1 :
吾輩は名無しである :
02/10/23 23:57 映画化された名作「日の名残り」DVD発売記念。 英国での評価たいへん高いみたいですよ!
2 :
吾輩は名無しである :02/10/24 00:30
小野寺訳最高。最初、訳じゃなくて、初めから日本人が日本語で書いているんだと思った。
3 :
吾輩は名無しである :02/10/24 01:00
映画「日の名残り」は最高に面白かった。 「羊たちの沈黙」のアンソニー・ホプキンズ の執事が良かったなあ。 昔のメイドと再会した後のバス停での別れが哀愁がただよっててね。 そう言えば、あの映画はクリストファー・リーブがアメリカ人の金持ち 役で出てたんだよね。貴族の屋敷をアメリカ人が買うことで 戦後の英国の没落を表してた。
4 :
恵果ミ*・∀-ミ⌒☆13さい ◆.t5tlQkmQY :02/10/30 23:32
普通に考えて、原作>映画じゃないかな。私は小説のほうを 先に読んだので、映画はそれなりに評価って感じでした。イシグロの 作品世界はかなり繊細な心理描写が魅力なのであって、映画にすると その良さの大半が台詞によって消えちゃってた。「大人の恋」、「人間関係に 安易な因果をくわえてる」そんな感想。 いま最新作読んでるよ。『when we were orphans』
5 :
吾輩は名無しである :02/10/31 16:54
カズオ・イシグロって「日の名残」と「最後の画家」(だっけ?不正確)以外には、 どんなものがあるんですか? この二つは大分前に呼んだけど、どっちも結構良かった。
6 :
吾輩は名無しである :02/10/31 17:27
浮世の畫家
>>5 「充たされざる者」、「私達が孤児だったころ」など。それまでの
作品と違って日本や日本人は関係ない作品。
8 :
吾輩は名無しである :02/10/31 19:03
だいぶ昔だけど、SWITCHでカズオ・イシグロの特集やったことあって なかなかよかったな。大江健三郎がすごく高く評価してた。 カズオイシグロってたしか、日本語はほとんどできないんだよね?
9 :
吾輩は名無しである :02/10/31 19:43
>>5 邦訳されてるもの
「遠い山並みの光(女たちの遠い夏)」「浮世の画家」
戦後すぐの日本という設定ほぼ一緒。戦後の価値観の変化に翻弄される人たちが主題。
1作目は米兵を待つ女、2作目は戦意高揚の絵を書いていた画家の話。
「日の名残り」
前2作のイギリスバージョン。親ドイツ外交を進めた貴族に仕えた執事の話。テーマ
は一緒だけど、執事がとにかくいいのとイギリスの田舎の雰囲気がよく伝わってくる
ので、これが最高。
「充たされざる者」
打ってかわって、カフカのような世界。演奏会に招かれたピアニストが入れ替わりで
現れる市民メセナを進めようとする活動家に振り回される話。カフカが好きなので、
これも好き。でもいちばん長い話の割には中途半端な感じもします。
「わたしたちが孤児だったころ」
幼少時代を上海で過ごした探偵が、当時行方不明になった両親を探しに第二次大戦下
の上海に舞い戻る話。いちばんよく描けてる。
一貫して描こうとしているのは人が自分を正当化する姿だそうです。
10 :
吾輩は名無しである :02/10/31 19:45
はくどう
11 :
吾輩は名無しである :02/10/31 19:47
残念なのは、廃刊になるのが今はすごく速いので、「充たされざる者」と「浮世の 画家」は新品では手に入りません。
このようなスレが今まで立たなかったのは不思議と申し上げたとしても、 過言ではありますまい。
13 :
吾輩は名無しである :02/11/01 03:14
OKありがとう。今度探してみます。 彼は日本語が出来ないと言うのは、確か浮世の画家の後がきだったっけにもあった ような気がするね。おじいちゃん・おばあちゃんに内容のチェックを受けたとか。 それでも「不自然」なところが少しあった気がする。 でも、その「不自然」なところが良かったりもする。
えっ、「充たされざる者」ってもう絶版なの?早いねぇ。
15 :
吾輩は名無しである :02/11/01 21:11
「充たされざる者」って、「日の名残り」の反動で書いてる感じがする。 まともな登場人物一人も出てこないし。全員が明らかにおかしい。 面白かったけど、どうしてこういうの書いたのか不思議。
16 :
吾輩は名無しである :02/11/02 13:34
イシグロは unreliable narrator よく使うって言われるみたいだけど、 「充たされざる者」はそれの極限を試してみたんじゃないの?
