スレ立て乙〜
3 :
吾輩は名無しである:02/10/18 22:32
ご丁寧にアンチスレまでリンクしてるな
才能皆無だからな。そんな事、ありえんしw。
5 :
吾輩は名無しである:02/10/18 22:50
アンチスレでは「凡庸」の方に重点が置かれて批判されてるようだが…。
6 :
吾輩は名無しである:02/10/18 23:12
凡庸もなにも、いま本邦で小説と呼ばれているものは、
漱石によって作られた文章作法のことなのだ。
盛り上がりますように。
9 :
吾輩は名無しである:02/10/20 12:48
単純にageてみますか。
ならばsageてみますか。
Kの決断は、本当に理解に苦しむ。
死ぬ必要はないよ。
12 :
吾輩は名無しである:02/10/22 20:27
三四郎がいちばん面白いよね
13 :
名無しのオプ:02/10/22 20:48
夢十夜がいちばん面白いよね
14 :
吾輩は名無しである:02/10/22 20:51
続明暗がいちばん面白いよね
15 :
吾輩は名無しである:02/10/22 20:54
でも絶対三四郎だよね
草枕でつ
17 :
吾輩は名無しである:02/10/22 21:25
シーンの数も多いし
18 :
吾輩は名無しである:02/10/22 21:29
明治の東京案内みたいなところもイケてるし
19 :
吾輩は名無しである:02/10/23 20:49
深刻味が勝ってないから読みやすいし
20 :
吾輩は名無しである:02/10/23 21:23
それから最高。三四郎はそれからに比べたら、歯ブラシの毛先の一本の
先端についた歯クソみたいなもん。
21 :
吾輩は名無しである:02/10/23 21:57
雲母片とか轢死体とか、本当は冷やっこいんだよね。
22 :
吾輩は名無しである:02/10/24 00:39
三四郎は女が鉄道自殺するところと、豚を地面に埋めて鼻先に食べ物を置くと
鼻が伸びるって話以外に読むところはない。
漱石って豚スキだよね。
24 :
吾輩は名無しである:02/10/24 01:02
ちゃんとバカも書いてくれたんじゃなかったっけ。
25 :
吾輩は名無しである:02/10/24 01:14
26 :
吾輩は名無しである:02/10/24 11:16
おまえら、豚にへそを舐められますよ?
27 :
吾輩は名無しである:02/10/24 22:32
「行人」を読んだ方いらっしゃいますか?
あらすじ教えて下されば光栄です。
うぅ、叩かれそうだ…。でもレス待ち♪
28 :
吾輩は名無しである:02/10/25 22:03
「道草」のあらすじも教えてください。
スレが新しくなるごとに未読者が増えるな……
30 :
吾輩は名無しである:02/10/25 22:40
田口検証本、本日堂々発売!
馬鹿ども買え!!
我々の印税がかかっておるのだ協力しろ!
この無礼きわまりないカキコについてのお詫び。
田口スレの住人ですがお邪魔いたします。
ランディ周辺の汚猿が、盗作監視スレの
評判を落とすためのなりきりカキコを、
あちこちのスレで乱発しています。
こちらのスレッドを無礼なカキコで汚して申しわけありません。
どうかお許し下さい。m(_ _)m
32 :
吾輩は名無しである:02/10/28 23:32
>27
「行人」大好きなんだけど、あらすじの説明って難しいね。
なんか、好きな作品になるほど、あらすじを説明しても、ちっとも
その作品の良さを伝えられない気がして・・・。
もちろん、「良さ」を押し付けるような説明は不要なんだけれども。
というわけで、あらすじは背表紙か、文学史の教科書でも読んでいただくとして。
これはすごい、と思ってしまった1フレーズをご紹介。
「海という、悲しみを沈めた大きな器」
これだけじゃ、なんのことやら、て感じでしょうが、私にとっての「行人」は、
こんな色に染まった作品です。
・・・イタイレスになってしまった。スマソ。
33 :
吾輩は名無しである:02/10/28 23:36
結局、我猫が最強って事でよろしいか?
>>32 レスありがとうございます。
>なんか、好きな作品になるほど、あらすじを説明しても、ちっとも
>その作品の良さを伝えられない気がして・・・。
この言葉に納得しました。
自分で読んでみようと思います。
失礼な質問をして申し訳なかったです。
そして、親切なレスを頂けて嬉しかったです。
ありがとうございました。
35 :
我輩は名無しである:02/10/29 11:59
漱石って被害妄想的。坊ちゃんや珍野苦沙弥に自分の代弁させてる。
36 :
吾輩は名無しである:02/10/29 13:27
漱石は被害妄想「的」だったのではなく、そのものですた。
妻・鏡子さんや息子の伸六さんの回想を読んでも、また本人が「道草」
なんかで主人公に仮託して語ってるところでも、夫としても父としても
(゜A゜)マズーなところはあったようですが、傍目から見るとDQNっ
ぷりも面白いので許す。
37 :
吾輩は名無しである:02/10/29 15:38
『永日小品』なんかも面白いね
38 :
吾輩は名無しである:02/10/29 18:13
漱石には「坊ちゃん」「吾猫」とかのユーモア系、「永日小品」「夢十夜」
とかの耽美・幻想系(という括りでいいんだかわからないけど)、「三四郎」
以降の系列があるけど、自分は「夢十夜」系が一番好きっす。
39 :
吾輩は名無しである:02/10/30 11:11
スレ違いですが何度読んでも「坊ちゃん」がユーモアな
作品とは思えないのですが・・・
やっぱり、読み手の人生観とかが感想にも反映されるのでしょうね・・・
40 :
吾輩は名無しである:02/10/30 11:14
41 :
吾輩は名無しである:02/10/30 14:56
ブラクラ
42 :
吾輩は名無しである:02/10/30 16:45
夏目漱石の英訳って聞いたことがない。
どうみても外国人が読んでどこがよいのかわからないだろう。
外国人は漱石が”文豪”と教育されてないからね。
43 :
吾輩は名無しである:02/10/30 19:32
>>39 じゃあどういう作品と思ってるの?協調性がなく社会に馴染めない男の哀れな話とか?
おれはおもしろいと思うけどなぁ。
44 :
吾輩は名無しである:02/10/30 21:52
単に話の筋だけ追うとユーモアということになるんだろうけど、
それに、協調性がない社会に馴染めないという側面もあるんだろうけど
親の愛情を欲しているような部分がかなりみえかくれしていて、
感情移入するとユーモアとは思えないということで・・・
45 :
吾輩は名無しである:02/10/30 21:52
>>42 amazon.comで検索すれば結構出てくるけど?
グールドも『草枕』を愛読してたし。
文豪と言われてるかどうかは知らないけど、
教科書とかにちょっとくらいは出てるんじゃないの?
46 :
吾輩は名無しである:02/10/31 02:41
三四郎を語るスレがあるのにそれ以外が無いのは残念・・・
ここの住人にお聞きしたいです。
どうしてKは自殺したんですか?
主観丸出しでいいです。むしろそっちの方がいいです。
ご意見求む。
47 :
吾輩は名無しである:02/10/31 03:00
「坊ちゃん」と「我輩は猫である」は唯一大笑いした小説だよ。
>>46 それは自分も謎なんだよね。。色んな解釈がされてきてるけど
それでもKの自殺には分からない点が残る。
48 :
吾輩が名無しである:02/10/31 07:32
Kの自殺は好き合っていると思っていた「お嬢さん」を「先生」に取られた
ことによるショックが原因なんじゃないんですか? あまりに単純・素朴な
意見かも知れないけれども、私にはそうとしか読めない。他にどんな解釈が
あるんだろう? 「先生」方の自殺の原因はそう簡単には説明できないでしょうが。
「坊ちゃん」にしても、単なる江戸っ子快男児の面白可笑しい活劇譚と読めば
十分ではないですか。「なもし」連発の会話部分など大笑いしない方がおかしい。
どうも、構造主義だかポスト構造主義だか精神分析理論だかニューアカだか、
ポストモダンだかメタフィクションだか知らないが、昨今深読みしすぎの評論が
多すぎますよね。村上春樹なんかが何やらすごい作家だと見なされているのは
そのお陰と言うのは偏見?
49 :
吾輩は名無しである:02/10/31 09:24
日本で最初にノゾキの醍醐味を文学のレベルで文章に・・・・・。
50 :
吾輩は名無しである:02/10/31 10:45
>>48 ショックかぁ・・・
精進の道を外れた自分に絶望したのではなくて?
確かに、絶望だとしたら自殺するほどの事ではない。
ショックを受けて「道を外れるべきじゃなかったんだ」と
後悔、言い訳をしながら自殺したなら分かる気もするが・・・
51 :
吾輩は名無しである:02/11/01 01:02
>>46 私は、50さんに近い感じを受けたなあ。
「お嬢さん」を取られたことにショックを受けた自分にショックを受けた、というか。
それまでの自分のポリシーに目をつぶって「お嬢さん」への思いを抱いていたのが、
失恋の瞬間に、恋をして己を見失っていた自分の惨めさに気付いてしまった。
それまでの生き方のすべてを覆してまで恋をした結果、恋を失ったら何も残らない、
もはや高みを目指す資格もない、なんて求道者のKさんは思ってしまったのかなあ、
なんて解釈してました。・・・て、下手な文章で書くとチープになっちゃうね。
52 :
吾輩は名無しである:02/11/01 15:00
孤独なKは愛するお嬢さんとたった一人の親友を同時に失った。
「たった一人で淋しくって仕方なくなった結果」自殺した、
というそのままの解釈でいいのでは?
俺は失恋よりも先生を失ったことのほうが大きいと思う。
53 :
吾輩は名無しである:02/11/08 00:40
age
54 :
吾輩は名無しである:02/11/10 01:20
「やは肌のあつき血汐にふれも見で さびしからずや道を説く君」
与謝野晶子の処女歌集『みだれ髪』に収められた有名な一首ですな。
それまでのKは与謝野晶子が言うところのバリバリの「道を説く」人だったんだよな。
自分のポリシーを持って学問に励む、道のためには全てを犠牲にして「精進」する。
当然、色恋なんか自分には必要無いと思っているし、その事に疑問を抱くこともない。
「精神的に向上心のない者はばかだ」とは、Kが自身のポリシーを端的に言い切った言葉だし。
ところが、そんなことを言っていた当のKはお嬢さんに恋する(しかもKは、親友が
以前からお嬢さんに恋していることを知っている)。お嬢さんの「やは肌」に触れて
みたいと思っている自分に気付く。それからのKの心情は、友情と恋の間で揺れなが
ら、尚且つ冒頭の与謝野晶子の一首の言葉を、自分の声で耳元で囁かれているような
ものだったんじゃなかろうか。心の中に初めて生じるそれまでの自己への疑問とお嬢
さんへの恋心。Kが親友との友情を捨ててまで恋に生きることを「覚悟」した矢先、
唐突に親友とお嬢さんの結婚が決まる。普通ならまあ恋に破れたわけだから、色恋と
はさっぱりと縁を切って再び学問に励んだり、親友と絶交したりするんだろう
が、Kはあの性格だから、全てを自分ひとりで背負い込む。そして自分を責める。
あとは51さんの後半の内容で大体当たりなんじゃなかろうか。「道」に一途にも
なりきれず、自分の心を優先して親友を裏切ることを決意した(エゴイズム)あげく、
その「恋」にも破れて、結局誰よりも中途半端な結末を迎えてしまった。
そんな自分のあらゆる愚かさを責めた結果の自殺じゃなかろうか。
ごめん、追記。
俺は54でKの自殺理由を、
>自分のあらゆる愚かさを責めた結果
と書いて、その一つとして、
>自分の心を優先して親友を裏切ることを決意した(エゴイズム)
というのを挙げた。
よくよく考えれば(というか分かりきってる事だけど^^;)、
先生の自殺理由も、同じく「エゴイズムに走った自分を責めて」というものなんだから、
やはり漱石がこの作品で書いたのは
「エゴイズムに走った者の苦悩と破滅」
なんだなぁ、とか思った。
「破滅」ってのは言いすぎか、「結末」くらいにしておきます。
真面目な人って、場合によってはバカより始末が悪いからねえ
57 :
吾輩は名無しである:02/11/11 08:46
漱石って暗澹たる気持ちにさせるというわけではないけれど、ある種独特の厭世観っていうか、保ち続けたい純粋さや生真面目さとそんな書生じみたことは到底許されない現実世界との妥協の切なさとかジレンマを書くことが多いような気がするな。
Kや先生にもそれを強く感じて、やはり誰しもが男の子とか青年と呼ばれた思春期の時代には持っていたような感覚を思い出すんだよね。
年齢を重ねてからの随想的な「みちくさ」には、勿論そのような若い頃の感じとはほど遠い世界なんだけれど、それでも、ある種の似通ったジレンマや厭世観が色濃いように思う。
そこが好きなんだけれどね(笑)。
58 :
吾輩は名無しである :02/11/11 13:26
貴様ら、もう漱石なんて読むな!
それより鴎外読めよ、鴎外。あの威風堂々たる文章読むと、漱石なんか高等落語
としか思えなくなるから。お札を漱石にしたのも誤りだね。鴎外にすべきだろ。
>57
それ、分かるなあ。
男のくせに、なよなよ悩んで嫌い、という人もいるけれど、それでも
どこか潔かったり、何より作品全体に漂う無邪気さみたいなのがあって、
そんなところが憎めない、というか、好きなのだ。
漱石を毎朝新聞連載で読めていた人々がうらやまスィー。
60 :
吾輩は名無しである:02/11/11 20:13
こころはどうしても「バカじゃねえの?」としか思えない。
今の感覚で読むからそうなるのかなとも思ったけど、
当時も何故ここまで悩むのかといった論評があったらしいね。
ってことは、こころで表現されているのは、本当に漱石独自の倫理感
って言っていいのか?
61 :
吾輩は名無しである:02/11/11 23:00
>>60 うん、そういう感想もよくわかる。
倫理観というか、潔癖にありたいと思う精神と、そうはなれない心との狭間で葛藤している様子という感じを受けた。
なにか善悪を判じたり高低を計るというのでなくて、もっとこう地団駄を踏むような世界と言えばいいのか(笑)ゴメンまとまらず。
男なら誰でもそう言うところあるんじゃないかと思うんだけれど、「俺は汚れちまった・・・」みたいな?
まあ、みんながみんなそうでもないだろうけれど、その手の感覚って男子独特のものでないかとも思うんだ。
一生の中でどんどん折り合いをつけていくじゃない、色々なことについてさ。
そういうことについて嫌気がさすような、ある種の潔癖指向(でも潔癖になりきれない)かなあ。
かなり神経症的でもあるよね?
>>61 女だってあるよん。だから、普遍的なのではない?
・・・でも、私が男女なのかもしれん(w
その壁を抜けなければ現代では大人と目されないのかも。
人間性の問題かと思います。
建前的な善を本性にしようとしたが故の悲劇という気がします。
時代が違うし、漱石自信の生き方とも関連があるとすれば、
Kは自分の理想とする生き方から外れること自体が、
自分にとって許容できないことだったのでは。
そして、それを思い悩み、親友だと信じる男につらい胸のうち
を、救いを求めて、わらにもすがる気持ちで、恥をしのんで
打ち明けたときにぶつけられた言葉が、
「精神的に向上心のない者はばかだ」。
これでKは自殺を決意した。まさに自分の信じる道と、
お嬢さんを好きになり、共に過ごす時間を幸せに感じる自分
との矛盾を解決するにはそれしかなかったからだ。
その後、結婚が決まったことや、お嬢さんが賄いに出てこない
ことなどは、Kにとってもうどうでもいいことだった。
ただ、この小説の本題はそこではなく、先生の発した言葉
「精神的に向上心のない者はばかだ」。が、Kのための言葉
ではなく、お嬢さんを確実に自分のものにしたいというエゴ
からくる言葉だったところ。つまり、これを言えば、Kはお嬢さん
をあきらめるし、死ぬかもしれないことを薄々感じていた。
それがわかっててて、何としてもお嬢さんを自分のものにしたかった
からKを追いこんだ。この、人間のエゴがいかに残酷なものかを
人間嫌いの漱石は書きたかったのだ。
65 :
吾輩は名無しである:02/11/14 18:00
皆さん、お仕事は何やってらっしゃるんですか?
文学に勤しむ時間がどんどん少なくなってきてしまって…。
漱石は、私も大好きな作家の1人なんですが。
大学生です。今まさに、こころで卒論かいてます。
>>64 自分は高校でこころを勉強した時、
先生からまったく同じ事を教えてもらったよ。
68 :
吾輩は名無しである:02/11/23 00:37
あげときますね
69 :
吾輩は名無しである:02/12/01 23:16
そもそもKの話題を出した者です。
Kの自殺理由には色々な解釈があって、
死ぬことないじゃない、なんてのもあるけど・・・
最近読み直したんだけど、
なんか分かるな〜。高校生の時は分からなかった。
小説等は特に、感じ方が合わなければどうしても理解できない
部分があるだろうと思うが、たまたま現在の自分の波長が
Kを理解できたんだと思う。
70 :
吾輩は名無しである:02/12/01 23:18
それと高校の時先生が、小説としては中途半端だ、と言っていた。
手紙て終わってしまって、その内容が主人公の生き方に
反映されてなかったりする所が。
だからほんとに言いたいこととか結論はなくて、
ただこんな人間の姿を描きたかったのかな・・・?
71 :
吾輩は名無しである:02/12/02 11:09
>>70 うーん、いかにもガッコの先生らしき批評だと思うそれ。
小説というのは、そもそも最後に「完」って人文字がでーんと鎮座して、万人がやんやと拍手して終わるものの方が少ないと思うんだ。
未完であったり、「入場料返せ!」とか「続きを見せるまでこっからうごかねえ!」と言いたくなったり(笑)
そんなのが小説の楽しさでないかい?
起承転結そろって、整然とゆるぎなく、ああ完結したなあなんてのは、個人的には楽しくも何とも思わない。
>だからほんとに言いたいこととか結論はなくて、
>ただこんな人間の姿を描きたかったのかな・・・?
そうでもないと思うよ。
過去のレス見ても、なにがしかの感想を持っているわけだし。
72 :
吾輩は名無しである:02/12/02 20:36
その後、後ろについてる「こころについて」みたいな文章を読んだが、
あれはあれでよい、みたいな事書いてあったなぁ。
もういっぱいいっぱいだった、みたいな。
Kにとっての「覚悟」、私(先生)にとっての「覚悟」の意味がわかると、
それぞれが自殺した理由がわかるかも。
74 :
吾輩は名無しである:02/12/12 23:26
「草枕」⇒「三四郎」⇒「虞美人草」⇒「それから」と、
順に読んでみたが、ナヨナヨした話を書いてんのに、
すっげー迫力。何だこの「読ませてしまう力」は。
75 :
吾輩は名無しである:02/12/12 23:27
>>74 お前が厨房だからだよ。早く卒業しろ。それまではこの板に来るな。十年早い。
76 :
吾輩は名無しである:02/12/12 23:31
>>75 は?おまえバカか・・そういう解釈でよく小説が読めるな・・。
>75
胴衣。
レベル下がるからな。
78 :
吾輩は名無しである:02/12/12 23:36
>>75 ハゲドウ。
76みたいなヴァカは文学板から出て行け!
>77
誰のどの小説を読んでるとレベルがあがるんですか?
「ユリシーズ」?「審判」?「ガルガンチュア」?
プッ
デテケよ
81 :
吾輩は名無しである:02/12/12 23:39
83 :
吾輩は名無しである:02/12/12 23:41
84 :
吾輩は名無しである:02/12/12 23:44
85 :
吾輩は名無しである:02/12/15 04:12
こんばんは。ちょっと質問させてください。
いくつかの文献で夏目漱石は「自己中心」を、
人間の心に巣喰うている「結核性のおそろしいもの」というふうに
『門』の中で書いている、とあったのですが
どういうコトなんでしょうか?
ちなみにこの文献は三浦綾子に関するものに載っていて、
私は『氷点』をテーマにして論文を書いてます。
すごく興味があるんですが、漱石を読む時間がないので…。
皆さんとても詳しそうなのでご意見聞かせていただけますか?
本当に申し訳ないです。よろしくお願いします。
86 :
吾輩は名無しである:02/12/15 06:09
漱石は「我」を否定しているんだよ、
何て言ったって、「即天去私」だからね。
87 :
吾輩は名無しである:02/12/15 11:53
age
88 :
吾輩は名無しである:02/12/15 12:15
漱石は、よく人の顔のことをとやかくいうんだよね。
君の顔はどうこうだって初対面の人にいうんだからな。
性格は悪かったらしいよ。
作品から推測して、勝手に作者本人を聖人化しないように。
皆さんのご意見聞かせてください。
ageちゃいます。ゴメンなさい。
90 :
吾輩は名無しである:02/12/15 18:27
>>85 漱石を読む時間がないから他人の意見を聞かせろだ?アホか!
読んで書き込め、厨房。
92 :
吾輩は名無しである:02/12/15 22:05
即天去私
93 :
吾輩は名無しである:02/12/15 22:08
側転・虚子
94 :
吾輩は名無しである:02/12/15 22:19
即転巨資=ヘッジファンド
即天去私について考えてみたんですが、
漱石は自分本位、つまり自分を正当化するような考えを捨て去って
天に身を委ねるという考えをしたってコトでしょうか?
この「天に身を委ねる」というのが、キリスト教と結びついたのでしょうか?
96 :
吾輩は名無しである:02/12/26 22:05
age
97 :
吾輩は名無しである:02/12/26 22:22
私は障碍歴約40年の男です。前からこのホームペイジを見ていて不思議に思い
また、憤りをおぼえていた者です。
この掲示板では、feelさん、前の大野氏いずれも障害者としての正当な権利や意
見の主張をしたに過ぎず、それを受け入れないばかりか他の主張も、健常者に媚
び諂い、同じ障害者を援護するどころか、貶めている傾向がある。
過去と現在の障碍者を取り巻く扱いは明らかに不当であり、差別であった事は
火を見るより明らかな事実であってそれを改善するという正義の革命は
今以上に性急に行わねばならない障害者の権利は、これを健常者が無条件で
受け入れねばならず、それに異論を唱えるものはすべて差別主義者であると言
わざるを得ない。
あらゆる物事、結婚、就職、就学などに障碍を理由にして断わられる事はあっ
てはならない
もしそれらを行った場合、その個人または団体に対し、刑事または民事で訴え
られるような法律の整備こそが最優先で、また、障碍者差別をなくす唯一の方
法であると確信しています。
障碍、健常のお互いの理解などは不可能です
健常である事は暴君であり、障碍を得ている者は市民であり、強者と弱者、お
互いにお互いの心など酌みようがないのはあたりまえと言えばあたりまえであり
仕方のないことである。
小生も40代にして、いまだに独身なのは障碍のせいではなく障碍を差別視する
世の中の風潮や、世の中の女性の悪しき思想のせいであることは言うまでもなく、
今まで何人もの女性に自分の偽りのない愛を告白して来たが、みな障碍を理由に
断わられてきたという、あからさまな差別を受けてきたのである。
真のバリアフリーや真に差別をなくすという事は健常者と障碍者が話し合い行う
ものではなく、障害者の要求と要望をすべて健常者と社会が受け入れるべき
なのである、現在のような差別発言や、差別発言を行う者への援護の書き込みは
厳に慎まれたい。
障害者特別性交特権の早期実現を!
98 :
吾輩は名無しである:02/12/28 12:03
漱石の作品って難しくねえか?俺、あんまり好きじゃない。
でも、夢十夜の第1夜は好き。夢十夜の第1夜を短編映画にしたい。
99 :
吾輩は名無しである:02/12/29 00:35
>>98 うん、かなり小難しく感じることがあるね。
一つのテーマから、どんどん論理的に話題を発展させていったり、良くも悪くも神経症的な持ち味があると思う。
夢十夜の短編映画化、できれば今時のショートムービー化して出してみるのも一興だね。
だれかやればいいのに。
100 :
吾輩は名無しである:02/12/29 02:29
>>98 漱石はわかりやすいと思うのだが。
何読んで難しいとか言ってんの?
101 :
吾輩は名無しである:02/12/29 02:32
漢字じゃね
102 :
吾輩は名無しである:02/12/29 02:38
103 :
吾輩は名無しである :02/12/29 04:02
漱石は別に難しい方じゃないと思うんだけどな。
ただあの病んだ感じと心理描写がうまいとは思う。
漏れも夢十夜はすげー好き。
104 :
吾輩は名無しである:02/12/29 08:53
>>102 馬鹿野郎! ルビがなきゃ、漱石なんて読めるわけないだろが!
ピラノじゃあるまいし。
105 :
吾輩は名無しである:02/12/29 16:45
>>100 漱石がわかりやすい?
たとえば「草枕」は流れるような読みやすさはあっても、決してわかりやすいとは思わない。
注釈を眺めつつ、さらにその注釈などを引いて別の資料をたどる楽しさもあるけれど、それはすなわち何回であるゆえの楽しみ。
「坊ちゃん」程度を読むなら、そりゃわかりやすいと言っても良いよ。
しかしあの手は例外であると思う。
>>102 偉そうにしてるなよ。
ルビがあるから読みとれるだけで、そもそも字の意味もわからんだろ?
すくなくともその部分だけとっても、何回という発言は正直な感想だと思う。
106 :
吾輩は名無しである:02/12/29 16:46
>>105 「何回」は「難解」の間違いです。
ごめんね。
107 :
吾輩は名無しである:02/12/29 17:15
「こころ」のKの自殺は、
TVドラマ「愛という名のもとに」で中野英雄が縊死した理由と同じか?
108 :
吾輩は名無しである:02/12/29 21:23
>>107 TVドラマ観ないもんで「愛という名のもとに」がなんだかわからない・・・
109 :
吾輩は名無しである:02/12/29 21:31
解りやすいというと怒り出す奴がいるのは、何故?
110 :
吾輩は名無しである:02/12/29 21:41
>>109 わかりやすいというから怒って居るんじゃなくて、馬鹿にするからじゃないのかな?
先生はエゴにはじまりエゴに終わった。
エゴでKを死に追いやり、お嬢さんを手に入れたが、
そのお嬢さんさえも最後にはエゴによって苦しめた。
先生は極端かも知れぬが、
人間は皆そうなのだろう。
小さいエゴを重ね重ね生きています。
112 :
吾輩は名無しである:02/12/30 11:53
113 :
吾輩は名無しである:03/01/01 02:56
A happy new year!
>112
滅茶ワラタヨ。嫌だなあ、じとーっとした「羅生門」。
漱石は分かりやすいという意見、どちらかというと賛成するな。
もちろん研究者でもなんでもないから、ただ娯楽として楽しむだけだけど、
一般市民向けに書かれた小説が多いと思うし、きっと上手な小説家だろうから
情景は映像が目に浮かぶようだし、心理も追体験しやすい気がする。
多分、漱石自身も難解な小説を書いてるつもりはなかったろうし。
普通に読んで難しく感じるとしたら、少し古文だから、翻訳ものみたいに
文章に慣れるまでちょっと時間がかかるから、とか、それか思考回路が
登場人物と全く違って感情が理解しづらい、という合う合わないの問題なのでは
ないだろうか、と思ってるさ。
新年早々語ってしまってスマソ。もう逝きます。
114 :
吾輩は名無しである:03/01/03 22:09
今「草枕」読んでるけど、これすげえな。
もう冒頭からぶるぶるきてるよ。
3部作どころじゃねえ。
漱石さん、どうして「明暗」を完成する前に逝ってしまったんだ!
