チャールズ・アイヴスっていう作曲家の交響曲第4番を聴いたら、
なんとなく「遠い声 遠い部屋」を読んだ時の感覚がよみがえってきた。
両者に直接なんの関係もないんだけれども・・・
それと、小泉八雲は若い時にアメリカ南部で新聞記者をしていたんだが、
そのころに書いた文章がフォークロア的で、ちょっと「遠い声・・・」的な感覚がある。
>>751 >チャールズ・アイヴス
寡聞にして知らなかったが、Wikipediaを読んでちょっと興味を持った。
聴いてみます。
>>510 Skully's Landingだよ
と遅レス
754 :
吾輩は名無しである:2009/02/14(土) 16:03:49
草の竪琴を読んだが、繊細過ぎて少し疲れた。
遠い声遠い部屋はそうでもなかったんだが。
755 :
吾輩は名無しである:2009/03/27(金) 20:39:51
カポーティには
華やかで煌びやかな生活のイメージが強いのですが
叶えられた祈りの主人公のような
薄汚い生活をしていた時期はあったのでしょうか?
また、未完に終わっていますが、
主人公とケイト・マクロードとの関係は
どうなる予定だったのでしょう?
ケイト・マクロードのモデルとなった人は
いるのでしょうか?
?
最近、新潮文庫版の6冊を「夜の樹」「遠い声〜」「ティファニー〜」「冷血」「叶えられた〜」「草の竪琴」の順番で一気に読んだ。
繊細なインテリ青年の魂が腐敗していく様が概観できて興味深かった。「竪琴」を後回しにしたのは「祈り」がラストでは悲惨すぎるから。
「夜樹」「遠声」「ティファニー」「竪琴」はいつかまた読み返すことがあるかもしれない。「冷血」は期待はずれだった。
ペリーなんかに感情移入できないし、実話に基づいているとはいえ警察小説・犯罪小説としては淡々としすぎて盛り上がりが弱い。
現代の感覚では衝撃度は低いと言わざるを得ない。
「ティファニー〜」の映画化は(個人的な趣味で申し訳ないが)フランス映画で見たかった。
「突然炎のごとく」や「ピアニストを撃て!」の頃のフランソワ・トリュフォー監督が似合うと思う。
「竪琴」は土砂降りの雨の中、樹上の家でプロポーズする老人たちの姿が微笑ましかった。
これは断然「黒い瞳」や「シベリヤの理髪師」のニキータ・ミハルコフ監督に映画化して欲しい。
「遠い声〜」は古今のホラー映画を連想するシーンが多く、読みながらニヤニヤした。
特に「シャイニング(キューブリックの映画とキングの原作小説両方)」を思い出した。
>>757 「ティファニー〜」はNYが舞台なのに?そういうのありなの?うーんうーん
>>758 舞台設定はともかく、ホリー・ゴライトリーのキャラクターが、
ヌーベルバーグ〜新ヌーベルバーグ系のフランス映画のヒロインに似てる気がするんだよね。
常識人から見るとクレイジーだが、ファム・ファタルと呼ぶには軽やかすぎる感じが・・・。
今だとルコントとか? イヴォンヌの香り
ファム・ファタル(femme fatale)というのは、宿命の女と訳されるんだ。
762 :
吾輩は名無しである:2009/04/17(金) 21:44:27
>>755 実際に男娼まがいのことはしないにしても、ごく若い頃は
まさにヨーロッパで金持ちと芸術家の間を泳ぎ回るボヘミアン生活も
経験したから、デニーフーツや色んな男娼も間近に見たはず。
あとケイト・マクロードのモデルはモナ・フォン・ビスマークというソーシャライト。
763 :
吾輩は名無しである:2009/04/17(金) 22:26:24
なんつーかこの人は、
幼少期の思い出から最後まで抜けられなかったんだろうね。晩年の派手で破滅的な振る舞いも、どこか偽悪的なところがあるし。
カポーティに限らず、アメリカの作家は、何でこうもみんなイノセンスを求めるんだろう。
うーんイノセンスなんかなカポーティ。――ええ、じぶんだって、
一言二言では云い表せる気がしないのでここではやりませんが(苦笑
よりユニークなものだとおも彼の場合は。または、強いてその文脈で語る
のならば、少年期のそれというよりはむしろ幼年期。未分明の。混沌の。
それと、それだけこう社会的な要請というか圧力が、
強い社会だからってのもあるんじゃないかな。 >アメリカの作家は〜
そこに馴染めぬ者がつまり。
あw 社会社会てくどいな(苦笑
――なんて映画だっけか、火事でね、黒人の少年が焼け死んじゃうやつ。
ダンサー志望の少女が主人公で、死んだ少年の雇い主?の男はあちこちで
(少女のダンスの先生も)女をつくってて、かつて彼に指を潰された(別の)
黒人少年は後に弁護士となり、燃えた劇場?の持ち主たる男の管理責任を
糾弾したりする。そんな筋の。
んで、そこに出てくる少女の友人の少年(こっちは白人)がカポーティっぽい。