登場人物の台詞がストーリーを進めていく場合、話すことにウソや思い違いがあると、 ストーリーの辻褄があわなかったり矛盾を感じたりするけど、 その手法で混乱させられた。
18 :
吾輩は名無しである :02/11/02 22:33
「わたしたちが孤児だったころ」を読み始めたが、やはり引き込まれるね。 「充たされざる者」(小生は未読)はそろそろ文庫になってもよい頃だが。
19 :
吾輩は名無しである :02/11/03 00:27
「孤児」は物足りなかったなあ。 活劇、まるきりむいてないんだもの。 「浮き世の画家」がとっても「痛い」。
20 :
吾輩は名無しである :02/11/03 00:29
>>19 ん〜。オレは結構好きだけどなぁ。
上海の戦闘シーンが良かった
21 :
吾輩は名無しである :02/11/03 01:13
「日の名残」は爆笑につぐ爆笑でした。 「充たされざる者」ってクリント・イーストウッドだっけ? ちがったか?w
22 :
吾輩は名無しである :02/11/03 01:22
あ、「許されざる者」だったか。いずれにせよイーストウッドの勝ち。
孤児のなかなか建物にたどりつけないというシチュエーションだけで、 充たされの方は成り立ってる。
24 :
恵果ミ*・∀-ミ⌒☆13さい ◆.t5tlQkmQY :02/11/03 21:42
孤児読んだ。 最初は探偵小説だ! ってわくわくしたんだけど 語り手がまわりくどいことばっか喋るのでちょっとうんざりしちゃった。 上海租界外の活劇は面白かった。でも「日の名残り」にくらべと 登場人物、とくに主人公とサラが好きになれなかった。。。 明日から「充たされざる者」読んでみる。
25 :
吾輩は名無しである :02/11/04 01:05
「父は海洋学者。 幼くして、父の仕事の都合でイギリスへ渡り、 英文学を学び、 今は、小説家としてイギリスで活躍している」 って、 なんか安直な少女漫画に出てきそうな設定だと思うぞ。
>>25 事実だ。
>>9 『日の名残り』は秀作、ブッカー賞だけのことはある。映画は別物だが、
まあ映画としても良い出来の方。
その前作は、イシグロの原点というか原風景というか、本人自身ではなく
血流に在り続ける創作へのスタート位置を示すような作品だった。
『充たされざる者』…読まなきゃな、これから。読んだヤシ、感想うpせれ。
27 :
■日の名残り :02/11/04 02:32
「ピアノ・レッスン」が女の映画なら、この「日の名残り」(一九九三)は男の映
画。イギリスの大邸宅の執事の物語。執事はイギリスの名産とさえ言える大邸宅の男
の召し使いのこと。ときには祖父、父、子と三代にわたって仕えることもある。
映画は一九三〇年代から一九五〇年ごろまでを描く。監督がジェームズ・アイボリー
。この監督には「眺めのいい部屋」「モーリス」「ハワーズ・エンド」があり、どれ
もイギリス上流家庭を描く。本人はアメリカ人だが、アメリカ人だけにイギリスにあ
こがれたか、イギリスのハイ・ソサエティーが目につくのか、今度の作品も大邸宅の
執事がその執事気質を示す。
執事たるものは“わたくしごと”をつつしむ。この屋敷に美人の女中がしらが来て、
いつしかどちらもが強く愛し合ったが、執事はこの恋を失ってしまう。というのも、
愛していることすら控えた、つまりはっきりと好きと言えない男。女はすすり泣き、
彼もひそかに酒蔵から酒を一本持ち出した。
この恋を逃し、女はあきらめて他の男と結婚する。彼女を愛していた執事は、休暇
で来た海近い小さなレストランで彼女の口から結婚と生活のことを聞き、安心してよ
かったというふうになる。このときのレストランで流れるブルー・ムーンのメロディー
が胸を打つ。
結局、雨の中で彼女をバスに送ってこの映画は終わるのだが、今年一番の出来であ
る。執事をアンソニー・ホプキンズ、美しい女中をエマ・トンプソン、この二人が見
事にうまい。原作は日本人カズオ・イシグロだが、イギリスにすでに帰化している。
これはただ執事の映画ではなく、男と女の映画。もの言えぬ男、愛するなどひとこ
とも言えぬ男。女はそのひとことを待ち続けているのに。この映画、今年のベスト・
ワンになるかもしれない。ふと、成瀬巳喜男の映画をしのばせもした。静かに、実に