もっと作品残してほしかったよ。
115 :
吾輩は名無しである:03/01/04 20:12
「草枕」好きだな
絵みたいだよな
文学じゃなくて芸術だよな
116 :
吾輩は名無しである:03/01/04 20:57
分かり易いって言ってる奴はその程度の読解しかしてなってことだろ?
坊っちゃんにしたって内容を突っ込んで理解してる奴なんて一般人には皆無
>>116 胴衣だけど、それいっちゃおしまい・・・
118 :
吾輩は名無しである:03/01/04 21:26
「坊っちゃん」って正義感に溢れる物語じゃないの?
突っ込んだ解釈を披露してほしいのですが。
>118
坊っちゃんは正義感に溢れる物語でか?
よく読んでみると主人公は小心者の小賢しい人間ですよ
120 :
吾輩は名無しである:03/01/05 16:47
「草枕」辞書抜きでは読めません。
何度広辞苑を引いたことやら。
注解も多すぎて、ページをいったりきたりで疲れます。
漱石さん、語彙が豊富すぎます。
比喩が難解です。
読後感は疲れました。
121 :
吾輩は名無しである:03/01/05 21:28
「草枕」の難解な語彙や比喩は全て「演出」です。
意味を全て理解しようとしちゃいけませんて。況や、注釈をや。
語呂のよさと見た目の迫力だけでも、十分楽しめる。
逆にいえば、演出であれだけ徹底できる漱石は偉大だと思う。
「田舎に風流なものを探しに行く」っていう、
コンセプトそのものが顛倒してる。だから、あとはひたすら顛倒連続。
そうするとオチも納得。全編通して笑える小説だと思うけど・・・
ちなみに私はずっと笑いっぱなしでした。
>>121 そんなあなたと意見が合いそう! と思ってしまった。
漱石の小説は、とても演劇的だと思っています。
場面場面の臨場感とか、テンポとか。
といいつつ、オフィーリアが出てくるのって草枕だっけ? というくらい
忘れているのでsage。
ちなみに坊ちゃん読むと、ずーんと落ち込みません?
123 :
吾輩は名無しである:03/01/06 03:16
>>116 そうなんだけれどさ、そういう風に言う連中に何を言っても無駄ちゃうか?
124 :
吾輩は名無しである:03/01/06 03:21
>>122 ああ、なんかオフィーリアの死ぬシーンのことが出てきたような気がする。
とてもとてもよく覚えてないけど。花の散り様がどうのこうのだっけか?
演劇的ですか・・・イマイチよくつかめないけど、
ときどき沙翁っぽいかなぁ?なんて思うこともあるかも
漱石は虞美人草くらいまで(?)読んだけど、我輩と坊ちゃんは読んでない。
そのうち、坊ちゃん読んでずーんと沈んでみます。
126 :
吾輩は名無しである:03/01/08 02:54
新潮文庫から出てる坊ちゃんって全部で何ページ?
127 :
吾輩は名無しである:03/01/09 00:04
お嬢さんはKや先生が自分に惚れていること知ってたよね。
私のためにけんかをするのはやめて〜、な気持ちに酔ってたところも
あると思う。Kが死んだ理由も内心自分に失恋したせいねって思ったり
したんじゃないかな。
先生はお嬢さんのこと無垢な女と思ってたっぽいけど、それほど
純真でもなかったと思う。
128 :
吾輩は名無しである:03/01/11 23:34
三四郎の感想を聞かせて下さい。
美禰子の愛が見えない・解らない・・・
129 :
名無しのごんべ〜:03/01/13 21:11
思ったけど漱石の文が難しく感じるのは頭が悪いからだと思う。頭の回転が・・・・
130 :
吾輩は名無しである:03/01/13 21:24
Kはいかしてるんだけどね。Kをちゃんと書いてないよね。
短編を伸ばしたというだけのことあって。
Kは実は漱石の書いた人物の中で一番文学的かもしれないね。
>>128 どの作品にしてもそうだと思いますが、読後に抱く感想は、
その時の自分の精神状態や人生経験によって大きく変わってくると思います。
実際、自分も年を隔てて読み返すと、違った感想になりますし。
128さんがおいくつくらいの方か分からないので、失礼になったら申し訳ないですが、
色々な恋愛経験を経て、恋人になれそうでなれない気持ちや、一歩踏み込む勇気と
タイミングの問題から恋愛を逃す気持ちなどに共感できると、違った感想を
持てるのではないかと思います。
私の個人的な感想を美禰子の愛に限って言えば、彼女は三四郎に惹かれていたと
思いますし、その意思表示もはっきりとしていると思います。そして、最後まで
そのことを三四郎に伝えたいと思っていたように感じました。
ただ、10代の頃は、美禰子が大人の「謎の女」に見えました。長文スマソ。
132 :
吾輩は名無しである:03/01/14 09:03
133 :
吾輩は名無しである:03/01/14 09:14
高校生のころ、漱石は高尚なことを語っていると思ってた。
大人になって読み返すと、ナイーブ青年の苦悩に頭なでなでしたくなる。
漱石の小説はエンタメとして楽しめるし言語感覚がたまらなく好きだ。
134 :
吾輩は名無しである:03/01/14 10:00
>>133 ナイーブな青年なんてものばかりじゃない。
おじちゃんの屈託もある。
もっと読んだ方がいいぞ。
135 :
吾輩は名無しである:03/01/14 10:41
このあいだ明暗を読んでびっくりした。津田って、30歳代前半なんだよね。
俺がいま32。なんか津田の精神に全然おいついていない自分が情けなくなった。
ていうか、俺だけじゃないけどね。
ほんと、平成人て軽薄だよね。三四郎や、こころの「私(先生を先生と
呼ぶ方の私)」ら学生でも、今の社会人より精神的に大人。
封建的な社会って威厳があるようにみえるから、その分成熟してみえたり、
硬派にみえたりするんだろうけどね。
今年も漱石の作品を2、3再読すると思う。
136 :
吾輩は名無しである:03/01/14 12:27
>>135 確かに威厳てものは無くなったな。
よけいな情報が多すぎることと、自分で考えながら工夫をするような生き方が無くなっているからじゃない?
成熟未成熟というようなことではなくて、実体のある社会で地に足をつけている感覚というか、そういう実感の伴った空気を感じるな。
俺も漱石は今後も再読を続けようと思ってる。
137 :
吾輩は名無しである:03/01/17 14:09
25歳。
去年まで東京在住だったけど、松山に赴任で
初日に天麩羅蕎麦食べた。一度やってみなよ。
初回のみだけど、四杯以上の蕎麦を食えば天麩羅先生(黒板いっぱいに)と呼ばれる。
言わせるだけ言わせてさっさと講談を済まして控え所に戻ることもできるし、癪に障って生徒に
思い切って説教てしまえば「自分がしたことを笑われて怒るのが卑怯ぢゃろうがな、もし」と答える奴がある。
一時間も歩くと見物する所がないから天麩羅事件を日露戦争のようにすればいいと思ってるだけ。情けなくなる。
でも蕎麦はうまかったしマドンナとか色々いるのでマジでお勧め。
久々に「こころ」を読み返したのですが、昔は気づかなかった
箇所が妙に印象に残ったりするものですね。
Kが自殺したとき、「私」はただ苦しくて恐ろしくて
やがて悲しみが訪れたときにやっと心がすこしだけ
潤った、というところなんか衝撃でした。
ここに彼のエゴの最たるものを見たような気がしました。
(^^)
まだ卒論は出していないと期待して。。。
>>95
>>即天去私について考えてみたんですが、
即天去私は、「即! 天が私を去る」とでも読むことになりますかね。
>>天に身を委ねる
天に則る(のっとる)です。
委ねるでは意味が違ってきてしまいます。
141 :
名無し物書き@推敲中?:03/02/26 22:38
いま漱石の「それから」読んでる。
人間描写が面白いな。のんびりとした日常描写もまたいい気持ちにさせてくれる。
142 :
名無し物書き@推敲中?:03/03/01 16:32
「それから」読み終わった。
主人公の代助は、周りであくせく働く父や兄や友人をよそに、職も持たずに父から金を
もらいのんびり暮らしている。代助に言わせると「働くことは食を得るためのものでは
なく、働くこと自体に美が感じられるものでなければならない」と思っている。し
かし今の日本は経済事情から働くこととは食を得るためのものになっているとみており、
なお父や兄らも別段咎めたりもしないので、代助は働く気が無い。代助は非常に頭の切
れる人物で、論理的で冷静であり、自分でもそれを認識している。そのため自分の論理
にあわない父、兄、友人を滑稽だと思っている。しかしある時、代助と友人の妻、三千
代との愛が再燃し、冷静で論理的な自分と三千代への愛からくる情熱との間で心の葛藤
が起こる。代助は自分を滑稽だと感じながら、しかし三千代への愛からそれを受け入れ
ようとする。その中で父や兄や友人との関係が断絶されていく。傷つきながらもそれを
受け入れようとし、食うために働く決心もつけるが、心はなお深く動揺している。そこ
で話は終わる。
代助の心の葛藤は意識的なものではなく、無意識的に代助に起こる心の動揺で表現され
ていて、代助という人間の本質を上手くみせていた。最後は相当シリアスだった。最初
から最後まで門野という書生の存在がいいワンクッションになってはいたけど。いいと
ころで終わってしまったような感想も受けた。それから?って感じ。この小説の題名は
そういう意味だったのかよと思ってしまう。あと漱石も愛に勝るものはなしと考えてい
るんだね。
143 :
名無し物書き@推敲中? :03/03/04 02:22
門が好きだなあ…
あの夫婦の怠惰というか日陰っぽいというか、何というか…
不思議な雰囲気に魅了されてしまった
それと明暗
読んでて、平井和正の幻魔大戦を思い出した。
やたらねちっこく登場人物の一挙一動&心理描写を連ねてて
天井の上から長丁場の舞台劇見てるみたいで、おもしろかった。
144 :
吾輩は名無しである:03/03/04 12:30
明暗読みました。ほんと長丁場の舞台劇みたいですね。病院で入院中の津田と彼をとりまく女性たち(妻、妹、仲人夫人など)の会話はどれもおもしろいものでしたが、特に吉川夫人が「あっという間」の「あっ」についてつきつめている場面がおもしろかった。
漱石の言葉に対する厳しさ(?!)はほんと感動もんです。
145 :
吾輩は名無しである:03/03/04 13:05
それから、は、夜桜、百合、雨、ラストの赤など全体的に官能的なイメージがあったんですが、また違う読み方してみたいです。
146 :
吾輩は名無しである:03/03/04 15:55
行人が好き。どこにも行き場がなくてぐるぐる歩くしかない一郎。旅行から帰ってきてどうなるんでしょうか。相変わらずでしょうか。。。
147 :
先生と遺書:03/03/04 16:03
そんな事より「私」よ、ちょいと聞いてくれよ。もう漏れ自殺しちゃったんだけどさ。
漏れが大学生の頃、Kの部屋に行ったんです。Kの部屋。そしたらなんかめちゃくちゃ暗くて何も見えないんです。
で、よく見たらなんかティッシュが散乱してるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前な、お嬢さん如きで普段やらないオナニーなんかしてんじゃねーよ、ボケが
。お嬢さんだよ、お嬢さん。なんかハァハァ言ってるし。今夜のおかずはお嬢さんか。おめでてーな。
キタ━━━━(・∀・)━━━━!!お嬢さん萌え、とか言ってるの。もう見てら
んない。
お前な、漏れがおかずになってやるからお嬢さんで萌えるなと。
漏れの恋愛ってのはな、かなり殺伐としてるんだよ。いつホモの道に走ってもおかしくない、喰うか喰われるか、そんな雰囲気なんだ
よ。女なんて奥さんしか知らねーよ。
で、やっと明かりがついたかと思ったら、Kが、お嬢さんハァハァ(;´Д`)、
とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、きょうび(;´Д`)ハァハァなんて流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、お嬢さんハァハァ(;´Д`)、だ。
お前は本当にお嬢さん喰いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰
めたい。
お前、(;´Д`)ハァハァって言いたいだけちゃうんかと。
オナニー通の漏れから言わせてもらえば当時、通の間での最新流行はやっぱり、
アイコラきぼーん!、これだね。お下品板のリンクをクリック。これが通の萌え方。
アイコラってのは刺激が半端じゃない。その代わり生身ではない。これ。
で、それをパソコンの前で楽しむ。これ至福の一時。
しかしこれを繰り返すと業界にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前、「私」は、厨房で萌えてなさいってこった。
148 :
吾輩は名無しである:03/03/14 10:27
文学版って、ほんと人いないね…
雑誌版やライトノベル版と並べて併記してあれば、もっと人来ると思うのに
坊ちゃんしか読んでない俺に、次に読むべき本を教えてくれないか?
ちなみに坊ちゃんはすげー好き。
漱石は高校の授業以来読んでないっす。
150 :
吾輩は名無しである:03/04/05 00:19
仮面ライダーファイズに出て来るケイタロウ(漢字しらない)って、
彼岸過迄の敬太郎からとってる気がする。
どちらもストーリーにはあまり関わって行かない、狂言回しの役割だし。
151 :
吾輩は名無しである:03/04/05 02:20
坊ちゃんは漱石の中でもかなり異質だと思うんで次って言われても
難しいんだけど、やっぱ三四郎じゃないかな。
152 :
吾輩は名無しである:03/04/05 15:12
>>149 次は猫では?
にゃー。
三四郎より読みやすいと思われ。
153 :
吾輩は名無しである:03/04/05 15:26
猫も好きだけど小説としてはちょっとグダグダ感があるよね。
154 :
吾輩は名無しである:03/04/08 19:54
猫とか夢十夜とか永日小品とか、筋の無くてダラダラ続くのが好きだわ。
>>149 「こころ」とか「それから」はどうでしょう。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
157 :
吾輩は名無しである:03/04/20 13:33
倫敦塔読み終わった。
我輩は猫である、倫敦塔と彼が書いた順に読んでいこうと思ってます。
「カーライル博物館」「幻影の盾」読破した
文語調で読みにくかった・・・
引き続いて、
「琴のそら音」「一夜」読み終わりました。
「薤露行」読み終わりました。
161 :
吾輩は名無しである:03/04/26 02:30
「趣味の遺伝」完了
とうとう「坊っちゃん」突入
163 :
吾輩は名無しである:03/04/28 00:25
門は面白れーな。
あと三四郎を読んでるとホンと大学制度って昔から殆ど変わって無いって分かるね。
164 :
吾輩は名無しである:03/04/28 19:23
「門」と「それから」の2冊を本日購入。
これからじっくりと読むつもりです。
それにしても>157さん、全集でも
買われたのですか(^_^)
166 :
吾輩は名無しである:03/04/29 07:40
>>165 三四郎は買おうか迷ったが、パス。
やっぱり三四郎から読んだ方がいいですか。
ちなみに「こころ」「文鳥・夢十夜」は読了。
167 :
吾輩は名無しである:03/04/29 11:55
>>166 前期3部作というのにこだわれば三四郎→それから→門
という流れになる罠。
まぁ話の内容がつながっているわけじゃないから、どちらでもいいんだが。。。
>>167 ついでに三四郎を買いました。(新潮文庫は\324と安くて助かる。)
今読んでいますが、夢十夜に入っている随想?と「こころ」や
「三四郎」とでははいりやすさというのか、小説の方がとっつきやすい
と思うのは自分だけでしょうか。
ちなみに漱石は高校時代の「こころ」以来、約うん十年ぶりです。
>>164 いえ。単行本です。
倫敦塔から趣味の遺伝までは一冊にまとまってます。
今は坊ちゃんの丁度真ん中まできました。
うらなり君が延岡に転勤させられるのに抗議して坊ちゃんが赤シャツの家に
行った所。
170 :
吾輩は名無しである:03/04/29 23:56
>>169 しっかし、157さんじゃないけれど、日本の国語教育は
漱石と鴎外さえ読めばいいんじゃないかと思う今日この頃。
>>170 ははは。そう言っても過言ではないですな。
漱石の肖像が紙幣から消えるのは何とも忍びない・・・
172 :
吾輩は名無しである:03/04/30 00:43
漱石全集(非賣品)
大正八年十二月十五日印刷
大正八年十二月二十日發行
これって初版本?
>>171 酔った勢いで威勢のいいこと書いてしまったけれど、
逆に漱石と鴎外をきちんと押さえないで国語とか
日本の近代は語れないよね。
174 :
動画直リン:03/04/30 13:17
175 :
本当の話です!読んでください。お願いします!!!:03/04/30 14:06
1989年、(かなり美人の)女の子が41日間渡って監禁され、計100人ぐらい(少しでも関った人を含めて)に強姦、朝から晩まで超暴力と超陵辱された。
ヤクザ顔負けのリンチで、天井に血が飛び散っていた。ss
「なんでもするから家に帰して」という女の子に、自慰(オナニー)を強制され、裸で「キチガイ」の真似をさせられ、
真冬に裸でベランダに出され、裸で踊らされ、強制され、手足を縛り、お尻の穴に花火を入れ爆発させ、膣やに直系3センチの鉄の棒を何度も強引に突っこみ、性器や尻の穴を完全に破壊する。
(途中、膣をタバコの灰皿代わりにされる。
重い鉄アレイを裸体を何度も殴られ、まぶたに熱いろうそくをたらされ、(追加●陰毛を剃り、女性器に異物を挿入 ●ライターのオイルで皮膚を焼いた ●肛門に瓶を挿入し思いきり蹴った) 手足を縛り、
陰部にマッチ棒を入れられ、点火し、燃やされ、
膣の中のや裸体をライターで火あぶり、苦しさのあまり何度も気絶する。
(この時ストレスと恐怖のあまり髪が全部抜け落ちていく)しかし、
犯人どもは哀れみの情など一切見せず、引き続き、陵辱、暴行を行う
大勢の男にかなり大量の精液を飲まされ(フェラチオで)、500ccの尿を飲まされた。また強いウイスキーや酒を何度も強引に飲ませる!(生きてるか死んでるかわからないが)ゴキブリも食わされたそうである。また女の子の悲鳴や激しいリンチの音は監禁されている
部屋の中で音楽をボリュームいっぱいで流しているため、外に届かない。
恐ろしいころに、監禁されていることを知ってた人は計100以上いるが、誰も通報しない。(死体が発見されるまで)
そして最後はひどく殴られ死んだ。
死体の顔は目の位置がわからないほど、変形し、親でも誰かわからず、原型をとどめてないほどで、性器のほうは顔よりもっとひどく完全に破壊されていた。死体には髪がなくなっていた。死体の陰部にはオロナミンC2本、入っていた。
なお、死体は手足を縛られた状態であった。
被害者は監禁の間何度も、助けてではなく、殺して!殺して!と哀願した。
以下の内容は「全く」誇張されておらず、「コンクリート詰め事件」で検索すればわかります。
これは「裁判記録」に書いてあります。(これはまだまだ序の口です)
「坊っちゃん」終了。
漱石はしばらく休んでハリーポッター読みます
177 :
吾輩は名無しである:03/05/03 00:09
いいから感想くらい書けよ
>>177そんなに聞きたい?
じゃあ、駄文ですが一言。
坊っちゃんは言うなれば漱石の理想像ですな。
馬鹿で単純だけど垢抜けて人情深い性格に憧れていたわけです。
赤シャツにそそのかされて山嵐と激しくやりあった後に赤シャツの本性を暴いて
山嵐と意気投合していくストーリーは清純で後味の良い展開で好感をもてました。
ひとつ気になったのはうらなり君のその後。この話の中で実は俺が一番注目していた
人物。赤シャツにマドンナを取られた上に延岡に左遷されたこの話の中で一番哀れ
な人物うらなり君。願わくば彼の後日談を聞きたいものです。
それから漱石のウィットに飛んだ語り口には脱帽しました。
さすが日本一?の文豪(小説家や作家なんていう安っぽいものでは決してない!)
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
181 :
吾輩は名無しである:03/05/30 12:04
正直漱石の長篇はくだくだとした語り口が体質にあわない。
(「坊ちゃん」除く)
漱石作品は「カーライル博物館」「幻影の盾」
「趣味の遺伝」のような幻想短編が好きだ。
文体も内容もこっちの方がずっと肌にあう。
こういう自分の趣味は偏ってるよなと思う。
182 :
吾輩は名無しである:03/05/31 21:28
彼岸過迄も話が須永の述懐になってきてからクドくなって読むの休んでる…
183 :
吾輩は名無しである:03/06/01 13:29
>157
「坊ちゃん」の主要登場人物の出身地を見直してみな。
旧幕臣の江戸・会津対薩長の構図が浮かぶだろう。
それから、何故マドンナには魅力があるのか?
小説内でマドンナの台詞チェックしてみな
「 」のついた会話いくつあると思う?
184 :
吾輩は名無しである:03/06/01 20:45
突然ですが漱石は実生活で猫をたくさん飼っていたんでしょうか。
「硝子戸の中」の三代目の猫の話で、「初代は宿なしであったにかかわらず
ある意味からして、だいぶ有名になったが」というフレーズがあり、
これは「吾輩は猫である」の「猫」のことなのか、微妙に気になりました。
185 :
吾輩は名無しである:03/06/02 00:33
>183
なるほど。
「坊ちゃん」は維新負け組の復讐譚ってわけか。
全編を覆う哀愁はそれに由来するのか。
なんとなく大らかに笑えない小説だと感じていたけど。
清も失われた過去の日本を象徴しているね。
186 :
吾輩は名無しである:03/06/02 17:21
そういえば「坊ちゃん」にはマドンナやうらなりの会話
ほとんどなかったような気がする。
187 :
吾輩は名無しである:03/06/04 00:01
>>184 その猫が「我輩」のモデルだっつうんで皆にもてはやされて
死んだ時に立派な墓を建ててもらうほどだったんじゃなかったっけ
>> 187
ほんとですか?どなたかもっと御存じないでしょか?
189 :
吾輩は不倫である:03/06/07 03:03
190 :
吾輩は名無しである:03/06/07 23:53
「鉱夫」は筋が無いとか言うが、主人公と登場人物とのやりとりや
当時の労働者の習俗を知るに普通に面白かった。
ベタな夏目作品に飽きてきたならこれだね。
191 :
吾輩は名無しである:03/06/09 18:40
マスコミの盗聴、盗撮は許されるのか?
http://natto.2ch.net/mass/kako/974/974478132.html 489 名前: 文責:名無しさん 投稿日: 2001/04/11(水) 17:25
一般人なのに盗聴される、じゃなくて、「一般人だから盗聴される」んじゃないのかな?
基本的にネタ集めのためにやってんなら、有名人のネタを盗むと、有名人は告発できるし、
そんなことされても当たり前だと思われるので告発しても信じてもらえる。
そうでない人は、ここの途中の書き込みにもあったように「電波」扱いされるだけ。
ただで、ネタを仕入れるんなら、一般人に限るでしょう。
マスコミは自分らの無能さを恥じてほしいです。
ちなみに私が盗聴されはじめたのは、芸能人にストーカーされ始めてからでした。
そこからマスコミに広がって行った。
だから余計「妄想」とか思われそう。
友人に話したら完全に病気扱いされた。ストーカーって言葉がない時代だったしね。
書いておいておいた小説のネタが、他人の原作でドラマ化されたときにはきれまくっ
たなあ。(一度や二度のことじゃないけど)
192 :
吾輩は名無しである:03/06/09 20:59
漱石の文章は甘美でみずみずしいですね。中上建次も、初期の大江も。
村上龍もそういう面があるし。古井由吉は漱石は色っぽい人と書いていた。
ご無沙汰しておりました。
「草枕」今から読みます。
194 :
吾輩は名無しである:03/06/24 21:06
お茶の水小最強説
195 :
吾輩は名無しである:03/06/24 23:39
草枕・・・
漱石の周りは何故貧乏人ばかりなのか
196 :
吾輩は名無しである:03/06/25 01:14
「草枕」読み終わりました
感想は聞かないで〜
198 :
吾輩は名無しである:03/06/27 12:27
『吾輩は猫』読んだんだけど、異様につまらなかったんだが…
これだけ賞賛されてるからこそ根性で読んだものの、
いったい、あれのどこに面白みがあるんですか?
誰か、マジで説明してほしい・・
あれのどこが世間でうけたの?あの雰囲気を楽しむものなの?
199 :
吾輩は名無しである:03/06/27 14:00
>>200 年齢なんて関係ないわな。答えてやるなら
答えてやったらよろしかろ。
202 :
吾輩は名無しである:03/06/29 00:39
猫なんてマンガじゃん。マンガだと思って読んだら面白いよ。
変に構えちゃうから「あ〜なんだこりゃ?」って感想になっちゃうんじゃない?
評価云々は中身よりもこの作品が世に出た意義でしょ、
国民的作家夏目漱石の遅い処女作ということで。
草枕は分からんなりに読んでるとなんか気持ちが良くなってよく眠れたな。
203 :
吾輩は名無しである:03/06/29 05:32
>>198 そんなに賞賛されてる?
あれは習作というか、イレギュラーだと思うけどな。
文壇の真似をしたくなかったから書いてみただけに思える。
漱石は身体がぼろぼろになってからが凄まじくておすすめ。
好きな漱石作品→『夢十夜』 『行人』 『草枕』 『道草』 あたり。
『三四郎』 『それから』 『門』 あと書簡なんかもいいな。
>>202-203 どもありがとうございます
なんか紹介文や解説には発表当時すごい話題になったって
書いてあったんでいったいどこが!?と思ったんですよね
途中から本当笑いがとまらないとかって誰かが推薦してたから
読んでみたけどマンガだと思ってもつまらんなぁと思います。
説教とか批評?みたいな部分はわかるけど面白さは正直
今にも通じてるかどうかは怪しいと思うんだけどな・・・
こころとかでも感じたけどなんかグチグチした感じが途中すげー
うざかったし。 やっぱ202さんが言うように夏目漱石の処女作だから
これだけ知れ渡ってるってのが正しいんですかね。
203のぼろぼろになってから後の作品ってのは具体的に
何があるんでしょうか? 三四郎とかは結構雰囲気楽しめた覚えが
あるんですがそこまで読んだこともないんで。
唖然。
207 :
吾輩は名無しである:03/07/02 13:07
↑禿同
208 :
吾輩は名無しである:03/07/02 13:16
100年前の人も案外同じような馬鹿やって同じこと考えて
同じことやってたんだなぁと思って読むと面白くないかなぁ。
一方でギャグとか、微妙に感覚が現代と違う事もあるけど、
だからこそ新鮮味がある訳よ>猫
なんか微妙にこのスレの人を引かせてるみたいですけど
そりゃ文学って言われるような中だったり、明治の時代には
やたら新鮮で面白さあふれてるのかもしれないけど、
なんてゆーか静かな面白さみたいな・・・一歩ひいたというか。
そんなマンガにたとえたり爆笑できるような面白さは無いっすよね
皆さんも
>>209さんの言うようなおとなしい面白さを感じて
読んだんですかね・・ 俺もそれぐらいならわかるけど。
>>206-207>>210 別に唖然だ、通じないだで片付けてもいいけどどうせなら
自分の価値観も説明してそのあとで唖然としてほしいな
本読んでるくせに
あら?最後の本読んでるくせにってのはいらんですw
でもやっぱり猫は大した作品ではないと思うな・・・
大した作品でない。だから肩肘張らず笑える。>猫
つか、感受性の違い、好みの相違でしょうさ。
アレを「とてつもなくつまらない」と思う人もいて当然でしょう。確かにくどいしな。
私は面白がれるクチですが。
「自転車日記」を読むたびに笑ってしまうんだが、いいよな?
