1 :
吾輩は名無しである:
こういう雰囲気が大好き。
ますます、トウサンのファンになりました。
2 :
吾輩は名無しである:02/06/26 09:37
ごめん、全然知らないが。
ここでは「父さん」がNGワードだということは推して知れるが。
3 :
吾輩は名無しである:02/06/26 10:46
ああ、あのハゲマンセーなハゲか。
4 :
吾輩は名無しである:02/06/26 12:16
映画のほう見ました。眠かったけど所々おもしろかった。
本も読んでみた。カタログみたいな文に驚き、ななめ読み
しました。おもしろかった。どこから読んでも同じと思った。
とうさん好きよ。
6 :
吾輩は名無しである:02/06/26 14:45
7 :
吾輩は名無しである:02/06/26 15:47
こないだ日本に来てたみたいだね。
Wカップの応援のついでに講演にきたっぽかった。
おとうさん早くお風呂はいっちゃってよ。
9 :
吾輩は名無しである:02/06/26 17:22
>>7 リベラシオンのホームページで日本滞在紀連載ちゅう。
10 :
吾輩は名無しである:02/06/26 18:03
トゥーサンちゃうの?
通さん
徹さん
透さん
戸尾さん
多桑
父さん
12 :
吾輩は名無しである:02/06/26 21:34
丸刈り頭の小野を、
フーコー並の格好良さと誉めるトウサン
13 :
吾輩は名無しである:02/06/26 21:51
Fで始めるのやめれ。
14 :
吾輩は名無しである:02/06/26 21:52
アラン・トゥサンの小説は嫌いじゃないが、彼の顔と頭の形が
卑猥。
15 :
吾輩は名無しである:02/06/26 22:30
age
16 :
吾輩は名無しである:02/06/27 00:32
hage
17 :
吾輩は名無しである:02/06/27 18:43
「テレビジョン」だけは読む価値あり。但し、トイレでの攻防戦のシーンに限り。
(レモンを手にしたトゥーサンの写真が目印です)
18 :
吾輩は名無しである:02/06/27 21:29
うーん、とくに『テレビジョン』だけを薦める理由がわからんが・・・
映画『アイスリンク』はとても面白い映画だが、トゥーサンの小説を
イメージしてみると、裏切られるなあ。
ところでトゥーサン自らが監督した『ムッシュー』『カメラ』を見た
という人いる?
わたしのまわりにはひとりもいないんだあ。(わたしも見てない。)
名前を間違えて書いてました。アラン・トゥサンはミュージシャンです。
恥ずかしいのでsage。
20 :
吾輩は名無しである:02/06/27 23:02
自作朗読会に行ったよ、むかし。質問コーナーで、映画の時制と小説の時制との違いに関する
話でもりあがった。ヌーヴォーロマンの衣鉢を継ぐとはいってたけどさいきんどうなんでしょ。
映画は何本か見たけどほぼ記憶なし。ロブグリエの「去年」をコミックにしたような
感じだったような気が。。。
21 :
吾輩は名無しである:02/06/28 17:17
映画の時制と小説の時制かあ。面白そうな話ですね。
私が先日聞いた講演では、小説は1人称、映画は3人称って言ってたなあ。
秋に出る新作の冒頭の朗読もしてたなあ。
22 :
吾輩は名無しである:02/06/28 21:16
>小説は1人称、映画は3人称って言ってたなあ。
トゥーサンはなんていってたか、忘れた。てかフランス語の複雑な時制の話になったんで、
通訳がいたけどわけわからなくなってきた。
原作者が脚本家であって、監督でもあるパタンってあるのかな? 興味あるな。
人称の問題とかで。スティーブン・キングは却下。
23 :
吾輩は名無しである:02/06/28 21:55
>>22 とりあえずトゥーサンの先達にロブ=グリエとデュラスがいますよね。
そうそう、もっと前にはコクトーがいるか。
24 :
吾輩は名無しである:02/06/28 22:10
“トウサツの浴室とカメラ”かと思った。
26 :
吾輩は名無しである:02/07/07 11:49
こないだ日本に来てたみたいだね。
Wカップの応援のついでに講演にきたっぽかった。
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
Ο (
ο (
__ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
___/⌒ \__
/ | |( ) |
| | | ∨ ̄∨ヽ │
__| | | \ | _|_|
ヽ、(_二二⌒)__) \
____| | \二 ⌒l. \
| | ̄ ̄ | | ̄ ̄||
| | | | .||
| |_ | |_ .||
(__) (__) .||
28 :
吾輩は名無しである:02/07/14 10:55
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
Ο ( かあさん・・・・・・・
ο ( なぜ、とうさんばかりが・・・・
__ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
___/⌒ \__
/ | |( ) |
| | | ∨ ̄∨ヽ │
__| | | \ | _|_|
ヽ、(_二二⌒)__) \
____| | \二 ⌒l. \
| | ̄ ̄ | | ̄ ̄||
| | | | .||
| |_ | |_ .||
(__) (__) .||
この人の小説って書き方教えれば小学生でも書けそうな文章だよね。
父権は崩壊しますた
31 :
吾輩は名無しである:02/08/04 00:06
とうさんアゲ
33 :
吾輩は名無しである:02/08/26 07:07
>>28 ∋oノハヽo∈
(´D` ) これ見てまたーりするのれす
(⊃⌒*⌒⊂)
/__ノ''''ヽ__)
35 :
吾輩は名無しである:02/08/26 13:31
「カメラ」読んだけど、正直面白かったかどうかと言えば
いまいちだったかな
ヌーヴォーロマンのほうが面白いような…
トゥーサンの本って、最近ブックオフなどでよく見かけるよ。
手放す人が多いんだろうな。
37 :
吾輩は名無しである:02/09/05 20:01
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
Ο ( とうさん人気ない・・・・・・・
ο ( ハゲオヤジだからか・・・・
__ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
___/⌒ \__
/ | |( ) |
| | | ∨ ̄∨ヽ │
__| | | \ | _|_|
ヽ、(_二二⌒)__) \
____| | \二 ⌒l. \
| | ̄ ̄ | | ̄ ̄||
| | | | .||
| |_ | |_ .||
(__) (__) .||
38 :
恵果ミ*・∀-ミ⌒☆13さい ◆5tlQkmQY :02/09/05 20:06
トゥーサンは最初の一読だけ。2作目、3作目となると飽きてくる。
内容スカスカじゃん。だから、みんな最初に読んだ作品が面白いっていうな。
私は「ムッシュー」
39 :
吾輩は名無しである:02/09/05 21:27
おれは最初に『カメラ』読んだよ。
内容スカスカって言うのよく分かるなぁ。
だからあんまり読みたいと思わない。
でも、最近は初期の作品のスタイルから方向転換したとか聞いたから、
『テレビジョン』とか『ためらい』なんかはどうなってるんだろう?
40 :
恵果ミ*・∀-ミ⌒☆13さい ◆5tlQkmQY :02/09/05 22:08
スタイルの方向転換というのは、これまでの内容はスカスカだけど
文体で何となあく雰囲気作ってるっていうのが、その雰囲気を自ら
無くそうとしている感じかな。内容スカスカで雰囲気無くなって(あるいは
飽きられちゃって)ますます味わいの薄い作品になってるってことかな。
41 :
吾輩は名無しである:02/09/06 22:16
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
Ο ( とうさん、恵果の言い分が正しいよ・・・・
ο ( もう誰も読まないんじゃないかな・・・・
__ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
___/⌒ \__
/ | |( ) |
| | | ∨ ̄∨ヽ │
__| | | \ | _|_|
ヽ、(_二二⌒)__) \
____| | \二 ⌒l. \
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| | | | .||
| |_ | |_ .||
(__) (__) .||
42 :
吾輩は名無しである:02/09/06 23:39
小学生でも書けそうな文かもしれないが、小学生には絶対書けない
文というべきかな。
今秋、新作出版予定。
そちらに期待しましょう。
43 :
吾輩は名無しである:02/09/07 00:14
いわゆる“ノベルス”のないフランスでは、
ああいった文体が斬新だったということね。
44 :
吾輩は名無しである:02/09/07 00:44
本人は「ヌーヴォー・ロマンを継承している」と言ってました。
45 :
吾輩は名無しである:02/09/07 01:02
それは夜郎自大な…
46 :
吾輩は名無しである:02/09/07 02:11
「ためらい」…作者がホモだなとわかる。それにしても出す著作はつまらんつまらん才能ねーよ村上春樹並
47 :
吾輩は名無しである:02/09/07 02:48
本人はマジにホモっぽかったです。
48 :
吾輩は名無しである:02/09/07 02:52
>>43 どういう意味?
「いわゆるノベルス」ってどんなの?
スマソ、アオリではなく、普通にわからん。
フランスでいう「読書」ってどんなのかしら、ママン、と、不思議でR。( ;
49 :
吾輩は名無しである:02/09/07 03:00
木村裕治による日本語版の装丁が好き。
中身はよくわからん。
50 :
吾輩は名無しである:02/09/07 21:59
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
Ο ( とうさんが現代フランス文学を
ο ( 背負っていくのは無理じゃないかな・・・・
__ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
___/⌒ \__
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ヽ、(_二二⌒)__) \
____| | \二 ⌒l. \
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| |_ | |_ .||
(__) (__) .||
51 :
吾輩は名無しである:02/09/08 00:55
てか最近のフランス文学つまらん。やたら映画臭いし。なんかいいのある?
雌豚ものがたり、だっけ?
若い女が書いて話題になったやつ。
クソつまらなかったが、あれがおフランスのエスプリなのか。
あの作家は一発屋だったのかな。
ま、サガンの国だから。
むかーし、クリスチーネFとかいう映画もあったな。
14歳の薬中娼婦の手記を映画化したやつ。
この娘もずいぶん金持ちになったらしいけど、その後噂を聞かない。
53 :
吾輩は名無しである:02/09/08 20:37
>>51 トゥーサンと同世代と言えば、
エシュノーズやギベールってことになるのかな?
