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吾輩は名無しである:
「罪と罰」じゃないけど
「カラマーゾフの兄弟」の訳は、
岩波の米川正夫訳より新潮の原卓也訳のほうがいいと思う。
というのも、米川訳のほうが出版が先だから仕方ないのかもしれないけど、
いかんせん、米川訳には誤訳が多いし、章のタイトル等に作者が
かなり大胆な省略を施した跡が見受けられるからだ。
スレ違いだったらスマソ。
たとえばカラマーゾフの兄弟の、
ある家族の歴史のなかにあるタイトルは、原文では
первого сына спровадил となっていて、それが、
原訳だと「遠ざけられた長男」(原文に忠実)。
でも、おなじものが、米川訳だと「厄介払い」。
それに、アリョーシャとイワンの母親、ソフィア・イワーノヴナは
原文では16歳のときにフョードルと駆け落ちしたことになってるのに、
米川訳だと17歳になってる。