215 :
吾輩は名無しである:03/07/12 11:30
198さん 私も「我輩は猫〜」苦手でした。
「二百十日」も苦手でした。
「三四郎か」らの三部作とか「こころ」とか「のわけ」とかは面白いと思ったのになぁ。
216 :
吾輩は名無しである:03/07/12 21:01
野分って「のわき」って読むんじゃないのか?
もしかして漏れはafo?
今広辞苑で調べたけど どっちでも良いらしいよ
のわきって高校で習っただろ?
ううん、高校ではそこまで教えてくれなかったから
でも 野分だったんですね。
ああ、自分の馬鹿さに腹が立つ。
恥ずかしいなぁ。
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
221 :
吾輩は名無しである:03/07/16 03:25
漱石の小説でキャラ萌え出来るのってどれ?
222 :
吾輩は名無しである:03/07/16 06:20
>>221 俺は『明暗』の元彼女に萌えそうだったが、いいところで未完だった。
別人の書いた続編は読んでないんだが、読んだ人、萌えますか?
223 :
吾輩は名無しである:03/07/16 06:34
224 :
吾輩は名無しである:03/07/16 23:01
やっぱ三毛子ちゃんじゃないの。
『虞美人草』の藤尾に萌えてしまう。
しかし最萌えは『夢十夜』の第三夜で死にゆく女。
226 :
吾輩は名無しである:03/07/21 14:00
猫がつまらんという感想が理解できん。
このスレの趨勢もそんな雰囲気だが。
深刻ぶった心理小説のみを崇拝してるのか?
けつの穴が小さすぎますよ。
227 :
吾輩は名無しである:03/07/21 16:26
これだけ絶賛されている漱石だから、日本人の最低限の義務として坊ちゃんから読み始めました(三四郎は途中で中断)。
おもしろかった。今は、我猫を読みはじめました。これもいけそうです。
が、皆さんの意見を聞いていると、この2作品は異端なのですね。新潮文庫から出ている作品は
全部読破しようと思っていたのですが挫折しそうです。
228 :
吾輩は名無しである:03/07/21 16:47
坊ちゃんスタジアムとかあって、いかにも坊ちゃんが松山を愛したかのような
印象をもっていたが、読んでみたら松山なんていう固有名詞はほとんど(一言も?)
出てこないし、最後には「不浄な地」とまで書いてあった。
笑った。
マドンナも主人公とは関係なくまったくかげが薄い。
何か、映画の宣伝前の印象と見た後の印象がちがうのと良く似ていて
少し勉強した気がした。
229 :
吾輩は名無しである:03/07/21 20:45
新潮文庫の夏目漱石の分類は「な 1」から始まるんだけど
「な1−4」から三冊ほど出ていないような気がするんだけど
絶版になったのだろうか
なったとしたらそれは何だ??
230 :
マドンナA:03/07/21 20:56
>>226 趨勢がどうだかは知らないけど私もあんまり楽しめなかったクチです。
よかったらつまらない否定じゃなくて226さんが感じた面白さってのを
書いてほしいです。 小説の面白さって心理小説の面白さだけでもないでしょ
私の場合を言えば所々笑えたりもしたんだけどその笑いってのが
もう、とにかく笑わされたってよりはなんか中途半端な仲のコで
微妙なんだけど、とりあえず笑っておこうかな、みたいなそんな感じの笑いだった気がします。
私から言わせると226さんのケツの穴がガボガボな気がしますよ。
ずばり人の勝手
233 :
吾輩は名無しである:03/07/21 21:15
この状況だと231が完全に煽りだが。
234 :
吾輩は名無しである:03/07/21 23:33
漏れも「坊つちやん」「猫」は苦痛であった。
三四郎と彼岸過迄がイイ!!
236 :
吾輩は名無しである:03/07/22 00:54
猫は,一度読み終わって登場人物を把握したところで,
適当なところを拾い読みするのがおもしろいと思う。
どこかで,漱石もそのような読まれ方を期待していた,
といったような論評を見た気がする。
237 :
吾輩は名無しである:03/07/22 09:22
久々にYahoo掲示板見たらまだ『日本文学の革命』やってて驚いた。
漱石がいまだにある種の万年文学青年を惹き付けるのはなんでだろう。漱石の言う“高等遊民”って引きこもり無職の原型に見えるんだが、そこらへんに共感するのかな。
>>237 あの時代は家の中に娯楽がなかったから、外に出てるのでは?
さらにあの時代の帝大卒っていえば、どんなにだめな奴でも、
今の旧帝大のトップクラス程度の学力でしょう。
財務や警察のような、官僚の中でもエリートの官僚が突然退職すれば
高等遊民と呼べるかもしれない。
2ちゃんねらーは下等〜中等遊民かな?
239 :
吾輩は名無しである:03/07/23 02:20
草枕ってなんつーか、文学を芸術に昇華させようとしてる感じがあるっつーか、
見る人が見たらわかるっつーか、俺には全然わかんなかったんだけどおまいらどうよ?
俺も高等遊民になりたい。
高等遊民って聞こえはいいけど、要は身分不相応な教育をうけちまった
ばっかりに無教養な連中の間で労働して生きて行く事に耐えられなく
なった連中って気がするんだよなあ。
プライドと出身階級の相克に苦しんでるわけで、確かにすごく現代的な
問題を漱石は描いてると思うが、自分がなりたいとは思わないなー。
242 :
吾輩は名無しである:03/07/23 20:58
「それから」の映画見たんだけど、誰か見た人いない?
松田優作の代助は違和感があったけど、まあうまい事演じてた。
藤谷の三千代は駄目、全然駄目。なんであんなに棒読みなの?
平岡は良かったね。
あと、お兄ちゃんちっちゃすぎ、しかもうるさすぎw
>>243 来月の6日15日24日CS東映チャンネルで放送されるよ。
己は未見だから、それで見る。
245 :
吾輩は名無しである:03/07/27 20:59
なんかBSで夢十夜の朗読するらしいぞ。
>245それっていつやるの?ちょっと見たい。
247 :
吾輩は名無しである:03/07/30 12:22
248 :
吾輩は名無しである:03/07/31 16:07
千円札って夏目漱石のままがよかったな。
福沢諭吉変えればよかったのに。
と、言ってみるテスト
>>248 直ぐ慣れるさ。
しかしあのノグチ1000円、ヘアスタイルの乱れた夏目漱石に見えたのは洩れだけ?
昔現代文の試合で読んだ夏目漱石の本のタイトルを教えてください。
内容は不倫もので、まだ未完成みたいな匂いを漂わせていたような・・・
こころではなかったです。
251 :
吾輩は名無しである:03/08/07 19:45
それから?
253 :
吾輩は名無しである:03/08/07 20:24
>>250 もっと具体的な情報は?
漱石は三角関係ばかり描いているから特定しにくい。
試合というのがわからないが、
現代文の授業ということなら、
比較的ポピュラーな『三四郎』、『それから』、『門』
の三部作のどれかではないか。
結構前であんまり覚えてないんです。すいません。
試合は試験の間違いです(恥
確か、避暑地のちょっと森の中、近くに水場(池?滝?)があり
そこで主人公と女(夫持ち)が話している場面。
不倫・・・までいってなかったかな〜・・・
かなりうろ覚えです。でも問題解いてて
「面白いな〜」と思ってのを思い出して聞いてみました。
(注)この作品は未完で〜
と書いていたような・・・
>>250 『明暗』でしょ。
「未完」という時点でそれかと。
>>255 ありがとうございます。
今大学図書館の蔵書を検索したらたくさん出てきたので
明日借りて土日で読みます。
257 :
吾輩は名無しである:03/08/09 11:17
まだこの人の本読んだことがないんですけど読んでみようと思いました。
「坊ちゃん」と「吾輩は猫である」はどっちが面白くて買いですか?
漱石初挑戦なら、『坊ちゃん』の方が取っ付きやすいと思います。
『吾輩は猫である』も面白いけど、多少難しいかも…好き嫌いが別れます。
>>258 猫は難しいんだ・・・
坊ちゃんにします。
『行人』がええと思う。
261 :
吾輩は名無しである:03/08/09 14:53
漱石挫折したあと、塩狩峠よんだが
むっちゃ簡単だった。今、気合入れなおして
漱石再挑戦です。
262 :
吾輩は名無しである:03/08/10 06:13
263 :
吾輩は名無しである:03/08/10 10:41
大患後の作品は筋なんてなんぼのもんじゃい
俺は書きたいものを書くのじゃ的な凄みがありますな。
ひきかえ「門」や「それから」は凄い読みやすい。
>262
個人的に『虞美人草』並みのテンポで読めたけど
展開一つ一つの斬れ具合がもう少し深い感じです。
>263
そうそう。何と言うか圧巻です。>凄み
他、しみじみ読んでぐっとくる系だと『道草』とかかなあ…。
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
スミマセン
夏目漱石の俳句(?)で
「舞扇 猿の涙の〜」わかる人詳細お願いします
あぼーん
自己解決しますた
スレ汚しソマソ
舞扇猿の涙のかゝる哉 一茶
269 :
吾輩は名無しである:03/08/17 19:19
厨房の頃、文体が読み難くて挫折した「猫」を20ン年後に再挑戦。
あの、落語の如き語り口こそ、この作品の魅力であると得心しました。
迷亭さんにも萌えてます〜♪
270 :
吾輩は名無しである:03/08/17 19:31
そうなんですよ
たとえばくしゃみ先生が立町老梅の擁護をしたときの
迷亭の受け答え
「まあそういうひいきがあるから立町もやっていけるんだね」(大意)
まさに落語的呼吸だと思います
ほんと迷亭はいちいち面白いですね
271 :
吾輩は名無しである:03/08/17 19:45
「倫敦塔」はどうですか?
タイムスリップ感がステキ。
俺にはね。
273 :
吾輩は名無しである:03/08/17 19:46
迷亭いいよね、たしかに
「三四郎」の与次郎もいい。
迷亭が、伯父の牧山@ちょんまげ爺を連れてくる所好き。
それで苦沙弥が焦ってオロオロしてるとこ(W
「それでは…恐れますから…どうか」とかなんとか言って。
275 :
吾輩は名無しである:03/08/19 20:57
牧山翁の場面いいね〜
俺は迷亭がくしゃみの家に来て、勝手にソバの出前を取り
あっという間にたいらげて最後に涙を一筋流すってところが好きだ
276 :
吾輩は名無しである:03/08/19 22:33
>>275 私もソバ食う度にあれを思い出します。
「僕は饂飩が好きだ」「饂飩は馬子が食うもんだ。蕎麦の味を解しない人ほど気の毒な事はない 」…
「道草」の夫婦のかみ合わない感じがよく書けてる。
すげーいい。
人を蝕むのは日常のこういう感情だ。
『道草』、いいね。
切って捨てられる過去やしがらみなんて
この世にはないんだなあと思った…上手く言えんが。
関係を絶っても、絶ったその事実自体が
どこまでも何度でも追いかけてくるんだなー。
ご無沙汰しておりました。
今から『野分』読みます。
>吾輩は猫である
俺は天道公平君の手紙が好きだった
あと「春風影裏に電光を切る」はメチャメチャ笑った
>157氏
「春風影裏」でメチャメチャ笑えるのは、スゴイセンスだと思う。
『野分』の前に『二百十日』読みました。
これから『野分』読みます。
>>281ははは
『二百十日』はどこか猫の風情が漂っていてすらすら読めました
284 :
吾輩は名無しである:03/08/22 23:43
『野分』読み終わりました。
286 :
吾輩は名無しである:03/08/26 22:08
今教習所に通っていて、そこに「我輩は猫である」が置いてあるんだけど、めちゃくちゃ面白い。
漱石というと、「心」や「明暗」みたいなシリアスでちょっと暗いイメージがあったが、肩の力を抜いて書いた「猫」のような作品のほうが上手いんじゃないか?
今年の夏も「倒行して逆施すまた可ならずやと云うような事を言っているかも知れない」。
>>157氏
俺は『虞美人草』の、甲野さんと宗近くんが山を登っていくところ、ちょっと
『二百十日』を思い出したよ。
虞美人草を読むのはもう少し先かな?
『虞美人草』好きだ。ラストの一行も渋くて痺れたよ。
「漱石の思い出」が面白い。
>>289 「この国では喜劇ばかりが流行る」だっけ。
『虞美人草』は漱石作品の中では特に劇的な展開の小説だよね。
藤尾がブチ切れたシーンは何故か笑ってしまった。
でもそれ以降の作品は、段々、淡々としてくるね。
>>290 『漱石の思い出』って、古本屋のオヤジが取り置きしてくれていて読めたけど、
新刊ではもう手に入らないのかな?
夫人の談話筆記(By松岡謙)だけど、あれもお奨め。
すみません教えて下さい。
漱石を旧字、旧かなで読めるのはどこから出てますか?
なるべく安価なのがよくて…。
>>292 安価てのはなかなか…
漱石を旧字旧かなで全作品読めるのは、岩波の『漱石全集』くらいだけど、
筑摩書房から出ている「明治の文学」シリーズの第21巻が夏目漱石で、
『三四郎』と『永日小品』収録で、2400円(巻毎に、鴎外や鏡花などあって全25巻)。
掲載当時の挿し絵も収録、絵入りの解説満載で、2400円なら損はないかと。
『漱石全集』は古書店で見掛けることがあるので探してみては。
>293
わざわざ有難うございました。『漱石全集』ですね!
『明暗』を新字じゃなく読みたくなって、調べたんですが、
旧字旧かなと判っていたものでは
岩波から初版本復刻シリーズでなら出てるけど、
9300円だったかな…。欲しいとは思ったものの…。
手許に置いておきたいので、図書館で借りるのでは
物足りなくなるだろうしって迷ってたのです。
「明治の文学」21巻もすごく興味あります。教えてくれて有難う。
仰るとおり古書店も機会があったらのぞいてみます。
295 :
吾輩は名無しである:03/09/17 19:21
草枕の前半で羊羹を食べる時に挙げられる、「白砂糖に牛乳を混ぜて五重塔を作る」というのは、ケーキのことですか?
三四郎のラストってうんこ漏れるほどカッコイイね
ストレイシープ
298 :
吾輩は名無しである:03/09/19 16:28
「道草」読んだあとに「漱石の思い出」を読んだんだけど、
同じ生活しててもこうも違うのか。うむむ。
小刀細工って言葉いいね。なんとも言えない響きがある。
299 :
吾輩は名無しである:03/09/20 20:27
俺は内心浅田次郎や森鴎外を読む人間を小ばかにしている。文学好きと言えば人から
変わり者の目で見られるせいか、有名所の名をあげるだけで悦に入っている奴が多す
ぎなんだよね。
音楽にあるように文学にもオーバーグラウンドとアンダーグラウンドの垣根を敷いた
ほうがいいと思う。村上春樹とか谷崎潤一郎どまりのミーハーと一括りにされたくな
いもので。
話は変わるけど、最近のマイ・フェイヴァリットといえば神田でディグった夏目漱石
っていう作家の小説。百円で売られてるあたりがアンダーグラウンドだろ?店主によ
れば通好みに位置するみたいだね、夏目は。思うに夏目雅子の子供辺りらへんかな。
一千億万円。
わけわかめ
『道草』で下女が落として行った針を、フスマにプツッと突き刺す場面が
なんとなく怖かった。
302 :
吾輩は名無しである:03/10/22 04:05
夏目の小説は必ずホモが出てくるのが鍵。
『猫』では迷亭が道化ホモの典型、寒月の縁談を妨害せんと躍起になり、イナカから嫁が来てがっくり。
『三四郎』では廣田と與次郎、三四郎=美禰子の仲を裂くため師弟で共謀「あの女
はやめとけ」「無意識の偽善者云々」偽善者なのはホモ師弟だ。
そして勿論『こころ』の先生。Kをお嬢さんに取られたくないから自分が結婚した。
(ホモが男に気がある時、彼女との仲を裂くため自分が彼女に言い寄る、よく使うパターン)
『虞美人草』を忘れてた。この中では甲野だ。宗近と京都へ旅行、その隙に小野と藤尾が親しく
なったのは偶然か? そして曰く「宗近君、藤尾は駄目だよ」ーー誰のせいだ!
304 :
吾輩は名無しである:03/10/22 13:05
あー、漱石おもしれなー
主人公が、お茶飲んで、誰それが病気になったとか噂したり、「はぁ、そうですか」と
要を得ない返事して、ブラブラしてるかと思ったら、いつのまにか抜き差しならない状況に
なってるのが凄い。面白い。
305 :
吾輩は名無しである:03/10/22 19:25
『三四郎』の内容について質問があるのですが、
第八章の最後で三四郎が美禰子にささやいたことの内容を聞いたときに
美禰子が「野々宮さん。ね、ね」と言っており、その後に「愚弄した」と言う語が出てきてますが
これってどういう意味なんですか?
美禰子が野々宮に、野々宮の気持ちを知りながら
「彼氏つれてきたの〜」みたいなことを言ったってことですか?
漱石関連書の解説で、
「山荒らしは、その性格や“別れたきり会っていない”という表現から
漱石の親友である正岡子規がモデルであろう」
とか書いてあるのを見掛けたんだが本当?
坊っちゃんは、主人公も赤シャツも
禿しく漱石臭が漂ってると思たよ。
結局どの作品も漱石本人の姿ばかりだから、
自叙伝感覚でしか読めない俺はまだまだ読みが浅いですか?
>>305 その場面、初めて読んだ時は、自分も意味がいまいちつかめなかった。
今の自分の解釈は、
「三四郎に何かをささやく」という光景を野々宮に見せて、
美禰子は、野々宮の反応を見たかったんだと思う。
言い方変えると、「試してる」みたいな。
他にもそういう場面があったような気がする。
こういう場面を見て、真面目な三四郎は、
「野々宮さんを愚弄(試)したのですか」
というセリフを発したんだと思う。
試す→愚弄 っていうのは三四郎ならではの変換だと思う。
まぁ、恋愛経験に乏しい三四郎が、こういうかけひきに気付いたのか
どうかは不明ですが。
305です。
『三四郎』読み終わりました。
淡い恋だけに悲しいですね。
次はこのスレのタイトルにもなっている
『それから』を読んでいこうと思います。
ビバ三四郎!
310 :
吾輩は名無しである:03/10/24 23:25
すいません質問なんですけど、「漱石」って雅号を実は子規が考えていたのを
漱石がもらったって話、漱石か子規が自ら語ってる文献とか知ってる方
おられますか?探しても見つからないんです。
石にせせらぎ水に枕す
>>310 図書館とかにある全集を見てみては?
例えば「漱石全集」。
漱石自身の作品以外にも、日記とか載ってるよ。
その中に、そういうエピソードが記述されてるかも。
314 :
吾輩は名無しである:03/10/26 08:01
漱石全集にも一切のってません。
研究者は「そのような文献はないが」
きっと子規が譲ったのだろうと予測してるだけ。
んでそれが定説になってる。
むしろ漱石・子規ではなく、その弟子とか友人の文献あたった方がみつかるかもね。
高浜虚子とか。
315 :
吾輩は名無しである:03/10/26 17:31
>302
こころの先生ってホモなんですか!?
高校の頃読んでそんなこと全く考えなかった。それともそう言う解釈もアリってこと?
凄く衝撃です。
信じるなよ・・・
こころ今読んでるけど面白いな〜
高校生の時の教科書にも載ってたけど、あの当時じゃ良さが分からんかったなぁ
テストの点が優先だったし。
陳腐な言い方だけど、漱石ってすごいんだね…と今更ながら脱帽。
「行人」読了。兄さんはどうなってしまうんか気になる。
あと兄嫁の性格が非常に余韻に残る。
ああいう上っ面な女いるよな〜
最後の章のここも良かった。
-----------
雲が空に薄暗く被さった時、雨になる事もありますし、また雨にならずに
すむ事もあります。ただ雲が空にある間、日の目の拝まれないのは事実です。
あなた方は兄さんが傍のものを不愉快にすると云って、気の毒な兄さんに
多少非難の意味を持たせているようですが、自分が幸福でないものに、他を
幸福にする力があるはずがありません。雲で包まれている太陽に、なぜ暖かい光を
与えないかと逼るのは、逼る方が無理でしょう。
漱石の作品が読みやすいって奴は相当、明治時代の社会や当時の
思想に通じてるんだな・・・
「我輩は猫であるが面白かった」と言う奴は、自分が馬鹿であることにも気が付かないほど
の馬鹿か、相当の知識人のどちらかだ。
「こころ」 第四章 奥さんと私
私は夜汽車の中で先生の遺書を一息のうちに読みほした。すぐさま先生の家に行くと
すでに死後から6日経った先生の遺体は荼毘に付された後であった。私は奥さんには
先生からの手紙を決して目にされぬように細心の注意を払った。もちろん奥さんは私
に何故ここへ来たか、そして先生の死を知っていたのではないかのような疑問を投げ
かけてきた。私は迂闊に事の本末を、その全ての事実を何気ない内に気づかせてしま
わぬか不安を覚えた。しかし健気な奥さんには不要の心配であり取り越し苦労でもあっ
た。そう思うと今度は急に現実が見えるようになるもので、この世に只一人取り残され
てしまった奥さんが不憫に思えてきたのだった。私は遺影の暗がりで震える奥さんを
庇うようにそっと抱きしめた。奥さんも私にもたれかかるように抱いてきたが、その時
和服を着た奥さんの普段ははわかり得なかった、豊満な胸のふくらみの感覚が直に伝
わってきたのだった。この時初めて私の中に熱いものがこみ上げ、今まで隠れていた本能
がキッともたげてくるのがわかった。間近でみる奥さんの顔。雪のように白い肌を持った
美顔にはえる、ほの赤い唇を奪うのはもはや自然だった。深い接吻の後、どちらからともなく
裸になった。初めて見る奥さんの裸。真っ白い肌に大きな胸。細くくびれたウエスト。
私は決して焦らず奥さんの体を愛撫して堪能してから挿入を試みた。しかしなかなか入らない。
私は初めての体験である。まさか、そう奥さんも初めての体験だった。あうんっ、という奥さんの
悩ましい喘ぎ声と共にズブリと僕の息子が深く挿入されていくのがわかった。腰を動かし、お互いに
絶頂を迎え、果てた。布団には少し赤い血が滲んでいた。私は奥さんをもらう事に落ち着いた。
明治時代にもエロパロ同人本ってあったのかな?
たぶんあったでしょ。
人間のやることなんて今も昔もたいして変わらないから。
324 :
吾輩は名無しである:03/10/29 14:45
やっぱさ、漱石はイギリスじゃなくて、アメリカに留学したほうが
性格的にも合ってて、幸せだったんじゃないの?
夢十夜 第十一夜
こんな夢を見た。
英文で書かれた書物を読みながら、思わずうたた寝をし、ふと目を覚ますと兄嫁の
登世が全裸で私の前に立っている。驚きながらもマジマジと抜ける様に白い裸体を
見つめていると「今だけ私を抱いていい」と言う。しかし「兄は」と聞くと出かけ
てしばらくは戻らないから大丈夫という。私はまず近づくと登世の甘いほんのりと
した香りが鼻をくすぐった。いきなり脳髄からイチモツにかけて響くような女性ホ
ルモンが全開されたようなそれであった。間近だとさらに肌の色は白さに艶と木目
細かさを増しているのがわかる。上から見下ろすような形で見る乳房の滑らかな曲線
はこの世のどんな曲線よりも美しく、またどんな果実よりも瑞々しく生きていた。
キュッと上を向いた程よい形と色の乳首。舐めるとコリコリと硬くなっていくのが
わかった。兄嫁の喘ぎ声が切なく次を欲しているようなので下半身に移行した。
豊満な胸から細くくびれたウエストへのカーブに導かれるように舌を這わせて徐々に
降りていくと、黒い逆三角形の蜜集地帯にぶつかった。チーズの腐ったような、男根
をそそる匂い。大股を開かせ恥ずかしい格好の兄嫁のアソコをシゲシゲと眺め、米粒大
のクリントンを探し出し、舐めると激しく私の頭を押さえながら喘ぐ。
「もっともっと」というので舐めていったらしだいに米粒が赤く充血し大きくなって
いった。それから欲しいというので、私のいきり立ったジュニアをズブズブっと挿入
して腰を動かした。兄嫁の喘ぎはいよいよ激しくなり、私も憧れの登世との思わぬ性行為
に内心は興奮で一杯だった。あっあっあう〜ん、あはんっ。私の中に出して下さいと
登世が言うので私は絶頂の瞬間を耐えられるまで延ばし延ばし、もう限界の所でお互い
にエクスタシーを持っていく事につとめ、最後は登世の中に放出した。生涯最高の性行為
に満足するのもつかの間、「あんた百年前も私を犯したね」と登世は言った。私は言われて
いる内にそんな気がしてきた。でも構わない、もう一度登世に抱きつきオマ○コを舐め舐め
すると登世の白く濁った精液が滲み出てき、私はそれをまた舐め続けた。う〜ん、おいしい、
ゾクゾクする。懐かしい味だ。近親相姦の蜜の味。百年経ったんだなとこの時初めて気が付いた。
今「草枕」読んでます。
電子辞書持っててよかった。
327 :
吾輩は名無しである:03/10/31 12:34
誰か漱石の作品についてベスト10風に序列書いてよ。
面白かった順に。
彼岸過迄=門=坑夫=猫=それから=草枕=三四郎>夢十夜>行人>こころ
>>325 後になるにつれ面倒になってただろ
>>327 ここに私が面白かった漱石の作品ベスト10を書きます。ただ、私が
読んだ中で面白いと感じた順に漱石の作品を十並べるだけの話です。
私は、あなたがどれほどの知識を有しているか知りません。私は私の
ために、己の心に嘘偽り無く摯実に漱石の作品を並べるのです。
そしてそれが、出来ればあなたになんらかの益をもたらすことを
望みます。
道草>行人>私の個人主義>硝子戸の中>門>猫>こころ>草枕>それから>夢十夜
門>草枕>道草>行人>夢十夜>三四郎>それから>彼岸過迄>猫>こころ
>>327 こころ(なんとなく読み返したりする)
三四郎(美禰子タン萌〜)
夢十夜(こんなにも鮮明な夢見れたらいいな)
草枕(画工と那美さんの距離感がなんとも)
道草(うちの嫁と似てる…)
明暗(心理描写に感服いたしました)
虞美人草(昼メロ感覚?)
