今週の新人賞選評

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1吾輩は名無しである
候補作

谷崎潤一郎「刺青」
夏目漱石「坊ちゃん」
藤子不二夫「ドラえもん」
ドストエフスキー「罪と罰」
スピルバーグ「ジョーズ」
2石原慎太郎:02/08/29 13:01
世に小説は溢れているが、そしてまた小説家を志す若者も
後を絶たないが、文学の社会的な需要を真に満たす作品に
出会うことは極めて稀である。芸術家の役割もわきまえず
ただ文章を書いてみたところで、何の快楽も生じようがな
いだろうに。夏目漱石氏の「坊ちゃん」はいかにも陳腐。
文章などは当世風に器用なようだが、町田康の下手なエピ
ゴーネンの域を出ていない。谷崎潤一郎氏の「刺青」は独
特のエロティシズムを描いているが、試みが空転している。
この作者は一度長いものを書いてみるべきだろう。一方、
ドストエフスキー氏の「罪と罰」は、描写が巧みなのは良
いがあまりに冗長でしばしば文学的な興奮をそがれる。藤
子不二夫氏の「ドラえもん」は、言わばSF仕立ての私小
説だが、同じような社会の底辺に生きる人間を描いた作品
である車谷長吉に遠く及ばない。スピルバーグ氏の「ジョ
ーズ」については、選考委員の意見が別れたが、「白鯨」
にあまりに酷似しているという批判も私には気にならなかっ
た。ある極限に置かれた人間群像をサスペンティヴに描き
出す力量は新人としてはかなりのものである。シンプルで
はあるが、このような単純さこそが現在の日本文学にある
いは必要とされているのではないか。
3吾輩は名無しである:02/08/29 13:01
お茶漬け
4吾輩は名無しである:02/08/29 13:02
藤子不二雄だから。
5吾輩は名無しである:02/08/29 13:12
こんだけですか
6山田詠美:02/08/29 13:22
「ドラえもん」。何度も出てくる「おーい、ドラえもーん」
ってセリフ、日本の男の子達の弱さを良く表現しているか
もしれない。でもお姉さまにはただ退屈なだけ。呼べば助
けてくれるって、いくら何でも都合良すぎない?「ジョー
ズ」。マッチョなおじさん達が集まって何するかと思った
ら、鮫を捕まえるんだって。まー、暇ですこと。でも、文
章のセンスは好き。「刺青」。TATOOってそんなにセクシー
かしら?最後に男がビートアップされるのって、作者の願
望?たかが入れ墨でそんなに騒ぐなっつーの。「罪と罰」。
ラスコーリニコフみたいな男の子、私知ってます。彼も今
ごろ人殺してるかもね。もっとユーモアがあれば良かった
のに。でも無理か、彼もユーモアない人だったし。「坊ちゃ
ん」。私これ好き。つまんない駄洒落が気に入らなかった
けど、嫌な奴の書き方がとってもキュート。でも、日本の
男の子達って、どうしてもっとクレバーになれないのかな
ー。あ、でもクレバーなだけじゃ魅力じゃないんですのよ、
勘違いしないでね。
7吾輩は名無しである:02/08/29 14:18
ワロタ
8吾輩は名無しである:02/08/29 14:36
>ラスコーリニコフみたいな男の子、私知ってます。
これなんか、言いそう(w
あと変なカタカナの使い方とか。
けっこうワロタよ。
9吾輩は名無しである:02/08/29 15:32
おもしろいので続けて
10吾輩は名無しである:02/08/29 15:34
11吾輩は名無しである:02/08/29 15:34
ジョーズはキングではなかったか、と横槍スマソ
12吾輩は名無しである:02/08/29 17:24
>>11
胴衣。
13吾輩は名無しである:02/08/29 17:44
だ か ら
誰かファンクラブHP作ってくださいよ。
今がチャンスですよ。
ね? 作ってよ。
本人から御礼があるかもよ。
14吾輩は名無しである:02/08/29 17:52
>>13
誤爆ですね。恐らく田口スレかと。
15福田和也:02/08/30 06:13
例によって、評価の低い順に全作品について記す。
『罪と罰』(ドストエフスキー)は、一見してこの作者の
意図が見え透いてしまう。老女殺害というモティーフはお
そらくギリシャ悲劇を念頭においてのことであろうが、小
説の空間が希薄なために読んでいて徒労感ばかりが残る。
『ジョーズ』(スピルバーグ)は、筆力に圧倒される気味
はあった。けれどもメルヴィルの先行作品に比べると男達
の葛藤が紋切り型で、作者がそのクリシェを意識していな
いため単にありがちな話で終わっている。
『坊ちゃん』(夏目漱石)は候補作中、もっとも完成度が
高かった。しかし小説としての魅力の欠如にとって決定的
なのは、地方都市を巡って展開されていくペダントリィに
力がないことだろう。中央と地方というありきたりな二元
性を排除して小説的空間を構築するべきであった。
『ドラえもん』(藤子不二雄)は、この作者が一貫して書
き続けている題材をまたここでも使用しているが、他の作
品、例えば『おばけのQ太郎』に見られたような<助ける
=助けられる>という相互の関係性が後退し、ただ主人公
の人間的欠陥だけで物語を進めようとするのは無理がある
のではないか。
『刺青』(谷崎潤一郎)を推すつもりで選考会に出向いた。
刺青師の思惑を無駄なく美しく描いてゆく確信犯的な語り
口は、身体に対する苦痛自体に内包する肉感的な恐怖と愉
悦の区別のつかない境界を探しあてている。
16吾輩は名無しである:02/08/30 23:00
age
17吾輩は名無しである:02/08/30 23:06
>>15
あなた、なかなかうまいですね。
特徴よく掴んでる。
おもしろいので、今後に期待age
18吾輩は名無しである:02/08/30 23:35
浅田彰と笙野頼子ぎぼん。
19吾輩は名無しである:02/08/31 00:04
エイミーのも面白いよ。
20吾輩は名無しである:02/08/31 02:04
いいスレだね
21吾輩は名無しである:02/08/31 02:13
>>15
上手いね。面白かった。清水義範より上手いYO!
22浅田彰:02/08/31 07:20
僕達が現在生きている二十一世紀初頭という特異な(そし
て絶望的な)文学的状況を考えれば、今回候補に残った五
作品はいずれもある実力(それが本当に文学的なものであ
るかどうかは別として)を示しているが、新しい書き手に
出会ったという新鮮な驚きをまったく感じられなかったこ
とも告白しておくべきだろう。私としては、「罪と罰」と
「ドラえもん」が佳作クラスで、残りは論じるに足らない
と感じたので、ここではその二作品のみに触れる。「罪と
罰」は随所にちりばめられるアイテムがいかにも知的スノ
ビズムをひけらかしていて、恥ずかしいばかりかかえって
底の浅さを露呈している。文章のセンスは悪くないのだが、
プラスアルファの何かが足りない。「ドラえもん」も近未
来(それはディック的と言うよりリドリー・スコット的、
と言ったほうが的確かもしれない)における設定の様々な
ペダントリーを駆使しているが、こちらの方はそのいい加
減さの分だけ、まだ好感が持てる。その破れかぶれが野蛮
さにつながってくれるといいのだが。いずれにしても次回
作に期待しつつ、この文学賞からいつか世界を震感させる
ような普遍性と野蛮さを併せ持つ作品が誕生してくれるこ
とを心から望む。
23吾輩は名無しである:02/08/31 07:26
名スレの予感
24笙野頼子:02/08/31 09:09
「罪と罰」の前半、今更二人目を殺した程度で苦悩する主
人公を創造した作者の功績をただただ愉快がり、賞賛した
くなった。が、結局終末部、主人公の妄信をねじ伏せるの
が女性の自己犠牲という「オチ」にブチ切れ、老婆を殺す
のも何もかも別の論理に支配されてるんじゃないかと疑う
ようになり、数千枚の無駄に嘆息した。「刺青」は中年男
のかまとと贋作ぶりに呆然とするしかなかった。で、「坊
ちゃん」は、私とはテイストは異なるが社会的クレームを
面白い勧善懲悪のストーリーに仕立てていて腕力があり、
当選は確実と思った。しかし外見の美醜で「あだ名」をつ
ける言語感覚の幼さが妙に気になりもした。ま、怖い顔し
て本名叫ぶよりはずっと感じいいが。
 カッコつきのまま終えてしまうしかなかった私の「論
争」であるが、それでも純文学とサブカルの線引きは「森
娘」でもしといた筈だ。耳無し猫は私的には擁護してみた
くもあるが(今以上飼わせて私と猫達の破滅を狙ってるの
か)、やはり餌の大型魚類・飼い主の評論家と一緒に退場
してもらうしかないのだ。さようなら、お元気で。
25吾輩は名無しである:02/08/31 09:28
すごいね。浅田はもう少しキレがあると思うけど(それでも
特徴をよく捉えている)、他のはそっくりで感心したよ。
なんていうか、才能の無駄遣いという言葉がぴったりだw
26吾輩は名無しである:02/08/31 09:48
まじだまされた
27:02/08/31 11:12
>>24
さすがに独りで全部やるのはキツかったので、
笙野頼子 に登場してもらえて有難かったです。
こんな調子で他の作家にも登場求ム。

28村上龍:02/08/31 11:55
わたしはもう、新しく登場する書き手には過剰な期待を抱か
ないようにしている。今の日本には、自らの職業として
「小説を書く」という営為を選ぶその根拠が希薄である気が
するからだ。今回の候補作も、その全てが、わたしを驚かせ
るようなものではなかったという事を初めに言っておきたい。

