1 :
吾輩は名無しである:
努めなければならないのは、自分を完成することだ。
試みなければならないのは、山野のあいだに、ぽつりぽつりと光っているあのともしびたちと、心を通じあうことだ。
『人間の土地』(堀口大学訳・新潮文庫)
星と大地のあいだを飛びつづけた男の言葉。
「星の王子様を探して」ビデオ,書籍ともに良かった。
3 :
吾輩は名無しである:02/07/02 09:04
まあ、まったりとお願いします。
伝記映画もありました。個人的にはまだ観たことないですが。
映画のほうは幻想的な感じで,映像美を感じました。
「人間の土地」実は読んだことがないのです。
お恥ずかしい。1さんが引用された文章を読んで、
伝記のことを思い出して書きこんでしまいました。
5 :
吾輩は名無しである:02/07/02 10:03
偏見ですが
空軍のパイロットが書いた文章とは思えませんでした>>『人間の土地』
自分の体験を綴っただけのものとはワケが違うなあと。
7 :
吾輩は名無しである:02/07/04 00:01
正直「夜間飛行」で人生観変わった。
8 :
吾輩は名無しである:02/07/04 01:11
この人の写真を見ると、ローワン・アトキンソン(Mr.Beanのコメディアン)を思い出すのは
私だけでしょうか?
どっちも大好きだけど、それとこれとは話が別だ。
俺は星の王子様見るとジャンプで連載してるぴゅっーと吹くジャガー思い出すよ。
10 :
吾輩は名無しである:02/07/05 18:08
>>9 ,r ,
,r'~ ~ ~^"ッ
ろ そ /
)'!"~'"^~w゙ |
ヽ・! ゚ /☆ < 逆だろ、それ
☆-‐i>:゚=fv')) |
/~^ヽ.l(.・ ) /\_ \
/ ∧ i:.i T V ,i! \
\ \,〉 i:.i_i! ! ~ヽ. ヽ
ヽ,/ ~) ii__i' i' / ̄ ̄(
>、ィ'"? 「 ! l ヽ.匸工~
/ ~~ / i ! l、 \_Oノ
/ / ,! 〉、.\ ||
/ / イ ;八 \ ||
/ _/i~ヽ-イ~ー'l \__ ||
__/ _/ l ∧ l ~'lトヽ._
_/ _/ 」. i ! ! ,/ ~^ヽ._
/ _/ _,.:-―‐'"~ L i. し、__) ̄ ̄./゙ー―-、._ \
/ /二.-‐'" ヽ__) ゙ー'
V/
11 :
吾輩は名無しである:02/07/05 22:05
>>10 しゅ、しゅごい。
次はキツネを希望。
それはそうと、サンテグジュペリの50フラン札、当然ながらもうなくなっ
ちゃったんですね。
ちょいと残念。
12 :
吾輩は名無しである:02/07/05 23:29
「人間の土地」いいぞ。
良スレの予感age
ベンGが熱く熱く語ってた 昔。
14 :
吾輩は名無しである:02/07/12 00:36
私も大好きだよ。人間の土地もいいけど、戦う操縦士もよかたあ〜
15 :
吾輩は名無しである:02/07/12 00:55
>13
誰?
ブランキージェットシティという日本のバンド(もう解散した)
のギターヴォーカルで、彼はナイスな詞を書くんだよ。
人によって好みは様々だから、聴いて御覧。
17 :
吾輩は名無しである:02/07/12 07:32
>>17 大好き!
あれでも照井の
作曲だよね、スレチガイ?