それから(代助と三千代さんのその後が心配)
門(こんな夫婦関係もいいかも)
彼岸過迄(卑怯と云われてみたい)
美禰子よりも、よし子タン萌え
夢十夜 第十二夜
こんな夢を見た。
公園の木陰でKとお嬢さんが隠れて接吻をしていたのだ。私はハっと何故だか逃げ隠れ
るようにやはり近くの木陰に潜むようにジっと身を置き、離れながら二人の動向を見て
いた。出て行こうと思ったが勇気がどうにも起きなく、その上ショックで足が既に棒で
あった。それでも意識はしっかりとしていて、この眼光だけは様子を追う好奇に満ち溢れ
、一時たりと逃すまいとしていた。
Kとお嬢さんは長く深い接吻を互いに交わしているように見えた。するとKの右の方の
手がお嬢さんのふくよかな胸に伸び、服のうえから揉んだりさすったりしている。私は
クソっ何て事してるんだ、と今にも飛び出して行きたかったが、もはや時期を逸してしま
いどうにもバツの悪さを感じて、とうとう飛び出せなかった。と思うと、凄い勢いを持って
Kはお嬢さんに一気に飛びかかり抱き、草の上に押し倒した。
私は発狂しそうな気持ちだったが、数人が通りを歩いて向かってくるのが遠目にわかった
ので、平静を装い、とりあえず立ち去りざるを得なかった。あの後はどうなったのだろう。
気になってしょうがない。二人は何時からいったい。いろんな事が頭をよぎった。家に帰る
と奥さんは珍しく外出していて不在であった。私は何気ない感じで、普段は滅多に行く事も
無いお嬢さんの部屋に侵入していた。若い女性の甘い香りが充満しているかのような春のよ
うなその部屋の隅に、お嬢さんの穿き終えたパンティが落ちていた。水色の花柄のパンティ。
オ○ンコを包んであるだろう部分をそっと鼻に持っていき匂いを嗅いでみた。かすかにツン
とする。生殖器から出てる匂いなのか。そう信じた。いや実際そうあるはずなのだから。
しかしいかんせん童貞の私はアソコの匂い自体を知らないのである。よってこれが初めて
嗅いだ匂いなのだ。確証を持てないのも当たり前だ。でも満足した。嗅いで嗅いで嗅ぎ
まくって、脳裏に「こんな匂いなのか」と刻んでから部屋を出た。
やがてKもお嬢さんも奥さんもバラバラに帰ってきたが、夕食時、私は会話がどうにも
空回りして進まなかった。
二、三日経ったある日、学内でKとバッタリ顔を合わせた。Kは口を少しヒクヒクさせ
ながら「お嬢さんのパンティを拾って匂い嗅いだろ」と言う。何故知ってるんだと言うと
偶然外から帰ってくる所で、窓越しに見えたと言う。それでまた一旦家を離れて遅れて帰
ってきたという。「お嬢さんは知ってるのか?」こう聞くと「知っている。彼女も一緒だ
った」と言うではないか。私は何と言う恥じ晒しだ。顔が真っ赤に火がついたようになる
のがわかった。こうなると恥じついでに私はKにお嬢さんとの関係を問いただした。
するとCまでは行ってない。Bまでだと言う。この時Cまでと言われていたら私はきっと
自殺でもしていたに違いない。とにかく何とかしなければと思い、内心焦った。
私はいっそ奥さんにお嬢さんを下さいと懇願しようかと思いつめていた。そしてとうとう
そう告げた。奥さんの返事は急ではあるが同意という事であった。そのちょうど1週間後
の事である。雲一つ無い晴れた日であったが、Kとお嬢さんが川で心中したとの知らせが
突然に入った。私は驚愕したが、すぐにKの遺書らしきものが無いか部屋を見回した。
そこには机の上に本が一冊ある以外は手がかりも何も無かった。本の作者はダサイオサム
という名前だった。私は「負けた」という敗北感で一杯になった。Kを超えるためには
K以上の事を成さなければいけない。私は自衛隊に乱入し、面前で切腹してみせた所で
目を覚ました。寝しょんべんの跡があった。
「かまいたちの夜」のピンクのしおりをやってる気分を久々に思い出した。ありがとう。
『吾輩は猫である』の旧仮名づかい版の
黒のセリフを山田康夫調で読むと少し面白い。
岩波から出た特装袖珍本買った人いる?
夢十夜 第十三夜
こんな夢を見た。
私は老いた。印税を使い多額の金を投資し、ある医科大に自分の複製人間をこしらえて
もらった。そして次々とイカレてダメになった臓器を手術して交換し、百五十歳の今でも
こうして歩け、不自由無く話せるくらいに生活できてる。世は平成とかいう。既に五つの
時代を生きた事になる。友達も皆死んでいない。だが私はまだ印税のお陰で、働かなくとも
優雅な暮らしが維持できてる。この頃は高校の教科書にも載ってるそうで、その分の印税
なんか特別高くしてもらいたいものだ。孫も漫画家として頑張っておる。何も言う事はない。
あれは数年前の事だけど、そう、その百年前に「私が死んだら貝で穴を掘って埋めて下さい。
百年経ったらまた会いに来ますから」って言って死んでいった女がいたんだけど。その女が
約束通り現れたんだよ。うん、正に顔は同じ、生き写しだった。じゃがな、顔を真っ黒に塗っ
たくっておったんだよ。「なんで」と聞くとガングロとかいってこの頃流行っているそうな。
目の回りだけ白いラインを入れていて、逆さパンダかと思ったよ。最近、付き合ってた外人の
男と別れたと言ってたな。私が小説を過去に書いててその印税がまだ一杯入ってる事を知ると
「エンコウしてもいいよ」なんて言うんで「なんじゃ、そのエンコウとかいう言葉の意味は」
と聞くと、なんだな、つまり売春じゃないか。百年の恋も一気に冷めるとはこの事じゃった。
だが、こんな事は私の人生の中では小さい、小さい。
私の生活は至って好調を維持しとる。
アッチの方は、えっ、満州地方の人参やら強壮剤が効いてるのか、未だに1ケ月に1回くらい
だったら出来るのだよ。だけど、なにせ一月に一回じゃからの、大切にやらなければいけないよ。
小太りのおばはんとやろうが、絶世の美女とやろうが一回は一回、貴重な一回じゃからな。
私も十年前までならタイにも行けたんだけど、今はもう無理だ。北タイではビルマの幼い娘が
家の事情から、そう、日本の丁稚奉公のようなヤムナイ事情じゃが、処女を売りにきている。
私はこれは何よりも男の長生きに効くんじゃないかと思った。普通に考えれば処女を抱けるチャンス
は分配方でいけば一人一回じゃろ。誰かが運良く二回経験すれば、違う誰かがあぶれるという事だよ。
私なんか何十人の男をあぶらせちゃったか、ホントに申し訳ないね。でも長生きはするもんだよ。
生き甲斐なんてそんなもんいいんじゃ、戦後くらいからやたら「生き甲斐」とか「幸せの追求」
とか言うから世知辛くなるんじゃ。仕事なんて何でもいいんじゃよ。だが、仕事はやっぱりせんと
いかんな、生産年齢の内はな。
平凡な毎日があればいいじゃないか。やっぱり人間、これくらい長く生きてみなければわからんなぁ。
夢十夜 第十四夜
こんな夢を見た。
女を抱き尽くして飽きてしまい、遂に男を抱く夢だった。考えてみてもオゾマシイ。
最初は若い女ばかり抱いてたら、だんだん飽きてきて、少し歳のいった女性が良く見えてきた。
それで三十一歳のなかなか美人の肉感的な女と縁あって抱く事ができた時は新鮮な興奮があった。
なにより接吻の時間がネチネチっと長くてこれがいやらしくて刺激的だった。ピストン運動の
最中のおっぱいの縦揺れの仕方もなんか、緩やかで柔らかくて、若い女性にはない、程よく熟した
感があった。それで、その後は若いのと三十代くらいのと交互でセクスに励んでいた。
それでも飽きたらなくなって、四十台の美人とやってみた。まあまあいけた。そしてだんだん年増
に向かっていって、しまいには五十台後半とやってみたら、さすがにここら辺が限界だった。
この頃は、その口直しみたいな感覚で若い娘とセクスし、いちおうこうしてバランスを取って若い
のともしてますという感じだった。重要なのは年増とのセクスの方だった。それが、エスカレートが
過ぎたのか当然の帰結なのか、ある日道端でボーイはどう?という誘いについ乗ってしまった。
さすがに接吻だけは嫌だったが、あとの行為は不思議とスルリと出来てしまった。これでとうとう
来るべき所まできたと思った。若い女、三十台、四十台、そして美少年と繰り返してる間に、チムポに
異変が起きた。亀頭が熟してきて、小便の時痛む。ほっておくとそれがますます酷くなる。
こうして終わりがやってくるんだなと思った。全ての終わりという感じだった。もしこれが治るなら
絶対こんな過ちはしないのにとつくづく思った。自棄になる寸前に病院にいったら注射一本で治った。
でもまた同じ過ちをしてしまった。病院は心までは治せなかった。
『それから』読み終わりました。
が・・・
この煮え切らない心。。。
それから代助と三千代はどうなってしまったのでしょうか・・・
三千代は死んでしまうのでしょうか・・・
きっと代助の゛それから″を読者に考えさせるのがこの小説なんでしょうね。
世界を敵に回しても貫く愛
満足いたしました。
引き続き『門』を読んでいこうと思います。
夢十夜 第十五夜
こんな夢を見た。
中学三年生の頃の自分がいた。近所の幼馴染の友人の家に遊びに行った。あいにく私を
呼び出した友人は急用で不在だった。お母さんが「ちょっと部屋で待ってれば」という
のでそうする事にした。このお母さんは凄い美人でスタイルも抜群で、密かに憧れていた。
今、家の中に二人きりでいるのだ。居間でお菓子をご馳走になってる時に、正面のソファー
に座ってるお母さんが足を組み、膝上までのスカートから白いパンティが一瞬除けた。
十五歳の少年には十分過ぎる刺激だった。二階の友人の部屋に行き一人になると、すぐに
さっきの光景-------お母さんのパンティや、セーターの上からのおっぱいのふくらみを思い
出し、コックをしごいた。
少しした後、お母さんはお風呂に入ったような感じを受けた。浴室の方でガザガザ音がしてた
からだ。夕方の中途半端な時間なのに不自然だとは思った。そうすると間もなく、その浴室の
方から私を呼ぶ声がする。居間のサイドボード近くの棚にあるシャンプーを持ってきて欲しい
という声がした。物は確かにそこにあった。私はどこまで踏込んで渡せばいいものか迷ったが、
お母さんが「来てくれる」と頼むので遂に浴室の戸の前まで来てしまった。浴室の薄曇りのガ
ラスを通じて裸体の形が見てとれ、それがあのお母さんのものだと思うと凄く興奮した。
持ってきましたと言うと、曇りガラスの中の裸体がグっと近づき、扉がバっと開いた。一糸纏
わぬ裸のお母さんがそこに現れた。「ありがとう。よかったらS君も一緒に入る?」そう言うの
である。初めて見る女性の裸。それも憧れの成熟した美人、あのお母さんのだから嬉しい事では
あったが、その時は興奮の方が強く気持ちを支配していた。「あら、裸がめずらしいの?おっぱ
いにさわってもいいのよ」私は風呂あがり後、夫妻のベッドの上で性の手解きをうけた。その一時間
前までは、女の裸すら見た事なかった人間が---------パンティだけで自慰をしてた男が------
---全てを一気に体験してしまったのだ。
後から考えてみるとつまり、私はお母さんに食われたのだ。童貞を取られたのだ。
344 :
吾輩は名無しである:03/11/05 18:09
>>337 >『吾輩は猫である』の旧仮名づかい版の
…なんで「旧仮名」で山田康夫が出てくるのかがワカランが、なんかワロタ。
以前出た漱石ムック本で、西洋人の書いた漱石論があって、こころはホモ小説と受けてれる
に十分、と書かれてた。現に、そいつが西洋人の友人達に読ませたら、同調した割合が高いと言う。
こころの冒頭部では、海水浴に来てる設定だが、離れた丘から、人を眺めてるシーンがある。
これなどは男漁りそのものの光景だと言う。そして、男の肉体的描写が割と多い。それも肌に
関する描写だ。先生が泳ぐのを追いかけていって、初めて声をかけてもらった時の嬉しさは、
求愛した女性を捕まえた時のに似てる、と書かれてる。
かく言う、俺も、最初に読んだ時は、何故先生に惹かれたんだろう?と感じたんだけど、この説
を読むと、はからずも納得がいく。さらに、驚いたのは、大空の場面を描写してるが、それは先生
との一体感を示してるとか、二人で遠くに泳ぎに行く(小さな)場面は、やっと二人切りになれた事を
意味するとか、まるでヘミングウエイの短編ばりの奥深い隠された意味の種明かしをしてる。実際漱石
がそこまで計算に入れて書いてたかは、わからない。 ただ、その後もこころに一貫して、こういうホモ
的な意味が取れるんで驚いた。スペースの都合上、それらはここでは書かないが。
ふむふむ。
行人の兄も嫁さん置いてきぼりにして、Hさんと旅行しますね。
まぁ、べつにいいんでないの?という気がしますが。
漱石自身はべつに同性愛者じゃないし。
逆に80年代にもてはやされた村上春樹やよしもとばなななどは
漱石っぽい男の友情っていうか、そういうの出てきませんね。
境界例女とそれに振り回される男みたいな話ばっかりで。
戦後社会で異性愛のみ強調されすぎた結果のように思えます。
『門』について聞きたいところがあるのですが、
お米と安井の関係って
安井曰く妹ということになっており、
宗助は妹という関係ではなさそうだと考えていましたが、
実際のところどのような関係だったのですか?
宗助がお米をもらった後、安井が寝込んだり満州にいったりしてしまったということは
やはり恋人同士、婚約までしていたかもと考えても良いんですかね?
349 :
吾輩は名無しである:03/11/10 18:05
age
>>348 おはん、全然内容がわかってないニダ
宗助は安井の嫁であったお米を安井から略奪したのだ。
漱石の作品で小学生でも楽しめるのって坊ちゃんぐらいかなあ。
猫も小学生に推奨されることが多いけど、あれはある程度知識人の
世界がどういうものか知らないと楽しめないだろう。
猫を小学生に勧めるやつはそいつ自身が読んでないって自白してるような
もんだよな。
353 :
吾輩は名無しである:03/11/11 22:12
でも小学生文庫だか何だかで猫があるんだぜ。ちゃ〜んと省かずに上下巻。ルビは付いてる。
俺、読書感想文のために買ったし。何書いたかはいまいち覚えてないけれども。
いまいち分からんなりに、読んでて楽しいから便所に持ち込んだりしてチビチビ読んでたね。
354 :
吾輩は名無しである:03/11/12 11:11
そもそも「この本はいつ読めばいい」とか「この本は小学生には早すぎる」とか
んなもんねーだろ。
早すぎるっていうのはあるかもしれない。
遅すぎるっていうのはないと思う。
なぜ猫が子供向けの推薦図書になるのか未だにわからん。
三四郎の方がずっと子供向けだ。
358 :
吾輩は名無しである:03/11/13 10:12
三四郎は高3〜大学2年ぐらいに読むもんだろ。
それ以外に読んでも意味が無い。
>>353の本では、迷亭が太めでヒゲ、メガネの菊池寛みたいなやつに書かれていたと思う。
俺としては酩酊は痩せ型、ヒゲなし、金縁メガネで天パーというイメージなんだが。
ちなみに苦沙弥先生は漱石自身、東風は普通の若い奴、寒月は色白の色男(但し少しバカ)、
独仙は怪しげな芸術家気取り、多々良はこいつ→( ・∀・)
結構普遍的なイメージだと思うんだが、皆さんはどうか
太めでヒゲ、っていうのは
>>353の本の挿絵の話な
多々良
さんぺ〜です( ・∀・)
例えば「猫」にしても、今の作家が漱石風の作品を書いたとしたら「売れるの?」って思う。
要するに小説の創世記に「あんな文書く人がいたんだ」って事で、今もそういう目を通して
見ていられるから人気があるわけでしょう。漱石の作品は。
ビートルズ聴くような感覚があるのかな、漱石の小説を読むのは。
夏目漱石が突然現代にタイムスリップしてきて、違う筆名を使って、小説を書いたら「売れるのかな?」
って興味はある。漱石フリークの誰かその答え出して。「売れる?」
>太めでヒゲ、メガネ
酩酊って猫の中の文章に描写されてなかったっけ?
タイムスリップしてきたら、時代が違う事を悟って小説なんか書かないだろう。
それとも、今の世間を観察した上で時代に即した物を書くかもしれない。
おもしろいネ
漱石が現代を描写しようとしたら、主人公なんて全員ネットで
エロ動画集めまくってる引きこもりにしかならないだろう。
タイムスリップしてきたら現代に耐えられず自殺します。
知識人の文学を大衆が理解しようと思うのが間違い
新聞小説って言ったって、当時の朝日の読者はかなりのインテリ
>>358 坊ちゃんも本当は小学生が読んでも意味無いんじゃない?
あれって大の大人がやらかしてることなんだから子供が読んでもねぇ。
370 :
吾輩は名無しである:03/11/15 13:30
まあ、インテリの見た素朴な人物像だよね。
「おれは新体詩なんかしらねえ」っていってるわりには、
おまえ、よく知ってるなあ、とwww。
それだって物理学校行けたくらいだから、当時でいえばかなり裕福な家庭だしねえ。
漱石自体は、赤シャツに待遇も人間像も近かったという話もある。
話自体は完全に勧善懲悪で幼稚といえなくもない。
田舎者いじめだよな。
これもよくパロディにされるが、卵ぶつけてきて帰ってきたところで、
あちらでは相変わらず赤シャツと野だいこは同じことやってるつーの。
私憤を晴らして正義感ぶるな、とかさ。
371 :
吾輩は名無しである:03/11/15 16:35
山嵐が会津ってことに意味があると思う。つまり、江戸っ子の坊ちゃんと山嵐は
御維新の「負け組」なんだよな。
文明開化の西欧主義者にアナクロっぽい旧時代の道徳で戦いを挑むところに
一抹の哀愁とノスタルジーを感じる。
だから、墓の話で終わるんだね。
ご先祖様に祈りたくなるようなエンディング。
坊ちゃんって、真っ直ぐに育った人間から見れば
愚痴だらけのくだらない話だよな。
>>漱石自体は、赤シャツに待遇も人間像も近かったという話もある。
だからこそ殴るだけですませたのか。普通なら赤シャツの尻に会津棒をぶち込み、
『これで教頭も立派な白虎隊だわいぇ』
とか言って完全に毒を抜いておく所だ。
漱石って兄嫁に恋してたんだろ。幻想くすぐるよな〜。暗いというか、もろコンプレックスというか、
それだけで負け犬人生背負った、というか。
漱石の文学は、そういう人生の皮肉さとか、人間嫌いになっちゃったよ!みたいのが露骨に出てたもんな。
だけど、英国流のウイットが程よく文章に現れていたから、それが救いになって、文章の元来の暗さを
程よく和らげる効果となった。
ただ残念なのは、もっと作品書けるだろう頭の余力がありそうなのに逝ってしまった事だな。
あと5〜10年書いてもらいたかったよ。そしたら世界の漱石になってた。
兄嫁を好きになるのは、行人にも出てきますよね。
ホントのとこはどうかよくわからないみたいですが。
「漱石の思い出」には尼さんに恋してたみたいな
ことも書いてあって、こっちも面白いです。
結局、漱石はお見合いで結婚するわけですが
やっぱ、恋愛結婚じゃなかったから、どっかしっくり
いかなかったような感じも受けます。そのあたりが
「道草」にも影を落としてるんじゃないでしょうか。
>>359 漏れのイメージでは、「苦沙弥」はほぼ漱石(痩せ型文豪ヒゲ)、
「迷亭」は苦沙弥ほど痩せてはいないが、 肥ってもない。金縁眼鏡に、インチキマジシャン風ヒゲ。
天然パーマは同じ(W
「寒月」は、天才となんとかは紙一重、「土佐出身」らしく、色黒で、そこそこ男前。 前歯は欠けてるが(W
「東風」の方が色白な気がする。ロマンチストポエマーで、髪はビッチリ真ん中で分けて固めてる。スーパーJチャンネルのキャスターみたいな感じ?
>>363 >酩酊って猫の中の文章に描写されてなかったっけ?
文章の中では、
・「金縁眼鏡」をかけている。
・割とイイ服着ている(「大島紬に古渡更紗」…高いものらしい)。
・銀煙管で「雲井」(これも高価なきざみ煙草らしい)を吸う。
…などの描写はあるが、「太めでヒゲ」という描写はない。
ホトトギスの「トチメンボー」の話の挿し絵では、太めでヒゲはやして、蝶ネクタイて葉巻を吸っている。
コーダン社の小学生向けハードカバーの『猫』の挿し絵の迷亭は大村崑みたいだったな。
377 :
吾輩は名無しである:03/11/20 19:39
誰が誰だっけ?こんなの初心者質問とは思いつつ。
寒月君が寺田寅彦くらいしか覚えてない。
小宮山豊隆は?
モデルがない人もいたような。
俺、いろいろ作家の作品読んだけど、最終的に「お気に入り」というか感服させられ
るのは漱石なんだよな。 本当は三島とか大江とか、その他外国のトーマスマンとか
好きなんだけど、彼らの文章は俺には難しくて。 そりゃ、集中して読めば理解できる
けど、それより、なんか小粋な書き方してる漱石の文が好き。 文自体は難しくなく、
上手い表現で味を出してるでしょ。それがいい。
でも、ちょっと漱石の文に変な所ないかい?
例えばよく「言わない前に・・・」なんてのがあるんだけど、こういうの根本的な誤りじゃ
ないのかな〜? 「言う前に・・・」が正解じゃないかな〜、と思うんだが。
「言わない前に」って言う表現は漱石だけのものじゃないと思いますよ。
「日が暮れない前に」とか「雨が降らない前に」とか言う言い回しが昔からあるようです。
それについて「おかしいかおかしくないか」と言うことを書いている本もあったような・・・。
俺も何となくおかしいかなぁと思って使いませんが。
「日が暮れないうちに」「雨が降らないうちに」っていう使い方はするよね。
>379、380
>「日が暮れない前に」とか「雨が降らない前に」とか言う言い回しが昔からあるようです。
そうそう。正にそれが言いたかったんですよ。 何か変ですよね。 やっぱり同じように思って
いる人もいたとは安心した。
まぁ、アメリカの黒人がno〜noって言う使い方しますしね。
ローリングストーンズの「(I can't get no)satisfaction」とか。
急いでる感じや強調したい時に人間に共通したものとして、否定を重ねてしまうのかな。
383 :
吾輩は名無しである:03/11/23 05:44
「三四郎」の余次郎のフルネームが佐々木余次郎で
三四郎の出身地が
宮本武蔵が晩年を過ごした熊本
というのは意味があるのかただの遊びか…
そんなことを考えてたら眠れなくなりますた
「三四郎」ってどういう話だっけ?
385 :
吾輩は名無しである:03/11/23 20:28
ちょんまげ議員が国会の演説中に「お前!○とヤっただろう!」
という野党議員のヤジに対して水をぶっかけたり、
ヤクザと関係持って命より大事なちょんまげ切ったりした話だろ?
387 :
吾輩は名無しである:03/11/24 13:10
ストレイシーピストレイシープってやつだっけ?<三四郎
柔道の話が出てこないなー、と重いながら読んだのは漏れだけではあるまい
>>387 そうそう。
迷える子羊迷える子羊・・・。
三四郎は道程のままだが、小泉純一はしっかりやってたな
391 :
吾輩は名無しである:03/11/26 10:14
誰だっけ?<小泉純一
日本総理?
彡ミミミミ))彡彡)))彡)
彡彡゙゙゙゙゙"゙゙""""""ヾ彡彡)
ミ彡゙ .._ _ ミミミ彡
((ミ彡 '´ ̄ヽ '´/ ̄ ` ,|ミミ))
ミ彡 ' ̄ ̄' 〈 ̄ ̄ .|ミミ彡
ミ彡| ) ) | | `( ( |ミ彡
((ミ彡| ( ( -し`) ) )|ミミミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゞ| ) ) 、,! 」( ( |ソ < 坂井夫人のテクに感動した!
ヽ( ( ̄ ̄ ̄' ) )/ \_______________
,.|\、) ' ( /|、
 ̄ ̄| `\.`──'´/ | ̄ ̄`
\ ~\,,/~ /
日本文学が衰退しているのは
皆が夏目漱石を読まないからと言ってみるテスト。
読みやすいのにね。
399 :
吾輩は名無しである:03/12/01 18:15
緊急的な質問なんですが、夏目漱石のこころで
高尚な愛の理論家&もっとも迂遠な愛の実際家
って所がありますよね?
その理由を両方とも書けって問題があるんですが、
誰か、簡単にまとめてくれませんか?
厨房しか居ない板か・・・ 程度が低すぎる・・・ 消防か・・
401 :
吾輩は名無しである:03/12/01 18:22
>400
厨房というより、登校拒否なので学歴ゼロ人間です。
質問の仕方もわからない・・・
>高尚な愛の理論家&もっとも迂遠な愛の実際家って所
まずこれがある場所がわからないから答えようがない。
「その理由」っていう意味が分からない。
まずは質問をしっかりと書きなさい。
>>397 夏目漱石が日本文学としての基礎だと思うのは
間違いかなぁ…
迷亭は正岡子規だとか
>高尚な愛の理論家&もっとも迂遠な愛の実際家
「こころ」はさぁ、いろいろな問題を投げかけてる所はいいんだけど、それに対する肝心な答えが
ボカされてるの多いよね。
先生が「両親の家を騙されたように売り払った」箇所では、その具体的な説明も避けてるし、金額
も避けてる。 最初に読んだ時はその辺りに「もどかしいな〜、これが名作なのか〜」って感じた。
だけど、まぁ細部なんて関係ないのかな、ドキュメントじゃないし・・って後から考え直したら、
まぁまぁ、こころも名作に思えてきた。あの文章の滑らかさを生かすには、むしろ哲学的な回答を
回避しちゃう方が味が出るのかな・・・と今では思う。
ただ、失礼かもしれないけど、夏目漱石の作品は俺的には「癒し系」です。それだから何回も読ん
じゃうんだけど。
重くは無いよね、飄々としてる。
殺伐とした危機的状況でも主人公が案外のほほんとしてるというか。
別にヤバくなってもこんな感じでいいのか、
そうだよな、特にパニくる必要は無いよな、ってね。思います。
407 :
wkenta:03/12/11 13:47
一部ではそれなりに有名なYahoo掲示板の漱石オタ、関場 “日本文学の革命" 守良さんが風邪でピンチです。
献身的に看護してくれる女子を希望されております。
408 :
吾輩は名無しである:03/12/23 04:01
今まで棗読んだ事無かったけど
我輩は猫である面白くて二日で読んじゃったYO半分斜め読みだったけど
409 :
吾輩はウマシカである:03/12/26 02:30
明暗の主人公は種無しに決まってる!
そうすればすべてのつじつまが合う!
410 :
吾輩は名無しである:03/12/26 19:29
『三四郎』がポリフォニー小説だというのは本当か?
東浩紀が言ってたらしいが、どの本で読めるのですか?
教えてエロい人
411 :
吾輩は名無しである:03/12/26 21:14
夏目さんの作品でおすすめってなんですか?
この人の文学集を借りてきたんだが、「三四郎」か「こころ」
を読もうと思ってる。
413 :
吾輩は名無しである:03/12/27 00:56
414 :
吾輩は名無しである:03/12/27 16:15
>>411 マイナーだけど、「坑夫」。
いい作品だと思うんだけど、あんま話題にならない。
門もいいよね。
彼岸過迄もなかなか。
って全部だね、結局。
417 :
吾輩は名無しである:03/12/28 22:05
私も抗夫は結構面白いと思う。
赤毛布とか、小僧とか、長蔵さんとか。
シキの中も迫力あった。
彼岸過迄は、あれでいいんだろうか。
前半の部分はどうも意味があるんだかないんだか?