静かに、恋の悲しさを残酷に見せた名作である。
http://www.sankei.co.jp/mov/yodogawa/940322ydg.html
28 :
吾輩は名無しである :02/11/04 07:31
「女たちの遠い夏」(ちくま)は、 なんで「遠い山並みの光」(ハヤカワ)にタイトル変更したんですか? あわやダブりで買ってしまいそうでした…。
29 :
吾輩は名無しである :02/11/04 08:35
イシグロのインタヴューを読んでいたら、「日の名残り」の映画と原作の違いについての
彼のエージェントの感想というのがあって、なかなか鋭いと思った。
http://www.januarymagazine.com/profiles/ishiguro.html Actually my literary agent in London said that
she thought the main difference was -- and
this was very perceptive. I would have never
come up with anything as insightful as this --
she said: The movie is about emotional
repression. But the book is about self-denial.
And that's the crucial difference, she said.
And I thought: yes, that's probably right. They
are crucially different themes.
>>27 映画みてないんだが、恋の話がメインになっているのか・・・
原作のサブストーリーを中心にしてるんだな。
原作は親ドイツ外交を進めたダーリントン卿が没落していくさまを
執事が振り返るという話なのだが。
「充たされ」はカフカの「城」が面白かった人はぜひ。
>>30 そんなことはない。若干恋愛に重きを置いてはいるが、
おおむね原作の流れと一緒。
ただ映画の宣伝文句はいかにも恋愛映画風になってて萎えたけど・・・
「このまま何も言わずに愛し続けたい----」ってやつ。
33 :
吾輩は名無しである :02/11/04 22:16
え、「充たされざる者」絶版!?すごく好きなのに。 自分の作っていた世界がさらさらと崩れていく感じが素晴らしいです。 ちょうど読んだころ高校生で、自分の周りの世界とか、自分とか、そういうものが以前思っていたほど堅固ではないのではないかという思いにとりつかれていたころだったので、この本はとても心に響きました。 出会う時期も良かったんだろうな。
34 :
吾輩は名無しである :02/11/15 16:05
『女たちの遠い夏』を読了。で、縄とか子供殺しって結局何だったの?
35 :
吾輩は名無しである :02/11/22 01:44
>>8 91年だね。そのSWITCH持ってるよ。ネットの古本屋で入手した。
>>13 確かに原文読んでると、日本人からすると不自然と感じる個所が何度かある。
例えば「浮世の画家」では
孫が祖父に呼びかけるのが「Granpa」とか「Ojiisan」じゃなくて「Oji」だし、
バーのママのことも「Obasan」って呼んでるし。←特にこれ違和感感じた。
訳本の後書きによると、「天皇陛下の銅像」っていうのを「山口市長の・・・」に
自分の両親に指摘されて直したらしいね。
36 :
吾輩は名無しである :02/11/23 02:31
「浮世の画家」で、サイトウ家との見合いの前にセツコはオノに 「今回は慎重に手順を踏むべき。」と注意して 暗にオノの過去の問題をどうにかするように言うけど、 いざ見合いが無事すんだら、自分がそういったことを忘れてる。 それって本当に忘れてるのか、覚えてるけど忘れた振りをしているのか どっちなんだろう。
37 :
吾輩は名無しである :02/12/04 15:56
あげ
38 :
吾輩は名無しである :02/12/04 16:15
カズオイシグロっていったい何者? よく名前は聞くけど、よく知らない。 日系でつか?
