945 :
吾輩は名無しである:
http://book.2ch.net/test/read.cgi/books/1019094905/576-579でも 話題にあがっていた瀬名秀明氏からのパクり疑惑について。
本当はもっと似ている文面があったような気がするのだけど、とりあえず。
『コーリング』の第一回目
―――
急に呼吸が苦しくなってきた。記憶が消えたことに気がつくと、僕はいつもひどい
呼吸困難に陥るのだ。なにかもどかしくて息苦しくて胸をかきむしりたくなる。
そして頭の中でチカチカと白い強烈な光が点滅し、僕の意識はストロボをたかれた
みたいに細切れになってしまう。
僕は机の抽き出しから、先生がくれる薬を取りだした。そして慌てて飲み込んだ。
本当は二錠なんだけど、怖くていつもたくさん飲んでしまう。癲癇の薬なのだと
先生は言っていた。この薬で死ぬことは絶対にないから安心だと言っていた。
―――
『BRAIN VALLEY』上 P.46 (単行本のほう)
―――
一瞬、ちりちりっと音がして、指先とこめかみの間に電気が流れたような
気がした。インパルスが伝わったような気がした。
―――
『BRAIN VALLEY』下 P.37
―――
「お光様」とは、鏡子が見せる幻覚のことかもしれない。後頭葉の視覚野の
あたりを刺激すれば、網膜の裏に閃光が走る。そのときの状態を「お光様」
といっているのだろうか。
―――
『BRAIN VALLEY』下 P.94
―――
もしかしたら、と孝岡は思った。ラファエロは、キリストの変容をてんかん
者の幻覚と同一に捕らえていたのではないか?
てんかん者は発作時に幻覚を見る場合がある。宗教体験をする者も少なく
ない。一方、キリストの変容を見た三人の弟子たちの状況はどうだったか?
てんかん様の発作によって、あたかもキリストが光に包まれたような幻覚を
見たのではないか?
―――
『BRAIN VALLEY』下 P.94
―――
近年、Penfield 等によって、てんかん患者に大脳皮質の電気刺激を与える
ことにより、種々の幻覚が発生することが確認された。吾々は既に、側頭葉
皮質の電気刺激によって精神分裂症患者の幻覚及び幻聴が軽減されることを
示している。
―――
946 :
吾輩は名無しである:02/07/06 00:43
それから、『アンテナ』で主人公の男 (「僕」こと佑一郎) と、
森氏をモデルにしてる?の TV 局の男 (相馬) の濡れ場 (P.155) で、
『BRAIN VALLEY』での主人公孝岡の息子と「パートナー」の男との
絡みがちょっと似ていたりします。
『アンテナ』(単行本、P.154-155)
―――
いきなり、相馬が僕の体に覆いかぶさってきた。
〈略〉
それから、相馬は僕を両腕で押さえ込むようにして唇を重ねてきた。混乱
してる。舌が触れあうと、どうしようもなく貪ってしまう。
ああ、と相馬は呻き声を漏らした。
〈略〉
相馬の手が僕の胸をまさぐる。二人のアンテナが触れ合う。
―――
『BRAIN VALLEY』下 P.124-125
―――
その手をパートナーがおさえた。
唇が、重なってくる。
「……あ」
その軽い呻きも、パートナーの舌によって封じられた。パートナーの舌が、
裕一の前歯の裏側をゆっくりと擦っていく。うなじのあたりにぞくぞくする
ような快感が閃った。パートナーの舌はいつも感じる。
このところ、しばらくしていなかった。
裕一はパートナーの腕に凭れながら、舌を動かした。口の中で互いの舌が
絡まり合う。パートナーの手が胸のあたりを探ってきた。〈中略〉緩やかに、
緩やかに、胸を撫でられる。痛いような、くすぐったような感じがする。
そして乳首の先に指先が当たったとき、裕一は声を上げ――。
―――
男性同士でも、まず胸をまさぐるのが一般的なのか?と思いました。
そうでもないなら……。
947 :
吾輩は名無しである:02/07/06 00:57
こういうのも。
『アンテナ』(単行本、P.161-162)
―――
頭蓋骨の天蓋にパイプオルガンが鳴り響く。
崩れ落ちていく。僕は変容している。何か別のものへと。確実に。
身体がほどけていく。