何か起こるのか?と思いつつ何も起こらなかった。
「須永の話」は面白かった。
前半の敬太郎の部分を縮小してこっちをもっと広げても
いいと思ったぐらい。
短編に意外と面白いものがあると思う。
琴のそら音は好き。
変な音とか、手紙なんかも好き。
418 :
吾輩は名無しである:03/12/30 01:18
おれも漱石の最高傑作としては『それから』を推す。
確かに漱石的な小説世界に触れたいなら、『坊ちゃん』『こころ』あたりが
いいのだろうが、ストーリーのバランスが悪い。
『それから』は序破急の流れがしっかりしていて、作者の名前を秘しても
読まれ続けるだけの出来映えになっている。一つ一つの台詞も工夫されている。
森田芳光が映画化したが、これも名作。逐一確認してはいないが、台詞は
原作のまま。彼は視覚を加えただけ(それもいい出来ではある)。
原作がしっかりしている証左と思ふ。
419 :
吾輩は名無しである:03/12/30 01:22
そらからの映画版はあんまりよくないと
思うけどなあ、俺は。
>>403 つうか、オースチンが近代小説の元祖だとすれば、日本人で最初に英文学を極めたうえ、
その手法を積極的に取り入れた漱石は、近代日本文学の最重要人物だろう。
421 :
吾輩は名無しである:03/12/30 10:25
>418
確か丸谷才一の鼎談で、漱石の中でまともな小説になってるのは『それから』
とあったな。
だが、あのセレクションはモーツァルトの場合、『クラリネット五重奏曲』
をリスティングするなど、かなり斜に構えたものだったが・・・。
422 :
吾輩は名無しである:03/12/31 00:06
「それから」今誰か映画化してくれないかなー。
昔のヤツは、キャスティングがあんまりだと思うので。
「虞美人草」なんかも映画やドラマ向けと思う。
登場人物が多くて個性があるし、ストーリーもわかりやすい
と思うので。
でも最後の哲学はどうすりゃいいのか。
で、藤尾は誰が?
溝口健二の『虞美人草』クソつまんないよ。
『倫敦塔』だれか映画化してくれ。
425 :
吾輩は名無しである:04/01/01 19:28
早稲田の家の見取り図とかってどこにも
書いてないんだけど、なんでだろう?
千駄木のはあちこちに載ってるんだけど。
漱石が国民的作家ってのは変だよね。
どう読んでも一般国民受けする内容じゃないよ・・・
>>426 だから作品を読んでから物を言ってくれよ
428 :
吾輩は名無しである:04/01/05 14:37
>>425 漱石全集か、漱石の思い出にあったような気がする。
洋書の数が凄かった。
430 :
吾輩は名無しである:04/01/05 15:11
ジンをグビット飲むそうだ
怖い女だ
漱石が現代に蘇ったら、蛇蠍のごとく嫌った権威主義者に担がれてるのを見て萎えるだろうな。
432 :
吾輩は名無しである:04/01/06 21:05
漱石周辺の人物について知りたいんですが。
身内、友人、弟子、仕事関係、、、
漱石の中で重要な人物って誰なんでしょうか?
妻や子供、弟子は寅彦や芥川?友人は是公とかそれくらいしか浮かばない…
433 :
吾輩は名無しである:04/01/06 21:59
内田百閨i弟子)
434 :
吾輩は名無しである:04/01/06 22:06
登世
436 :
吾輩は名無しである:04/01/07 09:56
塩原(養子に出された先)
「漱石の親友」で検索してみた。あんまりひっかかんないな。
狩野亨吉 2
大塚保治 1
菅虎雄 3
正岡子規 8
米山保三郎 2
中村是公 2
漱石の親友は猫です。
439 :
吾輩は名無しである:04/01/07 21:08
「漱石の友人」だともっと少ないぞ。
確か10件かそこら
440 :
吾輩は名無しである:04/01/07 21:44
友達少ないのか
弟子は(自称含め)多いけどな。
442 :
吾輩は名無しである:04/01/08 22:00
『門』なんだけど、突然、鎌倉にいって参禅するのが作品の欠点だって
聞くけど、なんで?『門』ってタイトルにさせられたから、こじつけに
筋をつくったにしては、とても重要な場面だと感じるんだけど。
参禅してインテリっぽいこといって怒られるって話は夢十夜にもあったような・・
444 :
吾輩は名無しである:04/01/10 18:49
>>428 どうもありがとう。多分この本買っちゃうと思う。
>>429 全集は持ってないからわからん。
漱石の思い出は、千駄木しかなかったよ。
445 :
吾輩は名無しである:04/01/10 23:44
で、結局漱石の生涯で一番の親友って誰よ。
狩野・正岡・菅・山川あたりの誰かか?
446 :
吾輩は名無しである:04/01/11 12:53
こころは父の死の所がダルイ
案外、猫より犬のが好きだったりして…
犬には「ヘクトー」て名前つけてるし。
でも、名無しの猫とのつかず離れず拘らずの関係(?)は気楽で良かったのかも。
初代猫は墓作ってもらってたけど、その後の2代目(フトン上げるとき、
踏まれてしまった…『硝子戸の中』か『永日小品』)3代目は、単独の墓つくってもらえてないのかしら。
>>445 正岡は先に亡くなってるからなー。生きていたら、「生涯の友」になってたかな。
>>448 赤ん坊が突然ひっくり返って死んでしまったってのがあったよね。
あっさり書かれてて、かなりビビった。
450 :
吾輩は名無しである:04/01/12 04:02
>>445>>448 正岡子規って、実際そこまで漱石の中で重要な人物だったの?
有名な文学者同士だからとりあげられてるんではなくて?
451 :
吾輩は名無しである:04/01/12 12:00
子規は「俳句の師匠」って感じがする。
よく手紙で添削してもらってたし。
子規も漱石の才能を認めていたし、
まさに「畏友」という感じ。
「親友」といえば、中村是公かな。
お金借りっぱなしでも全然平気な相手は
この人しかいない・・・とかなんかの本にあったような。
453 :
吾輩は名無しである:04/01/12 12:36
>>451
是公は大富豪だからな。
逆に子規は漱石の金を借りっぱなしで全然気にしてなかったらしい。
454 :
吾輩は名無しである:04/01/16 21:58
金age
455 :
吾輩は名無しである:04/01/17 18:49
「父・夏目漱石」に、漱石の遺骨がなくなったって
書いてあったが、今も本当に入ってないの?
456 :
吾輩は名無しである:04/01/18 05:16
>>448 ちよちよ鳴く文鳥かもよ?
あの短編で、文鳥飼うように進めた人(弟子)、けっこう有名な作家だったような・・
違かったけ?
司馬の坂之上之雲、大河ドラマ化すんだね〜はじめて知ったよ。
子規が居候してた松山時代の話には漱石もでてくるかな?
でてくるとしたら役者が気になる。
458 :
吾輩は名無しである:04/01/21 10:56
オレは20歳を少しすぎたころから大助のような生き方をしようと心に決めた。
29歳のパラサイトシングルだ。
459 :
吾輩は名無しである:04/01/21 18:27
460 :
吾輩は名無しである:04/01/21 18:38
おれが働かないのはおれが悪いんじゃない、社会が悪い。
ってところは衝撃ですよね。
僕も22歳大学4年、内定なしです。
とりあえず1,2年ゆっくり考えます。
461 :
吾輩は名無しである:04/01/21 20:53
社会が悪い、と言うと己の能力が無いのを棚に上げて何言ってる!
て話によくなるが代介の場合はオツムは充分ある訳だからなぁ。
オツムが有りすぎるからそういう発想が出る、となると果たして「能力」とは何なのか。
462 :
吾輩は名無しである:04/01/21 22:03
「それから」は一葉の「われから」のパクリ!謝罪しるっ!
463 :
吾輩は名無しである:04/01/22 09:19
いいんだよ!
子規なんて漱石の句そのままパクって
「柿食えば」つくったんだから!
漱石くらいの心の広さをもてよばか!
しかもあれは法隆寺じゃなくて本当は東大寺なんだよ!
しってましたかおまいら!
464 :
吾輩は名無しである:04/01/22 10:10
>>442 漱石自身が、胃をわずらって吐血し、生死の淵をさまよった時、
静養のために滞在したのが、鎌倉の円覚寺の三門だ。
実際に行ってみればいいよ。
三門のすぐ後ろの建物に漱石は住んでいた。
465 :
吾輩は名無しである:04/01/23 18:43
学生時代おしるこの食べ過ぎで落第したってほんとですか?
466 :
吾輩は名無しである:04/01/24 05:16
一夜を読んで思ったんですけど、
三人の描写が終わった後、
ぐだぐだといろいろ語ってますが、
あれは無い方が良いと思いません?
余韻がぶち壊しになった気がするんですが。
こころより行人が好きです
468 :
吾輩は名無しである:04/01/24 15:30
469 :
吾輩は名無しである:04/01/25 16:11
漱石の学生時代の手紙
「…金銭程世の中に尊きはあらじと
楼下にて握り睾丸をしながら名論を発明仕り候…(略)
それまではアヂュー」
“握り睾丸”って な ん で す か ?
470 :
吾輩は名無しである:04/01/27 02:49
471 :
吾輩は名無しである:04/01/28 22:53
柔道小説かと思って三四郎読み始めましたが、がっかりしました。
でも読むうちに面白くなってきまして・・・。今広田先生が引っ越すあたり。
清潔で淡々とした文章がツボにはまった。
胃潰瘍の原因の大半はピロリ菌に因るものです
>471
ワロタ、同志よ!
来週の「その時歴史が動いた」に子規と漱石、与謝野晶子などが出るみたい。
475 :
吾輩は名無しである:04/01/30 17:00
漱石先生だけで充分だ。
血ィ吐いた時が「その時」ってことで。
三四郎のモデルになったのは確か漱石の弟子の寺田寅彦だったよな。
477 :
吾輩は名無しである:04/01/30 23:50
1、それから
2、彼岸過迄(須永の話)
3、行人
何やってんだ俺。
よく考えると道草ってとんでもなくつまんない話だよな。
>>478 いや、淡々と書いてるだけであって、道草はスゴイ話だよ。
女性週刊誌が扇情的に道草を書いたらどうなるか想像してみ。
「スクープ!!漱石さん、ついに別居?」
「衝撃!!漱石妻(40)、自宅で予定外出産!お子様は無事。」
>>476 いや、いくらなんでもそれは違うって。寺田寅彦をモデルにしたのは野々宮。
482 :
吾輩は名無しである:04/01/31 22:07
二郎にも激しく同意。
彼岸過迄もナイス。とくに須永の話
483 :
吾輩は名無しである:04/01/31 22:17
>>482 何 そ の 駄 文 ? て か こ の ス レ 糞 素 人 の た め の 世 界 文 学 入 門 ス レ ッ ド か よ w
レ ベ ル 低 す ぎ こ っ ち が 恥 ず か し く な る
回 線 切 っ て 首 つ っ て 死 ね よ 。 ど う せ 誰 も 悲 し ま な い し
どうせコピペでしょう。
486 :
吾輩は名無しである:04/02/01 15:12
それで、Stevensonを愛読した漱石は、ロンドンで実際に彼と出会った
かもしれない。検証求む>all
487 :
吾輩は名無しである:04/02/01 23:11
↑年表見たら、ありえないと知れました。しつれい
代助はあれから基地外になってしまったんでつか?
489 :
吾輩は名無しである:04/02/03 12:51
普通にハローワークに向かってたら萎えるな。
490 :
吾輩は名無しである:04/02/03 14:50
代助は宗助にになったんだろ。
491 :
吾輩は名無しである:04/02/03 21:06
従弟に「三四郎」という名前の男の子がいる。
お父さんの漱石好き高じて付けられた名前だけど、
まあそれっぽく自由奔放天真爛漫な感じになってる。
492 :
吾輩は名無しである:04/02/04 02:18
三四郎が自由奔放なイメージには到底思えないのですが・・・
しかし「それから」は円満なエンディングになると思いきや
代助がブチ壊れていったまま終了したので衝撃だったです。
やっぱ漱石面白いわ
>>491 漱石キャラで、芯から「自由奔放・天真爛漫」な奴っていたっけ?
『三四郎』では、与次郎辺り?
主人公クラスにはいない気がする。坊っちゃんですら、底の方でどことなく暗い。
>>492 同意同意。
円満にはいくまいと思ってはいたけど、あんなにブッコワレルとは。
最後はもー真っ赤になってすんげえ恐かった。
494 :
吾輩は名無しである:04/02/04 21:40
>>493 やっぱ坊っちゃんって暗いよね。
釣りに行ったとことかの落語的な箇所は笑えるけど。
最終的に敗北してるしすげー暗い。
495 :
吾輩は名無しである:04/02/07 07:13
漱石自体が厭世主義者で暗い人物だから仕方ない。
本人は「落第しなければどんな人間になっていたかしれない」
とか言ってたけど、なんとか落第せず、ずっとバカやってた方が絶対幸せだったと思うんだが。
愛媛県民って、思いっきり馬鹿にされてるのを知ってて「坊ちゃん」を持ち上げているのだろうか。
497 :
吾輩は名無しである:04/02/07 18:49
そりゃ知ってるだろ。
>>495 暗いけどおどろおどろ情念系じゃないので読める。
499 :
吾輩は名無しである:04/02/08 17:21
当 た り 前 だ
「坊ちゃん」の隠された副題知ってるヤシいるか?
44Pの上から5文字目を横読みしてみると「ノルマンディのほとりで」って読めるだろ?
これは文豪 夏目漱石が俺達に残したスピリチュアルなメッセージなんだな。エレクロリカ?
漱石が「坊ちゃん」に込めた思いを数学的見解から分析すると、フィールズ賞も夢じゃねえのによ。マジで。
しかし、現実は非情だよな…
あとはみんな知っての通り、1916年、夏目漱石結晶化事件。「明暗」の持つ結晶作用により夏目漱石の体はカチカチ
そんでもって体中の穴という穴から壊死してドロドロになった内臓がデロデロ流れ出しノルマンディィィー!!
キモイ!!
夏目漱石キモイ!!!
44Pってどこだよ。
聖書の予言方式だな
44Pって( ´,_ゝ`)プッ
44Pは挿絵
吾輩は猫であるの登場人物の性格とか
詳しく解説されてあるサイトある?…わけないかOTL
サイト漁らんでも解説本なり資料読めばいいがな…
507 :
吾輩は名無しである:04/02/13 15:13
迷亭氏オモロイage
508 :
吾輩は名無しである:04/02/15 09:00
自分が抱く嫉妬心に悩まされてる現状において夏目漱石の『こころ』という小説がある
ことを知りました。読もうかどうかをとても迷っています。というのも「救い」がある
物語であるなら自分の現在と重ね合わせなにかしらの希望を持てると思うので読みたい
のですが、そうでないのならこの小説を読むことで一層思い悩みディープな世界へと行
ってしまうのが怖い。なにやら登場人物が自殺するとかチラッと聞きましたが、やっぱ
り読まないほうがいいかな・・。
私も嫉妬心に悩まされた時代はありましたが、
夏目先生の本を読んで自己本位の境地に達しました。
詳しくは説明できませんかこれは「自己中」の類ではありません。
自己中とは「他人本位」が一番迷惑な形で表に出たものです。
そして嫉妬というものは他人本位が良くない方向に向かいつつ在る時に現れるものだと思います。
自分の思考や感覚のみが全てを疑っても尚信用できる唯一の存在であるならば、
断固、自分の為になるもの、自分が良いと思うもの、自分が気持ちよいと思うものを
選択し、自分の為の幸福とは何かを真摯に考え、それを基準に行動していくべきだと思います。
嫉妬を一旦外に置いておいて、「草枕」のように一人旅をしてみてはどうですか。
目の前を流れる風景や人々の暮らしから、いとも簡単に幸福は見つかる筈です。
我々が生きる意味が幸福を見出すことなら、これほど簡単な「勝ち方」は有りません。
僕は他人本意の生き方からは決して良い結果は生み出さないと考えています。
話が長くなりましたが、「こころ」はともかく夏目先生の本を読んでいると
こういうことも考えたくなるということです。ぜひぜひ色々読んでみて下さい。
嫉妬が自己本位になるか他人本位になるかはその後の行動によると思うけどな・・・。
まあ、基本的には否定するなってことだと思うんですが・・・。
511 :
吾輩は名無しである:04/02/20 23:10
>>508 読んでみな。
こころはすごく現実的に描かれてるよ。
512 :
吾輩は名無しである:04/02/20 23:16
>>508 へぇ。「こころ」って嫉妬心を描いた作品だったんだ。
昔読んで何この暗い小説?と思って漱石見る目が変わったけどそうだったんだ。
>512
他にも描いてるよ
こころに希望なんてない
515 :
吾輩は名無しである:04/02/23 11:07
坑夫読んでみました
差別用語使いまくりで萎えた
ひとつだけ「、、」で伏せたる差別用語があったけどメチャ気になる・・・
516 :
吾輩は名無しである:04/02/24 02:26
行人おもしろい
こころに惹かれて文庫買ったけど
舞台が東京でないのが少し残念でした
大阪を離れる時の三沢の語りはすごくよかったです
こころの「私」も三沢も女性に対する向かい方が純粋だなぁ、と
自分は23にもなるけどそういう部分に共感する
今の時代では遅れ気味だけど三沢さんは二十代後半ですよね?
517 :
吾輩は名無しである:04/02/24 06:44
虞美人草、挫折。
文章の表現が難し過ぎて、とてもじゃないけど読むのが辛いです。
皆さん、それでもちゃんと楽しんでらっしゃるんですよね。
スゴイなぁ〜。
518 :
吾輩は名無しである:04/02/27 01:54
虞美人草、難解な表現箇所(途中2,3ヶ所出てくる)は無理に理解しようとしなくてもいいのでは?
ちなみに僕は小野さんが好きです。
>>515 現代人は差別用語を使うと非難されるから使わないだけで、
内心思ってることは変わらんだろ。
520 :
吾輩は名無しである:04/03/06 19:47
>>519 同感。
特に最近は差別用語に敏感になり過ぎてるような気が
しないでもない。
猫も結構出てくるね。
>>517 その難しい表現を想像しながら読むのが面白かったよ。
2章の始めの所とか、キレイだと思う。
私も小野さんが良かったなー。
最後はどうなってしまうのか、結構ハラハラしながら読んだけど、
あっさり説得されてしまったのでちょっと物足りなかった。
もう少しがんばって欲しかった。
521 :
吾輩は名無しである:04/03/17 20:57
長い間放り出してた「三四郎」を読み終えたので「それから」「門」も続けて読んだ。
三部作だと聞いてたので似たような話が続くのかと思ったら三つとも全然違う話。
まだ「それから」と「門」は略奪愛ものとしてつながってるように見えるけど、
「三四郎」は全然方向性が違わない?
どうせ三部作なら美禰子の結婚の後、三四郎が美禰子を略奪して、
そして後悔しながら生きて行く……みたいなストーリーが見たかった。
522 :
吾輩は名無しである:04/03/26 23:19
ahe
523 :
吾輩は名無しである:04/04/03 22:34
春休みをもてあまして近頃漱石の作品を読んでた大学生です。
一寸質問をば
『門』で主人公が参禅して老師に出された問い、
「父母未生以前本来の面目は何か」という問いに向かって、
真っ直ぐに回答を探ることが、漱石文学の中では、再生というか、解脱というか、
そういった類のものにつながっているのでしょうか。
またその解脱というのは、自己本位という言葉で説明されるものなのでしょうか。
そして何であれその答えは今でも通用するものなのでしょうか。
日常生活においてこんなことを考えていると日常で角も立つし窮屈になってしまって
しょうがありません。こんな書き込みにしても自身でどうかと思いますし、
解決を時間に任せたいような気もします。
しかし『猫』など面白くてしょうがありませんでしたし、『草枕』の主人公の姿勢にも
疑問を持ちつつもひかれています。
結果として『門』や『明暗』にかかれている「解決の道になりそうなもの」について考えることを
止められないでいます。今の自分の年齢がこういうこと真面目に考えるギリギリのところに
あるという妙な観念がこれを手伝ってます。
直接的であれ間接的であれ何か解決になりそうなことがあったらその一分であれ聞きかせてください。
こういうことは果たしてひとに答えをもとめることなのかしらね…と疑問を持つ自分がちと壊れているように
おもわれてなりません。(苦笑?)
524 :
吾輩は名無しである:04/04/04 20:13
「坊ちゃん」や「猫」で馬鹿にされてるような人間が日本人の多数派なのに、
国民的文学者とされてるのはなぜ?
赤シャツや金田が漱石の小説を読んで面白いと思うのか?
学校の国語の教師なんて、赤シャツばかりだよなあ・・・
526 :
吾輩は名無しである:04/04/05 17:11
紅を弥生に包む昼酣なるに、春を抽んずる紫の濃き一点を、天地の眠れるなかに、
鮮やかに滴らしたるが如き女である。
527 :
吾輩は名無しである:04/04/05 17:12
↑どういう女ですか?
藤尾みたいな女です
529 :
吾輩は名無しである:04/04/07 13:27
「こころ」において、
不謹慎ながら私の父はいつ死んだのか気になる
530 :
吾輩は名無しである:04/04/10 18:20
自分も『虞美人草』断念した・・・
難しいし退屈
まだ自分には早すぎる作品
草枕もそうだけど、完全に読み取ろうとするからいかんのじゃろ。
漱石だって読者に分かって欲しいなんて思ってないと思うよ。
>>526の藤尾の描写を読んで、ああなんとなく素敵な人なんだろうなぁ、と感じれば
それで充分って事。それに虞美人草、後半は読みやすくなるし。
妖艶な女と清楚な女の選択は難しいよね。
533 :
吾輩は名無しである:04/04/17 20:38
夢十夜が連載された当時書かれた批評読みたいんですけど、
何かいい本ありますかね?
534 :
吾輩は名無しである:04/04/18 03:12
>>532 漱石文学で最も妖艶な女性キャラは
「行人」の嫂だと思うんですが・・・。
停電した台風の夜に雷が光った瞬間、
嫂が薄化粧を施したことを知るあのシーンは
衝撃的でした。
漱石の恋愛物は当時としては画期的かも知れないが、今となってはつまらん。
漱石は社会風刺物が面白い。
夏目が「現代日本の文明開化」で言い表したような考えは、
夏目が最初に言い出した事になってるの?
部分的にでもいいから漱石と同じような視点で
日本の開化の問題を指摘した人って夏目の前にいない?
今はもうろくに本を読まなくなったとは言え、
行人などを古本屋とかでみかけると、
なんか涙出てくるなあ…
彼岸過迄で、「須永の話」が終わり「松本の話」あたりまで読んだところで、
最初の「風呂の後」を見ると、まったく別の小説みたいで笑える。
539 :
吾輩は名無しである:04/05/09 19:47
「坊ちゃん」に出てきた、坊ちゃんがなぜかうらなりのことを
つい考えてしまう・・・というくだり。
うらなりが温泉につかっても青膨れして見える・・・というところを、
この前道後温泉に行って風呂につかっているときに思い出してしまい、
半笑いになってしまった。
現代の作家が「坊ちゃん」と同じように特定の地域を罵倒しまくったら、ものすごい
反発を買うだろうな・・・
541 :
吾輩は名無しである:04/05/14 15:19
>>536 「現代日本の開化」だな。
あの考え方の元になったのは、漱石の恩師、J・マードックの『日本歴史』だって説があるようだ。
『マードック先生の日本歴史』って文章も書いている。
>>541 なるほど、ありがとうございます
今度マードックの『日本歴史』読んでみます
日本の開化は皮相上滑りという考えはよく聞いていたのですが、
丸山眞男の論文にも日本の開化について似たような発言があったことから、
このような日本の開化についての考えを最初に顕わしたのは誰なのか気になっていた次第です。
543 :
吾輩は名無しである:04/05/16 14:48
これだけ書いて文章が破綻してない所が文豪
13歳からのハローワークには、「探偵」ってあるんですか(わらい)。
「そんなことをやってカネを貰うようでは、碌な大人にならないぞ!」と言おうかと思ったけど、帰り道の探偵は、立派な成人でした(笑)。
ああ、それに、オレ、碌な大人じゃないし(笑)。
あのう、日本人は間違えてないかなあ、探偵というのは、本来、ですよ、調査会社に勤めてる人に訊いてごらんなさい、疚しくて穢れている職業なんですよ?
「背広着てるけど、サラリーマンじゃねえな」と警察に思われただけで、職務質問されるし、そんな、いいもんじゃないよね。
だからね、「私立探偵が正義を為う」というのは、洒落っつーかさあ、逆説なんですよ? ホームズからポアロから。
マイケル・ジャクソンの周囲を見なさい、カネの亡者を追い払うために私立探偵が不法行為を記録するけど、正当化されるのは、相手が不法だからですからね?
私:「こら、ボク、碌な大人ならないぞ。名前は?」
「江戸川コナン、探偵だ!」
とか答えたら、驚く前に一発くれてやりましょう。
って話だよ。「怪盗」ってのもシャレだしなあ。・・・
昔したかもしれないけれども、漱石の彼岸過迄、あれの前半のね、語り手が探偵まがいをやらされる。
なんつったっけ、須永だ、東大生の須永が主人公なんだが、それと恋仲の女性とその叔父(伯父だったっけ)とが登場する場面を描写する(させられる)羽目になる。
その一部始終を報告した後、探偵をやらされた須永の同級生は何と言うか。
「ふたりに肉体関係を認めますか? そんなこと、見てもわかりませんよ。最初から、『あのう、もしもし』と言って訊いた方が、余程早いんじゃないでしょうか?」
素晴らしい。さすがは漱石だ。言われた側も、「それがわかっているならあなたは立派なものだ」と答える。
ところが、漱石全集の解説者は、バカタレというかさして重要ではない人間ですから、この答えに拍子抜けする。
このバカタレは、意味のない探偵行為に価値があると思っている(たしかに、お金は貰ってるもんね)。
だから「これは、漱石が話を面白くするために作ったアネクドートだ」と言うんです。んな、バカな。
ね、トシはいくらとっても頭が比例して良くなるわけじゃない。漱石自身探偵には若くして苦しめられている。猫さえ読めないんだ、こういうのは。
探偵君たち、まだ寝ない探偵爺(そのうち連打食らわせるぞ)、訊きたいなら訊くふりじゃなく漱石の言うように最初から訊け。
そして「あなたの不信は相手の欺瞞を正当化する」ことも知っておけば、安いことやってカネ貰う必要なくなるんだよ。自由じゃないんだね。くだらねえ、バカ。死ね。
価値というのは哲学に基づいて認められるの。ハローワークよりね、道徳形而上学原論読ませるべきだよ。
546 :
吾輩は名無しである:04/05/22 17:57
[S]ETV特集
2004年5月22日 22:00〜23:30 NHK教育
「夏目漱石・夏目房之介が探す祖父“猫”誕生百年」
発見された文学論・第5編原稿▽なぜ破棄されたか▽留学時に構想された文学論▽“猫”執筆[出]小森陽一
547 :
吾輩は名無しである:04/05/22 18:16
石原千秋出るかな?
548 :
吾輩は名無しである:04/05/22 23:05
>>547 >発見された文学論・第5編原稿
内容がこんなんだから、テクスト論者としてはどうか。
549 :
吾輩は名無しである:04/05/24 18:55
『坑夫』
今ではまず使わない言い回しで笑った
550 :
吾輩は名無しである:04/05/24 23:15
何が?