夏目氏の「坊ちゃん」、ドストエフスキー氏の「罪と罰」は、
それぞれ依って立っている世界観が既に有効性を失っている。
牧歌的な田舎の学校教師が連ねるエピソードなど現代ではおと
ぎ話でしかないし、金の為に人を殺す事を選択する人間の苦悩
よりも、例えば肥大した産業社会の中で自らのアイデンティティ
を模索する女子高生のそれの方が、まだ今の読者のニーズに合致
したリアルを描き出せるのではないかと思う。

藤子氏の「ドラえもん」、スピルバーグ(キング)氏の「ジョ
ーズ」については、語る言葉をわたしは持っていない。

谷崎氏の「刺青」は、今回の候補作の中では唯一、受賞に値する
のではないかと思える作品だった。女の肌を彫る事で自分の存在
を確かめる主人公のそのモチベーションの在り方は、例えばAC
パルマで10番を付けている日本人選手のそれと同じように、
寂しさを抱えざるを得ない現代の男に対する強烈なアンチテーゼ
と成り得ている気がした。

コート・ダ・ジュール/ル・キャップ・エステルにて 村上龍
29吾輩は名無しである:02/08/31 12:36
>28
笑った
30吾輩は名無しである:02/08/31 17:11
「刺青」と「坊ちゃん」の評価が高いな。
31吾輩は名無しである:02/08/31 17:40
>>28
うまいなぁ、もうないの? もっと読みたい。
32工藤伸一 ◆j1HkWi6c :02/08/31 17:50
>>28
すごい。
33吾輩は名無しである:02/08/31 17:54
実は本人だったりしてw
34吾輩は名無しである:02/08/31 21:40
江藤淳と中上健次キボン
35吾輩は名無しである:02/08/31 21:57
みんなすごい。
高橋源一郎希望。
36高橋源一郎:02/09/01 00:18
 小説を、こんなにも多くの人たちが、少しでも、ほんの
少しだけでも気にかけてくれているのだと思うと、すごく
うれしい。けれども、いくつかの新人賞の選考委員を兼ね
て、それぞれの「新人作家」たちの「小説」を読んでみる
と、小説ってほんとに難しいんだな、と呟いてしまう。こ
の「難しさ」は、しかし、新人だけのものではない筈だ。
「ジョーズ」は、少年マンガの世界よりも甘い結果となっ
ている。世界との「違和」がここには感じられない。
「刺青」は、官能小説の紋切型を排して印象的な細部を構
築しているが、いまひとつのところで終わってしまった。
「坊ちゃん」の作者は口語になりきったりなりきれなかっ
たりで、残念ながら中途半端としか言いようがない。
「罪と罰」は、島崎藤村の「破戒」を「まねる」ことに見
事に成功している(ように見える)。明治の言葉を現代に
蘇らせた(ように見える)作者の力量は疑いえない。ただ、
ここに扱われている「神」は、同時多発テロ以降の世界で
は成立しない。
 候補作中、ぼくがもっとも愉しく読めたのは「ドラえも
ん」だった。繰り出される「道具」を、欲しい、と読者に
思わせることができれば(そして現にぼくは、欲しい、と
思った)この小説は成功しているのである。おそらく作者
はドナルド・バーセルミの作品を念頭においているのだろ
うが、ただ、バーセルミの描く労働者に、この小説の登場
人物たちは遠く及ばない。
37吾輩は名無しである:02/09/01 04:14
>>36
すごい、うまいね!(本人だったりして)

つぎは小林秀雄キボン。これできたらマジすごいと思う。
出版社からスカウトされてもおかしくない
38吾輩は名無しである:02/09/01 04:54
>>37
わはは、その通り! ゴースト・ライターとして、な。

どんなものでも注文通り、書いてみせます、ライター稼業。
キャッチコピーから腰巻惹句、商品説明、ゴシップ記事も、
酔わせて買わせる多様なPR、作家の文体パクるなぁ簡単、
任せておくれよ、万能無類、商売できます、何時でもOK。
そこらの作家の誰彼よりも「俺の方が巧い!」と自信満々。

ただひとつ、困った事がありマンネン。注文無いと、立ち往生。
与えられたテーマやモティーフ、それなら書ける幾らでも。

まっさらの原稿用紙前にして、自分の作品自由に書けと…。
それからや、まずは。


39吾輩は名無しである:02/09/01 05:06
>>36
つぎは、大江健三郎キボン。
40吾輩は名無しである:02/09/01 05:06
金井美恵子を注文してみようかな。思いっきり意地悪なかんじで。
41吾輩は名無しである:02/09/01 05:25
頼むよ小林やってくれ。
ついでに般若も頼む罠

>>36いやマジでこれできたらゴーストだろうがすごいよ。
クローン作家。
相当なゴーストとして稼げる。
フォータイムズチャンピオン、最強のゴーストに君もなれるぞ
42吾輩は名無しである:02/09/01 05:32
文体ありなら、三島由紀夫と堕罪ははずせんだろ? 注文しる!
43吾輩は名無しである:02/09/01 08:10
>>37-42
こらこら、せっかくの遊び場をつぶすな、いらんこと邪魔せんとき。
ほめ殺しなんざウヨに任せとけ、文学板には似合わんテだ罠w

>1 外野は気にせずマイペースで。好きに書けばいい罠。
44吾輩は名無しである:02/09/01 10:34
ここまできたら、まだ選評書いてない人をやってほしいね。
新潮新人賞の新選考委員町田康キボン
45町田康:02/09/01 11:52
そうあるように望んだ訳でも無いのである。複数の。肩書きを。
生意気にも掲げながら世を渡っていくようになってしまったのは、
小生が希望した所では無いのである。なんとなれば小生が唯一
自らの内なるホーリーな声を受けて、あ、これ名乗ろう、そうしよう、
はは、なんつって決めたのは「パンク歌手」たる肩書きそれのみであって、
「映画俳優」「詩人」「うどん屋」等々の肩書き群はこれ、
「小説家」というそれと共に、どうも小生の肌にはフィットしねえ。

つまるところ私は自分が立派な小説家だと考えて。いないのである。
文学を語るに足る立派な論客だと考えても。いないのである。かくある私が、
前途洋々たる新しい人達が一所懸命に綴り上げた小説の価値を断じるなど、
丸腰で池田屋へ討ち入りを果たすよりも更に無謀な試みであって、何ともやれんのであったが、
新潮社の才媛・B嬢が、どうしたって町田に審査員をやらせてぇんだあたしは、
と侠気溢るる説得を繰り返し繰り返し何度も繰り返しファクシミリによって送り届けて来たので、
最後にはその侠に折れる感じで、まあ、じゃあやります、なんて。

ええ、本題。

谷崎潤一郎氏「刺青」:心理描写が良い。刺青痛い。痛いのが伝わり良い。

夏目漱石氏「坊ちゃん」:筆力充分。文章精緻。モチーフ疑問。

藤子不二夫氏「ドラえもん」:最高。笑いと涙。人物の命名が良い。

ドストエフスキー「罪と罰」:暗い。大丈夫か。と。心配になる。ラスコーリニコフはお前だ。

スピルバーグ「ジョーズ」:怖い。サメ怖い。必要充分な起承転結。ワンパンチ不足。

最終的に、私は、藤子氏の「ドラえもん」を、今回の賞を受けるに値する作として推しました。
46吾輩は名無しである:02/09/01 17:55
本物が楽しみだ
47吾輩は名無しである:02/09/02 07:51
ここにカキコしてくれてたひと、もういなくなったん?
もっとつくってほしいわあ
48吾輩は名無しである:02/09/02 15:50
島田雅彦ってつくりやすそうだね。おながいしますAGE
49吾輩は名無しである:02/09/02 15:52
町田つまらん
50吾輩は名無しである:02/09/03 12:10
宇野浩二きぼーん
51吾輩は名無しである:02/09/03 13:31
そろそろ、新しい候補作いきますかね?
52吾輩は名無しである:02/09/03 13:33
>>51
大丈夫。ちゃんと都合よく出来てる。ほっとけ。
53星新一:02/09/04 21:26
今回の候補作は、例年以上に良いものが多く、
そこここで嬉しい悲鳴を聞いた。
ただ、未だに幼稚さが抜け切れていない作品が
あったのも、事実である。
「坊っちゃん」はその最たる例。
他人の悪口を書き連ねて小説が出来上がるとでも
思っているのだろうか。一部で強く推す声もあったが、
私は採らない。清は良かったけどね。4点。
「罪と罰」、長い。別に私がショート・ショート畑の
人間だから言っているのではないが、間が持たない部分が
多い。人物の描写力は備わっているのだから、切れ味を磨けば、
あるいは化けるかも。期待を込めて5点
ストレートな作品名は、時として読むものを選別してしまう。
心の底から、医者を嫌っている者は、病院を題材とした
作品を読みたいとは思わない。というわけで、作品名と内容が
狭い視野で描かれた「刺青」には、高い点はあげれない。これも同じく5点。
「ジョーズ」、ありがちな構成、おきまりな最後だが、
良く出来た作品。臨場感もあり、題材も良い。完成度が高いから、
何も言うことはないでしょう。7点。
「ドラえもん」、上手い。私も似たような作品はいくつか作ってきたが、
はっきり言って脱帽したよ。猫型ロボットとはね。
これが狸型だったら面白くもなんともない。
内容の根幹をなす、あらゆる「便利道具」、誰もが欲しいと思うし、
その欲求から派生する小説はこれまでにもあったことはあったが、
本作ほどに練られた作品を私は知らない。降参だ。
今後の文学界を担うことを期待し、
私の中では最高の9点をつけ、本作を強く推す。
54吾輩は名無しである:02/09/07 10:03
こんな良スレ上げずにいられるか!
55吾輩は名無しである:02/09/07 10:27
>53星新一にしては、やや小難しい選評になっておりますが…。
「罪と罰」のところはワロタね。
56吾輩は名無しである:02/09/07 10:46
阿刀田高の登場きぼんぬ
57吾輩は名無しである:02/09/07 11:46
で、けっきょく多数決でドラえもんが、十年に一度の逸材になってしまうのか。
なんかいまの純文学界の傾向としてはあってるけど……
58工藤伸一 ◆j1HkWi6c :02/09/09 06:06
いやしかし、ここはなんともはやすごいというべきかとにかく面白い。
この方向性で何らかの出版物として刊行されたら僕は絶対に読むし買いたい。
ちなみにこれの作品バージョンなんてのもできたりするんでしょうか?
勝手に新進気鋭作家の次回作を推測して書きあげたり、文豪の未発表作品を
でっちあげたりして世間を困らせてくれたら愉快痛快このうえありませぬ。
59吾輩は名無しである:02/09/09 07:45
新聞発表まだだけどコスモスの田宮朋子さん角川短歌賞だってさ
ホットニュースに出てた