固い殻のように僕にまといついていた緊張した末梢神経がほどけていく。
そして、不思議な力が流れ込んでくる。僕を満たしていく。
―――
『BRAIN VALLEY』下 P.288
―――
孝岡は歓喜の声を上げた。鐘の音に被さるようにして、今度はパイプ
オルガンの響きが天井に谺したのだ。
―――
『BRAIN VALLEY』下 P.290
―――
身体のあちこちに蓄積していた澱や汚れが消え失せていく。抹消の細胞
ひとつひとつにまで赤血球が運搬され、ヘモグロビンから酸素が供給
されているのがわかる。
―――
948 :
吾輩は名無しである:02/07/06 01:04
おまけ。瀬名氏は「シャーマン」ネタでもランディに先行しているかも。(w
『BRAIN VALLEY』下 P.202
―――
「そう、この女、けっこう絵になる。うまく仕掛けりゃ当たるかもしれん」
「…………」
「つまり、儀式と女のように興味があるってわけだよ。この女はシャーマン
だ。今回はいつもと違った方向で攻める。UFO の嘘を暴くってな。シャー
マンが呼び寄せる UFO、しかしそれは単なる幻影に過ぎない。我々はなぜ
そこまで UFO 神話を求めるのか?……てな寸法だ。どうする。やるかやら
ないか」
―――
949 :
吾輩は名無しである:02/07/06 01:17
>>945の
>そして頭の中でチカチカと白い強烈な光が点滅し、
は、こちらのほうが似ていたみたいです、すみません。↓
『BRAIN VALLEY』下 P.72
―――
はじめのうち、光はランダムに瞬いた。だがしばらくするとフラッシュ
の感覚が次第に狭まり、やがて連続していた閃光となった。
―――
“このように、頭部を変動磁場に晒すことによって実際に存在しない
光の瞬きを近くしてしまう現象を「磁気閃光現象」と呼ぶ。”(P.73)
のだそうです。
950 :
書籍板にて、神ネタ:02/07/06 03:57
私が読んだのは、
「日本の不思議を楽しもう!
手に取るように
民俗学
が解る本」
岸 祐二著 かんき出版れす
2002年 5月20日 初版発行なのでこの本から「盗作」したと言う事は無いと思いますが、
この本の執筆にあたり、数多くの他の参考文献が、巻末に載っていますので、引用先が
だぶっているのかもしれません。
この本は、最後にきちんと参考文献を載せていますが、コンセントには…
以下引用
「日本の不思議を楽しもう!
手に取るように
民俗学
が解る本」 より
P177
ユタになる者の条件
ユタには少数の例外を除いてほとんどが女性で、地域によっては「カンカカリャ」
「ムヌス」(物知り)などとも呼ばれます。
ユタとなる者はユタの家系(先天的に霊媒的な能力を持っている者)と後天的にユタと
なるものに分けられます。
いずれの場合も霊的能力を得る場合には「神ダーリー」と呼ばれる神懸かりの状態となり、
高熱を発したり様々な幻覚に嘖まれると言う経験を経て初めてユタとなるのです。
厳しい自然条件や苦難の歴史を持つ南島の人々が宗教的欲求を深めていったのは当然のこと。
ユタは産まれるべくして産まれた存在と言えるでしょう。
「コンセント」(ハードカバー版)より
P235(文庫版でページが変わっているかも知れません)
「(略)…そして、沖縄のユタに出会った。彼女たちの多くが、ユタになるまえに非常に
バットな精神状態になる。私たちなら即刻、警察に通報して病院に連れて行かせるような
状態だ。だけど、宮古島という共同社会の中では、そのような状態になった女性をカミダーリー
と言って、神様の仕事をする特別な存在として受け入れてしまうんだ。カミダーリーになった
女性は錯乱の後にシャーマン蘇り、人の心を癒す仕事をする。(以下略)」
P279 ユタ・上地ミヨ プロフィール2
「長男の死後、口述者は「カミダーリー」と呼ばれる激しいトランス状態を経験する。
そして親類によって縁続きのユタの所に連れて行かれる。ユタグトゥ(ユタの事=ユタの行う巫儀)によって「カミンチュ(ユタとなるべき者)」として認められた彼女は、七年にわたる長く
苦しい探索の後、独自の神的体系を構築していく。(以下略)」
こんなんです。
いや〜ランディさんて、ホントウに、ヤバアィですね!!