どっちも読んだこと無いけど。
hage
55 :
吾輩は名無しである:02/09/09 22:23
.┌┐
/ /
./ / i
| ( ゚Д゚) <そんなバナナ!
|(ノi |)
| i i
\_ヽ_,ゝ
U" U
56 :
吾輩は名無しである:02/09/14 03:26
エシュノーズもギベールもいまいち。最近(ぬうぼお以降)のフランス文学は映画しすぎ!
58 :
通りすがりの学生さん:02/09/21 21:23
W杯で来日してた時にトゥーサンと飲んだよ。
別に彼のファンてわけじゃないんだけど学科の講演会に来てて
そのあと流れで。
かなり酔っててただのオヤジ化してた。
思い出したのでカキコ。
ほう。。うらやましいね。
60 :
吾輩は名無しである:02/09/23 00:45
日本語版の装丁が好きだ
61 :
吾輩は名無しである:02/09/23 01:05
浴室って
最初風呂場で生活してるところに
壁の塗装をしに来た人たちが
金払わないからって
生ダコをさばいて自分たちで食っちゃうって話
だっけ?
確か浴室という名前のそんな映画を深夜放送で見たんだが。
漏れもリアル厨房の時にKBS京都の深夜映画で観た。なんだかあの映画はハマったなー。
63 :
吾輩は名無しである:02/09/25 00:57
あれはコメディーとしてとらえてよいのか?
64 :
吾輩は名無しである:02/09/25 01:13
ということは、
トゥーサンって映画のほうが面白いとか?
65 :
吾輩は名無しである:02/09/25 01:18
61はあってる?
新作出たらしい。
67 :
吾輩は名無しである:02/09/25 01:33
>>67 友だちのとこで何かのパンフに載ってたのを見せられただけなので。。
タイトルは Faire l'amour でした。
>>68 情報ありがとう。
まだ訳されてないのか…。
>>69 今月出たばかりみたいです。
キャプションに「トゥーサンの卓越したヌーヴォーロマン・・」みたいな文句が
書いてあるんだとか何とか。。
集英社にまだやる気があればそのうち出るかも知れないです。
71 :
吾輩は名無しである:02/09/25 01:53
>>70 トゥーサンの小説をヌーヴォーロマン扱いしていいんでしょうかね?
『カメラ』しか読んでないですけど、別物のような気が。
72 :
吾輩は名無しである:02/09/25 21:30
>>70 「やる気があればそのうち」ではなく、「やる気があるから、すぐに」
出るでしょうね。
翻訳不況の中では、トゥーサンは売れてると思いますよ。
>>71 扱いとしてはポストヌーヴォーロマンということになるのでしょうね。
それを認めるかどうか、評価するかどうかはひとそれぞれでしょうが。
73 :
吾輩は名無しである:02/09/25 21:50
>>72 トゥーサンってブクオフによく転がってるよね…
売れてるけど、手放す人も多いとかかな?
74 :
吾輩は名無しである:02/10/21 09:31
トゥーサンがヌーヴォーロマンと似てるのは、
あのだらだらした描写ぐらいじゃない?
75 :
吾輩は名無しである:02/10/21 09:33
76 :
吾輩は名無しである:02/10/21 09:39
>>75 それだけでヌーヴォーロマンの後継者とか言うなよって感じだな。
77 :
こんな感じ?:02/10/21 10:23
私はかつて小瓶を塩酸で満たして、年中それを身にたずさえていた。いつかは
それを他人の顔にぶちまけてやろうという考えを抱きながら。私は以前はオキシ
フルの入っていたその色ガラスの小瓶を、単にふたを開けて他人の目に近づけ、
一目散で逃げるだけでよかったのだ。不思議なことに、私はその琥珀色の
腐食性のある液体の入った小瓶を手に入れてからというもの、気分が穏やかに
なった。小瓶は私の時間にぴりりとした味わいを添え、思考を鋭利なものにした。
だがマリーは、ある不安 ―― おそらくそれはもっともな根拠を持つものであった
ろうが―― を持って、その液体が最後には私自身の目、私自身のまなざしの上に
ぶちまかれるのではないか? との疑問を抱いていた。あるいは彼女自身の顔へ、
もう何週間もの間、涙に暮れてい彼女の自身の顔に・・・
ああ、最後の行、>涙に暮れてい彼女の自身の顔に
ではなくて、>涙に暮れていた彼女自身の顔に
だな
79 :
吾輩は名無しである:02/10/21 10:46
そうねぇ、、、俺なら『愛の交歓』(ギャハハ
81 :
吾輩は名無しである:02/10/21 22:33
『メイク・ラヴ』でいいんじゃないの。
英語を使うのはちょっと業腹だけど。
82 :
吾輩は名無しである:02/10/21 22:33
『寝室』
『ぶちまけてやろうか塩酸を、夏』
映画化希望。広末主演で。
84 :
吾輩は名無しである:02/10/21 22:42
85 :
吾輩は名無しである:02/10/22 01:36
77はトゥーサンの最新作 Faire l'amour の冒頭の日本語訳じゃないの。
まだ、翻訳は出ていないはずだから、77が自分で訳したということなんだ
ろう。
(あるいは77=野崎歓なのかもしれないけど・・・)
なるほど『メイク・ラブ』ねぇ…
『浴室』
『ムッシュー』
『カメラ』
『ためらい』
『テレビジョン』・・・
と、来たわけだから『メイク・ラブ』でも
おかしくないわけか。う〜んなんか語感が軽すぎるよう
な気もするが >『メイク・ラブ』
(内容を全部読み通してから決めるが吉。)
だがマリーは、ある不安 ―― おそらくそれはもっともな根拠を持つものであった
ろうが―― を持って、その液体が最後には私自身の目、私自身のまなざしの上に
ぶちまかれるのではないか? との疑問を抱いていた。あるいは彼女自身の顔へ、
もう何週間もの間、涙に暮れていた彼女の顔の上に。いいや、そんなことはない、
ときっぱりした否定の微笑みを浮かべながら私は彼女に言った。いやいや、そんな
ことはあり得ないよ、マリー、そう言いながら私は彼女の目から視線を外さずに、
手ではヴェストのポケットの中の小瓶の持つ滑らかな輪郭線をやさしく撫でていた。
私たち二人が最初にキスをかわすその直前にも、マリーはすでに泣いていた。
それは7年以上前のことで、タクシーの中でのことである。彼女は私の隣りの
車内の薄暗がりの中に座っていて、泣きべそ顔で、セーヌ河岸の飛び去っていく
陰影だの、我々が交差してゆく車の黄色や白色のヘッドライトの反映などが
彼女の表情を横切っていた。我々はその時までに、一度もキスをしたことは
なかったし、私は一度も彼女の手を握ったこともなかったし、彼女にどんな些細な
愛の告白もしたことはなかった ―― だがこれまでに私は、彼女に愛の告白など
したことがあっただろうか? ―― そして私は心を動かされ、どうしてよいか
分からず、彼女がそんな風に私の隣りで泣いているのを見ていたのだった。
『よろめき』なんてのは?
良スレですね。
>>87など読んだ感じでは、
新作はこれまでの作品とはまた違った雰囲気になりそうな気がしましたが、
どうなんでしょうね?
まったく同じ場面が、今から数週間前に東京で繰り返された。だがその時は
我々は永遠に別れてしまったのだ。私たちは新宿の大きなホテルに連れ帰って
くれているタクシーの中で一言も口を利かなかった。ホテルには夜が明けてから
到着したのだが、マリーは車中私の隣りで黙って泣き続けていた。私の肩に寄りか
かって静かに鼻水をすすったり、しゃくり上げたり、指の甲で大げさであやふやな
仕草をして涙を拭ったりしていた。それは悲しみに満ちた重い涙で、彼女を醜く見せ、
睫毛からはマスカラを流してしまっていた。あの7年前、我々が最初に出会った時
にはそれは純粋に歓喜の涙であり、泡のように軽く、頬の上をまるで無重力状態
のようになめらかに落ちていたのに・・・
そのタクシーは暖房が効きすぎていて、マリーはすでに熱を上げていた。
彼女は気分が悪くなり、とうとうタクシーの後部座席の私の隣りで、難儀そうに、
身をくねらせながら自分の黒皮の大きなマントを脱ぎ捨てた。彼女はしかめ面をして、
私を恨むような表情をしていたが、私には恨まれるような由縁は明らかになにもなかった。
畜生、もしタクシーがそんなに暑かったのならば、彼女は運転手に小言を言えばいいのだ、
ダッシュ・ボードにはよく見えるように彼の名前と、証明写真が貼り付けてあったというのに。
彼女は私を押しのけてマントを座席の我々の間に置き、次にセーターを脱いで
自分の脇に丸めて置いた。彼女はもはや白いシュミーズ一枚の姿になった。それは
上着の押し付けから解放されて(?)、くしゃくしゃになって上部部分からは黒いブラジャーが
露わに見え、下の部分はスラックスのベルトから軽くはみ出していた。我々はタクシーの
車中、一言もしゃべらなかったが、薄暗がりの中でカーラジオからは切れ目なく謎めいて
いて、快活な日本の歌謡曲が流れていた。
タクシーは我々をホテルの玄関前で降ろした。
7年前のパリでは、私はマリーにバスティーユ広場の近く、ラップ街だったか、
ロケット街だったか、あるいはアムロ街かパ・ド・ラ・ミュール街だったか、
もはや憶えていないのだが、どこかまだ開いている場所へ一杯やりに行こうと誘ったものだった。
私たちは夜中じゅう長いこと歩き廻り、街角をカフェからカフェへ、通りから通りへと
彷徨ってとうとうサン=ルイ島で再びセーヌ河に行き着くまで歩いた。
その夜、我々はすぐには愛を交わさなかった。そう、すぐには。とは言え、お互い
に何らかの愛情につながる好意を感じている二つの存在が無言のうちに、すでに
抱擁を決心しているような時、そして彼らの目がそれを確認し、彼らの微笑がそれを
言い当てている時、また彼らの口唇や手がすでにその抱擁を予感しているのに、
まだなお、二人の唇が初めてやさしく触れ合うその瞬間を彼らがわざわざ遅らせようと
しているような時、誰がその最初の抱擁に先立つこの甘美な瞬間を引き伸ばしたく
ないなどと考える者がいるだろうか?