http://www5d.biglobe.ne.jp/~COSMOS17/page008.html


60吉行淳之介:02/09/09 12:56
随分昔の話になるのだが、私は電話というものが嫌いであった。
あの無機質さ、不確実性、何より出るのもかけるのも億劫であり、
一般的に電話よりも骨の折れる作業とされる手紙のほうが何倍も楽に感じられた。
そして、小説とは正にそのようなものであると私は常々考えている。
男と女の関係も似たようなものであろう。
そんな私の評が、果たして現代文学を端的に言い表すことができるか甚だ疑問は残るが、
やれと言われたものはしようがない。
まずは「ドラえもん」なのだが、友人の山藤章二に言わせると「筆力充分」らしい。
だが私は、どうしてもこの作品が良いとは思えない。登場人物「のび太」と「しずか」の
男女関係を更に濃密に描けば、あるいは文学たりえた気がする。
逆に、あまりにも緻密に書かれすぎている為に読者の探究心を殺いでいたのが「罪と罰」。
陰部を曝け出した女性に想像力をかきたてられないのと同じである。
「ジョーズ」は大衆娯楽の頂を見た作品だと思うのだが、些か粗末である。
何度読み返しても、底の深さを伺い知ることができなかった。
「刺青」に描かれた性描写に文学の根底があると私は思ったのだが、一部の選評者から
「時代性が欠如している」という意見が出た。確かに現代を念頭に置いた場合、
あまり良い按配とは言い難いか。
そのような訳で、筆力、構成力、人物描写に於いて及第点以上の「坊っちゃん」を推す。
極めて上手に書かれたとは言えないが、それが現在の文学の在り様と限界である。
61吾輩は名無しである:02/09/09 16:09
>>60
吉行淳之介の「選評」は読んだ事ないが、
前ふりといい、男女関係へのよくわからんこだわりといい、わろたよ。
星新一、吉行と、これ書いてる人はけっこうオールド・ファンなのかな?
62吾輩は名無しである:02/09/09 16:11
>>59
禿しくスレ違い。馬鹿女が、消えれw

>>60
元気のなさが似てる・・
63吾輩は名無しである:02/09/09 16:30
>>62
たしかに>>59は完全に勘違いしているけれど
ココを現実とリンクさせて置くのも面白いと思うよ。
64見沢知廉:02/09/09 17:31
奇しくも私の選評が9月11日を前後して発表されるとの報を受けた。
悲劇が繰り返されぬことを祈りつつ、本題に入りたい。

【坊っちゃん】
時代を問わず、若者が抱く「敵対心」「自己顕示」が主人公の心象として良く描かれている。
スパイ粛清事件で逮捕された当時の私と重なる点も多く、改めて当時を思い浮かべてしまった。
惜しむらくは、作品に「変革」の概念が抜けているところか。
次作で、常闇を破る<閃光と全的な自由!>が放埓に四散することを祈る。
【ドラえもん】
現代文学の主流になりつつある作風、というのが率直な感想。
アリバイ的でないところは良いのだが、見方によっては感応精神病の類いとして
片付けられる恐れもある。つまり、正常に異常が交わり、
結果全てが異常に染まるということだ。
破綻した箇所が多く見受けられるので、今後は推敲に入念な時間を。
【刺青】【罪と罰】
神々しくも若々しいこの2作を並べ立てて評するなど正気の沙汰ではないのだろうが、
かつてその人生の殆どを投獄に捧げた永遠の革命者ブランキが書き上げた『天体の永遠』に
遠く及ばないうちは、「ペンのテロル」は成功しない。
そして本2作が完成を迎えるには「テロル」の成功が前提となる。
それだけ重要な役割を担っていると考えてもらって構わない。今回は力量不足だった。
【ジョーズ】
私が成田完成塔事件などの実力ゲリラ闘争を経験た結果、歴史が動いたあの<非日常性!>
本作は、その頃の興奮を確実に蘇らせてくれた。
人食い鮫に私は「特攻玉砕」を見た。未だ心という火薬庫への点火を夢見る私を見た。
そして未来文学、果ては乱世に鳴り響く「テロル」という鐘を確かに聞いた。
救世主たる作者に、まずは祝福の言葉を贈りたい。
65吾輩は名無しである:02/09/09 21:47
>>63
いいわけすなっ! 面白くない!

>>64
見沢より整った文章だわなw
できれば次は、古井由吉キボンヌ、ちとむずいか・・
66吾輩は名無しである:02/09/09 22:54
>>53
星新一、イイ。
67丸山健二:02/09/10 00:43
「ドラえもん」溺れてもいないのに溺れたふりをして、
荒唐無稽なロボットに泣きつく真似を繰り返すのは死者
以下である。女の欠点をすべて併せ持っているような、
キテレツな道具に頼るような、愚にもつかない人間が
嬉々として綴られている。大人の男が書く代物では断じ
てない。選考委員でなければ破り捨てていた。
「罪と罰」娼婦なんぞに泣いて懺悔する青年の野望など、
表通りを歩むことに失敗した逆恨みによる反動にすぎな
い。自立してないインテリの、青臭い独白が延々と続く、
あまりにも軟弱な作品だった。
「刺青」耽美主義に走りすぎているのが致命的な欠点
だった。所詮チンピラの酔狂である。こんなものに淫する
のは似非生者だ。庭造りのほうがよほど官能的である。
ぐずぐずと息の長い文体も鼻についた。
「ジョーズ」メルヴィルの「白鯨」がもつ雄々しくて
荘重な調子は望むべくもないとしても、改造ジープで
疾走する程度の昂揚が欲しかった。
「坊ちゃん」濃厚なペシミズムに彩られる主人公の激情は、
暴力的な狂気を孕んでいて、作者の攻撃的で破壊的な厭世観
もまた、気持ち良く私の心を吹き抜けていった。唯一、受賞
に値する作品である。
なお、今回で選考委員を降りることにした。
68吾輩は名無しである:02/09/10 09:05
>>2 ・石原慎太郎
>>6 ・山田詠美
>>15・福田和也
>>22・浅田彰
>>24・笙野頼子
>>28・村上龍
>>36・高橋源一郎
>>45・町田康
>>53・星新一
>>60・吉行淳之介
>>64・見沢知廉
>>67・丸山健二
69吾輩は名無しである:02/09/10 09:19
>1
笙野頼子もよかったよ。おもしろい。
701:02/09/10 12:42
なんか、みんなうまいなあ。
ちなみに笙野頼子は私のカキコではないんで、
一応「笙野頼子」さんの名誉のために…。
71藤沢周:02/09/10 13:23
当選作・谷崎潤一郎の「刺青」、エロスの醸出に無駄がなく、頽廃のにおいを
孕ませ、糜爛な欲望を惹起させる、ドルチェなエクスターズに唸った。フェティ
シズムを言語として悦楽に還元した手腕は白眉だが、既存の作品を朗々と
なぞる通俗性を洗い直してから書くというのもありだと思う。どこかで既知を
抛る蛮勇が欲しい。選考委員の支持を集めたが、私は押せなかった。私の小品
の類似作だから、反対した訳ではないことを付言しておきたい。
藤子不二夫「ドラえもん」は個人的に惹かれた。少年時代の空気のにおいや、
風景の、ほんのわずかな色合いなどが深層から噴出してきて、楽しめたが、
やはり、エンターテインメントとしての面白さであろう。ただし、読み物として
は立派に成立している。文学として昇華させる為には、のび太家に近親相姦、
しずかちゃんの少女売春などを導入し、もう一歩も二歩も、踏み込むべきだった。
夏目漱石「坊ちゃん」は、綻びの少ない端正な完成品なのだが、読後の印象が
もうひとつ弱い。人生の無意味さを承知の上で、ただここにあることを燃焼しきる
切迫さが足りない。それには、世界を微分し、諸々のエレメントをどれだけ掬い
上げられるかにかかっている。イメージのノイズが頭の中ですだいているのを絶妙
なタイミングで導き、言葉にしていく冴えが必要だ。衒学趣味の嫌いが若干ある
が、削がれた文体にこそ、デカダンスが宿ると思う。
スティーブン・キング「ジョーズ」は、候補作中、最も面白く読めた作品で、極限
状況の燻り、鈍い唸りが、狂気となって噴出するイメージの連絡に呻吟した。登場
人物の息の匂いがリアルを表出し、沸騰と静謐が擾乱しながら、ピカレスクな閃光
を放っている。新潟の内野という漁師町で番長だった私のレセプターに、深甚な実
相が、頭の中を断ち切られるような放心と興奮を伴って迫ってきた。ジョーズはな
んでジョーズなんだろう…。
72藤沢周:02/09/10 13:23
ドフトエフスキー「罪と罰」、ライプニッツの至言
「神は細部に宿る」が、随所に顕現し、人間の実存に対する重要なファクターを
たえずアウトプットしていく術を作者は身につけている。ただ、しっかりとした
筆致ではあるが、どうも文語体が混交した翻訳調の文体に、引っ掛かりを感じた。
特に会話文が上滑りしている。重厚な世界を構築する力量を、いかに書くかに
傾けるのもありだと思う。
73吾輩は名無しである:02/09/10 20:04
>>71>>72
ついに藤沢周登場!
ってか上手いよ。マジで。
74吾輩は名無しである:02/09/10 20:36
>私の小品
の類似作だから、反対した訳ではないことを付言しておきたい。