39 :
吾輩は名無しである :02/12/05 01:17
>38 彼は純粋な日本人です。長崎出身。詳細プロフは>25を参照。 ちょっと前に「浮世の画家」を翻訳した飛田茂雄さんが亡くなったね。 惜しい人を亡くしたもんだ。
40 :
吾輩は名無しである :02/12/05 17:05
41 :
吾輩は名無しである :02/12/05 18:20
ゾペティやリービの扱いはどーする?
42 :
吾輩は名無しである :02/12/06 00:02
>>39 「純粋な日本人」って、どういうことよ?
彼は、国籍上は、イギリス人ですよ。
要するに、生まれた時は日本人だったのだが、帰化したんだよ。
43 :
吾輩は名無しである :02/12/07 14:41
思考回路は全部英語だそうです 何年か前、来日したときNHKに出たんだけど インタビュアーが偉大なる辻・エコーズ大先生だったので 非常に深く重く有意義な時間になってしまっていた。 悲しかった。 「日本語しゃべれますか」「いいえ」みたいな話と辻の自分語りだけで40分・・・
>>43 完全な人選ミスだね、公共放送はそんなに数字が欲しいのか。
45 :
吾輩は名無しである :02/12/08 03:25
46 :
吾輩は名無しである :02/12/09 02:06
43>44 45 イシグロ来日&登場をすごく楽しみにしていたので とても残念でした。 残念という言葉では言い尽くせない。 もし再放送されたら、観てしまうかもしれないけど 再放送する価値など「カズオイシグロが来日したときに 撮影されたもの」ということ以外、ないに等しいでつ。 辻のことを、どう紹介されてたんだか知らないけど 新進の若手人気作家とでも聞かされていたとしたら イシグロも驚いただろうな、と推測。 なんていうか、西欧スタンダードの知とか 作家対作家の対話に期待されるような内容とか 飛び越えた「エコーズボーカルの一人語り」ですた。 あの人選したNHKは反省汁!!! 練ったシナリオ持たされた局アナがインタビューしたほうが ずっと濃いものが出来ただろーに。
47 :
吾輩は名無しである :02/12/09 21:55
ひらがなは読めるらしい。
48 :
吾輩は名無しである :02/12/09 22:16
>>46 見たいような絶対見たくないような。
ていうか、見てないのに、46の報告だけで辻っていう
人(知らん、誰?こいつ知らないと文学板にきちゃ駄目?)に
むかついてる。
2chでは完全に煽りの対象である辻・ワイフ・オブ・ミポリン大先生に対して マジメに悲しんでおられる数レス。 このかた達は、本当にいいかたなのだろうと思う 辻!許せん!
いやいや、辻に対して悲しんでるのではないのでつよ イシグロ登場のせっかくの機会を台無しにされたことを嘆いているんでつよ
51 :
吾輩は名無しである :02/12/13 00:47
それでも見たい そのインタビュー
52 :
吾輩は名無しである :02/12/26 23:44
「充たされざる者」は、あまりに漠然としてて 読むのが辛かった。
53 :
吾輩は名無しである :03/01/10 23:11
>>52 文庫にはならないのかな?
中公さんが無理なら、ハヤカワさん頼むよ。
54 :
吾輩は名無しである :03/01/10 23:15
>完全に煽りの対象である辻・ワイフ・オブ・ミポリン大先生に対して ハズバンドだろ
(^^)
56 :
吾輩は名無しである :03/01/20 16:07
女達の遠い夏について。 世間では絞殺事件が多発する中、(この時期、主人公は不安定な妊婦であった)主人公は顔見知りの子供から 「おばちゃん、あっちへ行ってよ。その縄何?やめてよ」と言われています。(うろ覚えでごめんなさい) これって主人公が子供を絞殺して回っていたと解釈して良いのでしょうか?ずーっと気になっていました。誰か教えて下さい
57 :
吾輩は名無しである :03/02/05 01:37
確かに映画だと原作の微妙な語りが満喫できないかも。 映画を先に見たんだけど、原作はそんな単純な恋愛ものではなくて びっくりした記憶が・・・。 映画では、ほら、エマ・トンプソンもアンソニー・ホプキンスを 憎からず思っているように描かれてるけど、 原作ではそのことさえ疑わしい。 ・・・低レベルな感想でスマソ。
>>57 >原作ではそのことさえ疑わしい。
そうかな? あの微妙さを読み取ってやらにゃ…、
若過ぎては無理かもしれないが。
ともあれ、この作でなくても、原作と映画は「全然別物」だ。
そのことは常に忘れてはいけない。文学と映像芸術は、全く、べつ。
単に、ストーリーを借りていると思った方がよい。
59 :
吾輩は名無しである :03/02/20 14:31
日の名残り』アマゾンのユーズドででてるよ。 安い!!