***(↑あまりの翻訳調でゴメソ。この小説はどう見ても、≪ヌーヴォーロマンの延長≫など
には見えない。デュラスなら原語で読んだことがあるけれど、文章はこれと同じくらい簡素なもの
だがこれほど筆致は安定していないし、省略語が多すぎて何言っているのか分かんないんだよねー
デュラス。恐るべし。トゥーサンは文章が平面的でペッタリしている。この"スーパー・フラット"な
感覚が現代的なのか? ん?)
東京では、我々は即座に自分たちの部屋に登っていった。我々は一言も発さず、明かり
の点ったクリスタルのシャンデリアのある人気のない大きな玄関ホールを横切った。それは
光り輝く三つ組みのシャンデリアで、ちょうど私たちがホテルに入っていったその瞬間に、
我々の目の前で静かに揺れ動きはじめた。シャンデリアはまるで大聖堂の鐘のようにひとりでに
揺れはじめながら、我々の歩に合わせて、カチカチというガラスとクリスタルのぶつかり合う
音を立ててゆっくりと身を震わせていたが、それが突然、それら素材の悲痛さに満ちた
耐え難いうめき声に変わり、それが床と壁の両方を揺すぶり、振動させた。それから
波動が収まり、天井のちらちら不確かだった電燈が一瞬ホテルを暗闇に包み込んだあと、
ホールではシャンデリアが、まだ揺れてはいたが、何度か再点灯を繰り返し
何千もの透明なガラスの断片の逆向きに身を揺すぶりながらやがて定位置に
戻りはじめた。徐々にその不動の落ち着きを取り戻しつつ。
ホテルのレセプションには人気はなく、エレベーターにも我々以外は人はおらず、
玄関から続くホールの真向かいの吹抜け空間をゆっくりと上に上がっていた。我々は
その透明な箱の中で、沈黙を守っていた。我々は並んで立ち、マリーは泣き顔で、黒皮の
マントとセーターを一方の腕に持ちながら、二人はごく微弱な震度のその地震の間じゅう
震えを止めることのなかったシャンデリアを見ていた。あまりに微弱だったので、私は
もしやその地震は我々の想像の中で起こったのではなかったか? と自問したほどであった。
階の廊下は静かで、永遠に続くように見え、カーペットはベージュ色で、一つのドアの前には
散らばった食事の残骸とともに「ルーム・サービス」というプレートがほったらかしにされていた。
汚れた皿の上には手際悪くナプキンが掛けられて。マリーは私の前を歩いた。肩は疲れ切って、
腕には力がなく、一つの手を廊下の壁に這わせて引きずりながら歩いた。私は自室の
前で彼女に追いつき、磁気カードを錠前に差し込んで部屋の中に入った。そして
毎度のごとく、これら二つの晩にパリと東京で、我々は交わった。最初のは、「彼女と
の初めての回」として、―― そして最後の回は、「これで最後」のつもりで。
しかし何度我々は「これで最後」のつもりで、セックスしてきたのだろう?
私には分からない。が、しばしば。「しばしば」…。私は後ろ手でドアを閉め、
マリーが寝室の中を疲労でよろめきながら前に進むのを見ていた。黒皮のマントと
セーターを腕に抱えて、白のシュミーズをスラックスからはみ出させながら ――
これこそ、私の意識を掻き乱すディテールなのだ、それに気付くと、彼女がその
シュミーズを脱ぎ去ったところまで想像してしまい、その時はもはや私の両手の
間に強く挟まれた彼女の顔しか思い浮かばない。弧を描く私の両の手のひらの間で
熱くたぎる彼女のこめかみ ――、マリーは寝室で眠気のために倒れ、涸れることのない
涙を緩慢に垂れ流していた。そして私は、いずれにせよ我々はこの夜、性交を
行うだろうと想像した。そしてそれが最悪の、悲痛な結果になることも。
我々のどちらもまだ、天井灯、ベッドランプ、いずれの部屋の電燈も点けていなかっ
たので、ホテル寝室の大きなガラス窓からは、遠くに夜なのに明かりをつけた
新宿の行政地区が見え、一方我々のごくそばには、遠近法を崩してしまうほど近いために
ほとんど認知不可能な、丹下健三によるモニュメンタルな東京都庁舎の左側タワーの
横腹が見えた。
下方には、窓から数メートルのところに平たい屋根のようなものの影があり、
それはテラスになっていて、垂直にネオンの高位置照明灯が並んで付いていて、
それらはちょうど航空標識のように闇夜の中を誰にも邪魔されずにまたたいていた。
その赤っぽく、暗く薄紫色をした、断続的で膨張した光の反映は、部屋の中にも浸透して
きてぼんやりした赤い光の光暈で壁を覆い、またマリーの顔の上では混じりけのない
その涙を赤外線色、なにか半透明で抽象的なものに光り輝かせていた。マリーは
ガラス窓に沿って前に進んだ。私が薄暗がりの中でどうにか見分けたところ、その
目は涙に濡れ、彼女が肌けているシュミーズの無垢の白さは、我々の目の前の屋根の
上でまたたいているネオンの規則正しい、間歇的な発作によって投げ掛けられる、
えも言われぬ真紅の光の広がりによって規則的に、また断続的に照射されて
いるように見えた。私は窓のところで彼女に近づいて、しばらくの間、彼女とともに
とても建て込んだ、タワーとオフィス・ビルの一連の木立を眺めた。それらは
暗闇の中で我々の前に屹立し、散らばって、威厳深く、それぞれが自分たちの階の
高みから、個人的に自分固有の静けさと闇夜の管轄地域を監視しているように見えた。
一方で私の視線はゆっくりとそのひとつひとつに向けられていった ―― 新宿住友ビル、
新宿三井ビル、新宿センタービル、京王プラザホテル。なぜ私と寝たくないの?
その時マリーが低い声で私に尋ねた。視線は固定され、遠くから距離を置いて、
表情には何かかたくななものがある。私は答えずに、そのまま外を眺めていた。
とうとうしばらくしてから、特徴のない中間的な声で驚くほど平然とした調子で私は
答えた:「君と寝たくないなんて、言ったことはないよ。」「じゃあ、なんで私と寝ないのよ?」
彼女は近づいて私の肩を掴みながら言った。私は体を強ばらせ、できるかぎりそっと
彼女の手を押し戻して、もう一度その闇の中の一帯をじっと見つめた。私は同じく平然と
したほとんど抑揚のない声で、まるで簡単な調書でも述べるように答えた。
「僕は君と寝たい、と言ったこともない」。(もう遅すぎるんだ、マリー。今となっては。)
彼女は窓の前で長いあいだ私のことを見ていた。さあ、眠ろう、マリー、私は彼女に言った。
もう遅いよ。さあ眠ろう。私は彼女の肩に長い戦慄が走るのを見た。それは疲れと
苛立ちから来る戦慄だった。私はもうすこしで何かを付け加えそうになったが何も
言わなかった。私は歯を食いしばり、彼女の前腕にやさしく手を乗せた。すると彼女は
乱暴に腕をどけた。あなたはもう私のことを愛していないのね、彼女は言った。
ほんとにすごいですね。
フランス語を翻訳できるって羨ましいです。
7年前、彼女は私にかつてそれまでに、誰に対してもそんな感情を持ったことが
なかったことを説明してくれた。そのような気持ち、そんな甘く熱いメランコリーの
波風が彼女の胸に押し寄せたのは、私が食事中に、自分の脚付きのグラスをそっと彼女の
グラスに近づけてゆくという何とも単純で、一見いかにも無害そうな仕草をしたのを見た
時だったという。それはとても慎重な仕草だったが、同時にまだよく知り合ってはいない
二人の人物、たとえば以前にはたった一度しか会ったことのない二人の間では、まったく
不躾な仕草でもあった。自分のグラスを彼女のに近づけていくのは、彼女のグラスの優雅な
曲線をそっと撫でるためで、途中で遮られるよりも先に手をつけて乾杯のそぶりで
グラスを傾け、彼女のグラスにそっとぶつけるというその仕草は、彼女の説明によると
これほど同時に大胆で、繊細で、あけすけであることは不可能である、という
ことだった。それは知性とやさしさとスタイルの、凝縮されたエキスである、と。
彼女は私に微笑み、続けて、その瞬間から自分が私に恋をしたことを告白した。
だから私が、私と一緒にいて彼女がそれほど強く感じた、人生は美しい、という感覚、
(自分が)世界に見事に適合している、という感覚を伝えることができたのは、
決して言葉によってではないということ、さらに視線によって、行為によってではなく、
ある暗喩的な繊細さをもって、彼女自身に徐々に近づいてゆく、というこの手に
よる実にシンプルな仕草の持つエレガントさによってだったのである。その繊細さ
のために、彼女は突如として世界との間に密接な調和にある自分を感じ、とうとう
数時間後には、同じような大胆さ、同じようにナイーブでかつ老獪な自発性をもって
私にこう言ったほどだったのである:「なんて人生は美しいのかしら、私のいとしい人よ」
マリーは自分のシュミーズを取り去った。彼女はホテルの寝室のガラス窓の前で
それが足元に落ちるのにまかせた。すると裸の肩にはもはや黒のレースの頼りないブラ
ジャーだけとなり(私はこのブラジャーがとても好きだった)、彼女はベッド脇のランプに
灯を点しに行った。ようやくその時だった、我々が部屋をそのままにして夕食に出掛ける
前に放っておいた、部屋の中のめちゃくちゃな散らかりぶりに気付いたのは。
何十もの旅行カバンがカーペットの上に開かれたまま置かれ、ベッドランプの、
ランプ笠のせいで和らげられた弱々しい夜間灯の光の中で安らんでいた。それらは
およそ140キロ近くもある荷物で、マリーは前々日、ロワシー空港でその重量超過分の
80キロについては、航空会社のカウンターにて眉根一つ動かさずに即金で全額支払って
登録した貨物群だった。部屋のそこら中に、ぎっしり詰まった8個の金属製スーツケース
や、同様の4つの大型トランクなどが散らばり、これらには彼女の最新コレクションの
ドレスが一式、詰め込まれていた。さらに半分は籐、半分は鋼でできた、特に芸術作品を
輸送するために考案された一連の、先の尖った旅行用荷物箱が置かれてあり、
それにはチタンとケブラー素材でできた実験的な衣装が収納されていた。それらは
