ、
>>362は読んでる人をチェックするためにわざとぼか
したのかな?
確認のために本棚まで歩くことさえ面倒な私。
さてところで『パロマー』の主人公はどういう名前だったかのぅ。
365 :
吾輩は名無しである:03/07/03 19:09
『見えない都市』文庫版
7月8日が発行予定みたい。
366 :
吾輩は名無しである:03/07/04 22:40
>365
ありがと。買おう。
この人の古典について書いた本ってどう?
368 :
吾輩は名無しである:03/07/11 05:27
っていうとどれだっけ?
>>341 昨日書店逝ったらなかった。BK1には載ってるね。
341、おさむ、その他はもう買いましたか?
>>367>>368 これのこと?
なぜ古典を読むのか / イタロ・カルヴィーノ [著] ; 須賀敦子訳<ナゼ コテ
ン オ ヨムノカ>. -- (BA33515644)
東京 : みすず書房, 1997.11
iii, 329p ; 20cm
ISBN: 4622046202
あぼーん
371 :
吾輩は名無しである:03/07/12 01:35
まだかってないっす。
でも読書会するなら買いますよ。
375 :
吾輩は名無しである:03/07/14 00:35
訳者あとがきは充実していいけど、柳瀬尚紀の解説はちょっと
しょぼすぎやしないか<見えない都市
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
377 :
吾輩は名無しである:03/07/16 20:06
見えない都市Yonda?
読んだよ!
都市の描写が順を追うごとに明から暗に変わっていく
ように感じた。
番号順に読み返すとまたちがうんだろうね。
(^^)
380 :
吾輩は名無しである:03/08/05 14:35
hage
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
もりあがってないね・・・。
383 :
吾輩は名無しである:03/08/21 18:30
をい!
『見えない都市』復刊したんだぞ!
amazonで売上499位だぞ!
をい!
誰も読んでないのかYO!
あぼーん
9月上旬あたりにもう1冊くるんじゃなかったっけ、復刊。
そうそう!
『柔かい月』だな!
「柔らかい月」で検索しても出てこねえから気をつけろ!
をい!
コスミコミケ好きなら絶対買って読めよ!
まだ?
388 :
吾輩は名無しである:03/09/04 19:33
入荷したみたいだね<柔かい月
850円。ハヤカワ文庫のが280円か。
さて、古書価格が……。
『柔かい月』あまり楽しめません。
これからカルヴィーノ読もうと思うんだけど、
何から読むのがベストでしょうか。
とりあえず『パロマー』を読んでみようと思うのですが。
391 :
吾輩は名無しである:03/10/10 09:11
同じQfwfqでも『コスミコミケ』はイイ!!『柔かい月』は訳悪すぎ
392 :
吾輩は名無しである:03/10/10 21:06
評判悪いね>柔らかい月
買うのどうしよう
ハヤカワ版探すほうがいいと思う。河出版の訳はあんまりだ。
コスミコミケのハヤカワ版持ってるからあまりの違いに目眩がしました。
早川版も同じ脇の訳だよ。改訳もされていないらしい。
とにかく酷すぎる。溜息しか出ないね。
395 :
吾輩は名無しである:03/10/27 13:19
『柔かい月」レスついてないね。
やっぱダメかいな?
『レ・コスミコミケ』今読んでる。
これは面白い!
Qfwfqってヤハウェを意識したのかな?
396 :
吾輩は名無しである:03/10/27 13:27
「柔かい月」、読みにくかった。訳悪いのか…。
他訳のってないんですか?
英訳はすごくいい。
398 :
吾輩は名無しである:03/10/27 14:59
カルヴィーノの最高傑作はやっぱ
『冬の夜ひとりの旅人が』でしょ!
「これ最強、これ定説」ってどうよ?
:勘弁 ◆cheerzFXQc :02/11/07 04:34
好きな順。
『冬の夜ひとりの旅人が』
『マルコ・ポーロの見えない都市』
『レ・コスミコミケ』
『柔らかい月』
『木のぼり男爵』
『宿命の交わる城』
『遠ざかる家』
『アルゼンチン蟻』
『蜘蛛の巣の小径』
『まっぷたつの子爵』
『マルコヴァルドさんの四季』
『イタリア民話集』
マスターによると柔らかい月が結構上位に来てますね。
もれてきには木登り〜のが上位にきます。
パロマーも見えない都市ももれの期待に応えてはくれなかった。
今よみたいのは「冬の夜ひとりの旅人」がと「蜘蛛の巣の小径」です。
蜘蛛の巣の小径
これどっから出てるんですか?アマゾンにないでつ・・・。
401 :
おさむ ◆UvGJoaFDw6 :03/11/03 01:49
っと。あげ!
「くもの巣の小道」は福武文庫。
岩波出してくれ!
ルーポ・ロッサ しびれるぜー
初期のものは、子どもが重要な位置にいるな。
くもの巣は古本マーケでけっこう流通がある。
だが、たしかに魔法の庭とだきあわせで岩波文庫から出してもらうというのは
いいな。
406 :
吾輩は名無しである:03/12/02 21:15
宿命城を年内一番の楽しみにしていたのに、1月にのびちゃったみたい。
407 :
吾輩は名無しである:03/12/02 23:12
『宿命の交わる城』と『見えない都市』は
高橋源一郎が推してたけれど、どうかな?
やはりユーモラスな作品のほうが
カルヴィーノの魅力が出ていると思うが、
408 :
吾輩は名無しである:03/12/15 21:55
「柔かい月」の脇功訳が酷過ぎて涙が出た。
で、ちくまの「冬の夜〜」も脇の訳じゃないすか。
こっちは少しはこなれてるの?評価は良さそうですけど。
409 :
吾輩は名無しである:03/12/17 16:45
おさむはカルヴィーノに飽きたのか?
あれ酷いよなぁ。学生が講読の授業のために予習しているノート
そのまま持ってきたみたいな訳。ナボコフの「賜物」以来の悪訳
だよ・・・。
見えない都市、柔らかい月、パロマー
どれもあんまりグッとこなかった。
『冬の夜ひとりの旅人が』と『くもの巣の小道』
に期待しているけど、まだもってない。
ちなみに最近はバーセルミやローベルト・ムージルを読んでみたい。
どのスレもはやってない。。。
>>411 ムージルはおまえには100年早い。
やめとけ。
413 :
吾輩は名無しである:04/01/04 21:54
『宿命の交わる城』文庫化age
414 :
吾輩は名無しである:04/01/05 00:12
本屋さんに並んだの?
415 :
おさむ ◆UtjVc/v2e. :04/01/05 01:22
14日じゃなかったっけ?