これ書いた人、なかなか意地悪だねえ(w
全体に藤沢周らしいこけおどし感が出ていて、
楽しませてもらーたよ。
75吾輩は名無しである:02/09/11 21:46
我こそはと思う文学版住民よ!
辛辣な真似事と本人以上の言葉で以って書き込まれたし!!!
稀代の良スレage
76吾輩は名無しである:02/09/11 22:12
あんたらすごい。実にすごい。
77吾輩は名無しである:02/09/12 03:48
>のび太家に近親相姦、
>しずかちゃんの少女売春などを導入し、もう一歩も二歩も、踏み込むべきだった。

かなりワラタ
78吾輩は名無しである:02/09/12 14:54
あげ。おまーらこれ読め。
79 :02/09/13 19:49
 
80吾輩は名無しである:02/09/13 19:57
>>78
うぜーよ、つまんねーし
81 :02/09/13 20:29
>>79確かにその意見には一理ある。
選者が押し並べて「罪と罰」のもう一人の主人公、スヴィドリガイロフを、
無視しているという79の言い分には同意する。

しかし多忙な選者達が、締め切り前に斜め読みした書評が表面的かつ類型化された
ものになりがちなのは、ある意味、致し方ない事なのではないだろうか。
気持は良〜く分かるが、やはり悔しかったら、79みずから選評を書くのが筋かと思う。
82吾輩は名無しである:02/09/13 21:01
終わったね、このスレ

結構楽しく読んでたんだけどなぁ……
83 :02/09/13 21:47
>>82愛読してたんなら、そう簡単に終わらせるなよ(w
84吾輩は名無しである:02/09/16 03:44
あふぇ
85吾輩は名無しである:02/09/16 23:30
良スレ、あげ。
86古井由吉:02/09/17 02:10
「ドラえもん」を取りあげる。この作品を私は受賞可能のものとしてとして
推した。しかし、瑕に見えるところの多い作品ではある。はたして、支持は
多くなかった。
 登場人物たちに成長が見られないとの意見があった。また、エピソードに
繰り返しが多いとも。たしかに、主人公の少年、しまいまで弱虫のままである。
相棒のロボットの方の、鼠にまつわる心の傷も、克服されずじまいである。
普通ならこのあたり、作者の腕の揮いどころであるはずだ。近代小説に
慣れた読者は、いささか困惑させられることだろう。
 しかし、人間が本質のところでそう簡単に変わるものかという書き手の
挑発は、たしかに聞き取れるのだ。変わることのない登場人物たちが
決められた台詞決められた役割を延々と繰り返してみせる、その反復の
果てに一種の荒涼を露呈させる、些些たる日常の繰り返しが日常のまま
生の実相を剥き出しにする、そのような方向へ、作者の目論見はあったかと
思われる。
 難しい試みである。十全に成功をおさめているとは言いがたい。
若手らしからぬ達者な語り口は、この際むしろ障害となったようだ。
もうひとつ粘るべきところであっさりと放り投げる、それでいて逃げの印象を
読者には抱かせない。なまじ上手いだけに厄介なところである。粘りの無さ
というのは、今の文学の、ひいては世の中全体の傾向ではあるのだが。
 しかし、とにかく、やってしまった。力まかせながら、小説としてとりあえず
片をつけた。明朗な語り口の底に、低い呟きが流れている。その呟きに、
私は耳を傾ける者だ。
87吾輩は名無しである:02/09/17 08:16
由吉キターーーーーー!!!!!!!!
88吾輩は名無しである:02/09/22 02:00
sge
89吾輩は名無しである:02/09/22 03:06
第2回候補作

大宰治「女生徒」
綿谷りさ「インストール」
夢野久作「ドグラマグラ」
ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」
赤塚不二夫「天才バカボン」
9089:02/09/22 03:12
1さんお願いします!
91吾輩は名無しである:02/09/22 03:24
>89
つまらん
92三浦雅士:02/09/22 10:54

太宰と綿谷を残す時点で下読み及び編集委員の技量が知れる。
白熱した議論を展開できる作品は吐いて捨てる程にある筈だ。
これも主体なき現在の弊害であろうか。
70年代のフェミニズムが幾多の波を経てラディカル・フェミニズムに
変換し、同時にパラダイムが変わった経緯を誤った形で理解されては困る。

食指が動く候補作の出現を夢見つつ、
私は今回の選考を辞退させて頂く。
93吾輩は名無しである:02/09/22 16:13
>>92三浦さん、これお願いします。今、タトルエージェンシーから廻ってきた
ばかりでレジュメを読んだだけなんですが、仮題「エイズで死ぬ人、生きる人」
著者モーリス・ベジャール、サブタイは「ジョルジュ・ドンは負け組だった」
です。なんでも単なる舞踏評論ではなく、グローバル経済にも触れられている
ようです。下訳に言わせますと多少フランス語にベルギー訛りが強いそうです。
早速、原稿送らせて頂きますので、宜しくどうぞ。
なお版元はブリュッセルのガリマール社です。
9482:02/09/22 21:02
やはりこのスレは終わったわけで…
ネタに振り回されるだろうと思ったわけで…
95吾輩は名無しである:02/09/22 22:00
>>94だからネタは無視して・・・
まぁ、そう神経質にならないで・・・
96吾輩は名無しである:02/10/17 18:53
age
97吾輩は名無しである:02/10/21 09:52
良スレだったんだけどなー、誰か次のお題でも出さない?
98吾輩は名無しである:02/10/21 12:11
第3回 候補作

川端康成「伊豆の踊り子」
村上春樹「ノルウェイの森」
安部公房「箱男」
カミュ「異邦人」
鳥山明「ドラゴンボール」
99吾輩は名無しである:02/10/21 12:37
映画をひとつ入れて欲しい。
100吾輩は名無しである:02/10/21 12:42
キューブリック「2001年宇宙の旅」
101金井美恵子:02/10/24 15:05
書くこととはなにか、ということを模索しつつ私は小説家になったような
気がするのだけれど、そのような個人的感慨は別としても、「小説家」になると
いうことは、書くことや想うことというような凡庸な言葉を《 》に括ってしまう
ような刺激的な体験でなければならないとも思う。
そのような意味で、私には受賞作に推薦すべき作品が見当たらなかった。川端康成
の『伊豆の踊り子』は、単に想像力に欠けている。女性が描けない作家には、
小説など書く資格などないのではないだろうか。村上春樹『ノルウェイの森』は
タイトルからしていやらしく、それだけで作者のつむぎだそうとする《物語》が
見えようというもの。安部公房『箱男』、唯一推すことができる水準に達して
いると思ったけれど、残念なことは《アレゴリー》というものに頼りすぎて、
映画的なメロ・ドラマ的想像力に欠けているということで、それならダグラス・
サークの映画の数本でも観ればさらに完成度の高い作品が書けるかもしれないと、
とりあえずつぶやいておくことにしよう。
カミュ『異邦人』は、安部の作品に次いで候補作に近いと感じられもしたものの、
残念ながら、ヴィスコンティの撮った『異邦人』のほうが完成度が高いと思われた。
鳥山明「ドラゴンボール」は論外。高橋源一郎じゃないんだから、こんなのが文学
だと思われては《作家》はたまったものではない。キューブリック「2001年宇宙の
旅」は、冒頭のシーンですでに睡魔に襲われた。全体として、もっと水準の高いもの
がほしいとも思うのだけれど、残念なことにいまでは《ヌーヴォー・ロマン》という
言葉さえが死語となるような、文学不在の世の中だとも言うし、それなのに、出版物
の刊行部数自体は私がデヴュウしたころの何倍にもなっているらしく、そんなことを
聞いて、文学というものはほんとうにいまでも存在しているのかと、本当に疑わしく
なってしまう。
102吾輩は名無しである:02/10/24 19:16
いよいよスレ復活か……?
103吾輩は名無しである:02/10/26 01:43
>>101
>私がデヴュウ

わざわざデ「ヴ」ュウとするあたり、101さんは芸が細かく、意地が悪い。
この意地悪さは金井につうずるものがあるかも。
104吾輩は名無しである:02/10/26 06:46
>>101
「ほんとう」にが、「本当に」になってたりするのに笑った。
金井ってこういうのあるよね。
手書きの作家にはよくある失敗。
105吾輩は名無しである:02/10/26 11:53
しかし鳥山明の波及効果もまた無視できないものであり
若い書き手たちの根底に多大なる影響を与えたものと考えられる。
テーマは探求であり、冒険であり、出自とアイデンティティの喪失、
そして編集者のわがままと作者の弱気、そして恐るべき惰性であるが、
「惰性」に関しては読者側もまた望んでいたということを忘れてはならない。
連載が終わったとき、何人の若者が空しさにから胸に穴を開け、
懐かしむような甘美な涙を浮かべたことか!
106浅田彰:02/10/28 14:36
端的に言って、私たちはコジェーブが「歴史の終わり」において
述べたような日本的スノビズムの時代に生きている。にもかかわらず、
応募作の多くがコジェーブが予言したスノビズムの域にも達していない
ことに、私は苛立ちを隠すことができないことを告白しておこう。
受賞作として私はカミュ『異邦人』を推したが、選考委員の中で意見が
分かれたのも事実である。しかし、この中篇に最も好感を持った。
全編を支配する不条理性(アブシュルディテ)、これがサルトル的な実存への
安易なアンチ・テーゼであることは誰しもが認めうるほど明白である。しかし、
それがアルジェルアの眩しい陽光と結合したとき、この小説はむしろジュネ的な
「喜ばしい知恵」(ゲイ・サヴォワール)の高みに達するのだ。
村上春樹『ノルウェイの森』は、次点として推薦するにはあまりに見えすぎた
センティメンタリティーに彩られており、神経症の女性(しかも彼女は性的不能
に脅かされている)を登場させて読者の涙を誘おうという戦略があまりに見え透いて
いる。それ以外の作品については、むしろ小説以前と言うべきである。安部公房
『箱男』に至っては、阿部和重でも読み直して時代精神(ツァイト・ガイスト)と
いうものを学びなおすべきだろう。候補作には全体として低調な印象をもったが、
今後の蛮勇に期待するばかりである。
107浅田彰:02/10/28 14:57
アブシュルディテは「アプシュルディテ」、アルジェルアは「アルジェリア」
の間違いに違いない。
108浅田彰:02/10/28 15:00
たまには誤植ぐらいするんだよ!
109吾輩は名無しである:02/10/29 00:17
age
110吾輩は名無しである:02/10/29 00:20
>>108
うん、そのキレ方が浅田らしくてよい。
次、古井由吉に挑戦してみっか?
111吾輩は名無しである:02/10/29 00:21
ガイシュツか?
112吾輩は名無しである:02/10/29 00:24
>>111