彼女が次週末から、品川の“コンテンポラリー・アート・スペース”で開催しなければ
ならない現代芸術の展覧会のためにデザインした衣装である。マリーは同時に服飾デザイナー
でもあり、造形芸術家でもあり、数年前には彼女は自分自身のブランドである“アロンジ・
アロンゾ”を東京に創設していた。私は彼女のことを観察していた。マリーはベッドの
彼女のドレスでいっぱいになった真ん中へ頭から倒れ込み、ドレスは彼女の体の重みで
萎れてしまい、床へ、たわんだ生地の緩慢な滝の流れのようになって落ちていた。
そして私のいとしい彼女は、ドレスのすそ飾りの中に顔をうずめて泣いていた。髪は
そのすそ飾りと混じり合って絡んでいた。
>>99 あらあらどうも。どんな言語でも、翻訳というのは「臆病さ」と
「大胆さ」の両方が備わっていなければならない作業ですよね、
作者の言いたいことを仔細に汲み取って、しかもそれを読者と
いう観客の前で印象ぶかく読み取ってもらわなくてはならない。
しかしまず、翻訳者が作品を楽しまないことには話にならない。
トゥーサンの文章は本当に簡明です。ほぼ機械的と言っていいくらい。
たぶん初級文法と、ある程度の単語力さえあれば、翻訳せずとも
誰でもスラスラと読めるはずです。場合によっては村上春樹よりも
スラスラ読めるぐらい…
ただそれを自分の日本語に置き換えるという作業はまた別の作業で、
創意工夫やパフォーマンスも必要になってきますよね。まあ私の場合は、
単に作品の内容が面白いので面白おかしく続けているだけですが…
彼女の父親は数ヶ月前に亡くなっていて、我々の日常生活の喧騒に満ちた経過の中で
数週間前から流されていた彼女の涙は、今や彼女の心の中で、悲しみの涙や恋愛感情に
まつわる涙、死を悼む涙や動転した涙といったたくさんの涙でごっちゃになっていた。
彼女の周りでは、これらの衣装がすべてホテルの部屋の中でまるで上演されているかのように
見えた。半透明の洋服カバーの下でしゃちほこばって動かないまま、装飾が派手であったり、
毅然としていたり、襟が深く刳られていたり、誘惑的であったり、色鮮やかであったりした。
深紅色であったり、薄肉色であったり、それらはキャビネットの開き扉か、間に合わせ
のハンガーなどに吊るされたり、彼女がまるで即興で作った劇場の楽屋のように、
ホテルの部屋に拡げた二つの旅行用洋服かけに並べてあったり、あるいは単に椅子の
上や、肘掛け椅子の肘のところに注意深く掛けられていたりした。私は部屋の薄暗がり
の中で、灯の明かりと闇との反映の内にすっかり現実感を失ってしまったこれらの
衣装のすべてを注意深く眺めた。灯の明かりと闇の反映は彼女の半分剥き出しの、
疲れ切った体の廻りを輪を描いて取り囲んでいるように見えた。そして私自身も疲れ
切っていた… ―― 特にその時は、時差のおかげでぐったりしていた ――
私は再度、自分の洗面道具入れに入っている塩酸入りの小瓶について考えた。
私が旅行荷物を作っていた時、どうやってこの塩酸入りの小瓶を日本へ
持って行くか、その方法について自問していた。旅行の間、ずっとそれを自分の
身につけて行くのは当然問題外のことであった。機内に搭乗する時や、税関を
通り抜ける時に、小瓶を見つけられてしまうかもしれない。そうなるとその出所や
由来、そのものの性格や私がそれを使ってやろうとしていた使用法などについて
私は説明することができなかっただろう。一方で、それを自分のスーツケースに入れて
旅するのにも少し気懸りで、瓶が壊れて私の衣服の真ん中に塩酸がぶちまかれるのを
目の当たりにする危険があった。最終的には、さほど特別な用心を労せずに――
そのオキシフルの小瓶の中間的な外見がおそらくもっとも良いカモフラージュで
あったのだが ―― 、私の洗面用具入れの側面の、三つの融通のきく仕切られた
ポケットの一つにそれを収めた。それぞれのポケットは取り外し可能な、細い
革ひもで区切られていて、私はその小瓶を香水壜とつめかえ用のカミソリ刃の
パックの真ん中に入れた。私の洗面用具入れは、以前にもしばしばこうした
奇妙でちぐはぐな小物類の避難場所となって来た。歯磨きチューブや爪切りに
混じって、蜂蜜や香辛料、クラフト紙の封筒に分けて入れた現金など。
もちろんまた別種のおもちゃである、まだ現像されていない写真のネガ・
フィルムを数に入れなければの話である。それらは黒と青色の小さなイルフォード社・
FP4と、黒と緑色のHP5のコンパクトなフィルム・ロールであるが、それらは
いずれ多かれ少なかれ非合法的に、斯く斯くしかじかの国で売りに出されなければ
ならなかった。だが差し当たって、塩酸の小瓶がパリから東京まで運ばれた
ことに何らかの注意を向けた人はなかった。
マリーが私に、日本へ同行するように提案してきたその日、私は彼女がこの
大航海の間に、我々に残っていた最後の愛情の備蓄分をも燃やしてしまう心づもり
だということを理解した。もし我々が別れるべき運命であるとしたら、お互いに
少し距離を置くために、この随分前から予定されていた旅行を利用することほど
簡単なことはなかったではあるまいか。もし、それが別れるためであるとしたら、
一緒に旅行することこそ最上の解決法ではあるまいか? ある範疇においては、答えは
イエスである。というのは、そばにいることが我々を引き裂くのと同様に、離れて
いることが我々を接近させることになっただろうからである。我々二人は確かに
感情面ではあまりにあやふやで、方向性を見失っていたので、片方の不在こそがおそらく
まだ我々を接近させ得る唯一のものだったのであり、一方、片割れがそばにいること
は、逆に、進行中の我々の別離を加速させ、決別を、判で押して確固としたものに
してしまうだけだったのである。彼女が、私に一緒に東京へ来ることを提案しながら
以上のようなことを意識していたのか、そして別れるために、あえて意図的に
私を誘ったのか、については私には分からないし、私はそうだとは思わない。
だが他方で、私に日本へ同行することを提案しつつ、彼女は少なくとも二つの
やや邪悪な底意を裏で抱いていたのではないか、と私は疑っていた。まず一つ目は
彼女が、私が彼女の招待を受け入れるはずがない(それにはいくつかの理由があるが
とりわけある理由、私が話したくないある理由のせいで)、と信じていただろうこと、
そしてとりわけもう一つは、この旅行の間、私たちの二人に割り与えられるであろう
めいめいの社会的立場、役割について彼女がとても明白に意識していたことである。
彼女は、栄誉に包まれ、面会や仕事の約束がいっぱいで、仕事上の共同事業者や
パトロン、アシスタントなどのお取巻き連中に囲まれているのに対して、
私には社会的地位もなく、つねに彼女の陰にいて、要するに同伴者であり、行列の
お供、エスコート役だったのである。
ごく弱々しく頭を持ち上げて、マリーが物憂げに体をこちらに向けると
衣装群の大きな固まりが動いた。それらは彼女の剥き出しの体の重みのせいで
波打ち、ひだを作った。そして甘ったるい、半分眠っているような声で
彼女は私に何か飲み物が欲しいと注文した。水か、シャンパンのどちらか。
それら以外の何物でもない、水か、シャンパンか。私のいとしい彼女は、いつも
こうした極度に洗練された簡潔さをそなえた好みを保持していたのである。
初めて我々が一夜を共にした日、私が朝食を用意するために起き上がって、
彼女に紅茶が欲しいか、それともコーヒーにするかを尋ねると、長いためらい
の瞬間のあと、むくれたふくれ面をして彼女は、「両方にしてちょうだい」
と答えた。マリーは靴も脱ぎ捨てており、あとは黒のスラックスしか身に着けて
いなかった。そのスラックスはかなりゆったりとしていて、マリーはその第一
ボタンを外していたが、開いた部分からは中の黒い透明なパンティが覗いていた。
彼女の目は閉じられていたが、どうやらそれは十分ではなく、まだ充分にきっちり
と封で閉じられてはおらず、世界からも切り離されてはおらず、光は相変わらず
彼女を煩わせているようであった。というのも、彼女は腕をナイト・テーブルの
方向へ伸ばして、手さぐりで日本航空の藤色絹でできたアイマスクを掴んだからである。
それは目を光から遮るために機内で配られていたものだった。目を再度開けること
なく、再度ベッドの上に仰向けに飛び込むその前に、彼女は顔の上で布地でできた
マスクの位置の調節をしていた。その瞬間から、彼女のシルエットには謎めいたスター
のような外観が備わった。それはやつれ切った生地でできた、灰の色をした死人の
ベッドの上の打ちひしがれたオフェーリア的人物の形象であった。肩はしわくちゃに
なった衣装の一つの、水性の柔和剤の入った柔弱性(?)の中に沈み込み、
黒のブラジャーは肩ひもが腕の途中まで降りていて、スラックスはその透明の
パンティの上部部分で大きく開いており、日本航空の藤色絹でできた一対のアイマスク
は緩々と彼女の顔に巻き付いていた。
部屋の窓の向こうでは、ネオンが相変わらず間歇的な、赤味がかった長い
微光を放って、闇夜を切り裂いていた。その光はホテルの部屋の中にまで
入って来て、ベッドランプの金色の青白い光と混じり合っていた。私は目一杯、
ミネラル・ウォーターを注いだ縦長のシャンパン・グラスを掴んで、ベッドの
上のマリーのところまで行って、シーツを占領していた部屋着と衣装の
雑然としたところに自分の場所を作った。彼女の隣りに座りながら、私の
視線は今や彼女の透明なパンティのほぼ全体を露わに見せている、その
スラックスのX字型の開閉部分に注がれていた。そのパンティの向こうには
彼女の恥丘の、濃くて薄暗い陰毛の固まりが透けて見えていた。その固まりの
そばにいる私の存在を感じたマリーは、気だるそうに腕を持ち上げ、両手で
私からシャンパン・グラスを奪って、絹のアイマスクを外すことなく一口