>>414-415さん
もう出ています。自分は職場が渋谷ですが、
帰りに書店に寄ったら、文庫コーナーで平積みでした。
宿命の交わる城読了。
ナボコフのチェス小説と同じ方向への挑戦であり、
スリリングな読書体験だった。
これで価格が半値くらいであれば五つ星。
900円は高いよな。文庫で。これでもブクオフに並べば100か。
419 :
吾輩は名無しである:04/01/27 13:49
OZAMUくん、おざむくん。
G.パピーニは読んだ? 君の読書傾向から
して間違いなくお勧め。
イタリア幻想短編集に二つ収録されてる。
あと、ボルヘスが編集したバベルの図書館
シリーズにもあるよ。
ボルヘスよりも一世代前の作家で、
ボルヘスが子供のころ愛読してたらしい。
大人になってからずっと忘れてて、あるとき
読み返したら何気にパピーニから多大な影響
を受けていたことに気づいた。
ボルヘスがこんなこと言ってたけど、
実際感触はとても似てる。怪奇で、幻想的で。
420 :
吾輩は名無しである:04/01/27 13:54
>>419 パピーニなんてちょっとおさむにはムリボ。
カルヴィーノだけじゃきついんで現代イタリア文学の枠でいきましょか。
421 :
吾輩は名無しである:04/01/27 16:20
そうかな?パピーニは懐深いが間口も広いと思うけどな。
その割りに知名度は低いけども
>>419 パピーニって知らない。見つけたら読んでみるよ。
けど、ボルヘスはあんまりぐっと来ないんだよね。もっユーモアや少年っぽさがほしいって感じで。
ムジール・特性のない男1ゲットした。バーセルミが終わったら読んでみます。
冒頭部分のつかみは微妙でした。
423 :
吾輩は名無しである:04/01/27 20:34
>おざむくん
パピーニはボルヘスほど衒学的じゃないし知的ぶった
ところもないよ。
ただ中味に関しては(短編集しか読んでないけどね)
あるいはボルヘスより深みがあるかもよ。
ひとつの短編読むたびに三日ぐらいぼんやり考えてしまう。
ところでおざむくん、結構前にどっかのスレでネット上の
優れた幻想小説紹介してくれたことあって、ちらと読みました。
チットモタノシクナカタヨ。
>ところでおざむくん、結構前にどっかのスレでネット上の
>優れた幻想小説紹介してくれたことあって、ちらと読みました。
>チットモタノシクナカタヨ。
なんのことでしょう。ひょっとして漏れの小説?
話が良くわからん。
もれ、ネット上の小説なんて紹介したことないよ。
>>423 パピーニ『逃げてゆく鏡』いいですよねぇ。
かなり好きな作家ですよ。
表題作のほか、「病める紳士の最後の訪問」も印象的。
426 :
吾輩は名無しである:04/02/05 20:29
>スナフキンさん
バベルの図書館シリーズだね。
どういう経緯でパピーニにたどりついたのですか?
かなりマイナーでしょう
僕は「イタリア幻想文学短編集」とかいうのを読んでて
見つけました。カルビーノやモラヴィアなどいろいろ
乗ってるけど、あんまピンと来るのがなかった。
でもパピーニだけは別。
変な仮面舞踏会に参加したことが原因で自己喪失する
男の話でした。
「逃げ行く鏡」には収録されていないけど、ぼくの中
ではあれがダントツかも
>>426san
そうです。ボルヘス編集の『バベルの図書館』でパピーニを知りました。
あのシリーズで出会った作家は何人かいます。ボルヘスに感謝。
パピーニには分身のテーマを扱った作品が多いと思いますが
イタリア的というよりはドイツ的な作家のようにも思われます。
またイタリアには結構気になる短編を書く作家がいます。
『現代イタリア幻想短篇集』はわたしも読みましたが、
ブッツァーティやカルヴィーノはかなり有名だと思いますが、
個人的にはランドルフィ、ボンテンペッリのほうが好きです。
パピーニについて補足です。
いくつかの短篇を読んで気になったので
情緒刊行会という旭川市にある聞いた事も無い出版社から出てた
『愛と死と夢を凝視めて』という古書を探して手に入れました。
原著名は『生命と私自身』で、著者名はパピニとなってます。
訳者は相川正義。昭和57年刊。『逃げてゆく鏡』とダブリもありますが
26の短篇が収載されてます。
ランドルフィ『カフカの父親』、ボンテンペッリ『わが夢の女』といい
イタリアにはいい短編作家が多いなあ、というのが個人的感想です。
429 :
吾輩は名無しである:04/02/08 12:45
>>スナフキン氏
それは知らないけど、聴いた瞬間むちゃくちゃ欲しくなりました。
今早速そのタイトルを検索してみたんですが、ひっかかりませんでした。
パピーニってアマゾンとかでは売ってないね。
白水uの『現代イタリア幻想短篇集』を買うしかないのな。
刊行速報
ハヤカワ文庫『レ・コスミコミケ』復刊します。
柔かい月で失敗した人にも、これはおすすめです。
(パピーニ・・・「返済されなかった一日」なら・・・新潮文庫『謎のギャラリー-謎の部屋』に入ってる・・・)
>>432 プロフェッショナルですね。
「逃げ行く鏡」はまだ手に入れられるのかな。。。
>>429 あーほんとですね。国立図書館にも都立図書館にもないようです。
どうして自分は『愛と死と夢を凝視めて』の存在を知ったのだろう・・・。
とりあえず確認したところ『逃げてゆく鏡』のものは全編入ってました。
それにしてもバベルの図書館シリーズ『逃げてゆく鏡』も絶版とは・・・。
その序文でボルヘスは「忘却はしばしば記憶の深い形式にもなりうる」
という謎めいたボルヘスらしい言葉をパピーニに寄せて書いています。
あと『二十四の脳髄』というエッセイ集が昔どこかから出ていましたが
本の友社というところから2001年に復刊されているようです。
この本は図書館で借りて読んだことがありますが、正直これは面白くない。
ダンテ、シラー、ホイットマンらの作家、ニーチェ、ヘーゲルら思想家、
そしてハムレット、ドン・キホーテという登場人物ら二十四人を取り上げたもの。
せっかくだからパピーニの生い立ちとかいろいろ教えて!
結構有名な人?
438 :
吾輩は名無しである:04/02/08 22:47
>432
ナボコフスレの人? それともそういう書き方が2chにあるの?
またの名を、いけめnという人です。
いろいろ教わることが多いです。
440 :
吾輩は名無しである:04/02/08 22:55
>スナフキンさん
古本屋でたまたま見つけたってやつですね。
ものすごい僥倖じゃないですか、それは。
「逃げてゆく鏡」に収録されているもの以外もやっぱり
パピーニ節全開でしょうか?