第3回 候補作

川端康成「伊豆の踊り子」
村上春樹「ノルウェイの森」
安部公房「箱男」
カミュ「異邦人」
鳥山明「ドラゴンボール」
キューブリック「2001年宇宙の旅」

で進行しているみたいなので、再登場も。
113柄谷行人:02/10/29 08:56
ニーチェはどこかで「未来の哲学は爆発する哄笑の中に始まる」と言っている。
私がその言葉を読んだのはもう数十年も昔のことだが、こうした「未来の哲学」
を私は鳥山明氏の『ドラゴンボール』の中に感じることができた。この作品の構成
は、ニーチェ的というよりは、むしろヘーゲル的弁証法に近い。そこでは主人公で
ある悟空の、次々と現れる敵との戦いが、主人公の内面を漸進的に成長させていく。
それはある種の「教養小説」と言ってもいい。しかし、そのような主観性が絶対的に
揚棄された結果として、自己という絶対的「他者」が現れるのだ。鳥山氏の作品の
批評意識は、そのような逆説の中にある。そして、それこそが勝者たる悟空の
「哄笑」に隠された「未来の哲学」なのである。
この作品以外に、受賞作のレベルに達しているものはなかった。川端康成『伊豆の
踊り子』、村上春樹『ノルウェイの森』に読みうるのはせいぜい「俗情との結託」
であり、異なった時代状況を描きながらも、これらの作者は同じ穴の狢でしかない。安部公房『箱男』は、『群像』にではなく『前衛』にでも応募されていれば、
少しは評価されたかもしれない、という程度のものである。キューブリック
『2001年宇宙の旅』には、「この戦争に勝者はない」という感想しか持たなかった。
その理念を実現すべく私はNAMを始めたのだ。この作者に未来はない。これは予言で
はない。
114吾輩は名無しである:02/10/30 11:32
とりあえずage
115星新一:02/11/01 04:50
電話が鳴った。
「予定していた選評者の都合がつかなくなったので、今回もお願いします」
聞き覚えのある編集人の声に、私は間髪入れずに了解の返事をした。
そんなわけで今回も、選者の一員として、出来る限りの評を、つけたい。

まず「異邦人」だが、はっきり言って、自己満足の粋を、脱していない。
神など存在しないという論点に、ある種の甘えが、垣間見える。4点。
「伊豆の踊り子」、作者の感性に光る点はあるものの、抒情的作風に過ぎた
気も、する。これも同じく4点。
「箱男」は奇をてらった作風という以外に、評のしようがない。
第一、読んでいてつまらないんだよね。4点。
「ノルウェイの森」、常と異常が複雑に絡み合っている。時折立ち止まり、
現在どちら側にいるのか、幾度となく冷静に読み返してみた。結果、作者の
精神に問題があるという結論に、達した。それならそれで、もっと壊れた
作品に仕上げても、良かったのに。5点。
最初は「ドラゴンボール」を推そうと思ったのだが、
とある選者から、破綻箇所があまりにも多すぎるという指摘を受けて、
思い留まった。何故、瞬時に髪の毛が逆立ち、色が変わるのか? この辺りの
疑問点は、柳田理科雄の論を待たないと、言及できない。5点。
そのようなわけで、私は「2001年宇宙の旅」を推す。もはや未来ではない
時代背景ではあるが、広がりという点に於いて、他の候補作より一歩抜きん出ていた。
だが点数は辛く、6点である。
116吾輩は名無しである:02/11/01 22:56
>>113
勝者たる悟空の「哄笑」かい(笑)
117吾輩は名無しである:02/11/02 12:53
柄谷さん、NAMのことほっといて、そんなこと書いてる場合じゃないでしょ!
118吾輩は名無しである:02/11/03 13:23
>>103
正解はデビューだよな〜
119吾輩は名無しである:02/11/06 13:15
うーん、このスレもやっぱり終わりみたいね。
120吾輩は名無しである:02/11/06 13:24
ジョイムス・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』
ジャン=リュック・ゴダール『映画史』
リヒャルト・ワーグナー『ニーベルングの指輪』
手塚治虫『火の鳥』(←?)
121吾輩は名無しである:02/11/07 02:05
>>120
そんな大作ばっかり、新人賞の候補になんないよ。選評は浅田にやらしときな。
122阿刀田高:02/11/13 08:05
>>120 
■ジョイムス・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』
小説は商品であるからにはやはり題名にまで気を配る必要がある。
内容に関してはアイディア満載で素晴らしいものなのだから、込み入った内容を
匂わせる難解な題名をつけるべきではなかったかと思うが、全体としては好きな
作品である。ただし悪ふざけとも取れるほどの駄洒落の如き箇所に至っては、月
並みとの評価をせざるを得ないため、とりあえず9.0点とした。もしかすると9.5
点でもいいかもしれないが、最初なのでこのくらいに留めておいた。ちなみに私
は10点はよほどの事がない限りつけない予定なので、9.5点が実質上の最高点と
考えていただきたい。
■ジャン=リュック・ゴダール『映画史』
私は国会図書館の司書をしていたと言う事もあって、こういった資料的価値の高い
作品にはすこぶる弱い。文化人からの評価も高いゴダールならでは機知に満ちた映
画史の紐解き方に感銘を受けた。9.5点。
■手塚治虫『火の鳥』
この作者のストーリーテラーとしての技量は並大抵のものではない。あらゆる時代背景
を舞台装置とした上で「命」の問題に切迫する今作の出来には感心した。しかし残念な
がら、作者は今作の最終章である『現代篇』を完成させる前に亡くなってしまったとの
事で、それぞれの作品は完成して入るものの、連作としては未完になってしまっている。
このままの状態で評価するのは厳しいものがあるが、9.5点とする。
■リヒャルト・ワーグナー『ニーベルングの指輪』
時間がなくて読んでいないが、題名のイメージが良いので9.5点とする。

今回はいつにもましてレベルが高かった。甲乙付けがたい出来に辟易してしまった程である
が、実験的精神を買って、ジョイス氏を今回の1席として選んでみる事にした。
全員が全員、プロとして大いに活躍できる資質を持ってると思うので、頑張っていただきたい。
123:02/11/13 10:16
うまいなぁ…。思わず笑ってしまったよ。
124吾輩は名無しである:02/11/13 18:57
>>122
をい、工藤よ、9.5が実質上の最高得点と言っておきながら、
4つのうち3つを9.5にしやがって!
しかも9.0のFWを一席とは何事だ!
125浅田彰:02/11/15 16:34
私たちが生きている時代は21世紀の初頭であって、決して19世紀末でも20世紀
初頭でもない。そして、19世紀末が鈍重かつ「大作」の時代であったとすれば、
21世紀に生き残りうる作品は、決してそれと同じようなものであってはならない
だろう。
そうした観点から、特に優秀と思われる二作についてコメントする。
やはり私はジェイムス・ジョイス『フェネガンズ・ウエイク』を当選作に選ば
ざるを得ない。確かにこの作品には、20世紀がまだ19世紀末の文化を残して
いた「鈍重」な言語遊戯と異種混交的な新言語への指向が否定できないほど残存
している。しかし、そのような難点をも超越するようなある種の分裂症的文体
―それは、ラカンがそれに依拠して自らの文体を構築し、ドゥルーズがラカンに
反逆しつつも惜しみない賛辞を送った、分裂症的なある種のリミットに達している。私は、敢えて大作主義を反時代的と感じつつも、こうしたスキゾフレニックな
「何か」に期待して、この作品を当選作とした。

