930 :
吾輩は名無しである :03/11/20 20:38
本当にあったことである、というのをそのまま信じること、『本格小説』とい う題名のユーモアがわからないこと、これを大衆小説と呼んでみるおかしさが わからないこと、よう子が美人じゃない・魅力がない、と描かれているのを真 にとること、すべて繋がっているような気がする。逆に文学や芸術が好きな人 は、これらすべてがあたりまえで、自然と楽しくて面白い、と思えてしまうん だと思う。
931 :
吾輩は名無しである :03/11/20 23:34
多分このスレで「何しろ」の使い方について最初に疑問を呈した者ですが、
その直後あたりに何故か、そこそこやんごとなき五十がらみの女性二人と
立て続けに知り合いになった。
それが二人とも「何しろ」って普通に使ってる。「何しろ30分くらいだったのよ」とか。
「とにかく」と、「何にせよ」、の間くらいの意味合いか。
私も
>>929 氏の言うように、漱石っぽい言い回しだなあとは
思っていたんです。漱石って、わざと意味をずらしてユーモアをかもし出す、
みたいなことやるものね。でもそういうおかしみって内輪ウケっぽいから
翻訳の時どうしてるんだろうなと心配したり。
でも、こういうずらし方ってもしかして、漱石の癖っていうより、
知識人系上流階級な方々の癖なのかしらん、なんて、お上品なご夫人と
会話しつつ想像する根っからかそうかいきゅうのワタシ。
932 :
吾輩は名無しである :03/11/23 00:20
續明暗を明暗としか比較できないのは、いかにも漱石を詳しく知らない人。
933 :
吾輩は名無しである :03/11/23 09:28
うん、確かに、会ったことないからね。よく知らないよ。
934 :
吾輩は名無しである :03/11/24 18:00
932さんが言いたいのは、續明暗は明暗の続きだけではなく、漱石のほかの 作品や、日本近代文学のほかの作品の続きでもある、ということじゃないの。 929さんの研究はすごい。テキスト・データを持っているのは羨ましい。
935 :
吾輩は名無しである :03/11/28 01:16
ふーん
936 :
吾輩は名無しである :03/12/26 14:13
この人、これより優れた作品書けるのかな。 書いて欲しいな。『楡家の人びと』を読んで以来の読後感だった。
937 :
吾輩は名無しである :04/01/08 22:17
いま「私小説」を読んでます。 上のほうのレスで誰かが「本格」よりおもしろいっていってたけど たしかにそうかもしれない。 内容はといえば特別にたいしたことないのに。 ほかの人が書いたら、くそ面白くも無い冗長な作品になっただろうに。 やはり素材を料理する腕が各段に優れていると思う。 もしこの先「本格」以上の作品を書けなくても、充分読者が満足できる ものを提供してくれるのじゃないかな。 もちろん936のいうようにこれ以上の物ができることに越したことは ないけれど。私も書いてほしいのが本心です。 まあなにごとにも過度の期待を抱かないのが失望を抑えるコツだということで。
姦しい三姉妹
939 :
吾輩は名無しである :04/01/23 16:22
プルースト、Eブロンテなど、1冊だけで歴史に残る、偉大な作家は少なくない。 質より量がまかり通るようになってしまった、現在の日本の文化程度は低い。
941 :
吾輩は名無しである :04/02/12 19:43
わからないのが、わたしにはわからない。とても簡易な文章で今の日本を正確に 語っているみたいに思えるけど。「本格小説」が成し遂げたことを語るとすれば 量より質、ということじゃないでしょうか。流通量や年少さ以外に判断できない 日本の現状こそ、わたしは問題にするべきかと思う。
「質より量がまかり通るようになった」「現在の日本」 ということは 「過去」には「量より質」の時代があったということだよな。 それで引き合いに出しているのが海外文学。??? 「プルースト、Eブロンテなど、1冊だけで歴史に残る、偉大な作家は少なくない。」 ことについてどれくらいの比率なのか真偽はよくわからないし、その通りかもしれない。 しかしプルーストは1冊とはいえ、質と量が両立した幸福な例ではないだろうか。 たぶん939は「駄作を何作も書くこと」よりも「生涯に一つの傑作」が 文化程度を上げるということを言いたかったということなのだろうか。 私も940と同じく、上と下の文のつながりがよくわからないし、 あまりにも不用意に「日本の文化」という言葉を使いすぎていると思うのだが。
作家の生涯を通しての著作についての「量より質」をプルーストなど挙げて例を示しているのに 「本格小説」が成し遂げたことが「量より質」とは之如何。頁数と寡作をごっちゃにしてんのか?
