701 :
699 :
2005/06/22(水) 23:05:47 >>700 さんくす。
やっぱ買うよ。
ところで、ちょっと調べてみたんだけど、
ナボコフの文学講義のうち
ドンキホーテだけは、書籍通販ではあつかってるみたいだ。
ねがわくば、
ロシアとヨーロッパのものも
復刊してほしい。
702 :
ああ :2005/06/26(日) 02:15:52
今日ゴールデンの時間帯に記憶に関する番組やってたけど、 あれは面白くてみいってしまった。 ナボコフやプルーストの名前こそ出ていないけど、マドレーヌ体験 的なこととか短期記憶と長期記憶の違いを詳しく取り上げてた。 印象的だったのが、事実よりもメモリーを大切にとかいう言葉。 これはもろナボコフっぽい。ただ唐沢利明が言ってたので馬鹿っぽかった けど つまらんお笑い番組より ああいうのもっと観たい。
「Vera」(Mrs.Nabokov)の伝記を少し読んだ。その後にMrs.Joyceの伝記を読んでいて以下の文に少しひっかかった。 「Nora: The Real Life of Molly Bloom」 by Brenda Maddox Page 21: "... yes O yes I pulled him off into my handkerchief . . ." Nothing interested Joyce more than Nora's sentimental education, as "The Dead" proves. In the case of Willie Mulvagh, whose very name Joyce bestowed on Molly Bloom's first lover ..." 「感情教育」という言葉についての疑問 1.フロベールが題名に使う前からあった? 2.フランス語では一般的にどういう意味? 3.この英文では「思春期の性的な初体験・初恋」の意味で使っている。英語では一般的にこういう意味? 『感情教育』 青年のロマン主義的理想とその挫折を描いたフローベールの自伝的作品。 Gustave Flaubert "L'Education sentimentale", 1869 『新集世界の文学14 フロベール』(中央公論社、1972年)所収(山田【じゃく】訳) あらすじ 【1】 七月王政下、身を立てるためパリに出てきた法科の学生フレデリックは、出版社社長アルヌーの夫人と知り合って恋心を抱く。 アルヌー夫人はフレデリックの好意に気づきながらも、単なる知り合いとして以上の親交を許そうとしない。彼は年金を持ち、前途を有望視されながらも、この恋のために出世のチャンスを逃してばかりいた。 やがて二月革命が起こり、フレデリックと友人たちは混乱のパリであてのない遍歴を続ける。娼婦ロザネットとの関係、ダンブルーズ夫人との交際、フレデリックの帰郷を待つ故郷のルイーズへの拒絶。 アルヌーの没落がすすむうち、フレデリックはとうとうアルヌー夫人と二人で会う約束を取りつけるが、夫人の息子の急病のためこの約束は破られる。 20年ののち、依然として無為の生活を送るフレデリックは、すでに老境に入ったアルヌー夫人と再会する。互いへの愛情を持ちつづけた二人は情熱的な告白を交わし、そのまま別れる。 そしてしばらく後のある冬の日、フレデリックと友人のデローリエは、成功しなかった自分の半生を振り返り、青春時代をなつかしむのだった。 ↑ ストーリー(Plot element)がプーシキン「オネーギン」と似てる点がある
704 :
吾輩は名無しである :2005/07/17(日) 11:29:15
p
英語で読んでみたいのですが、比較的簡単に読める本ってどれでしょうか? 大学一年生なので英語はそんな得意でもないですけど(一応の受験レベル突破くらい)
>>708 おわぁ、フランス語でしたか…scenareoってあったんでてっきりそれでいいのかと。
ありがとうございます!