60 :
吾輩は名無しである :03/02/20 15:14
「日の名残り」ハヤカワ文庫版の丸谷才一による解説は、行き届いているとも言えるがやや過剰に傾き興ざめである。
61 :
吾輩は名無しである :03/02/20 16:44
村上春樹がカズオイシグロと会った時は、すごく意気投合したって言ってた。
62 :
吾輩は名無しである :03/03/06 23:56
>57 そうかな?原作でも、ミスケントンは スティーブンスが気になってると思うよ。 ただ、スティーブンスの態度があまりにかたくななので 他に行ってしまったけど。
63 :
吾輩は名無しである :03/03/07 00:29
>>61 ふーん、なんとなくわかるね。
「日の名残」
ロボットが人間の感情に目覚めた自分を持て余しているよう。
滑稽でいて、切ない。
でも、この人日本では名前で損してるよ。
なんだか二流のハードボイルド作家みたいだもん。
64 :
吾輩は名無しである :03/03/07 03:13
>63 そうだね。恋愛小説を隠し読んでるのが見つかって 言い訳してるところとか切なさを感じてしまう。
65 :
吾輩は名無しである :03/03/24 23:35
age
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
67 :
吾輩は名無しである :03/04/22 01:04
こんな良スレをこのまま沈めるわけにはいかない。
>>67 ありがたいお言葉(涙)。
しかし、新作が出ないとキツイかも。
取急ぎ、賛否両論の「充たされざる者」を文庫化して欲しいものです。
それもキツイか。
,rn
r「l l h. / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 、. !j |
ゝ .f _ |
| | ,r'⌒ ⌒ヽ、. │
http://www.muryou.gasuki.com/hangul/index.html ,」 L_ f ,,r' ̄ ̄ヾ. ヽ. │ こんなのあったニダ
ヾー‐' | ゞ‐=H:=‐fー)r、) |
| じ、 ゙iー'・・ー' i.トソ |
\ \. l ; r==i; ,; |' .人_
\ ノリ^ー->==__,..-‐ヘ___
\ ノ ハヽ |_/oヽ__/ /\
\ / / / |.
y' /o O ,l |
>>68 新作が出れば必ず読みたい作家のひとりですが、『充たされざる者』は、
後編でポーターたちがカフェに集まり、ポーターのダンスを踊るという
あたりでさすがにダレきりました。
あの作品が自由に書きたかったものだと言われて、その気持は分らなくも
ないけれど、やはりイシグロに期待するのはもっと端正な印象の小説です
ね。『孤児』は、ややそういう端正さが復活して嬉しかったけれど、
次回作はまだ数年先の話でしょうか。
∧_∧ ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。 =〔~∪ ̄ ̄〕 = ◎――◎ 山崎渉
73 :
吾輩は名無しである :03/06/07 00:13
「日の名残り」DVDの特典映像に出ていたが、梅沢富美男に似ていた。
74 :
吾輩は名無しである :03/06/13 22:56
私が「日の名残」を読んでいたとき丁度NHKの深夜番組でイギリスの “Red Dwarf 号の冒険”ってドタバタ劇をやってて、その中の 執事サイボーグ(スティーブンス?)と主人公の執事がどうしても かぶってしまった。んなこといっても通じないか・・・・・・ その後映画をみたので今度読む時は多分A.ホプキンスとかぶるかな?
__∧_∧_ |( ^^ )| <寝るぽ(^^) |\⌒⌒⌒\ \ |⌒⌒⌒~| 山崎渉 ~ ̄ ̄ ̄ ̄
クライテンって名前じゃなかったっけ?
>>75 カズオ・イシグロの伝記みたいなのが講談社文庫から出てた。
読んだ人いる?