944 :
吾輩は名無しである :04/02/12 19:57
で、水村ってこれまでに『本格小説』しか書いてなくて、 これからも絶対に書かないわけ? 歴史に残る作品を幾つも遺している作家は駄目ってこと? わけがわかりません。
>>944 小説は他に「續明暗」と「私小説」がある。
946 :
吾輩は名無しである :04/03/18 02:32
ということだ
顔が川端康成に似ている。鳥顔。
948 :
吾輩は名無しである :04/03/21 10:38
日経のコラム興味もって読んだ。川上弘美とぶつかったのは、単なる偶然 なわけ?川上のは続いているのに御大は打ち切られて惜しいことよ。やっぱ ネタ数で若手が有利なのか。漱石は愛読書に上がらなかったな。顔写真の やぶにらみは芥川流かいな。
949 :
吾輩は名無しである :04/03/21 21:07
日経のコラムって何? ぜひ読んでみたい。 図書館行って読むからいつの日付か教えてください。
950 :
吾輩は名無しである :04/03/22 21:33
たしか、2月15,22,29日の3回、「半歩遅れの読書術」だったな。
サンクス!
952 :
吾輩は名無しである :04/03/25 19:15
この人ってまだ法政の先生やってんの?
953 :
吾輩は名無しである :04/04/05 21:23
>>929 どうしてあなたがここまで調べながらも、
「明暗」における「寧ろ」をカウントしなかったのかがとても不自然。
わかった!
日比谷図書館の「漱石全集11」の「寧ろ」に全部○つけた罪悪感でしょ!
やめてくれよ。。。書き込みするの。
954 :
吾輩は名無しである :04/04/06 13:52
読んだけど退屈やった。なんかしらんけど図書館の本なのに、線とか引いてるし。、、、、、 本格派かもしれないが、無駄が多すぎて退屈。
この小説好きだった。 でも、マイケル ムーアがアカデミー賞壇上で行ったスピーチの動画を見て考え変わった。 数年かけて書かれた長編小説が、 一人の男の10秒ちょっとのスピーチで見せた迫力、知性、面白さ、 かっこよさ、鋭さ、芸術性、視野の広さ、瞬発力、人間的感情、洞察、勇気、教養の前では、 クソのようなものだと思った。 ぼくは古本屋に売りに行く事を決意した。
956 :
吾輩は名無しである :04/05/07 22:28
そんなに手元不如意でしたら、無理して単行本買ってまでお読みにならなく てもよろしいのに、955さん。
On behalf of our producers Kathleen Glynn and Michael Donovan from Canada, I'd like to thank the Academy for this. I have invited my fellow documentary nominees on the stage with us, and we would like to - they're here in solidarity with me because we like nonfiction. We like nonfiction and we live in fictitious times. We live in the time where we have fictitious election results that elects a fictitious president. We live in a time where we have a man sending us to war for fictitious reasons. Whether it's the fiction of duct tape or fiction of orange alerts we are against this war, Mr. Bush. Shame on you, Mr. Bush, shame on you. And any time you got the Pope and the Dixie Chicks against you, your time is up. Thank you very much. キャスリーン・グリンと、カナダから駆けつけてくれたマイケル・ドノバンの2人のプロデューサーに成り代わって、 映画芸術科学アカデミーに感謝します。 わたしはドキュメンタリー部門にともにノミネートされた仲間たちにもステージにあがってもらいました ――彼らとわたしは連帯しています。わたしたちはノンフィクションが好きなのです。 わたしたちはノンフィクションが好きですが、いまは虚構(るび:フイクシヨン)の時代に生きています。 虚構の選挙結果で虚構の大統領が選ばれる時代に生きています。 その大統領が虚構の理由でわたしたちを戦争に追いやる時代に生きています。 でもいくらダクト・テープの虚構やオレンジ色警戒レベルの虚構を押しつけられても、わたしたちはこの戦争に反対です。 ブッシュさん。恥を知りなさい、ブッシュさん、恥を知りなさい。 ローマ法王とディクシー・チックスを敵にまわした以上、あなたの持ち時間はもう終わりなんです。どうもありがとうございました。
今更ねぇ・・・
一行レスしかできない
>>958 のような馬鹿は放置の方向で>>みなさん
960 :
吾輩は名無しである :04/06/21 01:16
「續明暗」すごくよかったね。 ところでさ、コレ「ショクメイアン」って読んでいいのかな?