768 :
吾輩は名無しである:2009/05/07(木) 15:15:48
769 :
吾輩は名無しである:2009/06/28(日) 18:59:17
ポゥ
771 :
ザ・スミス:2009/06/28(日) 23:26:41
太田光も 『冷血』はすごい みたいなこと言ってたな
「誕生日の子どもたち」いいよ。読みましょう。
773 :
吾輩は名無しである:2009/07/21(火) 00:52:14
藤子ちゃん・・・
774 :
吾輩は名無しである:2009/07/21(火) 01:20:05
英語だから頑張ろうぜ
村上訳で読まなくてもいいよ
藤子ちゃんじゃないし…
776 :
吾輩は名無しである:2009/08/15(土) 05:47:06
>>768 ブックオフで100円で買った
まだ読んでないけど
つかカポーティって何か言いにくいよな
カポティーなら言いやすいのによ
おまえの口はただの穴か
「ダイアモンドのギター」は、ミスタ・シェファーにジェームズ・コバーンを
充てて読むと中々よい。
龍口訳のティファニーはひどくて春樹訳になって良かったが
逆に冷血は新訳より龍口訳の方がしっくりきてたなあ
780 :
吾輩は名無しである:2010/02/07(日) 23:59:37
ところで、世間のイメージではティファニーは恋愛小説の古典みたいに思われてるようだけど、
考えてみると、ホリーと私は恋人同士じゃないし、寝てもいないんだよね。(違った?)
781 :
吾輩は名無しである:2010/02/28(日) 17:40:16
「ティファニーで朝食を」の「私」をカポーティの分身としてみてゲイと仮定する。
女のほうからすれば、ゲイの男を完全な異性として見ていないせいで、
安心して身の上話の聞き役にするというのは良くあることだから、
これは無理な仮定ではないと思う。
この仮定が正しければ、ティファニーは恋愛小説ではないということになる。
そういうこと。
783 :
吾輩は名無しである:2010/03/24(水) 22:20:01
なんか新ネタないの?
784 :
吾輩は名無しである:2010/03/26(金) 11:04:18
新ネタですか。
新ネタってほどじゃないけど
カポーティの真の処女作になる「クロッシングサマー」が
ペンギンブックから2005年に発売されましたよ。
これはカポーティが書いたけどゴミ箱に捨てたヤツを
発見されて発行されました。
上流階級の女の子の初恋を描いたストーリーで
処女作ながらカポーティらしいアイロニーや比喩を織り交ぜながらも
小さな星屑のように美しい文でした。
日本ではまだ未訳みたいですね!英語が出来る人は挑戦してみれば?
785 :
吾輩は名無しである:2010/03/26(金) 11:53:44
↑ニューヨーカーで勤務してた時に書いたもので
カポーティは気に入らなかったらしく「破棄した」って
言ってましたが、カポーティ所有アパートのゴミ箱にあったそうです。
786 :
吾輩は名無しである:2010/03/26(金) 12:04:28
そのボーイミーツガール小説を要約したのが
スクランブル交差点
目と目がクロス
(渚でクロス/荒木由美子)
真夏の航海として邦訳されてる
788 :
吾輩は名無しである:2010/03/26(金) 15:56:58
そうなんですか>787
WIKIに載ってなかったもので
日本では未訳と思い込んでました。
すみません。
翻訳の評判は悪かったから英語で読むほうが良いかもしれない
790 :
吾輩は名無しである:2010/04/10(土) 01:12:59
あ
ジェラルド・クラークの伝記を読んだが晩年の転落ぶりが哀しい・・・・
792 :
吾輩は名無しである:2010/07/20(火) 19:44:58
遠い声 遠い部屋を読みました。
おめかしアイダベル可愛過ぎる。
原文のニュアンスがどんな感じか非情に気になった。
非情に気になったんだ……
794 :
吾輩は名無しである:2010/07/20(火) 22:16:24
795 :
吾輩は名無しである:2010/07/21(水) 04:37:18
『遠い声 遠い部屋』のクライマックスでジョエルが向かうのはランドルフの館なのか、
それともランディングの外の世界へなのかどうか誰か解釈してほしいな
796 :
吾輩は名無しである:2010/07/21(水) 08:16:26
カポー亭でラーメン食ったよ。
そんなお店あるんだ。
僕も死ぬまでに一度は行ってみたいなぁ。
798 :
吾輩は名無しである:2010/07/21(水) 09:05:53
君だってティファニーで朝食食ったろうw
トルーマン・カポーティ⇒ティファニー
□□□□⇒ルイ・ヴィトン
の宣伝につながった。