上記のもの以外に、澁澤竜彦編の(うろ覚え)「○○の王国」
シリーズ(かなりうろ覚え)とかいう古今東西の怪奇幻想小説
アンソロジーの一冊にパピニあったの覚えてます。
あぼーん
スナフキン
>>437 カルヴィーノに比べたらぜんぜんマイナーで暗いトーン。
>>440 思い出しました。ネットの古書サイトで探しました。
たしか北海道の古書店だったと思いますよ。
結構希少価値ありそうなんで大事にします。
で、ダブってないタイトルを少し挙げてみるとこんな感じです。
「悪魔が私に語った」
「大衆の中の一人の人間」
「非存在のものへの哀歌」
「七時でとまった時計」
「何故、私を愛するのか?」
「四百五十三通の恋文」
作品名にパピーニらしさが結構あると思いますが
少し雰囲気が伝わるかどうか・・・。
カルヴィーノ『レ・コスミコミケ』も古書で苦労して探しました。
これは本当に気軽に楽しめる愛すべき短篇集です。
宇宙の語り部Qfwfqじいさんが綴る文字通りのコミックな宇宙劇は
カルヴィーノらしい奇想天外な発想力&自由奔法な想像力が満載。
「月の距離」はファンタスティック、「宇宙にしるしを」はスラップスティック、
ボルヘスよりもユーモラスで、レムよりも寓話性に富んでいる。
444 :
吾輩は名無しである:04/02/15 09:48
あー『レ・コスミコミケ』すぐに読みたくなったよー!
445 :
吾輩は名無しである:04/02/21 14:52
タブッキってどう?
446 :
吾輩は名無しである:04/02/24 22:08
タブッキいいね。
確かブランショの言葉をエピグラフに入れてたやつあったよね。
447 :
吾輩は名無しである :04/03/02 01:11
ガイシュツだったらすみません。
「ボッカチオ’70」という、ヴィスコンティやフェリーニも参加した、オムニバス映画、
その中に、日本での上映は『地味』という理由でカットされてしまった「レンツォとルチャーナ」
という作品があります。どうやら、カルヴィーノの「むずかしい愛」が下敷きのようです。
脚本担当したのかな?たまたまレンタルビデオで見て驚きました。
最近DVD化されました。女優陣も豪華なのでオススメです。
れ・こすみこみけ、7がつにエピぶんこでふっかんされるらしい。
>448
ホントに?ガセなの?
450 :
吾輩は名無しである:04/03/12 15:55
それにしてもカルヴィーノってすごい人気だね。外国の、しかもイタリアの
作家で小説のほとんどが翻訳されて、文庫化されてる。文庫化されてない
のって、「魔法の庭」、「まっぷたつの子爵」、「不在の騎士」、「遠ざか
る家」ぐらいのものか。
>>449ほんとですよ。早川のHPに載ってましたから。
>450
ありがとうございます。
ガセとの書き込みを見たことが
あったものですから。
楽しみです。
やっと冬の夜ひとりの旅人がゲットできたよ。
>450
ん?HPでepi文庫見当たらなかった。
おさむ氏が冬の夜でぐっとくることキボンヌ
455 :
吾輩は名無しである:04/03/26 00:02
『レ・コスミコミケ』早く読みたいっ!
456 :
吾輩は名無しである:04/03/26 01:18
レ・コスミコミケ再発されたら柔らかい月がいかに悪訳であるかということが
より一層明らかになるよ。レ・コスミコミケ既に読んでたから柔らかい月はもう
読むに耐えなくて途中で投げ出しました。
458 :
吾輩は名無しである:04/04/05 23:15
おざむくん、
くもの巣も読まないうちにお別れだね。
>456
おお、ホントだ!
見落としてました。ありがとう。
トンマーゾ・ランドルフィの月ノ石ってどう?
461 :
吾輩は名無しである:04/05/16 15:20
「くもの巣の小道」の単行本を、ブクオフにて購入(105円)age
6月に「蹴りたい田中」w
463 :
おさむ ◆UvGJoaFDw6 :04/05/16 16:29
>460
まあまあ楽しめる感じかな。
465 :
フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/05/17 00:09
>>460 「月ノ石」ってどんな作品だっけ?
カルヴィーノの月をめぐる作品との関連あり?
この作家は短篇集を1冊読んだけれど、面白かった。
カフカやゴーゴリの名前をタイトルにするぐらいだから。
藻前ら、今んとこィィ!そろそろ現代本に眼を向けろ!
十年、二十年後に現代作家が再評価なんて、、、、悲しいよ
468 :
吾輩は名無しである:04/05/19 19:44
カルヴィーノ、エーコ以降のイタリア現代作家ってどうなってるの?
469 :
おさむ ◆UvGJoaFDw6 :04/05/19 20:08
エーコはまだバリバリ現役だよ!!
『エーコとサッカー』って面白そうな本が岩波から出たね。
エーコもかなり歳くっちゃったか。
エーコ以降の世代だとタブッキとかタマーロなんかじゃないかな。
須賀さんみたいな伊文学の紹介者がもっと多くなって欲しい。
タブッキいいよね。Uブックスにたくさん入ってるし。
タマーロもいいよね。読みやすいし。
>>470 『エーコとサッカー』って面白そう?
たしかにイタリア人はサッカー好きなんだろうけど。
『エーコとサッカー』おもろそうだよ
つか、なんでタマーロなんか出てくんのか、不思議
『見えない都市』今日から毎晩 50夜かけて寝る前に読んでいきたいと思います。
漏れもそれやろうかな
エーコの新作La fiamma misteriosa della regina Loanaは
6月16日発売予定。
479 :
吾輩は名無しである:04/07/10 19:59
そろそろ
レ・コスミコミケが読めそうですね。
ハヤカワさんどうも。
>待望の新装版刊行!
>7月上旬 epi『レ・コスミコミケ』 イタロ・カルヴィーノ/米川良夫訳
>宇宙創世以来のあらゆる出来事を見てきたと
>いう Qfwfqsじいさんが物語る12の不思議譚。
↑ググッたら、これか!!!
上の方に書いてあるだろ
482 :
吾輩は名無しである:04/07/15 21:12
宿命の交わる城、見えない都市、柔かい月が河出だから
レ・コスミコミケも河出でそろえたいと思うのは私だけ?
483 :
吾輩は名無しである:04/07/17 18:04
三反園カルヴィーノ
河出の3作品はいまいち好きになれない
485 :
吾輩は名無しである:04/07/18 14:32
水着が流された女性の話に勃起した。
というか全部岩波で揃えたい。安いし。
柔月を改訳して出してくれんかのう。
あとコミケ明々後日発売だよな。磁気嵐が楽しみだ
487 :
吾輩は名無しである:04/07/23 10:45
☆ チン マチクタビレタ〜
マチクタビレタ〜
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) < epi文庫まだ〜?