(^^)
80 :
吾輩は名無しである :03/08/07 04:53
良スレだね。 『充たされ』は本人いわく、「ブラックジョーク」だとか。 これを読んでる間はけっこうイライラさせられたが(そこが作家の手腕だろう) カフカの作品を読むと、この手の作品についての味わい方や、好みがわかる。 新作まだかな。
>>80 同意。おれもカフカ読んでるかと思った>充たされ
82 :
吾輩は名無しである :03/08/09 01:58
次回作は遺伝子だとかのサイエンスが舞台だとか聞いた記憶があるが・・ ガセ?
>>77 そうそう、クライテンだった。いったい何と取り違えてたんだろう(w
>イサム・ノグチと勘違いしてた。すまん → ワラタ。
しかし伸びませんね〜、このスレ。
妙に「良心的」な感じのする作風だなーと感じていて、 壊れたら面白いのにと思ってたら「充たされ…」で変な壊し方をしてるなあと思い 「わたしたちが孤児・・」になったら、読む前にこんな作品かなーと 予測していたら、その範囲内であったというのが個人的な読書体験でした。 「わたしたちが孤児・・」を読んでる途中でJ・G・バラードの 「太陽の帝国」を思い出した人ってやっぱり多いんでしょうか?
スティーブンス、気になるのでググッてみたら 何の事は無い「日の名残」の執事だった。 かなりヤバイな。緑茶飲まなきゃ……
86 :
吾輩は名無しである :03/08/12 01:09
しかし、英語圏の作家は作品発表のペースが遅いね。
(⌒V⌒) │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。 ⊂| |つ (_)(_) 山崎パン
88 :
吾輩は名無しである :03/08/26 22:16
母親がフグ毒で中毒死する話なんだっけ?
>>85 それで食べていけるということは、
収入のシステムが日本とは違うのだろうか?
まあイシグロ級の書き手なら問題ないか。
>>89 ごめん、
>>86 の
>しかし、英語圏の作家は作品発表のペースが遅いね。
に対するレスね。:
91 :
吾輩は名無しである :03/09/01 23:35
欧米の作家には出版社から「前渡し金」みたいなのが出るみたい。 個々のケースで違いもあるだろうし、印税にも影響あるだろうけど、 経済的には懸念の心配なく、じっくり書けるらしい。 イシグロほどならば日本のようにあくせく書かなくても書き下ろしに専念できる。
92 :
吾輩は名無しである :03/09/02 01:19
エージェントが発達しているからね。 レベル以上の作家は書くことに専念できる。 日本もそうなればいいのに! 出版社に囲われてる才能ある作家を見ると、辛いものがあるよな。
>92 ちなみに辛いと思われる出版社囲われの「才能ある」作家って たとえばどういう人ですか。
もっと日本人が本を読むようになれば解決する問題ではあるな。
>94 文学たちの遠い夏→日の名残り という感じでつね。
96 :
吾輩は名無しである :03/09/03 21:30
age
むしろたいした才能でもないのに、商業的にモトとれそうなレベルを 大勢抱えて、 軽い本をいくらでも乱発するような版元が問題のような…<日本
98 :
吾輩は名無しである :03/09/03 23:47
sage
100…。 100まで伸びてうれしい。
101 :
吾輩は名無しである :03/09/06 21:15
カズオ・イシグロって結婚してるの? この人、かっこいいの?
どうでもええやん
なんか苗字が名前っぽくて名前が苗字っぽいね、この人。
既婚、娘さんひとり。
105 :
吾輩は名無しである :03/09/07 12:52
奥さんは、イギリス人なのかな?
106 :
吾輩は名無しである :03/09/07 14:08
>>105 昔、なんかの雑誌で写真を見たことがある。イギリス人。
確か、ボランティア活動を一緒にしていた女性だ。
オカズ
108 :
吾輩は名無しである :03/09/07 14:19
110 :
吾輩は名無しである :03/09/08 00:46
先日中央線の上り電車でヒップホップ系の白人兄ちゃんが読んでいたな。
111 :
吾輩は名無しである :03/09/08 06:35
>ヒップホップ系の白人兄ちゃんが読んでいた ダブル村上読むよりは日本がわかるかもしれない
112 :
吾輩は名無しである :03/10/02 01:40
『日の名残り』を読んだ。素晴らしい小説でした。
113 :
吾輩は名無しである :03/10/03 19:18
全然読んだことないんだけど 作品に日系なところが反映されてるの?
