【アンファン】カポーティを語る【テリブル】

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756吾輩は名無しである
最近、新潮文庫版の6冊を「夜の樹」「遠い声〜」「ティファニー〜」「冷血」「叶えられた〜」「草の竪琴」の順番で一気に読んだ。
繊細なインテリ青年の魂が腐敗していく様が概観できて興味深かった。「竪琴」を後回しにしたのは「祈り」がラストでは悲惨すぎるから。
「夜樹」「遠声」「ティファニー」「竪琴」はいつかまた読み返すことがあるかもしれない。「冷血」は期待はずれだった。
ペリーなんかに感情移入できないし、実話に基づいているとはいえ警察小説・犯罪小説としては淡々としすぎて盛り上がりが弱い。
現代の感覚では衝撃度は低いと言わざるを得ない。
757吾輩は名無しである:2009/04/04(土) 06:01:27
「ティファニー〜」の映画化は(個人的な趣味で申し訳ないが)フランス映画で見たかった。
「突然炎のごとく」や「ピアニストを撃て!」の頃のフランソワ・トリュフォー監督が似合うと思う。

「竪琴」は土砂降りの雨の中、樹上の家でプロポーズする老人たちの姿が微笑ましかった。
これは断然「黒い瞳」や「シベリヤの理髪師」のニキータ・ミハルコフ監督に映画化して欲しい。

「遠い声〜」は古今のホラー映画を連想するシーンが多く、読みながらニヤニヤした。
特に「シャイニング(キューブリックの映画とキングの原作小説両方)」を思い出した。