島崎藤村

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254ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2
黒川鍾信「藤村を師と仰ぎ御舟を友として〜高等遊民 天明愛吉」(筑摩書房)を読む。
著者の叔父にあたる天明愛吉を描くことにより、今は無き高等遊民的生き方を浮き彫り
にすることに主眼があるため、藤村は映画でいう大物の友情出演という感じの描かれ方なのは仕方ないものの、「新生」で藤村自身によっても書かれた姪とのHの一件が、
あまりにサラっと書かれ、流され過ぎている感がある。
これは作家としてはともかく、藤村が人間として私淑するに値する者であるか否か、
つまり、主人公である天明愛吉氏の選択が正しかったか否か、
(これは高等遊民たる彼にとっての人生の正否にまで関連して来ることである)
を判断する場合に避けて通れぬエピソードだと思うのである。
諸兄はいかに思われるだろうか?
255吾輩は名無しである:04/12/24 22:38:29
新生は読んだの?
256ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :04/12/25 11:05:09
>>255
黒川先生ですね?
「新生」も「桜の実が熟する時」も読みました。