552 :
吾輩は名無しである:04/06/03 01:26
新潮文庫の漱石すべて制覇して、
いま江藤淳の評論読んでる。
森鴎外も読んでみようかな。
読み較べるのも楽しそうだ。
鴎外はだめぽ。優等生の作文で、何も訴えるものがない。
歴史物はそれはそれで面白いけど。
555 :
吾輩は名無しである:04/06/06 00:33
岩波とちくまはともかく、
角川は意味あるのか?w
>>555 ラノベブームに乗って、スニーカー文庫あたりでアニメ風イラストつきで発売と予測。
教科書で漱石を読んでない世代にはうけるかも。
ちなみに電撃文庫では大胆なリライト版を発売。変な言葉を使う猫耳少女が主人公という設定で
「我輩は猫だにゃん」
557 :
吾輩は名無しである:04/06/06 18:16
ちくまの漱石全集全10巻を買ったYO!
か、金が・・・
今、2巻の坊っちゃんを読んでる
>>557 えらいなあ、全部そろえてから読み始める心意気・・
がんがれ!
漱石は、いいねー、いつ読んでも。人間がまっとうだったから
その真剣さが伝わってくる。生きるということは本来こうでなければ、と
自省させる
>>558 最初、「こころ」のハードカバーのものが欲しくて、
いろいろ探してみて、岩波の「漱石全集」の第九巻を買いました。
で、これの28巻全部そろえようと思ったんだけど、無理でした。
でも、いい機会だから、主要作品は読んでおこうと思って、
手頃なのを探したら、ちくまに文庫の全集があったという訳です。
岩波の全集は、お金をためて(一体いくらなんだ?)、
次回の予約募集があったら、是非買おうと思ってます。
560 :
吾輩は名無しである:04/06/06 23:00
>545 価値というのは哲学に基づいて認められるの。
賛同します。漱石は哲学の人です。
>>557です
ちくま全集2巻の「坊っちゃん」まで読み終えました。
漱石は、引用として中国の古典や禅語を多用しているので、
漱石を読み終えたら、こっちの方にも手を付けてみようと思います。
562 :
吾輩は名無しである:04/06/08 21:06
夏目漱石の本を買ってる所をこの前を同級生に見られた。
やっぱし本に興味ない高校生が見たら、ひかれるものかなぁ。
563 :
吾輩は名無しである:04/06/08 22:12
ひくやつもいるかもしれないが、だから何?
気にしてるの?
だったらそんなこと気にする必要ないよ。
他人は他人、自分は自分。
もっと自分をしっかりもとうな。
564 :
吾輩は名無しである:04/06/08 22:21
読書は教養、人間の基本だぜ。
それを「引かれる」っつんなら狂ってるのは相手の方だ。
>>561 おお、良き志かな!
明治までの知識人は中国古典や仏教に精通していた。それが当然だった。
漱石は漢文の教養の上に、英文学を学んだ最初の人。
国家をあげて中国から欧州へとシフトしていった時代のさきがけで、
留学も国家予算で派遣されたから、帰国後一高や東大で教鞭をとる使命感もすごかったが
本来の日本的教養(=和漢の古典)が身にしみついていて
小説の中に自在に登場する。広く深い世界へいざなう入り口としても
優れている<漱石文学
566 :
吾輩は名無しである:04/06/08 22:51
ひかれてもきにすんな、
ひくほうがおかしい
567 :
吾輩は名無しである:04/06/08 23:02
>>563&564自分自身が昔偏見を持っていたのかもしれません。
だから相手もそうなのかなぁと思ってしまって。レス読んでなぜか
嬉しくなりました。もっと堂々としていようと思います。
>>562 他人が自分をどう思うのかを気にするような人が漱石を買うと、ひかれます。
>>557です
>>565 実は漏れは、「こころ」の大ファン(?)です。
まだ、「坊っちゃん」までの数作品と、「こころ」しか読んだ事が無いのですが、
「坊っちゃん」のあたりは、中国古典等を多分に引用していて、
教養の無い漏れには、正直、少々読みにくい感があるのですが、
「こころ」は、全く平易な文章で書かれていて、読みやすく、
しかしながら、まさに心に残る文体だったというのが印象に残っています。
漏れが全集を買ってみたのは、「こころ」が書かれるまでに、
漱石が、どういう文体の変遷をしているのか、辿ってみたかったからです。
その後で、「こころ」のような、独特の優れた文体は、
漱石のどの様な学問的な素養に基づいて生まれたものなのか、
分析してみたいと思っています。
570 :
吾輩は名無しである:04/06/11 02:21
漱石は昔の人には珍しく女遊びとか聞かないよね。
全然してなかったのか?
571 :
吾輩は名無しである:04/06/11 14:39
放蕩していた疑惑はあるらしいよ。
まったく遊んでないとは思えない文章、描写もたまに見るし。
572 :
吾輩は名無しである:04/06/11 14:52
ちなみに確か漱石の2番目と3番目の兄貴が女遊びが酷かったみたいだな。
漱石はそれに反発していたらしいが
一時期、周りからやたらと縁談を急かされていた時期があって、
それが漱石陰で放蕩疑惑の元となってるんだっけか。
>561
引用だけじゃないぞ、漱石は漢詩も数多く自作している。
とくに正岡子規との友情は自作漢詩がきっかけだった。
2人は中国の文人たちのように互いに漢詩を贈りあうことで、肝胆あい照らす生涯の友となった。
漱石の漢文による紀行文を子規は「千万人に一人(の才能)」と絶賛している。
ちなみにそれらはほとんど、漱石の20代の頃に書かれたものだ。
教養とはそういうもの。
「こころ」読んだけど、ただ退屈なだけだった。
こういうのなら、太宰の方が上だな。
575 :
吾輩は名無しである:04/06/12 11:38
中学生のときに『こころ』や『それから』を読んで
漱石先生にハマりました。
すきなのは後期三部作。
やっとこさ大学生になって、研究というものに近づきつつあるので
うれしい限り。
今日の朝日新聞の「be」で、漱石先生の『道草』が紹介されてます。
>>574 ぶっちゃけ、「こころ」はつまんない。
多分「それから」当りは、他人事のように思えなくて面白いよ。
大穴で「彼岸過迄」。色んな話が混ざり合ってて退屈はしない。後半ダレるけど。
577 :
吾輩は名無しである:04/06/12 13:28
>>576 俺はそれにプラス短編すべてを挙げたい。 夢十夜以外はなかなか言及されないのが不思議。
>>575 しっかり研究してください。漱石の読み取りは、自分がどれだけ成熟したかの
目安にもなる。
ガキの頃読んでも何のことやら不分明だったものが
ハッキリと見えてきて、心底感動したりする。
漱石の個人的な病疾の苦しいような息遣いがそのままあらわれてしまっている作品も
あるし、研究対象としてはいくら掘ってもなお先がある。
>>557です
第3巻の「草枕」まで読みました。
周りの景色の叙述がとても綺麗でした。
次に読む時は、頭に思いうかべながら味わおうと思います。
冒頭の、「意地を張れば窮屈だ」とかいうのは、
どこかで聞いた記憶があります。
意地を通せば
山路さ登りながら、こう考えたんだあ。
智に働けば角さ立づ。情に棹させば流される。意地通せば窮屈だあ。兎角
に人の世は住みにぐい。
住みにぐさあ高ずてぐっど、安いとこさ引ぎ越すたぐなる。どこさ越すても住
みにぐいと悟っだ時、詩が生まれで、画さ出来る。
人の世を作っだもんは神でもなげれば鬼でもあんめえ。矢張りぃ向ごう三軒
両隣りにちらぢらする唯の人だべ。唯の人さ作っだ人の世が住みにぐいがら
って、越す国はあんめえ。あれば人でなしの国さ行くばかりだあ。人でなしの
国は人の世よりもなお住みにくかべ。
越すごとのなんね世が住みにくけりゃ、住みにぐい所をどれほどが、寛容げ
で、束の間の命を、束の間でも住みよぐせにゃなんねえ。こごに詩人どいう天
職さ出来て、ここに画家どいう使命さ降る。あらゆる芸術の士は人の世さ長閑
にし、人の心さ豊がにするが故に尊どい。
住みにぐき世から、住みにぐき煩いさ引ぎ抜いで、有難い世界をまのあだり
に写すのが詩だべ。画だべ。あどは音楽ど彫刻だべ。こまがに云えば写さね
えでもいいべ。只まのあだりに見れば、そごに詩も生ぎ、歌も湧ぐ。着想さ紙
に落どさねえでもきゅうそうの音は胸裏に起ごる。丹青さ画架に向がって塗
抹しねえでも五彩の絢爛は自がら心眼さ映る。只おらが住む世を、かぐ観じ
得で、霊台方寸のカメラに堯季混濁の俗界さ清ぐうららがに収め得れば足る
べ。この故に無声の詩人には一句なぐ、無色の画家には尺兼なぎも、かぐ人
生さ観じ得るの点に於いで、かぐ煩悩さ解脱するの点に於いで、かぐ清浄界
さ出入し得るの点に於いで、又この不同不二の乾坤さ建立し得るの点に於い
で、我利私慾のきはんさ掃蕩するの点に於いで、---千金の子よりも、万乗の
君よりも、あらゆる俗界の寵児よりも幸福だべ。
>>577 「面白い」方?「つまんない」方?>全短篇
漏れは短篇では『琴のそら音』『趣味の遺伝』が好き。『野分』もいい。
「面白い」方です。
俺が最初に漱石短編にハマったのは「倫敦塔」だなあ。
>>583-577 レスサンクス
『倫敦塔』は、大袈裟に話(空想)が進んでいって、現実と空想があやふやになってくる所、
なのにオチにトホホ感を持ってくる所なんか巧いなー(Wと思うよ。
585 :
吾輩は名無しである:04/06/18 20:04
千円札が漱石じゃなくなるなんて嫌だなぁ
>>581 面白い(笑
本当に、漱石ってこういうことに関しては
異常な説得力があるヨ。
>>557です
やっと3巻まで読み終わりました。
野分、面白かったぞー
>>562-564 てかさ、夏目漱石って、有名過ぎるから、
「今頃読むのかよ・・・」って思われそうで、
恥ずかしいと思うんだが。
>>588 読んだ事が無い状態が続くよりはいいんじゃないかな。
俺はいつもこう思っている。
日本の文化が大好きな外国人に、「君は夏目(他有名作家)を読んだことがあるかね?」と聞かれたとして、
日本人のくせして読んでいない、というのは問題だろうと。
ヒップホップだとか聞いて、最新の服装を身にまとう前に、自国の文化を尊重せよ!
自国の文化を疎かにして、外国文化(それも、ほぼアメリカ)に傾倒する若者が多いが、
こういう奴らって恥ずかしいね。しかも、傾倒とはいっても結局は浅く、どちらつかずな半端者になるだけ。
坊ちゃん(2回)、草枕(3回)、三四郎、夢十夜 しか読んでない
吾輩は猫である、こころ、は挫折した。
>>590 やや極論だけど、
>自国の文化を尊重せよ!
これは禿げ同
593 :
吾輩は名無しである:04/06/24 01:54
自国の文化を尊重することはとても大事だと思う。
ただ、無理に尊重しろといって押し付けるのはどうかと思う。
自然と自国の文化を尊重できるような環境というか、教育、意識改革が必要だと思います。
594 :
吾輩は名無しである:04/06/24 01:57
>>588 有名すぎるってんなら、ヨン様やベッカムにキャーキャー言うのも、
世界の中心で愛を叫ぶ(だっけ)?を購入するのも恥ずかしいと思わなきゃいけない筈。
結局、文学だってんで堅苦しく構えてるだけだろう。そんなこと考えなきゃいいのに。
結局日本人ってマジメなんだよ。自国の文化を大切にしていないていうか、逆に大切にし過ぎてるの。
恐れ多すぎて自分には読めないと思ってる。本なんて何でも暇つぶし程度に読めばいいのに。
実は、16才くらいから、本を読み始めるようになった。
夏目漱石は、「夢十夜」と「文鳥」しか読んでない・・・。
「吾輩は猫である」と「こころ」は挫折した。
てか、「吾輩は猫である」って、つまらないって言ってる人、
結構いるんですね。最初に選んで読む本じゃなかったみたいだな。
いま青空文庫で読んでる、「三四郎」は最後まで読めそう。
>>594 流行りのものって、今流行ってるから、そうは思わないんでしょう。
それらって、逆に今じゃないと恥ずかしいし・・・。
「夏目漱石は有名すぎる」ていうのとは、ちょっと違う感じだなぁ。
僕は流行りのものって苦手だから、どうかと思うけど。
Q 流行ものと、古典文学。どっちを読むべきですか。
A 両方読めばいいと思う。
27歳の漏れはこの間ようやく、「猫」を読了した。
1か月半かかった。「坊ちゃん」は1日で読み終わった。
598 :
吾輩は名無しである:04/06/26 11:18
猫を読んだことがすごい
>>598 漏れもこの前全部読んだよ
くしゃみ先生が、鼻毛を紙に植えつけているシーンが凄かった
この際、夏目作品を全部劇画化するような、気骨のある漫画家は居ないのかな。
「坊ちゃんの時代」なんてのはあったけど、あれは漱石伝みたいなもんだし。
>>599 それ、おもろいなww 読みたくなった。
>>600 今さら漫画にしてもヒットはしないな。
てか、漫画にしなくてもいいような・・・。
その鼻毛原稿を保存し続ける弟子の百鬼園。
おもろい。腹かかえて笑ったww
本持ってるんだけど、20P程しか読んでない。
今度ちゃんと読んでみようかな。
こんな風に笑える夏目漱石の本って、
他にどんなのがあるの?
605 :
うさぎ会長:04/06/26 19:18
/ \
/ ノりノレりノレノ\ i
i ノcニつ ⊂ニュ ミ |
ノ | 《;.・;》 《;・;.》 . | |
イ | (o_o. | |
ノ ! ノ u 丶. ! ヽ
彡 ! (つ ! ミ これが私の本性よ
ノ 人 " 人 ヽ 文句あるの?
/ / |
/ / |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
(_ニつ:..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ |_|_|_|_|_|_|_|
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ |_|_|_|_|_|_|_|_|
| ̄|:::::::::::: r ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|. /
| |::::: r〜'. |. /
>>604 猫は長文ですからね
それに、文章も難しい
漱石は、漢詩や禅宗にも関心が高かったので、
そっちの方面も勉強すると、理解の助けになりますよ
漏れも今、漱石全集と一緒に、
碧巌録や正法眼蔵を読んだりしてる
>>604 坊ちゃん以外で笑えるっていうと、
「三四郎」か、「彼岸過迄」(の前半)とか、「坑夫」辺りかな。
あと「草枕」の床屋さんのシーン。
まぁ漱石さんの文章はどれを読んでも洒落っ気があって面白い。
猫は小学生の頃愛読したけどなあ。言葉は難しいけど注釈もあったし。落語的な笑いを目当てに読んでた。
おかげで漱石の変な当て字なんかも憶えてしまったが。
今読むとかえって難しく感じるかもね。
トイレに持ち込んでちびちび読んでたな>猫
610 :
吾輩は名無しである:04/06/27 17:20
知識人の家庭の子ならいざ知らず、普通の小学生に猫が分かる訳無いでしょ。
ただ高名な小説を読んだ気になって悦に入ってるだけ。稀にちゃんと理解してる
子がいることは否定してないが。
漱石は国民的作家とか持て囃されてるが、大半の人間にとってこんなウジウジした
知識人の思索は面白くないだろう。猫で言えば金田夫人みたいな人間が世の中の
大半だ。
猫に限らず、日本は子供の能力、発達段階に合っていないような「良書」を子供に読ませる
悪い習慣がある。子供のうちの読書は、自分の興味の赴くままに濫読するのが一番で、
型に嵌めるべきじゃない。
だから、
>>608>>609は
その、猫を「自分の興味の赴くままに濫読」してました、って話なんだけど。
>>610 でも、608さんは面白くって読んでたって言ってるんだから、
その通りになってるんじゃないか?
確かに、猫はどこから読んでも良いですね
トチメンボーとかオタンチン・パレオロガスとか、首くくりの力学とか珍妙な"俳劇"とか、「猫」は落語的な笑いに満ちてるでしょ。そういうのを目当てに読んだ。
そりゃア世間に対する苦沙弥先生の鬱屈の理由なんぞは子供にはわからない。でも落語的な会話の滑稽味ってのは
うげ途中で切れた。
まあ子供でもわかって読み通せる面白さ「も」猫にはあるよって事で。
挫折した「猫」が面白いみたいなので、
ペラペラーっと開いて読んでみた。
頭が禿げてきてるって会話のページを
開いてしまい、わろた。
猫は一話ごと違う手法で構成されている。
と、前テレビでやってた。
俺は全部読んでないけどね〜・・・。
『猫』は色んな楽しみ方が出来て好きだ。
ヒャッケンの宝物「鼻毛原稿(道草の書き損じ)」は戦争で焼けたんでなかったっけ。
え、その部分って、創作じゃないくて、事実を書いてたの?
>>619 漱石が鼻毛を植えつけた原稿があったことは確かですよ
621 :
吾輩は名無しである:04/07/01 17:45
短編は面白いのが多いけど、倫敦ネタは詰まらないのばっかり。倫敦ていまいちピンと来ない。
そう?
『永日小品』の「暖かい夢」なんぞは絶品と思うけどなあ。
623 :
吾輩は名無しである:04/07/02 13:54
漱石が作家になる前に倫敦留学して、うつ病になってどうのこうのといういきさつ
がわからない読者には倫敦ネタはイマイチ詰まらんと思う。
でも、その話しは有名だよね
625 :
吾輩は名無しである:04/07/05 14:32
硝子戸の中探して本屋10軒近く探し回ったら、バカの一つ覚えみたく、坊ちゃん
吾輩は猫である、三四郎ばっかしか置いてなかった。結局買えずじまい。
626 :
吾輩は名無しである:04/07/05 16:34
新潮文庫探したら、ほとんど全部そろうだろ?硝子戸の中も。
>>625 ちくま文庫の漱石全集10巻セットを買うべし
アマゾンかイーエスブックにあるよ
青空文庫で途中まで読んでた、「三四郎」を買っちゃった。
ネットで読んでると、内容に関係なく挫折しそうになるんでな。
「三四郎」は読了に一週間かかった。今「それから」を読み中。
なんとなく、もっと若いときに読めばよかったと思った。
631 :
吾輩は名無しである:04/07/06 13:12
新潮文庫の漱石本は表紙に絵がついてるやつと、そうじゃない古い表紙のが
あるけど、みんなどっち派?
>>631 絵って?お嬢さんの家を南側から見た奴だっけ?
>>631 それって、絵が描かれてなくて、模様(?)が入ってるやつじゃない?
「吾輩は猫である」「三四郎」「こころ」「文鳥・夢十夜」「坊っちゃん」
僕が持ってるやつは、どれも表紙に絵が入ってるやつしか・・・。
最近買った「三四郎」の表紙は好きじゃない。
あんな絵が入ってるなんて・・・。
634 :
吾輩は名無しである:04/07/07 16:31
>>633 同感。絵入りの漱石本なんか、禿げしく萎える。
20歳のときに買った集英社の「坊ちゃん」は
カバーデザインが最低だった。
やっぱり岩波で読むんだろうか。
新潮文庫の、表紙の猫は特になんか違う気がする。
なんであんな高そうな猫なんだ(W
そのへんで見かけるような猫だよね。
みんながイメージしてる猫は。
黒って感じはしないよね、三毛猫。
640 :
吾輩は名無しである:04/07/12 16:31
>>637は不敬罪!
「おかしな話しさね。まあゆっくり、煙草でも呑んで御出なせえ話すから。
――頭あ洗いましょうか」
「頭はよそう」
「頭垢(ふけ)だけ落して置くかね」
親方は垢(あか)の溜(たま)った十本の爪を、遠慮なく、
余が頭蓋骨(ずがいこつ)の上に並べて、断わりもなく、前後に猛烈なる運動を開始した。
この爪が、黒髪の根を一本ごとに押し分けて、
不毛の境(きょう)を巨人の熊手(くまで)が疾風の速度で通るごとくに往来する。
余が頭に何十万本の髪の毛が生(は)えているか知らんが、
ありとある毛がことごとく根こぎにされて、
残る地面がべた一面に蚯蚓腫(めめずばれ)にふくれ上った上、
余勢が地磐(じばん)を通して、
骨から脳味噌(のうみそ)まで震盪(しんとう)を感じたくらい烈(はげ)しく、
親方は余の頭を掻き廻わした。
「どうです、好い心持でしょう」
「非常な辣腕(らつわん)だ」
「え? こうやると誰でもさっぱりするからね」
「首が抜けそうだよ」
草枕では一番好きなシーンだな。
この後の、口の悪い坊主さんとのやりとりとか。
643 :
吾輩は名無しである:04/07/19 05:08
落札者は「 非常に悪い 」と出品者を評価しました。
コメント:取引はスムースでしたし商品自体には何も問題ありませんでしたが、何と言いますか、
表紙と1ページ目の間に明らかに陰毛と思われるものが挟まってました。きちんと発送前に確認
していただきたかったです。(5月 22日 7時 32分)
返答:それは本当ですか?大変申し訳ありませんでした。こんなことで許してもらえるか分かりま
せんが、私は20代前半の女性です。証拠にメールの方に私の画像を送りました。 (5月 23日 5時 51分)
落札者は「 非常に良い 」と出品者を評価しました。
コメント:家宝にさせていただきます。 (5月 23日 11時 56分)
644 :
borm to be SUKEBE:04/07/19 06:58
20代前半じゃ「非常に」はつかねだろ。10代半ばならつくだろけど。
17超えっと女も50%offだよ。処女でも25%off。
何これ?? ネタなのか??
本当だったら面白いんだけどなぁ。
646 :
吾輩は名無しである:04/07/22 13:39
遅すぎだが、今読んでる。猫の葬式までしたんだってね
趣味の遺伝を久々に読んだ。
漱石の作品って萌えるんだよなw
>>646 よっぽど猫が好きだったのか、世話になってると感じたんだろうね。
むしろ自分を猫自身に重ねてたのかな?
夏目ってあんまり語られないよね。
頭いいけど、出生がちょっと恵まれてないしさ。
難しい男だとは思う。夏目の作品はいくつも読んだけど
一番わかんないのがやっぱり「夢十夜」。
あれは何を伝えたかったんだろうか?(理解力無くてごめん)
649 :
吾輩は名無しである:04/07/25 13:24
だね。猫に対して。自分もあんまり知識ないから夢十夜は難しかったけど、楽しめたよ。百合の話が好き。ユング派が、これは漱石のアニマだろうと語ってたけど、なるほどと思った
「夢十夜」なんて、その語られすぎている夏目漱石の最たるものだよな。
652 :
吾輩は名無しである:04/07/26 11:07
「彼岸過迄」で須永と千代子が結婚するしないの話があるでしょ。
でもさ、彼ら思いっきり、い・と・こ なわけでしょ。
なんでこんな近親婚が許されるのかなと。
それとも明治の頃は許されていたのか?
頭のいい人教えてください。
653 :
吾輩は名無しである:04/07/26 13:35
許されていた筈
え、いとこ同士って、今でも結婚できるんじゃ??
いとこ同士は今でもOKじゃよ。
656 :
吾輩は名無しである:04/07/26 23:39
せっかく東京に来たのだから、
雑司ヶ谷や近代文学館にでも逝こうと思う
あれ、いとこ同士はいいんですか。
例えば、母親姉妹の娘と結婚とかできるんですか。
こんな濃厚な血同士繋がって大丈夫なのか…。
というか、自分としては想像できん。
658 :
吾輩は名無しである:04/07/27 07:15
いとこはいわゆる4親等。これはOKですYO!
3親等以内はダメ。叔父と姪の関係とか。
652には是非とも、「いとことの結婚禁止」を訴えて次期衆院選にうって出てもらいたい。
民主党から。
でも海外では禁止の所も多いんじゃなかったっけ。
>>660 たぶんあるだろうね。
「日陰のふたり」という、イギリスの小説を映画化したものを
数年前に見たけど、いとこでも結婚できるって、言ってたから、
イギリスも大丈夫なのかな。
こころまた読んでしまった。つらい。
つらいけど忘れた頃にきっとまた読む。
猫であるは長過ぎるからもう読まない。
663 :
吾輩は名無しである:04/08/11 06:05
>649
百合は百年後に合うという意味で掛詞だそうな。
夢そのままの描写によってアニマをさらけ出したもの
ではなく、何らかのメッセージを意識的に込めた暗喩
として各々のストーリーを描いているようにに思われ。
664 :
吾輩は名無しである:04/08/14 06:54
最近になって初めてデイヴィッド・ロッジを読んだのだが猫みたいだと思った。
665 :
吾輩は名無しである:04/08/16 12:41
「坊ちゃん」読み直して気づいたんだけど、
主人公のキャラはかなり異常だね。
主人公以外のキャラが普通の人に見えてくる。
666 :
吾輩は名無しである:04/08/16 15:49
虞美人草を読んでるんだけど、きついなぁ、これからおもろくなるのかなぁ…。
今まで漱石の作品そこそこ読んできたけど、一番これがきついわぁ。
667 :
吾輩は名無しである:04/08/16 15:52
実は我輩は猫であるの猫は死なずに生き延び、オマエモナー
という名前が付けられた。その子孫が今も某掲示場で繁栄しているという
>>666 虞美人草は割りと好きだけどな。
後半の恋愛ゲームは好きだな。
個人的には明暗がやっぱりきつかったな。
痔の手術なんてどーでも良いよ。
話動き出したと思ったら終わるし・・・
669 :
吾輩は名無しである:04/08/20 13:32
虞美人草は前半はアレだけど、
後半になってくると、比較的読みやすくなってくるよ。というか面白い。
登場人物の細かい挙動とか、ほんと漫画っていうか、ドラマだよね。
作風が固まっていないとか、シナリオに無理があるとか言われるけど、
逆に言えば、ダイナミックで、後の作品には無い娯楽性があると思うんだよね。
ということで個人的には、糸子ちゃんに萌える。
670 :
吾輩は名無しである:04/08/20 21:20
「こころ」は文語調ですか?
口語的な雰囲気もするにはするのですが
どっちかと聞かれれば...
[Yes] or [No]
671 :
吾輩は名無しである:04/08/20 21:40
よく分かんないけど、主人公一人語り形式の口語調?
というか漱石さんの文章は、ほとんど現在の文章と変わらないよ。
前述の虞美人草、草枕とか、短編の一部はちょっと難しいけど。
短篇・『薤露行(かいろこう)』は擬古文調。
他(の小説)は口語体だったように思うけど…
『坊っちゃん』を現代語訳にしてくれというヤツもいるらしいね。
スマソ
676 :
吾輩は名無しである:04/08/31 15:58
,.. -────- 、
. ,.‐'´ `‐、
. / ./⌒''‐、 ,.へ ヽ スマソだの
i. i' ` ー----‐'" ヽ i
.! .! u ヽi 何が?だの言われたら
l.│ ─- 、 ,. -‐ `i
|. ヽ `ー-' ー'" イ 誰だってちょいレスなんか
;'⌒l.|. ===。= =。=== |!゙i
{(.´|.|. `‐--‐ │ │ー--‐'´ |! } 出来ないんだよっ・・・・・・・・!