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 愛媛みかん |/
本屋行ってくるかにゃ〜
489 :
吾輩は名無しである:04/07/26 00:31
840円かよ。ま、いいか。
コミケ買おう!
訳者は前と一緒?
491 :
吾輩は名無しである:04/07/26 14:21
レコスミコミケ発売したのか。
さっそく買いに行かなければ
あまり、良さがわかんなかった。。。
493 :
吾輩は名無しである:04/07/27 17:03
コミケ売ってない。
その代わり、短編集(月じゃないよ)が出ていた。
気になる なんていうタイトル?
むずかしい愛? パロマー?
宿命の交わる城。
でも、これってもしかして前から出てました?
今年の1月に出た
497 :
吾輩は名無しである:04/07/28 22:11
コミケでたね。川上弘美が推薦してる。
498 :
吾輩は名無しである:04/07/28 22:57
カルヴィーノは何であんなに高いの?
とくに河出の本は高すぎでしょ?
499 :
吾輩は名無しである:04/07/29 20:36
そりゃ売れないからだろ。コスミが800円なんて
激安だと思うべし。
500 :
吾輩は名無しである:04/07/29 23:50
アタイこそが500げとー
この数年の文庫本の価格高騰はでも異常だよ。デフレの時代に
これだけ値段が上がったものってそんなにないだろ。
長年、古本市場でエライ高騰してて手を出しあぐねていた本が
復刊・文庫化されると、嬉しさが先に立ち
文庫本としての値の高さを無視して飛びついてしまう。
まぁ講○社文芸文庫あたりに比べれば、河出はまだしも安く感じるなぁ。
てか近所の書店、まだコミケ入荷してない。ハヤクー
コミケゲトー。
磁気嵐は遺族の許可が出ず、収録されませんでしたorz
504 :
吾輩は名無しである:04/07/30 23:25
磁気嵐とはどういう話なのですか?
遺族とはどのようなものなのですか?
表紙もオシャレなやつになっちゃったね。
磁気嵐は新・コスミコミケに収録されてるらしいからこっちも邦訳してほしいな。米川訳で。
>>503 私もゲトー。
>>504 まだ読んでいないけど、「文庫収録にあたって」によると、
「磁気嵐」は『新潮』1990年9月号に掲載されたらしい。
古本屋を探してみよう。
507 :
吾輩は名無しである:04/08/04 22:02
新・コスミコミケってあるの?
508 :
吾輩は名無しである:04/08/14 13:16
コスミは「水に流して」みたいな表紙になったね。
でも、Qおじさんのよりすきかな。
509 :
吾輩は名無しである:04/08/15 03:06
コミケでたんか、、、買いにはしります
510 :
吾輩は名無しである:04/08/16 16:38
511 :
吾輩は名無しである:04/08/16 19:45
>510
おもしろい。
グラッチェ!
512 :
吾輩は名無しである:04/09/21 15:35:16
昨日冬の夜借りてキマー。ようござんす
513 :
吾輩は名無しである:04/09/22 11:54:21
マダムBって蝶々夫人のことか
買うぞー!買いに行くぞー!
よ〜し! いいぞ。買えー!
買ってきました。「コスミコミケ」がなくて「見えない都市」があったのでそれを。
今読んでる。面白いね。
517 :
吾輩は名無しである:04/10/04 14:37:52
「柔かい月」を「コスミコミケ」の文体で翻訳しなおして欲しい。
ありゃ酷い。
518 :
吾輩は名無しである:04/10/05 04:58:22
全くだ。冬の夜〜はよかったのにね。
519 :
吾輩は名無しである:04/10/05 11:21:32
冬の夜〜先週読んだ。頭が痛なった。
520 :
吾輩は名無しである:04/10/17 22:14:20
カルヴィーノは速さとは時間と空間の遠い諸点を見つけ出すという気の長くなる複雑で面倒な作業をこなし、そのルートが見つかった途端、直線的な早さでそれらが結ばれる、その瞬間の速さを言っている。
というのであってるんですか?速さとは、ただ物語るのが早いだけ?
デイーノ・ブッツァーティのスレ立てたら流行りますかね
うーむ、知名度まだまだだからなぁ。。。
短編の名手なのに・・・
原書は読んだことないけど
524 :
吾輩は名無しである:04/10/23 03:03:08
>>521 アマゾンで調べたら邦訳は5冊しか出てないみたい。
クマ王国は実家にあって何度も読みました。深くて良い本ですよね。
7人の使者も読んだはずだけど記憶にないなあ。
カルヴィーノは独特の軽やかさというか,暖かみのある涼しさ
(なんて言えば良いのかわからない!)を感じます。
なんでレコスミコミケが絶版になっていたのか、理解できない。
筒井康隆が絶賛してたっけ。
>なんでレコスミコミケが絶版になっていたのか、理解できない。
簡単なことですよ。売れないからです。非エンタメの海外の現代文学
なんて商売になりませんから。
527 :
吾輩は名無しである:04/10/26 00:25:36
ある意味ではエンタメだと思うけどね
知的エンターテイメント
悪く言えば芸術ではない
だから一般まではとどかない
528 :
吾輩は名無しである:04/10/26 11:00:07
イタリアってエーコが出てくるまで大衆文学がなかったんじゃなかったんだっけ?
ラテン語混じりの薔薇の名前が大衆向けとは思えんが。
ミステリだろ
531 :
吾輩は名無しである:04/11/06 22:30:12
復刊ラッシュはもう終わりかな?
カルヴィーノってイタリアでは読まれまくってるのかな?
533 :
吾輩は名無しである:04/11/08 10:53:34
カルヴィーノの影響を受けたと思われる
日本の作家をあげて
筒井康隆
535 :
吾輩は名無しである:04/11/09 12:15:43
筒井ってイタロ読んでるか?
536 :
吾輩は名無しである:04/11/10 00:58:54
中野美代子
537 :
吾輩は名無しである:04/12/10 19:40:33
ほしゆ
538 :
吾輩は名無しである:04/12/22 18:05:08
モラヴィアって昔は文庫が山ほど出てたようなんだけど、
最近はあまり読まれてないの?
539 :
吾輩は名無しである:05/01/03 00:23:34
モラヴィアやパゾリーニはあまり読まれてなさそうだ。
読まれているのはカルヴィーノ、エーコ、タブッキあたりだろう。
イタリアにはいい作家が多いという話もあるが。
ところで「冬の夜」のタカクミ・イコカの元ネタはタルホというのはどうだろう。
ほら、イニシャル同じT.Iだし。カルヴィーノもタルホ好きだったみたいだし。
541 :
吾輩は名無しである:05/01/28 23:41:46
カルヴィーノはタルホ読んでたのか!?