951 :
一般書籍板のスレから:02/07/06 10:12
249 :無名草子さん :02/07/06 03:43
ググルしてみたら、こういうページが。
http://www.ne.jp/asahi/pasar/tokek/TG/mikoclub/yuta01.html >ユタの多くは人生のあるときに、離婚や親族との死別などの不幸な体験をきっかけに
>神懸かりになり、「カミダーリー」と呼ばれる巫病を患う。
>この期間中は精神状態が不安定になり、人によっては不眠、拒食、意識喪失、大声で
>歌い騒ぐ、身体が震えるなどの状態が続き、精神病者と紙一重になる。
>しかし、これはほとんどのユタが経験する「関門」なのだ。
>この間、彼らは自分に憑いた神霊や先祖霊に命じられるままに、いろいろな御嶽を
>回って祈らされたりする。
>
>こうして彼らは自分と関係が深い神霊や先祖霊によって祖先の道を悟る。
>するとカミダーリが収まり、霊感が得られる。この状態をチヂアキという。
>そして、ユタと神霊との関係ができ、判示をする存在ができる。
>多くの人は「ユタ=霊能者」と思うだろうが、まったくイコールだとは言えない
>部分があるように思われる。
>ユタの多くは先祖ごとを主として行い、人々に「癒し」を与える。
>だが、宮古島のあるカンカカリャによると、男性のユタは先祖の生まれ変わりが
>多いが、女性のユタは社会や人間を罪から救うというもっと普遍的な目的のために
>この世に生まれてくることが多いという。
>こういう存在のことを「ジヂブン(守護霊)」などと呼ぶ。
ページの最初に「2000/04/01更新」とあるから『コンセント』より先。
当然、ページの最後に載っている「参考文献」は、もっと前に出ているはず。
>ユタと霊界の不思議な話 月刊沖縄社・編 月刊沖縄社
>1545ユタの入門書として最適。
>宮古島シャーマンの世界−シャーマニズムと民間心理療法 滝口直子 名著出版
>5980ユタのNTさん姉弟を中心にした研究書。宮古島カンカカリャ(ユタ)を知る
>ために必読。
>琉球文化の精神分析1 マブイとユタの世界又吉正治月刊沖縄社
>1500『ユタと霊界の不思議な話』の次に読むのに適した入門書。医学博士が
>精神分析の立場からユタの有効性を説く。
952 :
吾輩は名無しである:02/07/06 10:22
まあ、普通の人なら「参考文献」のところにネタ元となった本の一冊や二冊
書くところを、なぜか断固拒否していた田口ランディ。
953 :
吾輩は名無しである:02/07/06 11:32
『BRAIN VALLEY』には、北川というニューエイジオヤジ@悪役が登場するの
ですが、こいつのしゃべっていることは、ランディ先生そっくりで笑えます。
口調も、ある時期のランディのコラムに心なしか似ているような。
この本は1997年に初版発行というところがポイントかも。
シャーマンうんぬんもそうだけど、百匹目の猿だの人類の進化だの、1997年
より前に、ランディってネタにしていたかどうか。(ニフではやってた?)。
幽体離脱についてのコラムもこの本より後だし。
『BRAIN VALLEY』上 P.422
―――
ごく普通の人間が、たった一度の臨死体験を境に、慈愛と奉仕の精神と向学心
に満ち溢れた素晴らしい人格へと変化する。霊的 (スピリチュアル) なもの
への関心が昂まり、単一の宗教よりも全人類的な宗教を欲し、地球と宇宙の
心理を求め始める。その変化は強力で、しかも劇的だ。決して元に戻ることはない。