水を飲むためにそれを口に持っていった。そして再度ゆっくり後ろへ身を横たえ
ていった。手にはシャンパン・グラスを持ち、水はちらちら震える小さな泡の
氷霧となって、彼女の口唇の角を滑っていた。それから、彼女が飲むときは
いつもそうであるように、水が泉となって頬や、顎や、首や鎖骨を通って
流れ出し始めた。彼女は飲み終わると、グラスを置くために腕をベッドの外へ
遠く投げ出すと、グラスは逆さまになってカーペットの上に落ちた。そして
間髪を入れずに、有無を言わせぬ、確固として正確な仕草で彼女は私の手を掴み、
それを自分のパンティの中に押し込んで、その捕獲した捕虜を太腿で挟んで
ぐっと締めた。すると、最初の驚き、最初の戦慄が通り過ぎると、私は突如と
して、自分の指の皮膚の下に、軽く電流が流れているかのようにピクピクして
卓越して生き生きとした、開拓可能で湿った、彼女のセックスの内部の
感触を感じた。
それは太古の昔からある、本能による欲望だった。我々が重ねる単純な
愛の仕草の一連の連続作用によって、私の中で増大し養分を得て脹れ上がって
いたのは。マリーは骨盤を持ち上げて、私が彼女のスラックスを取り外すのを
手伝った。そしてちょうど目に見えないパンティの縫い目、彼女の真白な
肌と、下着の黒くて透けた軽いライクラ素材の間の、布地でできた前線となる
境界の真上、臍のまわりの彼女の裸の腹に私は長い間口づけていた。
それから、彼女は手を伸ばして、体の側面を滑らせて私がパンティを引き降ろす
のを手伝い、さらに再度自分の体を持ち上げて完全にそれを取り去ってしまう
手助けをした。すると徐々に身動きや動揺を止め、彼女のいらだちは鳴りを
ひそめた。彼女はベッドの上で後ろに長く横になり、うなじは枕の中に沈み込み、
JALの藤色絹のアイマスクは目に巻き付けたままで、私が彼女の性器に舌を
差し込みはじめると、その表情には一種の安堵の輪郭が浮かび上がった。
そして落ち着いた様子で、単純に私の舌の動きに合わせて、そっとうめき声を
上げていた。目に見えないほど微かに、リズムをつけて骨盤を持ち上げながら。
ゆっくりと、私は口を使って、彼女の体に沿って上へと上がっていった。
かろうじて背中で留まっている黒のブラジャーの、レースでできた綾なる境界を
侵略しながら、彼女の腹と、彼女の胸にじゅうぶん時間をかけながら。しかし、
私がそのブラジャーのカップを注意深く押し下げると、彼女の胸は、レースでできた
締め付け部位から解放されて、私の手の中に落ち入り、私の指の下でとてもふんわりと
揺れるのだった。少しずつ、私は彼女の顔のほうへと登っていった。手のひらを
彼女の胸と、裸の肩の上で滑らせながら。本能的に私は、彼女の口が
接吻を要求して私の口を呼んでいるかのように感じた。しかし、私が自分の唇を
彼女の唇の上に乗せようとした瞬間、私は彼女の口が、無言の悲嘆のうちに頑なに
閉じられているのを見た。その引き締まった唇は、まったく私の口を求めてはおらず、
徹頭徹尾性的な快感のみを求めて引きつって痙攣していた。そしてその時、
目隠しされた目が、私からその表情を覆い隠して読みにくくしているその彼女の
顔の上で私が体を強ばらせ、頭を立て直したその瞬間に、私はJALの藤色絹の
アイマスクの黒い細いへりの下に、とてもゆっくりと一粒の涙が現れるのを見た。
それはかろうじて形を保っている、不動の涙の粒で、悲劇的なまでにその場を動かずに
震えており、不確かで、それ以上頬に沿って滑って進んでゆくこともできず、ずっと
布地のへりの境界線の上で震えていたがために、最後には私の心の中で鳴り響いた沈黙の
うちに、彼女の頬の肌の上で破裂して砕けたのだった。まるで爆発して燃焼するかのように。
110 :
吾輩は名無しである:02/11/01 17:51
376 :吾輩は名無しである :02/11/01 00:25
話飛びますが、ちょっと前のトゥーサンの「セルフポートレイト」・・・
どうでもいい作品なのですが、作中にヨシコというトゥーサンの崇拝者が
登場して、結構辛辣に描かれてる。
あれって、ヨシコ=篠原一 ですよね。
文学板では有名な話?
■■海外現代文学総合スレッド(××派編)■■ にてハケーン!
(100の続き)
私はその涙を、彼女の頬から直かに飲むこともできたのである、
彼女の顔の上にしな垂れかかり、舌を使ってそれを集めることもできた。
私は彼女の体に飛びついて、彼女の頬、彼女の顔、そのこめかみにキスをし、
布地でできたアイマスクを剥ぎ取って、瞳を通して彼女を見ることもできた。
たとえそれが一瞬のことであったとしても、瞬間視線を取り交わし、
互いに理解し、我々の感官の亢進がさらに鋭く尖らせているその
悲嘆のうちにある彼女と共感・一体化することもできた。また私は、私を
彼女へと向かわせた、だが不発に終わった感情のほとばしりの激越さを
証明して見せるために、自分の舌を無理矢理彼女の唇に捻じ込むことも
できたのである。そうすれば、我々はきっと我を失っていただろう、
汗にまみれて。接吻と、発汗と、よだれと、涙のせいで、湿り、汚れ、
べとべとした抱擁の中で我と我が身の意識を失って…。だが、私はそうした
ことは何もしなかったのである。私は彼女にキスをしなかった。その夜、
私は一度も彼女とキスをしなかったのである。私はその夜、自分の感情を
どう表現すればよいのか分からなかった。私は彼女の頬の上でその涙が消えて
ゆくのを見た。そして私は目を閉じた ―― きっと確かに、私はもはや
彼女を愛していないのだ、と考えながら。
(↑100の続きじゃないね、109の続きだね)
時刻はすでに遅かった。おそらく朝の3時を越えていただろう、そして
我々は愛を交わしていた。我々はいまだに長い赤い微光の筋と、黒い闇が
交互に横切り、それらが通過する時に壁の上に移ろいやすい痕跡を残してゆく
ホテルの部屋の暗闇の中で、ゆっくりと性交していた。マリーの顔は、闇の
中で屈められ、髪はしわくちゃになったシーツと、我々の廻りで一緒くたになった
部屋着と衣装の乱雑さのなかで乱れほどけていたが、その頭は我々の抱擁から
は一歩引いたように留まっていた。枕の一角に放置されたかのように。唇は
引き締められ、私が以前彼女の上に認めた重々しく、無言の悲嘆の、あの
恐ろしげな表情をまだ失わずに。裸で私の腕に抱かれ、天井には赤いネオンの
移ろいやすい光の筋が通り過ぎてゆくホテル一室のベッドの上で体を熱くし、
もろくはかなげな様子の彼女が、私が彼女の中で動くのに応じて、闇の中で
うめいているのが私には聞こえた。しかし私は彼女の手が私の体に触れるのを
ほとんど感じなかったし、その腕が私の肩に巻き付かれるのも感じなかった。
そう、それはまるで念入りに、彼女が私の肌との余計なあらゆる接触を
避けているかのようであった。不必要な愛撫、性的である以外の我々の体の
あいだの接合をすべて排除しているかのように。というのは、彼女の性器
それだけが、我々の抱擁に加担しているように思われたからである。私が
深く入り込むと、ほとんど自律的に動く彼女の熱い性器。苛烈で、とげとげしく
貪欲で、一方で私の陰茎を、その太腿の万力の内に閉じ込めるために
足を引き締め、快楽をもとめて私の恥骨に押し付けて狂ったように身を擦り
つけて来た。その快楽を、私は彼女が次第により攻撃的な仕方で勝ち得よ
うというつもりであることに気付いた。
私は彼女が私の体を利用して、私を楯にして自慰をしているのだ、という
感情を抱いた。私の体を楯にして彼女の悲しみを擦りつけ、有害で、独り白熱した
快楽の探求のなかに自分を失うために。―― その快楽、はまるで長い火傷のように
苦しく、今まさに我々が燃やし尽くそうとしている離別の炎のように悲劇的で
あった。そしてきっとそれは彼女が私に対して感じているのとまったく同じ感情で
あったに違いない。というのは、私自身、我々の腕の絡ませあいが、このもはや
一つに収斂してゆくことのない、だが対立する、まるで我々が快楽を分け持つ
どころかそれを奪い合っているかのように対抗的な、並行的な二つの快楽の
争いになってしまって以来、ちょうど彼女と同じように、純粋にオナニー的な
快楽の追求に精神を集中させることになったからである。そしてこの抱擁が持続し、
性的快感がまるで酸のように我々の中に高まっていくにつれて、私はこの抱擁の
裏に深くひそんだ恐ろしい暴力が増大してゆくのを感じた。
115 :
吾輩は名無しである:02/11/07 08:07
dat落ち祖師揚げ
おそらく我々がここで完全にオルガスムスに達していれば、張り詰めた
神経の緊張と、この旅の最初から蓄積されてきたあまりにも大きな疲労によって
興奮させられた我々の感覚を鎮めることができ、この乱れた大きなベッドの上で
絡まり合って、まるで泥のように眠ることもできたはずなのであった。
だが、欲望はつねに大きくなり続け、快楽が我々を捕らえ、我々は口唇を
きっと固く結んで、互いが互いの腕のなかでうめきながらこのホテルの
一室の暗がりの中で愛し合い続けた。その時、私は突如として自分の後ろで
ごく小さなカチッという機械音が鳴るのを聞いた。そして、それと同時に
この部屋の薄暗がりの中に、水族館のように青味がかった、静かで不安を
呼ぶような明かりが差し込んだ。外部からのいかなる介入もなしに、ある
沈黙 ―― 何物もそれに先立って起こることもなく、何事もそれに継続して
起こることがなかったがためにより一層驚かされるような沈黙 ―― のうちに
部屋のテレビ受像器がひとりでに点灯したのであった。何のプログラムも
初期設定されてはおらず、いかなる音楽も、いかなる音も受像機からは
発せられてはいなかった。ただ雪の散らつくような固定された映像が、画面奥の
青い背景の上に、知覚できないほど微かな、持続する電気的なザアザアいう
砂嵐の音を立てながら一つのメッセージを映し出していた。「You have a fax.
