石川啄木のスレ立てちゃいました

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171吾輩は名無しである:04/08/02 01:20
>133
ワロタ。
でもときどき視点が別の人になってるのね。
172 ◆KRHlYle3EQ :04/10/03 19:49:39
不来方のお城の草に寝ころびて
空に吸われし
十五の心

ダイナモの
重きうねりの心地よさよ
あはれこのごとく物を言まわし

↑この2つの詩の意味ってどんなですか?
調べてきてくれって言われたんですけど、
それっぽい物が見つからなくて。
173吾輩は名無しである:04/10/03 23:11:28
見詰め合って君にtouch
両手で君の背にscratch


この短歌の意味ってどんなですか?
174172 ◆KRHlYle3EQ :04/10/04 19:49:45
自己解決しました。
175吾輩は名無しである:04/10/04 20:18:08
最高傑作はローマ字日記ですよね。
176吾輩は名無しである:04/10/04 20:29:22
 桑原武夫は、『啄木の日記』において、石川啄木の『ローマ字日記』について次のように述べている。

 

「ローマ字日記』は啄木の全要素をふくむものであり、
日本の日記文学中の最高峰の一つといえるが、実はそれではいい足りない。
いままで不当に無視されてきたが、この作品は日本近代文学の誇りとして、
最高傑作の一つに数えこまなければならない。

177吾輩は名無しである:04/10/04 20:35:11
点字は極めて人工的であり、合理的な文字である。そして、文字を立体として理解することは具体的であると同時に、抽象的だ。点字を書くときは、点筆、定規、点字板がからなる点字器、もしくは点字タイプライターを用いる。点字は横書きだけで、
文字の大きさは一定である。点字には表と裏があり、
打ちこむ側から見たものと指で触る側とが表と裏の関係にある。人間の触覚は凹よりも凸のほうに鋭敏なので、右から左に書くが、読むときは、逆に、左から右の方向になぞる。晴眼者にとって、墨字は一度に多くの文字を与えることができるけれども、
触読による点字は半マスずつ読みとっていくことになるから、
意味を理解しやすくするため、啄木の『ローマ字日記』同様、分かち書きを採用している。
特に、中途失明者は、どうしても触読速度の遅くなりがちであり、
晴眼者が考えている以上に、「電気ノコギリ」を「デンキ ノコギリ」とするように、思いきった分かち書きが必要とされる。
178吾輩は名無しである:04/10/04 20:38:19
啄木の作品は、バフチンのドストエフスキーとは違い、ポリフォニックではない。あくまで彼はヴァイオリン・ソロである。啄木はヴァイオリンを演奏した。
この組みあわせは非常に納得がいく。啄木に平均律は似あわない。
ヴァイオリニストと言えば、『ウィーン奇想曲』や『愛のよろこび』、『愛のかなしみ』のフリッツ・クライスラーを思い起こせばいい。
短歌の啄木は、一見すると、不必要なまでにビブラート−−「悲しき」や「涙」−−をきかせている。しかし、ほんとうに聴くべきところは、
ビブラートではなく、同時に使っているグリスダウンのほうなのだ
179弧高の鬼才 ◆auSqARo302 :04/10/04 20:53:35
四月十日の日記は、グラインドコアっぽいビブラートだな。
180吾輩は名無しである:04/10/30 17:07:11
東海の 小島の磯の 白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる

この訳 分かる方教えて下さい!!
181吾輩は名無しである:04/10/30 17:20:42
読んで字の如し
182吾輩は名無しである:04/10/31 19:15:57
。゚(゚´Д`゚)゚。エ〜・・・宿題なんですよ・・・
誰か分かる方いませんかねぇ??
183吾輩は名無しである:04/11/02 06:34:02
「訳」って何だよ。古典和歌じゃないんだし、日本人ならわかるだろう?
184吾輩は名無しである:04/11/02 13:33:30
たはむる → 戯れる これ以外に訳すところある?
185吾輩は名無しである:04/11/17 22:59:58
はじめまして、南無と言います。
突然ですが質問してもよろしいでしょうか?

いのちなき 砂のかなしさよ さらさらと 握れば指のあひだより落つ

(一握の砂より)
この短歌の意味を教えていただきたいです。
186吾輩は名無しである:04/11/18 01:21:07
啄木が借金したお金で北原白秋に初めてのセックスをさせてあげたのは本当ですか?
187釣り氏 ◆VcFm3ojvh6 :04/11/30 15:48:19
石川啄木って自嘲的な短歌が多いよね。。。

石川啄木の私生活は好きじゃない。
というかこいつは馬鹿だろ?