ひとたび神の光と愛に包まれた者には、意識の目覚めと成長が起こるのだ。
彼らの精神は、蛹が羽化して蝶になるのと同じように、完全なる変貌を
遂げる。臨死体験者の表情を見たことがあるかね。内側から輝いているのだ。
生まれ変わったといってもいい。彼らの姿は新しい人類の誕生を連想させる
のだ。彼らは我々より一足早く進化した新しい人類なのかもしれない。
―――
『BRAIN VALLEY』上 P.423
―――
「例えばこんなことがある。互いに連絡を取っていなかったはずの研究者たち
が、離れた場所で、ほぼ同時に同じ発見をすることがよくある。学術雑誌に、
同じ結果を示す論文が二報も三報も掲載されることなど珍しくない。不思議だと
思ったことはないかね? それだけではない。何かを調べようと思ったとき、
ちょうどそれに関する総説が雑誌に掲載されたり、タイミングよく誰かが情報
を教えてくれたりすることがよくある。これは単なる偶然だろうか? 偶然に
しては回数が多くないか?」
「…………」
「心理学の世界では、これを共時性 (シンクロニシティ) という。
―――
『BRAIN VALLEY』上 P.424
―――
ライアル・ワトソンがこの現象に目をつけ、おもしろいことを書いている。
幸島でイモを洗うサルの数がある閾値を超えた時点で、『イモ洗い』という
形態は臨海質量を通過する。その閾値を超えると島全体のサルがイモ洗いを
行うようになるばかりか、他の群れでもイモ洗いが自然発生するようになる。
この閾値を、ワトソンは仮に一〇〇匹目とした。このアイデアは後に『一〇〇
匹目のサル』という呼び名で広く知られるようになる。つまりこういうことだ。
ひとりひとりの意識が集まり、ある閾値に達すると、その形態は広範囲に伝播
し、真実となって現れる……
―――
954 :
吾輩は名無しである:02/07/06 11:34
>>953に引用した、イヤんなニューエイジオヤジの台詞に似ている
ランディの言葉にはこういうのがあるけど、これももっと似ているのが
どこかにあるかも。
http://www.asahi.com/culture/topics/K2001082600138.html > 「スピリチュアルなものを信じる」気持ちが、その宇宙観を構成する。
>「人間は二足歩行をするようになって、それから精神的な発達を遂げて文化
>をもった。次の段階は魂の進化だって信じてる。そういう世界じゃないと、
>いやなの」
http://webmagazine.gentosha.co.jp/concent/concent.html >強い人類愛、強い正義、そういった感情にも感応し、自己犠牲をいとわず
>奉仕に携わることもあります。すばらしい芸術、音楽、ダンス、ア−ト、
>そのようなものに触れると強い至福感、時にはエクスタシ−を感じることも
>あります。
>もし「コンセント」が世界中に溢れたら、私たちは「ひとつの望み」を
>伝えあうことができる。
> 私の友人が「100億という単位が次元のゲ−トだ」と言いました。脳細胞は
>100億を越えたところで意識を持ちました。なにかにつけて100億という数を
>越えると、そのもの自体がある質的変容を遂げるらしいのです。だとしたら、
>100億人を越えた時に、人類は質的変容を遂げるのかもしれません。その時、
>コンセントが地球に何人いるのだろうか……と考えたりします。
955 :
吾輩は名無しである:02/07/06 19:47
新スレおながい。
956 :
吾輩は名無しである:02/07/06 20:54
そうですね。そろそろ立てます。
?