ふむ。星と月で共通点はある。
柔かい月の訳が酷評されてますが、自分はこれを最初に読んで見事にカルヴィーノにはまりました。
次に読んだのがレ・コスミコミケで、あまりの違いに吃驚しました。
どちらも面白かったです。
544 :
吾輩は名無しである:2005/04/17(日) 13:06:15
h
545 :
吾輩は名無しである:2005/04/24(日) 10:31:19
カルヴィーノの散文ってどうなん?
546 :
眩:2005/05/13(金) 15:52:48
くもの巣の小道 買った。850円@ブクオフ。
547 :
吾輩は名無しである:2005/06/19(日) 18:37:35
>カルヴィーノの散文
「砂のコレクション」はイマイチ
「なぜ古典を読むのか」はイイ
「文学講義」はスバラシイ
そうか?
「砂のコレクション」は日本人なら楽しめると思うんだが。
カルヴィーノは散文もいいな。屈託がなくユーモアがあって。
エーコ、ナボコフ、ボルヘスらの散文とはまた違う魅力がある。
550 :
吾輩は名無しである:2005/06/30(木) 00:21:18
「水に流して」はどうなん?
>>546 大阪いったときブクオフに100円で投げ捨てられてた。
買っとけばよかったぜ・・
552 :
吾輩は名無しである:2005/07/13(水) 02:36:14
マダムBさん、戻ってこないかなage
勘弁ますたー!
保守
蜘蛛の巣の小道
557 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 16:31:00
下がり杉
558 :
吾輩は名無しである:2005/09/27(火) 01:20:16
「不在の騎士」は、米川訳と脇訳のどちらがお薦めですか?
559 :
吾輩は名無しである:2005/10/01(土) 16:12:41
城と旅人買ってきたよage
パピーニ「逃げてゆく鏡」読みました。
カルヴィーノから意識的なユーモアを奪って後ろ向きにさせた感じと言うか、
茶目っ気の無いボルヘスと言うか・・・。
もっと軽い感じかと思っていたこともあって、しばらく何も読めそうにない・・・。
保守
『見えない都市』が思いがけず手に入り、冒頭読みました。
いや、良いですね、これは。
書物界の東方見聞録に、なってゆくのでしょうか。
ゆっくりと進めることにします。
というか普通にカワイデででてないか?
文庫で買えるよな。
文庫も買ったけど単行本が手放せない俺。
566 :
吾輩は名無しである:2005/11/07(月) 11:24:26
河出、またもややるな!
綿谷で稼いだ金を、最近の一連の海外文学復刊に
つぎ込んでるのかな?
持ってるからイラネ
古本も1000円くらいでごろごろしてるし
380円なら買ってもいいけどどうせ1000円オーバー
俺も持っているけど、
好きな本が復刊すると、またついつい買ってしまう。
それに文庫で出ることで、一般読者(ってあんまカルヴィーノ知らない人)
が手に取りやすくなるのはいいこと。
819円でしょ。まあ妥当な値段か
571 :
吾輩は名無しである:2005/11/14(月) 04:42:54
Madam B, come back!!
マダムBイラネ
『木のぼり男爵』読了。面白いですね、これは。
主人公コジモのもとを去った、ヴィオーラとの再会シーン
に思わず涙。
あと、読者に目覚めた山賊のエピソードも、教訓話みたいだけど、
微笑ましくて素敵でした。
これ、映画化したらすごくいい感じになると思うなー。
なるほど、映画化はいいですね。
と、書きながら想像していたら、ものすごく観たくなってきた。
木のぼり男爵を映画化するなら、
監督はラッセ・ハルストレムがいいかも。
木から降りてこない変態の悲しみって主題で、ティム・バートンでもいいな。
不在の騎士も文庫化ですか。
(´・ω・) ウレシス
>>576見て、本屋に走った。
そんで「冬の夜ひとりの旅人が」を買って、やっと読み終えたよ。
読んで楽しかった。
576ありがとう
文庫が出たので「不在の騎士」読んでまつ。凄く面白いねぇ。
肉体は無いけど自身の存在を認識している男と、
肉体があるのに自身の存在を認識できない男の対比が凄く印象的。
580 :
577:2005/12/30(金) 17:36:38
>>578 ちょwwwwwwおまwwwwwwww
その人違う人wwwwwwwww
俺が読み終えたのは25日ぐらいの話
そうかわるいことしたな、かなり符合してたからさ
582 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 11:48:56
akeome age
583 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/02(月) 11:13:38
木のぼり男爵がよい
柔らかい月の翻訳を何とかして下さい.
585 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/08(日) 01:12:06
まだ未訳ってあるのかな?
586 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/27(金) 02:03:56
il cavaliere inesistente どうですか?授業のために読まなきゃいけないんだけど。
587 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/30(月) 11:11:37
木登り男爵の映画はリチャード・ギアが二十年越しで狙ってるわなあ。
誰も予算を出してくれないそうで。
>>584 『レ・コスミコミケ』読んだあとだと、読みやすくならない?
∧_∧
(・∀・ ) フミフミー!!
⊂ つ
ヽ つ
し' ̄
⊂⌒~つ´ー`)つ ノビー
これらの他に文庫とか新書で読めるのってありませんか?
↓
柔らかい月(河出文庫)
見えない都市
宿命の交わる城
不在の騎士
パロマー(岩波文庫)
むずかしい愛
木のぼり男爵(Uブックス)
レ・コスミコミケ(epi文庫)
冬の夜ひとりの旅人が(ちくま文庫)
「くもの巣の小道―パルチザンあるいは落伍者たちをめぐる寓話」 (福武文庫)
と思ったら、版元品切れか絶版か知らんが今は普通には買えないね。
でもamazonのユーズドに出品されてるし、古書サイトをあちこち見れば
結構手に入ると思う。
『マルコヴァルドさんの四季』(岩波少年文庫)
>>593 1刷が1994年の12月だ。ほんの12年前じゃんか。
ついこないだみたいなもんよ。
>>595 そういう話ではなくて、福武が撤退したのは本好きにはそれなりに
大きなニュースだったと思うんだが、それを知らないっていうのは
どういうことよ?って意味なんだが。
本好きかと聞かれれば、まあ本好きだとは思うがな。
しかし、福武撤退?。そーいやそんなこともあったかな、
って感じかな。福武にはそれほど世話になってないしな。
じゃあ、あれだ。俺はそれほど本好きじゃ無いってことだな。
うん。俺はそれでいいが、君はどうだ?