Please contact the central desk.(ファックスが届きました。中央デスクへ
お越しください。)」シルクのアイマスクで両目を覆ったマリーは、この中断
には何も気付かず、青味がかった部屋の暗がりの中で、私の腕の中で身を動かし
続けていた。しかし、私の焼け付くような欲望の高まりにもかかわらず、私は
この出来事ですっかり萎えてしまって、画面上の沈黙したメッセージをポカンと
眺めながら、私は再度、もう一度我々の抱擁を続行することができなくなっていた。
息を切らし、汗まみれになっていた私は一旦中断し、彼女の体に寄り掛かって
一瞬体の動きを止めていたが、彼女の体から身を引き離しながら、世にも間抜けな
様子で低い声でこう言った:「ファックスが届いたらしい」。
「え、ファックスって?」たぶん彼女は私の言ったセリフを聞いてさえいなかった
のだろう。あるいは理解しなかったか、いずれにせよそれを理解する努力もしなかった
のだろうが、それだから彼女は私の中断を一種の妨害、彼女から快感を取り上げ、
快楽を奪おうという確固とした意志なのだと受け取ったのだろう。仰向けになって
ベッドに倒れ、彼女はとうとうこらえ切れずに静かにすすり泣きを始めた。涙を
シルクのアイマスクの透き間からあらゆる方向に漏らし垂れ流しながら。単に頬骨や
頬の上に自然に流れる下方向へだけではなく、上の方向へも。上方へ流れた涙は
彼女の髪に沿って溜まった汗の玉と一緒になって混じった。私は何かを言いたくて、
彼女に説明をして、その腕を取って気を落ち着かせ、頬をさすってやりたかったのだが、
だが彼女を慰めようとする私の努力はただ単に彼女をさらに苛立たせるだけで、
私の手がちょっと彼女の肌に触れただけでも彼女をびくつかせた。ベッドの上で
ひきつけの発作にとらわれた彼女は私に「出てって」と叫びながら足と手で私を
押し戻した。「あなたって最低よ」。彼女は繰り返した。「あなたって最低」。
118 :
吾輩は名無しである:02/11/14 10:02
むむむ… センチュリーハイアットあげ
119 :
吾輩は名無しである:02/11/22 16:06
このスレもったいないからアゲとくか。
120 :
吾輩は名無しである:02/12/04 22:02
雑談スレが荒らされています。
このスレの人からも言ってあげてください。
荒らさないように。
お願いします。
保守
123 :
吾輩は名無しである:02/12/13 23:53
トゥーサンは嫌いじゃないですね。
トゥーサンの作品は「芸術作品」と呼ぶにはあまりに個人的な感性や個性の先走りがなく、
行き過ぎた個性の炸裂で読む者をびっくりさせるような仕掛けやからくりもない。
どちらかと言えば通俗小説の部類でしょう。百年後には残っていないかもしれない。
しかしトゥーサンには確実に“現代”を見つめる視点がある。彼の小説の登場人物にはよく
「見ていた」とか、「じっと見つめていた」などの受動的な観察者の役割が多いわけですが、
トゥーサン自身が一種の一流の観察者であり、こうした“儚いもの”“通りすぎてゆくもの”
を捉える感性は人一倍繊細だと思います。彼の小説はしっかりと“現代”に寄り添って
同時代に生きている人々の共通の日常生活におけるちょっとした嗜好だとか、感じ方だとか、
生きることへの違和感だとかをすごく丁寧に掬い取ってきている。私が共感するのはそこですね。
また「純文学」というフィールドで永劫不滅の名前を残そうなどという orgueil がほとんど
感じられないのもよい。もともとフランスには「純文学」のフィールドに乗らない良質の作家
というのがいて、マルセル・パニョルなどがそうだと思いますが(M.パニョルは純文ですかね)
現代ではアニー・エルノーとか、モディアノ?(もそうかな)、そういった強く純文を
主張しない作家が良作を残していると思う(逆にキニャールとかは凄く嫌。)
冗談とも真面目ともつかない、なにかラジオの構成作家を思わせる独特なスタイルを
持ったトゥーサンはなかなかヨイ線を行っていると思うのですが、純文系でさすがに
真面目に賞賛する人はいないですね。私的にはすごくグッドなのですが。
日本にはこういう傾向の作家はあまりいないような気もするので、とりあえず彼の
ような作家にはこれからも頑張ってほしいものです。
まあ、僕もトゥーサンはおもしろいと思うし好きなのだが、
結局のところ、日本語に訳されて文庫で売られてるから読まれてるだけじゃないの?
他の外国作家にも文庫で翻訳してくれればおもしろい人はたくさんいそう。
125 :
吾輩は名無しである:03/01/04 09:28
なんかこのスレもったいない。
126 :
吾輩は名無しである:03/01/17 09:47
さっさと続きかけよ
(^^)
129 :
吾輩は名無しである:03/02/04 07:15
突然ですが、
130 :
吾輩は名無しである:03/02/27 12:45
あっ、
131 :
吾輩は名無しである:03/03/04 04:09
こんなスレあったんだな。
激しく遅レスだが
>>61>>65あってるぞ。
折れは原作読んで、主人公の男はもっとぽーっとしたのを想像してたから
結構違和感あった。
変な映画だった。印象的だ。
どうして浴室とカメラ?
あとトウサンというよりもトゥサンだと思ったけど。しかもFじゃなくてJでは?
133 :
吾輩は名無しである:03/03/19 02:27
134 :
吾輩は名無しである:03/03/19 11:15
>>123 いいたいことはわからんでもないが
だとしたら、トゥーサンは一作で十分だなw
135 :
吾輩は名無しである:03/04/12 00:48
age荒らしに答える義務はない。
137 :
吾輩は名無しである:03/04/14 04:42
トウサンとカアサン
やっぱりage荒らしの言うことは下らねーな。
女子トイレ内を隠し撮りで京大整形外科教授逮捕−京都
・京都市下京区の阪急河原町駅で、京都大学整形外科教授 中村孝志容疑者(54)を
女子トイレ内を隠し撮りしたとして、警視庁は軽犯罪法違反の疑いで逮捕した。
近く同容疑で書類送検する。
調べでは、教授は3月29日午前0時10分ごろ、京都市下京区の阪急河原町駅の
女子トイレで、手を伸ばして個室内を上からデジタルカメラで撮影しているのを駅員に
発見された。
同容疑者は容疑を認め「ほかにも10件ほどやった」と供述。
同容疑者は現在京都大学整形外科の教授で、専門はリウマチ。
京都大学は「事実関係を確認したうえで、厳正に対処する」としている。
age
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
142 :
吾輩は名無しである:03/04/28 00:04
現代小説は読む気がしない。
諾威之森のじゃないけど、時の洗礼を受けてないと。
漏れの場合は20年以上のブランクが必要
トゥサンよりカミュ。
143 :
吾輩は名無しである:03/04/28 00:26
>時の洗礼を受けてないと
ここカッコイイナ
144 :
吾輩は名無しである:03/05/22 09:24
145 :
吾輩は名無しである:03/05/22 17:49
近代小説は読む気がしない。
諾威之森のじゃないけど、時の洗礼を受けてないと。
漏れの場合は200年以上のブランクが必要
カミュよりモリエール。
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
147 :
吾輩は名無しである:03/06/10 17:09
フェールラムールは日本での出版はいつごろ?