ヽ._.|| U | v| |!ノ
. l l1. _,,,,,,._ | | _,,,,,,,._ .|
l l :l '",..--、.゙_`ー' ", -- 、` l オレに限ったことじゃねえっ・・・・・・!
. _l/{、 ::i {  ̄ ̄ } ,!、
.‐''´ ! | l. ::i. ヽ、._____ ノ / ヽ、
‐'"´| |. l. ::i. .__,, /! | `''‐ それをなんだっ・・・・!?
. |. │ l :ヽ.  ̄ ̄ / ll. |`'''‐
. | │ .!. :::`‐、...____,.ノ:: l | ! えらそーに・・!!
| | !、 :::::::::::::::::::::::::::::::: l ! !
| |. l.ヽ、 ,イ .| │
|. | l. ` ー------‐'´.l |. |
677 :
吾輩は名無しである:04/09/01 03:55
最近、2chで「坊ちゃん」がガイドラインに載っているのを見て久しぶりに読み返した
が、微妙に笑える所が多くて(前回読んだときより)面白く感じた。
坊ちゃんはその性格よりも、野だいこを「野だ」と略したり赤シャツを「妙な病気」扱い
したりという不思議なユーモアのセンス(言語感覚)に魅かれた。「勧善懲悪」という
本筋よりも面白いと思いませんか?
678 :
吾輩は名無しである:04/09/01 16:26
それは漱石さんの作品の全部に言えることだと思うね。
679 :
吾輩は名無しである:04/09/01 21:02
夏目漱石の「こころ」の感想文を誰かかいていただけないでしょうか?お願いします(>−<)かなり困ってます涙
>>679 宿題か?
読めよ。1日あれば読んで感想も書けるだろ
681 :
吾輩は名無しである:04/09/02 01:58
漱石センセの小説はぶっちゃけ、だいたい最後の数章を読めば足りるから
先生の遺書だけ読んでみたらどうだい。どっかの国語の教科書みたいだけど。
>>679 カツオじゃないんだから…自分でガンガレ。
最悪各種文庫の巻末にある「解説」でも読んで、でっちあげるんだな。
明暗の先が気になる
なぜ明暗という題名なのか
それさえわかってないというのに
袴なんかの着物、洋服の記述ってなかなか想像しがたくてまいってるんだけど、
みんなどうなんでしょうか。
「幻影の盾」はなんか「ロードオブザリング」とか見てると想像しやすい。
>>684 それは、仕方ないよ
服装だけじゃなく、街の様子とかも何となくなイメージでしかないし
まぁ、自分の中の「明治」のイメージがありゃ良いのでは?
なんかそういう明治の服装が分かるサイトってないかな?
漱石がせっかく細かい描写をしてるのに、それをしっかり読みとれないのが
なんか悔しくて。一字一句も読み漏らしたくないと考えてるので。
だとすると一番は漫画(劇画)だね。
書籍板にも書いてる人が居たけど、谷川ジローの「坊ちゃんの時代」シリーズ
夏目漱石を中心に、それを取り巻く人の伝記的な内容だけど、
坊ちゃんや他の作品を漫画化した部分も出てくる。
この漫画に描いてる服装や建物が本当に正しいのかは知らないけど。
『それから』を読んだ後、映画見たけどイメージしたもんと全然違ってたw
690 :
吾輩は名無しである:04/09/20 19:33:44
ちょっと教えて欲しいんだけど、
漱石は、原稿のコピーを取っていたのでしょうか。
(漱石に限った事ではないが)
原稿を出稿する時、原本しか無かったとしたら、手元に何も残らず、
以前自分が書いたものを参照したい時に困るよね。
でも、当時はコピー機なんてないし、誰か、写し書き専門に雇っていたのかな?
691 :
吾輩は名無しである:04/09/20 19:44:21
>>679 それくらい読めよー
漏れは今、漱石の主要作品を読み始めてるYO!
今、「彼岸過迄」に入ったところ。
ちなみに、「こころ」は、岩波の全集も買った。
製本は布張りで持ち応えがあり、本文は旧字体で読み応えあり!
>>690 よく知らないけど、出版を待つしかなかったのではないのかなぁ。
出版したものは必ず受け取るはずだし。漫画家だってそうだと思うが。。
693 :
吾輩は名無しである:04/09/22 23:47:03
漱石がざっと書いたものを下書きとして、
弟子やら本人やらが清書したものを出版社に渡したのでは?
手許には朱の入った下書きが残ると。
695 :
吾輩は名無しである:04/09/23 19:39:59
>>690 漱石夫人の夏目鏡子の回想録「漱石の思ひ出」によれば、
漱石の原稿は、書き損じ以外は基本的に夏目家には所蔵されていない。
ただ、漱石没後、古書店などに出回った漱石の直筆原稿を何点か買い求めたそうだ。
ちなみに、漱石は東京朝日新聞に掲載された自作を丁寧に切り抜いてスクラップしており、
死の床に就いたときは夫人が漱石に代わって切抜きをしたそうだ。
漱石の直筆原稿は本来東京朝日新聞が保管するべきはずのものだが、
どうも当時の新聞記者や漱石の弟子たちが勝手に持ち出して自分で所蔵したり、
ひどいやつは古書店に売り飛ばして金に換えたものらしい。
696 :
695:04/09/23 19:42:58
漱石は、自作のスクラップ帳に誤字脱字の訂正や文章の手直しを書き込んでいたそうで、
連載終了後に単行本化するときはその訂正を参考に書き直していたようだ。
なるほど、ためになった。
698 :
吾輩は名無しである:04/10/02 16:57:53
文学理論に意識的なおもしろい漱石論ってないですか?
699 :
吾輩は名無しである:04/10/04 08:40:39
>>698 面白いかどうかは分からないが、柄谷行人の漱石論は読み応えあり。
単行本で出てるよ(廃盤の可能性もあるが)。
700 :
吾輩は名無しである:04/10/09 00:52:34
398 名前:「坊っちゃん」 投稿日:04/10/09 00:24:27 ID:uDIzFAE7
何の気もなく古城へ入ると、黒板いっぱい位な大きな字で、【ネコミミモード?】と書いてある。
俺の顔を見て奴はわぁと笑った。俺は馬鹿々々しいから、「写真を撮りに来たらおかしいか」と聞いた。
するとネコミミの女が、「や・く・そ・く・よ?」と言った。約束しようがしなかろうが、俺の勝手で
俺がする事のに文句があるもんかと、さっさと撮影を済まして控所に帰ってきた。
十分経って次の部屋にでると【キス…したくなっちゃった?】と黒板に書いてある。
さっきは別に腹も立たなかったが今度は癪に障った。冗談も度を越せばいたづらだ。
おにいさま?(反対語は、私のしもべ?)のようなもので、誰も誉め手はない。
田舎者は此呼吸が分からないから、どこ迄血を吸っても構わないという了見だろう。
一時間も歩くと見物する町もないような狭い城に住んで、外に何も芸がないから、俺の来城を
脱出成功のように触れちらかすんだろう。憐れな奴だ。
子供の時から、こんな教育されるから、いやにひねっこびた、アニメの狙いすぎキャラ見た様な吸血鬼ができるんだ。
無邪気なら一所に笑ってもいいが、こりゃなんだ。伝奇アニメの癖に乙に毒気を持ってる。
「こんなネコミミが面白いか、電波な主題歌だ。君らは電波という意味を知ってるか」と言ったら、
「自分がハマったことを笑われて怒るのが電波ぢゃろうがな、もし」と答えた奴がある。
やな奴だ。
わざわざ日本から、こんな奴に吸われにきたのかと思ったら情けなくなった。
漱石の生原稿って鼻毛植わってると聞いたが。
702 :
吾輩は名無しである:04/10/14 13:48:30
>>702 新潮文庫でやってた、読書キャンペーンのヤツじゃなかったっけ?
ただ「どうよ」って言われてもな・・・
宣伝ですよ…
坊ちゃんって今日初めて読んだけど泣けるな。なんか悔しいよ。
そして漱石の作品は読まなければいけないと思った。
夏目先生の御本を読破すれば、正しい意味での個人主義が芽生え、
2chでの下らない煽りにも無駄な反応をせずに済むようになるでしょう。
ぜひ読むべきです。
708 :
吾輩は名無しである:04/10/19 18:45:30
下女
709 :
吾輩は名無しである:04/10/19 21:04:30
「こころ」の明治時代、天皇はどのようなものと考えられていたのでしょうか?
710 :
吾輩は名無しである:04/10/19 21:50:22
乃木さんの殉死が分からない
>>707 近所の中学生にボールを打ち込まれても頭にこなくなるでしょうか?
713 :
吾輩は名無しである:04/10/20 22:47:38
『それから』の映画見たけど、イメージがかなり違った。
心象を表してるであろう画面は(電車の中とか)つげ義春の漫画見てるような気分に。
でもそれはそれで面白かった。
ちなみに俺の『それから』の脳内キャスト。
代助…野村万斎
三千代…草刈民代(っぽい人)
平岡…西郷隆盛(^^;)
誠吾…西郷隆盛(平岡と同じキャストですが…)
714 :
吾輩は名無しである:04/11/02 14:40:50
「硝子戸の中」
いいねえ。
あんな品のあるエッセイはきょうび誰も書けないだろう。
岩波「漱石全集」は
なるべく自筆原稿に、なければ初出紙にあたるというのが
編集方針のはずだが、
新漢字に置き換えというのはどういう訳だろう?
旧札の千円札にふさわしいと思えるような
作品を教えてください。
漱石は読んだ事ないので…というより文学作品全般
よろしくです。
717 :
吾輩は名無しである:04/11/02 19:47:33
日本人拉致、北朝鮮への不正送金、韓国による竹島の不法占拠、等、
現在日本と南北朝鮮との間には、さまざまな問題が山積みです。
しかし在日韓国・朝鮮人がマスコミに圧力をかけているため、
マスコミは国民に真実を報道しないどころか偏向報道を行い、
正常な世論形成の為の大きな障害になっています。
ですのでこれらの問題の解決をするためには、
在日韓国・朝鮮人の圧力を排除しなければなりません。
しかし世間には「在日韓国・朝鮮人に対しては批判することすらタブー」
という風潮があり、在日韓国・朝鮮人も、必ずと言っていいほど自分たちへの
「批判」を「差別」にすり替えるために、在日韓国・朝鮮人への批判や対処を
ためらいがちになっています。
ですので南北朝鮮との数々の問題を解決するためには「まず国民に真実を知らせ、
在日韓国・朝鮮人への批判や対処をしやすい風潮を作っていく」ことが最優先課題だと思われます。
我々の力だけで全ての国民に真実を知らせること、法律や制度を変えることは
困難かも知れません。しかし、「在日韓国・朝鮮人に対し、真実に基づいて正当な批判をしている多数の人間がいる」
ということを世間に知らしめるだけでも、風潮を変える大きなきっかけになるのです。
>>716 「三四郎」 当時マイナーだった朝日新聞の専属となり連載。以後漱石作品を擁した
朝日新聞は部数を伸ばし、現在に至る。
「こころ」 当時マイナーだった岩波書店から出版。以後「漱石の出版社」となりおおせた
岩波書店は規模を拡大し、現在に至る。
遺族は「漱石は金に縁がなかった」と主張しているが、単に漱石本人が金と無縁だっただけで、
漱石に儲けさせてもらった会社は存在している。
ジャンプのドランゴンボールと同じと
解釈していい?
何が?
岩波書店の看板の字も書かされた漱石。
でも、書いた本人気に入らなくて、岩波の近くを通るときは俯いて通ったそうな。
722 :
吾輩は名無しである:04/11/04 20:18:33
外出かしれん。
「こころ」は、次の連載を依頼された志賀直哉が断ってきたために
引き延ばさないといけなくなったため先生の手紙の遺書が長くなった。
そのため原稿用紙300枚分の内容が「四つ折りにされていた」という矛盾がでてしまったとか。
>>721 その字写真で見た。
確かにお世辞にも上手いとはいえん。
坊ちゃんって、全編、吉野家コピペみたいな文章だと思いました。
親父の本棚に見つけた「行人」を勝手に読んだ。
普段それほど本を読まない俺は、単純に100年前の小説にあれほどカタカナ英語が出てくるのに驚いた。
ベンチとかエレベーターみたいな言葉はそれ自体が普及すれば一般に使われるだろうし、
そもそも外国産の言葉だから使われていても何とも思わないけど、
スピリット、プログラム、スペシャルとジェネラル等、日本語に置き換えられる言葉もカタカナで出てくるんだね。
昔の小説のが外来語出てくるような
728 :
吾輩は名無しである:04/11/09 21:41:06
ドイツ語じゃないからいいや。
鴎外はドイツ語、漢語が多い。
というか、漱石自身が英語の先生やってたしね…
730 :
吾輩は名無しである:04/11/09 22:41:40
ああ、いま思うと、虞美人草の「藤尾」は、
漱石が未熟だったころの女性像というよりも、
やはり、こりゃケッサクだ、というような女性だな。
あ、「それから」か。映画化されてたね。読んでないのに
なんで書いてんだろ。
『それから』読みました。
一言で表すなら、兄嫁萌え、ですね。
兄嫁っていいよな。門の不妊妻もいいけど。
漱石の『文学論』って岩波書店の全集シリーズ所収のものによってしか手に入らない
のでしょうか。電子テキスト化されているのかなぁ。講談社から以前出版されて
いたものも今は重版されてないようです。。
>>734 そうか。サンクス。二百十日・野分は新潮文庫のものでよんじゃった。
三四郎の話なのですが、
美禰子の「われは我が愆を知る。〜」とは誰に対し、どういった意味での言葉なのでしょうか?
猫読破age
739 :
吾輩は名無しである:04/11/16 19:56:12
>>736 市井の一読書人として感じたのですが、
結婚に煮え切らない野々宮を挑発するため、
三四郎に近づきその心をもてあそび、
結果としては野々宮も三四郎をも裏切って
まったく別の第三の男と婚約したことに対する
贖罪の言葉ではないでしょうか?
要するに「ゴメンね」ってことが言いたいのだとは何となく分かった。
ストレイシーーーープ
猫読破しました。
なんで今まで、こんな面白いもんを読んでなかったんだろ。
迷亭さんイイヨイイヨー
>>742 迷亭いいよな。
自分は先生タイプだからあういう人間に憧れる
744 :
吾輩は名無しである:04/11/22 21:58:21
漱石の「縁日」っていう作文の1行目を教えてー!!
できたら英語で。日本語でも大歓迎!!
Kも死ぬことないですが
猫も死ぬことないと思いません?
>>745 それを言ったらイソップだってマネージャーだってマスターだって死ぬことなかった
747 :
吾輩は名無しである:04/11/27 23:35:37
どなたか、『三四郎』について感想聞かせてください。
読んだのですが私の文章力が足りなくて、
ありきたりなことばかりしか思い浮かばず、ぜんぜん進みません。
みなさんの感想も聞いて膨らませたいのです。
どうかお願いします。
「猫」を読み終わった人には奥泉光の「吾輩は猫である殺人事件」を薦める。
原作にはまった人なら間違いなく楽しめると思う。
>>748 俺はそうでもなかったな。原作には大分はまったんだが。
それとは違うが『続・明暗』読んだヤシいる?
読もうかどうか迷ってる。面白いのかな。
>>747 その「ありきたりなことばかり」が現時点でのあなたの感想。それ以上でもそれ以下でもない。
同じ小説を読んでも、何の感想も持たない人もいれば人生が変わるほど衝撃を受ける人も
いるわけで、「名作」を読んでつまらない感想しか思い浮かばなくても気にする必要は無い。
単に宿題の感想文の分量が足りないだけなら、三四郎をまじめに読む必要は全然なくて
読書感想文書きのテクニック(検索すればいくらでも出てくる)を読むほうが手っ取り早い。
751 :
吾輩は名無しである:04/11/28 19:50:00
文藝春秋・特別版に載った吉本隆明の談話おもしろく読んだ。
752 :
吾輩は名無しである:04/11/28 20:01:55
オレッチも読んだぜ、立ち読みだけんどな。
自慰サンの談話は最近の漱石関連本と内容
は一緒で新しいことはないじゃん。
そんでオレ的にビックリしたんは、鏡子夫人
の本名がキヨだってこと、夏目房之介がそう
書いてる(マスじゃねーぞ)がな。
753 :
吾輩は名無しである:04/11/28 20:02:10
オレッチも読んだぜ、立ち読みだけんどな。
自慰サンの談話は最近の漱石関連本と内容
は一緒で新しいことはないじゃん。
そんでオレ的にビックリしたんは、鏡子夫人
の本名がキヨだってこと、夏目房之介がそう
書いてる(マスじゃねーぞ)がな。
754 :
吾輩は名無しである:04/11/28 20:04:01
なーんで2ケもでるんじゃい。
オレ752&752だけどよ。
755 :
吾輩は名無しである:04/11/30 16:24:28
>>748 漱石センセの文体をなかなかよく真似てると思うけど、
結局猫周辺の話ばっかで懐かしいメンツがなかなか出てこないから
途中しか読んでないよ。ちょっとクドいんだよな。
夢十夜をほとんどそのまんまパロってる所は面白かったけど。
756 :
吾輩は名無しである:04/12/01 11:31:31
___ _
/::::::::ヽ.__ /::::::::ヽ
|::::/ ̄  ̄ヽ:::::::::|
/.. --─ 、 \:::|
.// \ 丶
| /.、 .、\ | |
| ()) ()) | |
| σ / /
ヽ (((()))))) / /
ヽ______/_/
└─(〒)───′
夏目漱石(1867-1916)
2005年1月5日、TBS系で漱石のドラマ『夏目家の食卓』放映。
どんな裏技が・・・(W
漱石が千円札の肖像から外されたのは、ここ数年DV問題がマスコミで
取沙汰されるようになったせいだと思うのは俺の深読みか・・
確かに、伸六氏書く所の漱石先生は・・・
いやまて、或いはこれからの戦争政治に向けての前段階と言えなくも無い。
今回残った福沢諭吉は、富国強兵を年頭に慶応義塾を立てた、
対照的に漱石は反戦派、これは?
単純に小泉の出身大学ということだけで福沢を残したとも考えられるが、
こういう考えはどうだろうかと、思う。
762 :
吾輩は名無しである:04/12/09 22:15:42
え?そうなの?
763 :
吾輩は名無しである:04/12/09 23:06:08
三四郎の最後の「香水の含んだハンカチを突きつける」というのは
どういう意味なんでしょ?
「続明暗」読んでみたよ。
なんとなく、漱石が作り上げたキャラを持て余してる感が否めない。
特にお延をいぢめる吉川夫人の陵辱っぷりは、えげつなさすぎてワラタ。
やはり吉川夫人は漱石でなきゃ書けないキャラだと思った。
でも、手術した痔がいい所で頑張って作品に緊張感を与えていた。
これには漱石先生も草葉の陰でニヤリと笑っていると思うw
766 :
吾輩は名無しである:04/12/15 13:27:02
「それがわからなきゃ貴方馬鹿よ」
千代子に(・∀・)モエッ
767 :
吾輩は名無しである:04/12/17 14:39:40
明暗ってギャグ小説じゃないかと思うくらい笑ってしまう俺は変ですよね?
三谷こーきに実写化させると笑える作品になるような気がする。
つーか猫からしてギャグ小説だろ
草枕はある意味ギャグ
虞美人草もギャグだと思う。
漱石の落語好きからくる笑いの要素は研究論文では散々ガイシュツだがな
774 :
吾輩は名無しである:04/12/21 20:18:18
夏目漱石の着ている服の種類ってなんですか??
できればすぐに教えてもらいたいのですが・・・・・
775 :
吾輩は名無しである:04/12/21 20:21:07
夏目漱石を超える逸材、森健 (もりたけし)
73年愛知県生 慶應大中退 『火薬と愛の星』で第46回群像新人文学賞
単行本発売 『女の子と病気の感染』 角川書店 『火薬と愛の星』 講談社
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l ゝ |
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ヽ ),,, ─' ))
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|___l | ○ .| ヽ__|
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(_ヽ(_ヽ
【文芸誌掲載】 「後藤からの手紙」 「楽園の夜に」 「種を蒔く人」 「アンチ神様」
「もしも願いが叶うなら」 「鳥のようにドライ」 「もう一度だけでいいから」
前スレ
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1093331865
>>774 質問の意味がよくわからない。
なんかの写真で着ている服なのか、漱石の普段着についてなのか。
千円札の肖像に使われた写真で着ている服なら、ツイードのスーツ。
ちなみに、この写真は大正元年9月に撮影されているが、同じ日に撮られた
もう一枚の写真に中村是公、犬塚信太郎と3人で写っているものがある。
このもう一枚の写真で、漱石は腕に喪章を付けているのがわかる。
「初秋の一日」の中で明治天皇ご大葬の直前に、3人で鎌倉の東慶寺を訪れた
ことが綴られているが、おそらく2枚の写真はこのときに撮影されたものだろう。
( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー
779 :
吾輩は名無しである:04/12/23 15:48:58
漱石は獅子のようだとよく形容されるが
どの辺がそうなの?
アソコが。
坑夫読んでるのだが、前作の虞美人草を意識しながら書いているのではないか。
それも全く対立するもんを書こうと考えながら。
一人の人間には一個の人格しか宿らないことを前提とする前作に比べて、
一人間に幅があるように思えるし、それをかなり意識しながら書いているように
思える(小説中にもそれが見られる)。おもろい人ですね。漱石は。
783 :
吾輩は名無しである:04/12/29 19:18:13
水曜プレミア 新春ドラマ特別企画「夏目家の食卓」
番組のみどころ
みんなでよく食べたから、夏目家の台所は火の車。
おかしな夫婦の愛と涙のストーリー。
二つの小説ー夏目漱石の孫、半藤末利子が執筆したエッセイ
『夏目家の糠みそ』、そして悪妻として有名だった妻・鏡子がその
視点から綴った『漱石の思い出』を題材に夏目家とそこに集る
滑稽で愛すべき人々が繰り広げる日常をドラマ化。近代文学の
風変わりな傑作『吾輩は猫である』が生まれた原点がここにある。
そして、漱石の妻・鏡子は悪妻だったのか?という疑問への一つ
の答えが示される。
<あらすじ>
お互いに惚れてはいるものの、かんしゃくもちの漱石(本木雅弘)と
勝気な妻の鏡子(宮沢りえ)はその出会いから、波瀾万丈だった。
漱石に一目惚れした鏡子が押しかけて始まった夫婦生活だったが、
鏡子は生来の料理下手に加えて、朝寝坊。大食いの漱石の食欲は
満たされることがない。丁々発止ながらも幸せな夫婦生活はしばらくの
間つづいたものの、漱石のロンドン留学で一変する。
残された鏡子と娘たちの生活は困窮し、一方、漱石はロンドンで目の
当たりにした近代社会に圧倒され、苦悩の毎日を送ることになる。
http://www.tbs.co.jp/program/suipre_20050105.html
なぁんだ、作品のエピソードをあちこち摘んで繋げたようなドラマじゃないっぽいね。つまんね。
785 :
吾輩は名無しである:04/12/30 03:11:57
夏目漱石は、日本文壇ではじめて、女性を女性として愛する対象として
理解でき、表現することのできた作家であると思う。猿作家のなかで
はじめて人間作家だったひとだと思うべ。だから好きぞなもし。
目のしたたるほどに大きいという表現。彼はどんなにそのことに惹かれたか
共感できる。夢一夜の女、彼の心がぐらぐらしているのが見える。彼にとって
女性は能動的なもの、心うばわれそうなもの。そういう女性との関係を
描いた作家は日本では少ない。漱石はロマンの香りがする。
最後まで、女に夢見てた感じだよな。『明暗』の
絶筆の場面なんてさ。
とぐろ巻きロリコン諸君は『彼岸過ぎ迄』辺りが面白いぞ。
「文鳥」中の文鳥に女を重ねるところも昔好きだった女への未練が
表現されてておもろいよ
美禰子とか、普通に萌えれるもんね。
だって、漱石って町行く女の半分以上に「お、いい女」って思ってたんだよな・
これって、何に書かれてたっけ?
>790
猫。
「元来主人は平常枯木寒巌のような顔付はしているものの実のところは決して
婦人に冷淡な方ではない、かつて西洋の或る小説を読んだら、
その中にある一人物が出て来て、それが大抵の婦人には必ずちょっと惚れる。
勘定をして見ると往来を通る婦人の七割弱には恋着するという事が諷刺的に
書いてあったのを見て、これは真理だと感心したくらいな男である。」
>>755 もうちょっと読んでみて。ある部分で懐かしい面子が一斉に出てくる。
さらにあのイギリスの天才犯罪者まで出てくるのにはワラタ。
ちなみに第二の犠牲者は(メル欄)です。(言ってもストーリー上大した意味ないけど)
794 :
吾輩は名無しである:04/12/31 23:02:03
夏目漱石は、みんなに愛されてるなあ
795 :
吾輩は名無しである:05/01/01 02:56:53
映画に「あっちへ行ってヒョ〜ロヒョロ」みたいな歌があったんだけど、詳細キボン
796 :
弧高の鬼才@:05/01/04 22:21:08
『道草』と『明暗』
特に意味は無い。『道草』と『明暗』
この二つは越えなければいけない。
797 :
吾輩は名無しである:05/01/04 22:42:21
漱石全集みんな持ってるの?
俺は古いほうのやつ
今読んでるとこ(猫)
798 :
吾輩は名無しである:05/01/04 22:44:15
明暗はすごいなあ
ほんとにすごいなあ・・・
超えなきゃいけない。
799 :
吾輩は名無しである:05/01/04 23:23:40
明暗好きな奴ってヤバイのが多いんだ。
いや、いい意味でなw
800 :
吾輩は名無しである:05/01/04 23:30:16
明暗について語ろうよ。
ありゃ玄人向けだよなあ・・・
>>798-800 「夢十夜読んでない美香が何を言っているやら」
と眠い目をこすりながら微笑するト書きであった。
802 :
吾輩は名無しである:05/01/04 23:34:46
『明暗』は、1916年に未完で終わった作品です。
そして、この『明暗』は、漱石作品の中で、唯一、現代小説の手法によって書かれた作品です。
既に、『明暗』で、現代小説は始まっていたのだといえます。
しかも、そうでありながら、現在までに書かれた日本の小説の中で、
いまだにこの作品は、一、ニを争う傑作であり続けているのではないかと思います。
この作品をそこまでのものにしている大きな理由の一つに、ドストエフスキーの影響があります。
『明暗』執筆前、漱石は、『ドストエフスキーの詩学』を発見した。
そして『明暗』で、漱石は決定的に進化した。しかし、そこで死ぬ。
なんだか、神の見えざる意思のようなものを感じます。
しかし漱石は、ただドストエフスキーの真似をしたのではありません。
「なにもドストエフスキーの描くような異常な局面ばかりが深刻な人生を示唆するものとは限らない。
もっと平凡な生活のうちに深刻な人生を暗示するものがいくばくもある」(漱石の言葉より)
803 :
ト書き代理:05/01/04 23:34:59
800を取ろうと思って駆けつけたト書きはちょっと不機嫌になっていた。
ト書きは『明暗』も好きなのでR。
804 :
800:05/01/04 23:40:16
漱石ってのはさ、作品ごとにスタイルがふらふらしてるじゃん。
ありゃ作者の迷いなんだろうね。
で、明暗で完成したと思うんだよなあ・・・
805 :
吾輩は名無しである:05/01/05 00:08:00
第一夜
こんな夢を見た。
腕組をして枕元に坐(すわ)っていると、仰向(あおむき)に寝た女が、静かな声でもう死にますと云う。
女は長い髪を枕に敷いて、輪郭(りんかく)の柔(やわ)らかな瓜実(うりざね)顔(がお)をその中に横たえている。
真白な頬の底に温かい血の色がほどよく差して、唇(くちびる)の色は無論赤い。
「無論赤い」はおかしいよねえ、漱石。
悪文とは言わないけど、いやいや時折、下手糞ですよね。
806 :
吾輩は名無しである:05/01/05 00:11:08
どっかのスレじゃないけど、
芥川>>太宰>>漱石>>鴎外>川端>>谷崎>>三島
こんな感じかなあ。
808 :
吾輩は名無しである:05/01/05 01:31:50
『明暗』未完ってすごい悔しい
どんな続きを腹の中にしまってたんだろうと思うと
>806
あまりそういうことは意味がないと思うが。人によりけりで評価も違う。
811 :
吾輩は名無しである:05/01/05 23:52:27
おー、そんなもんがあったのか
amazonで頼んどこう。どうもありがと〜!
