1 :
吾輩は名無しである:
読まれた方どう思われましたか?小生はなかなかおもしろいと
思ったのですが・・・・
2 :
吾輩は名無しである:02/06/28 11:37
また、ドストですか?2げっとぉ
3 :
吾輩は名無しである:02/06/28 11:39
ドストはいい。以上
4 :
吾輩は名無しである:02/06/28 11:44
ミノフスキー粒子。関係ない。
5 :
吾輩は名無しである:02/06/28 11:50
ドッペルゲンガーがなぜ二重人格って訳になんの?意訳しすぎじゃない?
>>1 ドストは好きですが、統一スレでやったらどうでしょうかマイナー作品だし。
>>5 ドッペるゲンガーのタイトルのがおもしろそう、ちょっと俗物ぽっい気もするが…
8 :
吾輩は名無しである:02/06/29 22:42
9 :
吾輩は名無しである:02/06/29 22:44
よくぞつくった
「二重人格」は、面白いんだけど、なんとなく「読みづらい」っていうのか、
読むのが「疲れる」作品だと思いました。
ていうのは、もうしょっちゅうゴリャートキン氏(本物)が、上司の「アン
トン・アントーノビッチ!」を連呼して、科白が回りくどく、正直読んでて苛
々してしまった。
ただ、印象的だったのは、ドスト作品に馴染みの「お手伝いさん」。主人公
の付属物のようにいっつもくっついてるよね(^^) で、ゴリャートキン氏
のお手伝い、つうか下僕も、これがまたアクの強いキャラで「地下室」のアポ
ロンを彷彿とさせるトコがある。もう、さんざ主人を舐め切って、軽蔑する挙
句、このペトルーシュカという下僕は、終いに主人の財貨をくすね、他の金持
ちの下へと平気で寝返ってしまう始末・・・。
なんでドスト作品の「召使」は、こういう一癖も二癖もある、独特のキャラ
ばかりなんだろう(^^) そんな扱いづらい奴を操作しなければならない主
人公も、勢い、舐められまいとして健気に威厳を示したり、賢明を装うが、そ
れがかえって馬鹿にされる原因を助長して、結果、主人はどうにもなんなくな
って、いつも召使のコトで苛立ち、ヒステリックんなってて、ゴリャートキン
に至っては、ペトルーシュカを「畜生」、「悪魔」、「外道」!などとのたま
う始末(><) だったら、すぐ解雇すればいいものを・・(^^)
ドスト氏も、こんな具合に実生活で「召使」の扱いに神経を使わされていた
んだろうか?
ドスト氏は、その人柄からして決して「剛毅」っつうイメージが湧かない
から、「召使」の存在も、まあ身辺処理の手段としての利便性は認めても、
常に一番身近に居る存在としての精神緊張は拭い切れなかったんじゃない
かと思う。何があっても、自分を「上」の存在に見せていなければならな
かったからね。
そういう精神緊張の蓄積が産み落とした、格好の人物が「カラ兄弟」の
「スメルジャコフ」なのではないかと思う。アポロンや、件のペトルーシ
ュカは、徹底的に主人を舐めきってはいるが、不思議とどこか憎めない茶
目っ化があって、案外主人公と目くそ鼻くその関係で笑えるが、スメルジ
ャコフのそれは、まるで違う。根本的に異質である。だから、召使として
のスメルジャコフ像は、当時の小心者の「旦那」達の無意識に潜在するコ
ンプレックスとか、あってはいけない主従関係の逆転への恐怖とかが投影
されているように思えてなりません。
12 :
吾輩は名無しである:02/07/01 22:11
なるほど・・・
13 :
吾輩は名無しである:02/07/01 22:15
あれは実際にドッペルゲンガーが現れたわけでないんでしょうか?パーティには乱入したんでしょうか?どこから
どこまで現実かわかりませんよね。結局小説だから主人公の内面をのぞいて
いるってかんがえたらいいんですよね?
14 :
吾輩は名無しである:02/07/01 22:36
age
>>13 「ドッペルゲンガー」っていう概念自体がよくワカンナイ(><)
でも、少なくとも日本の心理学じゃ、あんまり出てこない病態
だよね。最後に、主人公は無理矢理馬車に乗せられて「精神病院」
に連れて行かれるんだけど、その辺から推しても精神病の「幻覚」
だったのでは・・? あの小説だと、もともと被害妄想に端を発
して、自分のポストを固守するために主人公が必死に抵抗を続け
るんだけど、過剰なまでの出世欲、競争心から「誰かがオレの足
を引っ張ったりしないだろうな」といった猜疑心が起こり、疑っ
たり、心配してるうちは「妄想」の域を出ないんだけど、次第に
それが現実感を伴ってきて、実際に知覚されるようになった頃か
ら「幻覚」としての、新ゴリャートキンが見えてきたのでは・・・?