まぁ、好きな短歌もあるが。私生活はただの糞。
ここまで、教科書に出たり、TVで取り上げられていい人じゃないことは確かだ。
188吾輩は名無しである:04/11/30 17:13:55
谷口ジローのまんがに啄木をリアルに描いたものがあるよ。
189釣り氏 ◆VcFm3ojvh6 :04/11/30 17:49:56
>>188
石川啄木の私生活は、酷いよ。

>>186
それはよくわからないが。
啄木は金が入ったらすぐに、遊郭(今で言う風俗)に行って金を使っていた。
190あんぽんまん:05/01/16 16:10:27
〜手套を脱ぐ手ふと休む
 何やらむ
 こころかすめし思ひ出のあり〜
の文法・技巧について教えてください。一体啄木は何を言いたかったんでしょうか…。
191吾輩は名無しである:05/03/18 08:55:30

      J( 'ー('A`)
       ( _ノヘ )
         | |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 たはむれに母を背負ひて
 そのあまり軽きに泣きて
 三歩あゆまず

             石川啄木('A`)
192吾輩は名無しである:05/03/18 08:57:08

   //      I    I     I    I   //
   //       I    I     I    I   //
  //       I ('A`)I     I    I  //
  //        Iv( )vI     I___I  //
 //         ̄( ( ̄      ̄ ̄ ̄ //


 はたらけど
 はたらけど猶わが生活(くらし)楽にならざり
 ぢつと手を見る

             石川啄木('A`)
193吾輩は名無しである:05/03/18 08:59:35

   _[桂] 
     (  ) ('A`)
     (  )Vノ )
      | |  | |

 やとばかり
 桂首相に手とられし夢みて覚めぬ
 秋の夜の二時

             石川啄木('A`)
194吾輩は名無しである:05/03/18 09:02:24

    ⌒⌒



              <('∀`)>
              ヘヘ ノ 
 '''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''
 不来方(こずかた)のお城のあとの草に臥(ね)て
 空に吸われし
 十五の心

             石川啄木('A`)
195吾輩は名無しである:05/03/18 09:03:42

    ⌒⌒



               ●
              ('A`) 
             ヘヘ ノゝ 
 '''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''
 草に臥(ね)て
 おもふことなし
 わが額(ぬか)に糞(ふん)して鳥は空に遊べり

             石川啄木('A`)
196吾輩は名無しである:2005/04/21(木) 11:38:04
keep
197Corentin ◆bBm/UfuWG2 :2005/04/29(金) 07:26:43
age
198無名:2005/04/29(金) 17:05:39
 学生のころ啄木の短歌なんて大嫌いだったな。40になってから共感できるようになった。その弱さも泣き虫ぶりも今なら共感できる。生活者としては問題だったけれど、勉強家であったことは間違いない。大逆事件に取り組んだり
や長谷川二葉亭の全集に打ち込んだ姿勢は頭が下がる。生きながらえていれば良性の小説家、評論家になったかもしれないが、やはり投獄されたのかと思う。
199吾輩は名無しである:2005/04/29(金) 21:06:18
セックス依存症だった結核持ち
200無名:2005/04/29(金) 22:12:38
性への依存は誰でも程度の差はあれ持っている。それは特段揶揄される必要もない。また、結核に罹患したことは彼の過失ではない。
自分の老衰で死んだ父親も若いころ罹患していたらしい。一葉、鴎外、滝廉太郎、子規、皆それが死病となった。
 啄木は無政府主義に惹かれていたからいずれその著作、言動などで拘束され短命にならざるを得なかったと思う。
当時の国家が一部の国民の生存を許容しないシステムになりつつあったということだろう。
啄木は時代閉塞の現状でそれを認識している。彼のような認識力を持った人間はそんなにはいない。だから自分の生活者としての問題性も分かっていた。
201吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 00:59:27
>>191-
おもろい

啄木の「時代閉塞の現状」の功績が現在全く認知されておらず、ただの抒情詩人としてしか知られていないのは、大逆事件そのものが今の世でもタブー視されてるからだと思う。
明治国内最大の事件といっていいのに学校教育ではほとんど教えないしね。
犯人の大半が思想弾圧のためにデッチアゲであげられた(という説もある、って書き方をしておく)ということは、国民たちに皇室、ひいては天皇制に対する不信の情をいくばくかも芽生えさせかねないからね。
202吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 12:41:19
年取ったら天皇制のことは気にならなくなった。飼いならされたせいかしらん。
鼓腹撃壌みないなものなのか。
 年取ったら大逆事件のことが気になりだした。管野、宮下、新村あたりは当時の
法規から見て死刑の範疇に入るだろうが、古川、幸徳は有期刑相当。幸徳は路線の
選択を完全に誤った。その責任は重い。その他の主義者どもはアジに酔いながら運動に
参加していた感じ。
 しかしながら、これらのことは後世の我々だから気軽に言えるし、考えられるのだから啄木は良いカンした
若者だったと思う。
 
