■■日本近現代文学・学会スレ■■

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600吾輩は名無しである
昭和文学会の講演(大塚英志のやつ)覗き見してきました。

大塚曰く、ライトノベルはそんなに「純文学」と切断された
新しいものではない、「動物化」なんて論外。
むしろライトノベルにおける「私」(大塚的に言えばフィクショナル
な「私」)語りは、『蒲団』における芳子の手紙に見られる「私」と
連続性がある。言文一致体を前提としてものを書いている以上、
ライトノベルを書きたいと思う若者に対しても、自分はいつも明治期
からの小説を一通り読むように、と勧めている。

んで、昨今大学の授業も、村上春樹やら京極夏彦やらを読む授業が
増えてきているようだが、そんなもの勧められなくても大学生は読む
ものだし、漱石やら三島やらのほうが面白いんだから、大学の先生も
学生に変に媚売らないで、明治期からの小説をとりあげてほしい。
少なくとも、「昭和文学会」で「サブカル特集」とか題して自分を呼ぶような
風潮は、サブカル側と言われる自分から見ると、「なんだかなあ」と思ってしまう。

まあこんな感じです。最初のほうのライトノベルへの定義は、多分にアズマン批判
も込められていたようですが、「サブカル特集」とかやれば新しいことをやった
気でいる短絡的な文学研究者に対する批判にもなったことでしょう。
いや、別にやっても良いんだけどね、面白ければ。

駄文長文失礼。