710 :
吾輩は名無しである :2005/07/21(木) 20:36:02
ナボコフの作品にみられる喪失感、郷愁と記憶はどのような背景のもとに生まれた か。
711 :
吾輩は名無しである :2005/07/21(木) 23:36:26
そういうこと真面目に論じると、ナボコフにバカにされるよ。
712 :
吾輩は名無しである :2005/07/25(月) 16:45:07
タフオクに『ロシア文学講義』がでてるよ。 いま2000円だ
713 :
吾輩は名無しである :2005/07/29(金) 14:11:47
ナボコフのガイドブックを買おうと思っているのですが、予算の都合で とりあえず一冊しか買えそうもありません。 このなかから選ぼうとおもうのですが、どれがお勧めでしょうか? 「乱視読者の新冒険」「ナボコフ万華鏡」「乱視読者の帰還」
714 :
吾輩は名無しである :2005/07/29(金) 14:23:18
若島の2つは絶対買い
715 :
吾輩は名無しである :2005/08/02(火) 04:32:29
「ナボコフの一ダース」を持ってたら、短編全集買う必要はないかな? そのぶんで長編三冊くらい買えそうだし・・・とか思うんだが。
>>715 必要無い。駄作も多い(特に初期)。
傑作はあらかた一ダースに入ってる。
「賜物」新訳がもうすぐ出るよ。
719 :
吾輩は名無しである :2005/08/07(日) 21:04:22
ナボコフって実はめちゃくちゃあーでもないこーでもないって考える人なんだろうな。 例えば「一杯のかけそば」みたいな話があっても、そのそば屋は善行を 施すことによって、投げやりな満足感の充足を得られるだろう、よかったじゃん! とか、政治的には善いそば屋だと言われるメリットだってあるだろーとか そーゆーことを考えるんだろーね。 そんなものは所詮は美しくないわけで、それなら雨上がりの半円形の水溜りに 映る陽光のほーが全然美しいよ、結局のところ・・・みたいな、そーゆー ところで小説を書いてるんだろうね。 時々、貴族的とか批判されちゃうけど、そーゆーのはちょっとちがうとおもうなー。
720 :
吾輩は名無しである :2005/08/07(日) 22:14:39
ちくま文庫の「青白い炎」をイマイチ買う気になれない俺の背中を押してくれる奴いないか?
721 :
吾輩は名無しである :2005/08/07(日) 22:21:09
それは貴方の財布の問題でしょう。
722 :
吾輩は名無しである :2005/08/13(土) 23:46:58
> 6月から7月にかけて、ナボコフの『XXXX』(公表していいのかどうかわからないのでまだ伏せ字)の > 翻訳にかかりきりになっていたが、本日ようやく初稿が完成。やれやれ。11月末に刊行予定ですので、 > それまでお待ちを。 ∧_∧ ( ・∀・) ドキドキ ( ∪ ∪ と__)__)
723 :
吾輩は名無しである :2005/08/14(日) 00:32:01
誰が訳したの?
724 :
吾輩は名無しである :2005/08/14(日) 00:39:23
『ロリータ』でなく『たまもの』なのかな? 最低5回は通読していると書いていたし…… それで岩波文庫だといいな 講談社文芸文庫だとめいわく
「あアーダ」だとさらにうれしいね
ロリータじゃないかな。 今、もう一度『賜物』を訳すなら、ロシア語から訳すんじゃないかと思う。 そう考えると、若島とは考え難い。 しかし、最近は文庫の値段もずいぶんと上がり、講談社文芸文庫もさして高いと思わなくなったよ。
ロシ文(文庫)、賜物(新訳)、もーすぐ出ますよ。 この秋はナボコフ祭りになりそーです。
だったらオネーギンの収集家的偏執注釈本も翻訳して欲しい。 あれは凄い。
賜物が出ることのソースを知りたいんだが・・・。
『ロリータ』の新訳もいいけど 『たまもの』も出してくれ! でも『ロリータ』だな。若島があのとき言及していたのは『ロリータ』だし。
表紙デザインを斬新にして欲しいね。
まあ、さすがに映画のスチールカットみたいなひどいことはないと思うが・・・ 洒落た抽象画とかでいいんじゃまいか? 個人的には、みすず書房風の白い本でもいいかな?と思う。
すぐ頭上の空には、鉛色の厚い雲が波うって一面にたれこめている・・・
半透明の、とても大きな、灰色がかった不揃いな雪のかけらが まっすぐ、ゆっくりと降ってきた・・・
738 :
吾輩は名無しである :2005/09/03(土) 01:46:43
やっぱりロリータだったね。
トップページでお知らせキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
740 :
吾輩は名無しである :2005/09/03(土) 02:29:33
鉛色の厚い雲が綺麗に瓦解しますた・・・
新潮社か。 将来、文庫化もされるのかな? 大久保訳なくなっちゃうね。
どんな体裁になるんだろう?巻末に注釈集とか付きそうな気がする。
743 :
吾輩は名無しである :2005/09/03(土) 21:35:57
若島先生、素敵すぎる。
744 :
吾輩は名無しである :2005/09/05(月) 12:58:35
「マーシェンカ」読みました。とてもおもしろかった。 でも、ラスト、考えさせられた。 ガーニンは追憶の美しさに現在がかなうはずがないことを悟り その美しい追憶を守らんがために、現在から逃亡したのでしょうか? それとも、なんらかの理由によって、高まった恋慕の感情が突如消尽してしまい、 したがってもはや過去に縛られることもなく、現在へと逞しく足を踏み出した のでしょうか?自分は最後の文章からどうも後者っぽく感じたのですが・・・ ナボコフの作家性から考えた場合、前者であるべきなのであって、そー考えると あのラストはちょっと清清しすぎる気もします。 これが、若書きってものなんですかねえ・・・?