961 :
我輩は名無しである :04/08/13 21:04
文庫化まだぁ?
962 :
吾輩は名無しである :04/08/18 02:21
2年で1000か。いい数字だよな。いかにも水村さんらしいというかさ。 この作品、読後は「超すげー」って思ったけど、暫くしたら何も残らなかった んだよね。それが最近また、沈殿していたヘドロが沸き上がってきて、 無視できないくらい、体を染色するんだよね。 もう一度読んでみたい。続明暗も私小説も。これって、俺には、 EMフォースター、漱石、ジェーン・オースティンの作品から受けた 心境以来なんだよね。
963 :
吾輩は名無しである :04/08/26 13:02
『続明暗』、文庫が入手できるようになっているんですね。 ここしばらくあきらめて、もう探していませんでしたが、 先日ふと思い立って本やタウンで注文してみたら、 日販の在庫はなかったものの出版社在庫があり、調達できました。 まだ購入していませんが、1週間で書店に入荷予定、となっています。 amazonでも4〜6週間で配送、と表示されていました。 ガイシュツでしたらごめんなさい。
964 :
吾輩は名無しである :04/08/29 21:39
新潮社、早く文庫化しる!
966 :
吾輩は名無しである :04/09/04 12:07
「私小説」の姉の奈苗さんは結局なにやってんだろう・・・。 世間知らずで、毒舌なんだけど、真面目で繊細 で、怠惰なところもあって、冗談好きで寂しがりやのあのお姉ちゃんが本当に 人間らしくて好きだ。今幸せに生きてることを祈るよ。
>>966 多分、世間的にはすごくちゃんとした人だと思う。
968 :
吾輩は名無しである :04/09/15 18:18:34
>963 僕も今日「続明暗」購入しました。 なぜか古本屋でもほとんど見掛けなくて、諦めていたんですが。 単行本ではあっても結構高かったりして。 カバーが変わってしまったみたいです。 以前のものは友人にあげてしまったんだけど、持っておけばよかったかな。 これから読みます。
969 :
吾輩は名無しである :04/09/15 21:55:32
「本格小説」、文庫化はするかな? 文庫化しないまま単行本品切れになるんだったら 単行本で買ってもいいんだけど。
970 :
我輩は名無しである :04/09/15 23:29:23
>>969 単行本が結構売れたから文庫化するでしょ。
でも文庫落ちしたら単行本は重版しないで切っちゃうことが多いから、
長く保存したいなら、いま単行本を買っておくのがいよいかと。
971 :
吾輩は名無しである :04/09/16 20:01:34
>>970 長期保存には文庫本より単行本がいいんですか?
文庫本すぐ傷むじゃない。
973 :
吾輩は名無しである :04/09/23 23:42:39
今日book offで買ってきた。 上巻400円 下巻100円
>>968 文庫、平成16年8月20日、三刷でしたね。ようやく刷ってくれたんだ。
975 :
吾輩は名無しである :04/10/13 19:16:22
普通に面白くなかった。なんでこの小説褒めるのかわからない。 文章も綺麗じゃないし、読むのが苦痛でした。 ストーリー・テリング上手くないね、この人。
976 :
吾輩は名無しである :04/11/17 23:31:29
このひと、もう小説出さないの? だれか水村さんの近況知ってる人いない?
数年に一作のペースだから新作はまだ何年か先になるでしょう。
近況きぼん
979 :
吾輩は名無しである :
04/12/02 09:18:13 水村美苗さんと結婚したいんですが、無理でしょうか。母親的存在でも全然オッケイ。まあそんなことは絶対無理というならば、メルトモにでもなれれば最高とおもっておるのですが。 何かアドバイスお願いします。 もしくは、水村さん、偶然にもこれ見てしまったのなら、何らかのリアクションを下さい。 鋭い眼力でもって、捉えますから! 気持ち悪いと思ったら、ごめんなさい。