>>592とか
>>594ありがとう。でもやっぱり古本屋で買うしかないのか…
まあ、贅沢言っちゃいけないね。
四冊も文庫で出してくれた河出に感謝しないといけないんだよね
599 :
吾輩は名無しである:2006/04/15(土) 18:56:39
イタリア文学っていえばマンゾーニ
「いいなづけ」がいよいよ文庫化されるな
600 :
吾輩は名無しである:2006/04/16(日) 11:10:53
>>591 こうやって見ると、カルヴィーノって本当に人気あるんだな。
非英語圏の純文学系の作家で、こんなに文庫化されている作家って
他にいないんじゃないかな?しかもほとんどが死後に文庫化されている。
601 :
:2006/04/24(月) 23:35:27
カルヴィーノの文庫および新書はすべて持ってる。
上に挙がってるもののほかに強いて挙げれば、
カルヴィーノ編で『イタリア民話集』上下が岩波文庫にあるよ。
米川良夫氏がお亡くなりに…
冥福を祈ります
603 :
吾輩は名無しである:2006/04/29(土) 14:37:14
訃報出てたね。
ご冥福を
604 :
吾輩は名無しである:2006/04/30(日) 02:11:25
米川良夫氏(りょうふって読むのね)が
お亡くなりになられたと聞いて飛んできました。
あぁ、もう「木のぼり男爵」の改訳はないのですな…
残念。
「むずかしい愛」読んだ
カルヴィーノを読むといつも「この人こんなのも書けるのか」と思うんだけど、本当に作風が広いね
書いたことが無いのは推理小説ぐらいじゃないだろうか
606 :
吾輩は名無しである:2006/05/25(木) 04:53:07
agg
607 :
吾輩は名無しである:2006/06/10(土) 20:27:58
板違い。ていうか、他人に見せるならちゃんと本気出して書きなよ。
609 :
吾輩は名無しである:2006/06/10(土) 22:03:47
カルヴィーノの特徴である遊びの感覚を前面に出して書いたぜ!
610 :
吾輩は名無しである:2006/07/12(水) 11:05:05
、
611 :
吾輩は名無しである:2006/07/28(金) 13:38:17
保守
このスレも落ちるかもしれんね
613 :
吾輩は名無しである:2006/08/31(木) 19:17:00
最近のイタリア文学の翻訳本の中でお薦めの作品・作家がいたら教えてください。
614 :
吾輩は名無しである:2006/08/31(木) 21:21:52
タブッキ
俺も知りたい
タブッキ・カルヴィーノくらいしかそもそも読んだことないしな
最近でもないけどブッツァーティ
バリッコ
カルヴィーノが好きならお薦めできる
618 :
吾輩は名無しである:2006/09/18(月) 11:42:30
あんまり最近じゃないのも含まれるけど
ニコロ・アンマニーティ「ぼくは怖くない」
アレッサンドロ・ボッファ「おまえはケダモノだ、ヴィスコヴィッツ」
パオロ・カプリオーロ「エウラリア 鏡の迷宮」
パオロ・マウレンシグ「狂った旋律」
ステファノ・ベンニ「聖女チェレステ団の悪童」
「ティ・ゼロ」おもすれー
これが一番好きだ
ティコンゼロていうのかと思ってた
621 :
吾輩は名無しである:2006/10/03(火) 22:38:30
ステファノ・ベンニおもしろかった。なんで他の作品翻訳されないのか不思議。
「ぼくは怖くない」は確か映画にもなっていたはず。
622 :
天皇:2006/10/04(水) 00:22:54
バヴェーゼやヴィットリーニが岩波文庫に入るの遅かったな。
623 :
吾輩は名無しである:2006/10/04(水) 01:06:21
イタリアにはまだまだいい作家がいるのに埋もれてる。
624 :
吾輩は名無しである:2006/10/04(水) 14:57:00
バ ヴ ェ ー ゼ
625 :
Jago:2006/10/23(月) 02:08:38
>>620イタリア語の原題は「Ti con zero」で「ティコンゼロ」と読むみたい。
カルヴィーノ人気ありますね。
イタリアでは『イタリア民話集』(1956)、『マルコヴァルド』(1963)でかなり有名になって、
『冬の夜』がベストセラーになったみたいだけど、日本ではどの作品が人気あるのかな?
「見えない都市」というのはすばらしいね。ポストモダン社会学の議論なんか
この作品によって軽々と乗り越えられているね。
627 :
吾輩は名無しである:2006/10/23(月) 16:13:42
kwsk
628 :
吾輩は名無しである:2006/10/23(月) 18:51:48
jogoさんはイタリア在住?
629 :
吾輩は名無しである:2006/10/23(月) 20:56:37
日本では「我らが先祖の三部作」(だっけ?)が一番売れているはず。
個人的には冬の夜が一番好きだな
三部作なら騎士
631 :
吾輩は名無しである:2006/10/25(水) 14:34:30
632 :
吾輩は名無しである:2006/10/25(水) 20:54:39
ちくまは神の予感
633 :
吾輩は名無しである:2006/11/09(木) 18:11:17
冬の夜読む前に紛失した、変りに虚人たちを読んでるけど
どうしたものか
634 :
吾輩は名無しである:2006/11/28(火) 15:20:32
書店で柔らかい月衝動買いしたのですが
Qfwfq氏はなんて発音するのですか?
635 :
吾輩は名無しである:2006/11/28(火) 20:23:09
クフウフク
636 :
吾輩は名無しである:2006/11/29(水) 13:18:18
マジレスするとクォーク
637 :
吾輩は名無しである:2006/11/30(木) 00:59:00
知らんこんな作家は
まっぷたつの子爵 が文庫化されることってあるだろうか?
639 :
吾輩は名無しである:2007/01/12(金) 00:52:16
それは残念
武満徹も病床で愛読
たしか武満はエッセイで見えない都市を絶賛してたね
643 :
吾輩は名無しである:2007/02/06(火) 21:13:37
そうだね。
644 :
KEMANAI:2007/02/06(火) 23:05:46
高橋源一郎も「見えない都市」を絶賛してた。
まあゲンチャンは何でも絶賛するけど。
>>644 『惑星P‐13の秘密』が・・・。
高橋ならむしろ『ニッポンの小説』の中での荒川修作の話に驚いた。
なんでもカルヴィーノは荒川にささげる作品を書いてたり、
死ぬ間際には毎日荒川に電話したりとかなり心酔してたみたい。
手元にないけどこんな感じだったと思う。
天命反転地と反転住宅くらいしか知らないから正直ピンとこないんだが・・・。
646 :
吾輩は名無しである:2007/04/23(月) 01:54:45
647 :
吾輩は名無しである:2007/04/23(月) 02:08:00
その固有名を自分で書き加えればいいんじゃないの?