>>114 作品に日系人が出てくることはあっても、
ほとんど日本的なものはないよ。
イギリス現代文学の翻訳として読むのが間違いない。
でも「日系」と言われると「日系」的なものがなんなのか、
日本にいるおいらたちにはわかんないから、
もしかしたら、すごく日系的な作品なのかもしれないけど。
>>115 そうか日系ということは気にせず普通に海外文学として読めばいいのね
ありがとん
今度読んでみるわ
117 :
吾輩は名無しである :03/10/04 12:21
>>115 おいおい、『遠い山並の光』(『女たちの遠い夏』)と『浮世の画家』は
長崎が舞台ではないか。「夕餉」も地名は出てこないが多分鎌倉だぞ。
119 :
オカズ・マングロ :03/10/04 18:03
日本人作家の棚に入っててショック。
結局日系文学なんですか? それとも日系と紹介されるのは 出版社の販売戦略なのですか? どうなんですか? 僕を惑わさないで下さい!
>>120 そりゃ君は惑うよ。販売戦略なんて言ってちゃ。
イシグロは日本生まれのイギリス育ちとのこと。
ということは日系ってのはホントなんだね。
分かりやすいたとえを出せば、
本上まなみが東京生まれの大阪育ちというのとまあだいたい一緒。
>>121 別にイシグロが日系ということを疑ったりはしていませんよ?!
イシグロといえば何かと日系の作家として紹介されてるから
(ここのスレタイにも日系英国人作家とある)
それはどうなのかと。
作品が日系ならではのものなのか、
普通のイギリス作家としてではなく
日系の作家として売り出したほうが
日本人受けすると考えて出版社が日系
を強調してるだけなのか。
そこらへんがどうなの?と訊いているんですよ!
>>122 ん、まあ、どっちでもいいんじゃない?
君が気をもむことじゃないと思うけど。
このスレの人たちはホント馬鹿ばっかりですね! もうこねえよ!
125 :
吾輩は名無しである :03/10/07 07:35
小説の出来がいいんだから、別にええじゃないの。
>>119 文学に明るくない店員が、ヒロヤマガタとかオチマサトみたいなもんだと
思ったんだろうな。
127 :
吾輩は名無しである :03/10/09 00:50
おちまさとは平仮名だろ?
128 :
吾輩は名無しである :03/10/20 23:49
ツモリチサト
イッセイミヤケ
ヨウジヤマモト
132 :
吾輩は名無しである :03/10/28 13:35
『遠い山並の光』は良いと聞いていたので読んだが本当に良かったよ。 なんだか、いかにも小説技法を勉強しました的空気は漂っていたが・・・ それでも抜群に面白かった。 『日の名残り』はあまりいいこと聞かないし、自分も古き良きイギリスには興味ないしw もう一作も日本が舞台らしいけど廃刊か・・・
133 :
吾輩は名無しである :03/10/29 10:04
>なんだか、いかにも小説技法を勉強しました的空気は漂っていたが・・・ 最終学歴はイーストアングリア大学大学院創作コース修了。 師匠はマルカム・ブラッドベリーとアンジェラ・カーター。 二人とも若くして故人となってしまったが。 同窓にはイアン・マキュアンがいる。
>>133 マキューアンとイシグロが同窓ですか。うなづけてしまう。
>>133 え!マルカム・ブラドベリって死んだの!知らなかった。好きだったのにな……。
136 :
吾輩は名無しである :03/12/05 23:55
早く新作出ないと、このスレ危ない。 「日の名残り」みたいの、また書いて!
137 :
吾輩は名無しである :03/12/06 00:03
ちなみに、イシグロのもう一人の恩師であるアンジェラ・カーターも だいぶ前に死んだよ。
138 :
吾輩は名無しである :03/12/06 13:38
>>132 >『日の名残り』はあまりいいこと聞かないし
『日の名残り』はエンタメとして読むとなかなか。 ありゃミステリだぞ。
短篇が読みたいな。