まいっか、ジーンズのCMタイアップ曲
で、俺はあれ聴いてファソになっちゃったんだよね。
個人的にはリア厨の頃CD擦り切れるくらい聴いた「海を探す」が
一番想いいれ強いかな、、、いま思い出してもきゅんとなる曲かもしれない。
砂漠の感覚は譲れないな、サンテグジュペリ。
無性に彼の文章が読みたくなること
数え切れないほどあります。
渇望が隠し切れない。
砂漠に訪れる、
心ですね。
参ります。
20 :
吾輩は名無しである:02/07/12 20:18
『星の王子さま』には異常に耳の長い狐が登場しますよね。
長い間、あれはサンテグジュペリが勝手につくり出した狐だと
思っていたんですが、フェンネルでしたか、ああいう狐が実在
すると知ってびっくりしました。
21 :
吾輩は名無しである:02/07/12 20:54
わたしの香水は、10代の頃からずっと
『夜間飛行』です。
22 :
吾輩は名無しである:02/07/12 21:01
虐殺されたモーツァルト
23 :
吾輩は名無しである:02/07/13 00:34
>20
フェネック
フェンネルはハーブ。
>22
そう それにしびれた
『星の王子様』のオリジナル版買ってきました。
愛蔵版と何が違うんでしょうか。
サン=テグジュベリか・・・
「夜間飛行」のリヴィエールの考え方って凄く好きなんだよなあ。
26 :
吾輩は名無しである:02/07/15 00:48
リヴィエールの気持は、自分が社会に出てはじめて共感できるようになった。
こんな上司にだったら、どこまでもついていけそうだ。
あの種のリーダー像とその元に形成される人間集団のありかたを理想視するのはファシズムっぽい幻想とも無縁じゃないとも思えましたけど、
ああいう有能で自分の分をわきまえた現場指揮官みたいな人間には、やはり敬意を払いたくはなりますよね。
28 :
吾輩は名無しである:02/07/20 01:37
>27
うーん、独裁上司に見えて実はさらに深い使命感みたいなものでつながってる、というのが
最後にわかるでしょ。飛行士の一言で。
あれが好きなんだなあ。
29 :
吾輩は名無しである:02/07/20 01:52
「夜間飛行」って結局あの飛行機は墜落しちゃったのね
責任問題に発展しなかったのかなぁ、とか言ってみるテスト
30 :
吾輩は名無しである:02/07/20 03:02
>29
うーん・・・とりあえずあの奥さんには賠償問題なんかもありそうだし。
奥さんの姿を見てなんのかのと感慨に耽っていられるのもその一瞬だけだろうな。
でも、「この件でまた風当たりが強くなる」みたいなことも書いてあったよね。どこかに。
31 :
吾輩は名無しである:02/07/20 05:37
日本社会ではね、ああいうヤシは早晩まわりから疎外され勝ちだからね、
ああいう決断力・影響力を持つ人格には育たないよ。今頃は負け犬やってるか、
せいぜいキンパチ先生にでてくる現実主義的社会科/数学科教師をやってるね。
でもリヴィエールはちょっとキツいな。
>28
その使命感への一体感をふくめて、ですよ。
>>27 私が夜間飛行で特に好きなところは、新潮文庫p88のリヴィエールの独白なのですが、
その中でも、
個人的な幸福よりは永続性のある救わるべきべきものが人生にあるのかもしれない。
ともすると、人間のその部分を救おうとして、リヴィエールは働いているのかもしれない?
もし、そうでなかったら、行動というものの説明がつかなくなる。
という考え方が好きなんですよ。
リヴィエールは「人間の土地」にいう「人間のための園丁」の役割を果たしているのではないかと。
リヴィエールの部下たちには個人的な尊厳を感じます。
>>28さんのいう飛行士の最後の言葉も私はその文脈で捉えるな・・
ただ、こういう考え方はファシズムに利用されやすいという気は確かにします。
ジッドは序文で「(この作品は)人間の幸福は、義務の甘受の中に存在するのだということを明らかにしてくれた」
と言っているし・・・(私はそうは思わないが・・・)
この作品にはニーチェ的なものを感じるけど、ナチスもツァラトゥストラを聖典にしていたと聞くし・・・
35 :
吾輩は名無しである:02/07/29 10:13
新潮の文庫「夜間飛行」(堀口大學訳)が好きです。
>永続性のある救われるべきもの
が、「夜間飛行」では行動、「南方郵便物」では血脈として描かれているように思いました。
リヴィエールも好きなんだけど、ジュヌヴィエーヴが属していたような世界も好きだなぁ。
息子を産んだ時の彼女の回想に
彼女が感じたのは・・・そうだ、そうなんだ、自分が新たに利口になったということであった。
そして自信を得てあらゆるものに自分が関連し、自分が大きなコンサートの一パートを
受け持っているという自覚だった。
という一節があります。
こういうナチュラルな帰属感を素直にもてる世界に憧れます・・・それが仕事であれ、子育てであれ。
(政治的な解釈には興味がもてません)
36 :
吾輩は名無しである:02/08/03 13:37
ジュヌヴィエーヴってけっこう魅力的な女性のように思いますが、私ってへん?
>ナチュラルな帰属感を素直にもてる世界
この幻想が政治的に利用されるのがファシズムです。
>>35 ジュヌヴィエーヴの属していた世界ですか・・・
私が、南方郵便機で、一番心に残った言葉はここかなあ。
「(前略)彼女が自分の白いシーツに、自分の夏に、自分の身のまわりのものに、
しがみついていたので僕には連れ出せなかった。
さあこれだけ言ったら、僕を出発させてくれたまえ」
39 :
吾輩は名無しである:02/08/04 22:25
ジュヌヴィエーヴが、息子の看病を休んで街にゆき、
美しいグラスを買う場面が好きでした。
この1シーンだけで、ジュヌヴィエーヴに深く深く共感しました。
40 :
吾輩は名無しである:
age