これらの作家の作品はいわゆる「ファンタジーノベル」と区別して幻想文学と呼ばれている。
とかさ。ほかにもラシュディとかいろいろいるわけでしょう。俺はあんまり知らないけど。
648 :
吾輩は名無しである:2007/04/23(月) 03:09:45
ファンタジーと幻想文学が違うと思うのは勝手だが、
そういうことはwikipediaのノートでやれ。
他のスレにもコピペしてるが、ただの荒らし
あー会社行きたくない。
もういっそ「冬の夜」の女性読者のように拘束されて文学作品読まされたい…
カルヴィーノ全集(モンダドーリ版)全7巻入手!!
651 :
吾輩は名無しである:2007/06/28(木) 14:26:37
パムクもカルヴィーノの影響を受けていたんだね。
カルヴィーノの影響を受けて書いたという「白い城」早く翻訳されないかな。
652 :
吾輩は名無しである:2007/06/28(木) 17:54:02
>>626 まあ、所詮ポモだし。二十世紀のフランス発哲学にはろくなのが無い。
653 :
吾輩は名無しである:2007/06/28(木) 20:27:10
• イタロ・カルヴィーノ『魔法の庭』和田忠彦訳、筑摩書房〈ちくま文庫〉、2007年8月8日刊行予定。 ISBN: 9784480423511
カルビーノのエッセイ、評論はつまらない。
小説は読んだことない。
で、どうした?
>>653 「魔法の庭」が文庫化かあ、まあ、買っとくか。
どうせなら文庫で全集とか出してくれんかなー、ちくまさん。
くもの巣と魔法の庭を揃えたのは結構いい仕事じゃないか
そう言えば「冬の夜〜」の文庫もちくまだったな。
ついでに「まっぷたつの子爵」と「木のぼり男爵」もお願い。
659 :
吾輩は名無しである:2007/07/02(月) 17:07:11
イタリア民話集の完訳版を出してほしいです。
岩波文庫のは抄訳。河島先生の訳文は粗雑。
660 :
吾輩は名無しである:2007/07/08(日) 23:50:55
ちくまはネ申 カルヴィーノの次はナボコフを攻めてほしい。
661 :
吾輩は名無しである:2007/07/10(火) 00:55:06
カルヴィーノの次はコルタサルかサラマーゴを文庫化してほしい。
662 :
吾輩は名無しである:2007/07/11(水) 11:30:26
とりあえずフランオブライエン
663 :
吾輩は名無しである:2007/08/22(水) 23:32:22
メダルd
664 :
吾輩は名無しである:2007/10/27(土) 16:14:24
あげときますか
★★★★★★★★★★★★ 学校法人ではない隔離壁 ★★★★★★★★★★★★
大阪経済法科、帝京、帝京平成、帝京科学、東和、第一経済、第一工業、第一薬科
以上は一般に日本八大悪徳大学と呼ばれ、その醜悪ぶりは日本随一である。
そして上記の八大学は文科省の規定を破り、高校生を不正な手段で集め、文科省に見捨てられている。(助成金をもらえない)
具体例を挙げれば帝京は推薦で定員の8割以上を入学させている。(文科省の規定によると推薦では5割までしか入れてはいけない)今でもかなり偏差値は低いが普通の大学と同じように帝京が推薦枠を5割にしたら現在の偏差値より10は少なくとも低くなるだろう。
つまり上辺だけ格好をつけている汚い大学というわけだが、入学者の質の悪さは当然、日本最低ランクの奴等がウジャウジャいることになる。
次に大阪経済法科は定員の3倍以上の入学者(もちろん全て超ドキュン)を入れて文科省の規定を破り、見捨てられている。
最近ではすでに馬鹿の入学者も集まらなくなってきたようで、帝京とともに廃校は時間の問題と言って良い状態。
まあ、集めているとは言ってもどこにも入れない究極のドキュンしか集まっていないが。
つまりものすごく頭の悪い高校生を集めて金を稼いでいる営利団体だな。
東和、第一経済なども同じようなことで文科省から無視されているザマ。
しかもこれらの大学は実質倍率を公表しなかったりデタラメな数値を公表したりしている。
教育内容や施設・設備はとんでもなく劣悪なのにも関わらず、学費の高さは全国トップレベル。
間違ってもこの八つの大学にだけは入学してはいけない。
★★★★★★★★★★★★ 学校法人ではない隔離壁 ★★★★★★★★★★★★
ちなみに東和大学はすでに廃校が決定。
666 :
吾輩は名無しである:2007/12/07(金) 16:13:52
宿命の交わる城を読んでみたが途中で挫折。
これ面白く読める方法ないの?
タロットには興味ありません。
カードの図柄に妄想しながら文読むの疲れる
>>666 タロットの歴史的背景とか気にせず、
風変わりな百人一首の絵札くらいに、まずさらっと画をながめる
サラーにお気軽に、まあ百人一首でゆーと歴史的知識とっぱらって
このボーズ、悪人顔だよな、とか姫さんシモブクレとか
気楽に見てみる
だんだんチョーシこいてコイツとコイツ敵、とか
コレはナンかキモいから凶悪な札で、コッチはオキニだから大吉とか
本スジ離れてジブンなり手前勝手にセカイつくってみますた、という
そのくらいの気楽さで読んでみたらどうか
うわ、ツマンネ、自分ならこーするわ、てなハナシ創れたらソレはソレで
669 :
吾輩は名無しである:2008/01/23(水) 23:55:55
確かにタロットわからないおいらにはちょっとツマラナイかも・・・
ついうっかりマルセイユ版タロットを買ってしまった
671 :
吾輩は名無しである:2008/03/28(金) 01:58:06
たけしの監督万歳ってあらすじ見る限りでは
若干冬の夜ひとりの旅人がっぽい
672 :
吾輩は名無しである:2008/04/19(土) 08:59:37
パロマー重版再開決定記念age
673 :
吾輩は名無しである:2008/04/21(月) 00:01:05
>>672 それって岩波文庫のやつ?
そういえば、カルヴィーノの新訳ってもうでないのかな?確かまだ翻訳されて
いない小説もあったはずだけど・・・
674 :
吾輩は名無しである:2008/04/24(木) 22:09:29
今日、古書店で岩波文庫の『パロマー』と『むずかしい愛』を
買いました。
カルヴィーノはじめて読んでみます。
675 :
吾輩は名無しである:2008/05/01(木) 18:48:58
あげてみる
676 :
674 :2008/05/01(木) 21:41:51
『パロマー』『むずかしい愛』の前に
『レ・コスミコミケ』を読了。
面白かった。
677 :
吾輩は名無しである:2008/06/12(木) 21:59:33
初めてのカルヴィーノ。
『冬の夜ひとりの旅人が』を20ページくらい読んだところで、
筒井康隆の『虚人たち』を思い出した。
これから続きを読みます…
678 :
吾輩は名無しである:2008/06/12(木) 23:00:25
奇想天外な小説を書く人もたくさんいる。しかし、現実的でかつ奇想天外な小説を書く人はまれである。その中でも村上春樹の才能は突出しているといってよいと思う。
679 :
吾輩は名無しである:2008/09/09(火) 22:36:12
age
680 :
吾輩は名無しである:2008/10/04(土) 02:10:29
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保守!