148 :
吾輩は名無しである:03/07/12 07:54
トウサンが夜なべ〜をして、新作書いてくれた〜♪
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
150 :
吾輩は名無しである:03/07/18 23:15
(^^)
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
153 :
吾輩は名無しである:03/09/05 01:20
久々にあげときますか
>>142 つまり価値判断を他人に丸投げするわけですな。
155 :
吾輩は名無しである:03/09/07 11:38
近代小説で無いと読む気がしない。
ドストエフスキーの神の問題とか、カミュの不条理とか、
そりゃあ当時は革新的だったのだろうけど、今では当たり前すぎて。
156 :
吾輩は名無しである:03/09/07 19:28
ドストエフスキーとカミュは近代だろうが!
157 :
吾輩は名無しである:03/09/07 19:38
父さんは嫌いだよ。
倒産も嫌いだ。
勝新のギャグだ。
「現代」でした……。
159 :
吾輩は名無しである:03/10/13 21:56
野崎歓って翻訳への情熱は失ったのか?
エレガントの極地を歩む「ムッシュー」を訳しあげた野崎歓は
いつの日か
翻訳に
もどってくる!
そうじゃなきゃあ、おいらは、じさつしてやる。
162 :
吾輩は名無しである:03/10/25 22:39
163 :
吾輩は名無しである:03/10/26 22:26
>>162 びっくりしたー そこのリンクを開いたら
なんかヒロスエのエッチな写真が・・・
「愛しあう」って邦題としてちょっとダサくないっすか?
じつを言えば、このスレの前の方に出てきた「メイク・ラブ」という
のが結構いいんではないかと思っていたりもするw
これまでの邦題のタイトルに語感もわりと似ているし。。
164 :
吾輩は名無しである:03/10/27 23:21
浴室を読んだ。
こういうの好き。ダーツでグサッのとことか笑った。
おしゃれだね。
165 :
吾輩は名無しである:03/11/02 21:19
この板にでてた、翻訳を読んでて、けっこうすげえって思ってたんだけど、
紀伊国屋の新刊であたらしいのみて、やっぱプロはすげえっておもった。
文章、めちゃやわらかくって生き生きしてる。すげえ。
166 :
吾輩は名無しである:03/11/05 18:21
表紙、イメージと違うな……。
まあ、買ってしまうと思うが。
書店に並んでたね。
んじゃ、私も野崎訳について感想を一言。
まったく気負わずに、あんなにやわらかくてやさしい文章を訳文に当てられた
のはたしかに翻訳者の「極地」だと思う。
しかし野崎訳を読んでもぜんぜんワクワクしないのは何故なんですかね?
この小説の主人公はいつか他人の顔に塩酸をぶっかけようとして塩酸入りの
小壜を胸に持ち歩いているような人物でしょ? その“辛辣さ”というか、
主人公が内面に抱える心理の屈折と、ヨーロッパから極東に逃避してきた
がいじんのデカダンスが文章から伝わってこない。文章が練達すぎて“ひっ
かかり”がない。トゥーサンの文章が平明であることは変わりないにしても
そこまであっさりしてないでしょ。裏にはもっと辛辣な皮肉がこめられている。
どうも「日本風」という意味が取り違えられているような気が…
170 :
吾輩は名無しである:03/11/06 19:17
あちらを立てれば、こちらが立たず、でしょうか。
やわらかさを採れば、辛辣さに欠けてしまう。
全てを満たした翻訳というのはむずかしいのだろうなあ、と思いました。
想像力で補うしかないわな。
172 :
吾輩は名無しである:03/11/06 19:29
新宿の高層ビル群の描写は
もっとゴシックな文体で訳した方がいいと思うけど?
173 :
吾輩は名無しである:03/11/13 00:10
これからよんでみる、このスレでちょっと読ませてもらってたから、すごく楽しみですl。
>>168 禿同
ところで、携帯ゲーム機"プレイステーションポータブル(PSP)
久夛良木氏は,“PSPはゲーム業界が待ち望んだ究極の携帯機”として説明。「ここまでやるかと言われるスペックを投入した」という。
発表によれば「PSP」は,曲面描画エンジン機能を有し,3Dグラフィックでゲームが楽しめる。
7.1chによるサラウンド,E3での発表以来,クリエイターたちにリクエストが高かった無線LANも搭載(802.11)。
MPEG-4(ACV)による美しい動画も楽しめるという。これによりゲーム以外の映画などでのニーズも期待する。
外部端子で将来,GPSやデジタルチューナーにも接続したいとする。
また,久夛良木氏は,繰り返し「コピープロテクトがしっかりしていること」と力説。会場に集まった開発者たちにアピールしていた。
さらに,ボタン設定なども明らかにされ,PS同様「○△□×」ボタン,R1・L1,アナログスティックが採用される。
この際、スク・エニもGBAからPSPに乗り換えたらどうでしょう。スク・エニの場合、PSPの方が実力を出しやすいような気がするんですが。
任天堂が携帯ゲーム機で圧倒的なシェアをもってるなら、スク・エニがそれを崩してみるのもおもしろいですし。かつて、PS人気の引き金となったFF7のように。
突然へんな事言い出してスマソ・・・・
GBAとくらべてみてどうですかね?(シェアのことは抜きで)
きのう大阪でトゥーサンのサイン会があったけど、行ったひといる?
177 :
吾輩は名無しである:03/11/25 03:42
サイン会 いきたかった
どんなだったのかなあ
「愛しあう」に青と白のローソンでてきた
ローソンにとって宣伝になったのか、逆に妨害になったのか?
今日の深夜26時から、つまり明日26日の午前2時から
日テレでトゥーサンの「浴室」映画版が放映されまつ
179 :
吾輩は名無しである:03/11/30 16:53
アイスリンク、みてみたい
180 :
吾輩は名無しである:03/11/30 21:22
181 :
吾輩は名無しである:03/12/02 03:21
映画のアイスリンクには、チャップリンの娘がでています。
仏文の教授いわく、「日本で言う吉本ばななみたいなもん」らしいですが、自分は仏文じゃないんでようわかりません
>>177 宣伝にも妨害にもならなかったんじゃないかな。
184 :
吾輩は名無しである:03/12/05 06:56
ローソンには、疲れた顔の・無関心な女の子の店員がいます。
青と白のローソンはきれいだ。
185 :
吾輩は名無しである:03/12/07 03:05
愛しあう、より、文庫本のテレビジョン、を高くかいます。
値段は安いし、文字数は多いし
186 :
吾輩は名無しである:03/12/07 06:38
愛しあうにVIVREが出てきて
「生きろ!」という啓示を受けたと感じたというのは面白い。
日本人はわけもわからず、むやみに西欧語使いすぎという皮肉かもしれんが
187 :
吾輩は名無しである:03/12/07 22:47
そうそう、生きろ!、はおもしろかった。
随所に、外国人だからこその異感覚が顔をだして、新鮮に感じました。
なるほどね、あすこは、皮肉なのかも。
188 :
吾輩は名無しである:03/12/20 07:23
週刊読書人に 「愛しあう」の 書評がでてた
けっこう ほめてあった
189 :
吾輩は名無しである:03/12/23 11:05
いろんなひとがいるもんです
190 :
吾輩は名無しである:04/01/08 21:54
aisiattemasukaa?
191 :
吾輩は名無しである:04/01/11 23:26
192 :
吾輩は名無しである:04/01/14 22:43
東大でもいくかな
193 :
吾輩は名無しである:04/01/20 00:10
トゥーサンをトーサンと発音するやつが多いことは意外にも知られていないのかもしれなかったのでありますがわかってましたか?
194 :
吾輩は名無しである:04/01/25 09:22
和歌山の本屋さんにトゥーサンが現れたそうです。
和歌山の本屋さんにトゥーサンの本はありません。
195 :
吾輩は名無しである:04/01/25 23:22
マンガ家の黒田硫黄は野崎先生の教え子
196 :
吾輩は名無しである:04/01/26 01:37
そうそう、ユリイカの硫黄特集にあったね
197 :
吾輩は名無しである:04/01/30 03:15
このスレ、浴室、カメラ、じゃなくて、
ムッシュー、愛しあう、にかえようよ
198 :
吾輩は名無しである:04/01/30 11:52
次スレがいつになるやら
199 :
吾輩は名無しである:04/01/30 17:57
次スレなんてもうおきないよ
200 :
吾輩は名無しである:04/01/30 18:28
風呂場にヒッキーになるエンドレスな小説だっけ?
201 :
吾輩は名無しである:04/01/30 19:55
風呂場でオナニーする小説です
ちゃんとよんでください!
202 :
吾輩は名無しである:04/02/01 00:36
トウサン? トゥーサンだろう しっかりしろよ
203 :
吾輩は名無しである:04/02/01 13:13
>201
それは大江健三郎の・・・
204 :
吾輩は名無しである:04/02/03 12:27
まあ意味的に言えば事実はおくれてやってくるといいたいだけだ。暇な時間と引き替えによんだらさ。いい。エンドレスだから。でも観察願というかひとこまひとこまよく・・・
205 :
吾輩は名無しである:04/02/03 12:27
つうじてなあい。ってか
206 :
吾輩は名無しである:04/02/03 18:43
愛しあう、
うらやましいなあ
一度でいいから、愛されたい
207 :
吾輩は名無しである:04/02/03 21:16
マリーが「僕」を愛していたかは謎。
208 :
吾輩は名無しである:04/02/12 15:48
浴室って映画は見たこと無いんだけど…
小説は好き、何度も繰り返される文章も雰囲気あったし。
でも、続編の「ためらい」は読みにくい〜
何であの『僕』が子供なんか作れたんだろ…違和感ありすぎだよー
ところで「浴室」って 風呂に入ってるときに読みませんでした?