126浅田彰:02/11/15 16:36
ジャン=リュック・ゴダール『映画史』、恐らく多くの読者は私がこの作品を
当選作に選ぶと期待するだろうが、残念ながらそのような期待に応えることは
できない。「徴は至る所に」という章題を冠しつつも同時に「映画だけが」と
つぶやかざるをえないこの作品の「(大文字の)映画」に対する信頼。私に
とって映画とは20世紀で「終わった」メディアであり、その終わりを予感し
つつも敢えて「映画だけが」と豪語するこの作者の姿勢に、私は21世紀を
生き残りうる予感を感じ得ないのだ。映画史を縦断する、ヴィデオによる
映像の微分的サンプリングは極めて洗練されており、むしろ『フェネガンズ・
ウエイク』の実験を超える予感を抱かせるが、残念ながら私は「映画」と
いうメディアに20世紀的限界を感じつつ、この作品を選から漏らさざるを
得ない。
リヒャルト・ワーグナー『指輪』は、残念ながら神話の体系化という19世紀
的プロジェクトの域を逸脱していない。これでは坂本龍一のオペラ『Life』
(私はこの作品の企画に参加しているので、それを過度に褒めることはつつ
しむが)にその時代感覚において遥かに及ばないだろう。手塚治『火の鳥』
も同様に、神話的なものの物語化への誘惑から逃れ得ていない。
今回の応募作は、いずれも平均的水準は越えていたものの、むしろ21世紀的
な芸術への新たな実験を今後の作品に期待したい。
127吾輩は名無しである:02/11/16 01:57
>>124
あらあら、でも阿刀田らしい、いい加減さでもある。
128工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :02/11/16 05:05
■ジョイムス・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』
あんたは一体、何がしたいわけ? 何を言いたいのか、全然わけがわかりません。
造語じゃないと自分のセンスを表現できないなんて、そんなの言葉をバカにして
いるとしか思えないよ。これを読めないのは決してあたしがおバカさんだから
じゃありません。この作者の頭がいかれているです。
■ジャン=リュック・ゴダール『映画史』
はいはいはい、よくもまあ調べ上げたモンですね。よかったでちゅね〜。って
褒められたいのかな? あんた監督なんだからさ、下手な功名心なんか持たずに
映画そのもので勝負してりゃいいんじゃん? とっくに映画で成功してんだから
さ、わざわざ評論家の仕事までとらなくたっていいじゃないのよ。あたしだって
こうして偉そうに選考委員やったりしているけどさ、内心、気持ちのいいもんじ
ゃないのよ。新人の作品に難癖つけてるよりは自分の新作のために頭を使うほう
がよっぽどスウィートな時間だと思うわけ。
■手塚治虫『火の鳥』
これ、いいよね。あたしはこういうの、好き。でもなあ。ちょっと話が壮大すぎ
てついていけないところがあるかもしんないね。もっとさ、こじんまりとした物
語とかでも、こういうこと表現できるんじゃないのかな? でも面白かったから、
まあまあ及第点ってところかな。作者に一言だけ忠告しておくとしたら、もっと
恋愛したほうがいいんじゃないって事。オタクっぽい雰囲気がただよってるから。
■リヒャルト・ワーグナー『ニーベルングの指輪』
うわ〜アルベリヒ、キモすぎて笑える。でもどことなくブラザーのクールな感じ
もあるような気がして、あたし的にはセクシーだったりもするんだよね。だけど
これ、神話をモティーフにする必要あったのかな? なんかそれって古い時代の
知識に長けてるのを自慢しているようでヤ〜な感じじゃない? 話自体はよくで
きてるんだからさ、できれば現代を舞台にしてリアルに書いてほしかったと思う。
でも台詞まわしとか綺麗で、あたしはこの作品、一番好きかも。頑張ってね〜。
129山田詠美:02/11/16 05:07
■ジョイムス・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』
あんたは一体、何がしたいわけ? 何を言いたいのか、全然わけがわかりません。
造語じゃないと自分のセンスを表現できないなんて、そんなの言葉をバカにして
いるとしか思えないよ。これを読めないのは決してあたしがおバカさんだから
じゃありません。この作者の頭がいかれているです。
■ジャン=リュック・ゴダール『映画史』
はいはいはい、よくもまあ調べ上げたモンですね。よかったでちゅね〜。って
褒められたいのかな? あんた監督なんだからさ、下手な功名心なんか持たずに
映画そのもので勝負してりゃいいんじゃん? とっくに映画で成功してんだから
さ、わざわざ評論家の仕事までとらなくたっていいじゃないのよ。あたしだって
こうして偉そうに選考委員やったりしているけどさ、内心、気持ちのいいもんじ
ゃないのよ。新人の作品に難癖つけてるよりは自分の新作のために頭を使うほう
がよっぽどスウィートな時間だと思うわけ。
■手塚治虫『火の鳥』
これ、いいよね。あたしはこういうの、好き。でもなあ。ちょっと話が壮大すぎ
てついていけないところがあるかもしんないね。もっとさ、こじんまりとした物
語とかでも、こういうこと表現できるんじゃないのかな? でも面白かったから、
まあまあ及第点ってところかな。作者に一言だけ忠告しておくとしたら、もっと
恋愛したほうがいいんじゃないって事。オタクっぽい雰囲気がただよってるから。
■リヒャルト・ワーグナー『ニーベルングの指輪』
うわ〜アルベリヒ、キモすぎて笑える。でもどことなくブラザーのクールな感じ
もあるような気がして、あたし的にはセクシーだったりもするんだよね。だけど
これ、神話をモティーフにする必要あったのかな? なんかそれって古い時代の
知識に長けてるのを自慢しているようでヤ〜な感じじゃない? 話自体はよくで
きてるんだからさ、できれば現代を舞台にしてリアルに書いてほしかったと思う。
でも台詞まわしとか綺麗で、あたしはこの作品、一番好きかも。期待してるから
これからも頑張って書いてみてね〜。
130吾輩は名無しである:02/11/16 05:11
駆動、名前くらい確認してから書き込んでくれや(w
131吾輩は名無しである:02/11/16 19:47
一瞬、駆動さんが早くも「批評家」として登場しているのかとオモテしまいました。
129は、まあまあの出来では。
132吾輩は名無しである:02/11/20 13:32
保全age
133吾輩は名無しである:02/11/20 14:12
浅田さん、けっこううまいんじゃない?
134吾輩は名無しである:02/11/20 14:49
工藤は下手です。
あからさまに狙いすぎ。あざとい。
135:02/11/20 20:43
>>133ありがとう。
浮世の冷たさを感じるにつけ、貴方の暖かい言葉が身に沁みます。
ちなみに工藤以外の評はみんな私、美香が書きました。
もうバレちゃってるんだからいいわよね。
「こんにちは村上龍です」スレの龍、リュウ、Ryuも私。
スレストされちゃってるけど面白いから読んでみて。
我ながらウマイと思うわ。
金沢じゃないけど石川県です。群像に応募したから読んでね。
一次は何度も通過済みですから。

こんにちわ村上龍です
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1021742068/l50

それにしても文学板の人達って心が狭い。
才能のある者が色んなキャラ使って文体実験するのは当たり前のこと。
それを半年も楽しんでおいて、イキナリ掌返しなんて何様のつもりだろう。
才能に嫉妬するのは醜いと思う。特にアンチ・ランディ達。
でも私は負けない。貴方のようなファンが大勢いてくれるから。

136吾輩は名無しである:02/11/20 20:49
寝か満久町
137吾輩は名無しである:02/11/20 21:57
駆動うまいよ。がんがれ
138吾輩は名無しである:02/11/20 22:00
おい駆動!おまいも選考委員になったつもりで選評カキコしる!
139吾輩は名無しである:02/11/20 22:42
つーか駆動って新作書き上げるまで2ちゃんに来ないんだってな。
140吾輩は名無しである:02/11/20 22:46
>>136氏ねや、美香をいじめるな!
141吾輩は名無しである:02/11/20 22:47
123456789
142吾輩は名無しである:02/11/20 22:47
1111111111111111111111111
143吾輩は名無しである:02/11/20 22:48
11111111111111111111111111111111111111111111111
144吾輩は名無しである:02/11/20 22:48
>>140
粘着きもいよ
145吾輩は名無しである:02/11/20 22:48
111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111
146吾輩は名無しである:02/11/20 22:49
111111111111111111111111111111111111111
147吾輩は名無しである:02/11/20 22:50
11111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111
148吾輩は名無しである:02/11/20 22:50
1111111111111111111111111111111111111111
149吾輩は名無しである:02/11/20 22:51
1111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111
150吾輩は名無しである:02/11/20 22:51
111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111
151吾輩は名無しである:02/11/20 22:52
1111111111111111111111111111111111111111111111111111111111
152吾輩は名無しである:02/11/20 22:53
1111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111
153吾輩は名無しである:02/11/20 22:54
11111111111111111111111111111111111111111111111111111
154吾輩は名無しである:02/11/20 22:54
111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111
155吾輩は名無しである:02/11/20 22:58
111111111111111111111
156吾輩は名無しである:02/11/20 22:59
11111111111111111111111111111111111111111111
157吾輩は名無しである:02/11/21 19:42
>135
って馬鹿じゃねーの。133を書いたのは明らかに22とは別人。
158吾輩は名無しである:02/11/21 19:42
sageときます。
159吾輩は名無しである:02/11/21 19:45
>157
133じゃなくって、125-126のまちがい。
160吾輩は名無しである:02/12/03 09:30
このスレも終わったな。ヘタな「有名になりたい」争いするからだ。
馬鹿馬鹿しい
161吾輩は名無しである:02/12/04 21:35
 新人文学賞統合スレッド −1−
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1032380740/l50
続きはこちら↑でやればいいと思うよ。どっちも似たようなもんだ。
162吾輩は名無しである:02/12/04 21:49
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。雑談スレを荒らすな。
■ ドストエフスキー「罪と罰」
雪の日に白い山が遠く見えるとき、わたくしはふるさとの風景をおもいだします。
(高知は雪ふらねえけどな。ホジホジ)
これがもしドストエフスキーなら、シベリアのつらい日々を思い出すのでしょおか?
この人も苦労したんだな・・・。
(おーいおっちゃん、「罪と罰」一冊おくれ〜)


■ 藤子不二夫「ドラえもん」
こおゆうマンガを見て育ったガキはロクな大人にならねえ。
■ 夏目漱石「坊ちゃん」
鬼じゃあああああ。アサヒの連中は、今も昔も鬼じゃああああ!
サイバラは心をいれかえました。おしごとください。
文春とも毎日とも縁を切ります。
ロクデナシの石川啄木のように、給料を前借りしたいなどとは申しません。(ペコリ)


・・・たぶん。(ペコリ)


■ スピルバーグ「ジョーズ」
サメのくせになまいきな。
わたしには「ぼでーがーど」がついてるから怖くないやい!
金角、銀角、出動だー!!


