講談社文芸文庫はまだまだ続くか?

このエントリーをはてなブックマークに追加
445工藤伸一 ◆j1HkWi6c
僕の講談社文芸文庫のフェイバリットは黒井千次の「群棲」と「時間」だね。
この人って芥川賞の選考委員でもあるわりには寡作だからなのかいまいち知名度が
低い気がする。文学板にもスレ立ってないしね。他にも黒井ファンっている?

あと、このスレの中で何度か出てきた復刊のリクエストといえば、僕は今から
8年ほど前に「月刊オーパス」と「月刊よむ」という雑誌に、新潮社に対する
絶版文庫の復刊を呼びかける投書をしたことがあるんだよね。新潮文庫の絶版作品
で読みたいものが結構あったもので。オーパスには僕の投書が見出しつきで1ページ
半という扱いで掲載されて嬉しかったな。200冊の復刊希望文庫リスト付きだったから
編集者が驚いたんだと思うけど。その半年後に本当に新潮社初の100冊もの絶版文庫復刊
キャンペーンが始まったんだけど、それが僕の投書の影響だったのかどうかは定かではない。
とはいえ、100冊中20冊が僕の復刊希望リストに入ってるものだったので良かった。
ちなみに当時はまだ「ダ・ヴィンチ」が創刊されてなくて、文芸誌を読み漁るほどではない
文庫好きの軽い文学愛好家が買うような本の雑誌がたくさんあった頃だね。その手の読者
たちは椎名誠フリークの「本の雑誌」読者以外は大抵「ダ・ヴィンチ」に流れてしまって
「オーパス」も「よむ」も廃刊しちゃったんだよね。あと、小説の登場人物の名前は固有
名詞であって一般名詞のように確実な読みが存在しないものだから読者が誤読しないよう
にせめて作中に初めて登場する際には必ずルビを振るべきだという投書も行っていたんだけど、
それはどうなったかな?確かめてないのでわからないんだけど、新潮文庫の武者小路実篤の
「友情」の主人公「野島」の読みが「のじま」「のしま」「やじま」のどれなのかが未だに
わからないんだけど、どうでもいいことなのかな?