あれは健康面、愛情面ともに、すこぶる充実していた時期の作品だからね。
746 :
吾輩は名無しである :2005/09/07(水) 14:45:13
若島正リーダーの京大21世紀COE「翻訳の諸相」に参加している 東大院生の秋草俊一郎君が「新潮」新人賞評論部門最終候補に 残ってる 「注釈のある世界」とかいうタイトル 研究会でナボコフの「オネーギン注釈」について研究してるから ナボコフについてじゃないかな
747 :
吾輩は名無しである :2005/09/07(水) 15:31:59
秋草君って可哀想な人だねw
秋草君が見てるってことは若島さんもここ見てるってこと?
「ロリータ」単行本なのか… やっぱ2500円くらいするのかな。
ページ数が結構あるし最近の海外現代文学の高値傾向を考えると4000円 しても驚かない。
751 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2005/09/10(土) 20:14:07
\3680
752 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2005/09/10(土) 21:33:27
たかいなあ
753 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2005/09/11(日) 10:42:36
どーせ膨大な注釈がついて豪華な装丁なんだろう?
754 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2005/09/11(日) 12:40:01
若島が今年ロリータ論書くっていってたけど 注釈になるのかな?
新潮のロリータって駄訳なのか?
757 :
吾輩は名無しである :2005/09/14(水) 05:22:46
「青白い炎」の文庫が出てたね。
「ロリータ」読んだけどひどく乾いた話だと思った。 これを読むと 世間で少女趣味という意味で「ロリータ趣味」というのが とんでもない間違いに思えてならない。 そもそもナボコフてその手の精神分析を徹底してバカにしてるし。
少女趣味ってゆーより、ニンフェット幻想みたいな一種の ファンタジーだな、あれは。
760 :
吾輩は名無しである :2005/09/15(木) 19:39:29
>>759 「美しい少女なら自分は必ず惹かれるわけじゃないし
ニンフェット(主人公が惹かれるタイプの少女)が
一般的な意味で魅力的な美少女とは限らない」てハッキリ主人公に言わせてるしね。
ハンバートがなぜそうした少女を追いかけるようになったのかと言えば
少年期の初恋の少女が夭折して
理想の女性像が永久に年を取らなくなってしまったためだし。
>>760 復刊されたのは、ここ数年じゃなっかったかな。今世紀初頭くらいに
その作品の存在を知り、本屋で探したけど無かった。しばらくして
筑摩あたりから文庫で出たようなオボエあり。
どっちにしろアレは変わった形式らしいね。初めに詩があって、
それの註釈がある。この注釈自体が一種の文学であるというような構成
だと思ったよ。前から読もうと思ってるけど、なぜか機会を逃してしまうよ。
気の毒といえば気の毒だな
ミスターナボコフってバイだったの?