■ 谷崎潤一郎「刺青」

  ま  ぐ  そ  。

165吾輩は名無しである:02/12/11 21:17
age
166吾輩は名無しである:02/12/12 20:25
>>164
つまらんなぁ…。金角、銀角が出てくるのだけは面白いのだが、何故そこでゲッツ
一家を出さないのだろうかと突っ込みたくなる。



まあそれはともかく、極めて優良スレにて次作の候補作を>>1に変わって募集したいです。
たぶん、みんなが知っているような作品を挙げれば良いと思うよ。
167吾輩は名無しである:02/12/13 17:45
<<<芥川賞作家・藤野千夜先生ホームページ>>>
http://www.f3.dion.ne.jp/~maruo/books/night.html
■藤子不二夫「ドラえもん」
昨夜友人から、TV版ドラえもんの主題歌が既存の僕らが
まさに幼少時代を共に過ごした彼のドラえもんとは似ても似つかない
との一報を受けた。
未だ確認は侭成らないが、其れが事実なら極めて遺憾である。
製作スタッフに猛省を促す。
169吾輩は名無しである:02/12/13 18:03
>>168
新聞にも載ってたな。
ドラえもんの主題歌変更の賛否。
>>169
だって、「空を自由に飛びたいな〜 ハイ、タケコプター」
っていう阿呆さ加減が言い訳で、それを何かよくわからない
全然違う歌だなんてもう、二の句が継げない。
製作スタッフは逝ってヨシってこった。
171吾輩は名無しである:02/12/15 11:43
sage
現在NO.212こそーり書き込んでみる^^

■夏目漱石「坊っちゃん」
懐手をしている学生がいて、聞けば手が無いとのことで
授業中であったので、私も無い頭を出してがんがっているのだから
おまいも無い手を出して授業をがんがれと、夏目は云った。
こういう有名な逸話を出したのは、偏に坊っちゃんの主人公と
実際の漱石との差が面白かったわけだが(漱石赤シャツ論は未だ健在だろうか)
、小説を書く技術として自分を主人公としてダイレクトに投影しない
と云うのは私小説と一線を画す(当然だが)、全体を見定めた
良い選択で、処女作かどうかは知らないが、小説家として初期段階で書かれた
小説として上手いなと、私はそこを評価したい。

と、小難しく書いてみた。読み飛ばしてもかまいません、長文スマソ。
しかも、スレの趣旨と合致しないし・・・鬱
あ、NO.214になった!
173吾輩は名無しである:02/12/16 21:43
『中国の拷問』はどうでしょうか?
いいらしいが
174吾輩は名無しである:02/12/24 20:29
>世紀のétudiante
どこぞのスレで「最近の芥川賞作家はクソだ」と言っていた人ですね。私はその時、
(この人はさぞや文才に恵まれているのだろうなぁ)と思っておりました。ですが、
>>170・>>>>172を読む限りでは、そうでもないみたいですね。
>>174
そうみたいですね。
176創作文芸住人 ◆rDS/CmUymw :03/01/09 22:58
方向音痴のあたしが、「道に迷ってよかった」と感じるときは、たいてい、素敵な出会いがある。
 可愛い雑貨屋さんのステーショナリー。ペットショップのウィンドウに鼻をこすりつけたミニチュアダックス。親切なおばあさんのお庭に迷い込んで、お茶とシフォンケーキをご馳走になったこともある。(ホイップクリームで地図を描いてくれたっけ)
 失敗した後の幸運は、寒さに凍えた夜の紅茶。
暑さに焼かれた頬への、冷たい缶ジュース。
退屈を埋めてあふれだす恋。
落ち込んだときのジェットコースター!
 そう、『その時』。あたしはまさに、バンザイをしました。

 土曜日に傘を差して独りで下校する。
世の中にこれほど悲しいことってあるでしょうか? 下駄箱の周りには、傘を持っていないクラスメイトがいたのに。あたしは「bye-bye」って挨拶しただけ。
「家の方向どっち? 一緒に入っていかない?」とは、言わなかった。
177創作文芸住人 ◆rDS/CmUymw :03/01/09 22:59
これの評価お願いできないでしょうか。
勝手とは思いますが、どなたかご親切なかた、お願いします。
どうかどうか、このとおりです。
178創作文芸住人 ◆rDS/CmUymw :03/01/09 23:00
出だしの1ページです。どうかどうかお願いします。
179創作文芸住人 ◆rDS/CmUymw :03/01/09 23:06
あげさせてください。
急いでいるんです。
無視しないでください。
180吾輩は名無しである:03/01/09 23:07
よそでやりましょう。
181吾輩は名無しである:03/01/14 14:22
ネタない?
>>176
>方向音痴のあたしが、「道に迷ってよかった」と感じるときは、たいてい、素敵な出会いがある。
出だしはいいですね。

> 可愛い雑貨屋さんのステーショナリー。
可愛い雑貨屋さんとはどういうものなのか描写すべきです。可愛いというのは、話者の主観的評価
であって、必ずしも読者が可愛いと思うかどうかはわかりません。具体的に。ステーショナリーも
文房具でいい。わざわざカタカナ語になおす必要性はありません。

>ペットショップのウィンドウに鼻をこすりつけたミニチュアダックス。親切なおばあさんのお庭
>に迷い込んで、お茶とシフォンケーキをご馳走になったこともある。(ホイップクリームで地図を描いてくれたっけ)
非常に具体的で、情景が頭に浮びますね。

> 失敗した後の幸運は、寒さに凍えた夜の紅茶。
ほう

>暑さに焼かれた頬への、冷たい缶ジュース。
>退屈を埋めてあふれだす恋。
>落ち込んだときのジェットコースター!
だからどうしたといいたい。続きが無いので好い加減なことは言えませんが、これが今後描かれるはずのものへの
布石というか、伏線なんでしょうか? 違うのなら、不要です。 

>そう、『その時』。あたしはまさに、バンザイをしました。
陳腐。
> 土曜日に傘を差して独りで下校する。
あれ? さっきの話は? まぁいいや。つぎ。

>世の中にこれほど悲しいことってあるでしょうか? 下駄箱の周りには、傘を持っていないクラスメイトがいたのに。
>あたしは「bye-bye」って挨拶しただけ。
それはいけないね。 ちゃんと友達を入れてあげないと! あ、客観的じゃなくなった^^ つぎ。

>「家の方向どっち? 一緒に入っていかない?」とは、言わなかった。
あの、その件をもう少し描写を厚くして、まさにその一文を読者に考えさせるように描けませんか? それが重要。

と云うことで、総括する。
文全体としては、学生である「あたし」が話者となって読者に、あたかも日記のようなくだけた、詩的な文体で展開される。
学生の日常にある、些細なことをいささかロマンティックに語る点が目を引く。
しかし、作者がいったい何を言いたいのか肝心の話の中心と云うか、そういうものがこの序文では明確ではなく、読者を引き込む
ような話題・テーマに欠ける。
本文はただ、日常的な学生の考えを描いただけでいささかも文学的な考察が、作者によって成されていない。
読者によっては、主人公が「バンザイ」をしようが、友人を傘に入れまいがまったく関係ないと思うものもいるはず。
描写力は悪くないと思う。ただ、上の段と下の段の別の話(?)の繋がりが明確ではない。
というよりも、上の話だけでも描写不足かと^^;
「失敗した後の幸運は、寒さに凍えた夜の紅茶。 」以降は、意味不明です。というのも、その前の文章と繋がりが無いから。
描写を厚くして、もっと読者に、作者の伝えたいテーマを明確にする事が大切だと思います。

偉そうに書いてしまいましたが、これが私の率直な意見です。
他の人なら、もっと違うことを仰るかもしれません。ここは、板違いだと思われます。
だから、気にしないでくださいね^^
bye
世紀はエライ。
前は荒らしてごめんな。
>>184
そういうものだ、と思っています。
186吾輩は名無しである:03/01/18 20:04
創作文芸住人 ◆rDS/CmUymw =ころにゃん
187吾輩は名無しである:03/01/18 21:28
芥川賞に大道さん「しょっぱいドライブ」
 第128回芥川、直木賞の選考委員会が16日夕行なわれ、芥川賞に大道珠貴さん(36)の「しょっぱいドライブ」(「文学界」2002年12月号)が選ばれた。直木賞は該当作なし。
東京都内で会見した大道さんは「サラリーマン、おじいさん、おばあさん、小さいお子さんに読んでほしい。私は劣等生だったので、ジャンルにこだわらず活字って面白いよ、ということを広めたい」と
語った。
188吾輩は名無しである:03/01/18 21:32
↑貼る所まちがえた、スマソ
189猫娘 ◆B0Qy7gfEXs :03/01/18 21:56
>>184
そういうころにゃん大好き
>>185
創作批評達者なんだね。
190吾輩は名無しである:03/01/18 22:03
猫娘 ◆B0Qy7gfEXs 萌えの予感。。。。
>>189
>創作批評達者なんだね。
創作批評というのが、よくわからないんですが、創作されたものを批評する能力が高い
と云う意味ならば、その指摘は間違っています。
この板の住人は、総じて非常に多くの本を読んでいるようですから、私よりもよりよい
批評が出来るはずです。しないだけで。

で、思ったんだけれど、、、
>方向音痴のあたしが、「道に迷ってよかった」と感じるときは、たいてい、素敵な出会いがある。
と云うのを、出だしはいいとか不用意に書いちゃったんですけれども、これは間違いですね。
だいたい、時制がはっきりしない。
わかりにくかったんだけれども、この通りに読むと、
素敵な出会いがある→「道に迷ってよかった」と感じる
のならば、当たり前だから、いちいち書かなくてもいいですね。駄文です。
小説の出だしとしては、あまりよくないかも^^;