209 :
吾輩は名無しである:04/02/13 20:42
川本三郎だったか、それとも岡崎武志だったか、風呂にはいってよんだって、ちくまの文庫本にかいていた。
210 :
吾輩は名無しである:04/02/13 21:31
日曜の朝の中央線の車内で読みました
211 :
吾輩は名無しである:04/02/14 01:16
読むのに、浴室は4日くらい、テレビジョンは10日くらいかかった。
おれって、やっぱりばかかなあ。
212 :
吾輩は名無しである:04/02/14 09:59
>211
いやいや、風呂場で読むとそれくらいかかりますよー
無理して読んだらのぼせてしまうよ〜
213 :
吾輩は名無しである:04/02/15 23:13
愛しあうの解説に、四部作になるかも、なんて書かれていたけど、
やめたほうがいいとおもうよ。
冬があって、春・夏……、なんかできすぎてしまって、かっこわるい。
これは、これで、おわりにしとけよ
214 :
吾輩は名無しである:04/02/21 22:49
たいがいにして
215 :
吾輩は名無しである:04/02/21 22:51
愛しあう、ってどういうことなのだろう
丁寧におしえて」
浴室は読んだ。読みやすかった。
217 :
吾輩は名無しである:04/02/22 00:22
浴室、学生の頃読んだ。なんか、ひきこもりなんだけど、すごく快適な空間にいて、他者の介入なしに、一人妄想を膨らますみたいな雰囲気が、その当時の自分にぴったりきた。いま読んでもたぶんつまらない。他者にもみくちゃにされる毎日もかなり楽しい。
218 :
ジャンフィリップ父さん:04/02/22 02:53
「テレビジョン」、どう思う?
「浴室」が一番良くてあとは失速してるように思える。
219 :
吾輩は名無しである:04/02/22 03:33
浴室>>テレビジョン>>>>その他
220 :
吾輩は名無しである:04/02/22 13:20
おれは、テレビジョンの、ゆったりと、
孤独な思索散歩をしているようなところがすごく好き。
あとは、セルフ・ポートレイト
221 :
吾輩は名無しである:04/02/23 22:42
セルフポートレイトは文庫になったら、そこそこうれるとおもう。
現代のアジア人気もあるし…
ぞろ目だ♪
223 :
ジャンフィリップにいさん:04/02/27 01:18
テレビジョン、だらだらしすぎてない?
浴室のあの黄金率が強烈すぎたのかな。
224 :
吾輩は名無しである:04/02/28 00:02
テレビジョンの、ゆったりと実社会から遠ざかってゆく感じが
好きなんです。ほかにみたことがないタイプの小説なんです。
だれか賛同してくれる人いないのかなあ。
225 :
吾輩は名無しである:04/02/29 22:16
なにが黄金率だ そんなものに目をくらまされるなy9お
226 :
吾輩は名無しである:04/02/29 22:17
>>225 右手の薬指が少し長い?
カナとローマ字入力の両刀使い?
227 :
吾輩は名無しである:04/03/02 20:05
>>226 あんた、おもろいと込み照るね。
視点がいいね。
228 :
吾輩は名無しである:04/03/08 09:24
訳をしている野崎歓のエッセイが、群像に連載されてるね。
あかちゃんのはなしなんだけど、かわいくて、なかなかよろしい。
229 :
吾輩は名無しである:04/03/11 21:53
マッサージ、いたします。
トーサンと芥川賞作家、
どっちがえらいの?
231 :
吾輩は名無しである:04/03/16 23:28
芥川に決まってる
232 :
吾輩は名無しである:04/03/21 23:57
233 :
吾輩は名無しである:04/03/23 21:01
先日、ブックオフの100円コーナーにてトゥーサンの「浴室」を買いました。
実はトゥーサン自身への知識はなく、翻訳の野崎先生を知っており、東大の仏文系
教官の著作・翻訳は出来るだけ目を通そうと思っているので購入しました。
今読んでいますが、すばらしいです。話自体はワクワクするとかいうのでは無いですが、
雰囲気が気に入りました。
他の著作もそろえていこうと思います。
そして、本気で東大で仏文を研究したいと思いました。(私は高校生です)
234 :
吾輩は名無しである:04/03/23 23:38
野崎歓の翻訳だったら、ギベールの楽園とウェルベックの素粒子が
すき トゥーサンだったら、ムッシュー ソフィーカル(題はわすれた)も
235 :
吾輩は名無しである:04/04/02 23:22
トゥーサンよりギベールがずっとすきだなあ
236 :
吾輩は名無しである:04/04/10 11:47
セルフポートレイトが文庫になればいいとおもう。
237 :
吾輩は名無しである:04/04/11 17:00
「ためらい」読了。
よく分からない、が正直な感想。
雰囲気はすごくいいが、途中からミステリーみたいになったわりに最後はわけも分からないまま終わった。
238 :
吾輩は名無しである:04/04/11 20:53
「ためらい」かあ、
読んでずいぶん経つけれど、
主人公がひとりさすらっていく感じがよかった。
サスエロはどこかさびしいとこなんだけど、
どっか牧歌的でもあって、不思議な世界だった。
239 :
吾輩は名無しである:04/04/15 22:34
おとぼけ文学のお宝、ジャン・フィリップ・トゥーサンさん!
240 :
吾輩は名無しである:04/04/18 23:27
おとぼけ文学!
いい得て妙っすね。
ヌーヴォーロマンだめだったんで、悔し紛れにトゥーサン読んでます。
ステレオ・ラブのLO BOOB OSCILLATORという曲が好きで、
フランス語全然わかんないんだけど、「フニャララフニャララ・・トゥサン、
フニャララフニャララ・・トゥサン・・」と言っているように聴こえる箇所が
あって、たぶん全然違うんだろうが、トゥーサンってこんな風に発音するのかしら、
とか思ってみたりする。
最近つらくてたまらない。とあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
つらい
243 :
吾輩は名無しである:04/04/21 21:25
死死師
244 :
吾輩は名無しである:04/04/23 09:43
25日(日)、BS2の週刊ブックレビューで、
「愛しあう」がとりあげられまちゅよー!
245 :
吾輩は名無しである:04/04/24 22:40
だれがとりあげるの?
246 :
吾輩は名無しである:04/04/27 00:45
司会の児玉清の「さすがは文学!」のひとことで、
体よくまとめられちゃったね。
藤原智美のほかは、非常に苦労して読んでる感じがありありだったのが、
すごくおもしろかった。
247 :
吾輩は名無しである:04/04/28 11:46
週刊ブックレビュー、あの女性の講談師には、あの小説が皆目わからないようでした。
でも、そのことを正直に言っていて、そんなところもおもしろかったですね。
248 :
吾輩は名無しである:04/04/28 21:23
だいたいが、やっぱ、
トゥーサンなんて読んで楽しいやつがほとんどいないということだ。
しょうがないさ。
要するに、文学には一部のエリートしか楽しめないものがあるということ。
もちろん、それでいいのだ。
ポストモダンとかニューアカとか騒いでた世代のアホが読んでたクソというイメージしかないな。
なんだかしらんが近所のブックオフ100円コーナーにすごい大量にある。
250 :
吾輩は名無しである:04/04/30 18:48
>>249
だから、それは、おまえが、文学的エリートじゃない、
ふつうのおやじだというあかしなんだよ。
おまえは、「蛇にピアス」でも、静かに読んでろよ。
251 :
吾輩は名無しである:04/04/30 18:55
\100で今日から君もエリートだ。
252 :
吾輩は名無しである:04/05/04 02:19
>>251 おまえのそのものいいが、陳腐きわまりないんだよ。
「蹴りたい背中」でも、静かによんでろ。
飽きるだろトゥーサンなんて・・・
浴室1冊でいいよ
254 :
吾輩は名無しである:04/05/12 10:59
ぼくはきょう「欲室」という官能小説をかきました。
255 :
吾輩は名無しである:04/05/12 21:00
>>217 そうそう、元祖ひきこもりなんだよね、浴室って。
ヒッキーってほど厳密じゃないところがイイんだけど。
256 :
吾輩は名無しである:04/05/21 21:12
257 :
吾輩は名無しである:04/05/21 21:13
>251 なるほど
259 :
吾輩は名無しである:04/05/24 22:47
セルフポートレイト、おもろかった みじかくて、きれいな文章もあった
260 :
吾輩は名無しである:04/05/28 00:28
ムッシュー>ためらい>テレビジョン>浴室>セルフポートレイト>カメラ>愛しあう>アイスリンク
261 :
吾輩は名無しである:04/08/29 23:56
次回作まだー?
262 :
吾輩は名無しである:04/08/30 09:18
263 :
吾輩は名無しである:04/08/30 18:59
俺は ↓ だな。
カメラ>浴室>テレビジョン>ムッシュー>ためらい
264 :
吾輩は名無しである:04/09/02 07:11
「カメラ」読んだけど、良さがわからんぞ。
主人公とパスカルのやりとりで一部面白いとこあったけど、それだけ。
これが面白いと思う人ってどこを楽しんでるんだろう?
265 :
吾輩は名無しである:04/09/02 20:19
>>264 生きている。という、最後のことばはいまでも憶えている。
もう10年以上も前のはなしだというのに憶えているということは、
やっぱりなんらか感動したからだと思います。
266 :
吾輩は名無しである:04/09/02 20:27
>>264 徹底した外面描写が滑らかに内面描写へと移っていく感じと、
いつも眠そうなパスカルが、絶妙にマッチしていると思わないか?
>>264 266が、「滑らかに」と表現したことがいろいろと当てはまる小説なんだ。
文章自体も、すごく整然としているんだけど、なぜだか、
角がとれてて丸っこくって、「滑らか」な感じがする。そこに、快感がある。