766 :
吾輩は名無しである :2005/09/20(火) 15:11:05
秋草俊一郎 ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』を読む――ロシア語/英語版の比較を足がかりに――
767 :
吾輩は名無しである :2005/09/20(火) 15:15:07
女と鏡〈タジキスタン〉 ………バフマニオル [訳]秋草俊一郎 秋草もう「新潮」で仕事してる
768 :
吾輩は名無しである :2005/09/20(火) 15:18:53
2004年秋の研究会 12月11日 京都大学 研究発表 「消えうせた杖と組み替えられたトリック--ナボコフ『重ねた唇』を解く」 秋草俊一郎、 司会:若島正、 「『断頭台への招待』と昔話」 皆尾麻弥、司会:若島正、 「『未踏の地』について--手帳はどこへ消えたのか」 芦本滋、司会:中田晶子
3680円ってのは本当なの? 今月新潮社から出るカポーティの新訳「冷血」が2730円で、 「冷血」の文庫版のページ数も「ロリータ」の文庫版と同じぐらいだから、 値段も同じぐらいかなと思ったんだけど。
770 :
1 :2005/09/21(水) 04:00:00
上で3680円と書いた者ですが、あくまでも予想しただけですので・・・ ごめんなさい。
「ナボコフの一ダース」コーヒーがかかって濡れて ゴワゴワになっちゃった・・。
773 :
吾輩は名無しである :2005/09/30(金) 02:47:34
Lolita, light of my life, fire of my loins. My sin, my soul. Lo-lee-ta: the tip of the tongue taking a trip of three steps down the palate to tap, at three, on the teeth. Lo. Lee. Ta.
774 :
吾輩は名無しである :2005/09/30(金) 18:12:03
惚れた男が学校で堂々とロリータを読んでいた
新訳、表紙が楽しみだ。 お願いだから『シンセミア』みたいなダサいの、やめてよね。
そうね、20年先まで本を保持していても恥ずかしくない表紙であることを願っているよ。
新訳の表紙がさくらたんだったらいいのに。
ガッ ☆
( ・∀・)っ―[]M/
[ ̄ ̄ ̄] ヽ( ・∀・)ノ ←
>>777
さくらってだれや?
寅さんの妹
783 :
無垢 :2005/10/09(日) 09:37:02
恐怖(Terror)ていう短編読んだ人いる? 内容がよく解らん
784 :
吾輩は名無しである :2005/10/09(日) 19:27:23
秋草俊一郎 とれなかったな
いや、ここはあえて変丸で。
> ええっと、それからナボコフですが、『ロリータ』がほぼ終わりましたので、 > ぼちぼちと次の『XXX』に取りかかるつもりです。 + + ∧_∧ + (0゚・∀・) ワクワク (0゚∪ ∪ + テカテカ と__)__) +
で、いつ出版
789 :
吾輩は名無しである :2005/10/22(土) 20:13:25
平凡ライブラリの『ニコライ・ゴーゴリ』って 絶版なのか? アマゾンとかで注文不可なのだが・・・
うらやましい、俺ってば5000円で買ったのにさ。 それはそれで、上のほうで出ていた『賜物』の復刊はどうなったんだ?
>>787 『マルゴ』と『マグダ』はいらない。
『プニン』か『アーダ』か『魅惑者』だったら大歓迎。
来年中に出してくれ>チェスプロブレム馬鹿
>それはそれで、上のほうで出ていた『賜物』の復刊はどうなったんだ? あれを復刊しても意味ないよ。出すんなら新訳でないと。
『ロリータ』 11月30日発売 2940円
>>793 大津栄一郎ってそんなにヤバイ翻訳してるのか?
「記憶よ、語れ」の中で、一人称が私になったり僕になったりしてるのも、もしかして誤訳?
うおお。きょうになって知りました。『ロリータ』新訳の話です。 うれしいなあ。すごくうれしいです。新潮社の単行本って最強ではないですか。 三千円でもきっと買いますからね。原稿はもう先生の手を離れたのかしら。 楽しみだなあ。
「透明な対象」読了。 上で叩かれてるほど日本語変じゃなかったよ。つーか、むしろ雰囲気あった。 あーゆー硬い文章なんでしょ、もともとあの作品は。 それはそーと、あの語り手ってR氏の遺稿を受け取った編集者だよね?
ゲッ!!言われてみれば確かにそうかも・・・ 俺はR氏だと思ってたし、若島氏もあとがきでR氏だと仄めかしていたがw
800 :
吾輩は名無しである :2005/11/11(金) 16:23:41
近所の古本屋で『ヨ−ロッパ文学講義』と『ロシア文学講義』がそれぞれ \5800で売ってたんだけど、高いかな? 一冊買うとしたら、どっちのほうがお勧め?