 
203Corentin ◆bBm/UfuWG2 :2005/06/08(水) 03:11:21
啄木って、結構小説、書いてるよね。
204吾輩は名無しである:2005/06/08(水) 21:03:37
 そうですね。でも、生意気言うと、我等の一団と彼 は面白いけど 雲は天才である
は何となく 坊ちゃん の出来損ないみたいで...。 原稿用紙数枚で途絶したものが多いですね。

 評論の上等さに比べると大変な格差を感じてしまいます。でも、新聞記者当時の記事の書き方は上手ですね。
もっと長生きしてたら良い小説を書いた可能性は大いにあるけれど、短歌は捨てただろうなあ。 
205吾輩は名無しである:2005/06/08(水) 21:24:01
>>201

>国民たちに皇室、ひいては天皇制に対する不信の情をいくばくかも芽生えさせかねないからね。

これ電波だろw
206吾輩は名無しである:2005/06/10(金) 20:23:04
啄木は長谷川二葉亭の全集の校正をしているんですよね。25歳くらいで。
今の時代でいえば、大学出て2、3年の若者にやらせるようなもの。
でも、今の学生では不勉強で、とても無理でしょう。
この点では啄木は独学で勉強をした教養人だったと言えます。
207吾輩は名無しである:2005/06/14(火) 22:29:40
高校時代に買った文庫本。
読み返して恥ずかしいのは太宰やジッド、ヘミングウェー。
啄木と萩原は常に心を撃つ、安岡章太郎は親が老いるほどに目を逸らせなくなる。
208吾輩は名無しである:2005/06/14(火) 22:37:32
小説は多い時で一日に四回も書いていたらしい。
もちろん、書き出しと、登場人物の名前だけ書いてそれっきりw
209吾輩は名無しである:2005/06/15(水) 23:22:27
勇んで小説を書き始めた啄木はとても焦ったと思う。書けない自分に対峙して
  「こんなはずじゃない。湧き出るように書ける俺だろうが」
と思ったことだろう。しかし、書けなかった。生活がかかっていただけにさらに窮地
を意識したと察せられる。
210吾輩は名無しである:2005/06/23(木) 06:44:22
手袋を脱ぐ手ふと止むなにやらむ心かすめし思ひ出のあり

これが一番好きだな。
211吾輩は名無しである:2005/06/24(金) 00:08:48
05年5月24日岩波たくぼくローマ字日記第19刷発行
212吾輩は名無しである:2005/06/25(土) 09:31:17
さるまたを脱ぐ手ふと止む なにやらさ尻かすめし思ひ出のあり
そんなことってあるよね。日常のちょっとした動作の中でも、人は過去のさまざまを
引きずるのだろう。
213吾輩は名無しである:2005/06/26(日) 04:23:41
かの時に言いそびれたる
大切の言葉は今も
胸にのこれど

214吾輩は名無しである:2005/06/26(日) 17:54:51
>>213
それって恋愛の解釈でとるべきなんだろうけど、友人のもとへ借金を頼みに言ったが、ついに切り出せずにとぼとぼ帰るときの歌という解釈をするのも啄木らしいと思うんですが、どうでしょうか。
215吾輩は名無しである:2005/06/27(月) 23:00:17
解釈は自由さ。
216吾輩は名無しである:2005/06/29(水) 01:10:51
なんでも鑑定団見ました。若死は切ない。
217吾輩は名無しである:2005/06/30(木) 20:46:06
死にたくて死ぬのは結構なこと。
でも、生きたくて死ぬのは無惨だと思う。
218吾輩は名無しである:2005/06/30(木) 20:57:23
ふるさとを いできしこらの あいあいて
よろこぶにまさる かなしみはなし
219吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 00:11:35
死にたいとは言ってなかったけど
病気をしたいって書いてたよね。
梶井基次郎も似た感じで病気になってたな。
220吾輩は名無しである
20代前半で学士でもなく,一家養う責任負わされたら病気に逃げ込みたくなるわな。
しかも自分は,追いつめられると衝動買いする欠点持っているし。
寺を追い出されなければどうなっていたろうなあ。