と、まあ、他愛のない見当をつければこんな感じかなあ(^^)
16 :
吾輩は名無しである:02/07/01 22:46
地下生活者の手記に通じるものありますよね。だからかなり好きです。
ドスオタさんに質問です。スレ違いですが未成年読まれました?上巻
だけ読んだんですけどどうもあまり面白いと思えなくて・・・自分に
まだ読めるだけの力ないってことでしょうか?カラマとかは一通り
面白く一気に読めたんですが・・・・
あと、「どこまでが現実か?」ってコトでは、全部が現実だったんでは
ないかと思います。
というのも、精神病の人は24時間狂いっぱなしっていうわけではなく、
いわゆる「狂ってる」時っていうのは、1日のうちの、或いは1週間、1
ヶ月の中での極「いっとき」なんです。だから、あの小説の中では、公務
についている場面や自宅での描写は現実にあったことで、ただ、「新ゴリ
ャートキン」が現れたとき、もう一人の自分が見えた時点が、いわゆる
「幻覚」部分だったんではないのかなあ、と考えられるんです。
昔テレビのツインピークスでドッペルゲンガー出てきました。
>>16 あはは(^○^) 「未成年」・・・なんで売られてないんでしょうね。
この表題は普段あんまり考えないようにしてるんです(w
なんでか?って、「読みたくとも、機会がなくて読めないんで苛々して
しまうから」に他ならない為です(><)
そりゃあ、当然本屋っていう本屋を駆け回って古本漁ったり、ネット上
を探索したりもしましたが、執念が浅いんでしょうか、不幸にして未だ
手にする事のできない「幻の書物」なんです。
でも、ドスト氏の世界的な大作と言われてて、その上かようにわが国で
も再販が切望されてるにもかかわらず、なに故に世に出る事がないんで
しょうか・・・。
幸運にもネットで検索したときに手に入れました。でも読めないから
宝の持ち腐れかも・・・・
>>20 羨ましい限りです(><)
いつか「読みたくなる」時が来るのではないでしょうか?
私は、普段いわゆる「純文学」などには縁もゆかりもない生活を
しており、むしろ仕事上どうしても「読まなければならない」そ
の手の職業的専門書を苦しみ、もがきながら「読まされている」
身なので、滅多な事がない限り、自発的に文学作品に手が伸びる
コトはないんです。
ただ、生きているとどうしても、「いろんなコト」があって、で、
そのいろんなコトで疲弊してる時に、その時々の気分に同調して
くれる何かが必要になるんですよね。そんな時に一番自分を慰め
てくれるのが、ドストの本なんです。
ほら、よく仕事で疲れたOLとかが帰宅して「私を判ってくれる
のはお前だけよ・・」とか言って仔猫を抱き上げたりしますよね?
ちょうどそんな感じで、迷ったり、気落ちしたりした時、何気に
項を開くのが「カラ」だったり、「死の家の記録」だったりする
っていうワケ。
読んだことがないから何とも言えないけど、いつかは「未成年」も
貴殿と周波が合う時が来るのではないでしょうか?
22 :
吾輩は名無しである:02/07/02 00:45
ボルヘスのおすすめ作。
>>21 そのときが訪れるのを待ちます。源氏物語で検索していると結構見付かりますよ。
未成年。
スーパー源氏でした
25 :
吾輩は名無しである:02/07/02 08:14
これって文庫化はされてないよね?
貧しい人々のあとに書かれたやつだよね、二重人格
ベイリンスキーが酷評したと言われる・・・
スレ違いとわかっているんだが、あえて聞きたい
虐げられた人々はどうよ?
おいおい、岩波文庫で出ておるぞ。
27 :
吾輩は名無しである:02/07/02 12:01
確かに酷評されたけど、それはベリンスキーがドストの本質を
理解してなかったからじゃない?貧しき人々は確かに優れているけど
ドストの本領発揮は地下室の手記、二重人格が基礎になって後期の大作
につながっていくように思うんだけど・・・・
28 :
吾輩は名無しである:02/07/02 12:39
BGMはカーヴの「ドッペルゲンガー」
結局日本人にドストが受けがいいのは二重人格、地下室の手記なんかの
小役人根性の日本人が多いからだと思う。醜く情けなくも美しい人間っての
にみんな自分を重ね合わせてるんじゃないかな。結局日本人の自己愛を
ドストは見事に満たしてくれてるのではないかと時々思います。
日本人の自己愛とドスかw いいね
この視点がただしいとするなら、日本人って結構芸術と相性のいい
民族ってことになる
最近本読んでない・・・この機会にこれ読もうっと
>>26 レスさんきゅー
31 :
吾輩は名無しである:02/07/03 00:41
age
32 :
吾輩は名無しである:02/07/03 06:23
age
タイトルの効果かな?
荒らされてないし、静かなレスが続く良スレ。ドスファンの隠れ家として続くことを望む
いまは虐げられた人々読んでる。
なかなか良いよ。かれの自伝的要素が強いらしく、興味深い
スレタイの作品を読むのはこのあとだな
34 :
吾輩は名無しである:02/07/08 06:38
age
35 :
吾輩は名無しである:
age