812 :
吾輩は名無しである:05/01/05 23:55:23
芥川は漱石に誉められ伸びた。漱石以上に素晴らしい作品を残した。自殺してなければ
紙幣にもなっただろう。
813 :
吾輩は名無しである:05/01/05 23:57:19
>>806 自分も809と同じ意見。
少なくともその七人の中だったら
人によって順番ころころ変わりそう
ドラマのこと誰も語らないのかよ。
かなりフィクションだったから興味ないのかな。
816 :
吾輩は名無しである:05/01/06 00:43:56
漱石が本木はいい男すぎるだろ。やりすぎ。
芥川があの男では、ごつすぎだろ。もっと繊細な香具師選べ。
鏡子役のりえはいい妻すぎる。あの鏡子だぞ!?
こんなかんじでいいか?>814-815
ひどいドラマだったな。夫婦愛を前面に出して、女受けをよくして
視聴率を稼ごうという意図が見え見えだった。
それでも実況を覗いて見ると結構評判がよかったんで、さすが
製作者は大衆が何を求めてるかをよくわかってると思ったよw
ときおり入る鏡子のナレーション以外全部うそくさかった。
俺は漱石の思い出読んでないけど、周りからは悪妻として有名だったんでしょ。
坊ちゃんに出てくるきよってきよとして実際にいたの?
我輩は猫であるの登場人物とその中のネタで作ってたけどあれって創作でしょ?
しかも、かんげつとかがだべってる端に芥川がちょこんといるのはひどい。
時代がずれすぎ。鼻読んでもらえましたかーって聞きにいったおり、不安を訴えてたけど
あれもその10年後の話だよな。ほかにもおかしい所あったら教えてちょ。
819 :
吾輩は名無しである:05/01/06 00:56:59
今日は久々にTVで泣いた。後半だけしか観てないけどおもしろかった。
大衆に愛された漱石を描いたいいドラマだったなぁ。
あと寒月なんて人物はいないんだっけ。
漱石と鏡子婦人があんないちゃいちゃしていたなんて信じられない。
寒月は漱石の門弟で物理学者の寺田寅彦をモデルにした架空の人物ですよ
あのドラマは無茶苦茶過ぎて、どこをどうのと指摘するのは最早アホらしい。無意味だよ。
>>818 鏡子が「悪妻」だっていうのは小宮豊隆が言い出したんだっけ。
でも親族の反論もあって、近年ではそんな見方はあまりされていないらしい。
漏れも悪妻だとは思わない。
ただ当時の女性としては、偉そうだったんだろ。
>>820,822
水島寒月は、『吾輩は猫である』のキャラクターだけど、あのドラマの寒月と
『猫』の寒月は印象が全然違う。
のだ(野だいこ)を混ぜてある?
最初の宮沢りえが寝坊する演技で見るのやめた
悦に入ってるだけのおまいらの望み通りにドラマ作ったら
あの時間でも視聴率1%もいかねぇだろw
久世光彦ドラマに嘘臭ぇだの、印象と違うだのグダグダ云っても
始まらんよ。
>>805 無論赤いというのは、夢であると言う前提を無視して読むからだ。
早稲田の人かなあ。
いずれにしても、漱石を下手糞とか悪文なんぞと言うと
自らの力量を貶めることになるよ。
>>827 訂正します
×無論赤いというのは、夢であると言う前提を無視して読むからだ。
○「無論赤い」がおかしいと思うのは、夢であると言う前提を無視して読むからだ。
>>827 漱石嫌い派
小野十三郎
田邊茂一
田村泰次郎
坪田譲治
村山知義
吉田健一
(文芸夏目漱石読本のアンケートより)
>>830 お前のじいさまの時代のバカだ。きにすんな。
832 :
吾輩は名無しである:05/01/11 21:37:48
吉田健一ぐらい知っとけ!
833 :
吾輩は名無しである:05/01/12 19:25:54
坊ちゃん読んでて発見
「野だの癖に意見を述べるなんて生意気だ。」
これってなんかに似てません?
そう、そうなんですよ。
ジャイアンの口癖、のび太の癖に生意気なんだよ、です。
ジャイアンの愛読書って、坊ちゃんだったんですね。
834 :
吾輩は名無しである:05/01/12 22:58:48
833の癖に意見を述べるなんて生意気だ。
835 :
吾輩は名無しである:05/01/15 06:05:40
助けてください!レポートが書けません!!!泣きそうです。
夏目漱石と正岡子規の関係についてのレポートです。
文学部の学生ではないので、二人の関係がどんなものであったか知りません。
おもしろエピソードがあれば教えてください。
>>835 子規は漱石を馬鹿にしていた。
漱石は子規を畏怖していた。
838 :
吾輩は名無しである:05/01/15 12:10:32
かけない上にでっちあげることもできないなら落とせ。
何が「泣きそう」だ。反吐がでるな、こういう奴。
>>835 仕方ないな
一つだけエピソードを教えてやるよ
漱石が松山にいた話は知ってるよな
知らなきゃそれぐらい調べておけ
高校でもらう国語便覧なんかにも書いてある
・・で、その松山で子規と出会うわけだが、その出会いのエピソードが面白い
ある日、漱石が温泉につかっていたら、見るからに乞食のような男が入ってきた
漱石はあからさまに嫌な顔をして、できるだけその男から離れて湯につかっていた
しかし、その男はどんどん漱石の方へ近付いてくる
たまりかねた漱石は英語であらん限りの罵倒をして風呂を出たという
その後日、松山の俳句会があった
漢詩が専門だが俳句にも興味があった漱石はそれに出席した
すると例の乞食男がそこにいるではないか
よくよく聞いてみるとその乞食男が子規だということが分かった
漱石は俳句会の間中ずっと下を向いていたという話
>>840 笑った
もう、まんま坊ちゃんみたいな感じだなw
843 :
吾輩は名無しである:05/01/16 00:47:23
>>841 ありがとうございました!!!
参考にして頑張ってみたいと思います。
高浜虚子『回想 子規・漱石』岩波文庫、はどうだろか。
>>710 一時代の敗北を背負って心の内に
誰にも晒せない秘密を抱えたまま
生き恥さらしてDQNよばわりされつつも
生き続けるってことの敗戦の象徴かと思われます。
その人が死を選んだ事で自分も死を選ぶ事を覚悟し
先生は自らの命を絶つ決心をしたと思われます。
ま、浅知恵一般人の憶測ですけど。
●十年生き恥さらして生きていた人(乃木さん)に
Kを裏切って以降、心の内に苦悩と葛藤を抱えつづけた自分を重ね
その存在を頼りにかろうじて生きていたのが
作品<こころ>に出てくる先生の存在というわけです。
と、なにげに補足。
作者じゃないから所詮憶測でしかないけど。
ある意味、明治・大正という(江戸時代の名残のある)至って封建的な階級社会や
一時代の終焉をもその人物の死によって意味してたのかもしれないですね。
>>710
<< 「こころ」における個人的な脳内妄想 >>
多分、先生が漱石自身ならKのモデルは正岡子規でしょう・・・。
でも正岡子規は自殺ではなくて病死だけどさ。
若死にという点では類似しているわけです。
漱石と子規の間にどんな因縁があったのかは知らないけれど
漱石は作中で自身を断罪して自殺させることで葛藤を抱える内面に
折り合いをつけて生き延びたのではないかと思われる。
そしてこういう制作作法の態度を<則天去私>といいます。
乃木はともかく、先生の自殺はそんなに劇的な決意のもとに
されたものではないと思うよ。
>>848 漱石の苦悩の必然性と、漱石が考えていたことが
、「現代日本の開花」に書かれている。
漢籍を自家薬籠中のものとし、英文学を学んだ
明治人のインタナショナルな苦悩。
実は現代日本もまた、同じ苦悩を抱えているのだ。
と、知ったようなことばかりの教えたがりや。
852 :
吾輩は名無しである:05/01/17 01:38:18
なもしと菜飯とは違うぞなもし
853 :
吾輩は名無しである:05/01/17 09:04:45
ちょっとお伺いします。夏目漱石は黒猫を飼っていて、それをモデルに
「吾輩は猫である」を書いたそうですが、この小説に出てくる主人公の猫は
何猫なんでしょうか?
三毛猫のイメージがありますが。。。
何分、小説が手許に無いもので、ここで聞かせてくださいませ。
なにかというとモデル論にもっていこうとしている人がいるけど
はっきり言ってモデルを特定することに意味はないんだよね
そんなものどうとでも言えるし
>>854 853は主人公の猫の話を聞いてるんじゃん。モデルの話なんて聞いて無いと思うが。
黒猫じゃないのかな
漱石が書いた飼い猫の絵葉書が黒かったから
三毛でオスだったら稀少価値があるんじゃなかった?
そんな貴重な猫ではないだろうから、三毛ではないような。
一方、白い猫はけっこう人間に同化したがるので、ああいう
かたりにはならないような。というわけで、黒に一票。
858 :
吾輩は名無しである:05/01/17 15:39:35
すいません学校の宿題で我輩は猫であるの本から問題が出たのですが分からない事が多々あるので教えて下さい?
問一 漱石は近代の文明開花「現代日本の開花」の開花・一般に対してどのような考えを持っていたのか?
問二 ヤギドクセンの「バカタケ」の話は何を語ったものか?
問三 太平の市民達の会話を通して見えてくる近代社会の現実に対しての漱石の批判をまとめよ。
以上の問が分かりません、誰か教えて下さい。お願いしますm(_ _)m
この手の宿題は、分かるか分からないかの検査のために出されるのではなく、
分からないことを生徒が図書などを用いて調べる、その過程を学習の
目的として出されるものです。
ここで安易に回答を求めるのは「ずる」。あるいは、宿題の本質
が分かっていない行為です。ネットを使うなら「答えを聞く」んじゃなくて
「答えを探す」ために使いな。
> 文明開花
( ´,_ゝ`) プ
え、漱石の表記は「開花」じゃなかったっけ。
862 :
吾輩は名無しである:05/01/17 16:01:01
この3つはどう調べても僕の頭じゃ分からなかったのです。
留年がかかっているので、そういわずヒントだけでも教えてください。
だれかお願いします。本当にわかりません。
だれか分かる人レスください。
>>849 846の見解は私の深読みしすぎだったということになるのか
自殺するからにはそれくらいの陰影が欲しかったんだけどな・・・
なんだかつまんないな。
なら、はずみというか緊張の糸がこと切れるきっかけに
乃木という人の殉死が位置付けられている程度の事になる。
それではあまりにも普通すぎる。普通すぎてつまらないぞ。
でも、当時「こころ」の読者でパラノイア的に感化されて
自殺した人とかいそうだけど、実際の所はどうだったんだろうね・・・。
いや、全然深読みじゃない。むしろ表層的すぎる。
その読み方。
867 :
吾輩は名無しである:05/01/17 16:31:31
>>858です。
無視しないで下さい。だれか答えて下さい。お願いします
>>863 悪いが猫は未だ読んだ事がないためお応えしかねるもし
文献を読み漁って自分で調べた方が早いなもし
ヒントは現実の先生から直接ご教授願ったほうがよいと思うなもし
「宿題」くんの話に戻れば、
そういう問いは基本的に、学生本人が「近代社会=自分が今生きている社会」
をどう見ているか、どう批判しているか、その批判を言葉にする力があるか、
を見ようとしている。
君が普段何か問題意識を持って社会について考えている、それがないと、
漱石をいくら読んでも何も書けない。逆に、君の考えがあれば、漱石が
どう考えているかという部分が適当に流しても、いい答えがかける。
つまり、「自分の考えがない」時点で、君には留年がふさわしい、ということだ。
あきらめて留年しよう。
871 :
吾輩は名無しである:05/01/17 16:37:35
>>868さん
教授に分からなくて聞いて教えてください。
友達もみんなわからないのでここで聞いてみようと思ったのです。
確かにレポートは自分の力でやるものですが、明日提出なので時間もないし、留年かかっているので必死なわけです。
どうにかならないものでしょうか?
多分、871みたいな態度こそ、漱石が批判している近代的態度そのもの。
批判対象にそれについて書けといっても、そりゃ書けないよな。
873 :
吾輩は名無しである:05/01/17 16:54:16
別に漱石の事批判なんてしてないよ。どうでもいい人だし。
ただこの問題を教えてほしいわけ。
そういう私情はさまずだれかレスしてよ。
>>871 猫を読んだことのない私をあてにされても困るわけだが・・・
>教授に分からなくて聞いて教えてください。
因みに君の文章はどこか支離滅裂なわけだが、
気の焦りから支離滅裂な文章になってしまったのだろうか?
そのことを君自身は気付いているのだろうか?
ともあれ一度落ち着いてマーカーを片手に
猫を一通り読み直してみることを私は薦める。
そして読みながら自分の心にとまった文章や気の付いた点に線を引く。
(この際、課題の問についてはそればかりが気になって邪魔になるため
(一度忘れることが肝心である。
で、あとは何故自分がそれを心に留めたのかを掘り下げる。
それでレポートは書けると思いますが、いかがでしょう。
874のいう通りだな。自分の読み能力程度の回答を素直にかけよ。
誰もが「正解」と思うようなのが書けないのはしょうがないだろ。
君に読解力がないことはレスから分かる。
で、<こころ>の話に戻るわけだけど
>>865に書いたのは自分でも表層的だと思うけど
>>866は
>>845〜
>>848も含めて表層的と解釈してるわけだよね?!
<こころ>も最近読んでないから
内容も脳内でうすらぼんやりしてるし
漱石研究家でもないから
まぁ、表層的と言われても仕方がないんだけどさ
是非君の深遠な意見も聞いてはみたいけれど
どっかの研究本を転載されても困るから面倒臭いからやめておくよ。
877 :
吾輩は名無しである:05/01/17 17:16:06
>>874さん
文章おかしいのは後で気づきました。訂正→教授に聞いても自分で考えなさいといわれたのです。
分からないから聞いたのに…
前期では自分が本読んで書いた結果12点だったわけです。基本的に文学とかの問題に完璧な答えてはないですよね?
だからちょっとでも漱石の事理解できてる人に伺いたいわけなんです。
自分で調べた答えなんて点数ないの見えてるんで…orz
しょうがないなあ。守備範囲は一つだけ。
「現代日本の開化」:>860の指摘のとおりだ。開化は文明開化だからね。
1911.8.15に和歌山で行われた講演の内容。
要するに日本の文明開化は内から生じたのでなく、外圧を契機として行われた。
自然に成長したのではなく、無理やりにレベルを上げて西欧先進諸国に追いついた。
追いついたはいいが、そこにひずみがある。それは解消したくとも解消できないもの。
そこに明治の文化人の漱石らの苦悩があったわけだ。
まあ、もれはそんな風に読めると思っている。
つまり、にちゃんなんていう外部の人間の「温情」にすがって、
無理矢理レベルをあげて留年を免れたところで、そこにはひずみがある。
そのひずみに漱石は苦悩しているが、自分は別にそういうことに苦悩したり
しない。だから「そういう漱石はアホだと思います」
というのがレポートの結論になることであろう。
880 :
吾輩は名無しである:05/01/17 17:33:30
>>878さん ありがとう
あとヤギドクセンのバカタケは何を語ったものなんですか?
それと太平の市民達の会話を通して見えてくる近代社会の現実に対しての漱石の批判は?の部分もHELP
文章読み取り能力のない漏れには無理です
「ない」んだったら、そんな授業とるなよ。
「下手にでれば、結局教えたがるやつが教えてくれるから楽勝」
という人生訓を得させてしまうとしたら、漱石的倫理観にとってにちゃんは有害。
いえてる〜
だいたいそのレポートって恐らく時期的に
冬休み前くらいから出されたやつでしょう・・・。
それを今日まで放置していたところがさ
「どうせ2ちゃんで聞けば・・・」的態度みえみえだよね。
お前のために私は猫を読んでなくてよかったよ・・・と思った。
885 :
吾輩は名無しである:05/01/17 17:51:05
確かに人に頼って答えかいて留年免れたとこで、なんの意味もない。
なんとなく漱石のいいたい事もわかりますが、人それぞれ考え方違うし、漏れもどうでもいい派です。テストのできがよければ
だから今の日本は漏れみたいに世の中どうでもいいって奴増えたから、駄目になっているのでしょうか?
本題に戻れば漱石の考えをかけっていわれる問題自体漱石自身に実際聞いてみないとわからないですよね?もう天国だけど
本読んだだけで気持ち読み取れっていわれても実際のとこ無理だと思うんですよ。
人の気持ちなんて。
君はずいぶんロマンチストだなあ。
人の気持ちが分からないというのは前提でしかないんだよ。
一行開けてみても、行間なんか読めないの(笑)。
相手の考えを読み取る技術というのは、それを使って、自分の考えを
書くという技術なの。相手がほんとに何を考えているかはまあ、どーでもいいの。
説得力さえあれば。
887 :
吾輩は名無しである:05/01/17 18:05:23
>>881必修です
>>884冬休みは鬼のようにバイト入っていたし、いろいろ用事あってする暇なかったのです。
今日になってこのレポートの大変さに気づきニチャに頼ってしまったのです。他のテスト勉強もしないといけないし、あの分厚い本見ただけ頭痛くなる漏れは1日で内容を把握するのは無理と考えてここでききました
885に書いたことをそのままレポートにすれば、充分内容のある
レポートになると思うよ。
889 :
吾輩は名無しである:05/01/17 18:19:51
>>888 前期にああいう自分なりの考えをまとめてだした結果単位落としました。
だから皆さんにちょっとでも正しい答え聞きたいわけなのです
それは文章に説得力がなかったのだろう。
「正しい」答えや「間違った」答えは、ないかもしれないが、
説得力のない文章というのはあるからね。
説得力があるように見える技術というのはある。
それは簡単で、原文をまとめて書いてみることです。
「これこれこのように書いてある」と、たとえ問題の繰り返しのように思えても
もう一度自分で書く。それから初めて「でも自分はそう思わない」とかく。
これだけで全然違います。
それが「読んだよ」という証拠にもなるし。
893 :
吾輩は名無しである:05/01/17 18:42:17
とりあえずがんばってみるよ。
答えくれた人サンクスです。
宿題厨は二度と来ないでね
でも文学というのは、こういう日常的問題をどう扱うかということと
切り離して考えられるものではないと思う。だから、
「宿題に対する夏目漱石的態度」を考える、というのは漱石スレとして
実りある話題ではあるよ。
ま、そういう話題は宿題の彼は望んでなくって簡単な答えが得られることを
求めていたわけだけど、それは仕方ないことだ。漱石だから。
>893って日本の縮図そのもの。
現代日本の開化そのものだよね。
とにかく間に合わせなきゃ。
辻褄があえばいいんだよ。
それで職務は達成だ。
もれは形式的には追いついたぞ。
やったばんざいおめでとう。
かくしてまた、現代日本の苦悩は続くのであった。
オチもよろしいようで・・・。
>>897は全く上手い事言うね、実に天晴れ。
前の話を繰り返しただけで、別にうまくないよ。
900 :
吾輩は名無しである:05/01/17 19:46:33 ,
すいません。また来てしまいました。ラスト一問の太平の市民の会議を通して見えてくる近代社会の現実に対しての漱石の批判をまとめよで、その辺りを読んだのですが具体的に批判している事は書かれてなかったのですがどうすれば良いですか?
日本の縮図的にここは慣れない「ヨイショ」をしてみたんですよ
>>899
「説得力」とは思い込みの激しさをも言うのだから
君の思い込みを筆圧に載せて
このように φ(._. )カキカキ。。。派手な事ヲ地味に書けっ!!!
・・・人がせっかく「ヨイショ」で宿題話を閉めたのに・・・
まぁ漱石的には日本の頂けない習慣「ヨイショ」は最も嫌いそうだけど・・・。
×派手な事ヲ地味に書けっ!!!
○地味な事を派手に書けッ!!!
なんだか宿題くんはひどい誤解をしている。
「批判されていることが具体的に書いていない」というのは。。。。
あのさ、戯画的描写っていうのは、それ自体が批判なんだよね。
描写に含まれている批判を読み取らないと、読んだことにならないわけ。
漫画とかもそうでしょ? それを具体的に説明したら、面白くないでしょ。
読んでないけど描写の中にヨイショのシーンがあったらそれだよ。
それを批判してることは確実。なかったら知らない。
会議のシーンなら宮沢賢治の「どんぐりと山猫」
に通じる諷刺かもしれないけど私は漱石の「猫」を読んでないから
そこらへんの類似性は漱石の「猫」を読んでる君自身の方で
自力で検討して下さい。
宿題くんは描写からではなく台詞から
批判性を読み取ろうとしてるのかも知れないね。
だからみつからないのだろうなぁ〜もし。
ところで今さら思ったけど、
この三つの設問、あんまり面白くないね。答えが全部一緒になる感じで。
学生にあわせて、彼等の考えを導くために
三段構えで親切に出題した、ということなのだろうか。
しかしここ、何人いるんだろう。すごい勢いでレスついてるけど(笑)。
漱石はそういうことは言わない。
そういう内容を口にしない、ということではない。
主観的判断を語る時に、そういう
にちゃんという場におもねた形容はしないだろうよ、ということだ。
とりあえず宿題君はメール欄に「sage」と打ち込みなさい。
結局みんな教えてくれないのか?
それともわからないのか?
どっち?
ヒントを利用できない君の思考回路停止状態の方に
多少の問題があると思われるがコレいかに。
>>913
えらくスレが伸びてると思ったら宿題厨か……
そういやそんな時期だね
ま、私は最初から『猫』は読んでないから
「わからない」と
>>868で私は言っておるぞなぁ〜もし。
しかもご丁寧に
>>874で読書とレポートのコツも伝授した。
さらに850さんに至っては大変親切なことに
>>878で漱石の講演の内容を要約までしてくれているというわけだ。
>>890さんは皮肉を交えてではあるが鋭い指摘をして
君の文章に一体何が足りないのかを考え
>>891で明確な
アドバイスまでしてくれている。
そこで君は
>>893と言って納得したはずだ。
なのにも関わらず宿題くん、君は
>>913のような事ヲ愚痴る始末。
>結局みんな教えてくれないのか?
数式のような答えは文学にはないんだからと
みんな初めから言っているわけだから、
君はココをあてにせず机に向かい自分の思考を整理して
文章にするべきではないかしら?と私は思う。
・・・とレポート風に駄菓子的文章を書いてみました。
>>913 物は試しだ。このスレの
>>835以降を印刷してレポートとして提出してみろ。
単位がもらえんとも限らんぞ。
果たして宿題くんは、
レポートをきちんと提出できたのだろうか・・・
単位は落とさずにすむのだろうか・・・
それとも留年が決定してしまうのだろうか・・・
ぶっきらぼうに扱っておきながらも
少しだけ気になるコテハンさんたちなのだった。
こうしてこのプロジェクトは無事終了を向かえ
このスレもやっと元に戻るのだった。
俺も前レポート漱石で書いたが
江藤淳と前田愛くらいは読んだぞ。
そのレポートは通ったが他落としたから結局留年したけどな。
それを機に漱石にはまってだいたいの作品を読んだのは
怪我の功名というべきか。
みなさんこんにちわ!覚えてますか?この前お世話になった宿題厨です。
単位は無事とれて留年は免れる事ができ感謝の気持ち一杯ですw
指導して頂いた優しいお兄さんお姉さんdクスです。
それではご機嫌よう、さようなら
どうでもいい事なんだけど、三四郎の冒頭の列車の座席関係ってどうなってる?
最初は4人掛けボックス席かと思ってたんだけど、女と隣りの窓ということで
何か違う気もする。当時の車両に詳しい鉄っちゃんとかいたら教えて欲しいです。
イメージ的にはこんな感じなんだけど、どうも合わない。
|−−−−
|女 爺
窓|
|三
|−−−−
こうかなあ? こんな車両あるかな?
しかし女が三の正面で立ち止まって、再び動き出したっていうのが
イマイチ分からない。動き出すというのは腰を少しかがめて窓から顔を出す動作のことかな?
|−−−−
窓|女 爺
|
|
窓|三
|−−−−
こうだと三が弁当箱を投げるのに無理あるし・・・
それにしても人が顔を出してるのに空箱を投げる三ってヴァカ
|−−−−
窓|女 爺
|
|
窓| 三
|−−−−
小説ってのは右が左になってたり
上が下になってたりだ。
そんなことは気にするでない。
926 :
吾輩は名無しである:05/02/06 21:20:20
「それから」と「行人」だったらどっちが好き?
今の心境なら「行人」かな…
嫌味でもなんでもなく、もうちょっとおバカさんに生まれたかったなぁ…
928 :
名無し物書き@推敲中?::05/02/15 11:23:28
44
929 :
吾輩は名無しである:05/03/02 14:03:08
u
930 :
吾輩は名無しである:05/03/09 20:03:26
早稲田に漱石記念公園てのがあって、行ってみたらもと漱石の自宅だった場所を公園にしただけのふざけたところだった。
銅像と飼ってた猫の墓があるだけ。
三四郎以降をずっと執筆したあの漱石山房よ?
芥川とか志賀とかも来てたんじゃないの?
どうでもいい作家の家はよく残ってるのになぜ?
931 :
吾輩は名無しである:05/03/20 23:05:40
tu
932 :
吾輩は名無しである:2005/03/23(水) 00:50:39
>>926 「行人」に一票。
「それから」は終わり方が漱石らしくない。
「行人」のラストはたまらん!
人生って塵労だよな、フーって思ってしまう。
漱石らしくないってのは、どらまちっくって意味ですよね?それなら納得です。
934 :
吾輩は名無しである:2005/03/24(木) 20:04:00
ゆうべ「それから」読了。後半はほんと頁をめくる手が止まらなかったよ。最後の1行にしびれた。
三四郎は読んだので次は門に挑戦。
935 :
吾輩は名無しである:2005/03/26(土) 01:27:53
夏目漱石「それから」について感想をききたいです。
936 :
吾輩は名無しである:2005/03/26(土) 01:48:23
937 :
吾輩は名無しである:2005/04/06(水) 12:43:28
8
938 :
吾輩は名無しである:2005/04/07(木) 15:17:45
ほしゅ
939 :
吾輩は名無しである:2005/04/07(木) 15:55:47
「吾輩は猫である」ってライトノベル的で読みやすい。
素直に「漫画的」って言え。