訪問記念保守!
『マルコヴァルドさんの四季』面白いね。
『木のぼり〜』『パロマー』『まっぷたつ〜』『魔法の庭』なんかもネオ・
リアリズム的と言われているので、その潮流全盛期にあって寓話的手法を
とったので特異だった――と表現した方が誤解がないかもしれないですね。
作家の経歴を云々すると、また誰かさんに「作品自体に対峙せよ」と
叱られてしまいそうですがw(だってイタリア語読めないから文体語れ
ないもーん)、彼は少年パルチザンだったわけで…。
『くもの巣の小道』(K文芸文庫か白水uで復刊希望)なぞも出版当時、
イタリア人は当然、パルチザンの森のことに思い及ばせたでしょう。
その意味で、彼の死後奥さんがまとめた作品集『サン・ジョバンニの道』
のなかの「ある戦闘の記憶」は興味深い。短いのですが、当時の述懐です。
ファシズムが作家に、そしてイタリアに落とした翳を思い知らされる。
戦争や革命が民族にもたらしたトラウマにより出来たものに、何となく
吸い寄せられるので、ほぉと思って読みました。
アメリカの優等生として穏やかな戦後復興をなし得た日本と違い、あの
戦争は、ヨーロッパ各民族をさまざまな形で傷つけたと分かる。それは、
日本文学や芸能の「陰翳」と質をまったく異にして、精神の底に深く根強く
はりついた耐えがたい記憶なのでしょう。そこから派生したネオ・レアリ
ズモであり、実存主義に構造主義であり、ヌーヴォー・ロマンであり…。
おやはや(笑)「くもの巣」はちくまで文庫になっておりますよ(笑)おやはや(笑)
『冬の夜〜』を一週間かけて読了したんだけど、なかなか読みづらかった。
その読みづらさの上で、なおすごく気に入っちゃったんだけど、ちと質問。
この文章的読みづらさは邦訳に起因するものなのかしら?
それとも、原書がすでに癖が強くて回りくどいのかしら?
筋や形式の回りくどさは楽しめるんだけど、文章的には残念な印象なのよね。
読むテンポを不快なほどに妨げるような変な文章を素で書いちゃう人なの?
もし邦訳のせいなら、いつか原書買って辞書と文法本片手に読んでみたいのだけど。
なんかアドバイスできそうな方、コメントよろしくお願いします。
マルコヴァルドさんの四季、岩波少年文庫で4月に出るみたいよ。
688 :
吾輩は名無しである:2009/04/16(木) 18:04:14
発想はいいけど文章は下手くそですね。
どっちかっていうと評論家としての彼の回りくどさが反映しがち。
ラファティなんかも発想だけで文章は下手だね。
トール系ってか、ほら話系なら、ほら吹き男爵の冒険には敵いませんな。
689 :
吾輩は名無しである:2009/05/05(火) 23:43:33
>>652 見えない都市がポストモダンを超えてるってどういうことですか?
690 :
ぜっとんT世:2009/05/09(土) 01:54:02
「宿命の〜」「見えない〜」は失敗作やな
「冬の夜〜」はかろうじて二の舞を踏まなかった
ポストモダンとかそんなへんな形容を気にせんでええ
やっぱ読んで楽しくないとあかんっちゅうことや
「冬の夜〜」の訳はまあ章によって差がありよるな
マルコヴァルドさんのまだー?
692 :
吾輩は名無しである:2009/06/01(月) 18:31:41
>>690 それでもやっぱり気になるな
あれが都市論の先端と読んだ人がいるってことでしょ
俺は散文詩みたいにしか読めなかったから
>>690 『見えない都市』がきっかけでこの人を読みだしたんだが。
あれは表象とか
694 :
吾輩は名無しである:2009/06/01(月) 21:47:57
695 :
ぜっとんT世:2009/06/02(火) 00:16:18
>>692 散文詩みたいに読めたら、それはそれですごいやんw
高橋源一郎なんかは褒めちぎっとったけども
どーも技巧に心を奪われすぎとるようで駄目やったな
「宿命の交わる城」もそれがいえるんやな。
「見えない都市」はマルコポーロをネタにしたもんやから、
「都市論の先端」というよりは、空間についての「語り」でっしゃろな。
ロブグリエなんかの物体描写を意識したかどうか、はわからへんけど。
>>693 ま、表象に興味ある人には楽しい本かもしれへんけど
最初に読むのは薦められまへんなー
レ・コスミコミケあたりがいいんとちゃいますか。
社会学批判として読んでる批評家もおるんやなーw
696 :
吾輩は名無しである:2009/06/06(土) 19:01:12
まあ、手に入りやすくて、アドベンチャーみたいで最初は良かったけど、だんだんたるくなってくるな
見えない都市
でもよく置いてるのはこれと木登り男爵くらいなんだよな〜
697 :
ぜっとんT世:2009/06/12(金) 21:42:08
「城」も「都市」も実験性は高いから
そのへんの面白みはあるんやけどな。
699 :
ぜっとんT世:2009/06/16(火) 00:49:22
復刊やな。
岩波現代文庫でもええと思うんやけど。
エンデなんかも入ってんやから。
鋼の錬金術師に出てくる空っぽの鎧の弟くんは『不在の騎士』からの引用ではないのかな?
そこに言及してる文章がなくて逆に驚いてるんだが。
おしえてエロい人
具のない鎧だけの存在はファンタジーでよく使われるネタだと思う
保守っておくよ
以前カルヴィーノ作品がなかなか手に入らなかった頃は
もっとみんな評価されてた気がするのだが
文庫落ちして求めやすくなったら語る人があんまりいなくなったね。
それだけ認知されて当たり前の作家になったのか
逆に語る程のものでもないと思われるようになったのか。
704 :
吾輩は名無しである:2010/02/09(火) 11:58:04
a
国書の短編集マダー?チンチン
706 :
吾輩は名無しである:2010/08/03(火) 23:50:34
国書のって既存の翻訳された短編寄せ集めただけって感じがするけど、新訳もあるのかな?
707 :
吾輩は名無しである:
稲葉とか賢介のお弁当はすぐに完売なのに
たった11個しか販売しないのに禿の牛タン弁当は最後までポツンと売れ残り。笑
禿は人気がないという自覚を持つべきだね