意見が変わっちゃったけれども、許してください。 板違いだし(苦しい云いのがれ^^;)
192猫娘 ◆B0Qy7gfEXs :03/01/18 23:49
>>191
無理に謙虚に発言してない?
もっと肩の力抜いていこうよ!
やんわりまたーり、時にはしんみりつねに煽りなし、で

このスレ本筋に戻したいね。途中凄いレスもいくつかあったし。
気が向いたらやろうっと。
>>192
>無理に謙虚に発言してない?
そんなことないですよ。このスレの住人の方なんかは
私じゃとても太刀打ちできないかと^^;
文体模写というか、そういう能力は秀逸ですよ。

「このスレが本筋にもど」ることを期待します。
194吾輩は名無しである:03/01/19 15:11
ageるならいまだ!
195吾輩は名無しである:03/01/19 15:23
今回の芥川賞候補をキボン

196吾輩は名無しである:03/01/21 01:43
誰もいない
あげるならいまのうち
197吾輩は名無しである:03/01/21 11:58
方向音痴のあたしが道に迷って良かったと感じる場合、必ずしも素敵な出会いがあるとは限らない。けど、素敵な出会いが多い。
という意味だと思う。
>>197
ああ、なるほど。そういう風にも取れるんですね。
難解だ^^; 
ただ、私が読み解けなかっただけか・・・まだまだだなぁ
レスありがとう。
199吾輩は名無しである:03/01/25 06:14
>>193
もうたぶん戻らないよ。
200吾輩は名無しである:03/02/07 19:20
保守
201吾輩は名無しである:03/02/12 02:01
田宮朋子が亡くなったって、本当ですか?
202吾輩は名無しである:03/02/12 08:31
だれだよ??
203吾輩は名無しである:03/02/12 08:48
>>1
            /           /  /   /( ∧  ) ヘ ヘ        
           く           // ( /| | V )ノ( ( (  ヘ\   お  て
    ┘/^|    \         (  | |ヘ| レ   _ヘ|ヘ ) _ヘ    し  め
    /|   .|              |  )) )/⌒""〜⌒""   iii\    え |
     .|  α  _          ヘ レレ  "⌒""ヘ〜⌒"  ||||>    て
          _∠_       イ |  |  /⌒ソi   |/⌒ヘ  <    や に
     _     (_        ) ヘ  | ‖ () ||  || () ||  _\   ん は
     /               (  ) ヘ |i,ヘゝ=彳  入ゝ=彳,i|\    ね
    /ー               ( /  """/   ー""""   >   |
      _)   |          ヘ(||ii    ii|||iiii_/iii)ノヘ|||iiiii<   |||||
          |          ( ヘ|||||iiii∠;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;     フ    ""'
    /////   ヘ_/       ) ヘ|||""ヘ===二二二===7フ / ム/∧ ∧ ∧
    /////              (  | ii  | |LL|_|_LLL// |    )( ∨| ∨)
   ・・・・・                ) )| || | |||||||||||||||||||||||| | |   ( ヘ | ヘ ) (
          ___        | | /| .| |||/⌒/⌒ヘ | | |  iiiiヘ ( | ( | /
            /         / (|.| | |       | | |  iii  ) | ヘ )( )
            (          ( /..|  | |_____/ | |  iii  ( )( // /
            \         ) )..|  |ヘL|_|_L/ / /  ,,,,--(/Vヘ)(/

204騙された人 ◆nBFDbUi8A6 :03/02/16 15:40
ところで、新人賞の選考委員はどれぐらいの周期で交代するんでしょうか?
そろそろ新しいメンバーも見たいのですが。
205吾輩は名無しである:03/02/22 17:21
今週の新人賞候補作

川端康成「伊豆の踊子」
武者小路実篤「友情」
夏目漱石「こころ」
高見広春「バトルロワイアル」
うすた京介「すごいよマサルさん」
206吾輩は名無しである:03/02/22 17:42
伊豆の踊子は前にも出てるよ。
過去ログくらい読んでから書き込もう。
ってゆーか読まないともったいないよ。面白いから。
ついでに作品リスト作ってみた。
また盛り上がることを期待age。

>>2・石原慎太郎
>>6・山田詠美
>>15・福田和也
>>22・浅田彰
>>24・笙野頼子
>>28・村上龍
>>36・高橋源一郎
>>45・町田康
>>53・星新一
>>60・吉行淳之介
>>64・見沢知廉
>>67・丸山健二
>>71-72・藤沢周
>>86・古井由吉
>>92・三浦雅士
>>101・金井美恵子
>>106・浅田彰
>>113・柄谷行人
>>115・星新一
>>122・阿刀田高
>>125-126・浅田彰
>>129・山田詠美
>>163-164・西原理恵子
207村上春樹:03/02/23 00:17
これは新人賞の選評であるとともにある落ちかけたスレッドについての話
でもある。その冬、スレッドには200ばかりのレスポンスがついていた。
2002年8月、このスレッドはそこから始まる。それが入口だ。出口が
あればいいと思う。なければ、レスをつける意味なんで何もない。

「小説を読むことなんかに、一体どんな意味があるっていうんだい?」
鼠はよくそう言ったものだ。
「小説にもいろいろある」僕は反論した。「たとえばこの『ジョーズ』という
作品はとてもよくできたエンタテイメントだし、『坊ちゃん』の登場人物は
みんな生き生きと描かれている。『ドラえもん』はきっと子供たちに受けるよ。
誰かが言ってたけど、子供に好かれる小説はそれだけでいい小説って
ことなんだ。『罪と罰』はとても真面目に書かれている。まあ、いささか
長すぎるけれどもね。『刺青』の文章はシャープで、同時にすごく
エロティックだ。どれもみな、いい小説ばかりさ」
「けれども、何かが足りない。そうだろう?」鼠が言った。そのとおりだった。
これらの小説にはある決定的な何かが欠けていた。まるで付け髭を
つけ忘れたチャップリンのように。あるいは、ボーナスランプが故障した
ピンボール・マシンのように。

「もう終わってしまったの」高原へ向かう列車の中で彼女は言った。
素敵な意見だった。窓からさしこんだ五月のうららかな日ざしが彼女の
耳をやわらかく照らしていた。
「もう終わってしまったの」彼女はゆっくりと繰り返した。「死んだものを
甦らせることはできないのよ。早く沈めてしまわなければいけないわ、
こんなスレッド」
208吾輩は名無しである:03/02/26 11:07
>>207
かなり悪くないな。
209&rlo;香美:03/03/23 00:05
あっ、やばい。
210吾輩は名無しである:03/03/25 15:03
>>209
何がやばいの?
211吾輩は名無しである:03/04/14 08:52
やばいのは美香自身だよ。
212山崎渉:03/04/19 23:40
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
213吾輩は名無しである:03/04/26 22:09
候補作

獄本野ばら『エミリー』(集英社)
有吉玉青『キャベツの新生活』(講談社)
黒田晶『世界がはじまる朝』(河出書房新社)
舞城王太郎『阿修羅ガール』(新潮社)
佐藤智加『壊れるほど近くにある心臓』(河出書房新社)
野中柊「ジャンピングベイビー」(新潮4月号)
214吾輩は名無しである:03/05/12 12:29
保守
215吾輩は名無しである:03/05/22 08:51
おもしろいから挙げ。
216笙野頼子:03/05/22 11:46
>>205の選評)
 他男性選考委員に「これとこれは男性同性愛小説ですか」
と聞いたら即効「違う!」と言われた武者小路氏と夏目氏。
友情、恋愛、友情、恋愛と今じゃ秋葉原純情オタク組でも
悩まなそうな苦悶の中に折り込まれるロマンチック夢モー
ド、「でももしかすると語り手は男好きなのか男ばっかり
書いてる」と思ってみると怒りがムラムラと込み上げてき
て最後には「これとこれには絶対に受賞させないで下さい」
と男性委員に懇願していた。
「すごいよマサルさん」を推す。先行作家からの強い影響
もここでは傷となっていない。ともすれば陳腐な熱血友情
礼讃になってしまいがちなテーマを気持ち悪い美学に貶め
ることなく丁寧に書けていた。同じ学園ものでも「バトル
ロワイアル」にはむしろ環境順応型のナイーブさしか感じ
なかった。
 単なる懐古趣味なのか右翼なのか、男でも分かる男と女の圧
倒的な非対称に何の疑問もなく書いたみたいな「伊豆の踊子」
には、ゲラを読みながら千葉の家で既に激怒していた。他男性
先行委員諸氏もこれだけは推しようがなかったらしいが。
217吾輩は名無しである:03/05/28 09:56
復活age
218吾輩は名無しである:03/07/13 16:52
第129回芥川賞候補

絲山秋子「イッツ・オンリー・トーク」(文学界6月号)
栗田有起「お縫い子テルミー」(すばる6月号)
中村航「夏休み」(文芸・夏号)
中村文則「遮光」(新潮6月号)
吉村萬壱「ハリガネムシ」(文学界5月号)
219山崎 渉:03/07/15 08:56

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
220吾輩は名無しである:03/07/21 14:19
221山崎 渉:03/08/15 10:53
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
222吾輩は名無しである:03/08/30 17:59
222ゲット!  
223吾輩は名無しである:03/08/30 18:06
    (⌒し
   │ * し_ <ばかすぎる僕は食われて即死(TT)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                   山崎パン
224吾輩は名無しである:03/10/01 14:54
保守
225吾輩は名無しである:03/10/22 21:55
なんかネタある?
226吾輩は名無しである:03/11/03 23:06
227吾輩は名無しである:03/11/24 00:55
げあ
228吾輩は名無しである:03/12/27 11:36
ega
229名無し物書き@推敲中?:04/01/29 11:36
yj
230吾輩は名無しである:04/01/31 23:09
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新人文学賞統合スレッド −4−
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